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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2025.04.26

3月21日付で小田原警察署長に着任した
松本 光好さん
小田原市在住 57歳

強く優しく正義貫く

 ○…「地域の人にも署員にも、気負わず謙虚で誠実に向き合うことを大切にしたい」。着任して1カ月、あいさつまわりやビラ配りなどの啓発活動を通じて、住民の協力や外郭団体の支えを実感。「地域の人たちから警察を支えようという思いが伝わる」と感謝しつつ、「まちの安全安心を頼みます」という住民からの声にいっそう責任感が強まる。

 ○…父が警察職員で幼少期から官舎暮らし。いつも身近にはパトカーがあった。「大きくなったらパトカーに乗る」と幼少期の思いを叶え、高校卒業後警察官になった。県警本部捜査二課での経験が、警察官としての根幹を築いたという。贈収賄や知能犯、選挙違反など表に出にくい不正に対し、地道な聞き取りや証拠集めに奔走。「ずるいことをした人がいい思いをする不公平な世の中にしてはいけない」。正義を貫いてきた姿勢がにじむ。

 ○…4年前、栄警察署(横浜市)の署長着任時に、単身赴任を経験し家事の楽しさに気づいた。衣類や食器をためずに片付け、ガスレンジは毎日磨き、部屋は毎朝同じ状態で出勤するなど、自身も驚きの「まめな一面があった」。「期間限定だからできた」と軽やかに語るが、やると決めたときの徹底ぶりは、妻も驚くほど。今回2度目の単身赴任に「クックパッドを見ながら揚げ物を作ったりするのが楽しい」と笑みをこぼす。

 ○…着任後に署員に伝えたのは「強さ」と「優しさ」を兼ね備えた警察官であるべきという姿勢。悪を見逃さない強い執行力と、困っている地域の人たちに寄り添う優しさ。その両立こそが、住民の安心安全につながると考える。「力なき正義は意味がない」。揺るがない信念を胸に組織の舵を取る。

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