足柄版【8月30日(土)号】
準優勝に喜ぶ岡本アックス

小学生バレー岡本アックス 全国大会で準優勝 県勢男子で過去最高

 南足柄市の小学生男子バレーボールチーム「岡本アックス」がJVA第45回全日本バレーボール小学生大会で準優勝した。

 大会は8月4日から7日に、東京都ほかで開かれた。創部3年目にして今年初めて神奈川県で優勝した「岡本アックス」。その勢いは全国の舞台でも止まらなかった。2日間にわたる予選リーグを勝ち抜き、ベスト8入りがかかる決勝トーナメント進出決定戦も見事に勝利。その後もストレート勝ちで決勝まで駒を進め、和歌山県代表の「フェニックス」と対戦した。ストレート負けだったものの、やり切った清々しさがチームに溢れたという。

 同チームによれば、ベスト4以上は神奈川県勢男子初だといい、高田秀樹監督は「正直、ここまで勝ち進めた要因も分かりませんが、全員がエースにボールが集まるように集中してプレーした」と振り返った。緊張でいっぱいだった選手たちの心を支えた合言葉は、「笑は勝」(しょうはしょう)だったという。
転向への決意を語った石部さん

マラソン石部夏希さん 五輪目指しプロ転向 南足柄を拠点に世界へ

 南足柄市出身の石部夏希さん(25)がオリンピック出場を目指し、4月からプロランナー(南足柄市陸上競技協会所属)に転向。現在市内を中心に練習を行っている。

 山梨学院大学時代は2022年、23年と2年連続で箱根駅伝に出場した石部さん。卒業後は実業団に所属していたが、「オリンピック出場という目標のために、全てをかけて挑みたいと、プロ転向を決断しました」と語る。

 現在は居住する横浜市から、実家のある南足柄市まで練習に通う日々。市運動公園や大雄山最乗寺付近の起伏に富んだコースを使い、毎日30〜50Kmの距離を走るトレーニングを積んでいる。

 今年3月30日に出場した「ふくい桜マラソン」では、マラソン挑戦2回目ながら、2時間17分25秒で準優勝した。「自分の長所は故障なく、厳しい練習に耐えられる丈夫さとスタミナ。あと10分タイムを縮めれば、ロス五輪が見えてきます。25歳からの10年間は選手として一番体が動く時期なので、なんとか目標を実現させたい」と力強く話す。

 今後は、代表権獲得の一発勝負となる選考会への出場を目指し、ハーフマラソンやトレイルレースなど、様々な大会に出場して経験を積んでいく方針だ。

夢を信じて努力を

 陸上を始めたのは福沢小1年生の時で、箱根駅伝を応援に訪れたのがきっかけだった。小田原の国道1号を走る選手を見て、「自分も大きくなったら絶対この舞台で走りたい」と強く決意し、すぐに地元の陸上クラブに入部した。しかし小学校では「運動会の徒競走ではいつも最下位。全然早くなかった」と振り返る。

 足柄台中学では長距離選手として、徐々にその才能は開花し、1500mと3000mで市内で優勝するなど成長していった。相洋高校では全国高校駅伝県予選で区間賞獲得など活躍した。「足が速くない子どもでも夢を信じ努力を続けて欲しい」と話す。

 現在は地元、南足柄市の企業を中心に、10数社のスポンサーから支援を受ける。「私が夢に向かって頑張れるのは、地元の方々の応援のお陰。今後はマラソンを通じて、"南足柄"を世界に発信し、地域活性化や知名度向上にも貢献できれば」と話した。

町と協働して上大井駅舎の改修、利活用を進める上大井自治会の代表会長を務める 香川 誠さん 大井町上大井在住 63歳

ひょうたん駅を後世へ

 ○…1970年、駅員が日よけのために植えたひょうたんにちなんで、「ひょうたん駅」として親しまれている上大井駅。77年前に開設された駅舎は、国、村、住民が協力して土地、資金、資材を出し合い建設されたものだ。2022年、老朽化が進んだ駅舎を管理するJR東海から取り壊しの提案があった。これに対し、上大井自治会が中心となり、町の財産として残すため、耐震化を含めた改修と活用プロジェクトの作成を町と協働で進めている。「何とかして残していきたい」

 ○…町内の山田地区で生まれ育ち、30年ほど前に上大井地区に転居した。学生時代はソフトテニスに熱中したが、同じ位に機械いじりが好きだった。大学の放送研究会では、当時の最新オーディオ機器を使いこなし、裏方として会を支えた思い出も。現在は車やバイクが趣味で「構造について、どうなっているかを考えている時が楽しいですね」とにっこり。

 ○…妻と子ども2人の4人家族。今年度から上大井自治会の代表会長を務める。定年まではJAかながわ西湘に勤務し、農業分野から、町の発展を見守ってきた。「大井町は都市型農業で兼業農家がほとんど」。直面する収入面の厳しさに触れつつ、「豊かな自然環境の保護など、農家が町に果たしてきた功績は大きい」と力強い。

 ○…上大井自治会では5月に町に駅舎の存続を求める要望書を提出した。自治会が参加を呼び掛け、町と協働で6月に意見交換会、8月にワークショップを行った。駅舎の改修は町が主体。来年度中に、町が住民の意見を取り入れて計画をまとめ、27年度中に改修・供用の開始を目指す。「皆さん愛着のある駅です。この機会にさらに親しまれる駅にしていきたいですね」

岡本中男子バレーボール部 県総体優勝で関東大会出場

 南足柄市立岡本中学校男子バレーボール部が7月末に開かれた「第59回神奈川県中学校総合体育大会・第77回神奈川県中学校バレーボール大会」で優勝した。

 8月の関東大会は初戦に勝利するも2回戦で東京のサレジオ中に敗れ、惜しくも全国大会出場は逃した。永井充顧問は「県大会優勝の勢いで関東へ臨みましたが2回戦で敗れてしまいました。応援ありがとうございました」と話している。

ハナレザル目撃多数

 南足柄市は、8月19日から22日にかけて市内でハナレザルの目撃情報が多発しているとして注意を呼び掛けている。

 市によれば、ハナレザルはしばらくするといなくなるが、何週間も同じ地域で目撃する場合は、居ついてしまった可能性があるという。市内では網戸を開けて民家に侵入し食べ物を奪う事案も複数発生しているといい「目撃した場合は、刺激せず、市役所・警察に連絡を」としている。

湘光中3年 武松慶太さん、瀬戸重親さん 県総体5位で関東大会出場

 足柄Jr.バドミントンクラブ所属で湘光中3年の武松慶太さん(写真左)、瀬戸重親さん(同右)ペアが、7月末に開かれた第56回神奈川県中学校バドミントン大会で5位に入賞し、8月の関東大会に出場した。

 関東大会では1回戦敗退となったが、武松さんは「不安とワクワク感があったが良い経験ができた」と、瀬戸さんは「中3の最後に大舞台に立てて励みになった」とコメントした。

南足柄中2年池亀幸芽さん 女子1500mで全中へ出場

 南足柄中学校2年生の池亀幸芽さんが、女子1500mで、標準記録(4分38秒)を突破する4分37秒15を記録し、8月20日に行われた「全日本中学校陸上競技選手権大会」に初出場した。

 幸芽さんは小学2年で陸上をはじめ、5年から明神クラブで本格的に練習を行う。全国大会では予選敗退となったが「全国の強い選手とレースできとても刺激になった。純粋にもっと強くなりたいと思った」と話した。

大雄山駅

小田原駅東口図書館ほか 大雄山線100周年で記念展

 大雄山線が10月15日で開業100年を迎えることを記念した記念展示が9月23日(火)まで小田原駅東口図書館と、おだぴよ子育て支援センターで開かれている。

 大雄山線を運行する伊豆箱根鉄道が協力し鉄道の部品や記念乗車券の展示のほか、ぬり絵、現役車両の人気投票を行う。

 このほか9月15日(月)には記念イベントを実施。【1】大雄山線クイズと絵本の読み聞かせ、駅員との記念撮影(午前10時30分〜正午/小学3年生以下の子どもと保護者先着12組)、【2】大雄山線の歴史や車両に関する映像とお話会(2時〜3時/小学4年生以上先着25人)。

 記念イベントの参加希望者は9月2日(火)午前9時から同図書館に電話(【電話】0465・20・5577)もしくは直接来館。小田原駅と大雄山駅では、開業100年の記念手ぬぐいやハンドタオルも販売されている。

工房でのジビエ加工処理

ジビエ購入に補助金 大井町 年間最大4万円

 大井町はこのほど、あしがらジビエ工房(松田町松田庶子1213の1)で加工処理したジビエ肉の地産地消を促進するため、町内飲食店などを対象に年間最大4万円の購入費用を補助する制度を始めた。

 補助の対象となるのは、町内飲食店などが調理・提供する目的で仕入れた、ジビエ肉の購入費用。他の補助金を受けている場合は除かれる。また、町税などの滞納や町暴力団排除条例の抵触、町長が不適切と認める事業者は対象外となる。

販路拡大が必要

 同工房は鳥獣による農業被害が増加する足柄上地区で、捕獲したシカなどをジビエとして有効活用するため、足柄上郡5町(中井町、大井町、松田町、山北町、開成町)とJAかながわ西湘が協働で2023年度に開設した。

 大井町は利用を促進するため、24年度は同工房で処理したジビエ肉の購入費用を全額補助。補助申請のあった4事業者に、計約10万円を支出していた。

 同町の地域振興課は「工房を運営していくためには販路拡大が必要で、そのためには持続可能な制度を造っていく必要があります。多くの事業者に利用をしてもらいたい」と話した。

岡本中3年斉藤寛大さん 円盤投で関東大会9位

 南足柄市立岡本中学校3年の斉藤寛大さんが7月の「全日本中学校通信陸上競技神奈川県大会」の男子共通円盤投で優勝した。これを受け、8月7日に栃木県で開かれた関東中学校陸上競技大会に出場。34m85cmの記録で9位だった。

 内田一輝顧問は「小田原城北工業高の生徒と地道に自主練習を重ねてきた成果。入賞まであと一歩だったが、それを糧に強くなってくれることを期待します」と話した。

山北町議会 3日に一般質問

 山北町議会の第3回定例会が9月3日から11日まで開かれる。議員が町の課題や施策の進行状況、方針などについて問う一般質問は3日で、和田成功、高橋純子、石田照子、府川輝夫、大野徹也、冨田陽子の6氏が登壇する予定。

 それぞれの質問概要はDX推進、災害時の復興支援、地域プロジェクトマネージャー制度、山北スマートIC、さくら湯、小中学校の空調整備など。詳細は町HP。

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山北町 「おしらせ版」でアンケート 在り方見直しへ

 山北町は、町が月2回発行している「広報やまきたおしらせ版」について、今後の在り方を検討するためアンケートを実施する。

 配布する自治会の負担、スマホの普及、情報発信手段の多様化などを受けたもの。アンケートの回答は町HPの専用フォームのほか、役場等に直接提出などの方法がある。9月5日締切。結果は町HPで公表予定。

松田の農業語る

 松田町は農業に携わる人が交流し、語り合う「まつだの農業を話そう」を9月21日(日)、松田町生涯学習センターで開催する。午後6時から。

 農業初心者、興味ある人、地域で農業を支えている人などが集まり話し合うイベント。寄地区の石井久和さん、昨年松田町に移住し、農業に取組む市川喬之さんの発表がある。参加自由。希望者は9月19日(金)までに松田町農業委員会【電話】0465・83・1228。

優勝メダルを持つ矢野さん(左)と小澤さん

女子ソフト インハイ優勝 厚木王子高 小澤さん 矢野さん貢献

 今年7月に岡山県で開かれた全国高校総体ソフトボール女子で、統合前の厚木商業高校時代から数えて3年ぶり9回目の優勝を飾った県立厚木王子高校ソフトボール部。決勝の創志学園(岡山)戦まで4日間で計6試合を勝ち切ったチームでは、小田原市の小澤奏音さん、南足柄市の矢野愛里さん(ともに3年)ら県西勢の活躍もあった。

 小澤さんは投球の柱と話す速球に加え、多彩な変化球も併せ持つ万能左腕。けがの影響もあり、全国大会での登板は少なかったものの、入学当初から、その背中でチームを引っ張ってきた。

 矢野さんは身長152cmと小柄ながらも、状況に合わせた判断と堅実なプレーに優れた外野手。自分の果たすべき役割をよく理解し、チームプレーに徹することができる欠かせない存在だ。

 県予選決勝に続き、全国大会決勝でも延長タイブレークにまでもつれ込んだ大接戦をモノにした同チーム。勝因について2人は「強い気持ちはもちろんだが、チームでは『練習試合でも絶対に負けない』という意思統一がなされており、それが大事な場面でも生きたと思う」と口を揃える。監督・コーチはじめ学校やチームスタッフ、保護者らの理解と支えで「よい環境でプレーできた」とも。今後も2人は競技を続けるとし「もっともっと自分を高めていきたい」と話した。

1000席超の大ホールで歌おう  松田町でカラオケ大会

 松田町は9月28日に町生涯学習センター大ホールで開くカラオケ大会の参加者を募集している。

 大ホールは町内の小中学校の文化祭や町民文化祭のほか、コンサートでの利用もある。座席は1018席。町では「町内・町外問わず誰でも参加可能。高得点を目指して頑張って下さい」と話している。

 定員は先着順25人(定員に達し次第締切)で、参加費は1人2千円。歌う曲は1人1曲まで。歌唱順は運営がランダムに決定する。参加者全員に参加賞有。

 申し込みは、同館窓口か町ホームページの専用フォームから。

 大会は午後1時半から4時までで、観覧自由。

地方独立行政法人神奈川県立福祉機構 事務職・福祉職の職員採用試験

 神奈川県は2026年4月の設立を目指す「地方独立行政法人神奈川県立福祉機構」の職員を募集する。

 同機構は障害者の地域生活を支援するとともに、科学的な福祉を研究・実践し、そのために必要な人材を育成する拠点。勤務先は中井やまゆり園(足柄上郡中井町境218)で、募集分野は事務職(一般・経験者)と福祉職。募集期間は9月1日から9月28日まで。業務内容、受験資格ほか詳細は職員採用ホームページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dn6/nakai_verification/dokuritsugyouseihoujinn.html)。

南足柄で多世代交流イベント

 南足柄市は世代を問わず交流できるイベント「みんなのひろば」を9月23日(火)、子育て支援拠点施設「にこっと」で開催する。午前10時から午後1時。参加無料。

 初めて離乳食と幼児食のワークショップを開催。離乳食は赤ちゃんの視点に立ち、発達段階に合わせた食事を考え、幼児食(ランチ会有)は親子で一緒に食事をする楽しさや大切さを学べる。

 工作や木育、ゲーム、防災、健康チェック、リユースなども予定。一部のイベントは事前予約が必要。詳細は市ホームページで。

松田町でカラオケ大会

 松田町はカラオケ大会を9月28日(日)、松田町生涯学習センター大ホールで開催。時間は午後1時半から4時。参加者を募集している。

 参加は町内外問わず誰でも可能。1人1曲を歌い、カラオケ機械の採点機能で点数を競い合う。参加賞あり。定員は先着順25人。参加費は1人2000円。参加希望者は8月26日(火)から9月23日(火)まで窓口かオンラインで受付。申込方法などは、松田町ホームページの参照を。

 問い合わせは、松田町生涯学習センター【電話】0465・83・7021。

神奈川県西部への移住後押し9月13日に小田原でイベント

 神奈川県は、西湘足柄エリア(小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町の2市8町)への移住促進に向けたイベント「西湘足柄『超』ちょうどイイ移住フェス」を9月13日(土)、小田原地下街ハルネ小田原うめまる広場で開く。午前10時から午後4時まで。

 会場には移住相談・交流ブースを設け、先輩移住者や市町の職員らに直接話を聞くことができる。このほか、2市8町の代表者によるPRバトル型トークセッションなどが企画されている。

 参加無料、希望者は当日直接会場へ。詳細は県ホームページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/y2w/prs/r1126407.html)。