金沢区・磯子区版【3月13日(木)号】
食品ロスを削減するロッカー型自動販売機と関係者

シーサイドライン 八景駅にSDGsロッカー 地元企業とパン店が連携

 食品ロスの削減を目的にした「SDGsロッカー」が2月21日、シーサイドライン金沢八景駅改札内に設置された。消費期限内でありながら廃棄されてしまうパンを購入できるロッカー型の自動販売機で、「海辺のパン屋ブレーメン」=金沢区柴町=のパンが購入できる。横浜市内での設置は5台目。

 ロッカー型自動販売機は、ブレーメンと(株)横浜シーサイドライン=同区幸浦=、ロッカーの製造・販売をする(株)アルファロッカーシステム=同区福浦=、横浜市が共同で実施。同店はこれまでも売れ残りそうなパンを割引して販売してきたが、「悪天候などでお客さんが来店できない時もあるので、廃棄されるパンを減らしたい」と今回参加することを決めた。

 同店の営業日の月・火・水・金・土曜日の午後4時頃にパンをロッカーに補充し、翌日午前10時まで通常の2〜3割引きで販売する。料金は400円、500円、千円の3種類で最大6セットが販売される(商品の補充がない日もあり)。同店の長嶌大輔店長は「廃棄物を減らし、駅を利用するお客さんに喜んでいただければ」。シーサイドラインの担当者は「食品ロスやSDGsへの関心を持っていただくとともに、地元の名品を広くPRできる場をつくっていきたい」としている。

0・5トンの削減に

 市によると、金沢八景駅に設置されたこのロッカーの取り組みにより、1年間で0・5トン程度の廃棄物を削減することができる見込みという。

 市内では2024年1月に地下鉄関内駅に1台目を、磯子区では24年12月にJR根岸駅に「リトルマーメイド根岸店」のパンを販売するロッカーが設置されている。市は25年度末までにSDGsロッカーを市内30カ所に設置することを目指している。

市作成の啓発動画の一部=横浜市提供

横浜市 ITで小児がん理解啓発 「メタバース」で患者支援も

 15歳未満の病死原因で最も多いという「小児がん」について、横浜市では、患者の支援を目的にITを駆使した取組を推進している。昨年から「メタバース」を利用した患者同士の交流機会の創出のほか、今年からは初の啓発動画の配信も開始。市は、患者や家族の現状への理解促進を図りたいとしている。

 小児がんとは15歳未満がかかるさまざまながんの総称で、主に白血病や脳腫瘍などがある。子どもの病死原因第1位とはいえ、国立がん研究センターが昨年公表した調査結果によると、小児がんにおける白血病患者の10年後の生存率は86.6%、脳腫瘍患者では71.7%。近年は医療の進歩により、り患しても7〜8割は治癒が望めるという。

 り患数の少なさも小児がんの特徴だ。横浜市がん・疾病対策課によると、全国で新たに小児がんと診断された人は2018年が2094人、19年が2117人、最新の統計という20年が2080人。市内でも18年が41人、19年が58人、20年が49人で、「希少がん」とも呼ばれている。

中澤佑二さん協力で初動画

 り患数の少なさから「成人のがんと比べて社会の理解が不足している」と同課。そこで市は近年、理解促進に向けITを活用した取組を進めている。昨年8月、治療の副作用による外見の変化などを気にせずに患者同士が交流できる場を創出しようと、市はインターネット上の仮想空間「メタバース」の活用を試行。開催した交流イベントでは、患者や家族らが自身の分身である「アバター」を利用して会話を楽しみ、交流を深めた。市は「来年度も実施できれば」としている。

 また市は、横浜F・マリノスで活躍した中澤佑二さんの協力で、啓発動画を初めて作成。小児がんの治療を受けた市内の子どもが「闘病中に辛かったこと」などを語る動画で今年1月、市公式YouTubeチャンネルで配信を開始した(30年1月まで配信予定)。

 同課の担当者は「患者やご家族の現状を知り、自分には何ができるのかを考えていただくことにつながれば」としている。

東日本大震災支援コンサートでひとりオペラを披露したギタリストの 篠﨑 洋子さん 磯子区洋光台在住

ギターで癒し届ける

 ○...「テレビを見ながら涙が止まらなかったんです」。東日本大震災が起きた当初、宮城県に住む友人から、実際に自分の目で被災地を見ることを勧められ、震災2カ月後の5月に自作の曲を持参し避難所や学校、幼稚園を訪問した。「プロの音楽家である自分ができることをやろう」と、震災から14年が経った現在もなお、音楽による支援活動を続けている。

 ○...専門はクラシックギター。5歳でピアノを始め、作曲もしていた。音楽好きな父親の影響で、幼いころから音楽に触れる機会が多かった。「作った曲を父に聞かせると、おこづかいをくれるほど喜ばれた」と笑う。16歳の頃友人の家にあったギターを鳴らした時その優雅な音に魅了され、近くのギター教室に通い始める。練習と公演を重ね、28歳でプロとしての活動を始める。繊細な指の動きが求められるクラシックギターの演奏。「難しいと思えるからこそ続けられた。弾いている瞬間が一番楽しい」と語る。

 ○...洋光台に移り住んで約40年。幼い頃から家族でよく東京都練馬区の実家から中華街まで出かけており、「横浜が大好き。思い出深い街」と笑顔。ギターの他にも油絵やフラワーデザイン、写真家としての活動など、多彩な活動歴を持つ。趣味は海外旅行。教室として使用している洋光台南団地の一室は、旅先で手に入れたヨーロッパ各国の人形やシャンデリア、カーペットが部屋中を華やかに彩る。

 ○...東日本大震災支援コンサートの他にも、根岸や洋光台の団地でギター教室を構えるほか、ケアプラザでもウクレレを教えるなど幅広く活動している。「音楽には聞く人と演奏する人をつなげる力がある。心に響くような演奏で観客と心を通わせられたら」

称名寺薪能 金沢区役所で特別販売 3月15日、16日のみ

> 4月29日(祝)に開催される「第28回称名寺薪能」のチケット販売が3月15日(土)から始まる。金沢区役所1階1号会議室では15、16日(日)の午前9時から午後4時まで、全席指定S席7500円、A席6500円が各500円引きで特別販売が行われる。1人6枚まで、売り切れ次第終了。WEBでの販売は15日午前10時からチケットぴあ、カンフェティ、電話受付は3月17日(月)から【電話】050・3092・0051(オペレーター対応)。

 4月29日の薪能は午後5時に開演。称名寺境内特設能舞台で、櫻間右陣さんによる能「竹生島(ちくぶしま)」、野村萬斎さんによる狂言「舟渡聟(ふなわたしむこ)」などが上演される。上演前には出演者による能と狂言の解説、子どもたちの連吟や金沢区の木遣囃子保存会による唄の披露も。問い合わせは称名寺薪能実行委員会(事務局櫻間會)【電話】03・3556・6176(17日以降の平日10時から5時)。
演奏する篠崎さん=本人提供

ギターと語りの公演 東日本大震災から14年

 ギタリスト篠崎洋子さん=人物風土記で紹介=による東日本大震災支援コンサートが3月8日、宝積寺テラノホール=磯子区上町=で開催された。「あの日を忘れないで! Little Two Love 小鳥と、ぼく」と題し、津波で母を亡くした少年が、浜辺で動けなくなった小鳥を助ける友情物語をひとりオペラで披露した。

 脚本から演奏まで篠崎さんが手掛ける。「震災当時はひたすら『頑張れ頑張れ』という声が多かったが、悲しいときは頑張れないことも。応援歌ではなく、悲しむ人々を癒す楽曲を作りたかった」と篠崎さん。曲を変え毎年実施し、今回で16回目を迎えた。

講演する小野関さん(左)

地域防災のチカラ マップで関係づくりを 3自治会・町内会へ講演

 金沢区の関東学院大学防災・減災・復興学研究所チームは2月24日、関ヶ谷自治会、夏山町内会、山の手自治会の住民を対象とした「住民同士による見守りネットワーク成功事例講演会」を西金沢コミュニティハウスで実施した。「第25回防災まちづくり大賞 日本防火・防災協会長賞」を受賞した群馬県の榛東村社会福祉協議会の支え合いマップによる見守りネットワーク事業について、発案者の同会小野関芳美事務局長が語った。

 講演で紹介された住民支え合いマップづくりは、自治会長や消防団員、福祉施設、学校関係者など約200人が年に一度集い、見守りが必要な避難行動要援護者の情報を毎年更新しながら、声掛けや安否確認を行い、緊急事態への対応を図る事業。マップづくりの機会を設けることで、援護者相互の顔が見える関係性作りにも繋がる。「令和元年東日本台風」の際には同会がマップを活用し、自主的に声掛けが行われ、要支援者をスムーズに避難させたことが評価された。

周りの力借りて

 他の自治会やケアプラザなどと連携しながら災害に備えることが重要という意見が出るなど、それぞれの自治会が抱える問題に対する解決の糸口を探った。関ヶ谷自治会の野呂良彦会長は「普段の繋がりが、いざという時に役立つ。自治会・町内会同士の連携を強化していきたい」と話した。

園芸博2年前でイベント 各区で体験など企画

 2027年に開催される「GREEN×EXPO2027」の開催2年前を記念したイベントが、各区で開催される。

 磯子区は3月18日(火)、区役所1階区民ホールでフラワーフォトスポットづくりを開催。先着100人は、好きな造花を花壇へ挿してフォトスポットを飾ることができる。参加者やフォトスポットで写真撮影をした人には、花の種などのグッズをプレゼント。午前10時から午後3時まで。また、会場では本日13日から18日まで区内の中学生が描いた絵画も展示される。問い合わせは磯子区区政推進課【電話】045・750・2331。

 金沢区では3月19日(水)、八景シーサイドひろばで花を育てられるECOポットをプレゼントする。午後3時から5時まで。アンケートへの回答が必要で、無くなり次第終了。また、21日(金)にはイオン金沢八景ショッピングセンター2階特設スペースで、押し花でカレンダーとキーホルダーを作るワークショップも実施。参加無料。午前9時30分からと11時からの2回で、各回定員先着10人。4歳以上が対象。区役所1階ロビーでは19日からフォトスポットが特別仕様にドレスアップされるほか、20日(木)からは区民カメラマンが撮影した「金沢区の花」の写真をデジタルサイネージで放映する。問い合わせは金沢区区政推進課【電話】045・788・7726。

賞品総額150万円

商店街巡りで豪華賞品 デジタルスタンプラリー

 (一社)横浜市商店街総連合会(石川清貴会長)が主催する「よこはま あっち!こっち!商店街ウォーク デジタルスタンプラリー」が、3月31日(月)まで開催中だ。

 これは同事業に参加する約150の商店街に一つずつ設置されたスポット店舗の店頭ポスター内二次元コードを読み込むと、スタンプを貯めることができる。取得スタンプ数に応じて、横浜の人気ホテルのペア宿泊券(10万円相当)やペアランチ券(1万円相当)、5000円相当の共通商品券が抽選で126人に当たる。

 参加は無料でアプリのインストールも不要。詳しくは市商連のホームページで確認を。

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神奈川県 ママリ連携で専門家相談 子育てLINE機能強化

 神奈川県は、子育て支援アプリ「ママリ」と連携するなど、子育て支援情報を提供するLINE公式アカウント「かながわ子育てパーソナルサポート」の機能強化に力を入れている。

 「ママリ」との連携では、かながわ子育てパーソナルサポート内に専門家相談のボタンを配置。ママリを用いて、子育てパーソナルサポートユーザーは、妊娠〜2歳未満の子どもがいるユーザーで月2回無料で専門家サービスが受けられ、24時間365日相談できる。ほかにも、チャットボットを利用して、子育て支援情報などを検索できたり、かながわ救急相談センター(♯7119)に直接つながる機能を配置。住まいの地域や子どもの年齢に合わせた子育て情報の発信も行う。

初の甲子園に臨む三島さん

チーム第一で勝利に貢献 地元出身の三島瑛真さん

 全国から選手が集まる横浜高校野球部だが、地元出身選手も活躍のチャンスをうかがっている。

 昨秋の明治神宮野球大会で12番をつけてベンチ入りしたキャッチャーの三島瑛真さん(2年)は、金沢区の富岡小学校・富岡中学校出身。小学2年の時に並木ジャイアンツで野球を始め、中学時代は横浜東金沢リトルシニアでプレーした。

 武器は186センチの恵まれた体格を生かしたバッティング。「チームのために、とにかく塁に出ることを意識している」と話し、勝利に貢献するために日々の練習に励んでいる。まもなく始まる初めての甲子園の舞台に向けて「チームのためにできることは何でもする。応援してくれる地元の人たちに優勝旗を見せたい」と語った。

横浜高校の選手たち=1月24日

横浜高野球部 6年ぶりのセンバツへ 19日、市立和歌山高と初戦

 横浜高校=金沢区能見台通=野球部が、甲子園球場で3月18日(火)に開幕する「第97回選抜高校野球大会」に出場する。出場は2019年以来、6年ぶり17回目。06年以来、4度目の優勝を目指し、市立和歌山高校との初戦へ臨む。

 横浜は昨秋の神奈川県大会、関東大会で優勝し、明治神宮野球大会も27年ぶりに制した。今年1月24日に開かれた選抜大会の選考委員会では、2年生左腕の奥村頼人さんと1年生右腕の織田翔希さんを中心とする投手力と少ないチャンスを生かす勝負強さが評価され、関東・東京地区の出場校として選出された。

 選出を受けて村田浩明監督は「神宮大会は優勝できたが、反省するところもたくさんあった。できなかったこと、足りなかったことを明確にして、春の甲子園でパワーアップした姿を見せられるようにしたい」と話し、更なる進化へ向けて準備を進めてきた。

一戦必勝の先に

 甲子園で春夏通算5度の優勝実績がある横浜だが、甲子園の舞台は22年夏の選手権大会以来。優勝は06年の選抜大会が最後となっている。

 前回明治神宮大会を制覇した28年前には松坂大輔さんらを擁し、その後の甲子園で春夏連覇を達成。現在のチームも「総合力は全国トップレベル」(選抜選考委員会)とされ、今大会の優勝候補という呼び声も高い。阿部葉太主将(2年)は「どこも自分たちを倒しに来る。それ以上の準備をしていけたら。勝ち続けるのは簡単ではないが、とにかく先を見ず目の前の試合で一戦必勝で戦っていく」と語る。

 7日に行われた組み合わせ抽選会の結果、初戦は大会2日目の第2試合で市立和歌山と対戦することが決まった。試合は19日午前11時30分開始予定。再び全国制覇を目指し、春の甲子園での挑戦が始まる。

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駅前に掲げられた横断幕

地元団体も応援 横断幕や寄付で後押し

 横浜高校近くの能見台駅前商店会は、応援の気持ちを込めた横断幕を能見台駅前に掲げている。同校が甲子園に出場する時は、毎回会員から「激励費」を募るなど支援を続けている同会。約50年、同校近くで理容店を営む三枝淑生会長は「愛甲が活躍し優勝した時は地域が盛り上がった。今回も良い投手がいるので応援したい」。前会長の遠藤尚男さんは「(春夏連覇した)松坂の時と同じ雰囲気を感じる。優勝の可能性もあるのでは」と期待を寄せる。

 また、横浜ポートヒルライオンズクラブは2月21日、石塚秀明会長と松尾光雄さんが同校へ3万円の激励金を贈呈。甲子園での躍進を地元の人々が期待している。

三好諒氏

参院選 れいわ 三好氏擁立へ 39歳、消費税廃止訴える

 れいわ新選組は夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に元外務省職員の三好諒氏(39)を擁立することを決めた。

 三好氏は2013年に外務省入省、21年退職。22年から山本太郎参議院議員の秘書を務め、24年の衆院選で神奈川2区から立候補していた。3月11日の会見で「しがらみのない政治で消費税廃止や社会保険料の減免などを訴えたい」と述べた。

「おやこフロア」のイメージ(市提供)

中央図書館に「おやこフロア」 4月22日オープン

 横浜市は中央図書館=西区=の一部を親子向けのフロアにしリニューアルし、4月22日にオープンすることを発表した。

市は同館や野毛山動物園がある野毛山地区全体でまちづくりを進める「のげやまインクルーシブ構想」を掲げており、同館のリニューアルはその第一弾となる。

 計画では、同館1階全体を「のげやま子ども図書館」とし、喫茶店が入っていたレストランフロア部分を「おやこフロア」として改装する。同フロアは約300平方メートルで、未就学児と保護者を対象としている。

AIで絵本探し

 白木の本棚が並び、絵本のほかにおもちゃも置かれ、本を読むだけではなく、休んだり話したりできるようになっており、同構想の理念である「誰もが分け隔てなく、学び、楽しみ、やすらげる」を実践する場となる。AIを活用した絵本推薦システムを導入し、子ども向けの端末では、ロボットと連動して楽しく本を探せるようにする。フロアに設置する自動販売機では、紙おむつや液体ミルクを扱う予定で、「楽しく過ごせる場」を目指す。

 同館の担当者は「『赤ちゃんが声を出すので、図書館に行けない』と思っていた方にも安心して来ていただきたい」と話す。

 「のげやま子ども図書館」全体の完成は2026年度中の予定。「おやこフロア」のオープンと同日に野毛山動物園のふれあいコーナーや屋内休憩棟も新しくなる。

議論する(左から)山中市長、古川政務官、辻教授

大都市制度考えるシンポジウム 山中市長は「特別市」早期法制化訴える

 新たな大都市制度について考えるシンポジウムが3月8日、戸塚区民文化センター「さくらプラザ」で行われた。指定都市市長会の主催で横浜市の共催。

 前半は一橋大学大学院の辻琢也教授が横浜市などが目指す、道府県から権限や財源を得て政令市が独立する「特別市」について解説。後半は辻教授に山中竹春市長と古川直季総務大臣政務官を交えたディスカッションがあった。

 山中市長は県と市の二重行政の例を挙げ、「都市の活力を高められる」と特別市の早期法制化を訴えた。古川氏は「住民への影響があるかという視点で丁寧に議論を積み重ねるべき」と話した。

山中市長(前列中央)と両校の選手ら

高校野球 センバツ出場の横浜と横浜清陵が山中市長訪問

 第97回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園球場)に出場する横浜高校=金沢区=と横浜清陵高校=南区=の選手や監督らが10日、横浜市役所を訪れ、山中竹春市長を訪問した。

 6年ぶり17回目の選抜出場となる横浜の阿部葉太主将は「全力で最後まで一生懸命戦いたい」と述べ、村田浩明監督は「窓から見える富士山のように日本一を目指す」と勝利を誓った。

 「21世紀枠」で春夏通して初の甲子園出場となる横浜清陵の山本康太主将は「甲子園で勝つという目標へ向けて頑張りたい」と話し、野原慎太郎監督は「今まで通りの野球で横浜市を盛り上げたい」と語った。また、村田監督とは以前から親交があり、「横浜高校と一緒に甲子園に出場できるのは、言葉では表せない思い」と感激した様子だった。

 山中市長は「横浜市民の期待を背負い、大暴れする姿を楽しみにしている」と活躍を願った。

 横浜は大会2日目の第2試合で市立和歌山と、横浜清陵は4日目の第1試合で広島商業とそれぞれ対戦する。

横浜ビー・コルセアーズに所属する磯子区出身のキング開選手(右)

プロバスケ「横浜ビー・コルセアーズ」 4月23日の三遠戦は初の「いそご区民DAY」 優待申し込みは3月14日まで

 磯子区のたきがしら会館を練習拠点とするプロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ」は、4月のB1リーグホームゲームで「いそご区民DAY」を初開催する。

 対象試合は4月23日(水)の三遠ネオフェニックス戦。会場は横浜BUNTAI=中区=で、午後7時5分試合開始。磯子区在住・在勤・在学者と家族先着100組を対象に、一般前売り価格より3000円安い優待価格でチケットを販売する。席種は3階サイド席で、小学生以下と保護者の親子ペアで1組6000円、大人2人のペアで1組8000円。希望者は3月14日(金)までに横浜市電子申請・届出システムから申し込み、28日(金)までにチケットを購入する。当日の会場では磯子の魅力発信ブースも出展される。

 問い合わせは磯子区地域振興課【電話】045・750・2395。

ワカメを引き上げる児童ら

シーパラで緑園学園児童がワカメを収穫 給食で提供も

 横浜・八景島シーパラダイス=金沢区八景島=で3月4日、横浜市立義務教育学校緑園学園の5年生児童約130人が、同施設「うみファーム」で、12月に植え付けた約150株のワカメを収穫した。ロープには約70cmのワカメが等間隔に植え付けられていた。

 児童たちは引き上げたロープを手に「普段はカットワカメばかりだから新鮮」などと話しながら、茎をちぎりワカメを袋へ入れ計量し、持ち帰った。収穫したワカメの重さからは、二酸化炭素吸収量を算出することができる。参加した相澤紗那さん(11)は「ワカメが取れないようにロープに付けるのが難しかった。自分が植えたワカメが大きく育っていて感動した」と笑顔で話した。収穫したワカメは同校給食のビビンバで提供される予定。

 株式会社横浜八景島がワカメの収穫体験イベントを始めて今年で14年目。同校では10月にワカメや地球温暖化などについての出前授業、12月には同校体育館で数センチの「赤ちゃんワカメ」の植え付けを行った。飼育員の野村俊介さんは「自分たちで植え付け、収穫したワカメを食べることで子どもたちに海の恵みについて、興味を持ってもらえたら」と話した。

金沢区の魅力が詰まっている

「カナかる!」がなでしこブランドに認定 金沢区の魅力広めるご当地かるた

 女性が開発に貢献した優れた商品やアイデアを認定する「神奈川なでしこブランド2025」の認定商品に、金沢区のご当地かるた「カナかる!」が選ばれた。

 同ブランド認定は2013年度から女性活躍推進を目的に県が実施してきた。今回は100件の応募があり、10件が認定された。これまで累計172件の商品が認定されたが、「企業の女性活躍推進の機運醸成という役割は終えた」として、今回で最後となる。

 「カナかる!」は、歴史や環境・資源、グルメなど、金沢区にまつわるネタを盛り込んだ絵札・読み札が46枚ずつが入った、ご当地かるた。クラウドファンディングで資金を集めて、約2年前に完成し、現在は51札セットの第2版が販売されている。

 PR担当の竹岡望さんは「金沢区のご当地ネタが詰まった『カナかる!』を、県に認めてもらえてうれしい。これからもより多くの人に金沢区の魅力を広められたら」と話した。

 販売価格は税込1600円。販売場所などの詳細は「カナかる!」HPを参照。問い合わせは企画・運営チーム【メール】kanazawaku.karuta@gmail.com。

小山正武氏

つま正・小山正武会長が横浜市長選に出馬の意向

 横浜中央卸売市場で野菜卸売業を営む(株)つま正の小山正武会長(76)が、任期満了に伴う今夏の横浜市長選挙に出馬する意向を3月8日に行われた自身のパーティーで発表した。次期市長選への立候補表明は小山氏が初めて。現職の山中竹春市長は同日現在、態度を示していない。

 小山氏はつま正やガトーよこはま・こまつな保育園などを展開するつま正グループを率いるほか、ライオンズクラブ国際協会330-B地区第47代ガバナーや各種団体の会長を歴任している。

 小山氏は「経済人や地域活動の経験・人脈を活かし、377万人都市の先頭に立って横浜を育てていきたい」とし、「横浜市民ファーストで市民の命を守る」として市民債を活用して防災拠点を兼ねた自校方式の給食室を公立小中学校に作ることなどを政策に挙げた。

横浜(上)と横浜清陵の部員ら(ともに1月24日の出場決定時)

センバツ高校野球 横浜は市立和歌山、横浜清陵は広島商業と対戦 組み合わせ決定、3月18日開幕

 横浜市内から横浜高校=金沢区=と県立横浜清陵高校=南区=が出場する「第97回選抜高校野球大会」(3月18日から甲子園球場)の組み合わせが3月7日に決まった。

 6年ぶり17回目の出場となる横浜は、大会2日目の第2試合で市立和歌山と、「21世紀枠」で初出場となる横浜清陵は4日目の第1試合で広島商業とそれぞれ対戦する。広島商業は横浜が優勝した昨年11月の明治神宮野球大会で準優勝している。

 大会が順調に進めば、横浜は19日、横浜清陵は21日に初戦を迎える。

各地の名物が販売される(横浜市提供)

東北・北関東の特産品が勢ぞろい 横浜市庁舎で3月13日・14日

 横浜市と再生可能エネルギーの創出や利用拡大などを目的とした連携協定を締結している東北・北関東の自治体の名産品などを販売する交流物産展が3月13日(木)、14日(金)に横浜市役所1階アトリウムで行われる。

 市は脱炭素社会の実現に向け、これまでに再エネ資源を豊富に有する17市町村と協定を締結。現地で発電された再生可能エネルギーを市内の事業者が購入している。

 昨年に続いて今年も交流物産展を開催し、青森、岩手、秋田、福島、茨城の12市町村が参加。神栖市の野菜、岩手くずまきワインなどの特産品が一堂に会する。

 13日は午後1時から6時、14日は午前10時から午後5時まで。詳細は脱炭素・GREEN×EXPO推進局カーボンニュートラル事業推進課【電話】045・671・2636へ。

ランドセルを手にポーズを取る園児たち

ハマロード・サポーター「マチニオンガエシ能見台」が園児に折り紙のランドセルをプレゼント 「素敵な1年生になって」

 ハマロード・サポーター「マチニオンガエシ能見台」(鈴木誠一代表)が3月4日、1年間交流を続けてきたアイン能見台駅前保育園の5歳児クラスを訪れ、折り紙のランドセルと感謝状を手渡した。ランドセルはメンバーの新井田美保子さんの提案でこの春卒園する園児たちへプレゼントしようと、メンバーで折紙講師の飯塚幸子さんの指導により、昨年11月から折り始めた。

 同団体と同園は、金沢区堀口交差点近くの植樹帯の一角に花畑をつくる活動を通して交流を続けてきた。

 4日は、鈴木代表と妻の美穂さん、新井田さんが同クラスを訪れた。鈴木代表が「堀口歩道脇花壇にきれいな花を咲かせる活動で道行く人を笑顔にしてくれました」などと書かれた感謝状を読み上げ、手作りのランドセルを渡し、「卒園しても見かけたら気軽に声をかけてほしい。素敵な一年生になってください」と呼び掛けた。

 園児たちからも「一緒に雑草を抜いて大変だったね。くわで土をふわふわにしてくわのやり方を教えてくれてありがとう」と書かれた手書きの手紙と折り紙で作った花のプレゼントも。園児たちからプレゼントを受け取った新井田さんは「子どもと一緒に活動し、接しているとパワーをもらい元気になれる。植栽を通して命や人との関わりの大切さを子どもたちにも感じてもらえたら」とうれし涙を見せた。

 全部で39個作成されたランドセルは、近隣のYMCAマナ保育園、金沢ぴよっこ保育園の5歳児クラスにも贈られた。

展示されている児童の作品

市会議事堂に児童の絵 「未来のまち」などテーマに

 横浜市会は市会議事堂に市内の児童が描いた絵画を3月25日まで展示している。より多くの市民に市会への関心を持ってもらうのが狙い。

 展示されている全55作品を描いたのは、議事堂見学や本会議を傍聴するために来庁した市内の小学生。「大人になった自分」「未来のまち」をテーマに自由な発想で描いている。展示された作品は、5月中旬に始まる第2回市会定例会のポスターにも掲載される予定。

 展示場所は市会議事堂3階受付前。 開庁時間は平日午前8時45分から午後5時15分(土日祝日は休み)。開庁時間外でもガラス越しに見学できる。問い合わせは横浜市会議会局【電話】045-671-3040。

作成したチラシを手にする下水道河川局の職員

「水辺愛護会」をもっと知って 横浜市がチラシ作成

 水辺の清掃活動などを行うボランティア団体「水辺愛護会」の制度を知ってもらおうと、横浜市はチラシを作成し、3月から駅などで配架を始めた。水辺愛護会は現在、市内に99団体あるが、会員の高齢化などで活動継続が難しいという課題を抱えており、市は「まずは制度を知ってもらいたい」としている。

 水辺愛護会制度は市民が水辺とふれあい、親しめるようにと市が1997年に創設。現在は市が維持・管理する水辺施設がない中区、西区、南区の3区を除く15区で99団体が活動。自治会町内会や商店会、学校、企業などに所属するメンバーが河川や水路、せせらぎ緑道などで清掃や除草活動を行う。団体の特色に合わせ、花壇づくりや生き物調査、小学校の学習に協力する団体もある。清掃や除草活動には水辺の規模や回数に応じて市から補助金が交付される。

高齢化・担い手不足課題

 制度を所管する市下水道河川局によると、団体の中には会員が高齢化し、活動の担い手が不足しているところも多いという。新たな会員や団体を発掘しようと、市は制度を知らせるA4判のチラシを作成し、駅などに配架した。また、今年度から水辺愛護会の活動を支援する専門職員を配置。市内公園の約9割に設けられている「公園愛護会」と同様に、愛護会が整備されていない水辺にも活動を広げられるように取り組んでいる。

 同局は「まずは水辺愛護会について知ってもらい、多くの河川に活動が広がれば」と話す。水辺愛護会に関する問い合わせは同局【電話】045・671・4215。

 

 

 

神奈川県 6〜29歳向け掲示板を運用 子ども・若者の声を反映へ、意見募集中

 神奈川県は、子どもや若者の意見を施策に反映させることを目的に、6歳から29歳までを対象にしたオンラインプラットホーム「みらい☆キャンバス」((https://mirai-canvas.liqlid.jp/)を運営している。

 「みらい☆キャンバス」では、掲示板、意見箱、WEBアンケート、オンラインワークショップの4つの手法から、ユーザーが好きな方法を選んで自分の意見を発信することができる。寄せられた意見は「こどもまんなか社会」の実現に向けて様々な施策を考えるための参考にするという。

 ニックネームを登録するだけで簡単に利用できるといい、現在もさまざまなテーマでアンケートや意見募集が実施されている。県は「日頃考えていることや、神奈川県の未来について、自由に意見を発信してほしい」と呼びかけている。