平塚・大磯・二宮・中井版【8月8日(金)号】
ナイトハイクで使うパチンコを作る輪島と大磯の子どもたち

能登半島地震 復興支援 輪島の小学生が大磯に 町民ら有志が交流企画

 2024年元日に発生した能登半島地震の被災地復興支援を行ってきた大磯の有志団体「Loveのとプロジェクト」(土肥克匡実行委員長)が、石川県輪島市の小学4〜6年生9人を招き、7月25日〜28日の3泊4日の交流ツアーを大磯町内の小学生と実施した。

 同プロジェクトは、災害ボランティアや視察などで能登に足を運んでいた大磯町議が、輪島市の子どもたちの状況をヒアリングしたことをきっかけに、大磯町内の事業者など有志で今年2月に結成した。

 被災した輪島市内の公園や校庭などの広い敷地は、仮設住宅などに充てられていることから、未だに子どもたちが遊ぶ場所や運動する場所が限られている現状がある。

 今回、同プロジェクトは夏休み期間中に大磯の自然の中で過ごす機会を輪島市の子どもたちに提供したいと、交流を計画。これまでには、能登の事業者支援と交流資金調達のため、大磯港で月1回開催されている「大磯市」で、能登産の酒や海産物、復興支援Tシャツなどを販売してきた。

 活動の集大成として実現した今回の交流では、輪島市と大磯町の子どもたちが吉田茂邸の見学や、不動川河口を拠点とする「みずべぐらし」のSUP体験会、夜の郷土資料館や大磯城山公園内を散策する大磯町青少年指導員の自主事業「ナイトハイク&ミュージアム」に参加した。

「ブランコで遊びたい」

 現在、輪島市内では6つの小学校が合同で1つの仮設校舎を使用している。4年生の林美沙希さん(河井小学校)、保下夏凪さん(同)と羽村栞さん(大屋小学校)は、震災を機にクラスメイトになった3人だ。地元・輪島について、「道の復興が進んだらいいなと思う」「ブランコで遊びたい」とこぼす場面も。飛行機と電車を乗り継いだ長旅だったが、「大磯で新しい友だちができるのが楽しみだった。すぐに仲良くなれてうれしい」と笑顔を見せていた。

 同行していた輪島市の小川正教育長は、「子どもたちは復興の担い手になっていく。この出会いに元気をもらい、今後に生かしてもらえれば」と話していた。
12種類のタマ三郎に色を塗る学生ら

平塚市×東海大学 漁港擁壁にタマ三郎描画 交流提携40周年事業

 平塚市と東海大学の交流提携40周年記念事業として、ひらつかタマ三郎漁港の臨港道路擁壁に同大の学生と地域の小学生が共同で、ひらつかタマ三郎や海の生き物を描き、壁画を制作する。同大と地域との交流を深めるとともに、市の水産業や同漁港の活性化を図る。

 制作するのは、東海大学教養学部芸術学科の池村明生教授と熊谷慶教授のゼミ生20人ほど。この日までに学生たちは、魚釣りをするタマ三郎やサーフィンをするタマ三郎、ポーズをとるタマ三郎など、12種類の原画を考案。原画をプリントし、段ボールに貼り合わせて切る作業を行った。

 7月28日と29日には、用意した段ボールを壁に貼り、50カ所にスプレーアートでタマ三郎を描画。赤や青、ピンクなど思い思いの色でタマ三郎の色塗りを行った。高橋彩希さん(3年)は「スプレーアートは面白かった。カラフルなタマ三郎に仕上がった」と、出来栄えに満足した様子だった。

 10月1日には平塚市立港小学校の3年生が、スプレーアートで描画されたタマ三郎のイラスト周辺に、自由に海の生き物を描くという。

 同大の池村教授は「インパクトあるものになった。タマ三郎漁港の象徴となる場所になるのでは」と期待を寄せる。

 平塚市と東海大学は、1985年に交流事業に関する申し合わせを取り交わし、今年で40周年を迎える。タマ三郎漁港の壁画制作を皮切りに、今年度中に8件の記念事業を実施していく。

NPO法人ディスカバーブルーの代表理事を務める 水井 涼太さん 二宮町在住 48歳

海の価値を社会に

 ○…真鶴町を拠点に海の環境問題や生態系への理解促進に取り組む「NPO法人ディスカバーブルー」。自治体や町立遠藤貝類博物館と連携し、小中学校での校外学習や一般向けイベントで海について学ぶ機会を創出。海辺の利用ルールの策定にも参画するなど、さまざまな形で海の価値を伝える。「旅行の時に海に行ってみたとか、そういう入り口を作りたい」と人と海の共生を目指す。

 ○…小学5年まで二宮町で育つ。夏の遊び場といえば三ツ石海岸で、磯遊びやシュノーケリングに親しんだ。都内に引っ越してからも「時間があると海を見に行った」と自然と足は海に向いた。横浜国立大学で海洋生物の研究をするなかで興味は益々深まり、スキューバダイビングのライセンスも取得。小笠原諸島で見た海と空の青さに魅了され「色んな青を見るのが自分の人生かな」と、後の法人名の由来につながるほど心に刻まれた。

 ○…大学院まで進んだのち、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)に就職。そこで感じたのが、海に関する理解が社会で不十分であることだった。「海のことをもっと社会に伝えることが自分のやるべきこと」と再び大学院に戻り博士号を取得し、2011年に同法人を設立した。

 ○…自治体や大学などとの包括連携や、企業からの協賛など活動への理解は広がる。「私たちの行動が海に影響を与えていることを知り、一個でも行動に移してもらいたい」と変わらぬ願いがある。妻とは、大学時代から何度も沖縄に足を運んでダイビングを楽しんだ。今は毎年子どもを連れて、地元の人たちとの交流で自然と交わされる「ありがとう」の言葉が心地良いという。「年1回じゃ本当は足りないくらい」とほほ笑む。

賞状を持つ福澤会長

福澤正人さん 観光振興の功労者に 平塚市や神奈川県に貢献

 平塚市観光協会の福澤正人会長がこのほど、「観光振興事業功労者表彰」を受賞した。(公社)日本観光振興協会主催。

 福澤会長は、長年にわたり強力なリーダーシップを発揮し、平塚の観光振興に尽力したとして表彰された。また、平塚商工会議所の会頭経験などの豊富な知見や人的ネットワークを生かし、神奈川県の観光振興にも大きく貢献したことが評価された。

17年前に就任

 福澤会長が同役職に就任したのは、同協会が市役所内から商工会議所に移管された2008年。それまでは市役所職員が事業を兼務していたが、専属の職員を配属し、自立運営と収益性を考えた事業を展開してきた。

 福澤会長は「市民観光サポーター制度の導入やハマヒルガオの再生、七福神めぐりの創設などの活動を行ってきた。今後は、大磯町や二宮町などの観光協会と連携する事業を提案していきたい」と展望を語った。

夏の水難事故防ごう 大磯港で警察署員が訓練

 夏の行楽シーズンを前に、大磯警察署の地域課と警備課の職員13人が7月24日、大磯漁港内ビジターバースで水難救助訓練を行った=写真。

 神奈川県警察本部警備部危機管理対策課の2人が指導者となり、川や海で溺れた要救助者を浮き輪や専用の装備資機材、2リットルのペットボトルなどを使って救助した。

 大磯警察署では、水辺で遊ぶ時のライフジャケットの着用を呼びかけている。

陶芸家のネイサンさん(左)と岡村さん

姉妹都市と「うつわ」で交流 留学生と陶芸家が大磯に

 大磯町と姉妹都市提携を結んでいるアメリカ・オハイオ州デイトン市から3人の高校生留学生と2人の陶芸家が7月24日、大磯町国際交流協会(原口麗子会長)のアテンドで、大磯町内の児童養護施設「エリザベス・サンダース・ホーム」を訪れた。同施設の4歳〜中学生約30人と一緒に陶芸体験を実施した。

 毎年10月、大磯町内で器作家を交えた即売イベント「大磯うつわの日」が開催されていることにちなみ、デイトンから訪れた陶芸家のネイサン・マキルハーゲイさんとサラ・リチャードさん。町内に工房を持つ同じく陶芸家の岡村朝子さんと共に、縄文土器風の大きな器などを、子どもたちと制作した。

 子どもたちは、留学生のステラー・プラットさん、ケイリー・ムチャウ・アーティスさん、オスカー・デニスさんと共に、粘土で細長い縄状のパーツを作る作業を担当。難しい部分は留学生に手伝ってもらうなど、身振り手振りを交えながら交流した。

 同事業は、国際的視野に立ち、日本の文化や歴史を広めて相互理解の担い手となる人材の育成を目的に、同協会が1983年から実施している。留学生らは7月18日から約15日間、大磯町にホームステイし、日本の文化などを体験した。

店舗見学する児童ら

平塚市立富士見小学校 食の大切さ学ぶ みづほ野 精肉直売所を見学

 平塚市立富士見小学校2年生の児童21人が7月4日、生活科の授業「まち探検」の一環で、(株)みづほ野(馬場昭彦代表取締役社長)が運営する「お肉の工場直売所」(桜ヶ丘)を訪れた。

 この取り組みは、児童が地域や施設の人との関わりを通して社会への理解を深めることが目的。当日は精肉の対面販売コーナーや、自家製惣菜が並ぶ売り場などを見学した。

 児童から「一番おいしいお肉はなんですか」「何種類のお肉を売っていますか」といった質問が飛び交う中、「一番売れていないお肉は」という質問に対し、「関東ではあまり馴染みがない馬刺しかな」と浅野烈志店長が苦笑いを浮かべながら答える場面も。

 同店スタッフは「子どもたちの純粋な好奇心に触れ、改めて食の大切さを実感した」と話した。

お金を使うルールなどを学ぶ児童ら

平塚市立土屋小学校 お金を使うルール学ぶ 吉沢郵便局が出前授業

 平塚市立土屋小学校(五十嵐透校長)で7月16日、吉沢郵便局(窪田博之局長)とゆうちょ銀行が金融教室の出前授業を行った。

 同教室は、郵便局からの呼びかけで実現。窪田局長が同小を訪れた際、「全員が幸せになれる学校」という同小のスローガンを知り、何か協力できることはないかと提案した。

 当日は、低学年、中学年、高学年に分け、難易度を変えて実施。お小遣いの管理方法や貯金の役割、お金を使うルールなどを、ゆうちょ銀行のキャラクターであるワンダーせんせいや、ちよちゃん、ゆうたくんなどに扮して指導した。

 授業を受けた児童は、「お金の大切さを改めて知ることができた」や「クレジットカードは魔法のカードだと思った」などと感想を話した。窪田局長は「児童のみなさんが自発的に参加してくれたので、やりやすかった」と安堵していた。

 来年度より、市内全域からの入学生・転入生を受け入れる「小規模特認校」となる同小。五十嵐校長は「この取り組みを特色の一つに加えたい」と話した。

感謝状を持つ田村社長と目録を持つ落合市長ら

(株)JR横浜湘南シティクリエイト 文化振興基金へ寄付 「地元に役立てて」

 駅ビル「ラスカ」と「シァル」を運営する(株)JR 横浜湘南シティクリエイトは、今年6月にひらしん平塚文化芸術ホールで開催したチャリティコンサートNo.137「若き才能と、円熟の響き」の売上金の一部20万円を、平塚市文化振興基金に寄付した。

 7月29日に平塚市役所で行われた贈呈式には、同社から田村修代表取締役社長ら3人が出席。田村社長から落合克宏市長に目録が手渡された。落合市長は「平塚の文化芸術にご理解いただきありがとうございます」と謝辞を述べた。落合市長から感謝状を受け取った田村社長は「地元に役立てていただけることがうれしい。今後も寄付を続けたい」と話した。

岩田校長(左)にボールを手渡す岡本選手

平塚の児童にボール寄贈 元ベルマーレ 岡本さん

 湘南ベルマーレで昨年までの9年間プレーした岡本拓也さんが7月18日、サッカーボールを平塚市の小学校28校に寄贈した。

 岡本さんが代表理事を務める(一社)スズイロは、昨年12月にレモンガススタジアム平塚で小学6年生以下を対象としたサッカー大会「第4回OKAMOTO CUP」を開催。同大会で使用した5個と新品23個のボールを贈った。

 岡本さんは「湘南に育ててもらった恩返し。サッカーはボール1つあればできる。サッカーを知らない子どもたちにもどんどん使ってもらいたい」と呼びかけた。

 当日、直接ボールを受け取った港小学校の岩田裕之校長は「このボールを使った子どもたちが将来、湘南ベルマーレの選手になったらうれしい」と話した。

 同大会は、子どもたちが仲間と触れ合いながら、共に成長する機会を提供することを目的に開催されており、湘南ベルマーレのホームタウン内のチームが参加している。

須賀のまつり 潮風に華やぐ大神輿 例大祭に8,000人超

 平塚三嶋神社(岩見紀孝宮司/夕陽ケ丘)毎年恒例の例大祭「須賀のまつり」が7月19日と20日の2日間にわたり開催され、8000人以上が訪れた。大勢の担ぎ手と参加者により、猛暑の中、盛大に実施された。

 同まつりは江戸時代から続いており、流行病や厄災を防ぎ、豊漁豊作と平穏無事を祈る神事として、300年以上の歴史を誇る。

 2日間にわたり、全8基の神輿が港地区を練り歩き、平塚海岸では禊行事の「浜降祭」が行われた=提供写真(撮影・米木宏之さん)。

 また夜には、須賀港から神社まで子どもたちの七夕踊りを先導に、8基の神輿と太鼓山車が宮入する「お祭りパレード」を実施。境内は大勢の参加者で埋め尽くされ、「どっこいそりゃ」の熱い歓声が響き渡った。参加者からは、「須賀のまつりは元気の源」との声が聞かれた。

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お互いに「奉仕の心で」 大磯LC 柳田直継会長

 入会から約40年、3回目の会長職だが、「清掃活動など、大磯のボーイスカウトやガールスカウトの子どもたちと一緒にやると、純粋なやさしさに、はっとさせられることがある」と新鮮な気持ちで奉仕に向き合う。

 メンバーは15人。少数精鋭だからこそ、他団体との連携も行い、「お互いに奉仕の心で助け合っている」と話す。

 地元の大磯町商工会青年部やボーイスカウト、ガールスカウトと協力した鴫立庵周辺・照ヶ崎海岸方面の清掃活動のほか、少年野球大会や剣道、柔道、空手などの大会への協賛など活動はさまざま。「困っている人を助けよう、喜ばせようというシンプルな気持ちを忘れずに、活動していきたい」

奉仕の歯車回す楽しむ力 大磯RC 田中敏治会長

 前年に引き続き、会長続投で11人の会員たちと奉仕に取り組む。テーマは「楽しんでギアをあげる」。馬車を模したロータリーの徽章にちなみ、「一人一人が個性ある歯車として大きな動きを作っていければ」とビジョンを描く。

 目玉事業は、大磯町北浜海水浴場の共生社会の実現に向けて開催する「大磯ユニバーサルビーチ」(8月17日)。サポートスタッフを配置し、障害の有無に関係なく海を楽しめるバリアフリービーチイベントだ。そのほか、大磯まつり(11月8日)では、形にとらわれない自由な発想で発表の場として使ってほしいと、大磯・国府中学校の生徒にステージを提供。「奉仕を次世代につなげたい」と意気込む。

つなぐ つながる35周年 平塚湘南RC 佐藤隆良会長

 クラブ創立35周年の節目に旗振り役が回ってきた。周年テーマは「つなぐ つながる」。クラブを作り上げてきた先人たちへの敬意を込めた。自分自身も、先輩に誘われて2012年に入会した経緯が。「メンバー一人一人が可能性を育ててつながっていければ」

 周年の記念事業として、来年2月には記念式典も開催。2780地区のメンバーが参加するチャリティーゴルフコンペ(11月)の寄付金で特別支援校に必要なものを寄付する予定だ。

 その他、毎年好評の「なんでも相談会」、フィリピン・シキホール島への鍵盤ハーモニカ寄贈や音楽教育なども継続。「クラブを立ち上げた先輩たちと、若手をつなぐ役割も担いたい」

荻野組合長(右)と落合市長

平塚遊技場組合 災害ボラ活動を後押し ポンプなど資機材を寄贈

 平塚遊技場組合(荻野将夫組合長)が7月28日、洪水等による浸水被害発生後の災害ボランティアの活動に役立ててもらおうと、平塚市に底水用水中ポンプなどの資機材を寄贈した。

 同組合は昨年の台風10号による被害などを受け、風水害で被災した際に使用する底水用水中ポンプと充電式集じん機(乾湿両用)各2台、送風機3台を寄贈。荻野組合長は「地域の安心安全の一翼を担えれば」と話し、落合克宏市長は「即戦力の機材をいただき防災強化できた。市民の安全に活用したい」と感謝した。

お米券を手渡す曾根田会長(右)

こども食堂にお米券寄付 ライオンズ3クラブ合同

 平塚ライオンズクラブ、平塚なでしこライオンズクラブ、平塚湘南ライオンズクラブの3団体が合同で7月31日、平塚市横内でこども食堂を開く「ひまわり食堂」に、お米券約7万円分(100kg相当)を寄付した。

 「最近のお米不足解消の一助になれば」との思いから、3クラブ合同の集まりの際に会員から募金を集めたもの。

 ひまわり食堂は月2回子ども食堂を開き、1度に約80人の子どもや高齢者が食事に訪れる。お米券を手渡した平塚湘南ライオンズクラブの曾根田恭寛会長は、「子どもたちや高齢者の助けになればうれしい」と話した。

著書を紹介する久保田さん

随想と紀行を一冊に 久保田亘さんが本上梓

 一般社団法人平塚市医師会の会長で久保田整形外科医院の院長・久保田亘さん(69)が7月25日、旅先での出会いなどを一冊にまとめた『素晴らしき出会い』(幻冬舎)を出版した。

 この本は、随想と紀行の2部構成となっている。久保田さんがこれまでに経験した「仕事以外の生活」を中心に、診療の合間や学会の遠征、家族との旅などで出会った人々とのひと時を綴っている。2005年から24年までの20年ほどを費やし、少しづつ書きためたもので、自身の集大成となる一冊に仕上がった。

 身近なところから歴史を発掘するのが好き、という久保田さん。同書には、地元・平塚や大磯でのエピソードも多く書かれている。

 久保田さんは「医療だけでは世界が狭くなるので、視野を広げるために、旅先での出会いを楽しむことを大切にしている。肩ひじ張らずに、気軽に読んでいただければ」と呼びかけている。

 同書は8月13日(水)〜9月12日(金)まで、サクラ書店ラスカ平塚店で販売されるほか、アマゾンでも販売中。1760円(税込み)。

読者プレゼント

 本紙読者5人に同書をプレゼント。希望者はメールの件名を『素晴らしき出会い』とし、氏名、〒、住所、年齢、電話番号、本紙の感想を明記の上、【メール】hiratsuka@townnews.co.jpへ。8月21日(木)締め切り。

日台交流協会 日本と台湾の架け橋に 講演や演奏で親睦

 台湾との親善交流と地域活性に取り組む「湘南日台未来交流協会」(添田宏高会長)が6月22日、市内ホテルで第10回総会と懇親会を開いた。

 会員をはじめ、台北駐日経済文化代表処横浜分処の張淑玲氏や地元政財界人ら約100人が出席=写真。台南上空の空中戦で戦死した零戦パイロットの史実に基づいた純愛悲恋小説「君と共に空へ飛ぶ」の著者・菅野茂氏による講演や、中国の伝統楽器「古箏」の演奏、5月に発足した「平塚日台友好議員連盟」の報告などが行われた。

海岸清掃の参加者(提供写真)

大磯高校PTA 海岸清掃に84人 「第二のグラウンド」綺麗に

 県立大磯高等学校PTA(常盤健嗣会長)主催の海岸清掃が7月21日、大磯海岸で開催され、生徒や保護者など84人が参加した。

 大磯海岸は運動部の生徒も日頃から練習で利用しており、「第二のグラウンド」と親しまれている。拾ったゴミは、90袋に及んだ。

保護犬猫に会う夏休み 8月23日に施設開放デー

 夏休みの自由研究に役立つワークショップや譲渡対象犬猫の面接会を行う「夏休み開放デー〜保護犬猫に会いに来ませんか?」が、8月23日(土)に県動物愛護センター(平塚市土屋401)で開かれる。午前10時〜午後3時。参加無料。

 保護犬猫の自由見学や事前予約制の譲渡面接会のほか、缶バッジや動物愛護啓発ポスター制作のワークショップを実施。

 面接会は事前にオンライン譲渡前講習会を受講し申し込む。定員は犬猫各3組(先着順)。22日(金)午後5時締切。問い合わせは同センター【電話】0463・58・3411。

殉国碑前に立つ(左から)黒田さん、山下さん、秋元さん

大野地区で平和の集い 中学生の作文朗読も

 松が丘公民館(平塚市東中原)の殉国碑前で7月15日、「大野地区平和を感謝する集い」が開催され、落合克宏市長や河野太郎衆議院議員、近隣住民ら約150人が戦没者に献花をした。

 式文奉読では、実行委員会の高梨孝治会長が、「ここに祀られている360人を超える戦没者あっての今の平和。戦争体験者が減る中、平和の尊さを伝えていくのは生きる私たちの使命」と訴えた。

 後のあいさつで高梨さんは、毎年平和に関する朗読をしてくれる地元中学生らを賞賛し、その作文を外務省や(公財)日本国際連合協会などが主催する「国際理解・国際協力のための全国中学生作文コンテスト」に出品したいと話した。

 今年作文朗読をしたのは、中原中学校3年の秋元莉緒奈さん、山下瑠璃さん、黒田凛空さん。黒田さんは「平和の大切さを自分の口で伝えていく」と発表した。

 今年は終戦80年特別事業として戦後の平塚市の映像が上映され、来場した人たちはまちの復興の軌跡を辿った。

あいさつに立つ石崎会長

警察官友の会が総会 永年功労会員の表彰も

 第38回平塚地区警察官友の会の定期総会が7月29日、ホテルサンライフガーデンで開かれ、会員ら64人が出席した。

 あいさつに立った石崎明会長は、「総会後には懇親会もあるので、ぜひ会員同士、顔見知りになっていただければ」と話した。

 総会では、本部永年功労会員表彰披露や同表彰伝達、会長表彰伝達が行われたほか、昨年度の事業報告・決算報告、今年度の事業計画案や収支予算案などが発表され、すべての議案が承認された。

 その後、石井清一郎平塚警察署長を招き、今年1月〜6月までの交通事故件数や特殊詐欺件数など、管内の情勢について講演が行われた。

神奈中バスで名所巡ろう 31日までフォトラリー

 フォトラリー「平塚八景!再発見〜神奈中バスにゆられて平塚八景をめぐろう!〜」が8月31日(日)まで行われている。平塚市観光協会主催、神奈川中央交通協力。

 湘南平、金目川と観音堂、七国峠・遠藤原、霧降りの滝・松岩寺、森の前鳥神社、八幡山公園、湘南潮来、平塚砂丘の夕映えの5カ所以上で「自撮り」をして、市民プラザ内の同協会でチラシと写真を掲示するとグッズ進呈。(問)同会【電話】0463・20・5110

植え替えを行った(提供写真)

農商生が花壇を整備 公園に彩り、9回目

 平塚農商高校の生徒と教員計9人が7月3日、平塚市の桜ヶ丘公園の花壇の植え替えを行った。ジニア(百日草)、ポーチュラカ、ひまわりなどの苗を植えた。数年前から公園の美化活動を行う同公園愛護会の会員も協力して年に2回実施しており、今回で9回目となった。

 同会の今井照男会長は「生徒の手際の良さに関心する。要望があったホースリールを購入したので、毎日の水やりが容易になり長く花を楽しめると思う」と話した。

神輿を担ぐ園児(同園提供)

祭りムードで夕涼み 清水学園付属幼稚園で

 清水学園付属幼稚園(平塚市根坂間)で7月12日、夏恒例の夕涼み会が開催された。

 当日は、年長、年中組の園児が神輿を担いだほか、年少組が山車を引き、満3歳児組がうちわを身に着けるなど、祭りのにぎわいを演出。最後は盆踊りを踊った。同園は「今年は最後の『七夕おどり』に参加される保護者が多く、大人も子どもも心が躍るものだと感じた」と振り返った。

大阪・関西万博を訪問した参加者(提供写真)

大磯町 小中高生21人が万博訪問 11月に報告会を開催

 大磯町内在住、在学の小学生から高校生まで21人が、7月22日から2泊3日で大阪・関西万博を訪問した。

 同事業は大磯町万博国際交流プログラムとして、事前学習などを実施してきた。万博会場では昨年12月に開催されたこどもサミットで交流したウガンダ共和国のパビリオンなどを見学。24日には、大磯駅前で解散式が行われ、町職員など関係者の出迎えを受けた。

 大磯小学校5年生の山本栞太郎さんは「IPS心臓など未来の技術がすごかった。いろんな国の変化が知れてよかった」と目を輝かせた。

 今後は、8月20日(水)と10月4日(土)に事後学習のワークショップ、11月15日(土)に万博訪問で学んできたことの報告会を開催する。

できる限りの支援を 国際ソロプチミスト平塚 水島米子会長

 結成46年目を迎えた奉仕団体「国際ソロプチミスト平塚」で二度目の会長に就任。「課題を抱える地域の女性やボランティア団体の支援に力を入れたい」と意気込む。

 未来を担う若者の支援やチャリティーコンサートのほか、国際女性デーに合わせPR活動も予定。女性の地位向上に向けて活動にまい進する。

 自身は入会35年。異業種の女性経営者と出会い、研さんの場になったという団体への感謝をにじませつつ、次代へ引き継ごうと会員増強を目指す。15人の会員同士が「健康で楽しい会を運営しよう」と、例会では体操や全員が意見を出し合える雰囲気づくりを行う。「チームになりできる限りの支援を続けていきたい」とほほ笑んだ。

自作の絵が表紙の証言集を持つ江藤さん

継承こそ平和への道 平塚空襲を記録する会

 今年は戦後80年。復興を成し遂げ、七夕まつりが開かれる現在の平塚の街中で戦争の傷跡を見ることはない。

 しかし、80年前の1945年7月16日に「平塚空襲」はあった。約1時間40分の間に、およそ40万発の焼夷弾が落とされ市街地は焼け野原と化した。投下された爆弾の量は全国で3番目の多さとも言われている。

 「多くの人の命を奪った戦争の悲劇を二度と繰り返してはならない」。平塚市博物館のワーキンググループ「平塚の空襲と戦災を記録する会」は戦争の記憶を後世に残そうと活動を続けている。

 同会は1989年(平成元年)に発足。空襲体験者から話を聞き取り、証言集を刊行してきた。24年発行の『炎の証言』は通算23号目(博物館で販売中。A4判・103ページ・250円)。これまでに収めた証言は336人分になる。

 会長を務める江藤巖さん(92)は自身が空襲の体験者だ。23号では自らの証言『よみがえった12歳の生命(いのち)』が掲載されており、自作の絵が表紙を飾る。

 平塚空襲で江藤さんは大やけどをおい、きょうだいを亡くした。「平和を引き継ぎたい。次の戦争をおこしてはいけない」。江藤さんは小学校でも子どもたちに戦争体験の講話を通じて平和の大切さを訴える。

「新たな語り部」

 戦後80年が経過し、戦争体験を語れる人は限られてきている。聞き取って継承するための時間は残りわずかだ。さらに会員の高齢化も拍車をかける。平均年齢が80歳ほどになりコロナ禍を経て4人の会員が亡くなった。

 活動の継続が困難になったが、積極的な勧誘活動で新会員が入会した。最年少は24年に入会した県立高校教員の伊勢龍介さん(24)だ。

 大学の卒論の調査・研究で同会と接触した際、会員の藤野敬子さんから「色々な角度の証言を読んでくださることが、すでに継承活動ですね」と声をかけられたことが転機となり、会に加わった。「研究対象」から「自分事」に切り替わった瞬間だったという。

 伊勢さんは「先輩たちの思いを引き継ぎたい。語っていただく側から語る側にならなければならない。私たちが継承する主体なんです。蓄積された膨大な証言に真摯に向き合っていきたい。自分の授業で生徒たちに平塚空襲のことを伝えていければ」と語る。

 後世に平塚空襲を語り継いでほしい、と同会は戦後80年の特別企画を平塚市博物館で8月17日に開く。当日は江藤さんの体験談を聞き、参加者同士で意見交換する予定だ。「戦争を起こさないためには、新たな語り部が必要です。力を合わせて平塚空襲を語り継ぎましょう」と呼びかける。
5000本のひまわり

平塚土屋農場で5千本のひまわりが満開 お盆まで見ごろ

 荒井商事株式会社が運営する「平塚土屋農場」(平塚市土屋555の3)の300坪の敷地に、5000本のひまわりが咲き誇り、見ごろを迎えている。

 このひまわりは、6月に湘南ベルマーレのマスコット「キングベルI世」が種まきしたもの。迷路として楽しむことができ、迷路の中に隠されたキーワードラリーを完走すると、プレゼントが進呈される。

 同農場では、「ひまわり迷路は初めての試み。お盆まで見ごろなので、ぜひ遊びに来て。迷路を楽しんでほしい」と呼びかけている。

 営業時間は、火〜金が午前9時〜午後3時、土・日が9時〜4時。月曜休業。アクセスは秦野中井ICより約5分。無料駐車場45台完備。

 

カレーをほおばる児童

二宮町立一色小 無農薬野菜カレーで食育 地産地消の利点学ぶ

 二宮町立一色小学校で7月14日、学校給食に無農薬野菜を使った夏野菜カレーが提供された。

 二宮町の学校給食の取り組みの一環で、地産地消と食育推進のため、栽培期間中に農薬を使用しない地元産の野菜を取り入れている。

 この日は、二宮産のタマネギに加え、ナス15kg、ピーマン13kgが地元農家から提供され、夏野菜カレーに調理された。同校の5年1組では、配膳されたカレーを食べた児童たちが「おいしい!」「もっと食べたい!」と喜んだ。

 後藤凛子さん(5年生)は「野菜が柔らかくて、とってもおいしかった。自分が住んでいる二宮町の野菜だから、よりおいしく感じました」と話した。

生産者と交流も

 給食時間中、栄養士による食育放送も行われ、地産地消の利点として、輸送コストが削減されて自動車による二酸化炭素排出量の削減など、環境面に良いことなどを学んだ。野菜を提供した農家の末永郁(かおる)さんは、無農薬栽培の虫への対策や、収穫の大変さが説明された。

 末永さんは「おいしそうに食べる子どもたちの顔が見られたから良かった」と喜んだ。

土のうを寄贈した同会メンバーら=提供写真

浸水に備えて土のう寄贈 二宮建設協力会から800袋

 土木事業者6社で組織する二宮建設協力会(高宮松蔵会長)が7月17日に土のう800袋を二宮町へ寄贈した。

 ゲリラ豪雨や台風などによる浸水に備えることが目的。町民から災害時に備えた土のうの要望があったことを機に、今回で7回目の寄贈となる。

 同日、同会の加盟社から従業員らがラディアン花の丘公園内にある土のう保管場に集まり、約800袋、3トントラック5台分の土砂を袋に詰める作業を行った。同保管場は同会により2016年に無償で建てられた。

 保管場にある土のうは災害時など、必要に応じて利用することができる。

 町都市整備課担当者は「町民のためにこのような活動をしてくれて有難い」と話した。

親子で野球の楽しさ体験 8月10日 ベイ主催

 横浜DeNAベイスターズが8月10日(日)、親子スポーツ体験イベント「B―PARK」をバッティングパレス相石スタジアムひらつかで開催する。午後3時から6時。

 ベイスターズが県内各地で企画しているイベント。運営には県野球連盟中体連支部の軟式野球部に所属する中学生も協力する。

 対象は野球をしたことがない、見たことがない年中以上の未就学児、小学生(経験者も参加可)。「投げる」「捕る」「打つ」「走る」体験ができる各種ゲームを実施し、参加者には記念ボールをプレゼント。学童野球チーム(小学生対象の軟式野球)の説明会ブースも設置し、対象チームに入部すると軟式用グラブもプレゼントされる。

 参加無料。1家族につき1つべイスターズアカウント(登録無料)が必要。予約不要で当日参加自由。詳細は【URL】https://www.baystars.co.jp/b_park/。

過去開催の様子(提供写真)

誰もが楽しむeスポーツ 8月21日に体験会

 世代やハンディキャップの有無を問わず参加できる「インクルーシブeスポーツ体験会」が8月21日(木)、進和あさひホーム(平塚市高根3の16の6)で開かれる。午後2時〜3時30分。

 平塚市障がい福祉課主催、実施団体は特定非営利活動法人ぜんしん。障がい者の社会参画促進と、ひきこもり当事者の自立促進事業の一環。市内各所で計4回実施。

 当日は「太鼓の達人」など操作が簡単なゲームを体験できる。未経験者にも、スタッフが丁寧に操作を指導する。

 参加無料。定員10人(当日先着順)。自転車の駐輪可。問い合わせは同課【電話】0463・21・8774。