大和版【9月12日(金)号】
大会に出場したメンバー=提供

市消防 「引揚救助」で3位 全国消防救助技術大会で

 消防救助活動の技術を競う第53回「全国消防救助技術大会」がこのほど、兵庫県消防学校で開催され、「引揚救助」の種目で大和市消防チームが3位に入賞した。市消防本部によると、同種目での全国大会出場は8年ぶり6回目。入賞は2013年以来12年ぶり。

 市消防チームが3位に入った「引揚救助」は、地下やマンホール等での災害を想定した訓練で、5人1組で行う。搭の上から空気呼吸器を着装した2人がロープを使って降下し、要救助者を4人で協力して塔の上へ救出した後、ロープを登り脱出するまでのタイムと安全性、確実性を競う種目。減点方式で審査され、ミスなく早く突破したチームが上位に入る。

 全国大会には、地方大会を勝ち抜いた22チームが出場。同チームは今年7月に24チームが出場した関東地区指導会で1位に輝き、8年ぶりに全国への切符を手にした。

 関東地区指導会と同様、住吉良太消防副士長(31)、知念学消防副士長(28)、佐久間悠太消防副士長(28)、山口駿太消防副士長(28)、吉澤巧実消防副士長(26)の5人が出場した。

訓練と同様に

 全国大会へ向けて体力や技術とともに、訓練と同じ動きができるよう、メンタル強化を行ってきたという同チーム。本番では減点なしの満点でコースを走破し、4位の長野市消防局に1・1秒差をつける79・6秒で3位に入賞した。

 リーダーを担った住吉さんは「自分たちが積み上げてきた努力がこのような成果につながってうれしい」と喜びを表す。今後について「この訓練で得たチームワークを災害現場で発揮し、市民の皆さまの安全と安心を守る消防活動に活かしていきたい」と話した。
ミュージックビデオのワンシーン=提供

りんかん娘♪ 楽曲作成で地域活性 ユーチューブでMV公開

 中央林間の地域活性を目指すプロジェクトが始動した。飲食店主らで結成した「りんかん娘♪」がオリジナル曲「おいでよ!中央林間!」のミュージックビデオを動画投稿サイト「ユーチューブ」でこのほど公開した。

 このプロジェクトは、中央林間全体の魅力を発信し、地域経済を発展させようと始まった。発案者は中央林間で飲食店を経営する川田真衣さん(40)。ミュージックビデオに出演している「りんかん娘♪」は、川田さんと同業種の村上真央さん(38)、瀬戸千春さん(55)と川田さんの3人で結成されている。

 楽曲の制作は歌手の相川七瀬さんなどのバックバンドを務めた経験もある「THE WASTED」のメンバーZACKさんが手がけた。同バンドのギターボーカル・TE2YAさんが川田さんの知り合いということもあり、実現した。

 ミュージックビデオには、中央林間商店会(小嶋隆会長)の協力のもと、地元の約40店舗が協力スポンサーとして登場する。撮影は今年7月下旬から一週間ほど行われ、深夜2時に及んだこともあったという。

 歌詞には「終電寝過ごしちゃったらうっかり不時着林間(田園都市線!)」など、中央林間らしい歌詞が入り、明るいアップテンポな曲になっている。

 「常連の方から『中央林間の楽しい動画で良かった』と喜んでもらえた」と川田さん。今後、りんかん娘♪は協力店舗の紹介動画をインスタグラムやユーチューブで公開し、中央林間の魅力を広く発信するという。

 ミュージックビデオは「おいでよ中央林間」で検索を。

大和市の果樹持寄品評会で最上位となる優等を受賞した 石井 建一さん 下和田在住 67歳

努力が実を結ぶ

 ○...市内で栽培された果物の出来栄えを競う「果樹持寄品評会」に出品した「ぶどう」が、最上位の優等に輝いた。受賞したぶどうは「藤稔(ふじみのり)」で「色々と吟味した中で、自信のある3房を出品した」と語る。これまでも持寄品評会に出品したことはあったというが「優等は初めて」。結果について「苦労して作ったぶどうなので、選んでいただけてうれしい」と笑顔を浮かべる。

 ○...大和町(当時)で生まれ育った。もともとは両親が大根や白菜などを栽培する農家で、16歳の頃には自宅の脇にぶどう園が開業した。「父が農業の先輩から『一緒にぶどうを育ててみないか』と誘われたことがきっかけ」と振り返る。大学卒業後は友人から誘いを受けた会社に入り、サラリーマンとして働く傍ら、盆の時期には宅配の荷造りを手伝うこともあったという。

 ○...47歳の時、父が病気で倒れた。勤めていた会社を退社し、50歳で農園を引き継いで、先輩や専門雑誌などから知識や技術を身に付けた。「1から学べる環境があった」。そうした努力が実を結び、収穫前の品質などを審査する市の「ぶどう立毛共進会(たちげきょうしんかい)」では優等を9年連続で受賞したほか、県の立毛共進会では県知事賞を受賞したことも。「父には本当に感謝している。品評会などの結果が、父への恩返し」

 ○...現在は10種類のぶどうを栽培していて、「手を抜かず、自然と会話しながらぶどうを育てることを大切にしている」とモットーを明かす。一番の喜びは「お客様に『ください』と言ってもらえる時」。遠方から足を運ぶ人もおり「買いたいと思ってもらえるぶどうを作ることができた、と実感する」とほほ笑む。「これからも良いぶどうを作っていきたい」と意気込んでいる。
初代GTーRの「PGC10」と荻窪さん

GT─Rの生産が終了 愛車歴40年 荻窪一明さん

 日産自動車は8月26日、生産終了が発表された「GT─R」の最後の1台を栃木県の工場で完成させた。これを受けて約40年にわたりGT─Rを愛してきた大和瓦工業(株)(深見東)の代表を務める荻窪一明さん(70)に聞いた。

 GT─Rとは1969年から製造・販売されていた高性能スポーツカーで、車好きに愛されてきた。初代GT─Rの「PGC10」は「スカイライン」として販売され、2007年からはスカイラインから独立したモデルとして「日産GT─R」が製造されてきた。

 荻窪さんは、30代前半でGT─Rに乗り始めて以来、その魅力の虜に。現在は2台を所有し、愛好家仲間と「SRC(SKYLINE RED EMBLEM CLUB)」を立ち上げるほどの熱心さ。クラブ名は、GT─Rの設計に携わった技術者、伊藤修令さんが名付けたという。

開館に貢献

 伊藤さんとの縁もあり、長野県岡谷市の「プリンス&スカイラインミュウジアム」開館時には、展示車両の収集に貢献した。「様々なスカイラインの愛好会に声をかけて協力してもらった」と当時を振り返る。

 荻窪さんは「GT─Rの魅力は、ハンドルを切った分だけ、思った通りのラインを走ってくれる。機械に操作されるのではなく、自分で操っている感覚が最高」と笑顔を見せる。

 生産終了について、荻窪さんは「スカイラインの名前が外れた時も寂しかったが、時代の流れだから仕方ないことだと思う。ミュウジアムでは貴重なGT─Rに出会えるので、興味がある人はこの機会に訪れてみてもらえたら」と話していた。

法深寺でマルシェ 「100万人ライブ」も

 大和市中央の法深寺(清水清康住職)は、9月13日(土)に同寺境内で「法深寺MARCHE」を開催する。午前11時〜午後4時。

 当日は、手作りアクセサリーや洋服などが出品されるマルシェが開かれる。さらにプルコギやおにぎりなどのキッチンカーの来場もある。

 同日開催として「100万人のクラシックライブ」も行われる。午後1時開演(0時30分開場)。神奈川フィルハーモニー管弦楽団で演奏経験のある林佳南子さん(ヴァイオリン)や、国際コンクールなどで入賞歴のある棚橋由美さん(ピアノ)の演奏を楽しめる。参加費は千円。中学生以下は無料で乳幼児の参加も可能。マルシェ、ライブの問い合わせは同寺【電話】046・261・1050へ。

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中央林間が4連覇達成

 第19回「市地区対抗テニス大会」(主催/市テニス協会)が8月24日、ゆとりの森テニスコートで行われ、中央林間地区が4連覇を達成した。

 大会には、市内8チームおよそ100人が出場した。各チームとも男子ダブルス3組、女子ダブルス2組の計5組編成で臨み、3勝したチームが勝者となるトーナメント戦で争われた。準優勝は大和北地区、3位は大和地区だった。

 大会を主催した市テニス協会は、今年度に創立50周年を迎えた。これを受け、今大会に出場した選手たちには記念のトートバッグが進呈された。

 同会の瀧本幸文会長は「今後も競技の普及や地域のスポーツ振興に貢献できれば」と話した。

海の家で親睦深め

 大和中ロータリークラブ(入江公敏会長)がこのほど、藤沢市にある海の家を活用した子どもたちの親睦活動を実施した=提供写真。

 これは、同クラブと社会福祉協議会などが協力して初めて開催された取り組み。当日は、子どもや保護者、会員ら100人以上が参加し、バーベキューなどを楽しんだ。

 入江会長は「楽しかったというお声をいただくことができ、本当にうれしい」と話した。

呼び掛ける澤田さん

使用済の靴を募集 収益を子ども食堂へ

 全国のクリーニング店20社以上が参加するプロジェクト「クツクツ未来応援プロジェクト」が始まっている。大和市内ではサワダクリーニング(鶴間)が参加している(8日時点)。

 クリーニング業界として地域貢献ができればと始まった同プロジェクト。履けなくなった子ども靴を回収し、店舗でクリーニングを行い、店頭やイベントなどで販売する。その収益は各地の子ども食堂に寄付される仕組みだ。

 募集しているのは、12〜18cmの靴で破損がひどくないもの。同店の回収ボックスに入れるだけで寄付ができる。同店の澤田騎誉寛さんは「ご自宅で眠っている子ども靴があれば、ぜひ当店までお持ちください」と呼び掛けている。募集は9月30日(火)まで。

 (問)同店【電話】046・272・8488

稽古の様子=3日・桜丘学習センター

記念公演へ稽古にも熱 演劇やまと塾

 市民劇団「演劇やまと塾」(佐竹育子代表)が今年10月に創立20周年を迎える。これを受け、10月19日(日)、市保健福祉センターホールで記念公演「川辺のももよさん」が上演される。

 同会は、2005年に市が公募して行われた市民劇団養成プロジェクト「演劇やまと塾」に参加した市民らで発足。プロジェクトは1年限定だったが、活動終了後におよそ20人のメンバー有志が「もう一度演劇やまと塾を」と立ち上がった。

昼夕の2回上演

 同会によると、現在は14人で活動する。これまで毎年公演を開き、コロナ禍ではオンラインで演劇を届けた。20周年の舞台は第38回公演として行われ、演目の「川辺のももよさん」は心温まるオリジナル作品という。

 公演は昼の部が午後0時30分〜、夕方の部が4時30分〜。大人前売り1千円、高校生以下は500円。佐竹会長(76・福田在住)は「週3回、3時間ほど稽古を行っています。ぜひご覧ください」と呼びかけている。

(問)【携帯電話】090・9347・7199(佐竹会長)

秋のフリマ 22日まで受付

 商店街の活性化を目的とした毎年恒例のイベント「秋のフリマフェスタ」(主催/大和駅周辺商店会会長会)が10月4日(土)、東西プロムナードで開かれる。午前10時〜午後3時30分。

 現在、主催者側ではフリーマーケットと手作り市の出店者を受け付けている。フリマは1コマ(2m×2m)1500円で2コマまで。プロは不可。手作り市は1コマ(同)3千円。

 いずれも16歳以上で、駐車場なし。雨天中止の場合、フリマは500円、手作り市は1500円を返金する。中止の決定は当日会場で午前8時を予定。

 出店の申し込みはファックスで受け付ける。大和駅周辺商店会会長会のホームページから申込書をダウンロードし、必要事項を記入の上、記載されているファックス番号に送信して申し込む。

 問い合わせは内藤さん【携帯電話】090・3810・4892。

石井さんと栽培しているぶどう

石井さんのぶどう優等に 果樹持寄品評会で

 大和市内で収穫された果物の出来栄えを競う「果樹持寄品評会」が8月22日、市役所前のだれでも広場で開催された。石井ぶどう園(下和田)を営む石井建一さん(=人物風土記で紹介)のぶどう「藤稔(ふじみのり)」が最上位の優等を受賞した。

 これは農作物の栽培技術の向上と、農産物の品質向上を目指すことを目的に実施されているもの。県農業技術センター普及指導部の職員と、JAさがみ営農指導員が形や色などの外観による審査を行っており、今年はぶどう8点、梨12点、りんご4点の計24点の出品があった。

 石井さんは「自信のあるぶどうを出品した。とてもうれしい」と笑顔で話した。

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日常点検をする選手

安全運転を意識して 自動車競技に32人出場

 大和警察署管内安全運転管理者会(大高昭三会長)がこのほど、大和自動車学校を会場に「自動車安全運転競技大会」を開催した。

 これは交通事故の防止活動の一環で実施されたもので、競技を通じて企業や団体職員の安全運転の意識向上を図ることを目的としている。今年で52回目を迎え、同会に加入する事業所250社から選抜された32人が参加した。競技は日常点検や運転技能、学科の3部門で行われた。

 点検では選手たちが大きな声を上げて、ブレーキやライト、タイヤの空気圧などを確認。車の走行では真剣な面持ちでハンドルを操作した。大高会長は「安全意識を高めてもらい、事故防止に努めてほしい」と話した。

園児たちの作品が展示された

「夏の思い出に」 大和幼稚園「ふれあいの日」

 大和東にある「大和幼稚園」(西山太将園長)で8月23日、「ふれあいの日」と銘打った催しが開催された。当日は天候にも恵まれ、園児や保護者らおよそ400人が来場した。

 催しではフランクフルトやかき氷、レモネードなどの飲食店や、お菓子釣りや輪投げなどの模擬店も出店していた。

 恒例のバザーも行われたほか、園舎には「宇宙」をテーマに、園児たちが空き缶やペットボトルのふた、トイレットペーパーの芯など身近な廃材を使った工作品を展示。子どもと作品の写真を撮る保護者の姿も見られた。

 西山園長は「夏の思い出になれば、と企画している。子どもたちの元気な姿を見ることができてよかった」と話した。

道路をふさいだ倒木      =市提供

深見で倒木 老朽化原因か

 市内深見684付近の私有地で5日、倒木が発生した。

 市道路管理課によると、5日午前3時37分、大和警察署から市消防に倒木を知らせる連絡があり、この時点で大和署は現場に待機していた。

 同55分に消防が現地に到着した時には交通封鎖が敷かれ、午前8時ごろに撤去作業が開始された。倒木により市道城山宮下線が一時通行止めになったが、午後1時すぎには通行が再開された。この倒木によるけが人はなかった。

 倒木は台風15号の影響ではないといい「木の老朽化が原因では」と同課。私有地で発生したことから、山林の適正管理を呼びかけている。

ダンサー募集 9月30日まで

 シリウスなどを指定管理するやまとみらいでは、12月7日(日)にシリウスで開催される「市民がつくるコンサートシリーズⅤol.10 SiRiUS DANCE STAGE」の出演者を募集している。9月30日(火)の午後6時まで。

 大和市在住・在勤・在学者が代表、もしくは市内を活動拠点とする個人やチーム、団体が対象。個人やチームで出演する一般部門と、部活動など複数グループで出演する団体部門の2部門で8組ほどを募っている。参加無料。希望者はHP(https://yamato-bunka.jp/hall/2025/011876.html)を確認。

 (問)やまと芸術文化ホールチケットデスク【電話】046・263・3806

 

 

 

 

キーホルダー作り体験 12日 健康テラスで

 大和市社会福祉協議会(濱田和博会長)は9月12日(金)、シリウス4階健康テラスで手作りワークショップを開催する。午後1時30分〜3時30分(最終受付3時)。

 当日は、ペットボトルのキャップを使ったキーホルダー作りを体験できる。所要時間は30分程度。申込み、材料の準備は不要で、出入り自由。また、手芸やミシンが好きなボランティアも募集している。担当者は「いろんな色のキャップを組み合わせてオリジナルキーホルダーを作りましょう」と呼びかけている。(問)同会総務課【電話】046・260・5633

徒然想 連載330 花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

 今月は、無常を恐れおののくことを宗教心という、です。

 出典は、インド、原始経典。

 無常とは、人間が認めたがらない自分自身についての事実で、自然の変化ではなく、他人の運命でもなく、自分自身が毎日毎日、死と隣合わせで生きているということ。そして死に対する恐れは生に対する執着の反面であり、死を恐れるのは生の常を願う心の影です。これが宗教心を起こさせる事にほかならない、ということです。

 私達は近親の人の死で世の無常を感じることがあります。この事が執着の心を捨てさせることになり、更には時を惜しみ、正しい精進努力に心が自然に向かっていくのだと思います。

 精進努力とは、この無常という事実には眼を覆うことも、これに背くことも、逃れることもできない動かしがたい事であり、この事実を事実として受け止め、自分自身の役割と使命を果たしてゆくことになっていくのです。

 無常を無常として受け入れて、それにとらわれなくなった時が佛の智慧の働く世界になると、教えています。

桃蹊庵主 合掌