さがみはら中央区 人物風土記
公開日:2025.08.07
相模原中央保護区保護司会の会長に就いた
内田 美市男さん
宮下在住 70歳
親のように 想い、寄り添い
○…犯罪や非行を犯した人の生活状況を把握し、相談に乗ったり、助言を与えたり、時には生活環境の調整を行うなど「親」のように寄り添い、社会復帰をサポートする民間のボランティア「保護司」。現在48人が属する相模原中央保護区の新会長に就いた。「担当する人の報告書を見ると、家庭環境に問題がある場合が多い。ある意味、彼らも被害者。相談できる人や見守ってくれる人がいることが大切。時には手紙にしたためることもある」。信念のような思いを垣間見る。
○…退職後、頭に浮かんだ言葉が「地域のために何かできないか」。買って出たのが、自主防犯パトロール、通称「青パト」の運転ボランティア。その同僚が保護司だった。9年前の秋に委嘱を受け、現在は立ち直りへ向け歩む3人を支援。月に2度、面接を重ねる。盛岡や川越、八王子の施設に出掛けた過去もある。
○…中学生まではサッカーで汗を流し、高校時代に山岳部の門を叩いた。以来、山の虜に。「自分の足でないと帰ってこれないことが魅力のひとつ」。このひと言に人となりを感じさせる。古希を迎えた今も山歩きはライフワークの一つだ。途中で湯を沸かし淹れる一杯のコーヒーは格別。「苦しければ荷物を分けて持ってもらってもいい」。人生の岐路に立つ人へ向け、周りに助けを求める生き方の術を山登りになぞらえ話す。
○…最近、かつて担当した少女から連絡を受けた。面接を重ねていた当時、お付き合いをしていた男性との間に授かった我が子に会ってほしいという。道を外れかかった少女は周囲のサポートを受けながら立ち直った。ショックな出来事も多い保護司活動だが、たまに訪れるご褒美のような出来事だった。
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