任期満了に伴う東京都議会議員選挙は6月22日に投開票が行われ、定数2の南多摩選挙区(多摩市・稲城市)では現職で都民ファーストの会の遠藤千尋氏が3万959票を獲得しトップ当選を果たした。無所属で立憲民主党推薦の新人、岩佐行浩氏がこれに続き初当選した。現職の自由民主党、小礒明氏は及ばなかった。
今夏の参議院選挙の前哨戦ともいわれた今回の都議選。都ファと自民の現職のほか、再生の道の新人など計5氏が2議席を争った。
2回目の当選を果たした遠藤氏は、昨年の都議補選で初当選。1年という短い期間の間で得た実績をもとに選挙戦を進めてきた。22日、午後10時すぎ、当選を確実にすると支持者らと万歳を行い喜びを表した。遠藤氏は「多摩市は日医大多摩永山病院を取り上げて診療継続を訴えた。稲城市は稲城市立病院が年間6億の赤字があるという課題があった。都内全般に言えることだが医療の貧困が際立っている。みなさまの命のインフラを守る取り組みが党派を超えた支持につながった」と振り返り、「医療だけではなく保育、子育てなど地域の声を知事与党として生かしていく。多摩市と稲城市の架け橋になりたい」と抱負を語った。
新人岩佐氏が初議席
初当選を果たした前稲城市議会議員の岩佐氏は、自民党都議会「裏金問題」の解明と対策、多摩市、稲城市からの旧統一教会(施設)の完全な撤退などを訴え選挙戦を展開。岩佐氏は「東京都の無駄遣いをなくす。未来への投資をしていきたい」と展望を語った。
一方、自民の小礒氏は、逆風を受け前回よりも8118票減らし、7回目の当選はならなかった。前多摩市議会議員で無所属で出馬した藤原正範氏、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が立ち上げた地域政党「再生の道」から名乗りを上げた渡辺純平氏は一歩及ばなかった。
投票率 前回上回る
今回の結果を受け、都ファが都議会第一党に復帰することが確実となった。南多摩選挙区の投票率は49・42%で、前回(43・96%)より、5・46ポイント上回った。多摩市は49・58%で、稲城市は49・15%だった。
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