多摩区・麻生区版【3月14日(金)号】
生田緑地会場入口に設けられた竹のゲートの下で、公式マップと竹材のかざぐるまを紹介する市の担当者

緑化フェア 生田緑地で自然感じて 22日から春開催が開幕

 「全国都市緑化かわさきフェア」が3月22日(土)から4月13日(日)まで、市内の生田緑地、富士見公園、等々力緑地をコア会場に開催される。生田緑地では「歴史・文化×みどり」をテーマに緑地への愛着を育み、ファンを創出していくコンテンツを実施。緑地や周辺の里山で活動する団体などと連携したさまざまな企画も行われる。

 全国都市緑化フェアは1983年から毎年、全国各地で開かれている花と緑の祭典だ。川崎市では今年度、市制100周年の象徴的事業として会期を2回に分けて実施。昨年10月から11月にかけて秋開催が行われた。

 春は3月22日、3会場で一斉に開幕。生田緑地では23日間の会期中、竹材のアーチ、藍染めと霧を活用したメタセコイア林の特別演出、自然に親しむ企画展など緑やアートにふれる多くのコンテンツが入場者を迎える。22日はオープニングイベントとして「スプリングフェスタ」が行われる。

 開催期間中の週末にはピックアップイベントとして週ごとにテーマを設けた催しが展開される。

 第1週(22日・23日(日))は「いきものいろいろ」がテーマ。中央広場と西口広場に高さ約2mのオオカマキリなど迫力ある計5体の巨大昆虫が出現する。かわさき宙と緑の科学館では本物の昆虫の標本も展示される。

 第2週(29日(土)・30日(日))は「森で遊び・学び・つながる」。緑地周辺で里山に関わる活動をしている団体などが集まり体験型ワークショップが実施される。

 第3週(4月5日(土)・6日(日))は「花日和」をテーマにワークショップなどを開催。生田緑地で毎月行われている森のマルシェに花の販売も加わるなど、花にまつわる企画が会場にあふれる。

 第4週(12日(土)・13日(日))は「緑育・木育」。木材や緑とふれあう。12日の夜には秋に好評を博したイベント「Colors TARO Night」が母の塔前広場などで行われ、光や音楽が会場を幻想的に包む。

 市の担当者は「生田緑地の楽しさを実感してもらい、これから先も生田緑地にまた行ってみようと思ってもらえれば」と思いを語る。日程など詳細は緑化フェアの公式サイトを参照。有料企画あり。問い合わせは市緑化フェア推進室【電話】044・200・1736。

学用品を受け取る子どもたち=市提供

川崎市 児童生徒157人に学用品 能登半島の被災地支援

 川崎市はこのほど、令和6年能登半島地震の被災地で支援を必要としている児童・生徒がいる世帯向けに、体操服や国語辞典などの学用品合わせて約1500点を、現地の支援団体を通して支援した。

 昨年1月の能登半島地震を受け、市では地震の直後から被災地支援のための寄付金を受け付けている。これまでに232件、計約4945万円(2月14日現在)の寄付が寄せられた。

 この寄付金を活用して、市の各部署が被災地の需要を探りながら、さまざまな形で支援を続けている。今回は、石川県の支援団体「NPO制服バンク石川」が、ウェブサイト上で被災地の児童・生徒への学用品の支援を求めていたことから、昨年5月に市の担当者がNPOにコンタクトを取った。

 その上で、NPOが被災世帯に必要な学用品を聞き取り、服のサイズなども含めた具体的な情報を市に共有。児童・生徒157人分の学用品1474点(計約288万円相当)を市が購入し、NPOに送付した。

切実な声も

 内訳は体操服(上下)190点、ポロシャツ474点、スクールソックス310点、習字セット63点、国語辞典94点など。3月2日に金沢市の石川県立武道館で対象世帯に学用品が配布されたほか、遠方の世帯には、郵送などで届けられた。

 学用品を受け取った被災者からは、「家の再建が見通せない。今回の支援は大変ありがたい」といった感謝の声や、「自宅が全壊して子どもが転校するので負担が大きく、(支援は)助かる」という切実な声が寄せられた。市の担当者は「現地の団体との連携によって、被災者一人一人が本当に必要としているものをお届けできたと思う」と話している。

元NHK理科教室のお姉さんで、3月29日に麻生区役所で講演する 原 あゆこさん通称:マコさん 麻生区在住 

人とのつながり、次代へ

 ○…麻生区役所で3月29日に行われる「幸せUP!わたしの流儀」講演会。芸能活動や区内の町内会活動などの経験談を交え「こころ豊かに暮らすためのヒント〜わたし流の地域活動」と題し、参加者に思いを伝える。「何か1つでも、ピンとくれば動いてもらえたらうれしい」と笑顔を見せる。地域と関わり「さまざまな知恵を持った人がたくさんいる」と実感した。「一人だとできることは少ない。人と人がつながると大きな力になる。人がつながった世界を見たい」と夢を描く。

 ○…内気だった子ども時代。そんな自分を変えたいと、学区外の中学校へ。誰も自分を知らない場所で、なりたい自分になっていった。芸能界デビューし、NHK理科教室のお姉さん役として親しまれた。思いの伝え方や、コミュニケーションの取り方など「多くの人に育ててもらった」と感謝の言葉を口にする。

 ○…麻生区に移り住んだ。町内会の子ども会会長を経て、現在は広報担当を務めている。会長就任を打診されたとき「できないことは、頼まれないだろう」と前向きに捉え、すぐに引き受けた。「返事0・3秒」がモットーだ。スピーチなどをする際も、その時に感じたことを伝えている。地域の祭りなどを「人と人をつなぐ、磁石のようなものだと思う」と表現する。「さまざまある行事。子どもたち、次世代へとつないでいくことができたなら」

 ○…「人とのつながり、人に恵まれてきた。おかげさまで今の私がある」と振り返る。今回の講演会に対しても「私を見つけてくださった」と思いを伝える。今まで地元での講演活動は少なかった。人と人がつながりあう、そんな未来に向けて、メッセージを発信していく役割を力強く担っていく。

(上)メッセージを手書きする飯田選手(下)「〇〇さんへ」から始まるメッセージ

川崎ブレイブサンダース 「飯田遼シート」大好評 ひとり親家庭の招待企画

 プロバスケットボールBリーグ1部の川崎ブレイブサンダースが始めた「ひとり親家庭招待企画」が好評だ。飯田遼選手の発案で始まり、等々力アリーナでのホームゲームに招待した家族はまもなく100人を超える。選手からの手紙を添えた「お土産」もあり、招待された家族からは様々な感謝の言葉が寄せられている。

 企画の名は「飯田遼シート」。飯田選手は以前から「様々な事情で観戦に来ることが難しい人たちを招待したい」と考えていたという。他のプロスポーツの実績を調べ、クラブスタッフのアドバイスもふまえ、18歳以下の子どもがいる市内在住のひとり親家庭を招待する企画を発案した。

 クラブのメインスポンサー「ミツトヨ」も飯田選手の思いに共感。同社がチケット代を支援し、当事者への呼びかけと応募の窓口対応は、ひとり親家庭の支援策を実施する川崎市が協力。昨年11月から企画が始まり、3月5日の試合までに計26組85人を招待してきた。

 観戦を楽しんでもらうためにメガホンや選手名入りタオルなどの「お土産」も用意。飯田選手からのメッセージカードも同封する。「本当は家族のみなさんと歓談したり記念撮影をしたりしたいけれど、難しいので、せめて手紙だけでも」と飯田選手。試合前に招待した家族あてに一枚一枚、メッセージを考えて手書きしているという。

 観戦した感想も、クラブに続々と寄せられている。思春期で親子の関係性が難しくなっていた息子と観戦し、帰宅後、息子から「今日はありがとう!」と言われて「泣きそうだった」という人。帰宅後に飯田選手の手紙を見つけ、心のこもった文面に感動し、「心にしみて感無量だった。宝物にする」と思いを寄せた人もいる。

 多摩区の女性は、子ども3人と観戦。かねて女性はBリーグに興味があったが、実際の試合に来るのは初めてだった。「めちゃくちゃ楽しみました。近くの席の人が応援の仕方も教えてくれて、飯田選手がシュートを打つたびに家族で盛り上がった。ぜひまた行きたい」と満面の笑みで話していた。

練習拠点としている麻生水処理センター「ふれあいの広場」に集まった選手

サッカー・FCパーシモン 日産CUPで準優勝 低学年の部で

 麻生区を拠点に活動している少年サッカーチーム「FCパーシモン」が、1月〜2月に行われた「日産CUP争奪第51回神奈川県少年少女サッカー選手権」(県サッカー協会・神奈川新聞社主催)U-10の部(低学年の部)で準優勝した。

 低学年の部には県内411チームが参加。地区大会を勝ち抜いた32チームが中央大会に挑んだ。

 県内でも強豪として知られるが、決勝までの道のりは「簡単ではなかった」と三浦大輔監督。難敵を倒し地区大会を抜けるも中央大会は接戦の連続だった。そんな中で選手の心を支えたのは「走る、戦う、声を出す(気持ちで負けない)」の3つの目標。準々決勝では3点差を追いつかれたがそこから2点を奪い返し、準決勝は同じ川崎の中野島FC(多摩区)にPK勝ち。決勝は強敵バディーSC(横浜市)に1対2と競り負けたが選手は奮闘した。三浦監督は「以前は流れが悪いと声が出なくなったが今大会は動じずに戦った。優勝こそ逃したがたくましさを感じた」と子どもたちの成長に目を細める。キーパーとして体を張ってゴールを守った舘琉生さん(北大和小4年)は「飛んできたボールは絶対に止めてやると思っていた」と振り返った。主将の春川翔輝さん(西生田小4年)は「優勝できず悔しいが3つの目標には近づけた。目標を継続して自分たちの力にし、今後の大会でも優勝を目指す」と力強く語った。

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多摩区観光ガイドブック「はなもす」の2025年度版が発行され、3月1日から多摩区内の公共施設などで配布されている。発行は多摩区観光協会(末吉一夫会長)。はな... (続きを読む)
井上会長

2024年度「川崎市自治功労賞」受賞者紹介 多摩区 次代へ より良いまちを 生田団地自治会 井上佶会長

 「選ばれるとは、思ってもみなかったなあ」と子どものように笑い、「自治会員の皆さんや家族の後押しがあって、いただけたもの」と周囲への感謝を口にする。

 1972年に市営生田住宅が建てられた。5棟に約160世帯が入居、自治会が発足した。数年後、総会に参加した際、ひょんなことから議長を任され、以来自治会運営に携わるようになった。2002、03年度と会長を務め、一度退任したのち08年度に再び就任。今日まで組織をけん引してきた。多摩区や生田地区青少年指導員、多摩防犯協会でも要職を歴任し、地域を支える。

 生田住宅は22年から建て替え工事が行われ、入居していた世帯の多くは新たな住まいへ移った。昨春竣工した1号棟には自身も含め、顔なじみが多く住むが、27年に完成予定の2号棟には新しい世帯が入居する。「新旧住民同士のコミュニケーション」を目下の最重要課題とし、「新しい世帯に自治会に入ってもらい互いに助け合っていきたい」と展望を語る。

 住民の憩いの場である団地の集会室には入れ替わりで誰かしらが立ち寄り世間話などして帰る。桃や端午の節句、夏祭りなど四季折々の行事もこの場所で行われる。「自治会には発想の豊かな連中が多い。催しも継続が大事。新しい人にもどんどん参加してもらいたい」。次代へより良い団地を残すため、与えられた役目に全力を尽くす。

伊藤相談役

2024年度「川崎市自治功労賞」受賞者紹介 麻生区 「永久の故郷」に恩返し 金程町会 伊藤久史相談役

 「地域への恩返し、その一心で続けてきた」。2013年度から金程町会の会長として、まちと向き合い続けた11年間をそう振り返る。この間、会長職のみならず、町会連合会や川崎西法人会など、幅広い団体の要職を歴任し、麻生区の発展に寄与してきた。

 金程で生まれ育ち、地元選出の市議会議員として2期8年、まちのために奔走した。勇退後、「支えてくれた人たちの役に立ちたい」と考えていた矢先、当時の町会長からの声かけで運営に携わることに。数年後には、会長として地域住民を率いる立場となった。

 「長いようで短かった」11年間で特に印象深いのは、まちづくりの転換期となったコロナ禍。毎年恒例のイベントは軒並み中止になった。そんな中でも前進を、と取り組んだのが町会活動のデジタル化だ。「KST」(金程スマートタウン構想)と銘打ち、会館にWi―Fiを導入。オンラインで役員会を実施し、老人会会員を対象にZoom講座も行った。「地域住民のアイデアから実現した。今後も変化することを面倒に思わず、機微を捉えていきたい」

 昨年4月からは後任にバトンタッチし、現在は相談役として町会を見守っている。「会館前の石碑に刻まれているのは『永久の故郷』の文字。住民の方々に、『ふるさと』だと思ってもらえる金程にしていきたい」。次代を担う仲間と共に、地元の未来を導く。

彩りある緑を植えていく参加者

緑化で地域の輪広げ それいゆ保育園で植樹

 麻生区細山にあるそれいゆ保育園で3月8日、在園児や卒園児、地域の人ら約120人による敷地内の緑化が行われた。

 同園の開設10周年を記念し、地域支援事業として実施された。当日は、記念樹として植えられたシラカバに土を被せ、周辺にさまざまな彩りを加え、周年を祝った。「子ども探索の庭」と名付けた場は、イロハモミジなどで季節を感じながら遊べるように。そのほか、香り豊かなレモンタイムや、ふわふわした触り心地のラムズイヤーなども敷地内に植えた。在園児の母親は「子どもと一緒に自然豊かな環境を整備できて、良い思い出になった」と話した。

 この事業の実施に向けては、(公財)都市緑化機構と(一財)第一生命財団が主催する第35回「緑の環境プラン大賞」に計画を応募した。自然とのふれあい、地域との交流を行うことで、子どもたちの感性を伸ばし、五感をより豊かにすることを目指す点などが評価され、ポケット・ガーデン部門でコミュニティ大賞を受賞。その助成金を活用した。

 同園の近藤啓太園長は多くの人の協力に感謝を示し、「植樹を通じて、地域の輪も育てていきたい」と呼びかけた。
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多摩SDCの活動を伝えるメンバー(右)

SDCが活動報告会 多摩と麻生 それぞれで

 一般社団法人多摩区ソーシャルデザインセンター(多摩SDC)と、NPO法人麻生区ソーシャルデザインセンター(あさおSDC)は、それぞれ2024年度の活動報告会を実施した。

 開設から5年目となる多摩SDCは、3月8日に多摩区役所で開催。約40人が参加した。

 代表理事を務める伊藤直人さんが団体の活動理念などを説明。SDCが地域団体の活動資金の一部を助成する多摩区地域コミュニティ活動支援事業(多摩区まちのひろば活動支援資金)では、10団体に助成などを実施したことを報告した。担当した蒲菜南さんは「助成金を得るのは大変というイメージがあるかもしれない。ハードルを下げるため書類作成など一緒にお話をしながら、取り組んできた。次年度も使いやすいように工夫をしていきたい」と話した。

 後半は、実際に活動しているメンバーから直接話を聞く場も設けられ、交流する姿が見られた。伊藤さんは「地域とつながり、さまざまな活動が広がりを見せている。まちを好きになるきっかけを今後も作っていきたい」と思いを話した。

「順調なスタート」

 あさおSDCは9日、麻生区役所で初めての活動報告会を開催した。

 あさおSDCは昨年4月に開設し、12月にNPO法人となった。住民や団体が交流できるイベント「まちのひろば祭り」を開催したことなどを伝えた。ボランティアを募り、大学生を中心に約80人が「あさお区民まつり」に協力したことも大きな動きだったという。1年間の事業を振り返り、印象に残ったことなどを話し合った。代表理事の俵隆典さんは「順調なスタートを切れた1年だった。若い世代が地域活動に参加することを促せた。引き続き、さまざまな人と連携をしながら、2年目も着実に取り組みを進めていきたい」と述べた。

田中支配人(中央左)と山本奈保美麻生区長(同右)

新百合ヶ丘エルミロード 麻生区に玩具など寄贈 不用品査定額を原資に

 麻生区の商業施設・新百合ヶ丘エルミロード(田中秀一支配人)が3月3日、麻生区役所に玩具や絵本など14点を寄贈した。

 施設を運営する(株)小田急SCディベロップメントが取り組む地域共生プロジェクトの一環として実施されている取り組み。3回目となる今回は、同施設で地域住民から回収した衣類や本などの不用品3714点を、リユース業を行うパートナー企業3社が査定。その査定額5万4831円に、今回初開催のチャリティーイベントで集まった4600円を加えた5万9431円を原資に、区役所と相談して選んだ子ども向けの遊具、絵本などを贈った。寄贈品は「地域子育て支援センターみなみゆりがおか」で活用される。

 同社の担当者は「前回より1千点以上多く不用品が集まった。イベント開催など、今後も周知に注力したい」と話した。

作品を楽しむ入場者

アルテリッカ美術展 多様な作品一堂に 1300人超が鑑賞

 「アルテリッカ新ゆり美術展」が3月3日から9日まで、新百合トウェンティワンホールで開催され、延べ約1330人が会場を訪れた。

 毎年4月から5月にかけて新百合ヶ丘周辺で行われている「川崎・しんゆり芸術祭」(アルテリッカしんゆり)のプレイベントとして開かれ、今年で17回目。麻生区美術家協会、麻生区文化協会美術工芸部会に所属する作家らによる、絵画や工芸品、書などジャンルを超えたさまざまな作品が展示された。麻生いけばな協会は、8つの流派から17人が参加。「春隣」と題した合作を披露し、入場者を楽しませた。

 佐藤勝昭同実行委員長は「作品が映えるように照明にもこだわっている。どこから見ても美しく見えるよう、工夫を凝らした」と振り返った。

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金程中吹奏楽部の演奏

和気あいあいと交流 里山フォーラムに230人

 第24回「里山フォーラムin麻生」が3月2日、麻生市民館大会議室で開催された。

 里山フォーラムin麻生と麻生市民館の主催で毎年行われているイベント。今年は「来て・見て・語って 明日へつなごう!足元の自然とかかわる 暮らし」をテーマに、麻生区内で環境保全活動などに取り組む団体や個人230人余りが会場に集った。

 第1部は金程中学校吹奏楽部の演奏で開幕。岡上、東柿生、虹ヶ丘、柿生小学校の児童による里山学習の発表と続いた。発表後は「早野の炭」「柿生の里のムクロジの実」を使ったワークショップが開かれた。

 第2部では、「わたしのまちのホッとする風景写真展」の表彰の後、和光大学教授で同フォーラム代表の堂前雅史氏が、「生物の多様性と活動の多様性」について講演した。壇上でのトークリレーでは長年活動を継続している人たちが発表。会場内では23団体・施設による展示が行われた。

 同フォーラムの石井よし子事務局長は「多様な世代が一堂に会し、ワークショップなどを通じて和気あいあいと交流をしていた。小中学生も参加して同じ場で経験を共にしてくれて、とても温かい空気が流れていた」とイベントを振り返った。
屋根や外壁塗装などについて、様々な不安や悩みを解消することができる

本紙連載コーナー筆者 「池田塗装」が無料の勉強会 3月29日(土) 多摩市民館 参加者を募集中

 本紙高津区版にて掲載中の人気連載コーナー「教えて!職人さん」の講師・池田聡氏が代表を務める「株式会社池田塗装」。同社が3月29日(土)午前10時から「多摩市民館・第1会議室」で参加費無料の講座を開催。現在、参加者を募集している(要事前予約、定員制、申し込み先着順にて受付)。

プロの有資格者が講演

 「外壁・屋根『塗装勉強会』」と銘打たれたこの企画。当日は、これからマイホームの塗装工事を検討する人や、既に見積もり中の人などを対象に、池田代表をはじめ同社の一級塗装技能士が講師として登壇。

 有資格者のプロの視点から「外壁や屋根の塗装工事における適正な価格」や「工事を依頼する適正なタイミング」などを丁寧にレクチャーする。

「売込み」ナシ

 また地域に住む人たちの生活や、建物に関する諸問題を解消することを目的とした講座となるため、自社の売り込みや勧誘、特定の商品や業者の推奨は一切なし。それどころか「施工トラブルを引き起こす『塗装業界の間違った常識』とは?」や「信頼できる業者かどうかを見抜くための判断基準4項目」など、参加者目線からの、本当に知りたい情報が詰まった勉強会となる予定。参加者には塗装業者を選定する際に役に立つガイドブックも進呈される。池田代表は「勉強会の中で疑問が生じても、その場で自由に質問できる雰囲気の催しなので、ぜひ気軽に参加してもらえれば」と話している。

 詳細問合せや予約申込みは【フリーダイヤル】0120・711・056(受付時間午前9時〜午後6時)へ。

神奈川県 ママリ連携で専門家相談 子育てLINE機能強化

 神奈川県は、子育て支援アプリ「ママリ」と連携するなど、子育て支援情報を提供するLINE公式アカウント「かながわ子育てパーソナルサポート」の機能強化に力を入れている。

 「ママリ」との連携では、かながわ子育てパーソナルサポート内に専門家相談のボタンを配置。ママリを用いて、子育てパーソナルサポートユーザーは、妊娠〜2歳未満の子どもがいるユーザーで月2回無料で専門家サービスが受けられ、24時間365日相談できる。ほかにも、チャットボットを利用して、子育て支援情報などを検索できたり、かながわ救急相談センター(♯7119)に直接つながる機能を配置。住まいの地域や子どもの年齢に合わせた子育て情報の発信も行う。

 友だち登録は下記の関連リンクから。

三沢川を辿る 多摩区観光協会ツアー

 多摩区観光協会は3月28日(金)、ウオーキングツアー「三沢川の源流を訪ねて」を開催する。

 多摩区を飛び出して、三沢川の源流を辿る。春の桜並木や野鳥観察を楽しむツアー。

 午前9時30分京王稲田堤駅南口改札前に集合。三沢川や矢野口橋、稲城市役所など約10Kmのコースを徒歩で巡り、午後4時頃に黒川駅または若葉台駅で解散。定員20人、申込み先着順。参加費300円。雨天中止。昼食、飲み物など持参。

 申込みは3月17日(月)午前10時以降、協会事務局(多摩区地域振興課)を訪れるか、【電話】044・935・3132、【FAX】044・935・3391。詳細は事務局。

布の絵本とおもちゃ並ぶ 麻生市民館で作品展示会

 布製の絵本の制作を行うボランティアグループ「ぐるーぷ・もこもこ」が主催する作品展示会が3月29日(土)から4月2日(水)、麻生市民館正面玄関ギャラリーで行われる。午前10時から午後5時。

 障害がある子どもたちの生活を豊かにすることを目的に、1979年に誕生した同グループ。布の特徴を生かした絵本や玩具を作り、学校や施設に寄贈している。

 問い合わせは峰尾直子代表【電話】044・951・2931、【メール】mail@group-mokomoko.org。

「声」を受けたメッセージを発信する市長

子ども・若者の声募集箱 使いやすくリニューアル 福田市長の動画も配信

 川崎市内の子どもや若者からの声を集める市の「募集箱」が、このほどリニューアルされた。市の公式ホームページ内から市の「かわさきしこどもページ」に移設され、福田紀彦市長からのメッセージ動画も加わった。

 リニューアルされたのは「子ども・若者の”声”募集箱」。市内在住か在学、在勤の小学校4年生〜18歳までの子どもや若者が、市や地域に関する要望や意見を投稿できる。若い世代の意見を市政に生かすため2022年12月に試験的に始まり、23年9月から本格実施となった。

 「募集箱」はこれまで市のホームページ上にあったが、「場所がわかりにくい」「(ページに)明るい色を使って」などの声が寄せられていたため、今年2月から子どもに関することや学校関連の情報をまとめた「かわさきしこどもページ」へ移設。さらにこの取り組みを身近に感じてもらえるよう、これまで文章で掲載していた福田市長のメッセージを、市長自らが声で届ける動画として随時、掲載する。

 動画第1弾は、高津区の小学4年生から寄せられた「ごみ拾い活動を増やして」という声へのメッセージ。市長は昨年11月に同区で開催した「車座集会」で「ポイ捨てのないきれいなまちづくり」について市民と意見交換したことを紹介。日ごろ地域の美化活動を担う人々の存在に改めて気づかされたと話し、「みなさんもぜひ地域で参加を」と呼びかけている。

 「募集箱」には、23年度は347通402件、24年度は昨年12月末までで310通327件の声が寄せられた。「学校の体育館の雨漏りがひどいので直してほしい」「GIGA端末を家に持ち帰る回数を減らして」など学校現場の生の声や、「いじめを受けています。助けて」といったSOSも寄せられている。

ボードを作った国語科の片岡教諭

GO!GO!!フロンターレ

職員室前で試合結果を発信中

 幸区の塚越中学校(渡辺修宏校長)が川崎フロンターレに特化した手作りボードを制作し、試合結果を発信している。

 手がけているのは、国語科の片岡達弥教諭(26)。サッカー好きの片岡教諭は、2年前から作成を始めた。以来毎試合の結果はもちろん、勝敗や試合の内容に関する一言コメント、試合の度に変動するリーグの順位までを網羅。順位の上げ下げを示す矢印のマグネットまで手作りというから驚きだ。

 置かれているのが職員室前というのもポイントの一つ。質問や相談にやって来る生徒の目に、必ず触れる場所だ。片岡教諭は「サッカーに興味を持つきっかけや入口になればと思って始めた。スタジアムに足を運ぶまでいかなくても、ボードを見ることで、フロンターレが身近な存在になると思う」と話す。

 昨年の卒業生の中には、毎試合の結果や分析をA4用紙にびっしり書いてボードに貼るほど、熱心なファンの生徒もいたという。生徒の興味や関心をさらに伸ばす、自己実現の場にもなっている様子だ。片岡教諭は「生徒の中でフロンターレが話題になってくれたら嬉しい」とほほえむ。