足柄版【5月31日(土)号】
松田警察署に隣接する足柄交通安全協会

足柄交通安全協会 10月頃に運営方法判断へ 活動の財源確保困難に

 警察手数料のキャッシュレス化で神奈川県下の交通安全協会の窓口業務閉鎖が続いてる。足柄交通安全協会(倉橋光男会長、以下足柄安協)は5月21日の総会で、大きな影響があるとしながら「不確定要素も多く、半年程度動向を見極めて、今後の運営方法を検討する」と決めた。

 足柄安協は、運転免許の更新に必要な証紙販売と会員による会費が収入の柱。しかし今年3月から運転免許更新や車庫証明などの警察手数料にキャッシュレス決済(クレジットカード、電子マネー、コード決済)が導入され証紙販売が終了。協会へ証紙購入に訪れる人もなくなり、会員加入を呼び掛ける機会が減り、財源確保の見通しがつかなくなっていた。

 こうした状況を受け、足柄安協は、今年度の事業を縮小。人件費等の削減と、基金取り崩しで当面の運営にあたり、10月頃に今後の運営方法を検討することとした。

 足柄安協は地域の事故防止に向け啓発活動等を行う任意団体。警察署や市町と連携し、管内巡回広報や事故防止キャンペーンのほか、功労者表彰、自転車・二輪車の安全教育等を行っている。

ドローンによる種まきの様子。約2千平方メートルの土地での直播作業はスタッフ2人が数分間で終了させた

(株)なんかいファーム ドローンで圃場に直播 稲作作業の負担軽減へ

 小田原紙器工業(株)(小田原市南町)のグループ会社、(株)なんかいファーム(南足柄市矢倉沢)が5月23日、ドローンで種を田に直播する稲作を行った。遠隔操作によるスマート農法は県西地域では珍しく、同社では労働負荷軽減や耕作放棄地解消などによる地域農業の課題解決に取り組んでいく。

 なんかいファームが管理する大井町の圃場でこの日に行ったのは、酸素供給材や苗腐病を防ぐ成分などがコーティングされた種をドローンで直播する作業。プロペラを含め1・5mほど、約15kgのドローンを使い、操縦者と圃場の反対側で動作を監視するスタッフ2人で種子をまいた。

 通常の稲作は1カ月半ほどかけて種から苗に育て、それを水田まで運搬し、田植え機などで植えていく。今回の農法は種を圃場にまき、そのまま稲に育てていく。関係者によると、コスト面はこれまでの稲作と変わらないが、苗に育てる手間が省略され、1千平方メートルで準備から1時間半ほどを要する田植え作業が直播ならドローンを起動してから1分ほどで行うことが可能。まいた種の8割ほどが育つという。

 なんかいファームの青木智也取締役は「高齢化や人手不足の対策として地域農業を守っていくことにつながる。田植えにかかる時間が短縮され、人手も少なく済むので、その分は荒廃地を田に戻す作業に充てることができる」と期待する。

農業しやすい環境を

 当日は青木取締役や小田原紙器工業の高橋康徳代表取締役社長に加え、一次産業向けの融資を昨年から始めたさがみ信用金庫の遠藤康弘理事長らも視察。ドローンが種を落としていく様子などを興味深く見守っていた。

 高橋社長は「うまくいけばスマート農法の割合を増やしていく。新たな手法で若者にも面白そうだなと思ってもらい、農業がしやすい環境を作っていけたら」と語った。

向原滝ホタルの会の会長として、ホタルの生育に取り組む 高杉 光男さん 山北町向原在住 77歳

ホタル生育で地元をPR

 ○…「地元のきれいな緑と水を生かしてホタルの里をつくり、向原地区をPRできないか」と山北中学校の奥にある向原滝ホタルの池で、6月初旬の土曜日に開催する観賞会。毎年、県内外から200人近くが訪れ、今では初夏の地域の風物詩になった。ホタルの生育は会員が分担して担当。週1回は水路を訪れ、水の流れのチェック、動物に荒らされていないかなど、周辺の環境整備を行う。「夕闇の中でホタルが飛ぶ幻想的な世界を見にきてください」

 ○…会は地元有志と2007年に立ち上げた。町の協力を得て、町営住宅の跡地に池を設置。200mほど離れた「不動滝」から水を引いた。ホタルやエサとなるカワニナは県外から購入。ホタルの生育に成功している地域を訪ねるなど試行錯誤で飼育してきた。「10年位前は100匹程見られた時期もあったのですが、最近は10〜30匹に減ってきて、新たにホタルを購入する年もあります。色々工夫はしているのですが」と頭をかく。

 ○…50歳で郵便局を早期退職。妻の実家の農業を継いだ。15年前からは地元の川村小の5年生を招いて、もち米の田植え体験を実施。年明けには、その米をついて餅を食べ、収穫の楽しさを伝える。「子どもたちに農業に興味を持ってもらうことはとても大切なこと。なるべく続けていきたいですね」

 ○…小田原市生まれ。27歳の時、結婚を機に山北町へ引っ越してきた。自治会会長、町小学校運営協議会の役員など地域活動にも積極的に関わってきた。趣味は旅行。自治会役員OBで結成した縁会での旅行の他に、妻と二人で国内を訪れるのが楽しみの一つだ。「事前に計画をたて話し合うのが楽しいですね」と優しく話す笑顔が印象的だった。

開成駅前のロンちゃん

開成町 町制70周年でコラボ続々 各地で記念企画

 今年、町制施行70周年を迎えた開成町は、企業等とコラボし、節目の年を盛り上げている。

 海老名市にある「ロマンスカーミュージアム」では、エントランスに町をPRするあじさいの鉢植えを展示中。また、「開成町あじさいまつり」期間(6月7日から15日)には、同館の保存・展示車両にあじさいまつり特別仕様の愛称幕が掲出される。このほか、鉄道ジオラマに開成町公式マスコットの「あじさいちゃん」が登場。鉄道写真愛好家が町内で写した写真展もある。

 会社設立70周年の藤田観光株式会社は「箱根小涌園ユネッサン」と「箱根ホテル小涌園」で、あじさいをテーマにした風呂、あじさいロードなどが企画されている。いずれも詳細は町HP。

幻想的なライトアップ

古民家でホタル観賞 5月31日 瀬戸屋敷

 夜の瀬戸屋敷が楽しめる「古民家のライトアップ〜ホタルを見てみよう〜」が5月31日(土)、同屋敷で開催される。午後7時から9時。雨天中止。

 同屋敷は「今年も生育が確認できました。最大20匹ほどのホタルが見られる可能性があります」と話す。詳細は瀬戸屋敷ホームページで確認できる。駐車台数に限り有。

 問い合わせは、あしがり郷瀬戸屋敷【電話】0465・84・0050。

採用されている作品

松田町・寄村合併70周年 松中の作品ファイルに 記念グッズとして配布

 1955年に当時の松田町と寄村が合併し、今年70周年となる松田町。年間を通して各種周年事業を展開している。このほど町内の気運醸成に向けた記念グッズが完成し、町内の幼稚園と小・中学校の児童・生徒らに配布した。

 制作したのはオリジナルのクリアファイルで、表面には合併70周年記念ロゴマーク、裏面には「日学・黒板アート甲子園(R)2024大会」の黒板の部(ジュニア)で優秀賞を受賞した松田中学校美術部の黒板アートがあしらわれている。

 松田中学校美術部は6月14日(土)に町生涯学習センターで開かれる町の合併記念式典に向け、特別な作品を制作中。当日会場で披露されるという。

あじさいちゃんスタンプに

 開成町は町制施行70周年を記念し、開成町の公式マスコットキャラクター「あじさいちゃん」のLINEスタンプを6月4日から販売する。

 スタンプは16個1セットで、【1】実写版【2】イラスト版の2種類=写真。町は「何気ないやりとりにぴったりなかわいらしいデザインで表現した」と話す。価格はLINEアプリ内購入は50LINEコイン、LINEストアの場合は120円。

 あじさいちゃんの特技はあじさいの花をきれいに咲かせること。体重は開成弥一芋3個分。6月4日は誕生日だが、年齢は永遠の5歳だという。

足柄高校の丸塚悠貴さん

県高校総体円盤投 足柄高 丸塚さん3位に

 神奈川県高等学校総合体育大会兼関東高等学校陸上競技大会県予選が5月17日、横浜市の三ツ沢競技場で行われ、足柄高校3年の丸塚悠貴さんが男子円盤投競技で3位に入賞した。この結果、6月13日から栃木県で行われる南関東大会へ県代表として出場することが決まった。

 昨秋の県新人戦はファールが続き、悔しい結果だった。冬場は体力向上に加えて、基礎からフォームの見直しを行っていたという。

 県大会は小雨が振る悪天候。地区予選を勝ち抜いた50人が出場した。丸塚さんは5投目で39m86cmを出し3位に入った。「40mを目標にしていたので、満足いかない部分はあります。しかし、南関東出場という最低限の目標は達成できました。一昨年にはやり投げで先輩が7位入賞したので、本番では6位以上の成績で入賞して、インターハイに出場したい」と話している。

 陸上部顧問の松村玲子教諭は「研究熱心で努力家の選手。ポテンシャルは高いものがあるので、南関東では力を出し切ってほしい」とエールを送った。

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小田急線開成駅のホーム

文命中生が「あじさい」PR 小田急線で録音放送

 小田急線小田原駅から開成駅までの各駅で、開成町立文命中学校の生徒による「開成町あじさいまつり」のPR放送が行われている。

 2024年度の同校3年生のアイデアで、小田急電鉄株式会社の協力により実現したもの。放送場所は改札とホームで、5分に1回程度、約60秒の放送が流れている。録音は同校の視聴覚委員会の生徒3人で行った。

 放送期間は6月15日(日)まで。

足柄RC 水源環境次世代へ ブナの苗木植樹

 地域奉仕活動に取り組む「足柄ロータリークラブ」(湯川謙吾会長)は5月18日、はこね金太郎ラインの金時見晴パーキング付近でブナの苗木を植樹した=写真。

 水源地の上流域に植林し環境保全を行うことで、水や自然の大切さを学んでもらおうと、2007年から南足柄市内の中学生らと行っている事業。この日は雨で中学生の参加は中止となり、会員のみで作業となった。長年、植樹後の生長が課題だったが、鳥獣被害対策用の防御ネットなどを設置するなどして、順調な生育が見られるようになってきた。湯川会長は「この事業に参加した中学生が大人になった時に、植樹を通して学んだ事を次の世代に伝えてもらえるようなものにしたい」などと話した。

松田町議会 町長多選自粛条例を廃止に

 松田町議会は5月22日、臨時会を開催。本山博幸町長の在任期間を3期12年までとする多選自粛条例を廃止する条例案を付議し、賛成多数で可決した。

 多選自粛条例は、本山町長が初当選した翌年の2014年に制定された。5月に住民有志から条例の廃止を求める直接請求が出されことから、町は臨時会を開催。議員定数12に対し、2人退席、賛成8人、反対1人の賛成多数で可決された。本山町長は翌23日、地方自治法施行令第98条第2項の規定に基づき審議結果を告示した。

 平野由里子議長は「直接請求が提出され、議会で可決という結果になったことは尊重したい」と話した。

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精神障害ある人が対象 スポーツの体験イベント

 精神障害がある人を対象にしたスポーツイベント「ピアスポーツかながわ」(主催/神奈川県ほか)が今年度3回、開催される。参加費無料。

 スポーツ活動の場を提供するとともに障害当事者の社会参加や自立を促進することなどが目的。会場では、フットサル、卓球、バスケットボール、バドミントンなど複数のスポーツ体験コーナーがあり、自由に参加できる。対象は、県内在住・在勤・在学者で13歳以上。精神障害者保健福祉手帳を持つ人、準ずる人、その関係者。

 日程は6月28日(土)、県立スポーツセンター(藤沢市善行7の1の2)、10月10日(金)、カルッツかわさき(川崎市川崎区富士見1の1の4)、2026年1月30日(金)、スカイアリーナ座間(座間市相武台1の47の1)。時間はいずれも午後1時から4時まで。

 県は「スポーツが苦手な人も大丈夫。プロのチームのコーチが指導してくれます。ご参加をお待ちしております」としている。

合併70周年で6月記念式典

 松田町は6月14日(土)、「松田町・寄村合併70周年記念式典」を町生涯学習センターで開く。午前9時から。

 当日は式典のほか、町ふるさと大使の渡辺元智さん(横浜高校野球部元監督)、歌手の北川大介さん、町長によるスポーツトーク、北川さんの歌唱ステージを予定。

 また、小田急電鉄、NEXCO中日本、横浜DeNAベイスターズ、湘南ベルマーレフットサルクラブがこども体験ブースを設置。ふわふわ遊具や町公式キャラクターの奴さんも登場する。詳細は町ホームページ。

サンライズやまきた

町営住宅の入居者を募集 山北駅すぐ 子育て世帯向け

 山北町は、子育て世帯向け町営住宅「サンライズやまきた」(山北駅徒歩1分)の入居者を募集している。

 サンライズやまきたはRC構造の地上6階建(エレベーター有)で、全42戸の建物。付近には山北町役場や町立こども園、健康福祉センター(子育て支援センター)、山北鉄道公園といった公共施設があり、生活利便性が高い。家賃は入居世帯の合計所得により決定する。募集状況など詳細は町ホームページ。

 入居資格や申込方法、内覧等に関する問い合わせは山北町役場定住対策課【電話】0465・75・3650。

金総領事(右)から感謝状が贈られた大野会長

西湘日韓親善協会 「友好の精神、次世代へ」 創立45周年で記念式典

 西湘日韓親善協会(大野眞一会長)が5月18日、小田原市のミナカ小田原コンベンションホールで創立45周年記念式典・祝賀会を開催した。

 同協会は1979年の準備委員会を経て81年に創立。県西地区を中心に4市10町をエリアとしてイベント開催、市民や自治体職員の相互訪問などで日本と韓国の友好関係構築に尽力している。協会特別顧問には4市10町の首長が名を連ねる。

 式典には支部会員のほか首長、市町村会議員や県会議員、国会議員らも出席した。駐横浜大韓民国総領事館の金玉彩(キムオクチェ)総領事は祝辞を述べ、大野会長に感謝状を贈った。

 大野会長は「これからも地域の皆さまとともに日韓の架け橋であり続け、次世代へ友好の精神を引き継いでいきたい」と思いを述べた。

夏のやまきた駅前朝市祭り

 夏のやまきた駅前朝市祭りが6月1日(日)、山北駅前のふるさと交流センター広場で開催される。午前9時から午後2時まで。少雨決行。

 今回も大人気のガラガラ抽選会を開催。ペットボトルキャップ30個分(ワクチン寄付)を持参すると抽選補助券1枚と交換できる。また、半年ぶりに演奏会を開催するほか、スター・ウォーズ帝国軍キャラクターの世界規模のコスチューミング団体「501st日本部隊」も登場する。 

 問合せは、同実行委員会石田さん【電話】090・3211・7616。

酒匂川の生きものを観察

 酒匂川流域の生きものを観察し、川の環境を考えるおおい自然園「川の生きもの観察会」が6月28日(土)、西大井の水辺の広場付近で開催される。午前9時から11時半。

 集合と解散はせせらぎの郷花菖蒲園。対象は小学生以上の大井町民で、小学1・2年生は保護者の要同伴。定員は先着順15人。当日の持ち物は、プラスチック水槽、たも網、色鉛筆、飲み物、タオル、着替え、水中マスク、虫メガネ等。6月24日(火)まで電話で申込を。

 申込、問い合わせは、大井町生涯学習課【電話】0465・83・5409。