向原滝ホタルの会の会長として、ホタルの生育に取り組む 高杉 光男さん 山北町向原在住 77歳
ホタル生育で地元をPR
○…「地元のきれいな緑と水を生かしてホタルの里をつくり、向原地区をPRできないか」と山北中学校の奥にある向原滝ホタルの池で、6月初旬の土曜日に開催する観賞会。毎年、県内外から200人近くが訪れ、今では初夏の地域の風物詩になった。ホタルの生育は会員が分担して担当。週1回は水路を訪れ、水の流れのチェック、動物に荒らされていないかなど、周辺の環境整備を行う。「夕闇の中でホタルが飛ぶ幻想的な世界を見にきてください」
○…会は地元有志と2007年に立ち上げた。町の協力を得て、町営住宅の跡地に池を設置。200mほど離れた「不動滝」から水を引いた。ホタルやエサとなるカワニナは県外から購入。ホタルの生育に成功している地域を訪ねるなど試行錯誤で飼育してきた。「10年位前は100匹程見られた時期もあったのですが、最近は10〜30匹に減ってきて、新たにホタルを購入する年もあります。色々工夫はしているのですが」と頭をかく。
○…50歳で郵便局を早期退職。妻の実家の農業を継いだ。15年前からは地元の川村小の5年生を招いて、もち米の田植え体験を実施。年明けには、その米をついて餅を食べ、収穫の楽しさを伝える。「子どもたちに農業に興味を持ってもらうことはとても大切なこと。なるべく続けていきたいですね」
○…小田原市生まれ。27歳の時、結婚を機に山北町へ引っ越してきた。自治会会長、町小学校運営協議会の役員など地域活動にも積極的に関わってきた。趣味は旅行。自治会役員OBで結成した縁会での旅行の他に、妻と二人で国内を訪れるのが楽しみの一つだ。「事前に計画をたて話し合うのが楽しいですね」と優しく話す笑顔が印象的だった。
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