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茅ヶ崎・寒川 トップニュース経済

公開日:2025.09.26

基準地価住宅地上昇率
茅ヶ崎市が県内1位
辻堂駅周辺の人気背景に

  • 浜竹2丁目2710番4付近

 神奈川県は県内961地点(住宅地663、商業地240、その他58)における7月1日時点の地価調査結果を9月16日に発表し、住宅地の市区町村別平均変動率の上昇率において、茅ヶ崎市が2年ぶりに5・6%で1位となった。平均価格は23万4600円(前年22万200円)。

 これによると、県全体の上昇地点の占める割合が前年から2・1ポイント増え91・1%となり、平均変動率は3・3%と上昇率が拡大。湘南地域や相鉄線沿線では、駅徒歩圏を中心に継続して強い上昇傾向が見られた。

強い上昇傾向郊外部に伝播

 茅ヶ崎市では駅徒歩圏の需要が旺盛で、特に辻堂駅西側では、大型商業施設や海岸への近接性、画地の細分化等から継続して強い上昇傾向が見られ、これらの需要が郊外部まで広がったとしている。

 基準値別順位の住宅地上昇率でも茅ヶ崎市は、「浜竹2丁目2710番4」が11・5%(37万7000円)で4年連続1位に、「共恵11935番11外」が10・0%(36万3000円)で、順位を一つ上げ5位にランクインしている。

小中規模飲食店活況

 なお、商業地においても茅ヶ崎市では、辻堂駅や茅ケ崎駅周辺において、旺盛な住宅需要を背景に、小中規模飲食店等の店舗需要が増加しており、継続して強い上昇傾向となっているという。

 茅ヶ崎市の商業地の平均価格は46万9300円で平均変動率は10・7%だった。

都心の価格高騰が影響

 今回の調査結果を受け、不動産鑑定士の四家俊英さんは辻堂駅周辺の人気の底堅さを強調した上で、「(今回の調査結果が)今年7月1日時点での価格であり、現在も好調を維持しているので、まだ続くのでは」と予見する。

 その理由として、「都心部の価格高騰による影響」を挙げる。「都心の価格高騰により、購買層が手を出せずに地域に流れてきているのを反映していることがうかがえる。この高騰も収束に向かうものと思われていたが、堅調を維持しているため、思った以上に流れているのがわかる」と説明。それでも、「ただし、金利が上がっている中で、これまでのような上昇率の拡大は厳しくなってくるのではないか」との見方を示した。

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