保土ケ谷区版【5月15日(木)号】

横浜市 12年ぶり待機児童ゼロに 保留児童は1511人

 横浜市はこのほど、4月1日現在の保育所等利用待機児童数が12年ぶりに0人になったと公表した。一方で、特定の園を希望しているなどの理由で待機児童から除かれる保留児童数は過去最少となったものの、1511人となっている。

 市の待機児童は2010年に1552人と全国最多だったが、施設整備などを推し進め13年には0人を達成。その後、少子化を背景に就学前児童数は減少し続けるも、共働きの家庭が増加するなど利用ニーズは高まり、待機児童は2〜63人で推移していた。保留児童も増加傾向にあった。

 今年度の待機児童は昨年度比で5人減り、12年ぶりに0人を達成。要因として市は、ニーズの高い1歳児の受入枠拡大、送迎支援の推進、医療的ケア児の受入推進、園選びサポートの4つの取組みをあげている。今後もさらにそれぞれの対策を拡充していく方針だ。

1歳児受入拡大に重点

 今年度の1歳児の受入枠拡大については、認可保育所等の定員構成の見直しや保育所整備で、新たに404人分の受入枠を確保。既存施設の受入枠拡大に対する補助や、新設のための補助基準額の増額なども継続して行っていく。

 送迎支援では、保育所等に入所できず保留となった1、2歳児が、自宅から遠距離の小規模保育事業所を利用する際、駐車場に係る費用やタクシー代の補助を行う。

 医療的ケア児の受入推進については、看護職員を複数配置し、常時受入れが可能な「医療的ケア児サポート保育園」を前年度から7カ所増設し、医療的ケア児の受入れ人数を26人増加させた。

 園選びのサポートについては、保護者向け園選びサイト「えんさがしサポート★よこはま保育」を充実させ、情報発信や保育・教育コンシェルジュによる個別フォローを実施していく。

 こども青少年局保育対策課の担当者は「これまで各区の保育・教育コンシェルジュを中心に一人ひとりに寄り添った対応をしてきた。今後も継続してニーズの分析などを行い、待機児童数ゼロの継続、保留児童数減にも努めたい」と話した。

金メダルと賞状を手に笑顔の金子さん

西谷中3年 金子右京さん 東アジアで金メダル 空手の日本代表として

 西谷中学校3年生の金子右京さんが、空手の日本代表として「第12回東アジア選手権大会」(4月12日〜13日、中国)に出場。初めて日の丸を背負った重圧にも負けず、カデット(14歳〜15歳)の男子組手63kg〜70kgの部門で頂点に立った。

「自分の組手を」

 6歳で空手を始めてから、夢だったという日本代表。昨年4月の選考会で選ばれ、今回が初の国際大会となった。

 金子さんが出場したクラスは、地元中国の選手と同じく日本代表の山崎未翔選手の3人による総当たり戦。試合時間2分のなかで突きや蹴りを応酬し、ポイントを競う。

 「チャレンジャーとして戦いました」という中国代表選手との初戦。開始が2時間遅れるといったアクシデントにも集中を切らすことなく戦い、8ポイントを連取して、約1分30秒の時点で勝利を収めた。

 山崎選手との試合はインターバル無しで臨んだ。昨年の国内大会で2度戦っているだけに、お互いの手の内を知っており、「やりづらさもあった」というが、6対1で制した。

 金子さんは東アジア大会について、「自分の組手を出し切れました」と振り返る。国際舞台を戦う上で、代表コーチや先輩の指導、アドバイスも大きな支えになったという。金メダル獲得については、「嬉しいです。両親や部活の仲間など応援してくれた人たちも喜んでくれました」と顔をほころばす。

夏の全国に標準

 西谷中学校の空手道部と日本空手道糸洲(いとす)会保土ヶ谷支部に所属し、親のサポートも受けながら腕を磨いてきた金子さん。177cmという身長と、長い手を生かした突きを武器としている。2024年と25年の3月に開かれた「全国中学生空手道選抜大会」を連覇するなど、その活躍は目覚ましい。

 今は部長として仲間をひっぱる立場でもある。視野に入れているのは夏に行われる「全国中学生空手道選手権大会」。団体で神奈川県予選を制覇し、出場切符の獲得を目指す。これまでの戦績で既に出場が決まっているという個人戦の目標は日本一だ。昨年は準優勝と悔しい思いをしただけに、制覇に向けて強い意欲を見せる。

 6月には日本代表の選考会もあり、「もう一度選ばれて、9月のアジア大会に出場したい」と更なるステップアップを目指していく。

ボランティアグループ「ママ音楽ユニット♪ショコラッティ♪」の代表を務めている 西村 小百合さん 神奈川区在住 39歳

行動力で楽しみ創出

 ○…今年3月に結成10周年を迎えた「ママ音楽ユニット♪ショコラッティ♪」の旗揚げメンバー。音楽を通じた地域貢献を理念に、保土ケ谷区内などでコンサートを開催して人々の笑顔を引き出す。「小さな子どもと共に参加できる音楽イベントはそう多くもない。皆さんに楽しい時間をお届けしたい」と話し、5月18日にほどがや地区センターで行うコンサートの準備を進める。

 ○…音楽教員だった母親の影響を受け、幼少期から歌やピアノが身近だった。中高では吹奏楽部に所属し、大学で声楽を専門に学んだ本格派。音楽教員を目指していたが、天王町の施設などでのボランティアやフィリピンの貧困地域を訪れたことを契機に福祉の道に進路変更。「社会から十分な支援を受けられないような方々の力になりたい」と考え、卒業後に上菅田の障害者支援施設などに勤めてきた。

 ○…28歳で長男を出産。親子向けの音楽イベントに参加する中で、「自分も子どもと一緒にステージに立ちたい」という思いが芽生え、2015年に知人と共にショコラッティを立ち上げた。メンバーも増えて順調に活動していたが、育児と義母の介護のダブルケアや次男の死産を経験。精神的にもかなり追いやられたというが、「ショコラッティの活動が楽しいから乗り越えられた」と語り、メンバーに感謝の気持ちを示す。

 ○…「思い立ったら即行動」がモットー。学生時代に関西までの自転車一人旅を決行したり、ごみの山「スモーキーマウンテン」の写真を見てフィリピンを訪れた。「よく考えないで行動するところは短所とも言える」とお茶目に笑う。コロナ禍にオンライン起業に挑戦。リトミック講座などを通じて親子のサポートに努めている。

レポートを発表するラミア局長(中央、横浜市提供)

横浜市 気候変動対策の評価対象都市としての取り組み発表

 横浜市は、脱炭素化に関する取り組みをまとめたレポートを4月16日にパリで行われた国際会議「Urban Days」で発表した。市が2023年に経済協力開発機構(OECD/本部・パリ)による気候変動対策の評価対象都市に、世界で初めて選定されたことを受けて行われたもの。

 OECDは、各国の環境政策などに関する調査や分析を実施。都市などにおける気候変動対策を重要視し、23年のCOP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)で、独自の指標で政策を評価する「TACAR」(気候変動対策とレジリエンスのための地域的アプローチ)を発表した。

 TACARには、大きく9項目の評価基準を設定。これには国や都市圏などで気候変動対策を実行しているか、市民を気候変動の取り組みに巻き込めているかなどの要素が含まれている。

 市は、2050年までに脱炭素化を目指す「Zero Carbon Yokohama」を掲げ、公民連携で再生可能エネルギーの導入などを促進。市民向けの取り組みとして、節電効果の大きい家電の購入を促す事業や啓発活動などを行い、持続可能な社会の実現に向けた意識醸成を図ってきた。

 地域における不平等・格差問題の是正などに取り組む都市の首長によるネットワーク「包摂的成長のためのOECDチャンピオン・メイヤー」に山中竹春横浜市長が23年に就任。OECD側から気候変動対策の評価対象都市の選定に関する話を受けた。市はTACARに則る評価基準9項目のうち7項目で最高評価を獲得し、同年に評価対象都市として世界で初めて選ばれた。

 市は選定の根拠となった取り組みをまとめた約60ページのレポートを作成。OECDのラミア・カマル・シャウイ局長がUrban Daysで発表した。ラミア局長は「世界中の国々や都市、自治体などに示唆を与えることになるだろう」と感想を述べた。

 市の担当者は「レポートを活用した上で、今後も市民を環境保全に関する取り組みに巻き込んでいきたい」と話す。

山中市長 再選出馬報道を否定

 横浜市の山中竹春市長は5月14日の定例会見で、横浜市長選挙(7月20日告示、8月3日投開票)に再選を目指して出馬の意思を固めたとの一部報道を否定した。

 記者から市長選について問われ、「残り3カ月の任期で、これまでやってきたことを形にして、市民にお返しすることに集中している」と語り、出馬の判断時期についても「適切な時期に判断したい」と述べるにとどめた。

式典に参加した関係者

区内3者 地域防犯に貢献 着ぐるみ、自転車寄贈など

 保土ケ谷企業防犯協力会(森山元明会長)、横浜遊技場組合保土ケ谷支部(山本真大支部長)、一般社団法人横浜建設業協会保土ケ谷区会(村奈穂樹会長)の3者が保土ケ谷防犯協会(堀功生会長)などの活動を支援する取り組みに貢献したとして、それを称える式典が4月28日に保土ケ谷警察署で行われた。

 同企業防犯協力会は防犯の広報啓発を図ろうと、ウサギをモチーフにした保土ケ谷警察署マスコットキャラクター「ほどぴょん」の着ぐるみを寄贈。これまでに保土ケ谷交通安全協会からほどぴょんが描かれた反射材などの寄贈はあったが、着ぐるみは初めて。住民の防犯意識向上を目的としたイベントなどに活用される。

 同保土ケ谷支部は電動アシスト付き自転車2台を寄贈。急こう配の坂が多い地域でのパトロールなどに役立つほか、自動車やバイクと比べて運転免許が不要のため気軽に移動できる。

 同保土ケ谷区会は横浜建設業協会の関連車両に貼付する見守りステッカーを披露。ほどぴょんと同協会のマスコットキャラクター「横浜ケンジロー」のイラストが描かれ、「保土ケ谷区の安全安心 見守っています」というメッセージが書かれている。

 堀会長は「皆さまからのご期待にお応えできるよう、今まで以上に地域の防犯意識向上に努めてまいります」などとあいさつした。

会場になるベリーニの丘

YBPで清掃イベント 17、18日 キッチンカーなど

 横浜ビジネスパーク(YBP)内の「ベリーニの丘」で5月17日(土)、18日(日)に住民参加型イベント「ベリーニの丘清掃大作戦!」が行われる。

 2日間にわたる清掃イベントは、ドイツ発清掃機器メーカー「ケルヒャー」の日本法人・ケルヒャージャパン株式会社=港北区=が主催。同社の清掃器具や高圧洗浄機などを使用し、参加者同士で力を合わせて頑固な汚れを落とす。

 そのほか、さまざまな企画を予定。キッチンカーの出店や「テニス的当て体験」、保土ケ谷区のご当地ヒーロー「帷子戦士デザイヤー」のヒーローショー(17日)とグリーティング(18日)などが行われる。イベントは両日ともに午前10時から午後4時まで。雨天決行。詳細は同パークのウェブサイトで確認。

個性豊かな作品が並んでいる

家族の似顔絵130点展示 イオン天王町SC

 イオン天王町ショッピングセンターで現在、「母の日」と「父の日」の関連イベント「イオン家族の似顔絵展」が実施されている。

 同店の担当者によると、小学生以下を対象に家族の似顔絵を募集したところ、約130点が集まったという。

 作品は6月1日まで、同店のLAKOLE前(2階)とダイソー前(3階)に展示される予定だ。

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科学の魅力 子どもに NPOがスタッフ募集

 県内で実験や工作で子どもに科学の楽しさを伝える活動を行う認定NPO法人「おもしろ科学たんけん工房」が理科推進スタッフ体験講座の受講生を募集している。

 同NPOは理科好きの子どもを育てながら、科学の面白さを一緒に楽しもうと活動。講座は主に高齢者や主婦が対象。

 6月22日(日)、8月17日(日)、9月21日(日)によこはまユース横浜市青少年育成センター(関内ホール地下2階)で行われる集合研修で、活動内容や子どもとの接し方を学ぶ。別日に個別実習も行い、アシスタントの役割を現場で経験する。申し込みは6月15日(日)まで。受講料3千円。事前説明会は6月1日(日)、よこはまユースで午後2時から。

 問い合わせは【電話】050・3577・5829(横崎さん)。サイト(https://www.tankenkobo.com/)からも申し込み可能。

笑顔のメンバー(同グループ提供)

ショコラッティ 音楽で多世代つなぐ 18日、天王町で10周年公演

 保土ケ谷区を拠点に活動するボランティアグループ「ママ音楽ユニット♪ショコラッティ♪」の10周年記念コンサートが5月18日(日)、天王町のほどがや地区センターで行われる。

 同グループは2015年3月に発足。子育て世代を中心に約10人がメンバーとして名を連ねるが、活動に賛同する住民も取り組みに携わる。これまでに200回以上の公演を実施。区内の保育園や福祉施設でコンサートを開催したほか、千丸台団地の桜まつりなどで演奏し、音楽を通じた多世代交流の促進を図ってきた。

 結成10周年の節目を祝うとともに地域貢献につながる取り組みを模索。年齢を問わず、誰もが気軽に楽しめることをコンセプトにした「泣いても大丈夫!特別コンサート」と銘打つ公演を同地区センターで開催することに決めた。

 同コンサートではピアノとギターの伴奏によるコーラスを中心に、観客参加型のダンスや合奏を予定。「となりのトトロ」「はらぺこあおむし」「花は咲く」などの名曲が披露される。同グループの代表を務める西村小百合さん=人物風土記で紹介=は「乳幼児から高齢者までが楽しめる内容。メンバーに入りたいと思っていただけるような演奏を披露したい」と意気込みを語る。

 午前11時から正午まで。0歳児から入場可。参加費無料。予約不要で先着60人。室内履きを持参。コンサートに関する問い合わせはほどがや地区センター【電話】045・333・0064へ。

一芯二葉で一番茶を摘む児童ら

貴重な茶樹で収穫体験 新井小児童80人が参加

 新井町公園で4月24日、新茶摘み体験が行われ、横浜市立新井小学校の3・4年生約80人が参加した。

 新井町では昭和初期まで茶畑が点在。地場産業として栄えた歴史がある。幕府の領土だった林を新井忠兵衛という人物が宝暦年中(1751〜64年)に開発し、「新井新田」と呼ばれた畑で明治7年(1874年)に黒崎平七が茶栽培を始めたとされている。

 その後、所有者となった鈴木政右衛門が茶樹を守ったが、戦時中の食糧増産体制で茶畑はサツマイモ畑や麦畑に変わった。今では新井町公園の一画に植えられた茶樹のみとなったが、茶畑があった名残として同小の校章には茶葉と花が図案化されている。

 この日は同公園の茶樹を管理する「茶樹の会」(佐藤貞夫代表)のメンバーが、茶葉の先端にある芽とその下の葉を摘む「一芯二葉」という摘採法を児童に指導。児童は一番茶を摘み取った。

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囃子部の演奏

雨上がりの祭りにぎわう 星川駅前に家族連れ

 模擬店やステージ発表などの企画が盛り込まれた星川まつりが5月10日に星川駅南口の駅前広場で行われた。

 祭りは星川商店会(林俊二会長)と地域を拠点としている移動販売業者で構成されるキッチンカー商店会「ほどがやキャラバン」の主催。2022年4月に発足した星川商店会が地域活性化や多世代交流などを目的に企画したもので、今年で4回目となった。

 当日は保土ケ谷区内でも朝から激しい雨が降っていたが、開始時刻の午前11時前に止み、「お楽しみ抽選会」のチラシを配布するブースに多くの行列ができていた。ゲームや駄菓子などの模擬店のほか、ハンバーガーやクレープなどのキッチンカーも登場。テーブルで食事を楽しむ家族連れでにぎわった。

 ステージ発表も行われ、保土ケ谷区出身でラジオパーソナリティーなどとして活動するDJ帝さんらが司会進行。保土ケ谷小学校のけん玉パフォーマンスを皮切りに、星川杉山神社で活動する伝統芸能を楽しむ会「ほしあかり」の囃子部による演奏などで盛り上がった。

 保土ケ谷区のご当地ヒーロー「帷子戦士デザイヤー」も登場。パフォーマンス後に子どもたちとの記念撮影に応じるなど、この日もまちの平和を守っていた。

 林会長は「雨が奇跡的に止み、無事に開催することができて良かった。人が途切れることなく、大いに盛り上がった」と話し、開催に手応えを感じていた。

お薦めの逸品を募集 保土ケ谷区制100周年事業

 保土ケ谷区と保土ケ谷区制100周年事業実行委員会は現在、2027年に迎える区制100周年を記念し、『保土ケ谷の逸品』を募集中だ。

 募集内容は、保土ケ谷区内で販売されている飲食品の中で特に美味しいと推薦したいものや、保土ケ谷区ならではの特徴のあるもの。【1】区内で長年愛され、親しまれているもの【2】区内産の素材が使用されているもの【3】区の特色を活かしているもの【4】区の知名度やイメージアップへの貢献が期待できるもの――のいずれかを満たしているものが応募条件(原則1店舗につき1商品)。

 あなたが好きな保土ケ谷区の食べ物・飲み物と、その理由 を明記し、横浜市電子申請・届出システムのほか、「応募用紙」を区地域振興課へ直接持参し応募する(区役所総合案内前でも応募可能)。締め切りは7月11日(必着)。応募された保土ケ谷の逸品は厳正な選考を行い10月に決定し、区のホームページで公表される予定だ 。

 問い合わせは、保土ケ谷区制100周年事業実行委員会事務局(区地域振興課内)【電話】045・334・6303へ。

ティラノサウルスレース(写真は過去)

5月25日 保土ケ谷公園に集まれ みんなのパークフェス

 神奈川県立保土ケ谷公園で5月25日(日)、「みんなのパークフェス」が開催される。午前10時から午後3時(雨天中止、順延なし)。入場無料。保土ケ谷公園、かながわアートホール、みんなのマルシェ21の共催。

 イベント当日は、5つのエリア(サッカー場、ラグビー場、噴水広場ステージ、アートホール、マルシェ)で様々な企画が行われる。

 サッカー場エリアではキックターゲット、キックボーリング、ウォーキングサッカー、体力測定会などを予定している。

 ラグビー場エリアではラグビー体験のほか、グラウンドゴルフやディスクゴルフなどのスポーツ体験が行われる。また、ティラノサウルスレースも開催予定だ(午前11時と午後1時に出走)。

 噴水広場ステージはアーティストライブのほか、ダンスや踊りなどが披露される。午後1時35分からは各エリアでスタンプを集めるスタンプラリーの抽選会も予定されている。

 アートホールエリアでは、公園内にある「かながわアートホール」の利用団体による野外コンサートが行われる(午前11時〜、午後0時30分〜、1時45分〜)。

 マルシェエリアではワークショップなどが楽しめるほか、ハンドメイド作品が販売される「みんなのマルシェ」を開催。フードブースが設けられる。また、会場全体で各種キッチンカーやフードブースが出店する。イベントに関する問い合わせはmin.parkfes23@gmail.comへ。

毎年多くの人が訪れる

保土ケ谷区民が声援送る 横浜FC 25日、招待・優待試合

 川島町を拠点に練習するサッカーJ1の横浜FCが保土ケ谷区と連携し、「ほどがや区民DAY」と銘打つ招待・優待試合を5月25日(日)に本拠地のニッパツ三ツ沢球技場=神奈川区=で行う。キックオフは午後2時。高校生以下無料、大人1500円。先着1千人。

 横浜FCは保土ケ谷、神奈川、戸塚、旭、瀬谷、南、西、鶴見の計8区をホームタウン重点活動エリアとして、日頃から各区役所や商店街などと連携して地域活動を実施。ファン層の拡大などを目的とした取り組みの一環で「区民DAY」を例年行い、地元住民との交流を図る。

 今年のほどがや区民DAYは、柏レイソル戦。今シーズンからJ1に復帰した横浜FCだが、5月12日時点で20チーム中18位に低迷し、勝ちきれない試合が続いている。

 当日は保土ケ谷区内の飲食店などによるブースを出店。ブースで500円以上購入した人は、横浜FCのユニフォームなどが当たる抽選会に参加することができる。

 ほどがや区民DAYに関する問い合わせや申し込みは、横浜FCのウェブサイトで受け付ける。

行政書士による無料相談会 5月23日

 県行政書士会横浜中央支部(海原比呂志支部長)では相続・遺言や離婚、空き家対策などに応じる無料相談会を毎月開催している。

 5月の開催日は23日(金)。保土ケ谷区役所本館2階の特別相談室で新井秀之氏と中山茂氏が相談に応じる。時間は午後1時〜4時。

 問い合わせは県行政書士会横浜中央支部【電話】050・3803・8480(予約不可)。

12人が立候補を表明 今夏参院選 本紙調べ

 任期満了(7月28日)に伴う夏の参議院選挙で、神奈川県選挙区(改選定数4)には本紙の調べでこれまでに現職3人、新人9人の12人が立候補の意向を示している。(5月9日起稿)

 自民党は2019年の前回改選時にトップ当選した島村大氏が23年に死去したことを受け、公募を実施。元神奈川県局長の脇雅昭氏(43)を選んだ。「県で働く中で国だからできることがあると感じた。行政のデジタル化を進めたい」と話す。

 立憲民主党の牧山弘惠氏(60)は07年に初当選し、4期目を目指す。「物価高から生活を守るための具体的な提案を行う。食料品に掛かる消費税をゼロに引き下げ、暫定税率の早期廃止でガソリン価格を25円引き下げる」と述べる。

 22年の合併選挙で欠員枠の5位で初当選し、任期が約3年だった立憲民主党の水野素子氏(55)は「物価高対策はもちろん、大学までの所得制限のない授業料無償化の推進など、未来を担う人材の育成や産業発展にも力を注ぎたい」と語る。

 13年に初当選し、現在、党女性局長を務め、3期目を目指す公明党の佐々木さやか氏(44)は「物価高克服のための減税や給付、中小企業支援などで給料アップ、全世代を守る社会保障の充実を求めていく」とコメントする。

 日本維新の会からは参議院議員秘書の千葉修平氏(52)が挑む。1999年から八王子市議を1期務め、03年から松沢成文氏の秘書を務める。「首相公選制の実現や飲食店の禁煙化などの受動喫煙対策を訴えていきたい」としている。

 共産党は党県委員会副委員長の浅賀由香氏(45)を擁立する。参院選に過去3回挑戦しており、「賃金の引き上げによる8時間働けば普通に暮らせる社会の実現や、大学をはじめとする高等教育の学費無償化を進めていきたい」と語る。

 国民民主党は元農林水産省官僚の籠島彰宏氏(36)を立てる。13年に農水省に入省し、20年から23年に経済協力開発機構へ出向していた。「日本を守るため、給料が上がる経済が必要。手取りを増やし、再び日本を強くしたい」と語る。

 れいわ新選組は元外務官僚の三好諒氏(39)を擁立する。21年に外務省を退職後、山本太郎参議院議員の秘書を務め、24年の衆院選では神奈川2区から立候補していた。「消費税廃止や社会保険料の減免などを訴えたい」と話す。

 社民党は元相模原市議の金子豊貴男氏(75)を立てる。1991年から2023年まで市議を8期務め、基地問題などに取り組んできた。「今の日本は平和を維持できるか、戦争国家に進むかの岐路に立たされている」と訴える。

 参政党は警備会社顧問の初鹿野裕樹氏(47)を立てる。警視庁に約23年間勤務し、24年衆院選で神奈川11区から出馬していた。「消費税や社会保険料を下げ、可処分所得を増やしたい。また、警察官など公安職の待遇改善を求めたい」という。

 日本改革党からはダンスインストラクターの畠山貴弘氏(45)が出馬意向。23年の南足柄市議選に立候補していた。「国民生活が苦しい中、消費税は5%にし、最終的には廃止。ガソリン暫定税率と再エネ賦課金の即刻廃止」と訴える。

 このほか1人が立候補の意向を示している。

河村事務総長(左)に目録を手渡す坂倉副会頭(横浜商工会議所提供)

横浜商工会議所 園芸博協会に314万円を寄付 ゴルフ大会で募る

 横浜商工会議所(上野孝会頭)は、2027年の「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)の開催に役立ててもらおうと、5月12日に戸塚カントリー倶楽部=旭区=でチャリティーゴルフ大会を開き、集まった314万円を公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会に寄付した。

 大会には横商や県内の商議所会員、経済団体、横浜青年会議所のメンバーなど201人が参加し、参加費の一部と特別協賛企業13社からの協賛金を寄付。大会幹事長の坂倉徹副会頭が同協会の河村正人事務総長に目録を手渡した。

 ゲストとして巨人元監督の原辰徳さんもプレー。黒岩祐治知事、山中竹春市長も来賓として来場した。

自民党 夏の選挙へ団結を確認 横浜市長選は候補者選び続く

 自民党横浜市連による政治資金パーティーが5月12日、西区のホテルで開かれた=写真=。国会議員や地方議員と支援者らが参加し、夏の参院選と直後の横浜市長選へ向けて一致団結して取り組むことが確認された。

 参院選に立候補を予定している元県局長の脇雅昭氏が決意を述べると、市連幹事長を務める山下正人市議は「参院選の結果が横浜市長選、その後にある衆院選に影響を与える」と語った。

 その後、記者団の取材に応じた山下氏は、市長選の候補者選びが続いていることを説明した上で「4年前のような分裂は避けたい」と一枚岩で臨むことを強調。独自候補を擁立するか、出馬が確実視されている現職の山中竹春市長を推すか、党内の意見を集約していく考えを示した。決断のリミットについては「6月3日の市連大会では方向性を示さないといけない」と語り、早期に結論を出したいとした。

 市長選には、これまでに青果卸「つま正」会長の小山正武氏と市議の高橋徳美氏が立候補の意思を示している。山中市長は態度を明確にしていない。

「脱炭素取組宣言」のロゴマーク

横浜市が中小企業の脱炭素化へ伴走支援開始 専門家の訪問指導など

 横浜市と公益財団法人横浜企業経営支援財団(IDEC横浜)は5月8日、中小企業の脱炭素化を促進するための新たな2つの支援策を発表した。

 一つ目の「伴走支援」では、昨年6月に創設した「脱炭素取組宣言」制度に参加した事業者を対象に、年間80社に温室効果ガス排出量の見える化と削減計画策定を支援する。専門家が1事業者あたり原則3回の訪問指導を行う。

 二つ目の「訪問支援」では、宣言を行っていない事業者を対象に、脱炭素取組宣言制度の紹介や、排出量を可視化するセルフ診断方法のアドバイスを実施する。これは1社につき1回の訪問で年間400社の枠を設ける。

 両支援とも2026年3月まで無料提供される。申し込みはIDEC横浜のサイト(https://datsutanso.idec.or.jp)から。

 市は市内企業の99.6%を占める中小企業の取り組みが脱炭素社会実現に不可欠とし、「脱炭素取組宣言」制度を創設。すでに5千以上の事業者が参加している。今後も「知る」「測る」「減らす」の3ステップで中小企業の脱炭素経営を促進し、地域全体の脱炭素社会実現に向けた取り組みを加速させる方針だ。

 問い合わせや脱炭素に関する相談はIDEC横浜【電話】045・225・3713。

対象の生ハム(市提供)

「カルディ」で販売の生ハムからサルモネラ属菌検出 栄区の工場で製造

 横浜市は5月8日、栄区飯島町の工場で製造された生ハムからサルモネラ属菌が検出されたと発表した。生ハムはコーヒー豆や輸入食品を販売する「カルディコーヒーファーム」の店舗で販売されていたもので、運営会社は対象商品の販売を中止し、自主回収を始めた。

 横浜市保健所が4月22日に行った抜き取り検査で発覚した。対象商品は「Original 生ハム切り落とし」(内容量120グラム)。4月7日、9日、10日に製造された約2万個が店舗で販売された可能性がある。

 サルモネラ属菌は、動物の腸管や自然界に広く分布。感染すると6〜72時間の潜伏期間を経て激しい腹痛や下痢、発熱、嘔吐などの症状を引き起こす。

 市は「健康被害の情報は現時点で確認されていないが、お手元に残っている場合は食べずに返品してほしい」と呼びかける。店舗を運営するキャメル珈琲は「対象商品があれば店舗へお持ちいただくか、電話でご連絡ください」としている。問い合わせはキャメル珈琲お客様相談室フリーダイヤル0120・415・023(午前9時〜午後6時)。

vol.542 ミルキーJr.モカJr.モネのほどがや 「梅雨入りしたく」文/ささきやすえ(区内在住・フリーライター)

 ボクはミルキーJrモカJrモネ。瀬戸ケ谷町に住む3歳のミニチュアシュナウザー。

例年よりも早い見込み

 今年の梅雨入りは昨年に比べて早くなるそうだよ。関東地方では6月7日頃との予想が出ている。昨年は6月21日だったから2週間も早い。7月中旬以降まで続くようだ。梅雨時はカビが繁殖、増殖しやすい。室内に風を通す、家具の配置換え、壁と家具の隙間を空けるなど、今から対策を講じよう。

 洗濯機:除菌クリーニング。洗濯槽の裏までしっかり除菌しよう。排水溝:パイプ除菌用の液体でパイプについたヘドロのような汚れも掃除。トイレ:床と壁の除菌。除菌シートで念入りに拭き掃除。洗面所:シンクと一緒に排水溝も忘れないでね。シューズボックス:靴の裏についた土などの汚れを落とし、除湿剤を入れて収納。バッグ:革製品は皮専用のクリームで汚れを落とし、形を整えてから除湿剤を入れて収納。梅雨のじとじとした環境を整えるのに、花を飾って明るい感じを演出するのもいいね。紫陽花:花言葉は移り気、家族、団欒他/薔薇:花言葉は美しい、愛情他/花菖蒲:花言葉は優雅、うれしい知らせ他/薫衣草(くんいそう):ラベンダーのこと。花言葉は期待、幸せが来る他/和蘭石竹(おらんだせきちく):カーネーションのこと。花言葉は尊敬、私の愛情は生きている他。

瀬戸ケ谷紫陽花公園へ

 散歩が大好きなボクは梅雨の晴れ間を見つけたら急いで外へ出るの。散歩コースには、高速道路の上につくられた珍しい立地の瀬戸ケ谷紫陽花公園があるんだよ。

次回「気分転換」

今日は何の日

「小学校開校の日」

「ハマフェスY166」の「次世代ブランドディレクター」を務める高橋優斗さん  【プロフィール】1999年11月15日、横浜市出身。2015年から芸能事務所に所属し、テレビや舞台、コンサートなどで幅広く活動。2024年に芸能事務所を退所し、YX factory株式会社(現 横浜バニラ株式会社)を設立、代表取締役社長CEOに就任。スタートアップ起業家として、横浜発ギフトスイーツ「横浜バニラ」ブランドを展開する。

横浜「注目の人」インタビュー 「ハマフェスY166」の「次世代ブランドディレクター」高橋優斗さん 大好きな横浜に新しい風吹き込む

 馬車道、関内、山下公園、横浜中華街、元町・山手の横浜ベイエリアで5月24、25日に開催されるイベント「ハマフェスY166」。複数の会場で音楽や食などが楽しめるこのイベントの「次世代ブランドディレクター」に就任したのが横浜市出身で横浜バニラ株式会社の代表取締役社長CEOを務める高橋優斗さん(25)。15歳から芸能活動を行っていた高橋さんは、2024年にギフトスイーツを手掛ける会社を設立。第1弾商品の「塩バニラフィナンシェ」が人気を集めている。横浜への愛着が強い高橋さんに「ハマフェス」への思いや起業のきっかけなどを聞いた。(取材=2025年4月17日)

◇ ◇ ◇

――今回、「ハマフェスY166」の「次世代ブランドディレクター」に就任しました。意気込みを教えて下さい。

「実は昨年のハマフェスには、一人の市民として遊びに来ていました。今回、横浜を代表する多くの企業が力を合わせて盛り上げるという、歴史あるイベントに参加させていただけることをうれしく思っています。若い人に来ていただけるようなイベントにするという実行委員会の思いがあり、私に声がかかったという認識です。このイベントをさらに進化させたいと考えているので、今回がその第一歩だと感じていただければと思っています。15歳から芸能活動を始め、東京を拠点にしていたので、これまでは横浜の方とお会いする機会があまりありませんでした。横浜はとても好きな街なので、盛り上げたいと思うと同時に、今回、若い世代として大きなイベントに参加させていただけることを光栄に感じています。先日、実行委員会の会議に出たのですが、横浜の地域や企業の重鎮ばかりでした(笑)」

――「ハマフェスY166」へ向けて、具体的にどのような活動をしていますか。

「すでに企画を進めている大学生との話し合いに参加しています。今回は時間が限られていたので、間に合わなかったものが多くありました。今回は自分が表に出るパフォーマンスはありませんが、横浜は『音楽の街』と感じるので、来年以降は、音楽をテーマにした企画を行えたらといいなと考えています。『ハマフェス』に長期的に関わっていきたいと思うので、『Y170』あるいは『Y200』まで関われるようにしたいです」

――これまでの活動から横浜への愛着を感じます。横浜の中で思い出の場所はどこですか。

「大さん橋や赤レンガ倉庫の風景は、辛い時の自分を支えてくれた場所です」

――始球式に4年連続で参加するなど、横浜DeNAベイスターズの大ファンとしても知られています。

「昨年、生まれて初めてベイスターズの日本一を見て、どうしたらいいか分からなくて、とにかく涙が出ました。ベイスターズは横浜の象徴ですし、ほぼ毎日試合を見ています。同世代の選手が次々と活躍する中、度会(わたらい)隆輝選手に注目しています。チームを明るくしてくれる存在ですね」

「強いオーナーシップを持った人間になりたい」

――2024年10月に会社を設立しました。以前から経営に興味があったのでしょうか。

「以前からありました。漠然とですが、18、19歳ぐらいの頃から、40、50歳ぐらいには自分の会社を持つことを経験したいとは思っていました。芸能活動は波があり、その中で生きていくこと、永遠にそこにいることは難しいだろうと思っていましたし、世の中のことを知らなすぎると痛感しました。この業界でなくなると、生きていけないのではと感じてしまうような、少し特殊なところでもありました。芸能の仕事をする中で企業の皆さんにお会いする機会が多く、自分の会社やチームを持っている方は、いろいろな波を乗り越えていて強いと感じましたし、その力に憧れというか、何か惹かれるものがありました。『生きる力がすごいな』と思い、そこに魅力を感じました。強いオーナーシップを持った人間になりたいと思い、さまざまなタイミングが重なって起業しました」

――地元の横浜で起業したのは、どういった思いからですか。

「まず会社を作る時、自分が大好きなものから始めたいと思い、野球やアニメとともに大好きな横浜を選びました。横浜は仕事で帰ってくる機会も多かったですし、地元の友達との思い出や青春、そして家族との温かい思い出がたくさん詰まっている場所でした。横浜出身であることに自信もありました。とても愛着があったからこそ、横浜をもっと魅力的な場所にしたいと思い、会社を立ち上げました」

――社名の「横浜バニラ」に込められた思いを教えて下さい。

「最初は『YX factory(ワイテンファクトリー)』という名前で立ち上げました。『横浜から10年後を作る』、『横浜のさまざまな可能性を掛け合わせて作っていく』という意味を込めていました。横浜が軸足ということで、そこから社名を『横浜バニラ』にしました。我々が手掛ける『横浜バニラ』というブランドを圧倒的な軸として、100年後まで続くおみやげにしたいと思っています」

「開国博Y150」の思い出からアイスに

――バニラに着目したのはどうしてですか。

「小学4年生だった2009年、家族で横浜開港150周年のイベント『開国博Y150』に行き、ペリー来航の歴史などと一緒に横浜発祥のものが紹介される企画を見ました。そこにアイスクリン(現在のアイスクリームの原型とされるもの)の製造機械があり、アイスが特別好きだったというわけではないのですが、そのことがとても強く印象に残っていました。歴史もありながら若い世代も楽しめるようなおみやげ作りにいろいろ悩んでいたところ、横浜発祥のアイスクリームのことを思い出し、『アイスクリームといえば、バニラだろう』となりました。日本アイスクリーム協会が調べた好きなアイスクリームの味ランキングでもバニラは1位で、感覚的にも多くの人が連想するものがバニラでした。社名の『横浜バニラ』は直感で決めましたが、覚えやすくて良かったと思います」

――社長としての仕事と芸能活動、どのように違いを感じますか。

「全然違いますね。やっぱり一つ一つの決断の重みが違うというか、会社を立ち上げたばかりなので、それは痛感します。例えば、『この量発注していいのか』とか、大きなお金が動くことですし、かなりシビアです。少しうまくいっているなと思うとトラブルが起きたりして。でも、それが当たり前だと感じるようになりました。より責任が求められるという感じです。自分がやりたいと考えたことに対し、社員についてきてもらうことになるので、すごく慎重になりながらも、決断して進めています。とにかく、決めるということが多いですね」

――「横浜バニラ」ブランドの第1弾商品となった「塩バニラフィナンシェ」は、2025年2月22日に販売を始め、「12時間で販売されたフィナンシェの最多個数世界No.1」としてギネス世界記録に認定されました。この商品もご自身のアイデアですか。

「まずやりたかったのは、バニラ味のお菓子でした。アイデアを何とか形にしてくれる仲間が多くいるので実現できました。経営者として、僕自身も反省する分、相手からいろいろなことを聞くと『これ違うんじゃないですか?』とどんどん言いたくなってきましたね。それを反復している感じです。社内でも、アイデアや『これをやりたい』っていうことが多いですね。意味の分からないことも言うので、そうすると周りに止められます(笑)」

――「塩バニラフィナンシェ」は横浜の高島屋やそごう、ジョイナス、新横浜駅構内などでも販売され、大人気商品となっています。

「おかげさまで大きな反響をいただいています。生産が追い付かない状況で、近々改善する見込みです。残念ながら、ハマフェス会場での販売はないのですか、すでに幅広い世代の方に手に取っていただき、とてもありがたいです。そこは目指しているところなので、忘れずに着実にやっていきたいと思っています」

――次の商品は考えていますか。

「考えています。バニラを起点に広げていくという強い思いを持っていて、すでに進めているものがあります」

――アニメが好きとのことですが、推しの作品はありますか。

「たくさんありますね。 『薬屋のひとりごと』は本当に面白いです。あと、『わたしの幸せな結婚』も。1クール前は 『Re:ゼロから始める異世界生活』や『アオのハコ』がやっていて、もう毎週見るものがある『神』みたいな状態でした。最近になって、『ONE PIECE(ワンピース)』が面白いなと。原点にして頂点なのかもしれないですね。『ワンピース』って溜めて見たくなる時があるじゃないですか。僕は溜める派なんですよ。たまにネタバレをくらうのですが(笑)。限定パッケージとか、アニメとコラボした商品開発もやってみたいですね」

センチメンタルな気分になる赤レンガ

――今後、関わってみたい横浜のスポットやイベントはありますか。

「赤レンガ倉庫では年中、イベントが行われていますよね。特にクリスマスの時期のイベントは印象的なので、そこに関われたらうれしいです。疲れた時に赤レンガへ行くと、幸せそうな家族が散歩しているんですよ。海からの浜風を感じながらそれを見ると、どこかセンチメンタルな気分になりますね」

――最後に「ハマフェスY166」を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします。

「若い世代にどれだけ来てもらえるかが、今後のハマフェスの大きなテーマとなります。歴史もありつつ、進化するのが横浜らしいイベントだと思うので、その一歩目となるハマフェスY166に来ていただければと思います」