宮前区版【9月12日(金)号】
優勝を喜ぶメンバー

小学生女子ソフト 有馬ドリームズが関東V 選手・指導者一丸で

 少女ソフトボールチーム・有馬ドリームズが8月30、31日に、小田原市内で開催された「第42回関東小学生男女ソフトボール大会(女子の部)」で初優勝を果たした。大会を通じて打率5割に迫る強力打線で圧倒し、関東のタイトルを手に入れた。

 第1試合は、栃木県代表の優勝候補との対戦となった。大柄な右バッターが並ぶ打線に対し、コーチ陣はセオリーとは反対のインコース攻めを支持。これが奏功して5対3のシーソーゲームを制した。勢いに乗ったチームは、2回戦を12対0、準決勝を17対3、そして決勝戦も11対4で打ち勝って優勝した。

 12打数9安打と気を吐いたキャプテンの高橋芽生さん(南野川小6年)は「県大会は残念な成績だったので、絶対優勝したかった。試合展開が悪いときに声をかけることを心掛けた」と話した。

 コーチを経て3年前から指揮を執る野村一仁監督は、現チームを「足の速い選手が多く、期待感のあるチーム」と評する。先の大会で全国出場の夢は途切れたものの、関東大会優勝に照準を合わせて試合に臨んだという。

 有馬町会こども会に所属する同チームは、約40年前に創部。これまでは関東大会3位が最高成績だった。今シーズンは、西有馬小や有馬小などの小学2年生から6年生までの13人が、西有馬小や有馬中央公園で練習に励む。同公園ではバットによる練習が禁止されており、思うように練習できない。ハンデを乗り越えるため、12人の指導者たちはバッテリーに対戦相手に合わせた配給を指示。バントなどの小技をからめた打撃スタイルも磨いてきた。野村監督は「来シーズンもエースが残るので、全国大会出場を目指したい」と抱負を述べた。
川崎市とKTPが示した新しい計画の見直し案=KTP提供

等々力緑地 再編整備計画を見直し 立体駐車場中止など発表

 川崎市と川崎とどろきパーク(株)(KTP)は8月29日、等々力緑地再編整備事業の計画見直し案を発表した。29日、30日にU等々力で説明会を開き、工事費等の高騰、市民要望を踏まえ、これまで計画していた立体駐車場2カ所を平面駐車場に変更するなどの計画見直し方針について市民に説明。今後、設計や環境評価などを踏まえ、詳細が決まる見込みだ。

 等々力緑地は、競技場をはじめとした大型スポーツ施設、豊かな緑と水を融合する、川崎市を代表する総合公園。一方で、施設の老朽化や防災対策、社会環境の変化への対応等が課題となっていた。これまでに示された再編整備計画では、現在の陸上競技場を球技専用スタジアムにし、新たに陸上競技場を整備。テニスコートを移設し12面に増設。市民ミュージアム跡地に、新とどろきアリーナを新設し、スポーツセンターやプールを併設。雨水や公園外からの溢水を集水する機能と水と親しめる「レインガーデン」や多摩川との連絡橋を新設。既存駐車場に加えて立体駐車場を設け、カフェなどが入る18棟の自由提案施設も設けるなどが挙げられた。総事業費は、当初の約633億円から資材や工事費等の高騰により、1232億円の増額になる見込みだった。

 今回の計画見直しでは、立体駐車場2カ所を平面駐車場に変更し、自由提案施設を18棟から10棟に変更。北側の多摩川連絡橋の整備中止、レインガーデンの設置を取りやめ、当初から計画していた「みんなのはらっぱ」を拡充し、現在のアリーナの場所に「こもれびの森」を新設するなど、広場やみどりの環境を見直し、釣池の管理棟の移動などが示された。これらの変更について、市の担当者は「工事費等の高騰、市民意見を反映した結果」だと話し、「まだ設計、環境アセスの前だが、約40億円削減できる方向」と工事費についても言及した。

 2日間行われた住民説明会には、延べ300人が参加。市やKTPの担当者の計画についての説明に耳を傾けた。

 幸区から訪れた男性は「市民のことを考えたよりよい施設になりそう。工事費が上がってしまうのは致し方ないが、税金なのでしっかり計画してほしい」と話した。また市民団体によるアスベスト(石綿)や土壌汚染を環境評価書に盛り込むことへの要望について、市の担当者は「法令に基づいて対処していく」と話した。

 今年10月に市民ミュージアムの解体工事着手から順次着工し、29年度末に再編整備の完成を予定している。

桐光学園野球部の新監督に今夏就任し、チームの指揮をとっている 天野 喜英さん 相模原市在住 41歳

薫陶を胸に 進化を誓う

 ○…春1回夏4回甲子園に出場、全国的に注目を浴びる神奈川県で「四天王」とも称される高校野球の強豪・桐光学園。約40年にわたりチームを率いて今夏に勇退した野呂雅之前監督の後を継ぎ、名門の指揮を任された。出身校でもあり、コーチとしても14年目。「体に染みつきすぎている」というほど近くで学んできた恩師の教えを継承する決意を固め、「一つ一つのプレーを丁寧に、自分たちから崩れない、最少失点で守り勝つ野球をより進化させていきたい」と抱負を語る。

 ○…相模原市出身。小1から野球を始め、中学で硬式へ。チームの柱として全国大会に出場するなどの活躍が野呂監督の目にとまり声をかけられた。第一印象は「シュッとしていて格好良い監督だな」。運命の出会いを経て桐光学園に入り、卒業後は指導者の道も見すえて東海大学に進学。セガサミーに6年勤め、2012年に体育教員として母校に着任した。

 ○…毎朝40分ほどグラウンドを走るのが日課。オフは近所のスーパーへ買い出しに行くなど家での時間を過ごすが「家族サービスとまで言えるかなあ」と少し気恥ずかしそう。父の背中を追って2人の息子も野球に打ち込んでおり、キャッチボールで心を通わせる。

 ○…2001年春の選抜で、桐光学園として初めて甲子園の土を踏んだときの主将で捕手。初出場が決まった当時、新百合ヶ丘駅に掲げられた懸垂幕を見て「皆さんに応援されて野球ができている。桐光の一員として、一人の人間として、しっかり行動しなければ」と襟を正したことを覚えている。「野呂監督には『いろいろなことに気づきなさい』と言われてきた。社会で必要とされる人間になろうと」。野球を通じて学んだ「人間教育」を受け継いでいく。

東京で受けた空襲の記憶を辿る曽武川さん

戦後80年 戦禍の記憶【11】 麻生区王禅寺西在住 曽武川(そぶかわ) 重春さん(94) 積まれては運ばれる遺体 まひした恐怖心

 東京都文京区、東京大学赤門の並びの長屋で、5人きょうだいの末っ子として生まれた。10歳のときに真珠湾攻撃が起き、開戦。「いつも日本が勝っていると聞いていたから、戦争がそんなに恐ろしいものと最初は思わなかった」

 だが戦局が悪化すると状況は一変。東京大空襲の半月ほど前、板金工を営む父の工場がある下谷地区(現在の台東区)が空襲を受けた。数日後、父と共に現地へ行くと橋から見下ろした隅田川は遺体で埋め尽くされていた。「あの広い隅田川が人の死体でいっぱいだった。水なんか見えやしない」

 そして3月10日未明、米軍爆撃機B29の空襲で東京・下町は死者約10万人、負傷者4万人という大被害を受けた。焼夷弾による火の海の中、夜中にもかかわらず戦闘機を操縦する米兵の顔は「はっきりと見えた」。近くの東大に逃げ込むと、幸いにも焼夷弾は落ちてこなかった。「もし別の方向に逃げていたら、今、生きていない」

 東京が焼け野原になり茨城県へ一時避難。ひと月ほどして東京・青山へ転居した。青山でも空襲を受け青山霊園へ逃げた。空襲後、辺りに火がくすぶる中、表参道へ行くと石灯籠付近にどこからともなく遺体が運ばれてきた。トラックで運び出されるとまた次の遺体が山となる。その様子を繰り返し見た。「真っ黒に焦げていた。人の形のまま」。感覚がまひして恐怖心がない。ただ赤ん坊を抱えたまま真っ黒になった母親の遺体を見て「可哀そう」と思った。

 赤坂御所の脇道を歩いていたとき。止まっている黒焦げの車の横を通り過ぎようとして何かを踏みそうになった。下敷きになった人の頭だった。「危うく踏んでしまうところだった。ぞっとした」

 玉音放送は家で母と聞いた。「負けたというのはよくわからない。でも、戦争が終わったんだと思った」。戦後も食料難は続いた。あるとき米軍支給のコンビーフを口にし、「米兵はこんなうまいもの食べていたのか、これじゃ勝てるわけがねえやと思った」。

 こうして思い出すと今の日本は平和だとつくづく思う。「戦争をする国のリーダーは、自分の家族が犠牲者になったらどんな気持ちになるか、考えないのだろうか」と語気を強める。「もう二度とあの苦しみは味わいたくないよ」

- - - - - - - -

今年で戦後80年。体験者が年々減少し、戦争の記憶が風化しつつある。当事者の記憶を後世に残すとともに平和の意義について考える。不定期で連載。

魚を触る子どもたち

北部市場水産仲卸組合 出張食育 水産庁から支援

 子どもたちに水産物への理解を深めてもらおうと、川崎北部市場水産仲卸協同組合(保坂朋宏理事長)が取り組む幼稚園での食育授業が、水産庁の「持続可能な水産物消費拡大推進事業」に採択された。

 全国的に食生活の「魚離れ」が課題となっている。同組合はこれに歯止めをかけようと、2024年度から川崎市幼稚園協会の協力を得て、「出張食育」をスタート。今年6月までに市内4つの幼稚園で実施している。アジやサバ、ドジョウなどに実際に触れたり、市場でせりの時に買いたい品物の値段を示す「手やり」を学んだり。また、魚が切り身になるまでの解体実演も行われ、体験型の授業が好評だ。

 9月8日には、川崎たまがわ幼稚園(高津区)で実施。今後実施する2園と合わせ、3園での取り組みが対象経費の補助を受けた。保坂理事長は「魚を身近に感じ、おいしさや体に良いことを知ってもらう取り組みを通じて、子どもたちの笑顔になってくれることがうれしい。時間が許す限り続けていきたい」と抱負を語った。

渋谷所長が紹介する巨大カボチャ(9月5日撮影)

巨大カボチャが話題に 胴回り約2m50cm

 初山在住の萩原明さん(84)が栽培した胴回り約2m50cm、重さ推定80kgの巨大カボチャが、先日まで向丘出張所(渋谷光俊所長)に展示され、訪れる人々の注目を集めていた。

 カボチャは、初山自治会創立70周年記念事業の一環として、同会が運営する平瀬川花壇で育てたもの。収穫した2つのうち一つは7月の盆踊り会場で重さ当てクイズに使用され、もう一つは「多くの人に見てもらいたい」と、向丘出張所に飾られていた。

 萩原さんは、「楽しんでもらえたらうれしい。生ものなので長く飾れなくて残念」と話していた。カボチャは現在、展示を終えすでに撤去されている。

区役所で開かれた車座集会

アートで宮前区を活性化 車座集会で意見交換

 川崎市が市内各区で実施している車座集会が9月6日、宮前区役所2階ロビーで開かれた。76回目となる今回は「アートでつながる宮前区」をテーマに福田紀彦市長と齋藤正孝宮前区長が、アーティストら13人と直接対話を行った。

 アートの可能性やアートと地域をマッチングさせる仕組みづくりについて意見交換が行われた。美術家の京森康平さんは「街中でアートを見ることができることは豊かなこと」と、日常にアートを取り入れる大切さを述べた。また、認定NPO法人キッズアートプロジェクト理事長の渡邊嘉行さんは「あるものにアートを足すことで、ポジティブな気持ちになる」と、アートの持つ力を語った。その他、参加者からは、それぞれの仕事や立場で多くの意見が語られた。

 集会を終え、福田市長は「次に進めていくための大きな一歩となる場だった。いろいろな取り組みをする中で、宮前区って面白いな、住んでみたいなと思うような取り組みが生まれてきそう」と期待を寄せた。齋藤区長は「まずはやってみることが大切。いくつか出てくれば、点が線となってつながっていく。一緒に考えていきたい」と語った。

自宅のスタジオで練習する大西夫妻

演奏家の大西夫妻 障害受け入れ、情熱届け 10月24日 チャリティコンサート

 障害を抱えながら、演奏活動を続けている夫妻がいる。コントラバス奏者の夫・大西雄二さんと、ピアニストの妻・大西ますみさんだ。地元のエポックなかはら(JR武蔵中原駅直結)で10月24日(金)に開催されるチャリティコンサート(主催・日本オストミー協会川崎市支部/坂本純支部長)への出演が決まり、自宅のスタジオで練習を重ねている。

夫の言葉が光照らす

 チェンバロ奏者として活躍していたますみさんは、2015年に脳出血を発症。右上下肢機能障害と診断され、右手・右足が不自由の身となった。「ピアノが弾けなくなるかと思い、失意のどん底だった」と絶望の淵に立たされる中、雄二さんから左手のピアニスト専用の楽譜があることを聞いた。「第二次世界大戦の頃、左手の音楽の父と呼ばれた著名なピアニストがいて、世の中に左手専用の楽譜が幾つもあるよ」。ますみさんに再び笑顔と意欲が戻った。

日常生活、前向きに

 それから2年後、今度は雄二さんを病魔が襲う。排尿時の違和感が続き、医師に診断されたのは「膀胱がん」。摘出すれば人工膀胱(オストメイト)になることは分かったが、とまどいはなかったという。「医師を信用するだけ」。現在は腹部にストーマ(人工膀胱の排せつ口)を装着した日常生活を送っている。それでも、「もっと大きな障害と向き合っている人もいる」と捉え、気持ちは常に前向きだ。

 生活に不便な面はあるが、得る学びも多いという。その一つが、人とのつながりの輪。障害者が集う場でも、ますみさんは遠慮なく積極的にコミュニケーションをとる。「障害の子をもつ母親に話しかけると喜んで受け応えしてくれて、それがうれしくて。みな強くて逆に私がパワーをもらうことも多いんです」

 障害者となっても演奏家としての情熱が変わることはない。いまも全国各地に出向いては、会場を訪れた人に、感動と幸せを与え続けている。NHKの朝ドラでも話題となった『見上げてごらん夜の星を』をはじめ、幾つかのアンサンブルを今回も届ける予定だ。

昼夜2回、ミニ講座も

 坂本支部長は「オストメイトに関するミニ講座も開催します。ぜひ楽しみながら知識を深めて」と呼び掛けている。

 開演は、昼の部3時、夜の部7時(開場は各30分前)。入場無料。(問)同協会事務局【電話】080・8048・1932

暑い中、日傘を差しながら危険な場所を見回る参加者

地域の安全、住民目線で 鷺沼パトロール

 鷺沼町会(持田和夫会長)が8月30日、防犯パトロールを行った。

 防犯部が主導して毎年この時期に継続している。今年は町会関係者ら約50人が参加。地図を片手に鷺沼1〜4丁目エリアの4班に分かれて街を練り歩き、犯罪や事故が発生しそうな危険な場所などをチェック。「通学路に木がはみだしている」「暗くて死角になっている」といった報告が行政に届けられた。

 持田会長は「地域一丸となったパトロールは、犯罪者に対する大きな抑止力となっていると思う。目標としている『安全で安心して暮らせる街』のために、今年始めた青色パトロール活動と合わせて継続していきたい」と話した。

紙芝居の続きの話を描こう 宮前図書館

 宮前区役所で開催中の「つながる美術館」の連携企画として、紙芝居の続きの物語を描くワークショップが9月23日(火)午前10時半〜正午、宮前図書館で開催される。 

 まめそら食堂店主の大山裕子さんとイラストレーターの安藤尚美さんが講師。対象は小学生と保護者先着10組で参加無料。申し込みは、同図書館【電話】044・888・3918か直接窓口へ。

福祉防災を考える 10月4日 市民館

 宮前区まちづくり協議会主催の講演会「福祉防災を考える」が10月4日(土)、宮前市民館第4会議室で開催される。

 同講演会は、東日本大震災を経験した脳性まひの障害がある小野和佳氏と、川崎市健康福祉局の中島洋幸危機管理担当課長が講師。災害時に自力での避難が困難な人への支援や、福祉避難所の受け入れ体制といった課題について、当事者の話と市の対応状況から考える内容となっている。

 午後1時半から4時まで 。参加費は無料(資料代は別途)で、定員は50人 。申込みは、氏名と連絡先を明記の上、【メール】m.machikyo2024@gmail.com 。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)

観測史上最も暑い夏 市内気温も約40年で上昇 熱中症救急搬送は減少

 気象庁は9月1日、今年6月から8月の全国の平均気温は平年より2・36度高く、統計を取り始めた1898年以降で最高だったと発表した。神奈川県内の観測地点5カ所でも軒並み最高気温を更新したが、川崎市内で8月末までに救急搬送された熱中症患者の数は昨年より少ないという。

 横浜気象台によると、横浜市や海老名市など神奈川県内5カ所の観測地点すべてで8月に最高気温が更新された。気象庁の観測地点ではないものの、川崎市でも市環境総合研究所が市内3地点(大師、中原、麻生)で大気情報を観測している。同研究所が今年3月に発表した「気候変動レポート」によれば、1985年から2023年までの39年間で、3地点とも年平均気温が上昇しており、全地点で真夏日、猛暑日、熱帯夜とも増加傾向にあることが分かった。同研究所では今夏のデータも分析中だ。

9月も熱中症搬送

 また同研究所が13年から22年の市内熱中症救急搬送データを分析した結果、最高気温が30度を超えると熱中症リスクがぐんと上がり、気温が上がるごとに急増することが実証済みだ。しかし市消防局の速報値によれば、今年5月1日から8月31日までの熱中症患者の救急搬送件数は597件で、昨年同時期より94件少なかったという。

 現時点では速報値のため要因は不明だが、消防局の担当者は「毎年、梅雨が明けてから気温が上がり、熱中症患者の救急搬送が増えるが、今年は梅雨時も暑かった。6月から搬送件数が増えて『昨年を超えるだろう』というペースだったが、徐々に落ち着いてきた」と語る。

 とはいえ9月に入っても暑さは続き、熱中症患者の救急搬送は続いている。担当者は「例年だと8月末で熱中症に関する注意喚起を終えるが、今年はしばらく続くだろう」と話す。全体の救急要請の件数は最高だった昨年を超えるペースで増えているといい、市消防局では「救急車を呼ぶべきか迷ったら『かながわ救急相談センター(♯7119)』に相談するなどして、適時適切な利用をお願いしたい」と呼びかけている。

川崎市役所

小児医療費助成制度 川崎市 対象年齢18歳まで拡充 一部負担金も廃止へ

 川崎市は小児医療費助成制度の対象を18歳まで拡充する制度案をまとめ、8月28日からパブリックコメント(市民意見募集)を開始した。福田紀彦市長はこれまで「国の責任で行うべきもの」として制度拡充を保留してきたが、「他都市と均衡をはかる」と転換を図った形だ。

 市がまとめた「小児医療費助成制度の拡充(案)」では、現行制度で0歳から中学3年生までを対象としている助成対象年齢を、18歳まで引き上げる。さらに小学4年生以上の通院費用に関し、1回あたり最大500円を利用者の「一部負担金」としてきたが、これも全額公費で負担する。いずれも来年9月1日から開始する予定だ。

 現行制度の対象者数は今年3月末の時点で17万9409人だが、拡充後は高校生世代3万3874人が加わり、計21万3283人となる。一時負担金の廃止分も含めた事業費の増加分は概算で約13億円となる見通しだ。

 福田市長は「国の責任で全国一律の制度を整備すべき」と国に訴えてきたが、市内の年少人口が2021年から減少傾向が続いていることに加え、「中学3年まで」としていた横浜市でも山中竹春市長が市長選の公約で「対象拡充」を掲げて再選した。福田市長は8月25日の会見で制度の拡充に踏み切る理由を「都市経営上の判断。他都市と均衡を図る」と述べた。国への働きかけは今後も続けていくという。

 拡充案は市の公式サイトのほか各区の区役所や図書館などで閲覧可能。パブコメは9月26日(金)まで、ネット経由か郵送、ファクスのほか市こども未来局児童家庭支援・虐待対策室(本庁舎15階)でも受け付ける。問い合わせは同対策室【電話】044・200・2671。

フレイル予防学ぶ サポーター養成講座

 「フレイル予防サポーター養成講座」が9月30日から毎週火曜日、菅生こども文化センターで開催される。全3回。

 講座の日程とテーマは、9月30日「お口のフレイル予防について」、10月7日「運動講話フレイルチェック」、10月14日「栄養について」。講座を修了したサポーターは、各地で開かれる「チェック会」で、参加者の身体測定などを手伝うなど、フレイル予防を地域に広めていく。

 時間は各日午前10時から正午まで。参加費は無料で、定員は15人(先着順)。

 申し込み・問い合わせは、鷲ヶ峰地域包括支援センター【電話】044・978・2724。

0歳から楽しめる演奏会 9月28日 菅生小学校で

 家族で音楽鑑賞を楽しめる「0歳からのファミリーコンサート」が9月28日(日)、菅生小学校体育館で開かれる。市教育委員会主催、菅生地域で子育てをする保護者らの団体・ハイハイコンチェルトが企画運営を担う。

 ピアノ、トランペット奏者、ソプラノ歌手、コーラスグループが人気アニメ曲などを披露。開演は1回目が午前10時、2回目が11時20分で同じ内容。入退場自由。定員各100人。予約不要、先着順。楽器体験も。(問)宮前市民館菅生分館【電話】044・977・4781

自由に絵を描こう 9月21日 区役所4階

 「これであなたも芸術家」が9月21日(日)、宮前区役所4階大会議室で開催される。宮前地区青少年指導員会と宮前区子ども会連合会が共催。

 「自由に好きな絵を描こう!」をテーマに、好きな画材を使って自由に絵を描くことができる。会場では美術の専門家から、作品に関するアドバイスをもらうこともできる。画材は持参する。

 制作した作品は、11月24日に開催される「第40回宮前地区青少年作品展」に出品可能。

 問い合わせは、宮前地区青少年指導員会事務局【電話】044・856・3135。

GO!GO!!フロンターレ

FRO CAFEで旬の夏野菜を味わう

 川崎フロンターレの公式カフェ「FRO CAFE」で、地元の新鮮な農産物を供給するJAセレサ川崎と連携したコラボメニューの販売がスタートした。9月30日(火)までの期間限定。

 メニューは、「揚げナスと金山寺味噌のコク旨ボロネーゼ」、「きゅうりの豚バラシソ巻き定食」、「多摩川梨とそば粉のガレット」の3品。夏野菜等を使用し、旬の味覚を届ける。

 期間中は豪華景品が当たるキャンペーンも実施。コラボメニューを1品注文するごとに応募用紙が1枚もらえ、抽選で11人に、9月20日(土)のJ1リーグ FC東京戦(JAセレサ川崎エキサイトマッチ)で、選手が着用したサイン入り入場Tシャツが当たる。30日(火)午後9時締切、用紙は店内ボックスに投函する。

 担当者は「地元の新鮮な食材をふんだんに使った自信作です。この機会にぜひ味わってください」と来店を呼びかけている。(問)FRO CAFE【電話】044・767・6111。