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公開日:2025.08.08

能登半島地震 復興支援
輪島の小学生が大磯に
町民ら有志が交流企画

  • ナイトハイクで使うパチンコを作る輪島と大磯の子どもたち

 2024年元日に発生した能登半島地震の被災地復興支援を行ってきた大磯の有志団体「Loveのとプロジェクト」(土肥克匡実行委員長)が、石川県輪島市の小学4〜6年生9人を招き、7月25日〜28日の3泊4日の交流ツアーを大磯町内の小学生と実施した。

 同プロジェクトは、災害ボランティアや視察などで能登に足を運んでいた大磯町議が、輪島市の子どもたちの状況をヒアリングしたことをきっかけに、大磯町内の事業者など有志で今年2月に結成した。

 被災した輪島市内の公園や校庭などの広い敷地は、仮設住宅などに充てられていることから、未だに子どもたちが遊ぶ場所や運動する場所が限られている現状がある。

 今回、同プロジェクトは夏休み期間中に大磯の自然の中で過ごす機会を輪島市の子どもたちに提供したいと、交流を計画。これまでには、能登の事業者支援と交流資金調達のため、大磯港で月1回開催されている「大磯市」で、能登産の酒や海産物、復興支援Tシャツなどを販売してきた。

 活動の集大成として実現した今回の交流では、輪島市と大磯町の子どもたちが吉田茂邸の見学や、不動川河口を拠点とする「みずべぐらし」のSUP体験会、夜の郷土資料館や大磯城山公園内を散策する大磯町青少年指導員の自主事業「ナイトハイク&ミュージアム」に参加した。

「ブランコで遊びたい」

 現在、輪島市内では6つの小学校が合同で1つの仮設校舎を使用している。4年生の林美沙希さん(河井小学校)、保下夏凪さん(同)と羽村栞さん(大屋小学校)は、震災を機にクラスメイトになった3人だ。地元・輪島について、「道の復興が進んだらいいなと思う」「ブランコで遊びたい」とこぼす場面も。飛行機と電車を乗り継いだ長旅だったが、「大磯で新しい友だちができるのが楽しみだった。すぐに仲良くなれてうれしい」と笑顔を見せていた。

 同行していた輪島市の小川正教育長は、「子どもたちは復興の担い手になっていく。この出会いに元気をもらい、今後に生かしてもらえれば」と話していた。

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