川崎区・幸区版【4月25日(金)号】
「どまりばコレクション」に参加した親子=提供

「どまりば」 「地域に開かれた場に」 大師地区にオープン 地元団体運営

 一般社団法人大師ONE博が運営する「どまりば」(川崎区大師町)が4月18日にグランドオープンした。子育て支援グループや個人などが参画。ワークショップなどを通じて、地域に開かれた場づくりを目指す。

 同所は大師地区にあるコミュニティースペース。1階にはカフェ、2階には子どもが遊べるキッズスペースなどがあり、親子で利用することができる。どまりばメンバーになれば、同所でワークショップなどを開催することも可能。同団体SNSの申請フォームから申し込むと、誰でもメンバーになることができる。

「挑戦や憩いの場に」

 18日と19日にはグランドオープンイベントを実施し、2日間で約300人が訪れた。18日には部屋に隠されたイースターエッグを探す「イースターエッグハント」、19日には同所前の路上に広がったレッドカーペットの上を、お気に入りの服やドレスを着て歩く「どまりばコレクション」など、さまざまなワークショップ・イベントが開催された。代表の奥貫結さんは「赤ちゃんからシニア層まで、幅広い世代の方に来ていただいた」と手ごたえを感じた様子。「地域の人にとって、何かを始める挑戦や憩いの場になれば」と思いを語った。

母親と地域をつなぐ

 初日の「ウェルカムベビープロジェクトキックオフ会」には、多くの企業や現役の母親が参加。同プロジェクトは、2016年に認定NPO法人こまちぷらす(横浜市戸塚区)が始めたもので、赤ちゃんが生まれた家族に、地域や企業から募った商品やクーポン券などを出産祝いとして届ける。赤ちゃんと家族を祝福すると同時に、出産後家にこもりがちになってしまう母親たちに、外に出るきっかけとしてクーポン券などを利用してもらい、地域との接点を生むことが目的だ。

 同所は川崎区支部として、今後プロジェクト活動を展開。今年度、出産祝いを送り届ける目標数を200個と定め、参加企業に協力を依頼する。現在、東京キリンビバレッジサービス、生活協同組合 パルシステム神奈川など、プレゼントパートナーに関心がある多くの企業が参加。担当者は「ママの当事者が主体になっているのが魅力。さまざまな形で貢献していけたら」と話す。参加した母親は「『おめでとう』とメッセージが書かれているのが嬉しい。今後も活動を続けてほしい」と期待を込めた。

 プレゼントパートナーの募集は5月26日(月)まで。9月1日(月)から配布される予定。

県高校野球春季大会 大師が桐光学園に大金星 監督「選手の成長に感動」

 大師高校(川崎区四谷下町)野球部が、神奈川県高校野球春季大会2回戦で、強豪の桐光学園(麻生区)を破る大金星を挙げた。3回戦で横浜隼人に敗れたが、11人というコンパクトなチームが、常勝校相手にひるまず打線をつなげ、大きな1勝を手中にした。

 4月6日の等々力球場(中原区)。桐光学園に勝利した瞬間、大師高校野球部の選手と女子マネージャーの12人は、歓喜のあまりグラウンドを飛び跳ねた。相手は春夏あわせて5回の全国大会出場経験がある強豪校。園田雄介監督(30)は、「勝てる可能性はゼロではないとは思ったが、相手との力の差は、50回戦って1回勝てるかどうか。その1回が今回だった」と驚きを語る。

 「上位打線がカギと考えていた」という監督の言葉通り、3回に1番の佐藤優人選手が2塁打を放って先制した。続く4回にも1塁に走者が出た場面で6番の菅野樹選手が長打を放ち、追加点をもぎ取った。エースの大竹倖太郎投手は5回に1点を失うも、桐光打線に被安打5と好投した。

少ない人数でも

 今大会を前に、監督は思い切って打順を変更した。主将の佐藤を4番から1番に上げ、主砲のプレッシャーから解放する一方で「思い切り振ってこい」と送り出した。「最も振れる打者が1番に立つことで、相手に『このチームは振ってくるぞ』と警戒させるのが狙いだった」という。佐藤選手も「地区予選では打てていなかったが、(桐光学園戦で)監督に『気楽にいけ』と言われ、思い切れた」と笑顔を見せる。

 同校の前監督は、今春の選抜大会を制した横浜高校野球部のコーチ・小山内一平さんだ。園田監督は昨春にチームを引き継いだ際、「自分に何ができるか」を考えた結果、選手と丁寧にコミュニケーションを重ね、話しやすい関係性を構築することに決めた。去年の春季大会は選手9人、今年は11人と人数が少ないチームだが、「人数が少ないことはメリットも多い。技術的な悩みや人間的な課題など、一人一人と共有して一緒に考えていきたい」と語る。

 春季大会3回戦は横浜隼人に3-7で敗れたが、11安打を放ち、9回にも得点するなど粘りを見せた。夏に向け、佐藤選手は「春の経験を忘れず、もう一段先に進めるようにしたい」と抱負を語る。

 園田監督は「注目された経験のない選手たちが、まじめに練習した成果を大会で出せたことがうれしい。野球が大好きな選手たちの成長を間近で見て、高校生の力に日々、感動している」と話していた。

第41回全国都市緑化かわさきフェアの植物調達実務統括部長を務めた 江口 政喜さん 千葉県在住 55歳

園芸文化を持続可能に

 ○…かわさき緑化フェアの順調な進行に欠かせない重要な職務を、「裏方」として遂行した。秋開催と春開催を通して全会場を彩った花々は約500種類、計約38万株。その花苗を神奈川県内外から調達し、等々力緑地会場に隣接するバックヤードで適切に管理し、展示やイベントのタイミングに合わせて移動する業務を担う「緑化フェア植物調達協議会」の屋台骨を支えていた。

 ○…本業は千葉県の園芸農家だが、前職の園芸専門商社時代の縁で、昨年5月に市側から「手伝ってほしい」と声がかかった。調達協議会の主要メンバーは市内の造園業者たちだったが、500種類もの花苗を調達して管理し、会場設営の膨大な工程に合わせて運ぶ作業は、誰しも初めてのこと。自身も当初は「できるのか」と不安だったが、商社時代の知見をもとに、生産者と現場をつなぐ「通訳兼作戦参謀」の心意気で奮闘した。

 ○…商社時代は、多様な園芸植物を求める小売店関係者を連れて海外のメーカーや生産者を訪ねる仕事だった。在勤24年間で海外出張は40回を数え、ヨーロッパやアフリカ地区の園芸事情に精通。だが次第に「もっと手触りのある仕事をしたい」と考えるようになり、50歳になったタイミングで退職。尊敬する先輩園芸家の「植物を作る者はエコロジストたれ」という言葉を胸に、園芸農家として起業した。

 ○…目指すのは、自然の摂理に抗わない園芸文化を育てることだという。「日本の園芸文化は『一年草』が中心。でも植物は育っていくものなので、上手に管理すれば毎年のように花を咲かせる。そういう情報と技術を広めたい」。思いを形にすべく3年前に始めた「多年草ガーデンコンテスト」も、順調に育っているそうだ。

福田市長に報告するセネ委員長

外国人市民代表者会議 共生社会、必要性を訴え 福田市長へ年次報告

 市内の外国人市民26人で構成される「川崎市外国人市民代表者会議」の委員が4月18日、福田紀彦市長を訪問し、年次報告を行った。参加したのは、第15期のセネ アイサトウ チンボ 委員長(セネガル/麻生区)、スリニヴァサン スチェタ副委員長(インド/川崎区)、アディダヤ ヨザ 多文化社会部会長(インドネシア/宮前区)、単望舒(シャンボウジョ) 安心生活部会長(中国/中原区)の4人が出席。

 同会議は、子育て、教育、別姓の家族証明、医療などの6つのテーマについて議論を重ねた。

 報告書には日頃から相談できる環境として「共生コミュニティ」の必要性を指摘。また防災や災害に備え、外国人市民への情報発信や周知が必要との意見が提言された。このほか市内の文化に触れるため、川崎市ふれあい館や市民祭りへ参加したことも伝えた。

 提言を受け、福田市長は「地震がない国もあることから、防災への意識も異なる。情報がしっかり届ているかを再確認したい」と約束。別姓の家族証明の提案については「とても勉強になる」と話した。

 報告後の歓談では、福田市長から4人へ普段の悩み事やより良いまちづくりへの意見を求めた。

 また市長自身もたくさんの人と仲を深めた経験から、毎年1月に開催される『川崎市長杯ボッチャ大会』に「みんなでチームを作って出場しませんか」と誘うなど、当日は終始和やかなムードだった。

 セネ委員長は「住みやすいまちづくりに向けて私たちも2年目を頑張っていきたい」と語った。

 川崎市には、2024年の12月時点で148カ国・地域から5万5850人の外国人が在住。

 同会議は外国人市民の声を反映させるため、1996年に始まった。これまで外国人高齢者、福祉手当の増設や外国人市民向け多言語資料の配布などを提言している。

ハングルの基礎学ぶ 市ふれあい館で全10回講座

 韓国語の読み書きを学ぶ全10回の「ハングル入門講座」が川崎市ふれあい館(川崎区桜本)で5月12日から開講する。主催は同館、川崎市教育委員会。

 講師の李相粉さんとともに「丁寧にゆっくり」学んでいく。費用は無料。講座当日の持ち物は筆記用具だけで可。対象は15歳以上、定員は先着20人。

 期間は7月14日までの毎週月曜日で祝日は休講となる。時間は午後7時から8時30分まで。申し込みは、同館【電話】044・276・4800。

高津高校の書道部が制作した作品

53日間の緑化フェア、終了 次回開催地へ継承

 川崎市内に緑の豊かさを届けた「第41回全国都市緑化かわさきフェア」の閉会式が4月13日、カルッツかわさき(川崎区富士見)で行われた。

 秋と春、初の2期開催で計53日間実施された同フェア。式典には関係者など1125人が出席。福田紀彦市長は「企業やボランティア、市民の皆様にお陰で、無事終えることができた」と感謝の言葉を述べた。

 式では、市立高津高校の書道部が書道パフォーマンスを披露。「先人からの川崎市内の緑を引き継いで、さらに発展させていく」との思いを込め『繋翔(けいしょう)』と大きく揮毫し、会場は拍手喝采となった。式典の最後には次回開催地である岐阜県の大森康宏副知事に「フェア旗」が託された。

富士見公園の花苗を配布

 翌日14日には、同フェアの会場となった富士見公園の花壇の解体に伴い、会場を彩った花苗の配布会も行われ、約1300人が受け取った。

 同フェアの実行委員会は「秋、春ともに多くの人に来場して頂き、川崎の緑を体感してもらえて感謝する。これをきっかけに皆さんの身の回りでも緑を楽しんでもらいたい」と語った。
第48回川崎大師薪能上演風景(撮影:前島吉裕)

読者プレゼント 野外で能楽、「薪能」へ招待 5月13日 川崎大師平間寺

 川崎市文化財団が、5月13日(火)に大本山川崎大師平間寺で行われる「第50回記念 川崎大師 薪能(たきぎのう)」の招待券(A席のチケット、雨天時入場不可)を5人にプレゼント。

 趣のある同寺の特設舞台でかがり火を焚いた野外の開放的な空間で能・狂言を楽しむことができる。開演前には「川崎子ども能楽教室」による仕舞の発表会も行われる。

 開場は午後4時15分。

受付は5月1日(木)まで。詳細は同財団【電話】044・272・7366。公演担当者は「例年に増して華やかな舞台となります。ぜひこの機会にご観能を」と応募を呼び掛けている。

花がら摘みを行う櫻井選手KINOSHITA ABYELL KANAGAWA

木下アビエル神奈川選手ら 花摘みで社会に触れる 富士見公園で

 川崎を拠点に活動する卓球女子Tリーグ・木下アビエル神奈川の櫻井花選手と木下卓球アカデミーの選手らが4月8日、緑化フェア期間中の富士見公園で、花がら摘みのボランティア活動を行った。

 花がら摘みとは、古くなって枯れた花を剪定すること。花の美観を保ち、長持ちさせる等の効果がある。同クラブは、普段寮で生活しているために、社会との接点を持ちにくいアカデミー選手らの社会性の向上と、地域貢献を目的に、今回の取り組みを実施した。

 選手たちからは「野外の活動は新鮮でリフレッシュができ、とても楽しかった」といった声が聞かれた。アカデミーの責任者を務める渡邊隆司さんは「社会とつながりを持つことは、選手の成長にとって大切と実感した。今後もいろいろな活動に参加していきたい」と抱負を述べた。

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あいさつする嶋崎会長

責任政党への思い新たに 自民川崎市連 春の集い

 自民党川崎市連は4月14日、HOTEL ARU KSP(高津区)で春の集いを開催した。

 あいさつに立った嶋崎嘉夫会長は「相互関税などでトランプショックが世界中で沸き起こっている。これまで当たり前と思われていることが大きく変化するのではと懸念されている。だからこそ自民党は責任政党として、負託にしっかり応え、政策を示しチャレンジを続けていかねばならない」と強調。「暮らしを営む人が少しでも豊かさを感じる、川崎に住んで良かったと思えるまちづくりを全力で進めていきたい」と呼びかけた。

 2年前の統一地方選で掲げた公約の中間検証が矢沢孝雄市議から発表され「58項目のうち、達成評価が27%、実施中24%と、多くの取り組みが進んでいる」とさらなる達成実現に意欲を示した。

 集まりには、市連所属の国、地方議員や党員ら約600人が出席。福田紀彦市長も来賓として祝辞を述べた。

円陣を組むアレン選手(左から2人目)

川崎BT アレン選手、通算4千点 3Pシュートの3百回も

 男子バスケットボール・Bリーグ1部の川崎ブレイブサンダースのロスコ・アレン選手が4月12日、島根スサノオマジック戦(松江市総合体育館)でB1通算4000得点を達成した。

 ハンガリー出身で、2020-21シーズンからB1でプレーするアレン選手は、同試合で3ポイントシュートの通算300回も成功させた。アレン選手は「素晴らしい記録を達成できた。全ての方に感謝したい。これからもう4000点取りたいと思う」とコメントした。

昨年のポンポンドゥパリ

バラ見頃、いよいよ 植物のビンゴゲームも

 ボランティア団体「新川崎ふるさとづくりの会」が管理する、さいわいふるさと公園内の「コミュニティガーデン」のバラが見頃を迎える。

 かつて新鶴見操車場があった跡地に自然環境を取り戻そうと、市や企業、市民が連携してグランドワーク事業を行い、2010年にオープンした同公園。同会メンバーのアイデアでバラを植え、誰もが集える憩いの場を作ってきた。

 沼田京子代表は「まだこの場所を知らない人も多い。見頃を迎えるバラを気軽に見に来てほしい」と呼び掛ける。

 5月3日(土・祝)午前10時〜11時半には植物のビンゴゲームを開催する。先着30人。雨天中止。詳細は同会千葉さん【電話】080・9460・2822。

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持論を述べる本間氏

「優しさあふれる社会へ」 本間市議が抱負

 川崎区選出の本間賢次郎市議(自民)は4月16日、川崎日航ホテル(川崎区日進町)で市政報告会を開催した。

 本間氏は2023年の統一地方選後に体調を崩し、入院生活を送ったことについて言及。「どん底を突き抜けた底だった」と振り返った。こうした経験を糧に「優しさあふれる社会」を掲げたことを紹介。「一人ひとり正義は違うがそれを認めあったうえで正々堂々と結論を出さねばならない」と力を込めた。その上で日本を豊かにするために、この地域から循環作りを行っていく責任感を胸に、市政にまい進する覚悟を示した。

毎年盛況の「はいさいFESTA」

沖縄を感じる連休 チッタでグルメやライブ

 首都圏最大級の沖縄フェス「はいさいFESTA 2025」が、5月3日(土・祝)から6日(火・振休)の4日間、ラ チッタデッラ(川崎区小川町)などで開催される。毎年大型連休中に開催され、20万人以上が訪れる名物イベント。

 過去最多の100店舗以上が出店し、沖縄そば、山羊汁、石垣牛バーガーなど、本場の味が堪能できる。フリーライブには、沖縄出身や沖縄にゆかりのある40組以上のアーティストが出演。6日限りの音楽祭も開催。毎日演舞が行われるエイサーには、道化役のチョンダラーが登場する。

 詳細・問い合わせは同施設公式ウェブサイト。

©川崎フロンターレ

川崎市 市制記念試合に招待 川崎F対神戸 1080人

 川崎市は6月21日(土)のUvance とどろきスタジアム by Fujitsuで行われるサッカーJ1・川崎フロンターレの市制記念試合に市民1080人を抽選で無料招待する。対戦相手はヴィッセル神戸で午後7時キックオフ。

 招待するのは、ホームA自由500組1000人、SA指定40組80人。車いす席も用意されている。対象は、川崎市在住者で中学生以下は保護者同伴が必要。

 申し込みは市公式ウェブサイトから。6月1日(日)の午後11時59分締め切り。当選は6月5日(木)午後8時頃にメールで通知する。

川崎市 「車上荒らしにご用心」 犯人逮捕後もメールなどで啓発

 川崎区内で相次いで発生していた車上荒らし。4月4日に川崎署、川崎臨港署、鶴見署により犯人逮捕の報道以降、車上荒らし被害は減少しているが、市は引き続き注意を呼び掛けている。

 市が4月4日に配信した防犯・交通安全情報メールによると、同区内の車上荒らし被害は昨年12月から多発。今年1月1日から3月30日までに37件発生した。その後の4月18日の配信メールでは、川崎区の車上荒らし被害は4月13日時点で41件(前年比34件増)、市内では66件(対前年比32件増)となっている。

 市は「車内の見えるところに貴重品を置かない」「窓閉めやドアロックしたことを確認する」ことの徹底を呼び掛ける。「駐車場にはセンサーライトなどの照明を設置」また「防犯装置や警報装置なども設置」と対策も促す。

市政報告を行う河野氏

スーパー堤防推進へ注力 河野市議が意欲

 幸区選出の河野忠正市議(公明)は3月12日、川崎市産業振興会館(幸区堀川町)で市政報告会を開いた。

 長年取り組んできた戸手4丁目北地区のスーパー堤防事業について、今秋頃から盛土工事が始まると紹介。「堤防の幅を広げ、道路の形を変える線形改良工事で歩道の拡幅が行われる。完成するまで強力に推進していく」と述べた。

 また、旧河原町小学校跡地のグラウンドの代替地確保や川崎駅ラゾーナ広場の改善についても言及。「政治の原点は現場の皆様のお声」と、市民に寄り添った政策に取り組む決意を示した。

青木委員長と福田市長=提供

「クラブの輝き、増したい」 川崎中央RCが記念式典

 川崎中央ロータリークラブ(RC/石田幸兒会長)は4月7日、創立40周年を祝う記念式典を横浜ベイシェラトン(横浜市西区)で開催した。

 式典には約110人が出席。石田会長は「奉仕活動、親睦活動への熱意と連帯意識を全員で高め、クラブの輝きをより一層増していきたい」と抱負を語った。

 式典では、昨年秋に富士見公園に寄贈した3基の時計台の目録を同クラブの創立40周年記念事業実行委員会の青木松枝委員長から福田紀彦市長へ手渡した。

 川崎市市民文化大使の大谷康子さんがバイオリンコンサートを行い、式典に花を添えた。

市産業振興会館内の市中小企業サポートセンター

トランプ関税に対応 特別経営相談窓口を開設

 米国による一連の関税措置がもたらす影響を考慮し、川崎市は市内の中小企業向けの「特別経営相談窓口」を開設中だ。

 米国のトランプ政権が日本を含む各国の輸入品に対して関税の引き上げ措置を明言していることを受け、市は4月4日、市内の中小企業等への影響が懸念されるとして、川崎市信用保証協会などと連携のうえ、市内5カ所に中小企業診断士などが常駐する「特別経営相談窓口」を開設した。

 融資に関する相談窓口は、川崎市経済労働局経営支援部金融課(川崎市産業振興会館5階、【電話】044・544・1846)と川崎市経済労働局経営支援部中小企業溝口事務所(てくのかわさき3階、【電話】044・812・1112)。経営に関する相談窓口は、川崎市中小企業サポートセンター(川崎市産業振興会館7階、【電話】044・548・4141)。信用保証に関する相談窓口は、川崎市信用保証協会企業支援課(川崎区日進町1の66、【電話】044・211・0501、川崎・幸・中原区対象)と同協会北支所企業支援課(かながわサイエンスパーク西棟407号、【電話】044・850・0055、高津・宮前・多摩・麻生区対象)。いずれも窓口対応が可能だが、事前連絡が必要。

遺構を調査する渡辺さん(右、明治大学平和教育登戸研究所資料館所蔵)

元教員の渡辺さんに聞く 「学習運動」今に根付く 登戸研究所資料館15年

 明治大学平和教育登戸研究所資料館(多摩区)は2010年の開館から今年で15周年を迎えた。秘密戦研究施設「旧日本陸軍登戸研究所」の歴史を伝える貴重な施設だが、その史実の発見と継承には、川崎市民の力が大きな役割を果たした。同資料館の展示専門委員で法政二高の元教員、渡辺賢二さん(81)の証言の後編をお送りする。

市内に多数の元所員

 川崎市が1985年度から進めた「平和教育学級」は、計千人以上が参加した市民講座だった。渡辺さんが率いた「中原平和教育学級」は、明大生田キャンパス界隈に現存した「登戸研究所」に注目した。

 88年3月。生田キャンパス正門付近の「動物慰霊碑」の見学会で、渡辺さんは初見の高齢男性に目が留まった。「失礼ながら元所員では」と尋ねると、男性は「そうです」。研究所の工場で働いた井上三郎さん(故人)だった。こう教えてくれた。「所内のことは墓場まで持っていけと言われていたので、街で元所員と顔を合わせても、お互い声もかけなかった。だが終戦から40年近く過ぎ、元所員で『登研会』を作った」

 井上さんらが発起人となり、82年に「登研会」が発足。封印された時を語り合う「同窓会」だった。渡辺さんは「人生の一部を失ったようで苦しかった」という井上さんの言葉を覚えている。

 井上さんは「登研会」の名簿を渡辺さんに託した。名簿に記載された元所員278人のうち、99人が川崎市民だった。この結果に「平和教育学級」に参加していた高校生が「アンケートを送ろう」と提案。仕事内容などを尋ねる質問を記載したアンケートを作成し、市教委の協力を得て市内の99人に送ったところ、27人から回答があった。

 そして回答者の一人、小林コトさん(故人)から、約900枚に及ぶ内部文書の複写が提供された。小林さんは15歳から所内でタイピストとして勤務し、文書の複写を保管して終戦時に持ち出していた。研究所の記録は防衛庁(現防衛省)にも残らなかったほど貴重な資料だ。渡辺さんは「毒物の購入伝票や毒物兵器を持参した出張記録、所員が業務で致命傷を負った記録もあった。本格的な調査につながる大きな手掛かりだった」。

約1万筆の署名

 89年には「中原平和教育学級」の取り組みを著書『私の街から戦争が見えた』として発表し、メディアの注目を集めた。だが翌90年、明治大学が研究所の遺構のうち旧本館の取り壊しを発表。保存を求める市民の声に押され、市は旧本館を撮影のうえ川崎市平和館での記録保存を決めたものの、林立していた遺構は徐々に姿を消した。

 やがて「登研会」も声をあげ、2006年には「平和教育学級」の参加者を中心に遺構保存を求める「川崎市民の会」が発足。07年には遺構保存と資料展示施設の設置を求める9803筆の署名が集まり、請願書とともに市議会に提出した。

 なぜ約1万もの署名が集まったのか。「市民の会」共同代表を務めた渡辺さんは「学習の力です」と笑みを見せる。保存を求める上で、頻繁に見学会を開いたそうだ。「毎回、何百人もの市民が集まった。政治運動ではなく歴史を継承する学習運動だったからこそ、浸透したのだと思う」

 市民の「学習運動」の先に、現在の「資料館」がある。渡辺さんは言う。「まれにみる運動だった。あの力は今も根付いていると思う」

川崎市役所

「子どもの権利」意識調査 川崎市 自己肯定感は過去最高

 川崎市は「川崎市子どもの権利に関する実態・意識調査」の結果をまとめ、4月16日に公表した。9回目の今回、「川崎市子どもの権利に関する条例」の認知度が全体的に前回の調査より下がった一方で、子どもの自己肯定感を示す数値は過去最高だった。

 市では「子どもの権利」の状況を確認するため、ほぼ3年に1度の頻度で実態・意識調査を実施。今回は昨年9月〜10月に、市内居住の10歳〜17歳の「子ども」2100人(回収率39%)、18歳以上の「大人」900人(同44%)、市立施設などの「職員」500人(同73・8%)を対象に実施した。

 調査結果では、市の「子どもの権利条例」について「名前も内容も知っている」「名前だけ知っている」と答えた人は、子ども49%(前回59・7%)、大人33・1%(同42・3%)、市職員91・3%(同97・9%)と、全対象で下回った。

自分が「好き」約8割

 「家で気持ちを大人に話せているか」を子どもに尋ねたところ、82・9%が「できている」と回答した一方で、16・5%が「できていない」と回答。できていない理由は「どのように話していいか分からない」が41・5%と最多で、「大人が話を聞いてくれない」は11・1%だった。

 子どもたちが困った時に「相談したい」と思う相手を尋ねた設問(複数回答)では、「親」が77%、「友達」が62・1%、「学校の先生」が26・1%だった。児童相談所などの専門機関に「相談したいと思うか」の設問では、「思う」40・4%に対し「思わない」が46・9%。相談しようと思う対象は、全世代で「知っている人」の割合が多く、中学・高校生はチャットやSNSなど対面以外の方法への希望が高かった。

 「自分が好きか」を尋ねる設問では、「好き」「だいたい好き」と答えた子どもは計76・8%で、この設問を調査に入れた2011年以降では最も高かった。「周囲の大人から大切にされていると思うか」の設問では、「そう思う」「だいたいそう思う」の合計が95・4%で、やはり質問項目に入れ始めた11年以降で最高となった。

 市の担当者は、「子どもの権利条例」の認知度の低下について「選択肢の内容を変更したことが影響した可能性はある」とする一方で、自己肯定感の上昇に関しては「条例の概念が浸透した結果ではないか」と話した。

川崎競輪場 魅力紹介コーナー 九ちゃん通信

連休最終日はマルシェを楽しもう

 地域活性化を目的とした「カワサキKEIRINマルシェ」が5月6日(火・祝)、川崎競輪場(川崎区富士見)で開催される。午前11時から午後8時まで。

 淡路島産のタマネギや静岡県産・桑抹茶、冷凍餃子、焼き菓子、ハンドメイドなどを販売。ボディアートの体験、カード占い、悩み・開運相談も出店される。キッチンカーも並び、モツ煮や揚げパン、ハンバーガー、冷やし芋、おにぎりなどが味わえる。酒類も充実し、日本酒キッチンカーは新しい感覚で楽しめる。

 目玉の川崎市産「かわさきそだち」は、ここだけの低価格販売。JAセレサ川崎直営のファーマーズマーケット「セレサモス」などで取り扱う、採れたて野菜を西スタンド奥特設会場で午後3時30分から販売開始。購入は一人1000円まで。品切れ必至につき、「購入はお早めに」と同競輪場スタッフは呼びかける。この日はレースの順位が確定するまでの未確定車券を1000円以上購入した人を対象に、2〜5kgの米が当たるガラポン抽選会も実施。ほか、家族みんなで競輪選手を応援するゲームなども行われる。

 詳細はウェブサイトhttps://www.kawasakikeirin-marche.com/を参照。
「くいしんぼうユニフォーム」正面

GO!GO!!フロンターレ

横浜FC戦ハイカロリー祭りを開催

 川崎フロンターレは、5月14日(水)に行われる2025明治安田J1リーグ横浜FC戦(午後7時キックオフ)で、「ハイカロリー祭り」を開催(「フロンターレ牧場」も同時開催)。

 お腹いっぱい食べられるデカ盛りグルメが勢ぞろいする。エネルギーをチャージして試合を応援し、摂取したカロリーを消費しよう。

 来場者には同試合限定の「くいしんぼうユニフォーム」を全員にプレゼント(ビジター席除く)。同イベントに関連した、オーバーオールがモチーフのデザインだ。試合には食レポでおなじみの石塚英彦さんがゲストとして来場し、始球式を務める。ユニフォームは通常より1サイズ大きめで作成しているので、ゆったり着ることができる。限定デザインのユニフォームを可愛く着こなして、試合とイベントを堪能しよう。

 同クラブは同日よりホーム4連戦。残り3戦の日程は以下の通り。▽18日(日)セレッソ大阪戦▽21日(水)浦和レッズ戦▽25日(日)ガンバ大阪戦

 詳細は同クラブ【電話】0570・000・565。

画像はいずれも川崎フロンターレ

教えて!職人さん vol.5 「塗装業者選びの判断基準」とは?【4】

 Q...塗装業者を選ぶ際「仕事を下請に丸投げにする」「問合対応が不誠実」「不安を煽る」といった会社は要注意、という事を、過去3回にわたり教えて頂きました。

 A...今回の要注意ポイントは「急に値引きの話をしてくる会社」です。

 Q...値引いてくれるのならば、お客にとって嬉しいハズなのでは...?

 A...業者の中には「今すぐ契約して頂ければ3割引です!」など、最後の切り札とばかりに大幅な値下げを提案する所があります。実は、これが最も怖いでのす。

 Q...なんで、ですか?

 A...ハッキリいうと、塗装業は「大幅に値下げするということがあまりできない業界」だからです。原材料費も決まっていますし、作業内容によって必要な職人の数も揃えなくてはなりません。しっかりとした施工のためには最低限、必要な経費は絶対に減らせません。つまりこれを簡単に2割も3割も減らすというのは土台無理なんです。こうした会社は大抵「手抜き」と言わないまでも目立たない所で極力手数を減らします。例えば3度塗り重ねないと本来の力が出ない塗料を2回で済ませて材料費を抑えたり職人の数を減らして人件費を削ったりと。

 Q...そのしわ寄せは私達利用者側に来る...と?

 A...安物買いの銭失いではありませんが、見積価格の高い・安いばかりで判断されると結局、本当に手に入れたかった快適生活は手に入りません。次回は「すぐに外壁塗替えが必要なケース」について説明します。