戻る

逗子・葉山 人物風土記

公開日:2025.08.08

6月に行われた全日本パラサーフィン選手権で優勝した
西久保 涼子さん
逗子市久木在住 53歳

  • 西久保 涼子さん (写真1)

視覚障害あっても前を見る

 ○…10年前にだんだんと視野が狭くなる「網膜色素変性症」を発症し、一度は遠ざかったサーフィン。昨年、パラサーフィンの大会で視覚障害クラスがあることを知りチャレンジを決意。今年6月に三重県志摩市で開催されたパラサーフィン大会で初優勝を果たした。「自分が活躍することで、同じような障害のある人に勇気を与えられたら」と意気込む。

 ○…病気が分かった時、「なぜ私が」と絶望を感じた。趣味だったサーフィンも、次第に周りから「危ない」と注意されることが増え、「自分はやってはいけないのか」と落ち込んだ。また、看護師という仕事柄、職場では明るく振舞ったが、家では何もできず、仕事以外では外に出られないほど精神的に病んでいった。そうした中、昨年、パラサーフィン大会のボランティアをきっかけに、約5年ぶりに海に戻った。

 ○…静岡県出身。海は近くにあったが子どもの頃は磯遊び程度。マリンスポーツは大人になってから。サーフィンは夫と同じ趣味を楽しもうと30代で始めた。「浮遊感、波に乗り滑る感じ、解放感、波待ちの時の何も考えない自分だけの時間にはまった」。それだけに復帰の喜びは大きく、競技でペアを組んでくれる夫にも感謝する。

 ○…もともと訪問看護師だったが、車の運転に支障があり、一度は退職。6年前に勤務先が市内に有料老人ホームを立ち上げる際に声がかかり、現在はホーム長を務める。今の視野はトイレットペーパーの芯を真正面から覗く程度。「現場仕事は今後難しくなる」と覚悟している。それでも「サーフィンは夫の力を借りれば続けられるし、まだ見えるうちにスカイダイビングやパラグライダーに挑戦したい」と明るく前を向く。

逗子・葉山 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

逗子・葉山 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

逗子・葉山 人物風土記の新着記事

逗子・葉山 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS