大和 社会
公開日:2025.09.12
GT─Rの生産が終了
愛車歴40年 荻窪一明さん
日産自動車は8月26日、生産終了が発表された「GT─R」の最後の1台を栃木県の工場で完成させた。これを受けて約40年にわたりGT─Rを愛してきた大和瓦工業(株)(深見東)の代表を務める荻窪一明さん(70)に聞いた。
GT─Rとは1969年から製造・販売されていた高性能スポーツカーで、車好きに愛されてきた。初代GT─Rの「PGC10」は「スカイライン」として販売され、2007年からはスカイラインから独立したモデルとして「日産GT─R」が製造されてきた。
荻窪さんは、30代前半でGT─Rに乗り始めて以来、その魅力の虜に。現在は2台を所有し、愛好家仲間と「SRC(SKYLINE RED EMBLEM CLUB)」を立ち上げるほどの熱心さ。クラブ名は、GT─Rの設計に携わった技術者、伊藤修令さんが名付けたという。
開館に貢献
伊藤さんとの縁もあり、長野県岡谷市の「プリンス&スカイラインミュウジアム」開館時には、展示車両の収集に貢献した。「様々なスカイラインの愛好会に声をかけて協力してもらった」と当時を振り返る。
荻窪さんは「GT─Rの魅力は、ハンドルを切った分だけ、思った通りのラインを走ってくれる。機械に操作されるのではなく、自分で操っている感覚が最高」と笑顔を見せる。
生産終了について、荻窪さんは「スカイラインの名前が外れた時も寂しかったが、時代の流れだから仕方ないことだと思う。ミュウジアムでは貴重なGT─Rに出会えるので、興味がある人はこの機会に訪れてみてもらえたら」と話していた。
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