さがみはら中央区版【8月7日(木)号】
自動販売機の4つの面に「カルコパイライト型」の太陽電池が設置されている

曲がる太陽電池 市内で世界初の実証 来年、マザー工場建設へ

 相模原市に拠点を置き、軽くて曲がる次世代太陽電池を開発している株式会社PXP(東淵野辺)が7月26日、市立相模原麻溝公園(南区)で新たな実証実験を開始した。熱や衝撃への耐性などを検証し、来年予定のマザー工場建設へ弾みをつける狙いだ。日本の太陽電池産業を再興し、地球温暖化が進行する中で脱炭素をリードする存在になるのか。

 同社が手掛けているのは「カルコパイライト型」という太陽電池。政府が開発に注力している「ペロブスカイト型」とは捉える波長が異なり、熱への強さや耐久性の面で優れている。国内でフレキシブルなカルコパイライト型を開発しているのは同社だけで、世界でも数少ない。

熱や衝撃への耐性検証

 相模原麻溝公園で始まった実証実験は、カルコパイライト型を自動販売機に直接設置するもの。同社によると、こうした実験は世界でも初めての試み。天気の良い日中は太陽電池によって100%電力を賄うことができ、1日で平均すると約6割の供給が可能だという。

 実験では、屋根の無い夏の屋外で高温になる自動販売機にも設置できることや、人の影が落ちたりボールがぶつかって凹んだりする公園でも発電を継続できること、4つの面に設置した太陽電池が1日の太陽の動きに伴い効率よく発電することなどを実証する。

 同社は現在、生産の中核となるマザー工場を市内に建設する計画に向けて各所でさまざまな実験をしている。担当者は「色々な事例をやり、ニーズの調査や実績を積んでいきたい」と話す。

 同公園での実験は、同社と市、サントリーホールディングス株式会社、三菱商事株式会社の連携で1年間行われる予定。

「ものづくりを置いていかない」

 株式会社PXPの栗谷川悟社長は「ものづくりは時間もお金もかかるが、これがなくなると産業の中身がなくなる大事なところ。置いていっちゃいけない」と話す。日本のものづくりを強くしたいという思いから、26日に地域の小学生5人を自社の研究所に招待し、見学会を開催。「我々の技術は世界最先端だと思います。ものをつくるのって面白そうだなと思ってもらえたら嬉しい」と子どもたちに語りかけていた。

 熱心にメモを取っていた小学6年生の齋藤康稀さんは「電子工作に興味がある。この会社に入りたい」と感想を話した。

配布中のジェンダーギャップすごろく

ソレイユさがみ GG(ジェンダーギャップ)すごろくで機運醸成へ 男女共同参画きっかけに

 相模原市立男女共同参画推進センター(ソレイユさがみ/橋本)が会館25周年を迎え、記念事業として「ジェンダーギャップすごろく」をこのほど制作し、配布している。同センターでは、「男女共同参画を身近に感じるきっかけになれば」と話す。

 ソレイユさがみは2000年の開館以来、男女共同参画の推進を進めてきた。しかし、同センターの加藤由美子館長は「男女共同参画と聞くと、取っつきにくいせいか市民に浸透していない。なかなか身近になっていない」と長年の課題を口にする。そこで、市民に男女共同参画を身近に感じてもらえる事を模索する中で、「楽しみながら考えるきっかけになる」とすごろくの構想が持ち上がった。昨秋からソレイユさがみの情報委員会で検討し、制作へ向け始動した。

 今回テーマにしたのは、「ジェンダーギャップ(男女間の格差)」。世界経済フォーラムが経済、教育、健康、政治の分野ごとに算出するジェンダーギャップ指数の世界ランキングでは148カ国中、日本は118位。中でも政治分野でのギャップが目立つ。特に政治に関しては、閣僚の女性比率が低く、これまでに女性の首相がいないなどの格差がある。そこで、さまざまなジェンダーギャップを取り上げ、考えるきっかけになるようにと工夫して制作が進められた。

意識変えるツールに

 完成したすごろくはA3サイズの2つ折り。全25マス。各マスにトークテーマが記され、止まったマスの話題について参加者が互いに考えたり意見を述べ合う。マスには「女性は管理職に就きたいという意識が低い?その背景にはどんなことが考えられる?」「『家族サービス』って夫が妻に言う言葉?家族と共にすることがサービス?」などの問題提起がされる。制作した委員会のメンバーは「ジェンダーギャップを感じながら育ってきた世代が、バイアスをいかに当たり前として認識しているのか、意識を変えるためのツールになれば良い」と期待する。

 完成したすごろくは、早速ソレイユさがみのイベントのワークショップで使用された。多世代が参加する中で、委員会のメンバーは、「若い世代とすごろくをしたことで、ズレがあるのではないかという気持ちになった。若い人も古い人も互いを知ることが大事。なぜなら共存する社会だから。年代や地域環境の違いでギャップが生まれることを知り、共有することで今が見えてくる」と話す。

 すごろくはソレイユさがみのほか、各公民館などで入手可能。問い合わせはソレイユさがみ【電話】042・775・1775。

相模原中央保護区保護司会の会長に就いた 内田 美市男さん 宮下在住 70歳

親のように 想い、寄り添い

 ○…犯罪や非行を犯した人の生活状況を把握し、相談に乗ったり、助言を与えたり、時には生活環境の調整を行うなど「親」のように寄り添い、社会復帰をサポートする民間のボランティア「保護司」。現在48人が属する相模原中央保護区の新会長に就いた。「担当する人の報告書を見ると、家庭環境に問題がある場合が多い。ある意味、彼らも被害者。相談できる人や見守ってくれる人がいることが大切。時には手紙にしたためることもある」。信念のような思いを垣間見る。

 ○…退職後、頭に浮かんだ言葉が「地域のために何かできないか」。買って出たのが、自主防犯パトロール、通称「青パト」の運転ボランティア。その同僚が保護司だった。9年前の秋に委嘱を受け、現在は立ち直りへ向け歩む3人を支援。月に2度、面接を重ねる。盛岡や川越、八王子の施設に出掛けた過去もある。

 ○…中学生まではサッカーで汗を流し、高校時代に山岳部の門を叩いた。以来、山の虜に。「自分の足でないと帰ってこれないことが魅力のひとつ」。このひと言に人となりを感じさせる。古希を迎えた今も山歩きはライフワークの一つだ。途中で湯を沸かし淹れる一杯のコーヒーは格別。「苦しければ荷物を分けて持ってもらってもいい」。人生の岐路に立つ人へ向け、周りに助けを求める生き方の術を山登りになぞらえ話す。

 ○…最近、かつて担当した少女から連絡を受けた。面接を重ねていた当時、お付き合いをしていた男性との間に授かった我が子に会ってほしいという。道を外れかかった少女は周囲のサポートを受けながら立ち直った。ショックな出来事も多い保護司活動だが、たまに訪れるご褒美のような出来事だった。

新発売の缶ビールと鈴木代表

読者プレゼント 「世界金賞」受賞クラフト缶ビール 6缶セットを3人に

 クラフトビールメーカー・横浜ベイブルーイング(本社・横浜市中区/鈴木真也代表取締役)が7月15日に、同社初となる缶ビールの販売を開始した。世界最大のビール審査会「ワールドビアカップ2025」で金賞を受賞した「ベイピルスナー」や銀賞受賞の「ゆずヴァイス」、バナナのような香りの「ベイヴァイス」黒ビールの「ベイダーク」の全4種類。ベイブルーイング各店舗などで数量限定販売中。

 タウンニュース読者3人に、飲み比べ全6缶セットを抽選でプレゼントする。ハガキに〒住所、氏名、年齢、感想を明記の上、〒231―0033横浜市中区長者町2の5の14タウンニュース「缶ビール」係へ。8月29日(金)必着。

相模原中RC ロボットの普及に意欲 奈良副市長が例会で卓話

 奉仕団体・相模原中ロータリークラブ(藤本恵介会長)の例会が7月29日に開催され、奈良浩之副市長=写真=が市のロボット関連施策に関する卓話を行った。

 奈良副市長は、市が2013年から国の「さがみロボット産業特区」の指定を受け、ロボットの実用化と普及促進に注力してきた取り組みを会員に向け解説。これからの展開として、昨今の人材不足に対応するためロボットの活用やロボットフレンドリーな環境構築を進めていく考えを示した。「『ロボットのまち さがみはら』を実現させるためにはまだまだこれから。全市を巻き込んでロボットが果たす役割をもっと広げていきたい」と呼びかけた。

 さがみはらロボットビジネス協議会の会長も務める藤本会長は「地域の人がハッピーになれる手段として、ロボットを積極的に導入していきたい」と話した。

 同RCは今年度、「その人らしい暮らし」の実現へ向けた一つの手段としての「ロボットの活用」を知ってもらうため、そのヒントや気づきとなるようなイベントの開催を予定している。

石口会長

相模原ニューシティRC

相模原ニューシティロータリークラブ▼会長/石口美子(ふじみ合同法務事務所)▼副会長/林大介((有)ハヤシ美掃)▼幹事兼会長エレクト/萩原真澄(萩原製畳(有))■発足/2017年■会員数/55人■主な事業/青少年奉仕事業「てらこや」、新成人を祝う会、来年予定されている10周年記念事業に向けた準備など■会長テーマ「一歩踏み出し行動しよう」●石口会長「地域の中で、みんなで楽しく活動していきます」

清水会長

相模原LC

相模原ライオンズクラブ▼会長/清水洋子((福)清水地域福祉奉仕会)▼幹事/安永佳代(相模原南法律事務所)▼会計/菱澤進光((株)ジェス)■発足/1966年■会員数/15人■今年度の主な事業/盲導犬育成基金募金活動、盲導犬学校キャラバン、献血活動(9月)、ふれあいのつどい■会長テーマ「愛」●清水会長「市内初のライオンズクラブで今年結成60年を迎えます。これからも伝統の中に新しい奉仕活動を推進していきます」

小学生の前で朗読劇を行う会員たち

子どもたちに体験者の声を 湘北退職女性教職員の会

 「教え子を再び戦場に送らないために」--。退職した女性教職員で構成される「湘北退職女性教職員の会」の平和小委員会は、相模原市内の小中学生に向けて戦争を語り継ぐ平和運動を行っている。

 同会は2008年から国語や社会科の学習、広島・長崎への修学旅行の事前学習などの一環として市内の小中学校で出前授業を実施。同会とともに戦争体験者が児童・生徒の前に立ち、当時の悲惨な状況や貧しい日常生活を語り「平和への願い」を訴えかけてきた。多い時は年間20回。今年4月にも、広島で原爆を体験した堀見智子さん(92)と共に富士見中学校を訪れた。

 近年、戦争体験者の高齢化や健康状態を考慮し、生の声を届けるのが難しくなった。そこで現在はそれぞれのエピソードを脚本に起こし、約45分の朗読劇にして語り継いでいる。昨年からは、教育会館で夏休みに開催される映画会の前に、15分ほどにまとめた短縮バージョンを披露。原爆投下の日、終戦の日を前に、平和について子どもたちに語りかけている。「自分ごととして子どもたちに届いてくれれば」と思いを込める。

 22年から現在まで続くロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、児童・生徒らのリアクションは大きく変化しているという。「戦争が身近になっている。他人事じゃない、私たちが戦争を引き起こしてしまう。自分たちが関係しているということを伝えていかなければいけない」

学校で伝える意義

 会員がそれぞれ教壇に立っていたという経験もあり、平和活動を学校で行うことに意義を感じている。「一人で考えるよりもみんなで話を聞いて気持ちを共有する方が記憶に残る」。しかしコロナ禍以降、学校からの依頼は減少し、授業カリキュラムも過密化している。「学校教育の中で平和学習が隅に追いやられている印象がある。我々も頑張らなければ」

 朗読劇の最後に「平和って素敵だね」という一説がある。まわりの友達や家族を大切にすることが、何よりも平和につながると切に訴えかける。
▲夏の西東京大会を制し、歓喜にわく日大三ナイン

寡黙な主将、強打引き出す 日大三野球部 夏制する

 淵野辺駅を最寄りとする日本大学第三高等学校の硬式野球部が7月末に夏の全国高校野球・西東京大会を制し、2年ぶり20回目の甲子園出場を決めた。立役者の一人となったのは寡黙な主将。昨年、決勝戦で敗れた悔しさを原動力にチームを引っ張った。

 日大三の強打が光った大会だった。4回戦から、3試合連続で二けた得点し、それぞれコールド勝ちすると、接戦となった準決勝では最終回にホームランが飛び出し逆転勝ち。決勝戦ではそれまで失点のなかった相手に対し、強打を集中させて8得点。2年ぶりの優勝をもぎ取った。

 立役者の一人となったのは、相模原市の出身で主将としてチームを引っ張ってきた3年の本間律輝さん。決勝戦では3番打者として先制から逆転、追加点の一打を放ち、5打数3安打の5打点と活躍。勝負強さをみせた。

 本間さんは「みんなが塁に出てくれたからこその打点。昨年、負けた悔しさを果たせてよかった」と笑顔をみせる。

戸惑いも

 昨年の夏大会では決勝戦で敗れた日大三。新チームの主将に本間さんが選ばれると周辺には戸惑いもあった。1年の頃から試合に出場するなど、その実力は周囲に認められていたものの、黙々と練習に打ち込むタイプ。強いリーダーシップを発揮する選手がいるなか、寡黙な本間さんが選ばれ、同学年でマネージャーの末永友海映さんは「当初は大丈夫かなと思った」と振り返る。

 ただ、豊富な練習量を誇る本間さんが主将に就くと、その背中を見て周囲もより多くバットを振るように。全体練習後に各自練習に励む時間も増え、本間さんは「うちの練習の7割はバッティング。豊富な練習量が自信を生んでくれたからこそ、勝負強さも身についたのだと思う」と粘り強い強打のチームが生まれた背景を話す。

先輩のために

 一方で本間さんの力となってきたのが、昨年の悔しさ。当時は1番打者として活躍したものの、先輩たちを甲子園に連れていけなかったことが心残りだったといい、その無念を晴らしたいという思いでこの1年を過ごしてきたという。

 そんな姿を見てきた末永さんは「本間はすごい変わった。先輩たちのために、とみんなを引っ張ってくれた」と頼れる存在となった主将をたたえる。

 三木有造監督は「律輝はキャプテンタイプではないかもしれないが、しっかり練習をする選手。律輝に主将になってもらいたいという思いが強かった」と笑顔。そして、2年ぶりの優勝に対しては「みんなよくがんばってくれた。試合を重ねるごとにチームが1つになり、まとまってくれたことが勝因と思う」と話している。

みんなで歌おう会 8月の開催は見送り 次回は10月4日

 心に響く童謡や唱歌を歌い継ぐイベントとして定期的に開催されている「みんなで歌おうイン相模原」。8月16日(土)に開催が予定されていたが、主催する童謡唱歌を歌うレモンの会の都合により休会することになった。

 玉川大学芸術学科ピアノ専攻卒の大沢洋子さんが指導に当たり、武蔵野音楽大学ピアノ科卒の大貫眞里さんがピアノ伴奏する企画で毎回、多くの人が来場し懐かしの歌を楽しんでいる。

 次回の開催は10月4日(土)、JR橋本駅北口の「杜のホールはしもと」8階多目的室で開催される。午後2時開始。

草野会長

相模原中央LC

相模原中央ライオンズクラブ▼会長/草野太朗(KSS)▼幹事/萩生田康治(相模原市議会議員)▼会計/岡田清隆((有)千成土地住宅社)■発足/1976年■会員数/17人■今年度の主な事業/骨髄バンクドナー登録・献血啓発活動、被災地支援、小児がん支援、障がい者成人式支援、認知症サポーター養成活動■会長テーマ「みんなのライオンズクラブ〜リアルライオンをさがそう〜」●草野会長「時代に即した奉仕活動を進めます」

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認定企業の代表者と本村市長(中央)

相模原市 トライアル発注14製品 販路開拓を支援

 相模原市は7月16日、市内中小企業の優れた製品を認定する「相模原市トライアル発注認定制度」の今年度認定製品を発表した。14社14製品が認定され、25日に認定式が行われた。

 同制度は2010年に市が創設し、優れた新製品の生産や新サービスの提供により、新たな事業分野の開拓を図る中小企業者を認定し、製品の販路開拓を支援している。認定を受けた製品は認定製品のカタログや市ホームページに掲載される。

 認定式で本村賢太郎市長は「優れた製品を認定してカタログを作るだけではなく、伴走型で支援していきたい。市への要望は遠慮なく投げていただきたい」と話した。認定事業者と市の意見交換の場も設けられ、「完成までの全プロセスを市内の企業で協力出来たら」などの声が上がった。

 今年度認定を受けたのは▽アクセスエンジニアリング株式会社(田名)「movBot(R)Office」▽株式会社トモエレクトロ(田名)「サーボモーター」▽アイフォーコム株式会社(緑区)「iマニュアル」▽株式会社DONKEY(緑区)「小型運搬支援ロボット CP200」▽株式会社キャロットシステムズ(相模原)「紛失防止ICタグ」▽株式会社フレックス(緑区)「収納袋一体型のオーサムAwesomeハンディダウンケット」▽株式会社ネットフィールド(緑区)「オガチャッカ」▽株式会社アークホーム(緑区)「最大高さ2・5mの超軽量目隠し塀『BLockY』」▽株式会社メディアロボテック(千代田)「姿勢改善スマートデバイス『BodyEye』」▽株式会社TherapiCo(緑区)「TherapiCo-Work」▽田中プレス工業株式会社(緑区)「自動車部品でつくったランタンシェード」▽株式会社コバヤシ精密工業(南区)「ポータブル通信電流計ENIMAS-TWIN」▽株式会社リガルジョイント(南区)「マニホールド型流量コントローラーWMK」▽株式会社ユニテックス(南区)「コンパクトマルチメディアコンバータ」--の14社14製品。

著作権を実践的に学ぶ 講座を開きたい人に

 市立総合学習センター(中央3の12の10)で9月4日(木)、趣味や特技、経験を生かして講座を開きたい市民向けに「著作権講座」が開催される。内容は著作権トラブルから身を守るための資料作成のポイントなど。

 午後1時30分から3時30分まで。受講無料。市内在住・在勤・在学の人が対象。8月20日(水)までに要申し込みで、定員は対面70人、オンライン50人。市生涯学習センターが主催。

 文化庁で著作権に関係する業務を経験し、現在は大阪工業大学大学院客員教授を務めている川瀬真さんを講師に招く。

 問い合わせ、申し込みは同センター【電話】042・756・3443へ。

本村市長(中央)と馬場社長(右)たち

女子サッカーノジマステラ 「Aクラス入りを」 市長に今季決意表明

 女子サッカー、ノジマステラ神奈川相模原が7月23日、相模原市役所を訪れ、本村賢太郎市長に寄付金の贈呈と、8月10日に開幕する「SOMPO WEリーグ」などに向けた決意表明を行った。

 出席したのは同クラブを運営する(株)ノジマステラスポーツクラブの馬場正臣社長、同クラブの小笠原唯志監督、キャプテンの川島はるな選手、U―20日本代表の笹井一愛選手ら7人。馬場社長が同クラブのオークション落札金の一部、30万円を本村市長に渡し、感謝状を受け取った。

 馬場社長は10位という結果だった昨シーズンを振り返り、「後半戦は東京、浦和、広島など上位チームに引けを取らなかった」と強調。「今季はAクラス入り(6位以内)は確実に」と決意を語った。小笠原監督は「昨季は不用意に失点することがあった」と課題を上げ、「今のチームの状況は非常にいい。見る人に喜んでもらえる、攻撃的な面白いサッカーを見せたい」と抱負を語った。

 今季のチームのテーマは『ギアチェンジ』。昨季に続き2季目のキャプテンを務める川島はるな選手は「昨シーズン後半の成長に選手たちが手応えを感じている。一つギアを上げて、より結果を出していく。新加入した5人の存在感もあり開幕戦が楽しみ。スタートダッシュをしっかり切りたい」と、開幕戦の勝利を誓った。

8月10日開幕

 開幕戦は8月10日(日)、ジェフ千葉レディースと相模原ギオンスタジアムで対戦する。

河川から見る昭和の相模原 公文書館

 市立公文書館(緑区久保沢1の3の1)で現在、河川の管理や相模川の総合開発に関する資料展「水利用で振り返る昭和の相模原市」が開催されている。10月31日(金)まで。展示解説は8月9日、9月20日、10月18日の午後2時から。

岩本会長

国際ソロプチミスト相模

国際ソロプチミスト相模▼会長/岩本一枝((株)アトリエ花細工)▼副会長/川合マリ子((株)ジェイ・ホールディングス)▼Cセクレタリー/本間セツ((株)ホンマ電機)■発足/1985年■会員数/8人■主な事業/市国際交流基金や子ども・若者未来基金、ガールスカウト、日本介助犬協会などへ寄付、学校へ花苗寄贈、献血活動■会長テーマ「つなげよう未来へ先人の思い・応援しよう女性と女児の夢」●岩本会長「全ては地域のため」

専門家が教える相続税 税理士会のセミナーが好評

 東京地方税理士会相模原支部による相続税セミナー&個別相談会が7月12日に市民会館で行われ、参加者約40人が相続税や成年後見制度について理解を深めた=写真。個別相談会では、弁護士会、司法書士会も協力して相続にまつわる相談事に網羅的に対応した。

 セミナーを担当した同支部の齋藤美希子業務推進部長は「税だけに留まらず、遺言、遺産分割、登記に関する相談も多く、弁護士、司法書士ブースでも多くの相談があり、来場者にとっても相続に関する不安が解消できる有意義な機会になったと思う。税理士、弁護士、司法書士が対応する相談会として今後も地域の皆様に貢献していく」と振り返った。

 同様のセミナー&相談会は11月にも行われる予定。

22・23日 文盛堂のサマーフェスタ 今年は博覧会「BUN博」

 文具店・文盛堂(千代田6の1の18)で8月22日(金)・23日(土)、毎年恒例のサマーフェスタが開かれる。今年は「BUN博‼〜文盛堂と文具の博覧会〜」と題し、工作や縁日、スタンプラリーなど子ども向けの催しが多数用意される。

 屋外駐車場で行われるのは、駄菓子釣りや文具くじ、ポリバルーンなどの縁日(100円〜)。フランクフルトやかき氷、ジュース、ラムネなどの販売もある。マスコットキャラクターの「ぶんちゃん」ももちろん登場。ペーパークイリングで作るドアプレートの工作(500円)や、ぶんちゃんのお面を完成させて写真をSNSに投稿するとプレゼントがもらえるイベント(50円)、福引きなども。

おえかきコンも

 人気の「おえかきコンテスト」も開催。今年のテーマは「夏の思い出」「ぶんちゃんと〇〇」「私の好きな文具」。店舗で申し込みする際に配布される八つ切り画用紙に絵を描いて提出する。対象は小学生以下。参加は無料、参加賞あり。入賞者は賞品がもらえる。受付締切は8月23日(土)。(問)同店【電話】042・752・1104

昨年の「平和ポスターコンテスト」最優秀賞作品「核は平和を壊す」

戦争の残酷さ、次世代へ 相模原市「市民平和のつどい」

 戦後80年にあたり、戦争の残酷さや核兵器の恐ろしさ、平和の大切さを市民と共に考え次世代へ継承したいとの思いを込めて、相模原市はさまざまな展示や講演を予定している。

各所で展示

 市立図書館では、広島市立基町高校の生徒と被爆体験証言者が共同で制作した「原爆の絵」の複製画を展示する「ヒロシマ『原爆の絵』展」が行われている。8月31日(日)まで。13日(水)には、相模原原爆被災者の会の丸山進会長らを招く「被爆体験のお話」も実施予定(午後3時30分〜4時30分)。

 あじさい会館で開かれている「核兵器と戦争に関する16の問い展」は14日(木)まで。日本非核宣言自治体協議会が作成した、16の問いかけを通じて核兵器のことを考えるポスターを見ることができる。

 30日(土)には市内在住の戦争体験者がシベリア抑留や被爆の実相を語る講演会「戦後80年戦争体験・記憶の継承」が同館ホールで行われる。午後2時〜4時。申し込み先着順。申込は市コールセンター【電話】042・770・7777へ。

 相模原市民ギャラリーアート・スポットで開かれている「平和・原爆ポスター展」は24日(日)まで。市内の小中学生による「平和ポスターコンテスト」の入賞作品などが展示されている。

ちから米穀で販売中の備蓄米(奥は玄米)

相模原市の米穀店が語る米流通の現状と政府備蓄米の舞台裏 市場価格の変動、米を取り巻く環境の変化

 小泉進次郎氏が5月21日に農林水産大臣に就任して以来、新農相は高騰する米価格対策として政府備蓄米の放出を行ってきた。地域に根差して長年米を販売する「株式会社ちから米穀」(相模原市中央区矢部)代表取締役の山下力さんに政府備蓄米の放出後の現状について話を聞いた。

政府備蓄米の流通の課題

 備蓄米の流通が遅れた原因について山下さんは「取引が10トンから12トンの大型トラック単位に限定されて、小規模米店は単独での購入が困難だったこと。政府から管理を委託された事業者側が米の品質確認(メッシュチェック)に時間を要したこと」と分析。同店でも5月30日に備蓄米購入の申請を行ったにもかかわらず、実際に米が入荷したのは7月に入ってからだった。

米価変動と米店の苦悩

 7月28日に農林水産省が発表したデータによると、全国のスーパーでの米の平均価格は、前週比で4円安の3,585円(5kg)。これは9週連続の下落で、集計開始以来初めてとなる。

 ただし、銘柄米の平均販売価格は前週比3円高の4,264円(5kg)で、3月上旬以降4,000円を切っていない。

 今回同店に入荷した備蓄米は2021年産の古古古米で、主に業務用に使われる品質の高い「硬質米」。栃木県産の「あさひの夢」で、「状態も非常に良い」と山下さん。同店では5kg1,900円、10kg3,600円、30kg1万円(すべて税込)で販売している。

 山下さんは「備蓄米が放出されてから仕入れ価格は以前の1俵(60kg)あたり5万円から3万5,000円前後に下落した」と話す。「でも安くなったからといって、すぐに販売価格に反映できるわけではない」という。米穀店には年間を通じた安定供給の責任があり、高騰前から在庫を確保しているためだ。また、生産者との長年の信頼関係により買い付けているため、「急な市場価格下落に合わせた販売価格変更は難しい」と説明する。

今年の新米は

 山下さんによると、8月から早生品種の新米が収穫され始めるが、今後米業界はどうなっていくのだろうか。

 「酷暑と水不足で収穫量の増加は見込めないのではないか」と山下さんは厳しい予測をした一方、暑さに強く収量も確保できる「高温耐性品種」の開発が進んでいるとも明かす。

天候や構造の変化がもたらす影響

 全国的な気温上昇の影響で「コシヒカリの主要産地が西日本から東北・北海道へとシフトしている」とも指摘。北海道ではかつて加工用米が主だったが「ゆめぴりか」といった高品質銘柄米が作られるようになり人気を集めている。

 「飼料米から主食用米への転換を進める生産者が増加していて、国産米の作付量は今後増えていく可能性も高い」という予測も。

 JA(農業協同組合)は生産者を支える一方で、資材の高値販売や契約の制約といった課題も指摘されているが、山下さんは「近年、若い世代の生産者がJAに頼らず、自ら販路を開拓し独自の経営システムを構築する動きも出てきている」と話す。

 米を取り巻く環境は変化し、大きな転換点を迎えているようだ。

 

記者会見に臨む本村市長

相模原市政を牽引する本村市長の健康管理 「職員の働きやすい環境づくりも目指す」

 相模原市の本村賢太郎市長は7月24日、定例記者会見で自身の健康管理ついて語った。

市長職は経営センスと決断力

 市長は市長の職務を「県議会議員や国会議員とは全く異なる職場」と表現。「経営的なセンスと決断力が必要」と強調した。55歳を迎え、同級生の訃報が耳に入る度、「命は本当に大切」だと痛感し、「思ったことはすぐ行動に移す」覚悟で市政に臨んでいると述べた。

 市長は「ワクワクする相模原」の実現には、約8千人の市職員の力が必要だと語り、「職員一人一人が力を発揮できる環境づくりも市長の大切な仕事だ」とした。

公務とプライベートの両立は

 公務多忙な中、健康管理のために夜の会合後、歩いて帰宅したり、最近は釣りやサッカー観戦、サイクリングやゴルフなどのアウトドア活動を積極的に取り入れてたりしているという。

 市が発表しているデータによると、公務以外を示す「外出」の取得は、市長就任直後の2019年は255日間で8日、約31.88日に1回。コロナ禍の20年は一年間で17日の「外出」で、約21.53日に1回だったが、25年1月から7月は19日で、約11.16日に1回と大きく増加している。

 市長は「当初はほとんど休みを取れなかったが、それではいけないと反省した。休める日がある限りはリフレッシュしていきたい」と語った。

涼しさ楽しむ夜の夏詣 氷川神社がライトアップ

 氷川神社(清新)がこの夏、境内に色とりどりの和傘を飾っている。夜にはライトアップを行い、厳かな社殿と幻想的な和傘のコントラストで訪れる人々の目を楽しませている。

 夜を彩る新しい風物詩の登場により、夏の間も気温が高い日中を避けて参拝しやすくなる。

 浅原寛宮司は、「初詣以外にお参りをされない方が多いですが、半年を無事に過ごせたことへの感謝と、この先の半年を元気に過ごすための願いを込めて『夏詣』をされると良いと思います」と話している。

 和傘は8月23日頃まで設置される予定(台風などの際には撤去される可能性あり)。ライトアップは午後7時30分頃から。

イベントのチラシ

障害ある子どもの仕事体験 8月19日 参加無料

 障害のある小学3〜6年生を対象にしたキッズインターンが8月19日(火)、プロミティふちのべ(鹿沼台1の9の15/淵野辺駅南口徒歩3分)2階で開催される。子どもたちに仕事のさまざまな選択肢を知ってもらおうと、障害者雇用を推進する株式会社スタッフサービス・ビジネスサポートが企画した。事務作業や加工の体験を予定している。

 午後1時から3時まで。参加無料。8月8日(金)までに要申し込み。定員は親子20組・計40人。

 体験内容は、冊子を綴じたりパソコンで絵を描いたりする作業や、本・おもちゃの加工など。保護者向けには講演「こどもの得意を活かして」と、障害のある社員へのインタビューが予定されている。

 参加者の体調ケアとして、相模原市中央区を拠点に障害のある子どもの子育て支援などを行っている市民団体「KidsFine」のサポートもある。

 同社の担当者は「特性によって諦めている方もいらっしゃるかもしれない。これを機に早い段階で働くことについて考えてほしい」と参加を呼びかけている。

 問い合わせは同社【電話】042・776・6430へ。

出土地:磯部横穴墓・谷原古墳時代:古墳時代

今月はこの逸品!考古市宝展 古墳時代の「切子玉(きりこだま)」(期間 8/1〜8/30)

このコーナーでは、旧石器ハテナ館で行われる展示を不定期に紹介します。

 地域の有力な権力者である豪族などが埋葬された古墳や横穴墓から、被葬者の装飾品として出土する「切子玉」。半透明の硬い水晶を多面体に磨いてつくられたもので、中心軸に穴が開けられておりネックレスとして使用されたものです。古墳時代後期に広く発見されており、相模原地域と大和朝廷との関連性が考えられる逸品です。(学芸員:中川真人さん)

考古市宝展って?

相模原市では発掘調査が行われ、考古資料も数多く出土しています。

その中から「これぞ!」という至宝の逸品を展示する企画です。