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平塚・大磯・二宮・中井 社会

公開日:2025.07.18

三嶋神社太鼓保存会
復活した祭囃子を守る
世代つながり40人参加

  • 遠藤さん(後列中央)、子ども、講師ら

 三嶋神社太鼓保存会(平塚市/高井章会長)が7月11日、「須賀のまつり」(7月19日、20日)を前に最後の練習を行い、地元の小学生約40人が集まった。

 40年前に発足した同会は、50年前まで途絶えていた須賀の祭囃子を地元の子どもたちに継承している。

 指導するのは、同会発足時に10歳だった千石河岸在住の遠藤恵さん(49)。須賀の太鼓を始めて以来39年間、同会に通っている。

 最初の3年間は、元々須賀の祭囃子がルーツだった二宮町の大山囃子を演奏していた数人が指導にあたっていたという。4年目からは、遠藤さんをはじめとした須賀の子どもたちが講師になった。

 遠藤さんは指導を続ける理由について、「初めは頼まれたことがきっかけだったけれど、仲間を作りたかった」と振り返る。現在、遠藤さんの20代の娘2人も指導者として会を支えている。

 15年前までは中学生以上が太鼓を続けられる場がなかったが、遠藤さんが「仲町太鼓連」を発足。現在10人が所属しており、小学生の講師を兼任している。

二宮町から笛継承

 徐々に祭囃子に笛を取り入れたくなった遠藤さんは、「39年前、二宮町から指導に来ていた人の中に自分と同年代の子どもがいたことを思い出したんです。今もきっと続けていると思って」と指導者探しに奔走。関係者をたどり、9年前に元町北太鼓保存会の池田慎一さんを見つけ、指導してもらうことになった。7年前からはお互いの祭りで太鼓と笛を披露する機会を設けている。

 遠藤さんは「継承には育成が大事なので、楽しく長く続けられる環境づくりをしてくれている地域の人たちに感謝したい」と語った。

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