足柄版【6月14日(土)号】
(左から)スベリィ・マーキュリーさん、酒井さん、浜川さん、あらぽんさん

大井町 PR役「親善大使」決まる 新呼称で2人を選出

 イベント参加やSNS等を駆使し、年間を通して大井町の魅力を町外へ発信する役割を担う「大井町ひょうたん親善大使」がこのほど決定し、6月7日に町役場で「お披露目式」が開かれた。

 今年度の親善大使に決まったのは、横浜市の酒井絵里さん(35)と同じく横浜市の浜川美結さん(21)の2人。酒井さんは大井町出身。旅行好きでSNSを使った情報発信を得意としている。浜川さんは、地域活動に参加したり、人と関わることが大好き。大学の先輩が前身のひょうたん娘を務めたこともあり興味を持ったという。

 今回は10人の応募があった。多数のフォロワーを持つ発信力(酒井さん)や面接で大井町イメキャラのすいっぴーソングの振り付けを披露し熱意を見せた(浜川さん)点などが評価されたという。

 昨年までの「ひょうたん娘」から「ひょうたん親善大使」と名称が変更され第1号の大使となった2人。町には「笑顔特派員」で「移住定住コンシェルジュ」のスベリィ・マーキュリーさん、「ひょうたんアンバサダー」のあらぽんさんと向川康樹さんらも活動中。町によれば「いずれの方々にも町をピーアールして頂く役割に変わりはない。みなさんで魅力を発信し続けてほしい」と話している。

開成駅前西口広場に出店されたキッチンカー

開成駅西口駅前広場 キッチンカーで社会実験 飲食販売等需要を調査

 開成町は小田急線開成駅西口駅前広場で6月月7日、8日、14日(土)、15日(日)の4日間、キッチンカーを出店し、公共空間の利活用や飲食販売に対する需要を調査する社会実験を実施している。

 開成町は、2030年の開通を目指し、開成駅前通り線周辺の土地区画整理事業(3・9ヘクタール)を21年から進めている。

 開成町都市計画課の担当者によると、駅西口にはカフェやファーストフード店などが少なく、駅前通り線の開発に伴い、子どもや学生、親子連れで気軽に飲食ができる店舗の誘致を望む声が届いているという。

 実験は民間事業者と連携し、キッチンカーを活用することで、西口駅前広場の価値や飲食販売に対する利用者ニーズを把握することが目的。開成駅の利用が通勤、通学の時間帯に集中しているため、地元の利用者に加え、来町者の需要も把握するため、あじさいまつり開催中の土日、4日間に行われている。

 キッチンカーは、シャトルバスの発着場所となる開成駅西口駅前広場に、各日3台、延べ12台を出店。たいやきやカステラ、たこやきなど、子どもに人気の食べ物を中心に配備された。TAIYAKISANを出店した嶋田和也さんは「ちょっと立ち寄るこの空間が、旅の楽しみのひとつになれたらうれしい」と話す。

 町は出店者に利用客数、利用時間帯、来店者の感想、問題点などのアンケート調査を依頼。検証結果を精査し、今後のまちづくりに生かしていく方針だ。

 7日、8日は、絶え間なく客が訪問。地元の利用者も多く好評だった。町担当者は「飲食チェーン店などの誘致実現には不透明な部分がある。気軽に立ち寄れる場を創設するという意味では、常設のキッチンカーが並ぶ空間を創設するのも面白い。14日、15日も出店しているので、お越しください」と話した。

山北町文化財ガイド友の会の会長として歴史、文化財等の普及に努める 河合 剛英(よしてる)さん 山北町岸在住 79歳

誇れる文化財を後世に

 ○…県指定史跡「河村城跡」や国指定重要無形民俗文化財「山北のお峰入り」などを訪れる団体の観光客から町に依頼があった場合、ボランティアでガイドを行う「山北町文化財ガイド友の会」。現在の会員は10人。「山北には誇れる歴史や文化財が多くあります。会員は研究熱心で、今でも年に1回は研修会を通して勉強しているのですよ」と優しく説明する笑顔が印象的。

 ○…町が主催する文化財講座修了者が中心となって、2007年に会を発足した。当初から会に携わり、22年から会長に。コロナ前は年10回近くあった依頼は年3〜4回に減少した。3年前からは秋に河村城を謎解き形式で登るイベントを町と協働で実施する。「依頼を待つだけでなく、自分たちで発信できる企画をもっと行っていきたい」と意欲をみせる。

 ○…三重県松阪市生まれ。中央大学在学中は国史学を専攻した。特に平安貴族の間で流行し、後世に伝えるため経文などを経筒に入れ、地中に埋める「埋経(まいきょう)」の世界に魅せられていった。趣味は読書で、歴史小説がお気に入り。長い教員生活の中、定年まで延べ32年間という大半を町立大磯小学校で過ごした。同じ教員だった妻を2年前に病気で亡くした。一人は寂しいと本音を見せるが、「地元の仲間がいてくれているので何とかなっています」

 ○…県外に住む娘2人も教職に就く。「親の苦労している姿を見ていたので、同じ道を歩むとは思っていなかった」と苦笑い。定年後は自治会長、町社会教育委員、町文化財保護員など地域活動にも積極的に関わる。「職場と自宅の往復で娘は妻と地域に育ててもらいました。恩返しの意味でも、地域にできることは協力していきたい」と力強く話した。

補正予算に賛成の議員

大井町議会 補正予算案に修正案 こども園移行の手続き巡り

 大井町の小田眞一町長は6月4日、町議会に「令和7年度一般会計補正予算(第1号)」を提出した。これに対し、予算案に盛り込まれていたこども園移行に関連した手続きが「急すぎる」などとして、修正案が出される場面があった。

 補正予算案には、園舎の老朽化が進む町立大井保育園(金子)と町立大井第2幼稚園(金子)を統合し、幼保連携型の認定こども園への移行を目指す「認定こども園改修基本設計業務委託料」855・8万円が含まれていた。

 大井保育園が急斜面に面した場所に位置し、安全面を問う声が出ていたことから閉園し、第2幼稚園の園舎を改修して、2施設の定員数と待機児童を合わせた規模の認定こども園とすることを想定したものだ。

 修正案を出した大石舞、重田有紀の両議員は、認定こども園への移行自体は反対でないものの、「5月21日の議会全員協議会で初めて出てきた話。町民アンケートなど議論が十分になされていない」「補正でなく新規事業として2026年度の当初案に上げるべき」など、町の説明不足といった点を指摘。この委託料削除を求めた。

 これに対し、小田町長や教育委員会、町の各担当者は「第2幼稚園は調整区域に位置し改修許可が認められなかった。5月に県開発審査会で指針と基準が見直され、認められることになったという連絡が、急遽5月12日にきた」と説明。「議会や町民に議論となる情報を明示するためにも、基本設計が早急に必要だった」などと釈明した。

 採決を前に他の議員からも「議会軽視になる」「決定が急すぎる」など、町の対応に対し厳しい意見も出されたが、こども園への移行に反対意見は出ず、最終的に補正予算案に10人が賛成。修正案は否決された。大石議員は「補正予算に修正案が出されるのは稀だと思うが、議会や町民との信頼関係の面でも手続きの過程は大切にしなければならない」と話した。

小酒部泰暉選手/©ALVARK_TOKYO

ふるさと山北町で講演 プロバスケ・小酒部さん

 山北町青少年健全育成大会が6月28日(土)、町立生涯学習センターで開かれる。午後1時から2時50分。入場無料。

 学校・家庭・地域が一体となった取り組みを推進していこうと開かれているもの。第1部(午後1時から1時半)の式典では、山北町「少年の主張」作文コンクールの入賞者表彰と最優秀賞受賞者(小学生・中学生各1人)と特別賞受賞者(山北高校生1人)の作文発表が予定されている。

 第2部(午後1時40分から2時50分)の講演に登場するのは、山北町出身(川村小・山北中・山北高校)のプロバスケットボール選手・小酒部泰暉さん(Bリーグ/アルバルク東京所属)。当日は「夢を現実に、好きを仕事に〜プロバスケットボール選手への道のり〜」をテーマに語る。途中、小・中・高生や大人の代表者との対話も予定されている。

 申し込み不要、希望者は当日直接会場へ。

あじさいまつり15日まで

 開成町最大のイベント「あじさいまつり」が6月15日(日)まであじさいの里(金井島1421)周辺で開かれている。

 まつり期間最後の週末となる14日(土)・15日(日)はメイン会場のあじさい公園=写真(6月7日撮影)=では14日は太鼓演奏や県警音楽隊のコンサート、えっさホイおどり、15日はブラスバンド、吹奏楽、ダンス、和太鼓、理科など、県西地域の高校生による部活動発表が予定されている。

5人に市教委表彰 文化・スポーツなど功績

 教育の充実振興に功績のあった人などを称える南足柄市教育委員会表彰の表彰式が6月7日、市役所で開かれた。

 表彰式で飯山敏明教育長は「皆さんの背中を見て、これから全国、世界に羽ばたく子どもたちも多くなるものと確信しております。これからも今まで以上の研鑽を積まれ、ご活躍されることを期待しております」と述べるとともに、地域教育の充実と発展に向けた支援を呼び掛けた。

 今年度の受賞者=写真=は次の通り(敬称略、カッコ内は表彰事由)。▼瀧本すみ江(教育行政の発展)▼小澤佳代子(図書館の充実振興)▼物井蘭那(中学生人権作文コンテストで優秀な成績)▼矢野愛里(高校ソフトボールで優秀な成績)▼宮澤ひなた(オリンピック・サッカーで優秀な成績)

やまゆり園来月追悼式

 津久井やまゆり園事件追悼式(主催/神奈川県、相模原市、社会福祉法人かながわ共同会)が7月26日(土)、同園(相模原市緑区千木良476)で行われる。午前10時半から11時40分まで。

 式は開式の辞、黙祷、追悼の辞、ともに生きる社会かながわ憲章朗読、閉式の辞、鎮魂のモニュメントでの献花が予定されている。

 一般献花は午前9時から午後5時まで。式典終了後に園横の駐車場が開放(台数に限り有)されるため、自動車で来園の場合は午後1時以降に。詳細は県HP。

自分の環境行動を宣言するよいしょ君

南足柄市で環境フェア 6月18〜21日

 環境保全について考える南足柄市環境フェアが6月18日(水)から21日(土)まで市文化会館と市役所で開かれる。

 今年で29回目。会場では「見て、聞いて、体験する」をテーマに、企業や市民団体等の取り組みのほか、ゴミ処理や食品ロス、地球温暖化などについて学ぶことができる。また、最終日の21日は、フリーマーケットや模擬店、木育教室などが予定されている。

県西2市8町の高校生対象 未来を考えるPJ

 神奈川県は、県西地域2市8町の高校生(在住・在学等)を対象にした、未来の地域づくりを考えるプロジェクト(主催/神奈川県県西地域県政総合センター)の参加者を募集している。

 このプロジェクトは、地域への愛着醸成や将来の担い手育成などが目的。地域課題を洗い出し、課題解決に向けて企画・立案・発表を行うプログラムで、講師は大学教授や地元の高校教師、観光・金融関係者ほかが予定されている。日程は2025年7月から26年3月までの主に土曜日・祝日(夏休みは平日開催有)で、計13回の講義やフィールドワークを行う。会場は、おだわら市民交流センターUMECO(小田原市栄町1の1の27)ほか。県は「県西地域の課題や魅力を見つけ若者が住みたくなる地域づくりの提案をしませんか」と参加を呼び掛けている。

 定員は20人程度。参加費無料。希望者は神奈川県電子申請システムから申し込む。7月11日午後6時締切。プログラムに関する詳細は県ホームページ。

ブランドのロゴ

「松田ブランド」募集 申請を受付中

 松田町は、このほど2025年度の「松田ブランド」認定品の募集を始めた。町内事業者が開発した商品を松田ブランドとして認定し、町の産業振興を目指すもの。町内で生産された原料使用、町内で加工、町内に存するものが発売元などが対象。認定されるとふるさと納税の返礼品登録や各種イベントでの宣伝販売が可能。募集は10月31日(金)まで。詳細は町ホームページ。

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「足柄乃文化」最新号が発刊

 山北町地方史研究会は、機関紙「足柄乃文化」をこの程発刊した。

 西丹沢震災復旧砂防工事に関する写真のほか、太平洋戦争下における旧北足柄中学校(南足柄市内山)にあった敵国人抑留所についての概要など、多岐にわたり町や周辺地域の歴史に関する内容を掲載している。町生涯学習課窓口で販売中。価格は1500円。過去のバックナンバーも購入可能。在庫などについては問い合わせを。

 問い合わせは、山北町生涯学習課生涯学習スポーツ班【電話】0465・75・3649。

虐待相談が過去最多 24年度の県所管児相

 神奈川県は6月5日、2024年度に神奈川県所管(政令市・横須賀市除く)の6カ所(中央、平塚、鎌倉三浦地域、小田原、厚木、大和綾瀬地域)の児童相談所で受け付けた虐待相談の集計結果を発表した。これによれば、件数は過去最多の8023件(前年度比574件増)だった。

 虐待の内容別では、4種類の虐待(身体的、保護の怠慢ないし拒否、心理的、性的)の内、最も多いのは心理的虐待で5005件。これには、言葉による脅し、無視、兄弟間の差別的扱い、子どもの面前でのDVなどがあたる。続いて、殴る・蹴るといった身体的虐待が1377件、家に閉じ込める、食事を与えないといった保護の怠慢ないし拒否が1572件、性的行為の強要など性的虐待が69件だった。

 通告経路は警察(43・5%)からが最も多く、家族・親戚(14・5%)、学校等(11・6%)、近隣・知人(9・6%)が続いた

 対象の年齢は、小学生未満の乳幼児で計3050件、小学生が2757件、中学生が1329件、中学卒業以上が887件だった。

 県西地域の2市8町を管轄する小田原児童相談所の同年における相談受付件数は、933件だった。

小・中学校の教科書展示会

 神奈川県教育委員会は教科書の適正な採択に役立たせ、教育関係者の教科書研究の便宜と教科書見本の効率的運用を図るため、「教科書展示会」を開催している。

 期間は土曜、日曜を除く6月25日(水)まで。午前9時から午後5時。開催場所は足柄上地区は、足柄上合同庁舎本館5階東側大会議室B。小・中学校用教科書、特別支援学校用及び小・中学校特別支援学級用教科書が展示される。

 問い合わせは、県西教育事務所足柄上指導課【電話】0465・83・5111。

にっこりと決意を話す山崎さん

ベンチプレスで奮闘 南足柄市の山崎暁夫さん

 南足柄市の山崎暁夫(48)さんが5月18日からノルウェーで開催された「世界クラシックベンチプレス選手権大会」のマスターズ1(40代)105kg級に出場。団体戦で銀メダルを獲得した。

 山崎さんは1月に行われた全日本選手権で、185kgを上げ3位に入賞。標準記録の165kgを超えたため、世界大会への出場資格を得ていた。初の世界大会ではベスト記録が165kgと個人戦、団体戦とも思うような成績を残せなかったものの、団体戦では他のメンバーが奮闘し、銀メダルを獲得した。「200kgを上げることを目標にしていたので悔しい。初めて海外の一流選手の実力を知れて勉強になった」と振り返る。

 富士フイルムに勤務する山崎さんは、大学時代はボクシング、社会人になってからはトレイルランやマラソンを趣味にしていた。体力向上の一環で、一昨年から地元のジムに通う中、ベンチプレスに魅せられた。「来年も世界大会に出場し、入賞を目指したい」と話した。

七夕特別おはなし会

 南足柄市立図書館は7月5日(土)、七夕特別おはなし会を同図書館で開催する。午後2時半から3時半まで。

 演じ手はボランティアサークル・おはなしぽけっと。紙芝居「七夕ものがたり」エプロンシアター「アンパンマン」、ブラックパネルシアター「アラジンと魔法のランプ」、大型絵本が行われる。対象は幼児と児童。申込不要、直接会場へ。翌6日はこわーいおはなし会も予定される。午前10時から11時。

 問合せは、南足柄市立図書館【電話】0465・73・1251。 

山岳遭難救助のデモ見学

 本格的な夏山シーズンを前に、松田警察署山岳救助隊による山岳遭難救助のデモ見学会が6月28日(土)、山北つぶらの公園で開催される。時間は午前10時から正午まで。雨天決行、荒天時は29日(日)に順延。

 会場は同公園内パークセンターそば。遭難者を想定した搬送訓練ほか、救難グッズの展示や安全な登山に関する簡単な説明会も予定される。救助隊員への質問時間もあり。申込不要で、希望者は直接会場へ。

 問い合わせは、県立山北つぶらの公園【電話】0465・75・0570。