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足柄 政治

公開日:2025.06.14

大井町議会
補正予算案に修正案
こども園移行の手続き巡り

  • 補正予算に賛成の議員

  • 説明する小田町長

 大井町の小田眞一町長は6月4日、町議会に「令和7年度一般会計補正予算(第1号)」を提出した。これに対し、予算案に盛り込まれていたこども園移行に関連した手続きが「急すぎる」などとして、修正案が出される場面があった。

 補正予算案には、園舎の老朽化が進む町立大井保育園(金子)と町立大井第2幼稚園(金子)を統合し、幼保連携型の認定こども園への移行を目指す「認定こども園改修基本設計業務委託料」855・8万円が含まれていた。

 大井保育園が急斜面に面した場所に位置し、安全面を問う声が出ていたことから閉園し、第2幼稚園の園舎を改修して、2施設の定員数と待機児童を合わせた規模の認定こども園とすることを想定したものだ。

 修正案を出した大石舞、重田有紀の両議員は、認定こども園への移行自体は反対でないものの、「5月21日の議会全員協議会で初めて出てきた話。町民アンケートなど議論が十分になされていない」「補正でなく新規事業として2026年度の当初案に上げるべき」など、町の説明不足といった点を指摘。この委託料削除を求めた。

 これに対し、小田町長や教育委員会、町の各担当者は「第2幼稚園は調整区域に位置し改修許可が認められなかった。5月に県開発審査会で指針と基準が見直され、認められることになったという連絡が、急遽5月12日にきた」と説明。「議会や町民に議論となる情報を明示するためにも、基本設計が早急に必要だった」などと釈明した。

 採決を前に他の議員からも「議会軽視になる」「決定が急すぎる」など、町の対応に対し厳しい意見も出されたが、こども園への移行に反対意見は出ず、最終的に補正予算案に10人が賛成。修正案は否決された。大石議員は「補正予算に修正案が出されるのは稀だと思うが、議会や町民との信頼関係の面でも手続きの過程は大切にしなければならない」と話した。

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