開成町は小田急線開成駅西口駅前広場で6月月7日、8日、14日(土)、15日(日)の4日間、キッチンカーを出店し、公共空間の利活用や飲食販売に対する需要を調査する社会実験を実施している。
開成町は、2030年の開通を目指し、開成駅前通り線周辺の土地区画整理事業(3・9ヘクタール)を21年から進めている。
開成町都市計画課の担当者によると、駅西口にはカフェやファーストフード店などが少なく、駅前通り線の開発に伴い、子どもや学生、親子連れで気軽に飲食ができる店舗の誘致を望む声が届いているという。
実験は民間事業者と連携し、キッチンカーを活用することで、西口駅前広場の価値や飲食販売に対する利用者ニーズを把握することが目的。開成駅の利用が通勤、通学の時間帯に集中しているため、地元の利用者に加え、来町者の需要も把握するため、あじさいまつり開催中の土日、4日間に行われている。
キッチンカーは、シャトルバスの発着場所となる開成駅西口駅前広場に、各日3台、延べ12台を出店。たいやきやカステラ、たこやきなど、子どもに人気の食べ物を中心に配備された。TAIYAKISANを出店した嶋田和也さんは「ちょっと立ち寄るこの空間が、旅の楽しみのひとつになれたらうれしい」と話す。
町は出店者に利用客数、利用時間帯、来店者の感想、問題点などのアンケート調査を依頼。検証結果を精査し、今後のまちづくりに生かしていく方針だ。
7日、8日は、絶え間なく客が訪問。地元の利用者も多く好評だった。町担当者は「飲食チェーン店などの誘致実現には不透明な部分がある。気軽に立ち寄れる場を創設するという意味では、常設のキッチンカーが並ぶ空間を創設するのも面白い。14日、15日も出店しているので、お越しください」と話した。
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