川崎区・幸区版【5月9日(金)号】

子ども・若者調査報告書 「子育て費用に不安」4割 ヤングケアラーの現状も

 川崎市は子育て世帯と子ども・若者を対象とする生活意識調査を実施し、4月24日に「報告書」として公表した。保護者の心配ごととして「子育てに必要な費用に関すること」の比率が前回調査の2020年から倍増し、物価高などの世相を反映した結果となった。

 調査は昨年11月から今年1月にかけて、各世代の子を持つ親や小学5年生と中学2年生、16歳〜30歳の「若者」を対象に、インターネットと郵送で実施。回答率は4割から7割弱だった。

 「子育てに関する心配ごと・悩み」=図=への設問では、0〜6歳児の保護者の38・5%が「子育てに必要な費用に関すること」と答え、前回調査の15・4%の2倍以上だった。小・中学生の保護者は「学習・進学・受験に関すること」が多く、小学5年生の保護者の6割、中学2年生の保護者の7割を占めた。

 受験や進学に関しては子ども自身も不安値が高く、中学2年生の「現在の悩みごと」では、「進学のこと」72・4%、「勉強のこと」が70・0%。「自分の将来のこと」も63・7%だった。

 「1日3食分の食料が買えなかった経験」に関する設問では、「ある」と答えた「ひとり親家庭」が多く、0〜6歳児のいる家庭の24・2%、小学2年生のいる家庭の16・4%、小学5年生のいる家庭の17・9%が、「3食に必要な食料を買えなかった経験がある」と答えた。

「心がつらい」

 調査ではまた、家族のために世話や家事をしている子どもや若者のうち、自身への影響が「特にない」と答えた人以外の回答をした人を「ヤングケアラーの可能性がある」と定義。その結果、ヤングケアラーの可能性がある子どもの割合は、小学5年生で3・6%、中学2年生で2・6%、若者で5・6%だった。

 このうち「ヤングケアラーの可能性がある」若者に「感じること」を尋ねた設問では、「仕方がない」が31・7%でトップだが、「心が少しつらい」20・0%、「心がとてもつらい」15・0%と、精神的な負担を感じている状況も見て取れる。また家事や世話のことに関する相談相手を尋ねたところ、小中学生で「誰にも話していない」と答えた人は51・6%と最多で、次いで「家族」が28・6%、「友達」が22・0%だった。

 調査の結果は今年度に策定予定の「川崎市子ども・若者の未来応援プラン」の基礎資料となる。

川崎市介護・福祉 離職防止へカスハラ窓口 暴言など迷惑行為受け

 川崎市は4月1日、市内の介護・障害福祉事業所向けのカスタマーハラスメント(カスハラ)相談窓口を新たに設置した。市の調査では、介護・福祉職員らの約3割が暴言を受けたなどの被害報告があり、職員が離職する原因の一つになっている。市は支援体制を整え、人材の定着を図りたい考えだ。

 市が実施した介護労働者実態調査によると、仕事中に利用者やその家族から「暴言」を受けたと回答した職員の割合は28・9%に上り、「暴力」を受けた経験があるとの回答も11・6%だった。具体的には、「ばかやろう」などと大声で暴言をうけた、定められた生活援助以上のサービスを要求された、脅しや唾をかけられたといったカスハラが報告されている。

 新たに開設する相談窓口では、介護・障害福祉にかかわる従事者や事業所からの相談を、警察OBでハラスメント対策に詳しい相談員が受け付ける。知識を生かし被害を受けた時の対応方法や予防策を助言し、法的な対応が必要な場合は法律相談にも取り次ぐ。職員が精神的に追い詰められ退職や休職に追い込まれることのないよう、助言を通して心理的な負担軽減につなげていく。

 窓口は、市福祉人材バンクのウェブサイト上に設け、メールまたは電話で受付。電話相談は平日の午前9時から午後7時まで、メール相談は24時間対応する。市の高齢者事業推進課は「安心して働き続けられる職場環境を整えることで、人材を確保し、質の高い介護福祉サービスの提供につなげたい」と話す。

 相談窓口の設置を要望してきた川崎市介護支援専門員連絡会の出口智子代表理事は「現場の被害は深刻。相談窓口が設置されたことは問題解決の第一歩になる。専門的な対応について相談できることは、職員が問題を抱え込むことの防止につながり、離職対策、人手不足の解消にもなる」と期待を寄せる。

川崎警察署長として地域を守る 松尾 博之さん 川崎市内在住 59歳

明るい署内が、治安を導く

 ○…署長としては藤沢署に次ぎ今回で2署目。40年間の警察官人生、最後のキャリアを「市民を守る使命を全うしたい」と自身を引き締める。前任は福岡の警察学校で学校長を務め、逮捕の必要性や職務質問の行い方などで幹部育成に携わった。講義では部下との意思疎通が上手く取れなかった自身の経験をもとに「色々な人間がいる。まずは相手を知ること」と捜査にも通ずる観察力を鍛えることの重要性を伝えてきた。

 ○…大田区出身。幼い頃、映画や買い物で川崎市内へ遊びに来ていた。川崎球場(現 富士通スタジアム川崎)で見た長嶋茂雄や王貞治のプレーは、野球少年にとって宝物。将来を定めたのは高校生の頃。友人が財布を紛失した際、親切してくれた警察官に感動。「市民を守る仕事」に初めて触れ「人の役に立ちたい」と心に決めた。

 ○…初めての配属は、横須賀の交番。公務に緊張したが町の人からの『ありがとう』の言葉でこの仕事の大切さを知った。その後、機動隊も経験。市民を守りたい気持ちが大きくなり警備課へ。横浜で行われたAPEC首脳会議では各国から要人を迎えるにあたり、担当エリアの課長として段取りの確認や意識共有と署員が対応しやすいよう努めた。政治家の警護では指揮官として「しっかりやらねば」と緊張を押殺し、己を奮起。無事の知らせが何よりうれしく、警察官の役割を改めて誇りに思った。

 ○…「初孫にも恵まれた」と話す表情から溺愛ぶりが伺える。目指すの署のあり方は「風通しの良さ」と話す。署員が生き生きとしていれば仕事も一生懸命。その潤いは、区内の治安維持にもつながると考え「警察官は市民を守るのが仕事」。その為にまず署長自ら率先垂範していく。

補助金制度を解説するガイドブック

川崎市 太陽光、個人宅へ設置拡大 補助金拡充、受付を開始

 川崎市は、太陽光発電設置の際、設備などに掛かる費用を補助する「太陽光発電設備等設置費補助金」の受付を、4月14日から開始した。

 対象は市内の個人住宅で新築・既築で延床面積2000平方メートル未満の建物。

 メニューは全7項目。同設備の設置の際、発電した再生可能エネルギーを国が買取ることを適用しない場合、補助単価が7万円/kwで最大28万円まで補助を受けることが可能。市は補助金のメニューに関して詳しく記載したガイドブックを発行し、市内の区役所や公共機関で配布している。

災害時には非常用電源にも

 川崎市は2050年の脱炭素社会の実現に向けて「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」を策定。CO2の削減にもつながる再生可能なエネルギーの導入を促進するためには、住宅等の建築物へ太陽光発電の設置が有効と考えている。

 太陽光発電はまた非常用電源として災害対策や電気代の節約にもつながるとされており、個人宅への設置拡大に向け取り組んでいる。

 市は今年度同事業に、前年度比4倍の8億円の予算を計上。申請受付期間は12月26日(金)まで。申請状況に応じて、早期終了の可能性あり。

 市の職員は「まずはガイドブックなどを通じて興味を持って頂きたい」と語る。個人宅に関して現在、太陽光発電の設置の義務はなく「義務をうたった悪質な訪問販売に気を付けてほしい」と呼び掛けている。

開催告知のチラシ

川崎市役所展望ロビーで 「リトルベビーを知って」 5月12日から18日

 体重2500g未満で生まれたリトルベビー(低出生体重児)の写真展「リトルベビーととも に歩む社会〜小さな命と家族を知る〜」が5月12日(月)〜18日(日)、川崎市役所スカイデッキ(展望ロビー)で開催される。主催は神奈川県でリトルベビーとその家族への支援活動を行う、NPO法人pena(坂上彩理事長)。

 リトルベビーの写真や小さなオムツ、370gのウェイトベア、『かながわリトルベビーハンドブック』など約100点を展示。坂上さんは「リトルベビーについて多くの方に知っていただき、同じ立場の家族がつながり、支え合える場づくりのきっかけにしたい」と語る。

 入場無料。午前9時〜午後9時。初日は午後1時から。

川崎港 入港船舶隻数3年連続減 24年速報値

 川崎市は4月15日、2024年の港湾調査の速報値を発表した。入港船舶隻数、総トン数、海上出入貨物の貨物トン数はいずれも3年連続の減少。コンテナ取扱個数は4年連続減少となった。

 発表によると、昨年1月から12月までの入港船舶は1万5459隻(対前年比95・3%)、6834万総トン(同85・4%)。海上出入貨物は5504万トン(対前年比87・1%)だった。海外との輸出入貨物(外貿貨物)については3105万トン。

 このうち、輸出はベトナムへの金属くずが増加の一方、中国への化学薬品、インドネシアへのその他の石油が減少。輸入は韓国。アラブ首長国連邦からの揮発油が増加し、オーストラリアからの鉄鉱石やサウジアラビアからの原油が減少した。国内貿易の貨物量(内貿貨物)は2398万トンだった。

茶道の作法が学べる茶道教室

マリエンで茶道を 無料体験会と教室開催

 日本の伝統文化である茶道を学べる「茶道無料体験会」と「茶道教室」が川崎マリエン(川崎区東扇島)で開催される。主催は公益社団法人 川崎港振興協会。

 講師はどちらも裏千家教授の小市宗真氏。無料体験会は5月21日(水)午後6時。参加無料、定員12人(応募多数の場合は抽選)。教室は6月〜来年3月までの毎月第2・4水曜日で計20回、午後6時〜8時。定員6人(応募多数の場合は抽選)。月額2000円(別途、扇子等7000円程度の道具購入)。

 申し込みはどちらも氏名、住所、電話番号を明記し、メール:jigyou.kakari@kawasakiport.or.jp。締切は無料体験会が5月13日(火)、教室が22日(木)。詳細・問い合わせは同協会【電話】044・287・6009。

第96回メーデー川崎地区大会 さらなる賃上げ要求

 川崎地域連合(渡部堅三議長)による労働者の祭典「メーデー」の第96回川崎地区大会が4月26日、富士通スタジアム川崎(川崎区富士見)で行われた。今年のスローガンは「次代につなぐ 平和の願い!みんなでつくろう 支え合う安心社会と確かな未来(あした)を!」。

 メーデーとは、1886年5月1日アメリカのシカゴで、労働者が労働環境の改善を求めてゼネラルストライキを起こしたことに端を発する。

 当日は65団体、2075人(主催者発表)が参加。連合神奈川の高橋卓也副会長や福田紀彦市長、国会議員など多くの来賓も訪れた。

 式典では渡部議長があいさつ。昨年の春闘での成果を強調し、「引き続き賃上げを求めていきたい」と意気込んだ。トランプ関税の影響にも触れながら、「国には国民第一の政策を要求したい」と力強く語った。

 式典前には市役所本庁舎から同スタジアムまでデモ行進が行われた=写真。参加者は「ワーク・ライフ・バランスを実現しよう」などとシュプレヒコールを上げた。スタジアムでは、川崎市消防音楽隊とカラーガード隊「レッド・ウイングス」による演奏・演技が行われ、式典に花を添えた。

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不審物を撤去するNBCテロ対応専門部隊

幸署と臨港バスが訓練 バスでのテロに備えて

 幸警察署と川崎鶴見臨港バス株式会社が4月21日、テロ対策訓練を同社神明町営業所(幸区神明町)で実施した。約35人が参加し、川崎駅西口バスロータリーで男が暴れ、液体入りの不審物を放置して異臭がするなど、3つの想定に基づいて行われた。

 大阪で開催中の「2025年日本国際博覧会」など、国際的に耳目を集めるイベントの期間中には、公共交通機関の利用者を狙ったテロの発生が懸念される。今回はそうした事態への対策が目的。不審物の撤去には、NBCテロ対応専門部隊が出動。厳重な装備を身に着けた隊員たちが、不審物の中の空気を専用の機器で調べた後、互いに手で合図を出し合って不審物を取り除いた。最後に現場を除染して対応を終えた。

 同営業所の寒川元晴所長は「これからも警察と連携して、お客様の安心・安全を守っていきたい」と語り、山田高志署長は「バスの実車を用いた訓練の機会は貴重。引き続き連携を強めて、練度を上げていけたら」と意気込んだ。

川崎浮世絵ギャラリーの入口=提供

浮世絵の黄金期、一堂に 話題の蔦屋重三郎も

 川崎浮世絵ギャラリーでは7月6日(日)まで、「浮世絵スター誕生―歌麿に蔦屋重三郎、英泉・国貞まで―」展が開催中されている。

 同展では天明・寛政期(1781〜1801)に、喜多川歌麿や東洲斎写楽、彼らのライバルとなった鳥居清長や鳥文斎栄之といったスター絵師が次々と誕生し、「浮世絵の黄金期」と呼ばれた時代の作品を紹介する。次世代の溪斎英泉、歌川国貞らの作品も含めて、総数は約130点。

 前期(6月1日(日)まで)は、歌麿や写楽を見出した蔦屋重三郎、西村屋与八など江戸の版元たちにも注目。新人としては異例の豪華デビュー作となった、写楽の役者大首絵などが見どころだ。

 後期(6月7日(土)〜7月6日(日))は、黄金期のその後も追い、江戸時代後期の人気絵師・英泉や国貞が頭角を現すようになった文化・文政期(1804〜30)の作品と、彼らの師匠である菊川英山、初代歌川豊国の作品を交えて、江戸で輝いたさまざまなスターたちを紹介する。

 開館時間は午前11時〜午後6時半。月曜休館(休日の場合は翌平日)。5月7日(水)は振替、6月2日(月)〜6日(金)は展示替えのため休館。入館料500円。関連イベントもあり。問い合わせは同所【電話】044・280・9511。

水槽の前でヨガをする参加(昨年)=提供

川崎おとな塾 朝のカワスイでヨガ フラ、転倒予防体操など

 開館前のカワスイ川崎水族館で多彩な運動を行うイベント「カワスイ健康デー」が6月21日(土)に開催される。主催は川崎おとな塾。【1】朝ヨガ【2】フラダンス【3】ポールウォーク【4】座ってトレーニング【5】健康寿命アップ!ロコモ予防体操の5つのプログラムを用意。インストラクターと共に、オープン前の館内で体を動かすことができ、糖化測定と血管年齢測定も行われる。

 午前8時30分から正午。参加費1200円(カワスイ入館料・特別プログラム体験料・ドリンク・オリジナルデザート・保険代として、税込み)。各プログラム定員6人で5月31日(土)まで募集受付。申し込みは関連リンクから。

 主催の川崎おとな塾は、健康について楽しく学んでもらおうと川崎区などの団体が集まって運営。定期的にイベントなどを開催している。

 問い合わせは同塾の事務局 神奈川東部ヤクルト販売【フリーダイヤル】0120・8960・39(平日午前9時から午後4時)。
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新たなミュージアム 基本計画を策定 機能や事業などを具体化

 川崎市はこのほど「新たなミュージアムに関する基本計画」を策定した。「生田緑地ばら苑及び周辺区域再整備エリア」(多摩区)を開設地として決定し、開設時期を最短で2031年度と見込んでいる。計画には、新たなミュージアムが備えるべき9つの機能や、その機能を果たすために実施する3つの事業、施設(諸室)・規模なども盛り込まれている。

 川崎市市民ミュージアムは、令和元年東日本台風で被災し、館内での展示などが不可能となった。現在は麻生区の仮設施設を拠点とし、出張形式での教育普及事業などの活動を継続している。

 市は新たなミュージアムの整備に向けて2023年5月に基本構想を策定するなど、取り組みを進めてきた。

 基本構想で定めた使命や目指す姿を実現するため、今回策定した基本計画では、備えるべき9つの機能を設定した=表。

 市民に広く伝えるべき”モノ”の選定と収集を行う「収集」などミュージアムの基盤となる機能を定めたほか、収蔵品や調査研究の成果などの活用を進めていく「展示」「ラーニング」「地域共創」、”ヒト”を通じて、ミュージアムの活動の幅を広げ、さまざまなつながりを創出する機能として「人材育成」「交流」も明記している。

 加えて、その機能を果たすために実施する事業を基盤(収集・保管・調査研究・修復)・展示・コミュニケーションの3つに分類。それぞれの事業の活動の方向性、具体的な取り組みについてもふれている。例えば、展示事業では「川崎の過去から現在の変遷を伝え、市民とともに未来を考えることができ、市民が楽しみ、親しむことができ、様々な交流や学びが生まれる展示活動を行っていく」などの概要が示されている。

 開設地は「生田緑地ばら苑及び周辺区域再整備エリア」(多摩区)に正式に決定。拠点施設については「文化・芸術と人を守る 安全・安心な施設」などの5つの基本方針を定め、延床面積を9500〜1万1500平方メートルと想定。「収蔵・保管」「調査研究・デジタル化」「修復」「展示」「活動」「ユニバーサル」といったさまざまなスペースが設けられる予定だ。

最短で31年度開館

 市は管理運営に民間事業者のノウハウを導入する検討も進める。25年度内に管理運営計画の検討・策定を行う。開館は、最短で31年度を見込む。市の担当者は「新たなミュージアムの整備を起点として、自然環境へ配慮しながら、文化観光の視点も取り入れ、文化芸術と自然が共存する首都圏有数の魅力的なエリアを目指していきたい」と話した。

 市は基本計画の策定にあたり昨年、市民意見を募集。意見を踏まえ、一部を追記修正した。意見募集の結果や、基本計画は、市のサイトから閲覧することができる。

公開されたウェブサイト

動物園の魅力を動画で 市、ウェブサイト公開

 夢見ヶ崎動物公園(幸区)の魅力を伝えようと、川崎が展示されている動物や動物公園で行われているさまざまな取り組みを映像化し、4月16日からウェブサイトで公開している。

 タイトルは「夢見ヶ崎動物公園の魅力発信映像」。どうぶついっぱい編▽飼育員さんってなにするの?▽動物の獣医さんってなにするの?など、7つの項目に分けそれぞれユーチューブ動画で紹介。市は「獣医や飼育員の働く姿などにもスポットを当て、普段見ることのできない様子や思いにも触れ『いのちを感じる』ことができる」としている。

 動画は幸区役所や日吉出張所ゆめみZOOテラスなどのモニターでも上映されている。ウェブサイトは、https://www.city.kawasaki.jp/530/page/0000165049.html。

メダルを手にする出場者ら=提供

川崎警察署 射撃大会で、12年ぶり優勝 18署参加のA組で

 川崎警察署(松尾博之署長)が4月18日に神奈川県警察本部射撃場で開かれた「令和7年度神奈川県警察拳銃射撃競技大会」で12年ぶりに優勝した。同大会は、実践的な射撃訓練の成果を確認し、射撃技能の向上を図ることを目的に開催する。

 署の規模に応じてA・B・Cの3組に分け、4人編成のチームで競った。同署は18署が参加したA組で出場した。

 地域係の芳賀千鶴巡査部長、斉藤卓巡査長、田口泰盛巡査、千葉瑛史巡査らが参加。芳賀巡査部長は女性警察官の部でも優勝した。

 時間内での正確な射撃や一定の距離から正しく的を射抜くなど全3種目で得点を競った。

 同署は3月にチームが決定後、業務の合間に実射訓練やイメージトレーニングなどに励んだ。特に田口巡査と千葉巡査の若手の2人が大会への熱い思いと練習量でチームを奮起させ、この結果に辿り着いたという。

 松尾署長は「4月に着任してとても嬉しい知らせが入った。こういう結果は署の士気が上がるので引き続き頑張って欲しい」と話した。

指揮/野平一郎

読者20組40人を招待 神奈川フィル  生誕150年ラヴェル作品と現代音楽を堪能 5月24日(土) 神奈川県立音楽堂

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団は「音楽堂シリーズ Classic Modern」を開催する。5月24日(土)、神奈川県立音楽堂(JR・市営地下鉄桜木町駅徒歩10分)で午後3時開演。

 今回は、作曲家・ピアニスト・指揮者・教育者と今も多彩な活躍を続ける野平一郎(東京音大学長)を指揮者に迎える。

生誕150年のラヴェル「クープランの墓」、日本初演となる野平自身の作品「廃墟の風景」、ヤン・マレシュ「ジグザグ・エチュード」等古典と現代音楽の対比や、指揮者・ゲスト演奏者の独創的な演奏が楽しめる。S席4500円、A席3500円※65歳以上各席種10%引。チケット申込みは神奈川フィル・チケットサービス【電話】045・226・5107。

読者20組40人を招待

 この公演に読者20組40人を招待。希望者は、関連リンクの申込みフォームから申込みを。5月16日(金)必着。当選はメールにて。
「なまくらトック」を語る石田代表

耳で楽しむ物語 ボランティア団体語り手

 幸図書館主催の「大人のためのおはなし会」が4月10日、幸市民館で開催された。語り手はボランティア団体のストーリーテリング幸。約20人の参加者が国内外の昔話に聴き入った。

 ストーリーテリングとは、朗読や読み聞かせと違って本を手に持たずに、あらかじめ暗記した物語を話す方法。過度に声色を変えたり、身振りを加えたりせずに、自然な話し方で語るのが特徴。

 当日は、「うぐいすの里」、「みそ買い橋」などの日本の昔話や、「名まえ」(ハイチ)、「なまくらトック」(ボルネオ)といった海外の昔話、アンデルセン作の「豆の上に寝たお姫さま」など、全7作品のプログラム。同団体の7人のメンバーがそれぞれの作品を個性豊かに語った。

 石田薫代表は作品について、「なるべく耳で聞いた時に、頭に絵が浮かびやすいものを選んでいる」と工夫を語る。「頭の中で物語の世界を想像することで、日常とは違った空間を楽しんでもらえたのでは」と手ごたえを話した。

(左から)吉田社長、佐藤理事長、斎藤さん、陸前高田市の佐々木市長 (C)川崎フロンターレ

市内在住大学生 子ども食堂へ「米」寄贈 CFで資金 復興支援も

 川崎市内在住の大学1年生・斎藤愛桜さん(18)がこのほど、クラウドファンディング(CF)を活用して、市内の子ども食堂に岩手県陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」200kgを寄贈した。今回の企画には、NPO法人かわさきこども食堂ネットワーク、川崎フロンターレが協力。斎藤さんは「子どもたちに安心して食事を楽しんでもらえる居場所を、これからも応援していきたい」と話した。

 斎藤さんがCFを開始したのは高校3年生だった昨年9月。将来、児童福祉に携わりたいと考えていた斎藤さんは、子ども食堂に関心を持ち、子どもたちへ食の支援を希望していたことから、こども食堂ネットワークに相談。その際、被災地の復興支援も視野に入れ、現地の米の寄贈を考えていた。相談を受けた同ネットワークの佐藤由加里理事長は、日頃支援してもらっているフロンターレに協力を仰いだ。フレンドシップ協定を結ぶ陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」と、購入先をフロンターレから紹介してもらい、今回の企画が実現した。

 CFは2カ月間実施。目標金額10万円に対し、17万円が集まった。斎藤さんは「母校の在校生が地域のボランティア活動で集めたお金を寄付してくれた。皆さんの温かい気持ちがプロジェクトを後押ししてくれて、感謝している」と振り返る。

 購入した「たかたのゆめ」200kgは、同ネットワークを通じて、中原区内で子ども食堂を運営している任意団体8カ所に寄贈された。企画が実現したことに対し、斎藤さんは「思いに賛同してくれた皆さんのおかげ。子ども食堂をこれからも応援していきたい。今回の企画を通じて、社会課題に対して自分にできることがあることを実感した。学びや行動を大切にし、少しずつ進んでいきたい」と抱負を語った。

協力者も称賛

 4月20日にUとどろきスタジアムで行われた記者会見には、佐藤理事長、陸前高田市の佐々木拓市長、フロンターレの吉田明宏社長も同席。佐々木市長は「素晴らしい企画に参加でき、感謝している」と話し、吉田社長は「自ら行動を起こし、広い視点を持った情熱に感銘を受けた。今後の活躍に期待したい」と斎藤さんへエールを送った。佐藤理事長は「こども食堂は運用資金の調達に苦慮している。斎藤さんの思い、行動に感謝している」と話した。

金子豊貴男氏

参院選 社民が金子氏擁立へ 75歳、元相模原市議

 社民党は夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に元相模原市議の金子豊貴男氏(75)を擁立することを決めた。

 金子氏は1991年から2023年まで相模原市議を8期務め、基地問題などに取り組んできた。4月25日の会見で「日本は平和を維持できるか、戦争国家に進むかの岐路に立たされている。平和なくして福祉、文化はない」と述べた。

AED体験など用意=昨年

学んで体験「看護フェスタ」 5月10日 JR武蔵溝ノ口駅前

 (公社)川崎市看護協会が主催する「看護フェスタ」が、JR武蔵溝ノ口駅南北自由通路(JR改札口正面)で5月10日(土)に開催される。午後0時30分から3時30分。参加無料。

 近代看護を築いたナイチンゲールの誕生日である5月12日の「看護の日」に合わせ、毎年開催されている同フェスタ。現役看護師によるAED体験、妊婦ジャケット装着や新生児の抱っこ体験、子ども向けのナース体験ができる。介護や病気の相談などを受け付ける「まちの保健室」、看護師を目指す人に向けた進路進学相談コーナーなども用意されている。来場者にはヘルスチェックカードを進呈。

 問い合わせは同協会事務局【電話】044・711・3995。

牧舎に立つ福田さん

「川崎市畜産まつり」開催 酪農にも物価高の影響 5月18日農業フェスタも

 59回目となる「川崎市畜産まつり」が5月18日(日)、等々力緑地(中原区)で開催される。ポニーの乗馬体験やウサギなどのふれあい体験といった企画がもりだくさんだが、畜産業界にも物価高騰の影響は及び、業者は「なんとか踏ん張っている状況」という。

 市内唯一の酪農家である福田努さん(70)が経営する「福田牧場」は、高津区新作の住宅地の中にあり、乳牛12頭とヤギ30匹、ヒツジ16匹などを飼育している。18日の「畜産まつり」にはウサギやポニーなど、同牧場が市内の幼稚園や保育園、小学校で毎年250回ほど開催する「移動動物園」でおなじみの動物たちが登場する。

 福田さんの親の代から酪農を始め、一日200〜300リットルの牛乳を搾乳し、県内の乳業会社に出荷する。「昔はこのあたりの農家は借りた牛から毎日搾乳し、牛乳を納めて日銭を稼いでいたけれど。今はうちだけ」と福田さん。当初は近隣の乳牛業者から牛を借りていたそうだ。

 市の統計によれば、2006年には市内で酪農家5軒が計93頭の乳牛を飼育していたが、23年には福田さん1軒に。酪農以外の畜産業者も減少傾向が続き、23年の時点で養豚業2戸、養鶏業が5戸となっている。

 もとは「見渡す限り田んぼだった」という牧場の周辺はすっかり住宅地だ。家畜の臭いや鳴き声が迷惑にならないよう、気を使うことも増えた。さらに物価高騰の影響で飼料代などの経費も高騰している。福田さんは「ぎりぎり赤字にならないよう踏ん張っている」と語る。

 毎年恒例の「畜産まつり」では、子どもたちの笑顔が楽しみという。福田さんは「まつりに来て、動物に触れてほしい」と呼びかけている。

 18日はまた、「花と緑の市民フェア」が新たに農業従事者主体型の「かわさき農業フェスタ」として開催され、飲食ブースなども多数、出店する。いずれも会場は等々力緑地内で、畜産まつりは野球場インフォメーション前広場、農業フェスタは催し物広場で、午前9時から午後3時まで。荒天などにより開催中止の場合もある。

雨でも安心してプレーができる

GO!GO!!フロンターレ

Anker フロンタウン生田パートナーゾーン紹介

 Anker フロンタウン生田には、地域の人々の健康や生活をサポートするさまざまなパートナーゾーンがある。

 リオクリニックは、リハビリテーションと運動療法の観点から、地域の人々の健康を支える整形外科。日本代表チームドクターやオリンピックに携わるスタッフも多数在籍している。

 サリュートインドアテニスガーデンは、天候に左右されずにテニスを楽しめる全天候型コートを備えたテニススクール。初心者から上級者まで、レベルに合わせたクラスがある。

 キッズ大陸フロンタウン生田園は、スポーツを通じて子どもたちの心技体知を育む、認可外保育園・学童クラブ。国際バカロレア(IB)認定施設として、幼児期に必要な体の機能を引き出すカリキュラムを提供する。

 バルコランドリープレイスフロンタウン生田は、次世代型の新感覚セルフランドリー。最新のマシンとオリジナル洗剤で、羽毛ふとんやスニーカーまですっきりと洗い上げる。

 どの施設も、快適で充実した時間を提供してくれるはず。ぜひ一度、足を運んでみては。

画像は川崎フロンターレHPより