小田原・箱根・湯河原・真鶴版【12月14日(土)号】
都内から訪れた観光客も湯桶に入りパチリ

湯河原駅に巨大「湯桶」登場 SNSでまちのPR狙う

 湯河原駅前に巨大な「湯桶」が出現し、観光客を楽しませている。同町商工会青年部が取り組む「SNSを通じて湯河原の魅力を発信するプロジェクト」の一環として企画。湯桶の上部に温泉マークが点灯し、温泉のまちをPRしている。

 ヒノキで作られた幅約2・5mの湯桶は、内部に入って写真撮影ができる仕様になっている。同青年部では、2020年から湯河原駅前に毎年クリスマスツリーを設置する活動をしており、昨年からは「より湯河原らしいものに」と和のイメージの竹ツリーを制作・展示。実は、今回制作された湯桶も竹ツリーと共に昨年デビューする予定だったが、ツリーの制作に予想以上の時間がかかってしまったことから断念。1年遅れての設置となったという。

 11月22日のツリー点灯式でお披露目されると、竹ツリーと共に新たな写真スポットとして早速注目を集めている。同事業の実行委員長・二見健太さんは、「理想とする展開です。SNSで拡散してもらい、湯河原に来るきっかけになってくれれば」と思いを語った。

 竹ツリーと湯桶の設置は、湯河原梅林「梅の宴」の最終日3月9日(日)までを予定している。

記念式典で配られた青みかんPALE ALE

小田原市事業協会 地元の力でビール完成 多彩な果物で商品化検討

 (一財)小田原市事業協会(小澤千香良代表理事)がこのほど、オリジナルクラフトビール「青みかんPALE ALE」を発表した。商品は使用果実や製造、ラベルデザインまで地元由来にこだわり、将来的にはほかのフルーツを使ったビールも検討するなど、ギフトや土産にもなる商品への展開を見込んでいる。

 クラフトビールは、事業協会が12月1日に開催した設立50周年記念の式典参加者に記念品として配られたもの。地元にちなんだオリジナル品を贈ろうというアイデアがベースとなり、石橋地区で果実栽培を行う矢郷農園で摘果された青ミカンを使用し、栄町の小田原ガレージブリューイング(醸造所)が製造を、市内で創作活動を行うアーティスト、横井山泰さんがラベルイラストを描いた商品に至った。

 協力した3者は事業協会運営の指定管理施設で行われているマルシェや文化イベントといった自主事業で日頃から交流。これら関わりで生まれたのが「オール小田原」のクラフトビールだ。

 第1弾は記念品としてのお披露目となったが、事業協会ではビールの商品化も視野に入れている。担当者は「小田原には梅やキウイ、レモンといった果実もある。今後は農家と醸造所、アートまでつないだ小田原の逸品として商品化も検討したい」と期待を込める。

 第1弾ビールは試行的に12月17日(火)から三の丸お休み処売店で3本セット2550円で限定販売される。問い合わせは【メール】shop@odawara-jigyo-kyokai.jp。

50周年祝い式典

 記念式典には加藤憲一小田原市長、大川裕市議会議長、歴代の代表理事をはじめ関係者が出席し節目を祝った。

 会場では、横浜国立大学大学院教授・齋藤真哉教授の記念講演や、同協会50年間のあゆみを写真で紹介するスライド上映などが行われた。

 加藤市長は祝辞で、「市だけでは提供できない公共部門を支えていただき、また小田原市全体の活力と魅力を支えていただいている」と感謝を述べた。小澤代表理事はあいさつに立ち、「先人から受け継いできた理念や信頼、役割を大切に守りながら、今後もたゆまぬ精進を積み重ね、市政の発展に貢献していく」と決意を述べると、会場から大きな拍手が送られた。また、防災体制強化の一環として、市との防災協定締結に向け調整していることを報告した。

小田原市食育イベントで講師を務めるスーパー「ヤオマサ」の鮮魚バイヤー 内藤 淳一朗さん 小田原市国府津在住 49歳

十魚十色の魅力届ける

 ○…12月14日に開催する高校生を対象とした小田原市主催イベントで、地元の魚の魅力を伝える講師を務める。本業は、市内を中心に11店舗を展開するスーパーマーケット「ヤオマサ」の鮮魚バイヤー。朝5時、小田原漁港で水揚げされた新鮮な魚を仕入れるところから一日が始まる。「魚の消費が減っている中で、若い子が魚に興味を持ってもらえるイベントにしたい」と意気込む。

 ○…平塚市で生まれ育ち、小学校から高校までサッカーに打ち込む。大学ではアルバイトに明け暮れ「3、4年生から本気で単位を取得した」と苦笑い。卒業後、ヤオマサに就職し、「全く知らない未知の領域をぱかっとあけるのが面白い」と希望した鮮魚部で魚の知識や加工、調理などを一から学んだ。

 ○…30代半ばの時に鮮魚バイヤーを志願した。「小田原で獲れた魚を地元の人に食べてもらいたい」。それまで都内の市場から仕入れた魚がメインに並んでいた売り場を、地元で獲れた魚を中心に変えた。さらに市場に出回りにくい低利用魚や未利用魚にも価値を見出し、売り場には毎日約60種類の魚が並んでいる。「十人十色って言うけど、魚も同じで十魚十色。”見た目は不細工でも食べたら美味しい”をお客さんに体験してほしい」

 ○…「趣味も仕事も魚」と言い切るほど、魚にどっぷり浸かる毎日。日常生活でもついつい魚に例えしまい、子どもの体重を「ブリくらいの重さだね」と言って妻から怒られたことも。店頭に立ち、魚に興味を示す子どもとの交流が楽しみで「子どもがスーパーに来て1番最初に行く場所をお菓子売り場から魚売り場にしたい」。魚食文化を次世代にもつなぐため今日も新鮮な一匹を見極め、売り場に届ける。

根府川城址を巡った参加者

根府川城を知る見学会 認知度向上の一歩に

 根府川公民館(岩本薫館長)が主催した見学会「Discover Nebukawa」が12月7日に開かれ、地域住民が参加した。講師に小田原城郭研究会の山口隆氏を迎え、根府川城の歴史に迫った。

 根府川城は、北条氏直の時代に築城されたとされる守り砦。2000平方メートル以上と推定される広大な規模は類を見ないもの。しかし、そのほとんどが未調査で、今後の調査・研究が待たれる。

 見学会では、インノウの滝や根府川城址を巡り、山口氏が根府川城の歴史的背景や構造について解説。参加者は熱心に耳を傾けていた。

 根府川城は、地域有志で整備が進められている。城跡の保存と整備の継続、認知度の向上が今後の課題とし、主催者は「多くの人々に根府川城を知ってもらい、地域の歴史への関心を高めてほしい」と話している。

バイオリンの演奏も行われた

バイオリニスト式町水晶さん 「自分自身を大切に」 酒匂中で体験談を講演

 小田原市立酒匂中学校(稲毛真弓校長)で11月25日、全校生徒約400人を対象に講演会が開催され、脳性まひと闘いながらポップバイオリニストとして活躍する式町水晶さん(市内在住)が登壇した。酒匂中学校区青少年健全育成協議会(今屋健一会長)主催。

 生まれつき障害があり、学生時代にいじめを受けたという式町さん。ハンディを乗り越え、バイオリニストとして活躍するまでの経験を語った。壁を乗り越えることについて、「弦は張り替えれば直るが人はそうはいかない。自分自身を大切にして夢を叶えてほしい」とエールを送り、生徒らは熱心に耳を傾けた。

湯河原の町を走る(湯河原町提供)

オレンジマラソン参加者募集 来年3月30日開催

 2025湯河原温泉オレンジマラソン(湯河原温泉オレンジマラソン実行委員会、湯河原町、湯河原町教育委員会主催)が、来年3月30日(日)に開催される。

 種目は3・5・10Kmの3種類。3Kmは小学1〜3年生、ファミリーなど、5Kmは小学4年生以上、10Kmは小中学生を除く10代以上が参加可能。参加料は3200円(小・中学生1600円、ペア・ファミリー4200円)。参加賞は大会オリジナルマフラータオル、シューズ入れなど。希望者に無料入浴券をプレゼント。さらに、湯河原温泉に宿泊するランナーには参加料が無料になるプランもある。

 申込書、インターネット(RUNNET)、ふるさと納税サイトなどで申し込む。締め切りは12月27日(金)。問い合わせは、事務局【電話】0465・62・1125。

製作する利用者と職員

宝を抱く福蛇 梅香園で干支張り子製作

 障害福祉サービス事業所梅香園(高橋延行施設長)で、来年の干支「巳」の張り子人形製作が行われている。

 毎年恒例の干支シリーズで10作目。来年の巳年に合わせ、宝物を抱えるヘビをイメージして作っているという。利用者と職員が牛乳パックから紙粘土を作成し、成型、色付け作業を分担し、1体の人形に仕上げている。職員は「張り子に込められた願いが皆さまに届けば」と話した。

 一体1200円。同園のほか、クラフトえいと(城山)や昇玉(栄町)で販売している。また2025年カレンダー(1000円)も同園で販売している。(問)同園【電話】0465・37・0181

栁下教育長(右)に要望書を手渡した

「学校図書館の充実を」 楊市議が市に要望書

 小田原市議会公明党の楊隆子氏が11月29日に小田原市役所を訪れ、「学校図書館の充実等について」の要望書を栁下正祐教育長に手渡した。

 各学校の蔵書充実や、司書教諭との連携機能充実を図った学習や読書活動の支援、中央図書館や小田原駅東口図書館などと連携した子どもの読書活動推進について要望。楊氏は「本は子どもの心の栄養。本をみんなが平等に読むことができる環境づくりの一助となれば」と話している。

参加者に指導する村田諒太さん

金メダリストとミット打ち 鴨中学区合同イベント

 鴨宮中学校PTAは11月23日、鴨宮中学校区四校合同事業としてボクシングの体験イベントを開催した。

 同事業は鴨宮中学校、矢作小学校、下府中小学校、豊川小学校の4校のPTA会員とその家族を対象に毎年開催されているもの。今回は小田原市前川のボクシングジムambio(アンビオ)が協賛し実施に至った。

 ゲストとしてロンドンオリンピックミドル級金メダリストの村田諒太さん、現東洋太平洋スーパーフェザー級チャンピオンの波田大和さん、現日本ミニマム級チャンピオンの松本流星さんが登場した。

 当日は約100人が参加し、トレーニングを行った後、グローブをつけてゲストとミット打ちに挑戦した。村田さんらはパンチのコツを丁寧にアドバイスし、参加者とともに汗を流した。参加者は「試合を見たことはあるが、実際にグローブをつけたのは初めて。難しかったが楽しむことができた」と話した。

堀内迪弥選手(左端)も出席して締結式が行われた

ベルマーレフットサル 新たな働き方で地域活性 パソナグループと連携

 フットサルFリーグを戦う(株)湘南ベルマーレフットサルクラブが12月3日、(株)パソナJOB HUBと地域での新たな就業や創業を推進する包括連携協定を締結した。

 同クラブはこれまで競技のほか、地域団体や企業と連携し、地元活性や社会課題の解決に取り組んできた。一方、パソナJOB HUBもプロフェッショナル人材を活用し、地域企業と複業人材のマッチングやワーケーション事業などを手掛けてきた。今回の協定は両者の取り組みを掛け合わせることで地域活性を目指すものだ。

 具体的には、年明けから市内でテレワーク講座やローカルベンチャー講座、交流会などを実施する予定。地域住民や移住者の新しい働き方や創業をサポートすることで地域経済の好循環を進めたい考えだ。

 締結式はクラブの新拠点「B1」(小田原市栄町)で行われ、佐藤伸也代表取締役社長は「今の時代、地域が元気でないとスポーツチームの運営は難しい。地域課題の解決に取り組む社会性がクラブの成長につながっている。スポーツビジネスをソーシャルビジネスに変えていく1つの型を作っていきたい」と抱負を語った。

 パソナJOB HUBの高木元義代表取締役社長は「事業性と社会貢献を同時に走らせていくには地域で応援される企業になる必要がある。県西地域での事例から全国展開も視野に入れたい」と期待を寄せた。

臨時総代会であいさつする遠藤理事長

さがみ信金が臨時総代会 ネット支店開設を審議

 さがみ信用金庫(遠藤康弘理事長)が11月20日、報徳二宮神社の報徳会館で臨時総代会を開催した。

 この日は同信金会員から選出された代表(総代)約90人が出席。経営上の課題となっているデジタル領域の推進策として、インターネット支店(スマートネット支店)開設についての定款変更が審議され、承認された。

 遠藤理事長はあいさつで、2025年10月に同信金が100周年を迎えることへの感謝を述べ、「経済が回復傾向にあり、観光業が多い当地には追い風となっている。安心して事業継続できるよう引き続きサポートしていきたい」と語った。

小田原信和会が総会

 また22日には同会場で取り引き事業者らにより組織されているさがみ信金小田原信和会(鈴木智惠子会長)が定時総会を開催。1年間の事業報告や来期の事業計画などの議事が審議された。

 その後は防衛大の女性1期生で自衛隊神奈川地方協力本部長の大谷三穂氏が講演を行った。

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熱心に受講する参加者ら

病院に安らぎの空間を ヒーリングアート勉強会

 新市立病院の絵を考える会とおだわらミュージアムプロジェクトは11月17日、病院をアートで心温まる空間にする「ヒーリングアート」の勉強会を、おだわら市民交流センターUMECOで開催した。

 当日は山野雅之さん(女子美術大学名誉教授)が講師として登壇。プロジェクターで画像を紹介しながら、ヒーリングアートの概要や国内外の病院の導入事例を解説した。参加した45人は山野さんの講演に熱心に耳を傾け、その後「導入の費用はどのようにするのか」、「市立病院にかかっていた絵画の活用は」など、関心の高い質問をあげていた。

大場工場長(右)と山田理事長

NPOへ備蓄品寄付 印刷局小田原工場が提供

 独立行政法人国立印刷局小田原工場(市内酒匂、大場裕明工場長)が11月21日、非常用サバイバルセット5箱(250個)をNPO法人神奈川フードバンク・プラス(横須賀市、山田洋理事長)に寄付した。

 国立印刷局小田原工場では、食品ロスの削減や生活困窮者の支援を目的に、入れ替え時に不要となった災害用備蓄食品をフードバンク団体に提供する活動を行っている。

 工場内で段ボールに入った寄付品を受け取った山田理事長は、「非常用食品の提供に感謝している。高カロリーでフルーツ風味のクッキーは喜ばれると思う」と感謝を述べた。大場工場長は、「これからもSDGsの理念に基づき、災害用備蓄食品の提供をはじめ、地域社会から求められる役割を果たしていきたい」と話した。

多くの来場者でにぎわった(写真提供)

安全と感謝の祭典 鴨自で感謝祭

 鴨宮自動車で11月17日、教習コースを解放して「かもじ感謝祭」が行われた。

 地域への感謝と交通安全への願いを込めて5年ぶりに開催され、当日は約2500人が来場。白バイ隊のデモ走行や県警音楽隊の迫力ある演技にギャラリーは魅了され、動物とのふれあい体験ではポニーの乗馬に子どもたちの長い列ができていた。また、消防車や警察車両の展示の前では家族連れが記念撮影を楽しみ、抽選会ではテーマパークのチケットや旅行券など豪華景品が提供されるなど、子どもから高齢者まで多くの人が楽しんだ。

持続可能なまちづくり学ぶ けやきで連続講演会

 小田原市生涯学習センターけやき(荻窪300)で12月20日(金)午後2時〜4時、持続可能な地域社会の実現と市による新たな総合計画策定に向けた「連続講演会・公開対談」を開催する。

 初回となる今回は「先進地デンマークに学ぶ」をテーマに、小田原育ちでデンマーク在住のニールセン北村朋子氏を招き、食やエネルギーの自給、教育、民主主義などについて学ぶ。3時15分から北村氏と加藤憲一市長の公開対談。定員は100人で先着順(事前申込制)。申し込み締め切りは12月16日(月)で、市企画政策課【電話】0465・33・1253、または市ホームページで受け付けている。

協定書を交わした平林局長(左)と小玉自治会長

ジェイコム西湘局 11区自治会と防犯で連携 小田原市で初の取り組み

 株式会社ジェイコム湘南・神奈川 西湘局が12月5日、小田原市の第11区自治会と「地域安全に関する協定」を結び、同自治会公民館で調印式を行った。

 同社は全国の自治会や警察署などと協定を結び、空き巣や特殊詐欺など各種犯罪の未然防止や交通安全に協力する取り組みを行っている。小田原市の自治会組織との締結は今回が初めてで、公民館には防犯カメラが1台設置される。今後は、犯罪の未然防止や交通安全意識高揚に関する啓発活動や情報連携などを実施していくという。

 第11区自治会の小玉文夫会長は「防犯カメラを設置いただきありがたい。これを機に、11区内でも防犯意識を高めるよう周知していければ」と話し、同社西湘局の平林達樹局長は「11区の皆さまと連携を密にして、安心安全なまちづくりに貢献していきたい。また、協定の輪を他エリアにも広げていければ」と意欲を見せた。

表彰状を持つ奥山会長

長年の業界貢献で栄誉 まるだい運輸倉庫 奥山恵子会長

 株式会社まるだい運輸倉庫(本社・小田原市)の奥山恵子代表取締役会長は10月23日、国土交通省(東京都千代田区霞が関)で開かれた「国土交通省大臣功労者表彰式」で、「自動車関係功労者」として大臣表彰を受章した。長年にわたり、神奈川県トラック協会の役員および運送事業の役員として、業界と地域社会に貢献した功績が認められた。

 奥山会長は、運送事業の安全性向上、環境負荷低減、人材育成など、さまざまな課題に取り組んできた。また、地域社会への貢献にも熱心で、地域イベントへの参加など積極的に活動している。

 株式会社まるだい運輸倉庫は、1958年創業。神奈川県西地域を中心に貨物運送事業を展開している。

ユニフォームを着てガッツポーズをする二宮さん

相洋高校野球部二宮さん 独立L(リーグ)で飛躍誓う 神奈川FDに入団

 プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの「神奈川フューチャードリームス」(神奈川FD)が12月4日、相洋高校野球部の二宮陽斗さん(3年)の入団を発表した。

 二宮さんは小田原市立酒匂中学校出身。190cm・97kgの恵まれた体格を持ち、高校では通算13本塁打を記録した。

 今年のプロ野球ドラフトではプロ志望届を提出し、2球団から調査書が届いたものの、指名には至らず「プロでは自分と同じサイズの人がたくさんいるので、結果を出すことが必要と実感した」と振り返る。その後、ルートインBCリーグドラフト会議にて、神奈川FDから特別合格を受けた。同チームが小田原市出身の選手を指名するのは今回が初となる。数ある選択肢の中から独立リーグを選んだ理由について二宮さんは「プロに1番近い場所でプレーができると思った」と話した。

 11月27日には、来シーズンから監督を務める武藤孝司さんら関係者が同校を訪れ、あいさつを交わした。武藤監督は「プロに行くために1日1日を大切にもっと上達してもらいたい」とエールを送った。二宮さんは「課題を常に持って技術向上に努め、結果を出したい」と力強く意気込みを語った。

完成した看板を前に笑顔の生徒ら

城北工業高生 地域の催し生徒がPR 地元企業が協力

 小田原城北工業高校の生徒が、1月13日(月)まで開催されている小田原フラワーガーデンのイベント「トロピカルドーム トワイライトミッション」を紹介する看板をこのほど制作。大雄山線飯田岡駅ホームに設置された。

 2020年にコロナ禍で表現活動の場を失った高校生を応援する目的で開始。株式会社デコリア(小島健司代表取締役社長)と小田原フラワーガーデン(千徳杏奈園長)、伊豆箱根鉄道株式会社大雄山線管理所(川口洋管区長)の協力で実施している。

 今年はデザイン科の生徒8人が作成。デザインした松永茉衣花さん(3年)は「イベントのわくわく感をコンセプトに、トロピカルドームで育てられている植物などを描いた。このような機会をいただきありがたい」と話した。

参加者による太極拳の演舞

約200人が一堂に いろはもみじ太極拳

 小田原城址公園の銅門広場で11月23日、「いろはもみじ太極拳」が開催された。

 小田原太極拳同好会連合会、Hisayo―HHB健康太極拳、小田原鞭杆の会による共同開催。同連合会が1998年に広場に植樹した「イロハモミジ」が色づく晩秋に開催し、親睦を深める恒例行事。

 広場には各団体の加盟16教室から総勢約200人が集まり、太極拳では「立禅」「八段錦」、棒を用いる鞭杆では「32式」などを息を合わせて行った。今回は、交流がある埼玉県寄居町の太極拳「芝宮教室」の師範や生徒も駆けつけた。

 また来賓のNPO法人鞭杆協会・楊崇理事長がデモンストレーションの武術表演を行い、その見事な動きに参加者は息をのんで見入っていた。

 同連合会会長の永井康江さんは、「日頃稽古に励んでいる皆さんがこうして集まりうれしく思います」と笑顔で話した。

第14期の受講生募集を開始 小田原ガイドになろう 受講希望者向ツアーも初企画

 小田原ガイド協会が第14期ガイド養成講座の受講生を募集している。ガイドに必要な小田原市とその周辺の歴史・自然・文化や心構えなどを座学と実習で1年間学ぶ。

 受講期間は2025年4月〜翌年3月31日(原則毎週水曜日)。受講料は2万5千円。面接日は3月13日(木)。

 往復ハガキに【1】ガイド養成講座申込【2】住所・氏名・性別・生年月日・電話・FAX番号を記入し、〒250―0014小田原市城内3の22「小田原ガイド協会」へ。2月21日(金)締切。

 また、「養成講座受講希望者向ツアー」を1月26日(日)に企画。午前8時50分にJR小田原駅改札前集合。先着20人。600円(バス代)

まちの環境維持 一助に 小田原賢人会 寄付今年も

 地域の経営者らが異業種交流で経営などを学びあう「小田原賢人会」(波多野信輝会長)が11月26日に小田原市役所を訪れ、「市ふるさとみどり基金」に10万円を寄付した=写真。

 1979年に設立された同会は、86年から寄付の取り組みを行っており、23回目となった今回を含めて総額は229万3千円となった。

 住みよい環境づくりのために長年行われている賢人会の貢献活動。波多野会長は「少しでも小田原の環境が良くなれば」と話し、加藤憲一市長に寄付を手渡した。加藤市長は「まちの緑化には手入れや老木化といった課題があるので、大事に使わせていただきます」と感謝の言葉を贈った。

バッティングを見守る峰さん(左)

ソフトボール元日本代表 峰さんが児童に指導 国府津小でイベント

 ソフトボール元日本代表の峰幸代さんによるスポーツイベントが11月11日、小田原市立国府津小学校の体育館で開催され、同小放課後児童クラブを利用する2〜5年生約30人が参加した。

 峰さんは2020年東京オリンピックでチームの金メダル獲得に貢献。現在は全国各地でソフトボールの普及活動に取り組んでいる。イベントは市内の放課後児童クラブを運営する(株)明日葉が所属するソシオークグループ(東京都)が、22年に(公財)日本ソフトボール協会とのパートナー関係を締結し実施されている。

 当日はウォーミングアップで体をほぐした後に、峰さんのアドバイスを受けながらキャッチボールやバッティングを体験。最後に2チームに分かれて試合を行い、子どもたちは、力いっぱいにボールを打ったり、ボールを追いかけたり競技を楽しんだ。

 峰さんは「夢を叶えるためにはチャレンジすること。できないと言う前にまず挑戦してみてほしい」と子どもたちにメッセージを送った。

常盤木門のほこりを落とす職員ら

小田原城も新年の準備 年末恒例のすす払い

 小田原城で12月11日、恒例の「すす払い」が行われ、一年で溜まったすすやほこりを清掃した。

 当日は小田原城総合管理事務所の職員4人が、この日の朝に城内で伐採した約5メートルのメダケで、天守閣や常盤木門の汚れを払い落とした。

 今年度の小田原城の来場者は10月末時点で約35万。3月までに60万人の見通しで、コロナ流行前に戻っているという。

 同事務所の押田健一さんは「8月末の大雨で城址公園をはじめ市内では大きな被害を受けた。すす払いで厄を払い、気持ちよく新年を迎えられると思います」と話した。

火で調理をする園児と、見守る保護者

火を起こし五感で調理 箱根の園児が焚き火体験

 箱根町立幼稚園・幼児学園・保育園の5歳児と保護者が11月21日、箱根幼稚園で焚き火・調理体験を行った。箱根町が推進する地域教育「箱育」の一環として実施されているもので、今回で3回目。箱根町と包括連携協定を結ぶ(株)ゴールドウインと連携して行われた。

 火を起こして調理をする体験を通して、便利さのほかに危険性も体感してもらおうというプログラム。2部制で約40人が参加。子どもたちは煙を浴びて目をこすったり、熱を感じながら恐る恐る火に近づいたりと、五感を使って調理を楽しんでいた。

作業する五十嵐部長(手前)らメンバー

最乗寺の下駄、輝き再び 塗装協会青年部 奉仕で塗り替え

 (公社)神奈川県塗装協会小田原支部青年部(8人・五十嵐貴久部長)が12月8日、ボランティアで大雄山最乗寺(南足柄市)の和合下駄と大下駄の塗り替えを行った。

 同青年部は塗装協会員の後継者や青年経営者育成の一環で組織された団体。このボランティア塗装は、地域貢献活動として毎年実施。昨年は小田原城址公園の学橋の欄干を手掛けている。

 今回は地域のシンボルの1つ、最乗寺の和合下駄と初代大下駄を塗装。表面の汚れなどを落として丁寧に整え、中戸川塗料店提供の塗料を塗り、輝きを蘇らせた。「多くの参拝者が訪れる地域のシンボル。皆さまに気持ち良く新年を迎えて頂ければ」と五十嵐部長。最乗寺の橘泰弘副寺は「素晴らしい色に仕上がり感謝している」と話した。

12〜2月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の12月〜2月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。

 今号は県がすすめる共生共創事業の一環で設立された3つのシニア劇団の紹介や県営団地でシニアの合唱を指導している陶旭茹(とうしゅーる)さんのインタビューを掲載。チケットが当たるプレゼントも実施している。冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

文学館特別展会期を延長

 小田原文学館(南町2の3の4)の開館30周年特別展「小田原出身・ゆかりの文学者たち―その手蹟と事績」が、同館庭園の紅葉の見ごろに合わせて会期を12月22日(日)まで延長して開催している。開館時間は午前10時から午後4時30分。入館料は一般250円、小中学生100円。

 特別展では館蔵資料から出身・ゆかりの文学者たちの自筆原稿や書画、書簡などが展示されている。(問)同館【電話】0465・22・9881

財団の襟川恵子代表(右)と襟川芽衣評議員

襟川教育財団 母子家庭の子に学資金 返済不要、来年度から

 (公財)襟川教育財団=横浜市港北区=は11月21日、シングルマザー家庭で、経済的な理由から進学や受験を諦めざるを得ない子どもたちのために、返済不要の給付型奨学金「えりかわ学資金」の募集を2025年度から始めると発表した。

 対象は県内在住のシングルマザー家庭の子どもで、中学生(2、3年生)、高校生、大学1年生で5人ずつ。応募には前年度の成績や学校長の推薦などが必要。給付額は中学・高校生が月5万円(年60万円)、大学生が同6万円(同72万円)。学習塾や通信講座、家庭教師などの受講料、参考書などの購入費などに使用可能(大学生は制約なし)。給付は卒業まで継続される。募集は25年3月17日から5月15日。7月に採否が通知される。

 同財団は、大手ゲーム開発会社・株式会社コーエーテクモホールディングス会長の襟川恵子代表が23年3月に設立。自身もシングルマザー家庭で育った襟川代表は「同じ一人親世帯でも母子家庭の年収は父子家庭の半分以下。大学進学率は通塾率と比例していることから、その負担解消に役立てば」と学資金の意義を語った。襟川代表の娘で財団の評議員を務める芽衣さんも「シングルマザーの子どもたちが安心して勉学に励んでもらえるよう支援したい」と話した。

 募集要項に関する問合せは同財団公式サイト(https://foee.or.jp)から。

今年のメインビジュアル「城熱の日。」

プレゼント 横浜で「城」の祭典 12月21日・22日開催

 「城」をテーマにした日本最大級のイベント「お城EXPO2024」が、12月21日(土)と22日(日)、パシフィコ横浜ノース他で開催される。

 今年も国宝五城(姫路城・松本城・彦根城・犬山城・松江城)をはじめ、日本全国の城が集結。城めぐりに役立つ観光情報ゾーンや城グッズの販売など、過去最大の114団体が出展。そのほか城にまつわる模型や展示、ご当地キャラクターや武将隊のステージ、忍者体験など「お城ファン」必見の内容だ。

 入城料は高校生以上2200円、小中学生1千円。前売有。厳選プログラムは1講演につき別途1300円。イベント詳細はHPで確認を。

 招待券を5組10人に。件名に「入城券希望」、本文に〒住所、氏名、年齢、電話番号、好きな城と理由を記入の上【メール】yok

o-d@townnews.co.jpへ。12月15日必着。

給食コンテナが並ぶ施設内を案内する担当者

小田原市 新給食センター、お披露目 来春から8中学校に配食

 小田原市成田に建設が進められていた新しい「小田原市学校給食センター」がこのほど竣工し、11月26日に報道陣向けの内覧会が行われた。来年4月から、市内8中学校(城山、白鷗、白山、鴨宮、千代、酒匂、泉、城北)の給食がここから提供される。

 現在の学校給食センター(飯泉)は1972年に建築。老朽化が課題となっていたため、市は2019年から新施設の整備事業を始め、公募で決まった瀬戸建設株式会社を代表者とする共同事業体が建築や整備を進めてきた。

 新施設の変更点は主に3つ。これまで1つの食器に盛り付けるランチプレート式だったが、4月からは個別食器に分けて食事が盛り付けられる。また、アレルギー対象調理室を設けたことで、特定原材料8品目の食材を取り除いた食事の提供が可能となる。このほか、新しい調理器具も導入。真空冷却器を使うことで和え物が提供できるなど献立メニューの幅が広がるという。

 新施設は鉄骨造2階建てで、面積は2291・09平方メートル。浸水の影響を受けないように建設地を造成したほか、調理室には止水板の設置が可能な設計となっており、災害時には炊き出し施設としての運用も想定されている。

かまぼこ板積みに挑戦する先生と児童

三の丸小 体験で新たな絆づくり わくわくフェスタ盛況

 児童、保護者、学校、地域が一体となって楽しむ「わくわくフェスタ」が12月7日、小田原市立三の丸小学校で行われた。同校PTAが企画し、地域企業、団体の協賛により実施される無料体験型イベントで児童約500人が参加した。

 今回は「ふれてみよう みんなが育つ たからもの」をテーマに「焼きちくわ体験」「薪割り・焚火」など15の体験ブースを用意。各ブースは常時行列ができる人気で、会場は終始にぎわいを見せていた。イベントステージでは、えっさホイおどりや湘南ベルマーレフットサルクラブの選手とのリフティング対決、かまぼこ板積み上げなどを実施。同校教諭による先生オンステージもあり、会場は歓声に包まれていた。

 江島賢同フェスタ実行委員長は「体験を通じて、地域の新しい絆ができればうれしい」と話し、柏木隆良PTA会長は「先生たちとも違う形でふれあう機会。大切にしていきたい」と振り返った。

加藤市長と記念撮影を行った眞田さん家族

三の丸ホール 来館者100万人を突破 開館から3年で大台

 2021年9月の開館から3年を迎えた小田原三の丸ホール(正式名称・小田原市民ホール)で11月30日、来館者100万人達成の記念セレモニーが行われた。

 大ホール(1105席)や小ホール(296席)、展示室などを備えた三の丸ホール。この日は館内や隣接する観光交流センター前で「ODAWARAえっさホイおどり」が行われており、同イベントに出演する娘と訪れていた高校教諭の眞田美智子さん家族(市内在住)が記念の100万人目となった。

 記念セレモニーで加藤憲一市長から記念品などを受け取った眞田さんは「高校の吹奏楽演奏などで何度か訪れている。来年も娘のえっさホイおどりですてきなホールに立てたら」と話した。加藤市長は「お子さんが大きくなった時にまた何百、何千万人目になってくれたらと思う。多くの方が愛して使われることを願う」と目を細めていた。

公演のポスター

『螺旋階段』第36回公演 12月20日〜 読プレあり

 小田原・横浜を拠点に活動する劇団、演劇プロデュース『螺旋階段』が12月20日(金)〜22日(日)、小田原市生涯学習センターけやきで公演を行う。4回公演で、20日は午後7時、21日(土)は1時と6時、22日は1時から開演。

 上演作品は「幻の壁」。脚本と演出は同劇団員の緑慎一郎さん。

 全席自由で、チケットは前売3000円、当日3500円、高校生以下は1500円。チケット購入はオンラインから【URL】https://stage.corich.jp/stage/341285

 公演のチケットを本紙読者5組10人にプレゼント。希望者は住所、氏名、年齢、電話番号、本紙の感想を明記してハガキまたはメールで応募。宛先/〒250―0042小田原市荻窪306(株)タウンニュース社「螺旋階段」係、【メール】odawara@townnews.co.jp。12月16日(月)締切(必着)。応募多数の場合抽選。当選発表はチケットの発送をもって代える。

元セリエA記者・佐藤貴洋がFリーグ解析 1/Fゆらぎ 1/fゆらぎのような「五感に響く心地よさ」をFリーグで

 2点ビハインドから執念ドローで勝点「1」を獲得。全12チームによるホーム&アウェイ2回戦総当りリーグ戦のレギュラーシーズンも残り4節となり、湘南はファイナルシーズン上位リーグ圏内の6位に...。さて、小田原アリーナ開催も残り2試合となり、次節21日大阪戦は「FAOスペシャルデー」。

 Fリーグ黎明期の2010年に「湘南ベルマーレフットサルクラブを媒介に小田原を盛り上げよう」と発足したクラブ後援会組織FAOによる冠試合。ファン、サポーター、そして後援会組織など一丸で「スポーツによる地方創生」を多角的に楽しみながら「湘南の勝利」を演出しよう。

 

 

takaの目 試合採点&寸評

6/10点満点

湘南4-4ボルクバレット北九州

(12/6 @小田原アリーナ)

 

上位争いに最低限のドロー。FAO (Futsal Academy of ODAWARA)冠試合では、選手フォトスポット、なでしこジャパン宮澤ひなた&兄けいたのサッカー教室、漫才協会フットサルなど盛りだくさん。ぜひ小田原アリーナへ。

 

佐藤貴洋...

西湘高〜慶応大学を経て渡ったイタリアで日刊スポーツ「セリエA通信員」として元日本代表MF中村俊輔らを取材(2002〜07年)、帰国後はJリーグ、プロ野球などを取材(2007〜12年)。現在はライターやクリエイティブディレクターなどで活動中。小田原フットサルアカデミー(FAO)広報広聴委員会委員長。