小田原・箱根・湯河原・真鶴版【4月26日(土)号】
第61回小田原北條五代祭りのチラシ。武者パレードには合田雅吏さん、高嶋政伸さん、柳沢慎吾さんがゲストで参加する

「三兄弟の信頼」 未来へと 5月3日 北條五代祭り

 小田原市最大の観光行事「第61回小田原北條五代祭り」が5月3日(土)、小田原城址公園周辺で開催される(主催/小田原市観光協会)。今回のテーマは「北条三兄弟 未来への約束」。

 北条三兄弟とは4代・氏政と、氏照(八王子城城主)、氏邦(鉢形城城主)のこと。

 それぞれが居城を構えた小田原市、東京都八王子市、埼玉県寄居町の観光協会は1994年に「北條三兄弟三領共同宣言」を締結。また2016年には姉妹都市盟約を結び、さまざまな分野で交流を続けている。

 共同宣言から30年が経過し、祭りでは「三兄弟の信頼関係が未来へと続くように」との思いを込めセレモニーを行う。

 小田原市観光協会の外郎藤右衛門会長は、来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」に触れ、「兄弟仲でいえば北条三兄弟の絆は深い。悲願でもある『北条五代』の大河ドラマ化に向けて、多くの方に関心を持ってもらうきっかけにもしたい」と思いを話した。

ゲストに合田さん、高嶋さん、柳沢さん

 祭り当日は、勇壮な北條太鼓で出陣式が幕を開ける(午前11時10分)。銅門特設ステージで開会セレモニー、小田原市・八王子市・寄居町の代表によるセレモニー「北条三兄弟 未来への約束」(11時35分)、初代早雲役・合田雅吏さん、4代氏政役・高嶋政伸さん、5代氏直役・柳沢慎吾さんらによるスペシャルゲストトーク(11時40分)などが行われる。出陣式には、阿武剋(おうのかつ)関(阿武松部屋、旭丘高校相撲部出身)も出演する。

 総勢約1700人によるパレードは12時20分に出発。コース上の各ポイントでは鉄砲演技や侍・風魔忍者パフォーマンス、小田原ちょうちん踊り、武者隊の勝鬨演出などが楽しめる。

 二の丸広場では3日〜5日(月)、「オダワラオープンマルシェ」を同時開催。キッチンカーや物販のブースが並び、4日(日)はライブステージも開催。祭りの詳細は同協会ホームページから。

完成した証言集を紹介する井上事務局長

小田原地方を記録する会 庶民視点の戦争一冊に 戦後80年に合わせ証言集

 「戦時下の小田原地方を記録する会」(飯田耀子代表・井上弘事務局長)が、県西2市8町での戦争体験の聞き取りなどをまとめた証言集「平和をつむぐ小田原の戦争体験」を制作した。4月18日から販売を開始している。

 同会は1979年、地域で起きた戦災などの記録を後世に残すことを目的に、当時大学院生で戦時中を専門に研究していた井上事務局長と高校教諭、元中学校教諭の3人で設立。現在は元教諭と現役教諭の5人で活動している。

 年に2回ほど、会誌『戦争と民衆』を発行。「庶民の体験や生の声」にスポットを当てていることが特徴で、戦争体験者やその家族から当時の様子や伝え聞いた内容などをインタビュー形式でまとめる手法を中心に編集している。

 6冊目の制作となった今回の証言集は戦後80年の節目に合わせ、2018年に発行した会誌第81号から2025年の第94号に掲載した20人の証言を中心にまとめた。新玉国民学校3年生のときに空襲を経験した男性や出征した父のことを語った男性、勤務先で小田原空襲に見舞われた「看護婦」などの証言が紹介されている。

「戦争のない未来語り合って」

 井上事務局長は「戦後80年を迎える2025年の発行に向けて昨年4月から準備を進めてきた。戦争体験者が高齢になり、減少するとともに、関心が薄くなっている印象がある」と危惧する。そのため中高生も読みやすいように、証言の中に出てきた用語を説明する「ミニ解説」や写真、図などを多く掲載するように意識して制作した。

 また平和への思いを込め、タイトルに「つむぐ」という言葉を入れたといい、「テーマ別に分けてまとめたので、関心のある内容を読んでいただければ。世代を越えて戦争のない未来について語りあってほしい」と話す。証言集はB5サイズで176ページ、価格は2000円。平井書店(小田原市)で販売している。

3月21日付で小田原警察署長に着任した 松本 光好さん 小田原市在住 57歳

強く優しく正義貫く

 ○…「地域の人にも署員にも、気負わず謙虚で誠実に向き合うことを大切にしたい」。着任して1カ月、あいさつまわりやビラ配りなどの啓発活動を通じて、住民の協力や外郭団体の支えを実感。「地域の人たちから警察を支えようという思いが伝わる」と感謝しつつ、「まちの安全安心を頼みます」という住民からの声にいっそう責任感が強まる。

 ○…父が警察職員で幼少期から官舎暮らし。いつも身近にはパトカーがあった。「大きくなったらパトカーに乗る」と幼少期の思いを叶え、高校卒業後警察官になった。県警本部捜査二課での経験が、警察官としての根幹を築いたという。贈収賄や知能犯、選挙違反など表に出にくい不正に対し、地道な聞き取りや証拠集めに奔走。「ずるいことをした人がいい思いをする不公平な世の中にしてはいけない」。正義を貫いてきた姿勢がにじむ。

 ○…4年前、栄警察署(横浜市)の署長着任時に、単身赴任を経験し家事の楽しさに気づいた。衣類や食器をためずに片付け、ガスレンジは毎日磨き、部屋は毎朝同じ状態で出勤するなど、自身も驚きの「まめな一面があった」。「期間限定だからできた」と軽やかに語るが、やると決めたときの徹底ぶりは、妻も驚くほど。今回2度目の単身赴任に「クックパッドを見ながら揚げ物を作ったりするのが楽しい」と笑みをこぼす。

 ○…着任後に署員に伝えたのは「強さ」と「優しさ」を兼ね備えた警察官であるべきという姿勢。悪を見逃さない強い執行力と、困っている地域の人たちに寄り添う優しさ。その両立こそが、住民の安心安全につながると考える。「力なき正義は意味がない」。揺るがない信念を胸に組織の舵を取る。

祭の安全を祈願 早雲寺で墓前供養

 小田原市観光協会の役員と北條手作り甲冑隊代表が4月20日、小田原城城主・北条氏の菩提寺である早雲寺(箱根町湯本)で歴代城主の墓前供養を行い、「第61回小田原北條五代祭り」の安全を祈願した=上写真。

 4月20日は約500年前、日本三大奇襲の一つに数えられる河越夜戦で、北条氏が上杉憲政・上杉朝定・足利晴氏の連合軍に歴史的勝利を収めた日。同協会では毎年この日に墓前供養を行っている。

 なお今年の同祭りでは「北条三兄弟 未来への約束」をテーマに、4代氏政と弟の氏照、氏邦にスポットを当てており、歴代城主に併せて氏照、氏邦の供養も行った。

 同協会の外郎藤右衛門会長は、「祭りの安全、地域のさらなる活性化と安寧を祈願しました。世界の紛争や経済的な問題など気持ちが落ち着かない時世ですが、平和を願って皆さんと明るく前を向いていきたい」と笑顔で話した。

小田原短期大学 飲食店と連携協定

 小田原短期大学(上野奈初美学長)は4月15日、飲食店を経営する(株)忍びの家(小田原市、川口浩一代表取締役)と連携協定を締結し、調印式を開催した=写真。学生に複合的な学びの場や、学生・地域住民に向けた食育の機会を提供することを目的とする。

 同社は今年2月に市内栄町に創作和食「縁慈」を開業、「地域と結びつき小田原に貢献したい」と、食物栄養学科のある同大学に呼び掛けたことがきっかけ。同大学にとって飲食店との連携は初。川口代表取締役は「美味しいものを提供することが料理。学生の視野や考えを広げることができれば」と期待した。

 今後について同大学は、8月を目途にコラボメニューの提供などを行う方針という

ゆがわらクリーン運動 5月18日実施

 湯河原町内の道路や公園清掃、河川の草刈り、海岸での漂着物清掃などを一斉に行う「ゆがわらクリーン運動」が5月18日(日)午前8時30分から10時30分に実施される。町では町民の参加協力を呼び掛けている。

 雨天等で中止となる場合は前日午後5時に町内放送で告知する。

 清掃箇所の詳細など問合せは町環境課【電話】0465・63・2111。

「早雲」の巨大切り絵展示 5月3日〜5日

 小田原市本町の「ういろう」が5月3日(土)〜5日(月)、高さ4mにおよぶ北条早雲の切り絵を展示する=写真。

 北條五代祭りなど多くの観光客でにぎわうこの時期に合わせ、10年以上前から実施している。

 展示場所は店舗駐車場。作品は国内外で活躍する絵作家・百鬼丸氏による「北条早雲出陣の図」で、甲冑を身に着けた早雲の勇壮な姿が描かれている。雨天中止。

商品を買い求める町民

湯河原町 移動スーパー運行始まる 買い物と見守り支援に

 湯河原町で4月2日から移動スーパーの運行が始まった。買い物に困難を感じる町民への支援を目的とし、軽トラックで毎週決まった曜日や場所、時刻に巡回する。

 事業を展開するのは、マックスバリュ東海(株)。2022年から移動スーパーを運行させており、神奈川県内では3台目となった。

 同町内での運行は週2回。水曜に鍛冶屋地区の9カ所を、木曜に福浦、川堀、吉浜など6地区10カ所を回る。商品は生鮮食品や日用品など約500品目をそろえ、店舗販売価格に税込11円を足した金額で販売する。

 出発式には、マックスバリュ東海の関根賢一執行役員や内藤喜文町長らが出席した。関根執行役員は「地域の皆さまが定期的に集うコミュニケーションの場となれば」と語り、内藤町長は「町民サービスや地域福祉の向上に加え、人と人とのつながりが促進される」と期待を寄せた。
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CM撮影エキストラ募集

 小田原市内で5月に行われる野球イベントCMのエキストラ募集が市HPで行われている。

 撮影日は5月13日(火)〜15日(木)のうち2日間で午後の部(正午〜午後6時)、夜の部(6時〜10時)。1日、各部のみの参加も可。申し込みは専用フォームから(4月30日(水)締切)。参加者には撮影5日前までに制作会社から連絡がある。(問)市広報広聴室【電話】0465・33・1261

「皆でルールやマナーを守りながらスケーターのイメージも向上していきたい」(五十嵐さん)

小田原市在住五十嵐さん スケボー楽しむ環境を パーク設置 行政に呼び掛け

 小田原市東大友の上府中公園で5月10日(土)に行われるスプリングフェスタで、スケートボードのイベントが行われる。昨年11月に続き開催され、イベントを通じてスケボーの理解や魅力を広めようと取り組む一人が市内在住の五十嵐貴久さん(43)だ。

 自営業を営みながら、家族や仲間と上府中公園などでスケボーを楽しむ五十嵐さん。20代後半に始めた頃は既に”上府”はスケーターに知られた場所だったという。

 「なだらかな階段や植え込みがある噴水周辺は、当時からプロが撮影に訪れたりする人気スポットでした」。それだけに他の来園者との接点も多く、上府でのスケボーは禁止となった時期もあった。

 その後、コロナ下でのレジャーやオリンピックでの日本代表選手の活躍などもあり、スケボーは認知度が向上。五十嵐さんら地元スケーターと公園管理者が調整を重ね、2023年4月から時間を区切るかたちで、さまざまな利用者との共存が図られるようになった。

地元から優れた選手を

 スケーターが集える身近な場所を、との思いも強い五十嵐さん。2年ほど前からは市内にスケートボードパークを設置したいと、賛同者とともに行政へ呼び掛けも行っている。市側も五十嵐さんらの計画に一定の理解を示しており、将来的な計画として上府中公園にスケートボードパーク設置を視野に入れる。

 オリンピックなどで活躍している選手には身近に素晴らしい環境があると語る五十嵐さん。「小田原にパークができて、そこ出身の選手が活躍するような。まずはスケボーができる今の場所を自分たちで守りながら、小田原から優れたスケーターを輩出できたら」と笑顔で語る。

自然に親しむ散策 箱根町立森のふれあい館

 箱根町立森のふれあい館で5月3日(土)〜5日(月)、自然解説員と森林を散策する「春のガイドウォーク」を実施する。

 時間は各日午前10時30分からと午後1時からで各回定員は15人、体験料は無料(入館料必要)。だれでも参加でき、当日は自然解説員の案内で四季折々の自然の姿や森の動植物などを観察する。

 申し込みは開催日前日までに電話で申し込みを。申し込み、問い合わせは同館【電話】0460・83・6006。

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最終報告会の様子

箱根町 人材支援事業の成果を発表 採用数は目標超える

(一財)箱根町観光協会が主管する2024年度の「箱根地域の人事部」事業の最終報告会が4月9日、箱根町役場で行われ、地元事業者や金融機関、人材系企業など約40人が参加した。

 町内の宿泊施設や飲食・土産物店、美術館など観光関連事業者を対象に、人材不足の改善を支援する同事業。昨年7月から、採用・育成・定着の各プロセスにおいて、勉強会や新人研修、採用Webページ「はこワク!」を活用した人材獲得の支援に取り組んできた。採用目標を36人に設定していたが、実際には54人の採用につながった。

 また報告会では、25年度の新たな取り組みとして、地域企業が一体となって外部合同説明会へ参加する体制の構築や、箱根の魅力を伝えるオンラインセミナーの開催、高校生が企業を取材し発信する広報企画の案などが示された。

 事業リーダーの小川尊也さん((株)一の湯代表取締役社長)は「25年度も形を変えながら継続し、地域の人材不足に新たな一手を打っていきたい」と話す。

小田原市内図書館など 低学年向けの15冊紹介 リーフレット配布開始

 小田原市内の図書館などが「こどもの読書週間」(4月23日〜5月12日)に合わせ、小学校低学年向けのおすすめ本を紹介するリーフレットを配布している。

 本に親しみ、読書の楽しさを伝えるリーフレット。A5判サイズに15冊が選書されている。市内の小学校や図書館、図書室、図書コーナーで5月14日(水)まで入手可能。

 中央図書館(かもめ)ではリーフレットで紹介されている本を特集する「読書週間コーナー」が設けられている。また同図書館では、5月3日(土)午後3時から、よみきかせグループすずの会による「よみきかせ ミニおたのしみ会」を開催。エプロンシアターや大型の絵本、紙芝居などが楽しめる。

 詳細など問い合わせは中央図書館【電話】0465・49・7800。

10回目の水彩画展 友彩会が新九郎で

 小田原市内のメンバーを中心に活動する水彩画グループ「友彩会」が4月28日(月)まで、ギャラリーNEW新九郎(ダイナシティウエスト4F)で「第10回透明水彩画展」を開催している=写真。

 期間中は風景画や静物画など講師の大谷英昭さんと会員9人が描いた作品30点を展示している。大谷さんは「通常の水彩画よりも水を多く使い、優しくさわやかな印象が特徴。ぜひご覧ください」と話す。

 午前10時から午後5時(最終日は3時)まで、入場無料。(問)NEW新九郎【電話】0465・20・5664

来場を呼び掛ける相原さん

心身の豊かさを「ここから」 29日、三の丸ホールで上映会

 小田原三の丸ホールで4月29日(火)、ウェルビーイングフェスティバル「ここからHAKKO in 小田原」が開催される。発酵食の専門家として神奈川県未病改善事業に参画するなど、心身の健康維持・向上に携わってきた相原ひろ香さんが主催。「未病改善」「人のつながり」「地域活性」をテーマに、豊かさの循環が生まれるきっかけ作りを目指して行う。午前10時〜午後4時。参加費は高校生以上1000円、中学生以下無料。無料託児あり(事前申込制)。収益は地域の福祉団体の活動資金に充てられる。

 イベントでは、日本のシングルマザーの現状を描いたドキュメンタリー作品『取り残された人々:日本におけるシングルマザーの苦境』を小ホールで上映する。午後1時開演。相原さんは「シングルマザーの貧困をリアルに突きつけられる作品。当事者ではない人がいかに関心を持つかが大事で、困っている人を助ける行動のきっかけにしてほしい」と話す。同作品の監督ライオーンさんを招いたトークセッションも行われる。定員は250人。申し込み、問い合わせは相原さん【電話】090・8024・0263。

 同日、館外のにぎわい広場では地産地消と健康をテーマにした「HAKKOマルシェ」も開かれる。地元産のオーガニック野菜や発酵食品、手作り雑貨などが並ぶ。

演奏会の開催は8年ぶり

女声合唱の演奏会 三の丸ホールで5月10日

 県西部を中心に活動する女声合唱団「コーロ・しるふれい」が5月10日(土)午後2時から、三の丸ホール大ホール(小田原市本町、1時30分開場)で8回目となる演奏会を開催する。コロナ禍の影響もあり、同合唱団の公演は8年ぶりとなる。主催は同合唱団で、神奈川県合唱連盟と小田原地区合唱連盟が後援。

 当日は指揮に杉山範雄さん、ピアノに石原朋子さんが登場し、女声合唱とピアノのための「映像I」、同声合唱アルバム「のはらうた1」、横山潤子作品集から「おはようゆでたまご」「おしゃれな気分できれいに歩こう」などが披露される。

 入場料は全席自由で1千円(中学生以下無料)、当日券あり。

 詳細など問い合わせは【電話】090・2244・2914(山口さん)。

啓発活動を行う丸塚会長(右)

「期限内の納税を」 納税貯蓄組合が呼び掛け

 小田原足柄納税貯蓄組合連合会(丸塚正子会長)が「納貯の日」の4月10日、小田原駅東西自由通路で納税の啓発活動を行った。

 納税貯蓄組合法が公布された1951年4月10日にちなみ制定されているもの。街頭広報活動は円滑な税務行政に寄与しようと、全国一斉に実施されている。

 この日は同会会員らがのぼり旗を掲げ、チラシやウエットティッシュ、植物の種などを駅利用者に配布。期限内の納税など、税への理解を呼び掛けた。

 丸塚会長は「日本社会では税金でまかなわれているものが多い。納税をしていきましょう」と話した。

現代押し花展 フラワーガーデンで

 小田原フラワーガーデンで5月6日(火)まで、「現代押し花アート 花・和ごみ展」が開催されている。

 日本レミコ押し花学院国府津教室による展示。また5日(月)はポストカード作りも行われる(当日午前10時30分〜整理券配布・11時開始、先着100人、参加無料)。展示は午前9時〜午後5時(6日は〜3時)、管理棟1階展示室で実施。4月28日(月)と30日(水)は休園日。(問)同ガーデン【電話】0465・34・2814

現代の報徳を語る  小田原史談会が記念講演

 小田原史談会(松島俊樹会長)が5月18日(日)、おだわら市民交流センターUMECOで70周年総会講演「小田原の人たちと現代の報徳を語る」を開催する。

 同会は1955年に発足。県西地域在住のメンバーを中心に、郷土の歴史を学び、先人の歩みを後世に伝える活動をしている。

 70周年を記念した今回の講演のテーマは「個人と社会を豊かに繋ぐ―新しいコミュニティーを求めて―」。同会は「報徳は古い封建社会の思想でしょうか、それとも新しい共同社会を創る指針でしょうか。『現代の報徳』を考えるきっかけになれば」と話す。

 午後2時から4時まで、申し込み先着順で100人。参加費500円。申し込みは同会ホームページ「お問合せ」から(氏名、メールアドレス、「史談会総会講演参加希望」と入力し送信)。また、電話(【電話】0465・43・9803/諸星さん、【電話】090・5566・6969/青木さん)でも受け付けている。

薄紫のカーテン 御感の藤が見ごろ

 小田原城址公園の「御感(ぎょかん)の藤」が見ごろを迎え、来場者の目を楽しませている=写真(4月22日撮影)。

 同管理事務所によると開花は例年並みで、4月末ごろまで見られる見込みだという。また園内のツツジの開花も始まっており、フジとツツジが織りなすこの時季ならではの光景も楽しめそうだ。

 御感の藤は、小田原市指定天然記念物で「かながわの名木100選」にも選ばれている。大正天皇が皇太子時代に、このフジの下に馬が駆け込み花を散らした際に、「見事な花に心なきことよ」と感嘆されたことから、この名が付いたという。

イベントのチラシ

音楽イベント 小田原大合戦 今回は全5会場を無料に

 音楽イベント「小田原大合戦2025」が5月3日(土)、5日(月)に小田原三の丸ホールやミナカ小田原金次郎広場など全5会場で開催される。午前11時から午後5時。

 地元出身ロックバンド「LUCK CAME」の山本心さんらが3年前から始めた同イベント。昨年から、高校生による実行委員会が中心となり広報や出演者調整、財務など運営を行っている。今回はよりたくさんの人に音楽の楽しさを知ってもらおうと、全会場の入場料を無料にし、計56組が演奏を披露する。

 実行委員長の柏木穂香さん(18)は「小田原を音楽で盛り上げるというテーマのもと、アーティストが創り出す音やエネルギーをぜひ会場で感じていただきたい」と話した。

豊川のメンバーら

豊川が3連覇達成 やまゆり杯バレーボール

 「やまゆり杯・小田急旗争奪第48回神奈川県家庭婦人バレーボール大会」の決勝が先ごろ、藤沢市で行われ、豊川(小田原市)が優勝し大会3連覇を達成した。

 市立豊川小学校区在住のメンバー15人を中心に活動する同チーム。子育てや仕事の合間に週2回ほど集まり、練習を重ねている。

 県決勝大会には11ブロックの代表22チームが出場。豊川は2回戦から出場、1セットも落とさずにトーナメントを勝ち上がった。決勝の相手は、過去に2度の優勝経験を持つ平塚市の強豪・真土。攻防が繰り広げられたが、多彩な攻撃で着実にポイントを重ね、粘り強さを見せつけた。激闘の末、ストレートで勝利を掴み取り、圧巻の3連覇を達成した。

 主将の藤原聡美さんは「応援してくれる人たちに勝利を見せることができた。今後も楽しく続けたい」エースの伊藤美幸さんは「優勝できうれしい。さらに連覇ができれば」と喜びを語った。

イベントのチラシ

「椰月美智子の世界」に触れる 29日、トーク&サイン会

 小田原文学研究会が4月29日(火)、小田原市在住の小説家・椰月美智子さんを招いてトーク&サイン会「椰月美智子の世界〜『十二歳』から『ご利益ごはん』まで〜」を開催する。会場はおだわら市民交流センターUMECO。午後4時〜6時30分。定員80人。

 2021年に映画化された『明日の食卓』などこれまでの著書についてや、児童文学への思いを鼎談形式で語る。会費は1000円。申し込み、問い合わせは同会事務局・小泉さん【電話】090・5409・3071。

演奏会のチラシ

ジュニア弦楽団演奏会 29日、三の丸ホールで

 小田原ジュニア弦楽合奏団が4月29日(火)、「第39回定期演奏会」を小田原三の丸ホール大ホールで開催する。午後1時30分開場、2時開演。全席自由で500円。

 同合奏団は小学生から高校生までのメンバーで構成され、舟山千秋団長の指導のもと活動を行っている。当日は、コンチェルト・グロッソ第1番(ブロッホ)やアイネ・クライネ・ナハトムジーク(モーツァルト)のほか、一般公募で集まったセミ・小田原ジュニアとプレ・小田原ジュニアとの共演も予定。四季より「春」(ヴィヴァルディ)やカノン短縮版(パッヘルベル)などを披露する。

 チケットはハルネ小田原街かど案内所や三の丸ホール窓口、Webサイトで販売(当日券午後1時から)。3歳未満の子ども連れには親子室(定員6組)あり。希望者は同合奏団Webまたは事務局に連絡。(問)事務局白井さん【電話】0463・72・1015

山のホテルのツツジ庭園(写真提供)

つつじ・しゃくなげフェア 山のホテル、5月下旬まで

 箱根町元箱根にある小田急山のホテルが「つつじ・しゃくなげフェア2025」を開催している。会期は開花状況にあわせ5月下旬まで。時間は午前9時から午後4時、入場無料。

 庭園には日本植物園協会ナショナルコレクションに認定された84種類約3000株のツツジや、42種類約300株のシャクナゲが、芦ノ湖や富士山を背景に色鮮やかに咲き誇る。

 期間中は、石川県能登地域の「のとキリシマツツジ」の魅力と復興を紹介するパネル展を5月18日(日)まで開催予定のほか、のとキリシマツツジと山のホテルの庭園を調査した倉重祐二氏(日本植物園協会専務理事)による講演会が5月9日(金)、午前11時から行われる(定員40人)。また、庭園内で育てられた貴重品種「鳳凰殿」のDNAを受け継ぐ苗木100本の限定販売もされる。

 問い合わせは同ホテル【電話】0460・83・6321。

皆春荘でアンケートに答えるとカードがもらえる

小田原市マンホールカード 「皆春荘デザイン」配布開始 山縣有朋の庭園連携事業

 小田原市の歴史的建造物「皆春荘」で4月25日からマンホールカードの配布が始まった。配布は6千枚で、終了した場合は補充も予定している。

 マンホールカードは下水道広報プラットフォームが企画・監修し、全国各地で配布が行われている人気のコレクションカード。今回のカード作成は、明治の元勲として知られる山縣有朋が作庭を指揮した皆春荘と古稀庵(ともに市内板橋)、都内にあるホテル椿山荘東京の庭園が連携した事業の一環。

 自然を重んじた山縣の作庭観や、その美観を広く伝えていく同事業。市内では1月に板橋に各庭園をデザインした3枚のデザインマンホールが設置され、2月には椿山荘東京に小田原市内の小学生が招かれ、ホタルの幼虫放流式が行われた。それらに続く事業として、皆春荘のマンホールカードが作られた。

 皆春荘の開館時間は水曜から日曜の午前11時〜午後4時(最終入館は3時30分)。※月、火曜日が祝休日にあたる場合は開館し、翌平日が休館。詳細は皆春荘【電話】0465・20・5485。

満開になった「湖畔の一本桜」(4月21日撮影・箱根園提供)

箱根町 「湖畔の一本桜」が満開に 見ごろは4月27日ごろまで

 芦ノ湖畔の箱根園にある春のシンボル「湖畔の一本桜」がこのほど見ごろを迎え、「一足遅い花見」として観光客らを魅了している。今年は、昨年より1週間ほど遅い開花宣言で、4月21日に満開となった。箱根園の担当者によると、4月27日(日)頃までが見頃という。27日までは、ライトアップも実施されている(午後5時30分〜9時)。

 「湖畔の一本桜」は樹齢約110年のオオシマザクラ。大きさは、枝張り約22m、幹周り約5m、高さ約12m、周囲約70m。5本の幹を寄せ植えしたことで、末広がりの富士山のような形に整えられ、満開時は重量感を感じさせる。芦ノ湖を背景にしたサクラの画は同エリアの春の風物詩として知られ、毎年多くの人を魅了している。

お辞儀の作法を学ぶ新入社員

商議所が合同入社式 24事業所130人が参加

 小田原市、箱根町にある企業や自治体の新入社員が参加した合同入社式が4月3日、小田原お堀端コンベンションホールで開催された。

 同じ地域で働く同期として、企業の垣根を越えた仲間意識を作ってほしいと、小田原箱根商工会議所が開催しているもの。9回目となる今年は24事業所130人が参加した。

 冒頭で鈴木悌介会頭は「これから働く会社・団体は世の中で役立つ素晴らしいところ。誇りをもって働いてほしい」とエールを送った。続いて、加藤憲一小田原市長、伊藤和生箱根町副町長も新入社員の門出を祝した。

 合同入社式の後はビジネスマナー研修が行われ、正しい言葉遣いやマナー、電話応対などを学んだ。さがみ信用金庫から参加した奥津花音さんは、「後輩に頼られるような人になりたい」、足柄香粧(株)から参加した横山ゆずさんは「アドバイスを聞いて成長していきたい」と、それぞれ抱負を語った。

障害者の「はたらく」とは 5月9日にセミナー

 障害のある子の「親なきあと」相談室小田原によるミニセミナーが5月9日(金)午前10時30分〜正午、おだわら市民交流センターUMECOで開催される。

 今回は、「人手不足の時代、障害者の『はたらく』をサポート」をテーマに、障害者支援センターぽけっと課長補佐 狩野吉伸さんが、センターの紹介と、短時間雇用等について話す。オンラインでの参加も可能。参加費500円。申し込みは、同団体ホームページ『親なきあと相談室小田原』または【電話】0465・46・6800(平日午前10時〜午後4時)。

企画展のポスター

すなの不思議に迫る 地博で企画展

 神奈川県立生命の星・地球博物館(小田原市入生田499)で5月11日(日)まで企画展「すな―ふしぎをみつけよう―」が開かれている。午前9時から午後4時半(入館は4時)。観覧無料(常設展示室の入場には観覧券が必要)。

 その土地によって異なる姿を見せる大地のかけらである「すな」。企画展では砂の多様性、砂から分かる周辺大地の特徴、砂が持つさまざまな性質などについて実験展示などを通して紹介していく。

 同館では自然史資料として砂を集め続けており、その数は3800点を超えるという。期間中は、これらの資料から博物館が砂を集める意味や、たくさんの砂も紹介していく。

 このほか、同館では5月の連休にかけて各種体験型のイベントが企画されている。詳細・申込フォームは同館ホームページ。