茅ヶ崎・寒川版【9月26日(金)号】
浜竹2丁目2710番4付近

基準地価住宅地上昇率 茅ヶ崎市が県内1位 辻堂駅周辺の人気背景に

 神奈川県は県内961地点(住宅地663、商業地240、その他58)における7月1日時点の地価調査結果を9月16日に発表し、住宅地の市区町村別平均変動率の上昇率において、茅ヶ崎市が2年ぶりに5・6%で1位となった。平均価格は23万4600円(前年22万200円)。

 これによると、県全体の上昇地点の占める割合が前年から2・1ポイント増え91・1%となり、平均変動率は3・3%と上昇率が拡大。湘南地域や相鉄線沿線では、駅徒歩圏を中心に継続して強い上昇傾向が見られた。

強い上昇傾向郊外部に伝播

 茅ヶ崎市では駅徒歩圏の需要が旺盛で、特に辻堂駅西側では、大型商業施設や海岸への近接性、画地の細分化等から継続して強い上昇傾向が見られ、これらの需要が郊外部まで広がったとしている。

 基準値別順位の住宅地上昇率でも茅ヶ崎市は、「浜竹2丁目2710番4」が11・5%(37万7000円)で4年連続1位に、「共恵11935番11外」が10・0%(36万3000円)で、順位を一つ上げ5位にランクインしている。

小中規模飲食店活況

 なお、商業地においても茅ヶ崎市では、辻堂駅や茅ケ崎駅周辺において、旺盛な住宅需要を背景に、小中規模飲食店等の店舗需要が増加しており、継続して強い上昇傾向となっているという。

 茅ヶ崎市の商業地の平均価格は46万9300円で平均変動率は10・7%だった。

都心の価格高騰が影響

 今回の調査結果を受け、不動産鑑定士の四家俊英さんは辻堂駅周辺の人気の底堅さを強調した上で、「(今回の調査結果が)今年7月1日時点での価格であり、現在も好調を維持しているので、まだ続くのでは」と予見する。

 その理由として、「都心部の価格高騰による影響」を挙げる。「都心の価格高騰により、購買層が手を出せずに地域に流れてきているのを反映していることがうかがえる。この高騰も収束に向かうものと思われていたが、堅調を維持しているため、思った以上に流れているのがわかる」と説明。それでも、「ただし、金利が上がっている中で、これまでのような上昇率の拡大は厳しくなってくるのではないか」との見方を示した。

東守神社の跡地を表す石碑

寒川町 東守神社の氏子会解散 後継者不足と高齢化要因

 寒川町岡田にある東守(とうず)神社の氏子会が、9月18日の例祭をもって解散した。

 現在、神社の本尊の保存場所については検討されているといい、神社の跡地は、同じ町内の菅谷神社により維持・管理されるという。

 解散の主な要因としてあげられたのは、氏子会の高齢化と後継者不足。同会の最高年齢は92歳だといい、年々会員数は減少していた。数年前から解散の案が上がっていたこともあり、昨年正式に決まったという。

 例祭当日には、現在の氏子20人の名前が刻まれた記念碑の除幕式も開催され、関係者からは別れを惜しむ声も聞かれた。

「地域の集いの場所だった」

 東守神社は、郷内に疫病が流行した際、村人が祈願するとたちまち治ったことから「疫病平癒」の神として地域に信仰されてきた。

 ところが明治時代後期にはいると、国の方針で徐々に神社の合祀が進められ、同神社も1967年に周辺の5つの神社とともに菅谷神社となった。しかし、氏子たちの「お宮を守りたい」という強い思いから、御霊は移ったものの、例祭や民間行事は合祀後も継続されていた。

 そんな同神社は、夏になれば盆踊りやラジオ体操を、冬は初詣やどんど焼きが行われるなどにぎわいが絶えない場所だったという。当時を知る三澤芳彦さん(同町岡田在住)は「昔はスクリーンを張り出して、みんなで映画を観たりもした。ここにくれば誰かいる。そんな地域の集いの場所だった」と話す。

最後の例祭

 9月18日に開催された最後の例祭には氏子や関係者ら21人が参加。それぞれが思い出を口にし、「お宮はしまってもこの場所を守っていってもらえたら」などと話していた。

 今後について元同神社氏子会の会長を務めた三枝北斗さんは「管理は菅谷神社にお任せすることになるが、今後も地域づくりには力を入れていきたいと思っている」と話した。

菱沼八王子神社の氏子総代に就任した 豊田 幸子さん 茅ヶ崎市菱沼在住 71歳

人と人つなぎまちを元気に

 ◯…菱沼八王子神社の氏子総代に、女性としては初めて選ばれた。任期は1年。「年女の年に役割が巡ってきたのも何かの縁だと思う。神社は、お祭りの会場になったり季節の行事が行われたり、地域の拠点であり伝統を継承していく場所でもある。次代にしっかりと引き継ぐために、人材の発掘にも力を入れたい」と意気込む。

 ◯…宮崎県出身。若い頃から社交的な性格で、20代で生命保険の営業職員になった際には、瞬く間に全国でもトップクラスの実績を上げた。「絶対に無理を言わないで、一人ひとりに必要なタイミングで必要な商品を提案していただけ」と笑う。その後、上京。27年前、「気候が良い湘南に」と茅ヶ崎に移り住んだ。

 ◯…転機となったのは7年前、辻堂駅近くに多世代交流拠点「YU―ZUルーム」が完成したこと。運営ボランティアを募集するチラシを目にすると「こんな施設になったらいいな、というアイデアがたくさん浮かんだ」。団体の理事となり、イベントの企画などに参加するようになると、人の輪がどんどん広がった。現在は防犯指導員や自治会の副会長、まちぢから協議会の防災部会長などさまざまな役職を務めるほか、「一期一会」を掲げまちづくり・プロデュース活動を続けている。「とにかく人が好きで、誰かを笑顔にすることが好き。ちょっとのおせっかいをしながら、まちと人を元気にできたら」と話す。

 ◯…氏子総代への就任も、そんな姿を見込まれて打診を受けたもので、2年かけて運営や行事の進め方などを学んできた。「いま小和田地区には新しい住民も増えている。人と人とのつながりをもっと強いものにして、地域を、そして茅ヶ崎そのものを魅力的なまちにしていきたい」

飛鳥時代の関東の古墳

 立正大学デリバリーカレッジ「飛鳥時代の関東の古墳」が11月14日(金)、ハマミーナまなびプラザ会議室で開催される。午後2時から4時まで。

 同大の池上悟名誉教授が全国で7つしか確認されていない「上円下方墳」など関東地方の古墳を中心に、茅ヶ崎の古墳についても紹介する。

 定員30人(オンライン20人)。参加希望者は11月6日(木)までに関連リンクから。問い合わせは市文化推進課【電話】0467・81・7148へ。

講師を務める防災士のまこぴさん

状況に応じた避難学ぶ 10月12日にワークショップ

 カムチャツカ半島付近を震源地とする地震によって7月30日に津波警報が発令され、さまざまな不安の声がSNSなどで上がったことから、避難について改めて学ぶワークショップが10月12日(日)に開催される。会場はCの辺り(茅ヶ崎市中海岸3丁目12986の25浜磯ビル1F)で、時間は午後1時から4時。

 「正解のない避難訓練」がテーマのロールプレイング形式のワークショップ。グループごとに避難指示が出題され、さまざまなハプニングに対処しながら、状況に応じた適切な避難について考える。講師は防災士で茅ヶ崎市と岩手県陸前高田市の2拠点生活で活動する、まこぴさん。参加費は3000円(高校生以下500円)。定員は申し込み先着25人。申し込みはリンク先から。

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茅ヶ崎市勤労市民会館 合同就職説明会&面接会 10月17日 茅ヶ崎市主催

 茅ヶ崎市勤労市民会館(茅ヶ崎市新栄町13の32)で10月17日(金)、「ちがさき合同就職説明会・面接会」が開催される。午後1時から3時30分まで。

 茅ヶ崎市が主催し、ハローワーク藤沢と茅ヶ崎市ふるさとハローワーク共催による合同就職説明会と面接会。

 第1部では企業PRタイムを行う。「会社の雰囲気や人間関係」「ある社員の一日」など今回でしか得られない企業の裏側が聞ける貴重な機会に。第2部では個別相談・面接を実施。興味のある企業のブースで面談することができる。

 参加無料で申し込み不要。服装や入退場も自由なので、就職または転職活動をしているなら気軽に参加しては。ただし、会場には駐車場がないため、最寄りの駐車場に止めるか、または公共交通機関を利用して来場を。

 詳細は茅ヶ崎市経済部産業観光課【電話】0467・81・7144へ。

会場となる小ホール

追加募集中 文化会館で発表しよう 10月25日、小ホールで

 茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団は、「茅ヶ崎みんなのアートフェス2025」(10月18日(土)〜11月16日(日))の一環として開催される「私も主役!茅ヶ崎みんなのオン・ステージ!」の出演者を追加募集している。

 対象となるのは10月25日(土)に茅ヶ崎市民文化会館小ホール(収容人数384人)で行われる「パフォーマンス部門」で、手品、ジャグリング、ダンス、落語・漫才、物まね、コントなど音楽以外のライブパフォーマンスが対象。午後3時30分から4時までの枠。

 参加費は2000円。問い合わせ、申し込みは同館【電話】0467・85・1123へ。

丸博友の会 写真展、講演会を開催 10周年記念事業

 ちがさき丸ごとふるさと発見博物館友の会(藤田修一会長)は、同会の10周年を記念した事業を10月に開催する。

 記念特別写真展は10月1日(水)から6日(月)まで、茅ヶ崎ショッピングセンター1階で。

 また特別講演会は10月20日(月)、茅ヶ崎市役所分庁舎6階コミュニティホール大集会室で開催。午後1時から4時30分まで。茅ヶ崎ゆかりの13人やまちの発展に貢献した伊藤里之助をテーマにした講演など2部構成で。申し込み不要、当日直接会場へ。問い合わせは有村さん【携帯電話】090・3065・9261へ。

即席の観客席が設けられ演奏を楽しんだ

うみかぜテラス 聖地でサザン楽曲を演奏 1日ブラバンデー

 「1日ブラバンデー」が9月7日、うみかぜテラスで開催された。

 このイベントは事前に指定された吹奏楽曲を、当日顔を合わせたメンバーで演奏するもの。長谷川楽器店(長谷川徹代表取締役)が主催、ヤマハミュージックジャパンの協力で行われた。

 会場となったうみかぜテラスは、2023年にサザンオールスターズのライブが開催された茅ヶ崎公園野球場のすぐ隣ということもあり、勝手にシンドバッドなどがメドレーになった「Jベスト」や「いとしのエリー」、また吹奏楽曲としておなじみの「宝島」が選曲された。

 当日は茅ヶ崎市内外から約30人が来場。ユーフォニアム奏者の岩満貴大さんの指導のもと約2時間の練習で曲を仕上げた。最後の通し演奏では、施設スタッフのはからいで隣接する多目的室が開放され、参加者の家族や、たまたま来館していた人などが観客となって演奏を楽しんだ。

 中学1年生の女子生徒は「普段練習とは違う人と演奏が出来て勉強になった」、50歳の男性は「聖地でサザンの曲を演奏出来てうれしい。観客に向けて演奏できたのも楽しかった」とした。

 長谷川さんは「イベントを通して茅ヶ崎の魅力も多くの人に知ってもらえたら」と話していた。
川上音二郎・貞奴夫妻=提供

茅ヶ崎ゆかり「音貞」って誰? 功績称えるオッペケ祭

 「音貞オッペケ祭〜カルチャーギャップで大失錯〜」が9月27日(土)、28日(日)の2日間開催される。場所は茅ヶ崎市役所前広場。両日とも午後3時から午後7時半まで。入場無料。

 茅ヶ崎市ゆかりの俳優・川上音二郎と"日本初の女優"貞奴夫妻をたたえた同祭。「音貞」とはどのような人たちだったのだろうか。

 川上音二郎は福岡県出身。世情を風刺したオッペケペー節で一大ブームを巻き起こし、歌舞伎に対抗して「新派劇」を起こした。シェイクスピアの「オセロ」を日本人でも理解できるように大胆に改変し、その舞台に出演したのが元々芸妓だった「貞奴」で、日本初の女優と言われる。1902年にヨーロッパ公演から帰国後、現在の高砂緑地に住まいを構えた。

 オッペケ祭は夫妻のこうした功績を称えようと12年前にスタートした。

復刻劇が人気

 見どころは、当時の台本に忠実な復刻劇。これまでイベントで撮影を行ってきた実行委員の鈴木直美さんは、「役者が出す『オーラ』を撮ることが出来ると気持ち良い」と話す。開演は各日午後4時45分。応援チケット(1000円)の購入で座って鑑賞できる。

 要予約。各回先着100人。会場では、各国のダンス舞踊を集めたステージや世界の料理も楽しめる。予約・問い合わせ【携帯電話】080・6729・8008、【メール】otosada.oppekesai@gmail.comへ。

(記事は講座に参加した黒沼小夜子さん(17)が作成、タウンニュース社が加筆・修正しました)

周知に力を入れる原田さん

近所のつながりで防犯・防災 寒川町在住の原田さんが発案

 特殊詐欺や闇バイトなど、犯罪の手口が巧妙化する昨今。「まずは自分たちで何かできないか」と寒川町宮山在住の原田啓二さんは、手軽に始められる独自の防犯・防災ネットワークの周知を進めている。

 現在、近隣の4世帯8人が参加するこのネットワーク。中心となっているのは、無料通信アプリLINEのオープンチャットだ。災害時の安否確認やインフラ状況の共有はもちろん、不審な訪問者や迷惑ないたずら電話といった、日々の小さな異変もリアルタイムに共有しているという=下写真。

 また、メンバー全員に防犯ブザーの携帯を呼びかけている。もしもの時は130デシベル(救急車のサイレンがおよそ90デシベル)のブザーを鳴らし、近隣で応援のブザーを鳴らし合うとともに、即座に警察へ通報する体制を整えている。

 原田さんは「以前は事件が多くて心配だったが、今では安心して暮らせている。近所付き合いもよくなった」と語る。

 現在は周知活動に力を入れており、「今日から簡単に始められる対策だと思う。一人ひとりが意識を持つことで、地域全体の防犯・防災意識が向上してほしい」と原田さんは期待を込めた。

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政治の村Students 高校生の政治との関わり調査
政治の村Students 高校生の政治との関わり調査
大学生を中心とする若者が政治や地域を取材する「政治の村Students編集室」(運営:タウンニュース社)が9月3日、最新記事「高校生の生の声から政治への関心を考... (続きを読む)
見上げるほど大きいビッグアロハシャツ

道の駅 湘南茅ヶ崎 寄贈品紹介【1】 特大シャツでおもてなし

 今年7月に開業した道の駅「湘南ちがさき」に寄贈された3つの貴重な品を、不定期連載で紹介する。今回はビッグアロハシャツ。

 茅ヶ崎青年会議所(金子遥理事長)が、「多くの来場者に『ようこそ!茅ヶ崎へ!』とおもてなしの思いを伝えようと寄付したもの。昨年10月、ブランチ茅ヶ崎で行われた道の駅のプレイベントで、シャツの柄にする500人の市民の手形や塗り絵を募集。浜須賀のLei―La(榊原隼人代表取締役)に発注し、高さ4・5mものシャツが完成した。

 シャツは、地域情報発信施設2階キッズスペース前に飾られている。

昨年の会場の様子=提供

寒川町 ふれあい福祉フェス 10月11日(土) 寒川総合体育館

 シンコースポーツ寒川アリーナ(寒川町宮山275)で10月11日(土)、「第16回寒川町ふれあい福祉フェスティバル」が開催される。午前11時から午後2時30分。入場無料。

 当日は、介護や福祉、相続などさまざまな質問ができる福祉相談や手作り品などの販売、福祉車両の展示、ワークショップ、福祉体験スタンプラリーなど数多くのイベントが用意されている。

 パフォーマンスのスケジュールは以下の通り。▽ダンスで盛り上がろう!=午前11時30分〜、▽ワークショップ「スイミー」=正午〜、▽わくわくドッキリ!?マジックショー=午後0時30分〜、▽オリジナルソングをギター弾き語り♪=1時〜、▽寒川町のご当地体操を皆さんで!=1時30分〜、▽歌でみんなを笑顔に!=2時〜。

(問)寒川町社会福祉協議会【電話】0467・74・7621

「茅ヶ崎が好き」を詰め込んだ作品を展示=提供

ちがすき写真展開催中 イオン茅ヶ崎中央店で

 「わたしのちがすき写真展」が10月8日(水)まで、イオン茅ヶ崎中央店1階で開催されている。

 茅ヶ崎市が「わたしの好きなちがさき(=ちがすき)」をテーマに、市内で撮影された風景や人物などの写真をインスタグラムで募集し、市内各所で展示しているもの。2022年に始まり、4回目を迎えた今回は500点を超える応募のなかから選ばれた60作品を展示する。また今後、市内各所で巡回展示を予定。

 (問)茅ヶ崎市広報シティプロモーション課【電話】0467・81・7123

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多くの観客を前に華麗に的を射る馬上の射手

寒川神社で流鏑馬神事

 寒川神社で例祭の前日の9月19日、天下泰平・五穀豊穣を祈念して「流鏑馬神事」が行われた。

 馬場には3つの的が立てられ、疾走する馬上の射手から矢が放たれると、見守る大勢の観客から大きな拍手が沸き起こった。

盛り上がりを見せた茅ヶ崎ボンダンス

茅小で「ボンダンス」 初開催も多くの来場者

 「心のバリアフリー まちぐるみ 第1回茅ヶ崎ボンダンス」が8月23日、茅ヶ崎小学校正門付近で開催された。南駅前商店会、南本通り商店会の主催で、神奈川県、茅ヶ崎市が協力。茅ヶ崎飲食店組合も10店舗参加した。

 茅ヶ崎中央病院のスタッフをはじめ、参加した多くの団体のメンバーがヨーヨー釣りやスーパーボールすくいなどでイベント全体を盛り上げた。踊りは昔ながらの盆踊りだけでなく、新しい音楽を取り入れた踊りも披露され、多くの参加者でにぎわいを見せていた。

 開催を受けて、南駅前商店会副会長の細谷一彦さんは「初めての開催ではありましたが、第2回についてもより多くの人たちに参加していただけるように、内容を工夫して頑張りたい」と話している。

夢についての作文を発表する子どもたち

折れない自信育んで リーダーキッズ初開催

 日本プロスピーカー協会は9月13日、辻堂駅前のアイクロス湘南で「リーダーキッズ」プログラムを開催した。

 これはさまざまなジャンルで活躍する講師・スピーカーが所属する同協会が、児童養護施設の子どもたちなどを対象に開催しているもの。神奈川県内では初となった。

 この日は小学1年生から高校生まで、約20人が参加。チームごとにポスターを作ったり、フラフープを使ったゲーム、夢を語る「未来作文」に取り組み「試行錯誤しながら仲間と達成する喜び」「自分だけの強みを見つける」「どんな大人になりたいか、自分の未来を描く」ことなどを目指した。

 また後半では同プログラムの認定講師で現役助産師でもある芳川悠さんが命の誕生についてのスライドを見せ「いまみんながここにいることは当たり前ではないと知ってほしい」と語りかけた。

 芳川さんは「子どもたちだけには『自分たちに価値がある』と感じ、一生折れない自信を育んでもらえたら」とし、サポートを務めた田中太郎さん(リードアセット)は「子どもたちの成長を感じることができたので、継続して開催したい」と話していた。

(上)笑顔の和田さんと高橋施設長(下)微笑む毛利さんと職員=18日、ふれあいの麗寿

100歳超えてなお元気 和田さんと毛利さん

 茅ヶ崎市南湖の特別養護老人ホーム「ふれあいの麗寿」に入所している和田センさんと毛利幸子さんは100歳を超えて今もなお、いきいきと過ごしている。

仲間と共に楽しく

 今年6月に103歳を迎えた和田さんは2016年に入所。同所では「元気の象徴」のような存在だという。一度コロナにり患したことはあるものの、ほとんど病気をせず健康そのもの。自分の力で車いすを動かしては仲間が待つ食堂に顔を出し、おしゃべりを楽しんでいる。時にはタオルをたたむといった「お仕事」も手伝ってくれるといい、職員からも感謝されている。

 健康の秘訣は「好き嫌いなく、何でも食べること」。車いすでの生活について問うと、「誰にだってできることよ」とサラリ。息子、娘との面会でのおしゃべりも楽しみで、「毎日楽しみがいっぱい。困り事がない。子どもたちも元気で健康で、それが一番。ありがたいこと」と和田さん。今後の目標を問われると、「どこまで生きられるかわからないけど、仲間とおしゃべりしたりして楽しく暮らしていきたい」と笑顔を見せる。

「来年は桜が見たい」

 現在、100歳の毛利さん。21年に入所し、「穏やかで、おしとやか」な存在として周囲をなごませている。毛利さんもコロナに1度かかっただけで、病気知らずの健康体だという。日ごろは部屋で過ごしたり、仲間と季節ごとのレクリエーションを楽しんだりしている。

 長生きできる理由について問うと、和田さんと同様に「何でも食べることが大事。嫌いな食べ物はないわ」とし、とりわけ「おやつの時間」が日々の楽しみになっている。また、職員によると、毛利さんは「気持ちが若い」といい、自身も「100歳だなんて思ってないの」と茶目っ気たっぷりに笑みを見せる。職員とは「目指せギネス」を合言葉に、「目標は114歳。そこまで頑張りたい」と毛利さん。来年の目標を問うと、「お出かけすること。桜を見に行けたら」と願う。

 高橋大輔施設長は「変わらず元気が、一番の思い。これからもやりたいことをサポートして、穏やかに生活してもらいたい。このままお二人が、入所する皆さんにとっての目標の姿であってほしい」と期待を込める。

転ばない体づくり 茅ヶ崎市が予防教室

 茅ヶ崎市では各地区の公共施設を会場に、「転倒予防教室」を開催している。

 高齢者にとって介護が必要になるケースの一つに、「転倒による骨折」があるとされる。

 同教室では、軽い有酸素運動、ストレッチ、筋力トレーニングを行い、転ばない体づくりを目指す。ゆったりしたものからアップテンポのものまで、会場によって多彩なプログラムが用意されている。「リピーターで来られる方もいるほどの人気の教室。ぜひ一度、体験してもらい、健康づくりに役立ててほしい」と担当者。

 市内在住の概ね65歳以上の人が対象で、参加費は1回200円。運動しやすい服装で、飲み物と運動しやすい靴(会場によっては内履きが必要)を持参。事前の申し込みは不要だが、開催当日は開始15分前までに受付を。会場および開催予定表は市ホームページへ。なお、教室のチラシは市役所、コミュニティセンター、公民館などに設置されている。

 同教室に関する詳細および問い合わせは、市高齢福祉課相談支援担当【電話】0467・81・7163へ。

佐藤市長と、左から小西さん、津久井さん、久積さん

小学生3選手が表敬訪問 湘南KARATE club夢源道場

 茅ヶ崎市を拠点に活動する「湘南KARATE club夢源道場」(伊藤和航代表)に所属する小学生3人が、8月21日から24日にかけて開催された「第25回全日本少年少女空手道選手権大会」に出場を果たし、9月11日に佐藤光市長を表敬訪問した。

 市役所を訪れたのは、小西蒼司さん(小6)、津久井希海さん(小5)、久積誠介さん(同)。小西さんは6年男子組手で準優勝を収めるなど好成績だったことを、津久井さんと久積さんは今後の抱負について報告した。

 3人は今年1月にも表敬訪問しており、佐藤市長は「次も待っているね」とエールを送った。

建立された詩碑「蟲」

重吉の詩碑建立から20年 10月2日に記念の会

 3000余りの詩を世に生み出し、結核により茅ヶ崎市で生涯を閉じた詩人、八木重吉の詩碑が高砂緑地に建立されて20年になるのを受け、除幕式が行われた10月2日(木)に記念の会が開催される。会場は高砂緑地内で、午前10時から11時30分。主催は茅ケ崎八木重吉の会。参加無料。

 会のメンバーによる詩碑「蟲」の歌唱と詩の朗読会を実施。終了後は美術館のアトリエに移動し参加者全員で詩の朗読、八木重吉について語り合う。雨天決行。問い合わせは川井さん【電話】0467・83・2615へ。

「世代を超えて参加してほしい」とカウアンさん(右から2人目)

フィットネスで地域元気に カウアンさんイベントPR

 カルペソールスポーツパーク(茅ヶ崎市堤3260)で9月27日(土)、初めて開催される「マッスルビーチ湘南2025」の主催者アンドリアッチ・カウアンさんらが17日、茅ヶ崎市役所を訪問し佐藤光市長にイベントをアピールした。

 「マッスルビーチ」はフィットネスやエクササイズ、スポーツで世代や地域を超えた交流を促進しようという市民参加型イベント。主催するカウアンさんは地元湘南でトレーナーやジムの経営、イベントを通じてフィットネスの魅力発信を10年以上にわたって続けており、「マッスルビーチ」は愛媛県新居浜市で3年前から開催して人気イベントとなっている。

 カウアンさんは「世代を超えてフィットネスやスポーツを楽しむ機会になればうれしい。まちのお祭りに行く気軽な感覚で参加して、楽しんでほしい」とし、佐藤市長は「健康は大きなテーマ。ぜひ地域を盛り上げてほしい」と答えた。

 当日はブートキャンプやヨガが体験できるウェルネスステージのほか、お笑いなどのライブステージ、飲食ブース、また地域の「マッスルヒーロー」を決めるイベントなども。時間は午前10時30分から午後4時まで。雨天時は10月18日(土)に順延。前売り大人(高校生以上)1500円、子ども1000円。

世代を超えて楽しんだカラオケ大会

交流と育成の拠点に 山の上パークでジェイズ祭

 茅ヶ崎市赤羽根の「山の上パーク」で9月15日、ジェイズ秋祭り〜地域感謝祭〜が開かれた。

 当日は同グラウンドを拠点とするジェイズサッカースクールに通う子どもたちやその保護者、地域住民が訪れ、キッチンカーで飲食を楽しんだほか、カラオケ大会、地元チアダンスチームの演技披露などが行われた。

 同パークは、もともと牧場や農地だった土地をサッカーコートとして整備したもの。施設の多くは関係者が自作したもので、当初から地域貢献にも積極的に取り組んできた。8月には、勝敗にこだわらないサッカー交流大会、経済的な理由でサッカースクールに通うことが難しい子どもたちを招いた無料サッカースクールも開催している。

 開設に携わった小澤圭祐さんは「この場所を大人も子どもも楽しめる空間とするとともに、大人が地域の子どもたちをしっかり見守っていく姿勢を見せていきたい」と話していた。

支援校でキラキラちゃんぷる音楽祭 9月27日 午後1時から

 神奈川県立茅ケ崎支援学校体育館で9月27日(土)、第16回キラキラちゃんぷる音楽祭が開催される。午後1時から3時15分まで。無料。

 障害のある人や地域住民、ボランティアなど、「みんなが一緒に、気楽に音楽やショーを楽しむ」イベント。

 出演は茅ケ崎高校チアリーディング部、茅ケ崎SING FOR LIFE(ゴスペル)、ごちゃまぜバンド(バンド演奏)、茅ケ崎支援学校共生推進チーム(共生プロレス)。

 また、今回初となる卒業生の手作り品や野菜が購入できるコーナーも。来場の際は、うわばきと靴入れ用のビニール袋を持参。

 問い合わせは同音楽祭実行委員会【電話】0467・89・2501へ。

昨年のキャンドルライト

「空の赤ちゃん」に届け愛 10月4日 まちスポでイベント

 ブランチ茅ヶ崎3しろやま広場まちスポ前で10月4日(土)、「Wave Of Light 2025」が行われる。ANGEL,s HEARTとママほぐが主催。

 国際的な啓発運動「ベイビー・ロス・アウェアネス・ウィーク〜亡くなった赤ちゃんとご家族に想いを寄せる1週間〜」(10月9日〜15日)に合わせて行われるイベント。同会場では、約200個のキャンドルを灯し、ピンク&ブルーリボンの形と共に「LOVE」の文字を作る。

 午後5時から受付、キャンドルへのメッセージ記入、メモリアルツリー装飾。6時から7時にキャンドルが点灯される(無料)。雨天時の点灯はブランチ茅ヶ崎3(2階広場か、まちスポ茅ヶ崎)で。

 イベントの詳細はママほぐウェブサイト(https://mamahogu.net/event/6513/)へ。

盛り上がった昨年のイベント

湘南信金が地域イベント 10月4日 市役所前広場

 湘南信用金庫が主催して10月4日(土)、茅ヶ崎市役所前広場で茅ヶ崎フェスティバルを開催する。午前10時から午後3時。入場無料。茅ヶ崎市ほか後援。

 会場では茅ヶ崎市などの自治体の特産品、小和田小学校の児童が製作した雑貨を販売。レクリエーションブースでは当てくじ、スーパーボール、ポップコーン、射的、輪投げを実施する。

 キッチンカーもクレープ、ローストビーフ丼、たこ焼きなど4台が並ぶ。茅ヶ崎市特別観光大使のえぼし麻呂も登場するので、家族連れで立ち寄っては。前日正午に発表される天気予報で降雨が予想される場合は中止となるので注意を。

金融相談も

 当日は同社の担当者が資産運用や相続などの相談に答えるコーナーもある。イベントの詳細は同社茅ヶ崎営業部・茅ヶ崎南口支店【電話】0467・82・4121へ。

こどもも大人も みんなで持ちより絵本のじかん 9月25日にまちスポ茅ヶ崎で

 ブランチ茅ヶ崎3(茅ヶ崎市浜見平10の2)1階のまちづくりスポット茅ヶ崎で9月25日(木)、「みんなで持ちより絵本のじかん」が開催される。午前10時30分から11時まで。

 お気に入りの絵本を持ちよって、みんなで一緒に読む。聞くだけ、居るだけでも可。子どもから大人まで誰でも参加可能。

 問い合わせはまちスポ【電話】0467・89・2501へ。

はたらく車が大集合 南湖公民館で9月26日  ミニミニ乗り物集まれ

 茅ヶ崎市立南湖公民館で9月26日(金)、「ミニミニ乗り物集まれ」が行われる。午前10時から正午まで。申し込み不要・出入り自由、雨天中止。

 はたらく車が公民館に集合。試乗できるほか、仕事体験で写真撮影もできる。

 消防車の放水体験(11時30分から)や消火器体験(11時から)もあるほか、保育室では親子交通安全教室を10時20分から40分まで開催。「のりもの絵本とお話しの時間」は11時からと11時20分から(各15分)。講義室では保育フリースペースの用意もある。

 問い合わせは同公民館【電話】0467・86・4355へ。

公園内に復元された倉庫

川崎市橘樹歴史公園でまち歩き 10月18日開催

 下寺尾官衙遺跡群保存・活用学習会「武蔵国たちばな郡に行ってみよう!」が10月18日(土)、川崎市橘樹歴史公園(同市高津区)で開催される。午後1時30分から3時30分まで。

 同遺跡群の国史跡指定10周年記念事業として行われる学習会の第2回。同時期の遺跡である史跡橘樹官衙遺跡群の周辺で、フィールドワークを行う。現地集合・解散で荒天の場合は中止。参加無料。

 対象は茅ヶ崎市内在住、在勤、在学の人で先着20人。希望者は10月1日(水)以降にリンク先から申し込みを(10日(金)締切)。問い合わせは市社会教育課【電話】0467・81・7226へ。

寒川町 文化祭美術展2025 10月6日から 町民センター

 第56回寒川町文化祭美術展が10月6日(月)から12日(日)まで寒川町民センターで開催される。午前9時(初日は午後1時から)から4時まで。

 内容は絵画、彫刻、陶芸作品など。寒川美術協会の会員作品や一般公募の作品も並ぶ。

 現在一般公募の作品を募集中。展示希望者は10月6日(月)、午前9時15分から10時30分までの間に作品を持参し、町民センター1階展示室に搬入する。対象は高校生以上で出品料は1000円。

 問い合わせは同協会事務局小林さん【電話】0467・75・3362へ。

 

茅ヶ崎市勤労市民会館 恒例の「こどもフェスタ」 10月12日 プロレスも 

 茅ヶ崎市勤労市民会館(茅ヶ崎市新栄町13の32)が主催して10月12日(日)、「こどもフェスタ」が開催される。午前10時から午後3時まで。

 「おいしい、楽しい、わくわくがいっぱいの1日」をテーマに、ちがさきプロレスによるマットプロレス(無料)、パソコンで体験するゲームプログラミング、書道教室、ものづくりワークショップ(5店舗出店)など多彩なプログラムを用意。さらに、駄菓子、綿菓子、ヨーヨー釣りなどのコーナーも。参加費は10円〜600円程度。詳細は同館のホームページやInstagramで確認を。

(問)茅ヶ崎市勤労市民会館【電話】0467・88・1331