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大和 人物風土記

公開日:2025.09.12

大和市の果樹持寄品評会で最上位となる優等を受賞した
石井 建一さん
下和田在住 67歳

努力が実を結ぶ

 ○...市内で栽培された果物の出来栄えを競う「果樹持寄品評会」に出品した「ぶどう」が、最上位の優等に輝いた。受賞したぶどうは「藤稔(ふじみのり)」で「色々と吟味した中で、自信のある3房を出品した」と語る。これまでも持寄品評会に出品したことはあったというが「優等は初めて」。結果について「苦労して作ったぶどうなので、選んでいただけてうれしい」と笑顔を浮かべる。

 ○...大和町(当時)で生まれ育った。もともとは両親が大根や白菜などを栽培する農家で、16歳の頃には自宅の脇にぶどう園が開業した。「父が農業の先輩から『一緒にぶどうを育ててみないか』と誘われたことがきっかけ」と振り返る。大学卒業後は友人から誘いを受けた会社に入り、サラリーマンとして働く傍ら、盆の時期には宅配の荷造りを手伝うこともあったという。

 ○...47歳の時、父が病気で倒れた。勤めていた会社を退社し、50歳で農園を引き継いで、先輩や専門雑誌などから知識や技術を身に付けた。「1から学べる環境があった」。そうした努力が実を結び、収穫前の品質などを審査する市の「ぶどう立毛共進会(たちげきょうしんかい)」では優等を9年連続で受賞したほか、県の立毛共進会では県知事賞を受賞したことも。「父には本当に感謝している。品評会などの結果が、父への恩返し」

 ○...現在は10種類のぶどうを栽培していて、「手を抜かず、自然と会話しながらぶどうを育てることを大切にしている」とモットーを明かす。一番の喜びは「お客様に『ください』と言ってもらえる時」。遠方から足を運ぶ人もおり「買いたいと思ってもらえるぶどうを作ることができた、と実感する」とほほ笑む。「これからも良いぶどうを作っていきたい」と意気込んでいる。

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