平塚・大磯・二宮・中井版【7月18日(金)号】
だぁれメンバーの橋本さん(左)と杉山さん

NPO法人だぁれ こどもスポットを地図に 二宮の約100カ所を紹介

 二宮町を拠点に活動するNPO法人だぁれ(橋本由恵代表)がこのほど、子どもたちとその家族が町の魅力を発見し活用できる「にのみやこどもまんなかマップ」を作成した。マップは町内の幼稚園、保育園、小学校、中学校の子ども全員に配布されている。

 同マップは、子育て世代からの「子どもを連れて行ける場所をすぐに見つけられる何かがあればいいのに」という声をきっかけに、5月から同法人の子育てをしている5人で制作を開始した。

 ウェブサイトやSNSで情報を募り、メンバーや知人の口コミを頼りに、実際に現地へ足を運び調査。水遊びやボール遊びができる公園や、子連れでもゆっくりと過ごせる飲食店、猫との癒しの写真スポットなど、町内の約100カ所を紹介している。「高架下が涼しい」や「高台で景色がよし」など地元民だからこそ知る一言情報もある。

 同マップはA2サイズで5500部発行。同町の小中学生に配布されるほか、子育てサロンなどの施設でも配られている。メンバーの杉山みかるさんは「このマップを持って二宮町を楽しんでもらえたらうれしい」と話す。

「あったらいいな」の声

 同団体は昨年5月に空き家を再生した「だれんち」を二宮町二宮にオープン。今年1月には「多世代交流と自己実現による町づくり事業」として、NPO法人化し活動している。

 マップには制作するなかで集まった「こんなのあったらいいな」という声も記載。雨の日でも遊べる場所や、親子でランチしやすい所、中高生が集える場所などのほか、スケボーパーク、防音スタジオなど多くの要望が寄せられた。

 橋本さんは「こんなのあったらいいなという声が、より良い町づくりのきっかけになれたらうれしい。夏休みの良い時間の過ごし方に使ってもらえれば」と話した。
ハイエストカップで優勝したYANAGIさん(左)とSUNADEMUSさん

平塚出身レゲエユニット 亡き友の夢背負い大阪へ 日本最大級フェス出演

 平塚市出身のレゲエユニット「YANAGI&SUNADEMUS(スナディモス)」が、8月2日(土)と3日(日)に大阪府で開催される日本最大級のレゲエフェス「ハイエストマウンテン2025」に出演する。

 「YANAGI&SUNADEMUS」の2人は、6月15日に大阪府で開催された予選大会「ハイエストカップ」で優勝。ハイエストマウンテンへの出演権をつかみ取った。

 ハイエストカップの決勝を振り返りYANAGIさんは、「大阪はアウェーな雰囲気だったけど、1曲目でつかみを感じた。どう盛り上げるかイメージしていた通り、お客さんが反応してくれた」と、興奮冷めやらぬ様子で語る。

同級生で結成

 平塚市出身の2人は、同じ学校にはなったことがないものの、中学生のころから知り合いだったという。偶然にも、2人とも19歳のときにレゲエの本場・ジャマイカへ行くなど、共通点が多かった。2018年に、地元の同級生4人で「紅谷町ラガマフィン倶楽部」を結成。順調に活動してきたが4年ほど前、メンバーの一人I―KEN(アイケン)さんが不慮の事故で亡くなり、活動も休止。I―KENさんの生前の夢だった「アルバムを出すこと」「残した楽曲をレコードにすること」「ハイエストマウンテンに出演すること」の3つの夢を叶えるべく、YANAGIさんとSUNADEMUSさんの2人で、今年活動を再開した。

 4月にはアルバム『COMEHOME』を発売。同アルバムの表題曲である『COMEHOME』は、I―KENさんを含む3人で作った思い入れの強い曲だったという。今回新たにレコーディングし直し、「アルバムを出す」という夢を叶えた。

 亡き仲間の夢を背負い挑んだハイエストカップは、2人にとって絶対に負けられない戦いだった。ハイエストマウンテンへの出演が決まり、YANAGIさんは「I―KENの思いを形にすることができて良かった」と胸をなでおろす。

平塚代表として

 ハイエストマウンテンには全国から15組が出場する。念願の大舞台にYANAGIさんは、「地元平塚の代表として、I―KENの夢も叶えてきたい」と亡き友に誓う。SUNADEMUSさんは「当日は、ハイエストマウンテンのトップバッターを務める。お客さんはお金と時間を使って来てくれるので、ワクワクドキドキ感をどう提供できるか、いい意味でハプニングを起こしたい」と意気込んだ。

「第73回関東東海花の展覧会」の「花苗の部」で農林水産省農産局長賞を受賞した 高橋 謙一郎さん 平塚市寺田縄在住 53歳

喜ばれる花 作り続けたい

 ○…「消費者に喜ばれる花」を追求した結果が結実。2月に開かれ全1462点が並んだ「関東東海花の展覧会」。131点が出品された「花苗の部」で丹精込めて育て上げた「パンジー『よく咲くスミレ』ミックス」が第2席を受賞した。5月下旬の表彰式には繁忙期で出席できず、その後表彰状が手元に届き「やっと実感できた」。喜びを胸に、7月8日には平塚市役所を訪問。「市長に報告するのは緊張したが、受賞の重みを感じ、今後の栽培の励みになる」

 ○…寺田縄で代々続く農家に生まれた。金田小、金旭中、大原高出身。当時は「農家を継ぐ気はなかった」というが、両親の勧めで進んだ農業アカデミー(海老名)で意識が変わった。非農家から就農しようとする人、農家の後継ぎに出会い、研修先で花の苗物を扱った。「両親が生産している野菜だけでなく、これからは花も」と、ガーデニングブームに目を付け27歳で就農。大量生産を始めると1年目は成功したが、2、3年目となると手が回らず苦戦した。

 ○…以来「量より質」がモットーに。花に合わせた水、肥培管理を徹底。現在は「平塚園芸」の代表として父、パート従業員2人とともに約2500平方メートルの敷地でパンジー、ビオラ、ペチュニアを中心に年間約20万ポットを栽培している。「人手不足、燃料や肥料のコスト高もあるが、負けずに高品質を届けたい」と一貫している。

 ○…所属する平塚市園芸協会花き部会や地元の消防団などの活動にも精を出す。多忙な自身を支えるのは消費者の声。直売所あさつゆ広場で「今年はまだ」「待っていたわよ」と、自分の生産する花苗を待っていてくれる人たちに向けこれからも生産を続ける。

鴫立庵 紙風鈴と俳句作ろう 小学生対象 7月26日

 日本三大俳諧道場として知られる鴫立庵(大磯町大磯1289)で7月26日(土)、小学生以上が対象のワークショップ「紙風鈴を折って俳句を作ろう」が開催される。

 ワークショップは午前10時〜正午。定員20人で要予約。費用は500円(材料費・入庵料込)。小学1・2年生は保護者同伴。

 参加希望者は、電話か同庵ホームページ内の問い合わせメールフォームから申し込む。

 申し込み、問い合わせは鴫立庵【電話】0463・61・6926。

平塚空襲の体験を語る伊藤さん(左)

平塚空襲の体験語る 「ゆりの会」が中学生に

 平塚市、大磯町、二宮町などの3市2町(中地区)の退職女性教職員で組織される「ゆりの会」が7月11日、平塚市立旭陵中学校で戦争体験を語り継ぐ講話を行った。

 同校の総合的な学習で「平和」をテーマに学ぶ授業の一環。同校体育館で2年生約90人を対象に実施された。

 講話では同会メンバー、平塚空襲を体験した伊藤由紀子さん(90)が語った。1945年7月16日から17日にかけ平塚空襲に遭い、焼夷弾をよけながら馬入の土手に逃げて命が助かったことや、「自宅が燃えて残った『つるべ井戸』の場所から、ここが自宅だったと分かった」ことなどを丁寧に話した。

 代表の男子生徒は「空襲時に空が真っ赤になるなど、今の日常では想像できないことが起きたと分かった。自ら考え行動することを大切にしたい」と話した。

平和学習会も

 同会は中地区教育文化研究所主催の「子どもと考える平和学習会」でも戦争体験の語りを行う。日程は7月29日(火)二宮町生涯学習センターラディアン、30日(水)平塚市中央公民館ほか。各日午前9時50分〜11時30分。映画の上映も実施。参加無料。(問)同所【電話】0463・31・7717

「糸辺」ちなむ14作家が展示 大磯 つきやまなどで

 「織る」や「編む」、「縫う」など「いとへん」にまつわる創作活動をしている、大磯ゆかりの作家が集うマルシェ「糸辺」が7月19日(土)〜21日(月)、つきやまBooks(大磯町大磯1156)のほか、隣接するギャラリーお風呂場、茶屋町カフェなどで開催される。午前11時〜午後8時(最終日は午後5時)。作家在廊は午後5時まで。

 今年は14組の作家が参加する。詳細は「糸辺」Instagram。

前回寄せられた食品の一部

中栄信用金庫 各支店でフードドライブ 8月29日まで

 中栄信用金庫(本店・秦野市/北村圭一理事長)は、「子どもの未来応援プロジェクト」として8月29日(金)までフードドライブを実施している。同金庫の各支店で家庭や企業で眠っている食品や防災備蓄品などの寄付を受け付ける。

 提供できる食品は【1】常温で保存できる【2】開封されていない【3】賞味期限が明記され残り2カ月以上あるもの。アルコール類や生鮮食品、賞味期限の記載がないもの、外袋が破れているものは不可。各支店にフードドライブ用の専用ボックスが設けられているので、寄付できる人は支店まで持ち込みを。寄贈された食品は、同金庫から(公社)フードバンクかながわを通して食品を必要とする人や子ども食堂、母子支援施設などに届けられる。(問)同金庫【電話】0463・81・1852

高部さん(左)と小林さん

大磯在住小林さん・高部さん ID柔道「見てほしい」 知的障害者の大会出場

 大磯町在住の小林陸さん(26)、高部勇翔さん(24)は、町内の浜名道場で知的障害者の安全を守るルールのもと行われる「ID柔道」に励んでいる。日本代表として国際大会にも出場経験のある二人は、9月にある第6回全日本ID柔道大会(東京都)に出場予定。高部さんは「勝ち負けにはこだわらないけど、頭を使って駆け引きし、努力したい」と意気込む。

 小林さんは、9歳の時にきょうだいの影響で柔道を始めた。頸椎が不安定で、転落や激しい運動に注意が必要なダウン症だが、関節技などに制限があるID柔道であれば安全に取り組めているという。

 小林さんが「よく褒められる」と笑顔を見せる大きなあいさつは、柔道で身に着けたものだ。年2回の大会には欠かさず出場し、緊張で腹痛に襲われたこともあったというが、「強くなりたい。もっと柔道をやりたい」と挑戦を続けている。

 ASD(自閉スペクトラム症)の高部さんは、中学生の体育の授業で、「センスがある」と褒められたのをきっかけに柔道を始めた。「心を閉じてしまったこともあったけど、柔道だけは続けられた」と、先生や仲間の存在に感謝する。

 「ID柔道をみんなに見てもらいたい」と話す高部さん。ID柔道は正式種目にはなっていないものの「パラ五輪に出たい」という目標を抱き、日々汗を流す。

部会長に就任した宝蔵寺さん

平塚法人会青年部会 新部会長に宝蔵寺さん 若さ生かした活動を

 (公社)平塚法人会青年部会の23代目部会長に、(有)日宝美装(平塚市土屋)代表取締役社長の宝蔵寺賢さん(48)が6月、就任した。

 平塚税務署が管轄する平塚市・伊勢原市・秦野市・大磯町・二宮町の企業約3500社が加入する平塚法人会を親会に持つ同部会は、現在50歳までの65人が在籍。子どもたちへの租税教育、健康経営を中心とした企業経営のための情報提供、会員企業同士の交流促進などの役割を担う。

 宝蔵寺さんは「2025年度は既にエリア内の小学校7校で租税教室を実施しました。平塚オリジナルで作成した紙芝居とカルタが子どもたちに好評なんです」と話す。

 平塚青年会議所理事長、平塚商工会議所青年部会長などを務めた宝蔵寺さんは、45歳で同部会に入会。「若いメンバーならではの柔軟な発想とフットワークの軽さで、積極的に事業参加していきたい。一人では何もできないので、仲間と共にここで経験を積んでみんなで成長していきたい」と前を見据えた。

新事業進めたい 平塚LC 久保田 聡会長  

 「一人では大きなことができない」と、2021年に入会。「偶然にも息子が生まれた5月11日が入会日だったんです」と感慨深げに振り返る。

 21人の会員の代表として「伝統を継承し、心を一つに皆の力で有効的な奉仕活動の充実を!」を今年度のスローガンに掲げ、新事業を進める。

 今年の「湘南ひらつか七夕まつり」で初めて実施した小児がんの子どもを支援する「レモネードスタンド事業」は、10月の平塚商工会議所主催の「産業FES」でも実施予定。障害者と共に種まきや収穫をした農産物を販売したり、困窮世帯の子どもへの支援事業も考えている。

 「自己満足で終わらせず、有効的な地域・社会貢献を続けたい」

遠藤さん(後列中央)、子ども、講師ら

三嶋神社太鼓保存会 復活した祭囃子を守る 世代つながり40人参加

 三嶋神社太鼓保存会(平塚市/高井章会長)が7月11日、「須賀のまつり」(7月19日、20日)を前に最後の練習を行い、地元の小学生約40人が集まった。

 40年前に発足した同会は、50年前まで途絶えていた須賀の祭囃子を地元の子どもたちに継承している。

 指導するのは、同会発足時に10歳だった千石河岸在住の遠藤恵さん(49)。須賀の太鼓を始めて以来39年間、同会に通っている。

 最初の3年間は、元々須賀の祭囃子がルーツだった二宮町の大山囃子を演奏していた数人が指導にあたっていたという。4年目からは、遠藤さんをはじめとした須賀の子どもたちが講師になった。

 遠藤さんは指導を続ける理由について、「初めは頼まれたことがきっかけだったけれど、仲間を作りたかった」と振り返る。現在、遠藤さんの20代の娘2人も指導者として会を支えている。

 15年前までは中学生以上が太鼓を続けられる場がなかったが、遠藤さんが「仲町太鼓連」を発足。現在10人が所属しており、小学生の講師を兼任している。

二宮町から笛継承

 徐々に祭囃子に笛を取り入れたくなった遠藤さんは、「39年前、二宮町から指導に来ていた人の中に自分と同年代の子どもがいたことを思い出したんです。今もきっと続けていると思って」と指導者探しに奔走。関係者をたどり、9年前に元町北太鼓保存会の池田慎一さんを見つけ、指導してもらうことになった。7年前からはお互いの祭りで太鼓と笛を披露する機会を設けている。

 遠藤さんは「継承には育成が大事なので、楽しく長く続けられる環境づくりをしてくれている地域の人たちに感謝したい」と語った。

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チューブを使って救助する様子

水上安全法を講習 大磯町の赤十字奉仕団

 大磯町災害救護赤十字奉仕団(内田誠一委員長)の水上安全法講習会が6月28日、大磯ロングビーチで実施された。県内から8人が参加したほか大磯プリンスホテルの従業員が講習を受けた。

 当日は、胸骨圧迫のほかAEDの使い方などをプールサイドで体験。胸骨圧迫の際の姿勢など、気を付けるべきポイントを確認した後、参加者はプールでの実践へ。足がつかないところで溺れている人を発見したときの、チューブを使った救助の仕方を、デモンストレーションを交えながら学んだ。

 内田委員長は「皆さん熱心でありがたい」と目を細めていた。

環境を楽しく学ぼう 7月27日

 「ひらつか環境フェア2025」が7月27日(日)に平塚市リサイクルプラザ(四之宮7の3の5)で開かれる。午前10時〜午後2時。入場無料。同フェア実行委員会と平塚市の主催。

 「環境についてみんなで楽しく学んで活かそう」をテーマに、里山の自然の材料を利用したおもちゃ作りやごみの分別を学ぶ魚釣りゲームなど、市民活動団体や企業による環境教室を実施。パネル展示や電気自動車の給電デモンストレーションなども。問い合わせは事務局【電話】0463・21・9762。

(左から)落合市長、高橋さん、松木さん(JA湘南提供)

寺田縄の高橋さん 2席の喜び市長に報告 関東東海花の展覧会で

 関東東海地域の1都11県と花き関係6団体が主催する「第73回関東東海花の展覧会」の「花苗の部」で第2席にあたる農林水産省農産局長賞を受賞した高橋謙一郎さん(寺田縄)=人物風土記で紹介=と、平塚市園芸協会花き部会長の松木寿永さんが7月8日、平塚市役所を表敬訪問した。

 高橋さんは、2月2日まで開かれた同展覧会で同部門出品の131点の中から2席に選ばれた。受賞したのは「パンジー『よく咲くスミレ』ミックス」。「品種本来の特性が十分発揮されており開花連続性があり、花が大きく見ごたえがあった」などと評価を受けた。

 落合克宏市長に受賞を報告した高橋さんは「受賞を励みに、今後も消費者に喜ばれる花を育てていきたい」と話した。

開花し始めた百日草(7月14日撮影)

イシックス馬入のお花畑 大輪の百日草開花 見頃は8月から9月

 相模川河川敷のイシックス馬入のお花畑で、ピンクやオレンジ、白など色とりどりの「百日草」の開花が始まった。

 初夏から晩秋にかけて、長い期間花を咲かせることから名づけられた「百日草」。同所では5月中旬に種をまき、7月上旬から開花が始まっている。

 今年は例年とは異なる雰囲気を楽しんでもらおうと、大きな花が特徴の品種を栽培。平塚市みどり公園・水辺課によると、8月から9月にかけて見頃を迎えることが予想されるという。

 同所は、四季折々の花を楽しめる人気のスポット。市とボランティア団体が協力して、草取り等の維持管理を行っている。

国際奉仕に注力 平塚RC 高橋 建二会長

 入会してから13年目の年に、節目となる第70期会長に就任した。

 今年度のテーマは「FUN TO ROTARY〜ロータリーを真剣に楽しもう〜」とした。若い人が入会しやすいよう、自ら関わり、一人一人が主役になる楽しいクラブにしたいという思いが込められている。現在、66人が所属する同クラブ。来年70周年記念事業を控えているため、「今年度は準備期間なので、やることが多いんです」と意気込む。

 今年度は国際奉仕に力を入れたいと、昨年度に引き続き、平塚市に住む外国人向けの防災事業を実施する。「原点を大切にしながらも、時代に合わせた柔軟な発想で、誰もが誇れるクラブを目指します」と話した。

功労者表彰の受賞者(提供写真)

環境保全、工業保安を表彰 平塚1団体1人、二宮1人

 多年にわたり環境の保全や高圧ガス・火薬類の保安などの各分野で功績をあげた個人や団体を表彰する「令和7年度神奈川県環境保全功労者・工業保安功労者湘南地域県政総合センター所長表彰」の受賞者が先ごろ決定し、6月10日に平塚合同庁舎(西八幡)で表彰式が行われた。

 受賞したのは各分野での業績が広く県民の模範となると市町や関係団体から推薦された個人13人、4団体の17者。

 平塚市からは、環境保全・美化運動功労として三興製鋼株式会社、工業保安・高圧ガス保安功労で金木望さんが選出。

 二宮町からは、工業保安・高圧ガス保安功労として三澤淳さんが選出された。

手持ち花火を体験した

「安全な花火」消防職員伝え 海の星幼稚園で

 二宮町二宮の海の星幼稚園で7月14日、手持ち花火をする予定のあるデイキャンプを前に、二宮町消防本部職員による安全講座「おもちゃはなびのあそびかた」が実施された。

 年長組の園児13人が参加。家で花火をする時の注意点をクイズ形式で学ぶと、手持ち花火の体験では一人一人が落ち着いてろうそくに花火をつけ、友達との間隔を保って楽しんでいた。

戦争体験を描いた絵を見せる古谷さん

すくむ足、母に叱咤され 平塚市徳延在住 古谷さん

 平塚市徳延在住の古谷公利さん(87)は、1945年4月15日の川崎大空襲と、同年7月16日深夜から17日未明の平塚空襲を経験した。戦争関連の記事がスクラップされたファイルには、記憶を留めようと描きおこした絵も。「百聞は一見に如かずだから」と戦禍を伝えている。

 終戦当時7歳だった古谷さん。国鉄に勤務する父と、母、4歳下の弟の4人で川崎の平間駅近くにあった一軒家の官舎で暮らしていた。

 川崎大空襲に遭った日、空襲警報が鳴ると父は職場へ。古谷さんは母と弟と、官舎の並ぶ敷地内にある、線路の枕木を組んで作った大きな防空壕を目指して走った。途中、10m先に大きな爆弾が落ちた時には、近くの民家に飛び込み、布団をかぶったおかげでガラスなどを含んだ爆風もしのげた。なんとか防空壕に飛び込み一夜を過ごした。翌朝、防空壕の戸を開けると父がいて、無事を喜び合ったという。

 大空襲の2日前、東京方面に向かうB29を見て足がすくんで動けなくなってしまったのを「本番でそれでは死んでしまう」と母に叱咤されていた古谷さん。「それがなかったら、きっと逃げ遅れて死んでいた」

 川崎大空襲後、横浜勤務の父と離れ、母の実家がある平塚市根坂間へ親戚疎開。平塚空襲の夜は、母と弟と日向岡に登って逃げた。「川崎の空襲を経験しているから、怖くて静止できずにいると、母は『記録だから、よく見ろ』と。強い人だった」。東の空が真っ赤に染まり、炎の反射でB29の銀色の胴体が見えるほどだった。

 玉音放送を聞いた記憶はないが大人たちに終戦を知らされた途端「急に夏の暑さを感じた気がする」と古谷さん。機銃掃射を受けたこともあり、「九死に一生じゃなくて、万死に一生」と人生を例える。「戦争は個人の力では止められない。でも政治なら食い止められるかも。社会に関心を持ち、独裁的な考え方に反対することも大切」と、言葉を残していく。

大会に向けて練習する渡邉さん

星槎国際高等学校 アーチェリーでIH出場 全国優勝狙う渡邉光希さん

 星槎国際高校湘南学習センター=大磯町国府本郷=のアーチェリー専攻で学ぶ渡邉光希さん(3年)が8月7日(木)から始まる全国高等学校総合体育大会(インターハイ)のアーチェリー競技に出場する。

 5月に行われた県予選では約50人が出場。合計72本を撃った総得点で順位を競った。「前半は悪くなかった」と集中した射的で合計639点を獲得した。団体では4位、個人では優勝を飾り、県から1人だけが出場できるインターハイの舞台に駒を進めた。

 渡邉さんは「全国に行けることは良かったけど、点数には満足いっていない」と主将としての悔しさもにじませた。

 小学4年時に同校の文化祭で体験したアーチェリーを中学1年で始めると「自分の弱点と戦えるところが好き」と魅了された。「良い射的ができても一喜一憂せずに、次の射的に集中することが大事」と極意を話す。

日本代表も狙う

 2年連続となるインターハイ出場。目指すのは昨年の5位入賞を越える優勝と、21歳以下日本代表への選出。「自己ベストの660点を越えれば絶対に狙える」と意気込み練習に励む。

 同部、県を代表しての出場に、「他の選手たちの思いも背負って戦いたい」と力強く話した。

邸宅で学ぶ夏の暮らし 明治記念大磯邸園で展示

 明治記念大磯邸園(大磯町東小磯295ほか)で7月19日(土)〜8月17日(日)、昔の大磯の夏の情景を再現する企画展示「夏の邸宅と海水浴〜歴史や季節を感じ、その魅力を再発見〜」を実施する。旧大隈重信別邸・旧古河別邸と陸奥宗光別邸跡・旧古河別邸の2邸宅で開催。

 大磯町海水浴場は、1885年に、陸軍軍医総監を退官後、国民の健康増進のための『海水浴概説』を出版した松本順によって開設され、今年140周年を迎える。展示では歴史を学べるほか、昔の水着や浮き輪、蚊帳などの調度品を展示し、夏の邸宅での暮らしを感じられる企画展となっている。

 開園時間は午前9時〜午後4時30分(最終入園は4時)。入場無料。

(問)明治記念大磯邸園【電話】0463・61・0101

冨吉さん(前列右)と実行委員

平塚万博 若者に出演の場提供 10月4日 ひらしんホール

 「平塚万博2025」が10月4日(土)、ひらしん平塚文化芸術ホールで開催される。夢叶うひらつか実行委員会(冨吉裕一実行委員長)主催。

 今年のテーマは「未来×(ミライカケル)」。これまで平塚ゆかりのプロの伝統芸能アーティストによるステージをメインとしていたが、地元の若者に平塚の未来への希望を抱いてもらいたいと、出演者の公開オーディションを初企画した。

 冨吉実行委員長は「平塚に眠っている人材がいるはず。ステップアップの場にしてもらいたい」と話す。

 対象は平塚市在住・在学・在勤の10〜20代の個人・団体。オーディションは8月23日(土)を予定している。平塚万博出演者は、今井亮太郎さん(ブラジルピアノ)や市川千代若さん(舞踊女形)など。(問)木村実行委員【電話】0463・25・5015

ペアを組む小澤さん(左)と芹澤さん

男子ソフトテニス 息合わせ全国で1勝を 小澤さん、芹澤さんペア

 西湘高校の男子ソフトテニス部に所属する中井町在住の小澤陽樹さん(2年)と大磯町在住の芹澤千哲さん(同)ペアが、7月25日(金)から山口県で開催されるインターハイに出場する。同部は昨年、50年ぶりにインターハイ出場を手にし、2年連続となる全国の舞台だ。

 1年生のころからペアを組む2人は、5月の予選会で3位に入賞し、インターハイ出場を手にした。小澤さんは「3位以内を目標にしていたが、もっと上を目指したかったという悔しさもある」と振り返り、予選会で得られた課題を修正して更なる成長を目指す。

 先輩ペアが半世紀ぶりにインターハイの舞台を踏んだ昨年、1年生だった2人は部員と共に会場で声援を送った。「県とは違い、会場の雰囲気がすごかった」と口を揃え、独特の熱気に圧倒されたという。

 芹澤さんの兄は同部出身で、大学生活を送りながら同部のコーチを務めている。高校時代は関東止まりだった兄を上回る成績を残せたことがうれしいという芹澤さんは、「気恥ずかしい気持ちもあるけれど心強い存在」と、間近で練習を見守っる兄の期待も背負って全国での活躍を誓った。

平塚市 学校給食の試食も 7月30日 イベント実施

 平塚市の学校給食について理解を深める機会として、「学校給食展」が7月30日(水)に平塚市学校給食センター(田村9の23の1)で開かれる。午前の部が10時〜11時30分、午後の部が1時30分〜3時。予約不要、参加費無料。

 当日は、学校給食に関する展示のほか、体験やクイズなどが行われる。午前の部では、給食の一部を試食することもできる(試食は先着順で整理券配布)。

 来場者は室内履きと靴を入れる袋を持参する。大神スポーツ広場に駐車場を設けるが、同センターでは公共交通機関の利用を呼び掛けている。

(問)同センター【電話】0463・55・6371

収穫する施設利用者

ブルーベリー今年も豊作 福祉事業所で収穫進む

 知的障害者らの就労支援を行う社会福祉法人進和学園(出縄守英理事長)の施設「しんわルネッサンス」(平塚市上吉沢)の観光農園で7月9日、ブルーベリーの収穫が行われた。

 同園にある300本ほどの木に「ティフブルー」や「ホームベル」などのブルーベリーが実っている。この日は近隣の福祉施設5カ所から集まった「ブルーベリーサポーターズ」15人が収穫作業に参加し、大きく実った果実を丁寧に収穫した。メンバーには100gにつき60円の工賃が支払われる。

 参加した同施設利用者の高橋光二さん(41)は「つぶさないようにそっと取ると甘くて美味しい実が取れます」と収穫方法を話した。

 1シーズンで900kg以上を収穫するブルーベリーは、市内外の店で販売されている。同園では8月末まで(予定)一般客の収穫も受け付けており、入場料500円、小学生以下無料。収穫100gにつき200円で持ち帰ることができる。前日までに予約。(問)同施設【電話】0463・58・5414

清掃活動をする会員ら=提供

清掃で地域の絆つなぐ 中井町の青年団体が

 中井町商工振興会青年部(及川佑介部長)は7月6日、中井町藤沢旧道で清掃活動を行った。 

 地域への感謝と絆を深めるために行う「絆感謝運動」の一環として実施。参加した青年部のメンバー4人は、旧道に溜まった枯れ葉などを清掃した。 

 及川部長は「清掃中に町民の方から労いの声をかけて頂いた。このような活動を通じて、これからも地元の人たちと絆を深めて行きたい」と話した。

須賀のまつり 7月19日と20日開催

 平塚三嶋神社(岩見紀孝宮司/夕陽ケ丘)毎年恒例の例大祭「須賀のまつり」が、7月19日(土)と20日(日)の2日間にわたり開催される。

 同まつりは江戸時代から続いており、流行病、疫病を防ぐとともに、豊漁豊作と平穏無事を祈る神事だ。

 全8基の神輿が巡行するほか、平塚海岸では禊行事の「浜降祭」が行われる。夜には、「お祭りパレード」を実施する。

(問)同神社社務所【電話】0463・22・3510

表彰されたチームの選手ら

市長杯上位チームに表彰 少年サッカー勝原SCなど

 4月から6月にかけて行われた平塚市長杯争奪サッカー大会の表彰が、7月11日に平塚市役所で行われた。上位チームの児童らが、落合克宏市長と市サッカー協会の片倉章博会長から表彰状とメダルを受け取った。

 大会には同協会に所属する42チームが参加した。12歳以下の部門で優勝した『T・C・F・C・』の山本樹希さん(6年)は「平塚の頂点に立ててとてもうれしいです」と喜び、10歳以下の部門で優勝した『勝原SC』の文字快翔さん(4年)は「初めて優勝できて良かった」と話した。