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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2024.12.14

小田原市食育イベントで講師を務めるスーパー「ヤオマサ」の鮮魚バイヤー
内藤 淳一朗さん
小田原市国府津在住 49歳

十魚十色の魅力届ける

 ○…12月14日に開催する高校生を対象とした小田原市主催イベントで、地元の魚の魅力を伝える講師を務める。本業は、市内を中心に11店舗を展開するスーパーマーケット「ヤオマサ」の鮮魚バイヤー。朝5時、小田原漁港で水揚げされた新鮮な魚を仕入れるところから一日が始まる。「魚の消費が減っている中で、若い子が魚に興味を持ってもらえるイベントにしたい」と意気込む。

 ○…平塚市で生まれ育ち、小学校から高校までサッカーに打ち込む。大学ではアルバイトに明け暮れ「3、4年生から本気で単位を取得した」と苦笑い。卒業後、ヤオマサに就職し、「全く知らない未知の領域をぱかっとあけるのが面白い」と希望した鮮魚部で魚の知識や加工、調理などを一から学んだ。

 ○…30代半ばの時に鮮魚バイヤーを志願した。「小田原で獲れた魚を地元の人に食べてもらいたい」。それまで都内の市場から仕入れた魚がメインに並んでいた売り場を、地元で獲れた魚を中心に変えた。さらに市場に出回りにくい低利用魚や未利用魚にも価値を見出し、売り場には毎日約60種類の魚が並んでいる。「十人十色って言うけど、魚も同じで十魚十色。”見た目は不細工でも食べたら美味しい”をお客さんに体験してほしい」

 ○…「趣味も仕事も魚」と言い切るほど、魚にどっぷり浸かる毎日。日常生活でもついつい魚に例えしまい、子どもの体重を「ブリくらいの重さだね」と言って妻から怒られたことも。店頭に立ち、魚に興味を示す子どもとの交流が楽しみで「子どもがスーパーに来て1番最初に行く場所をお菓子売り場から魚売り場にしたい」。魚食文化を次世代にもつなぐため今日も新鮮な一匹を見極め、売り場に届ける。

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