多摩版【6月26日(木)号】
支持者らと万歳する遠藤氏(中央)

都議選南多摩 都ファ遠藤氏 トップ当選 自民・小礒氏7選ならず

 任期満了に伴う東京都議会議員選挙は6月22日に投開票が行われ、定数2の南多摩選挙区(多摩市・稲城市)では現職で都民ファーストの会の遠藤千尋氏が3万959票を獲得しトップ当選を果たした。無所属で立憲民主党推薦の新人、岩佐行浩氏がこれに続き初当選した。現職の自由民主党、小礒明氏は及ばなかった。

 今夏の参議院選挙の前哨戦ともいわれた今回の都議選。都ファと自民の現職のほか、再生の道の新人など計5氏が2議席を争った。

 2回目の当選を果たした遠藤氏は、昨年の都議補選で初当選。1年という短い期間の間で得た実績をもとに選挙戦を進めてきた。22日、午後10時すぎ、当選を確実にすると支持者らと万歳を行い喜びを表した。遠藤氏は「多摩市は日医大多摩永山病院を取り上げて診療継続を訴えた。稲城市は稲城市立病院が年間6億の赤字があるという課題があった。都内全般に言えることだが医療の貧困が際立っている。みなさまの命のインフラを守る取り組みが党派を超えた支持につながった」と振り返り、「医療だけではなく保育、子育てなど地域の声を知事与党として生かしていく。多摩市と稲城市の架け橋になりたい」と抱負を語った。

新人岩佐氏が初議席

 初当選を果たした前稲城市議会議員の岩佐氏は、自民党都議会「裏金問題」の解明と対策、多摩市、稲城市からの旧統一教会(施設)の完全な撤退などを訴え選挙戦を展開。岩佐氏は「東京都の無駄遣いをなくす。未来への投資をしていきたい」と展望を語った。

 一方、自民の小礒氏は、逆風を受け前回よりも8118票減らし、7回目の当選はならなかった。前多摩市議会議員で無所属で出馬した藤原正範氏、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が立ち上げた地域政党「再生の道」から名乗りを上げた渡辺純平氏は一歩及ばなかった。

投票率 前回上回る

 今回の結果を受け、都ファが都議会第一党に復帰することが確実となった。南多摩選挙区の投票率は49・42%で、前回(43・96%)より、5・46ポイント上回った。多摩市は49・58%で、稲城市は49・15%だった。
協定書を取り交わす阿部市長(左)と名取副社長

多摩市 災害時 IT機能強化へ 通信事業者と協定締結

 多摩市は6月1日、大規模災害発生時におけるITインフラの確保を強化しようと、通信事業者・株式会社トレミール(茶谷幸司代表取締役)と災害時通信機器レンタル協定を締結した。自治体機能が被災した時に市の業務体制を継続させるため、同社から迅速に通信機器を得られるという仕組み。

 同社は有事の際に事業継続危機に直結する通信について総合的にカバーする通信機器セットを定額で利用できる通信インフラBCPサービス「DIP-Box」を扱っている。インフラBCPは、自然災害や緊急事態が発生した際に、企業・自治体などの重要インフラを保護し、迅速に復旧させるための計画。

 多摩市では今回の導入について、衛星通信などの確保により被災した庁舎や避難所、仮設庁舎などに通信環境を構えることができる点や機器を必要な時だけ借りることでコスト削減などのメリットを挙げている。同社との同様の協定は、都内では小金井市についで2例目となる。

充電器など提供

 実際に提供される通信機器は、数千機の衛星を低軌道に配置し、高速のインターネット接続を世界中に提供することが可能なスターリンク、衛星携帯電話、Wi-Fiルーター、GPS端末、ソーラー充電器などとなっている。災害時にインフラが止まってしまった場合、要請に応じてチャーター便で機器を配送する。多摩市の場合は、大田区平和島にある同社の倉庫から運び出される想定になっている。

 協定式には阿部裕行市長、同社の名取知彦取締役副社長と白岩凌さんらが出席した。名取副社長は「年々、防災の意識が高まる中、みなさん備蓄といった準備はしておりますが、通信に関してはまだまだ課題が多く、ライフラインの重要性は今後増していく。今回の協定で災害時の通信の不安を払しょくしたい」と話した。

 阿部市長は「日本は災害大国。首都圏においては首都直下型震災が危惧される中、災害時にインフラをどう構築していくかが大きなテーマになる。現在は、企業や市民のみなさん、市役所も通信に頼らなければならない状況にある。今回インターネットを中心とした通信インフラを災害の時に自治体として使えるはありがたい」と述べた。

40周年を迎えた「特定NPO法人 多摩子ども劇場」の理事長を務める 春田 祐子さん 落合在住

地域に文化体験の場を

 ○…今年度設立40周年を迎えるにあたり、記念となる行事をNPOのメンバーや会員らと考え、来年3月まで続くイベントを実施している。「特別な年ですから盛大に祝いたいですね」。先月には、節目の年にコンサートに出演してもらった合奏団『ロバの音楽座』による演奏会を行い盛況だったという。「とても良いステージでした」と満足気な表情を見せ、今後続く記念行事の開催を心待ちにする。

 ○…「地域の子どもと大人をつなぐ場所。文化体験をみんなで一緒に作り上げるのが多摩子ども劇場です」。15年ほど前、2人の子どもを育てる中、友人に誘われて入会。「話し合いの場を作ったり、対外的な仕事など裏方に徹しています」と苦笑する。学校図書室の司書をするかたわら理事長職をこなす。「イベントがあると土日も参加します。ライフワークになっています」

 ○…子どものころは千葉市のおやこ劇場に参加し楽しかった思い出が残る。中学生の時は演劇部で表現を学んだことも。結婚を機に多摩市へ。2人の子どもは大きくなったが、「たまに参加してくれたり手伝いをしてくれるんです」と嬉しそうに語る。多忙な活動も夫の支えがあるから。「1回もダメと言われたことが無い。ダメと言われてもするんですけどね」

 ○…会員数の減少など課題もある中、2013年に認定NPOとなり、他団体と協働で活動するなど幅を広げる。長年続く一大イベントである、アーティストを招き子どもたちにアートを体験してもらう「ぽこぽこフェスタ」の開催を前に、広く支援を募っている。「子どもたちに生の文化体験を届けるためにも縮小という考えは無い。もっと盛大にして継続していくのが大事。次の目標は50周年ですから」

愛称が「新日本物流スタジアム多摩」に変わった野球場

一本杉公園野球場 新日本物流スタジアム多摩に ネーミングライツ導入

 多摩市はこのほど、市立一本杉公園野球場(南野)のネーミングライツ・スポンサーが新日本物流株式会社(本社/立川市曙町)に決まったことを公表した。

 愛称は「新日本物流スタジアム多摩」。契約期間は2025年6月2日から29年3月31日まで。

 市では、市の施設及びソフト事業にネーミングライツを導入することにより、安定的な財源を確保し、持続可能な行財政運営を行うため通年でネーミングライツ・スポンサーを募集している。今回の契約で年120万円の収入となる。

 市内では、多摩市総合福祉センターのネーミングライツ契約を二幸産業・NSPグループと締結しており、「二幸産業・NSP健幸福祉プラザ」という愛称が定着している。

毎年、鮮やかな朝顔が並ぶ

初夏の風物詩 ふるさと多摩夏まつり 7月5日・6日 聖蹟駅前

 聖蹟桜ヶ丘の初夏の風物詩「第43回ふるさと多摩夏まつり」が7月5日(土)・6日(日)に同駅周辺で開催される。午前8時から。主催はふるさと多摩夏まつり実行委員会。

 人気の「せいせき朝顔市」は、地元生産者が丹精込めて育てた色鮮やかな朝顔700鉢(1鉢2000円)や地元で収穫した旬の野菜の販売、多摩中学校で採れたはちみつ販売など、市に関係する団体のブースが出店する。問合せは市経済観光課【電話】042・338・6848。

公民館で催しも

 この夏まつりの開催に合わせ、関戸公民館では協力企画を実施する。5日は、ギャラリーで「フレイル予防プロジェクト〜今よりもさらに元気に健幸に!」が行われる。午前10時から午後3時まで。フレイル度チェック、相談や体験ブースが設けられる。また大会議室では午後2時から「あさがお寄席」が開催される。会場先着60人。出演は多摩落語寝床の会。

 翌日の6日は、市民ロビーで「おもちゃの病院kebo」が実施される。午前10時から午後3時まで。おもちゃの無料修理(代替部品代の負担が必要な場合あり)。また、ヴィータホールでは「ザ・ドロシーズ オールディーズ★ライブ」が行われる。午後2時から。会場先着200人。熱いステージが繰り広げられる。

社明運動 再犯防止の講演会 7月4日、関戸公民館で

 社会を明るくする運動推進委員会と日野・多摩・稲城地区保護司会は7月1日から31日までの全国強調月間に合わせ、第75回「社会を明るくする運動」の啓発を行う。

 期間中の7月4日(金)には、関戸公民館ヴィータホールで再犯防止講演会を開催する。

 講師は横浜市などで保護観察官として約25年間、犯罪や非行をした人たちの保護観察等の処遇に従事し、現在は東京保護観察所立川支部支部長の吉原直深さんが務める。午後2時から。参加費は無料。問合せ・申込みは市福祉総務課【電話】042・338・6889。

学校などで啓発

 同会では期間中、社明作文コンテストの各小中学校への呼びかけ、保護司による中学校出前授業の実施、懸垂幕・横断幕の設置による市民への周知などの啓発活動を行っていく。

説明する担当の西村さん

多摩市 新たなつながり創出へ 「ツナたま補助金」活用者募集

 多摩市は、新たなつながりづくりを応援する「ツナたま補助金」制度を活用する事業者の募集を行っている。

 市は多世代分野の地域コミュニティづくり(協創)を進めており、2025年度地域協創市民活動事業補助金制度として、小中学生から大人たちまで幅広い地域での新たなつながりを作るアイデアや活動(のたまご)を募集する。

 コースは2タイプあり、「ツナコース」は地域内でのつながりが見える仕組みやしかけを創出するもので1件当たり最大50万円、「たまごコース」が多世代・多分野につながるきっかけ(たまご)を新たに創出する活動で1件当たり上限5万円で募集している。協創サポーター(市職員)が活動を支える。

 募集期間は7月31日(木)まで。対象は市内在住・在勤・在学者1人以上を含む3人以上で構成される団体。学校やクラス単位でも応募できる。応募方法詳細は市ホームページから。

 申請後、書類審査(一次審査)、公開プレゼンテーションを通して採択が決まる。

 多摩市協創推進室の西村信哉さんは「若い人たちの新たな参画も促したい」と話していた。

 問合せは市協創推進室【電話】042・338・6803。

お披露目会に出席した阿部市長(左)と桃井代表

多摩エネ協 活動振り返る 設立12年で記念誌製作

 一般社団法人多摩循環型エネルギー協会(多摩エネ協)の設立12年を振り返る記念誌=写真下=が昨年完成したことを祝し、5月31日に「お披露目会」がからきだ菖蒲館ホールで行われた。会員や関係者など約30人が参加した。

 2012年に設立された多摩エネ協は「12年という年月について、東洋的には干支が一周したところ。1年は12カ月、1日は午前・午後それぞれ12時間、1時間は60分(12×5)といった具合で地球の動きにも関連している」として、多摩エネ協にとって12年は記念すべき年ということで記念誌プロジェクトが始まったという。

 記念誌は「私たちはどういう時代に生きているのか〜エネルギーから考える多摩循環型エネルギー協会の12年」と題し、多摩エネ協の成り立ちや活動などの振り返りと24人の関係者による執筆がまとまとめられた冊子になった。

 お披露目会で桃井さんは「私たちの歩んできた歴史というものがここに刻まれている。日々それぞれの人たちが働いていて市民団体として活動している。市民団体の小さな小さな力で何かを変えることができるのか不安でした。しかし、ひとつこのような形になると、次の力がもらえたように感じます。本当にみなさんありがとうございました」とあいさつした。

大震災きっかけ

 東日本大震災の発生を受け設立された多摩エネ協の発足当初の活動は、環境省公募委託事業「地域主導型再生可能エネルギー事業化検討業務」に申請し採択されたことから始まる。多摩電力合同会社(たまでん)を設立し、恵泉女学園大学南野校舎屋上に第1号の発電所を開設。その後、13発電所を稼働させている。

 近年では、多摩エネ協による自然エネルギーの普及啓発活動「エネカフェ」や「次世代リーダー育成プログラム」などを行ってきた。このような活動の軌跡がまとめられた一冊となっている。

 希望者は一冊1000円(税込)で購入することができる。問合せ・申込みは多摩エネ協の江川さん【電話】080・6670・6641。

「子どもの居場所るぴなす」を運営するスタッフ=6月9日

高校生らが運営 子ども食堂「るぴなす」開設 ミチカフェ(関戸)に

 高校生とボランティアが運営する子ども食堂「子どもの居場所るぴなす」が6月2日、ミチカフェ(関戸)に開設され、プレオープンした。

 当日は子どもと大人合わせて約20人が来場し、チキンカレーライスやポテトサラダ、中華スープ、デザートなどを美味しそうに味わっていた。

 9日には本格オープンし、肉じゃがや野菜スープ、サラダなどが用意された。この日、訪れた家族は「肉じゃがはお野菜などに味がよく染みていてご飯によく合い、大根サラダはみずみずしく、スープもほっとする味わいでした。栄養バランスもよく、味も美味しかった。いつもは母子で食べることが多いのですが、温かい雰囲気の中でいただいたご飯は心にしみる美味しさでした」と感想を話していた。男の子は「おいしい」と一言話し、夢中になって食べていた。

交流の場に

 子どもの居場所るぴなすは、昨年に一般社団法人ハピプラを立ち上げた代表理事で高校3年生の宮田幸太さんら学生スタッフが中心となって運営している。

 実施日は毎週月曜日の午後5時から9時まで。小中学生を含む18歳未満は無料、18歳以上は300円となる。

 宮田さんによると、子ども食堂という役割だけだけではなく、勉強や遊び、交流、相談も行える場所にしたいという思いがあり、学生スタッフと子どもが気軽に話し合える居場所にしていくという。

来場者を前にあいさつに立つ小泉会長

多摩センター商店会総会 大通りの夏祭復活へ 小泉会長が表明

 多摩センターエリアの企業や商店からなる多摩センター商店会(小泉藤夫会長)の第45回定時総会と懇親会が6月20日、レストラン「桃里」で行われた。当日は会員や来賓など約40人が参加。小泉会長は4月に乞田川周辺で開いた桜まつりが盛況だったことを振り返りながら「新たな年度がスタートする。引き続きご協力をお願いいたします」とあいさつした。

 また、コロナ禍で3年間中止となり、ここ2年は白山神社で開いていた落合夏祭盆踊り大会を6年ぶりにパルテノン多摩大通り十字路で開催することを発表した。日程は8月30日(土)と31日(日)を予定している。

 小泉会長は「30日は子どもを中心とし、31日は自治連合会婦人部による盆踊りにしたい」と話した。

クラファンの協力を呼びかける春田理事長(左)と島野泉事務局長

多摩子ども劇場 活動40年 子どもたちに生の体験を

周年祝う催し

 地域の子どもたちに芝居や人形劇、音楽などの鑑賞会を開き、身近な地域で生の体験の場を開いてきた認定NPO法人多摩子ども劇場が今年度、設立40周年を迎えた。同法人の春田祐子理事長=人物風土記で紹介=によると、今年度は定期的な舞台鑑賞、キャンプ、季節ごとの催し、多摩中央図書館でのイベントなど、どれもが40周年を記念した盛大な催しにするという。

 先月には舞台鑑賞として、節目の年に記念コンサートを開いてきた古楽器や空想楽器などによるファンタジックな音と遊びの世界を繰り広げる「ロバの音楽座」によるスペシャルコンサートが開かれた。

協働イベントも

 40周年イベントとして、8月には設立当初から続く「子どもキャンプ」「親子キャンプ」が開かれるほか、8月20日(水)には多摩市立図書館の協力を得て「エリック・カールのコラージュ体験とペープサート メッセージカードをつくろう」が多摩中央図書館2階サテライトカウンター前で開催される。午前11時から午後4時まで。参加費は無料、直接会場へ。対象は4歳以上。

会員数は減少

 子ども劇場は1960年代後半、子どもたちの過ごす場として鑑賞と自主活動を柱に福岡県でスタートした。東京でも73年以降、各地で子ども劇場が誕生。多摩ニュータウンでも、多摩市と八王子市の一部(京王堀之内駅・南大沢駅周辺)を中心に86年、多摩子ども劇場が誕生した。

 2000年にNPO法人化し、行政とのコラボなど活動の幅を広げ、13年に認定NPO法人になるとより多くの団体と協働して様々な事業を行ってきた。

 一方で、最大1220人いた会員は、現在120人ほどに減少している。春田理事長は「子どもたちの過ごし方は多様になっているので仕方がない」と話す。また、同法人は運営の支えとなる寄付を募っている(寄附金控除対象)。

質の高い体験を

 08年に始まった「ぽこぽこフェスタ〜ステージアートのおもちゃ箱〜」は、プロのアーティストを招き、子どもたちが自分で選んで文化体験をする一大イベント。

 今年度は26年3月8日(日)に開催するが、同法人では質を落とさず継続して実施したいとクラウドファンディングを行っている。7月20日(日)まで。目標金額は60万円。寄付をするには下記支援サイトから。

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桜ヶ丘公園内にある旧多摩聖蹟記念館

夏季企画展 桜ヶ丘公園から見える風景 旧多摩聖蹟記念館で

 2025年度夏季企画展「開館95年 記念館のみた風景」が現在、旧多摩聖蹟記念館(都立桜ヶ丘公園内)で開催されている。期間は9月28日(日)まで。同館開館95周年、最寄りの京王聖蹟桜ヶ丘駅(旧:関戸駅)開業100周年を記念した企画展。主催は多摩市教育委員会、公益財団法人多摩市文化振興財団。

 多摩聖蹟記念館が開館した1930年。当時は記念館の建つ小高い丘からは、村を一望することができたという。現在は、高く育った木々にさえぎられ、まちの姿は見えにくくなっているが、丘の北東には多摩川と聖蹟桜ヶ丘駅、南東には多摩ニュウータウンが広がる風景を見ることができた。

 企画展では、「多摩聖蹟記念館より見る多摩町:1968年頃」「多摩聖蹟記念館遠望写真:1930年頃」など、戦前から現在までの記念館周辺の航空写真や風景写真を展示する。

 入館料は無料。開館時間は午前10時から午後4時まで。月・火・水休館(祝日除く)、9月2日(火)・9日(火)・16日(火)は開館。問合せは市教育委員会教育振興課文化財係【電話】042・338・6883へ。

ギャラリートーク

 関連イベントとして学芸員によるギャラリート―クも行われる。6月28日(土)、7月26日(土)、8月23日(土)。各日10時〜正午、午後1時〜3時、各20分程度。事前申し込みは不要、当日時間内に記念館事務室で受付。

植物写真展

 同館では毎月テーマを決めて植物の写真展も行う。写真はすべて多摩周辺で撮影されたもの。

 6月は「アジサイ」がテーマ(29日(日)まで)。アジサイ、ヤマアジサイ、ガクアジサイなどの写真が展示されている。7月3日(木)からは「ランの色々」がテーマ。ギンラン、ネジバナなどの写真が展示される。

戦後80年の記録 戦争体験談を募集 多摩編集室より

 タウンニュース多摩編集室では戦後80年にあたり、戦争体験談をお話しいただける方を募集しています。

 この企画は、紙面や特設ウェブサイトを通じて戦争体験を後世に伝えることが目的です。戦時中の生活、学童疎開、学徒動員、防空演習、戦地の実相、出征先や軍隊内での体験など幅広い内容を受け付けています。体験した場所は国内・国外を問いません。

 情報提供は多摩編集室【電話】042・753・8500、または氏名(ふりがな)、年齢、住所、連絡先、お話できる内容の要旨を明記の上【メール】t-tama@townnews.co.jp。

「耳をすませば」のワンシーンに使われたとされる金比羅宮

「耳をすませば」 公開30周年で記念上映 聖蹟桜ヶ丘周辺にゆかり

 聖蹟桜ヶ丘がモデル地になっているとされるスタジオジブリ制作のアニメ映画「耳をすませば」が今年、公開30周年を迎えるとして、記念上映会などが8月10日(日)、関戸公民館ヴィータホールで開催される。入場無料。

 1995年7月に公開された「耳をすませば」は、作品中に登場する背景などが聖蹟桜ヶ丘駅周辺を参考に描かれているなど、多摩市と縁の深い作品。地元商店会でも、主題歌や主役の声優を務めた本名陽子さんを招いたコンサートを20年続けて開くなど、まちおこしに役立てている。

トークショーも

 当日は上映会のほか、トークショーとミニライブが行われる。出演するのは主役の月島雫の声優を務めた本名さん、Kaoさん(天沢聖司のバイオリン担当・演奏モデル)、野見祐二さん(耳をすませばの音楽を担当)、中島義実さん(野球部の杉村役)、佐藤めぐみさん(ピアニスト)の5人。「耳をすませば」の音楽やアフレコなどについての裏話と音楽ライブが披露される。

 時間は1回目が12時30分開場、2回目が午後4時30分開場。定員は各回180人(応募多数の場合は抽選)で、申込みは6月30日(月)まで下記応募フォームから受け付けている。抽選結果は7月7日頃に通知。

関連企画も実施

 公開30周年記念関連企画として、「耳をすませば」の世界と「せいせき」の街展が6月27日(金)から、京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター AB館7階連絡ブリッジで開催される。午前10時から午後8時まで。

 劇中シーンを思い起こさせる街の風景写真を展示するパネル展。期間は27日(金)から7月16日(水)までと9月25日(木)から10月13日(月)まで。8月10日は関戸公民館8階ホワイエで特別展示される。

 イバラードの世界「耳をすませば」井上直久展が8月9日(土)から11日(月)まで、関戸公民館7階ギャラリーで行われる。

 イバラードは、画家の井上さんが現実世界をもとに創り上げた不思議な世界。「耳をすませば」では月島雫による空想シーンに登場した。映画で実際に使われた原画をはじめ、代表的な作品を展示する。

展示された「コクピット」を撮影する来場者

「飛行機」の大学祭 桜美林 来場者に笑顔

 桜美林大学多摩キャンパス(落合)で先ごろ、大学祭「TAMA祭」が開かれた。航空に関する学び舎として2023年に開設された同キャンパス。今回は「航空×地域」をテーマに、飛行機の操作を体験できるスポットや航空について学べる教室が開かれ、飛行機ファンらを喜ばせた。また、飲食スペースが設けられ、ダンスパフォーマンスも披露されるなどのにぎわいをみせ、集まった親子連れからは笑顔がこぼれていた。