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平塚・大磯・二宮・中井 スポーツ

公開日:2025.07.18

大磯在住小林さん・高部さん
ID柔道「見てほしい」
知的障害者の大会出場

  • 高部さん(左)と小林さん

 大磯町在住の小林陸さん(26)、高部勇翔さん(24)は、町内の浜名道場で知的障害者の安全を守るルールのもと行われる「ID柔道」に励んでいる。日本代表として国際大会にも出場経験のある二人は、9月にある第6回全日本ID柔道大会(東京都)に出場予定。高部さんは「勝ち負けにはこだわらないけど、頭を使って駆け引きし、努力したい」と意気込む。

 小林さんは、9歳の時にきょうだいの影響で柔道を始めた。頸椎が不安定で、転落や激しい運動に注意が必要なダウン症だが、関節技などに制限があるID柔道であれば安全に取り組めているという。

 小林さんが「よく褒められる」と笑顔を見せる大きなあいさつは、柔道で身に着けたものだ。年2回の大会には欠かさず出場し、緊張で腹痛に襲われたこともあったというが、「強くなりたい。もっと柔道をやりたい」と挑戦を続けている。

 ASD(自閉スペクトラム症)の高部さんは、中学生の体育の授業で、「センスがある」と褒められたのをきっかけに柔道を始めた。「心を閉じてしまったこともあったけど、柔道だけは続けられた」と、先生や仲間の存在に感謝する。

 「ID柔道をみんなに見てもらいたい」と話す高部さん。ID柔道は正式種目にはなっていないものの「パラ五輪に出たい」という目標を抱き、日々汗を流す。

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