東日本大震災支援コンサートでひとりオペラを披露したギタリストの 篠﨑 洋子さん 磯子区洋光台在住
ギターで癒し届ける
○...「テレビを見ながら涙が止まらなかったんです」。東日本大震災が起きた当初、宮城県に住む友人から、実際に自分の目で被災地を見ることを勧められ、震災2カ月後の5月に自作の曲を持参し避難所や学校、幼稚園を訪問した。「プロの音楽家である自分ができることをやろう」と、震災から14年が経った現在もなお、音楽による支援活動を続けている。
○...専門はクラシックギター。5歳でピアノを始め、作曲もしていた。音楽好きな父親の影響で、幼いころから音楽に触れる機会が多かった。「作った曲を父に聞かせると、おこづかいをくれるほど喜ばれた」と笑う。16歳の頃友人の家にあったギターを鳴らした時その優雅な音に魅了され、近くのギター教室に通い始める。練習と公演を重ね、28歳でプロとしての活動を始める。繊細な指の動きが求められるクラシックギターの演奏。「難しいと思えるからこそ続けられた。弾いている瞬間が一番楽しい」と語る。
○...洋光台に移り住んで約40年。幼い頃から家族でよく東京都練馬区の実家から中華街まで出かけており、「横浜が大好き。思い出深い街」と笑顔。ギターの他にも油絵やフラワーデザイン、写真家としての活動など、多彩な活動歴を持つ。趣味は海外旅行。教室として使用している洋光台南団地の一室は、旅先で手に入れたヨーロッパ各国の人形やシャンデリア、カーペットが部屋中を華やかに彩る。
○...東日本大震災支援コンサートの他にも、根岸や洋光台の団地でギター教室を構えるほか、ケアプラザでもウクレレを教えるなど幅広く活動している。「音楽には聞く人と演奏する人をつなげる力がある。心に響くような演奏で観客と心を通わせられたら」
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