逗子・葉山版【8月8日(金)号】

特殊詐欺被害 件数急増、用心を 逗子署、防犯落語で啓発

 神奈川県内で特殊詐欺被害が急増している。逗子市、葉山町も同様で、6月末時点の認知状況(暫定値)は逗子市が23件(前年比プラス17件)、被害額約5300万円(同プラス約4160万円)。葉山町は5件(同プラス5件)、被害額約2000万円(同プラス約2000万円)となっている。こうした中、逗子警察署は地域の防犯対策講話で署員が防犯落語を行い、注意を呼び掛けた。

 今年1月1日から6月30日までに神奈川県内の特殊詐欺認知状況は1134件(前年比プラス303件)、被害額約52億5400万円(同プラス約29億7300万円)。主な手口はオレオレ詐欺、預貯金詐欺、還付金詐欺、架空料金請求詐欺の順に多い。金額だけで見ると2023年1年間の約46億900万円を既に超えている。

 葉山警察署の本多俊雄生活安全課長は「金融機関やコンビニエンスストアで未然に阻止した例や、被害に合っても通報しない人もいるとみられ、実際の件数はさらに多いだろう」と話す。傾向としては自動音声でプッシュホンを押すように促す手口が増えているという。同署はこうした前兆電話の通報があれば、そのエリアで重点的に広報したり、金融機関などに全件通報を依頼したりするなど、未然防止の策をとる。

生安課長が熱演

 逗子警察署の甲斐義博生活安全課長は7月24日、ずし3丁目防災の会からの防犯対策講話の依頼を受け、落語で特殊詐欺への注意を呼び掛けた。会場には子ども連れの家族から年配者まで約20人が集まった。

 甲斐課長はまず、クヒオ大佐というアメリカ軍パイロットを装った日本人の結婚詐欺師の実話をまくらに、「恋人はサギ師」という落語を披露。

 インターネットを通じて有名人の名前につられ投資詐欺で100万円をだまし取られた妻に対し、パートで働いて100万円を稼げという夫。一方、夫は日本人と結婚をしたいというアメリカ人女性の口車に乗ってロマンス詐欺に引っ掛かり、へそくりの100万円を失うが、その詐欺師が実は妻だったというオチ。話の中で投資詐欺やロマンス詐欺の巧妙な手口を分かりやすく伝えていた。

 落語の後、市内の特殊詐欺の被害状況のほか、自転車の盗難が増えていること、甲斐さんが実際にあった強盗未遂事件の話などを行った。最後に「今日聞いたことはここだけにとどめないで、家族や知り合いなどに話を広めていってほしい」と参加者に呼び掛けた。

エコビーサンを手にする恵太さん

げんべい エコビーサンに移行へ 生分解性で自然回帰

 ビーチサンダル販売から70周年を迎えた、葉山町の有限会社ゲンベイ商店(以下げんべい)は7月、生分解性ビーチサンダル「エコビーサン」を発売した。将来的に同社で扱うビーチサンダルを全て「エコビーサン」に変えていく方針だ。

 げんべいはビーチサンダルがゴミとして海に流出すると海洋プラスチックとして長期間漂流することを問題視し、向き合ってきた。

 7、8年ほど前から「ダメになった」ビーサンを海の家のオブジェとして利用したり、細かく砕いて編んで船を岸壁につけるときの緩衝材にして再利用したり、熱リサイクルをしたりするなどしてきた。そうした中、2021年に「生分解性促進添加剤」を知った。プラスチックに1〜2%添加することで土や海中のバクテリアを寄せ付け、自然環境での分解がされるという。オーストラリアでは既にビーチサンダルでの利用実績があったことから、同社も実験を繰り返し、試作品を作成した。約10カ月間、店主の葉山英三郎さんが毎日履き続け、履き心地や耐久性に問題がないことが確認できたことで、商品化に踏み切った。

新色アシットブルー

 今回、生産したのは1200足でサイズは1cm刻みで23cm〜28cm。ソールの色はTシャツなどで人気のアシットブルーを採用。価格は2200円。一色本店と長柄店で販売している。長柄店では鼻緒の色を11色の中から選ぶことができる。

 6代目を継ぐ予定の葉山恵太さん(26)によると、現在アメリカの試験機関で生分解にどのくらい時間がかかるか実験中だという。正式な試験結果が出た上で、年間3万〜4万足販売している同社のビーチサンダルを数年かけて全てエコビーサンにしていく考えだ。「弊社以外にもエコビーサンに取り組む企業がある。環境のためにもこれがトレンドになればと思う」と語った。

6月に行われた全日本パラサーフィン選手権で優勝した 西久保 涼子さん 逗子市久木在住 53歳

視覚障害あっても前を見る

 ○…10年前にだんだんと視野が狭くなる「網膜色素変性症」を発症し、一度は遠ざかったサーフィン。昨年、パラサーフィンの大会で視覚障害クラスがあることを知りチャレンジを決意。今年6月に三重県志摩市で開催されたパラサーフィン大会で初優勝を果たした。「自分が活躍することで、同じような障害のある人に勇気を与えられたら」と意気込む。

 ○…病気が分かった時、「なぜ私が」と絶望を感じた。趣味だったサーフィンも、次第に周りから「危ない」と注意されることが増え、「自分はやってはいけないのか」と落ち込んだ。また、看護師という仕事柄、職場では明るく振舞ったが、家では何もできず、仕事以外では外に出られないほど精神的に病んでいった。そうした中、昨年、パラサーフィン大会のボランティアをきっかけに、約5年ぶりに海に戻った。

 ○…静岡県出身。海は近くにあったが子どもの頃は磯遊び程度。マリンスポーツは大人になってから。サーフィンは夫と同じ趣味を楽しもうと30代で始めた。「浮遊感、波に乗り滑る感じ、解放感、波待ちの時の何も考えない自分だけの時間にはまった」。それだけに復帰の喜びは大きく、競技でペアを組んでくれる夫にも感謝する。

 ○…もともと訪問看護師だったが、車の運転に支障があり、一度は退職。6年前に勤務先が市内に有料老人ホームを立ち上げる際に声がかかり、現在はホーム長を務める。今の視野はトイレットペーパーの芯を真正面から覗く程度。「現場仕事は今後難しくなる」と覚悟している。それでも「サーフィンは夫の力を借りれば続けられるし、まだ見えるうちにスカイダイビングやパラグライダーに挑戦したい」と明るく前を向く。

こども弁当の一例

居酒屋 凪 「こども弁当」を提供  8月31日まで 

 逗子市逗子の居酒屋「凪」が夏休み期間中(8月31日(日)まで)、小中学生を対象に「こども弁当」の提供を行っている。

 きっかけは同店を経営する上野ひとみさんの知人が病気で倒れ、子どもの食事の用意が大変だと聞いたこと。同じように悩んでいる人は他にもいて、特に夏休み期間中は学校給食がないことから「普段以上に大変だろう、何か手伝いをしたい」と考え、「こども弁当」の提供を決めた。

 上野さんは「知人は色々な行政サービスの申請などしているが、とても時間がかかる。今、助けを必要としている人を今、支援したいと思った」と話す。

 弁当は無料提供。前日までに個数と時間を電話連絡、当日店舗で受け取り。アレルギーについても対応するので相談を。

 予約、問い合わせは「凪」【携帯電話】050・8888・3069(受付午後4時〜8時/土日は正午から/火曜日定休・不定休あり)。逗子市逗子5の1の12カサハラビルB棟2階

社の前に座る世話人の石井さん(左)と長谷川昭二さん

須ノ宮神社 氏子による新社(やしろ)が1周年 葉山町上山口新沢の里

 葉山町上山口の新沢の里地区にある須ノ宮神社の社が新しくなって1年を迎える。

 同社の創建などは不明だが、古くから氏子たちの手で守られてきた。約55年前には「100年持つように」とコンクリートの社が造られたが、梅雨時期などは結露がひどく、納められている神殿の状態が悪くなっていた。そこで15年程前に新しく木造の社を建てようと今井俊夫さん(故人)が発起人となり世話人会が発足。65人の氏子たちで費用の積み立てを行い、約10年かけ約230万円の資金を捻出した。資材の木材は造園業を営む氏子の伝手で調達したり、地元大工の協力もあって、経費を抑えることができたという。

 2024年4月にコンクリートの社を解体し、6月から工事を始め、7月30日にヒノキ造りの社が完成。8月12日に同地域の氏神・杉山神社の玉泉隆治宮司により工事のために移動していた神殿を元に戻す遷座(せんざ)の儀式が行われた。

 玉泉宮司によれば、社殿がない神社を氏子の人たちが守り続けている例は珍しいという。

 世話人会のひとり、石井栄蔵さん(71)は「我々がしっかり守っていけば若い人たちは見ているから必ず継承してくれるはず」と、次の世代に期待を寄せた。

ゆるバースに挑戦するミューシー=提供

ミューシー ゆるバースに挑戦 投票9月27日まで

 葉山町のPR大使に就任したアオウミウシのキャラクター「ミューシー」が全国のご当地マスコットキャラクター(ゆるキャラ)の祭典「ゆるバース」に挑戦する。

 同祭典は旧ゆるキャラグランプリの後継の投票型イベント。投票は既に始まっており、締め切りは9月27日(土)まで。

 ゆるバース2025の特設ページでID登録をすると、オンラインで1人、1日1票投票することができる。

 同イベントは過去に熊本県の「くまモン」、高知県須崎市の「しんじょう君」など地域経済に影響を及ぼすキャラクターを輩出している。

出発するはやまるタクシーを見送る関係者ら

葉山町乗合タクシー 地域広げ再実証運行 2026年3月末まで

 葉山町はこのたび、交通不便地域の解消を目的としたAIオンデマンド型乗合タクシー「はやまるタクシー」の実証運行を長柄・堀内地区と一色・下山口地区で開始した。昨年10月から今年1月にも同様の実証運行を行い、1日の運賃収入目標を1万円としたが、延べ運行日数68日間(1地区34日間)で6万1700円(利用者数243人)と大きく下回った。

 今回は車両を1台増やし、運行期間も年度末までと長く設定。利用料の支払いにキャッシュレス決済の導入や、交通不便地域以外の町民にも周知を図るために説明会を増やすなどの改善策をとった。

 8月1日には町役場で「はやまるタクシー出発式」を実施。山梨崇仁町長は「費用対効果よりも福祉的要素を目的に行っている。まず浸透させることに力を入れ、多くの方に『はやまるタクシーがないと』と言ってもらえることを目指したい」と意気込んだ。

 実証運行の期間は2026年3月31日(火)まで。運行日時は平日午前9時15分〜午後2時45分。料金は200円または300円(大人/乗降場所による)。

 利用には事前登録が必要で、要予約。詳細は町ウェブサイトで確認。

 (問)葉山町政策課【電話】046・876・1111(代表)

森戸大明神で行われた相撲佐久間沖之助撮影、佐久間不動産所蔵

森戸大明神で角力!? 泣き相撲の参加者募集

 赤ちゃんの健康と成長を祈願する「一心泣き相撲 葉山場所」(一心泣き相撲実行委員会主催)が9月21日(日)、葉山の森戸大明神で開催される。

 同社によれば、かつては例祭の時に境内で相撲が行われていたことがあったという。いつ頃始まり、いつまで実施されていたか、確かな記録は残っていないが、2006年4月発行の『郷土史 葉山』(葉山郷土史研究会)に掲載された「森戸神社周辺の想い出」を綴った文章には昭和30年代まであったと記述がある。

 また、写真集『葉山の青春 HAYAMA1951―1952』(撮影:佐久間沖之助/編集:佐久間浩)には当時の写真とともに、「高さ8〜9mのスタジアムを鳶の人が作る。530人分の座敷を神社で販売。角力は立浪部屋の力士が東京から来た」と当時の様子が記されている。

 一心泣き相撲の参加費は1万5000円(祈祷料、記念品含む)。限定150人。申し込みは一心泣き相撲の公式サイト(https://nakisumo.jp)から。

戦時中の日記を手にする長谷川さん

記憶呼び戻す当時の日記 葉山町在住 長谷川忠信さん

 葉山町在住の長谷川忠信さん(88)。戦時中は横須賀市の逸見在住で、当時、父親の言いつけもあり、小学校入学から毎日日記をつけていた。1945年の終戦に向かう記述からは、今、読み返すと穏やかな日々からだんだんと戦局が悪化していく様子や情報統制など当時の社会的状況が読み取れる。

 45年元日の日記には家族で初詣に出かけたことと、「お雑煮とごちそうも食べた。ようかんゼリーとみかんがおいしかった」などと子どもらしい日常が書かれ、現代の正月と何ら変わりない生活がうかがえる。様子が変わるのは2月中旬から。初めての米軍飛行機の襲来、防空壕への避難の記述が頻繁に出てくる。

 4月になると毎日のように大本営発表の戦果が「巡洋艦〇隻、駆逐艦△隻撃破」などど書き記されるようになる。一方で3月10日にあった東京大空襲についての記載はなく、情報統制があったと思われる。

 7月頃になると日記がとびとびになるが、書かれている日はほぼ「空襲」の文字が。「ぼう空ごうの戸を二つしめても爆ふうが来てぼう空ずきんをかぶって耳をおさへてはいっていた」(原文ママ)など、避難の様子が詳細に書かれている。

 8月6日の日記には広島への原爆投下の記載はない。「夜のニュースで7月31日に日本の飛行機が米のP―51を1機撃墜。さらに潜水艦を撃沈した」と、この段階でも日本優勢の情報が流されていた。9日の長崎への原爆投下についても同様に記載はない。

 そして、迎えた8月15日。「戦争終結日」とあるが、なお「撃墜9機、撃破2機なり」と記載があった。追記で父親の文字で「日本有史以来戦争敗戦」とあった。

「みんな嘘だった」

 「戦地に行かなくても戦争体験だよね」。長谷川さんは当時を振り返り、こう語る。

 「戦争」を感じるようになったのは小学3、4年の頃。逸見小学校が軍の倉庫になったために沢山小学校に通ったり、今はないが安針塚にあった寺に行ったこともあった。低空飛行をする米軍機のパイロットの顔がはっきり見えたり、逸見の車両基地に爆弾が落とされる瞬間を見たりしたときは恐怖を感じたという。

 当時はまさか戦争に負けるとは思っておらず、日記にあるように大本営発表の戦果を信じていたが、「あれはみんな嘘だったのかね」としみじみと語った。そして「今の日本は防衛費が膨らんで戦争の準備をしているような感じがする」と危機感をあらわにした。

ポーズを決める石井さん(左)と植村さん

空手道 葉山から2選手、全国へ 植村さんと石井さん

 空手の流派を越えた国内最大の大会「第25回全日本少年少女空手道選手権大会」に葉山町から植村東子さん(一色小6年/葉山町空手道協会)と石井璃空(りく)さん(長柄小6年/聖心館葉山)の2人が出場する。

 植村さんは一昨年の出場に続き2度目。5月に行われた予選大会「第17回神奈川県春季少年少女空手道選手権」の小学6年女子形で2位の成績を収め全国大会へ駒を進めた。前回は7位入賞と健闘したが表彰台には届かず、悔しい思いをした。今大会は2回戦で大会5連覇中の大阪代表の選手と対戦する。強敵には違いないが「目標は優勝」と小学生最後の大会にかける思いは強い。

 石井さんは5月の予選大会で小学6年男子形で5位だったが、2位の選手が組手での出場となったため、繰り上げ4位となり初出場の切符を手にした。普段はクールだという石井さんだが「出場が決まった時はめっちゃうれしかった」と笑顔を見せた。7月に行われた流派の剛柔流の全国大会では形でベスト4まで勝ち残った。その勢いを持って今大会にも臨む。

ずし平和デー 命の尊さ次世代に伝える 8月12日まで

 逗子市の逗子文化プラザで「ずし平和デー」が8月12日(火)まで開催されている。戦争の悲惨さや、平和・命の尊さを次世代に伝えることを目的としたイベントで2011年から行われている。

 「近年、ウクライナやガザでの紛争など、世界では多くの命が戦争の犠牲となり、核兵器使用の危険性も現実味を帯びている。日本は戦後80年が過ぎ、平和憲法の下で戦争をしてこなかった唯一の被爆国として、これからも戦争をしないという平和のバトンを引き継いでいく必要がある」と実行委員会は訴える。

 期間中は多岐にわたる企画が行われる。1階ギャラリーでは逗子市被爆者の会が「原爆と人間展」を11日(月)まで開く。

 11日には逗子・葉山九条の会が「被爆者のことば せかいにとどけ!」と題し、朗読『ひろしまのピカ』(岡崎弥保さん)と被爆者(被団協会員・松本正さん)の証言を聞く会を実施。午後2時〜4時。なぎさホールで。料金は1000円(高校生以下無料)。

 そのほか、コンサートや子ども向けワークショップなどが予定されている。

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逗子ロータリークラブ 山口 次郎さん(56歳)

奉仕団体 会長の横顔 人好きの頑固者

 7月1日付で逗子ロータリークラブ(逗子RC)、41人のメンバーをまとめる第65代会長に就任した。

 入会4年目とまだRC歴は浅いが、「大先輩の皆さんにも楽しんでもらえる会を目指す。対外的にはコロナ禍で頓挫していたキルギス共和国のビシュケクRCと共同での国際奉仕活動を実現させたい。来年迎える逗子RC65周年に花を添えたい」と意気込む。

 高層ビルなどの建築現場で活躍する、コンクリート圧送事業会社の2代目。先代の父が47年間例会無欠席という熱心なロータリアンだった。4年前に他界したが、その遺志を継ぎクラブに入会した。

 「人づきあいが好き」と笑顔で話す。社会人になってからは仕事一本でやってきたが、特に人との付き合いを大事にしてきた。その付き合いのために、6年前に会社を継いだタイミングでゴルフも始めた。それまでは「金がかかるだけで自分に合わない」と思っていたが、「やるなら目一杯やろう」と今では年間70ラウンドを回る。今年1月には初めてのホールインワンも経験。ただ「頑固で人の言うことを聞かないのでなかなか上達しない」と苦笑い。もう一つとことん突き詰めているのは「酒」。「コミュニケーションの手段としては外せない」

半島を知り、減災考える 写真展と講演会

 三浦半島の地下構造・地質環境の調査、研究を行う三浦半島活断層調査会は創立30周年を記念し、写真展と講演会を開催する。

 写真展は「三浦半島の大地を知り減災を考える」をテーマに、8月30日(土)から9月3日(水)まで、逗子文化プラザ市民交流センター(逗子市逗子)1階フロア―で実施する。

 講演会は8月31日(日)、午後1時〜3時(0時30分開場)。「三浦半島の地質と活断層〜最新の研究成果から〜」と題し、講師に横須賀市自然・人文博物館学芸員の柴田健一郎さんを迎える。会場は市民交流センター2階会議室。入場無料、申し込み不要、先着50人。

 問い合わせは同会事務局【携帯電話】080・1193・5179、もしくは【メール】atsumi-aoki@mcko.jp。

活動発表の前に記念写真に納まる参加者たち

葉山町老人クラブ連合会 「健康長寿のまち目指す」 山崎会長が決意

 葉山町老人クラブ連合会(山崎時彦会長)は7月23日、葉山町福祉文化会館で竜宮城フェスティバルを開催した。同フェスは会員の日頃の活動成果発表も兼ね、今回で38回目を迎えた。

 山崎会長は冒頭のあいさつで「葉山町の老人クラブ活動は地域社会の共同と共生を心掛けてきた。また年齢の壁を越えて楽しいクラブ活動につとめている。今後も健康長寿のまちを目指して活動していく」と強調した。

 来賓の土佐洋子町議会議長は「長い人生で培われた経験や知識を地域活動に生かし、葉山のまちづくりの一翼を担ってください」と期待を寄せた。

 第二部では保育園児による合唱や小中学生の空手演武の後、会員による舞踊、フラダンス、民謡、カラオケなどが披露され、親睦を深めた。

星座にまつわるエトセトラ 「星めぐりの歌」

 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』には、星空の中、天の川に沿って走る銀河鉄道に乗ったジョバンニとカンパネルラが、星々を巡りながら、いろんな人と出会い、様々な体験をしていく場面があります。その星を実際の夜空でたどってみるのも、楽しいのですが、宮沢賢治には『双子の星』というお話もあって、その中には、あの「星めぐりの歌」が登場します。

あかいめだまの さそり

ひろげた鷲の つばさ

あおいめだまの 小いぬ

ひかりのへびの とぐろ

オリオンは高く うたい

つゆとしもとを おとす

さそり座とわし座は、夏を代表する星座なので、今頃の21時くらいに南の空に見えていますが、こいぬ座とオリオン座は冬を代表する星座。でも8月末頃の朝3時半くらいには東の空に見えるのです。そして、とぐろを巻くりゅう座は、北極星の周りを回っているので、いつでも見えています。