伊勢原版【9月26日(金)号】
催しをPRする市担当職員

伊勢原市 認知症への理解深める オレンジフェスタ 28日

 伊勢原市は9月の世界アルツハイマー月間に合わせ、9月28日(日)に市民文化会館で認知症啓発イベント「第3回いせはらオレンジフェスタ」を開催する。認知症への理解を深める講座が多数催される。

世界アルツハイマー月間

 1994年「国際アルツハイマー病協会」(ADI)は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定。この日を中心に認知症の啓発を実施している。

 国内では2024年1月に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」において、国民の間に広く認知症についての関心と理解を深めるために、毎年9月21日を「認知症の日」、9月を「認知症月間」と定めている。

 「認知症になっても、ともに暮らそう伊勢原で‼」をテーマに、開催される同フェス。認知症の正しい知識を身に付け理解を深める「サポーター養成講座」のほか、認知症を疑似体験できるVR体験会(申込先着順40人)、認知症サポーターのステップアップ研修にあたる「オレンジパートナー養成」などが行われる。同研修では、デイサービス事業所の取り組みや、認知症の人からの経験を聞くことができる(申込不要)。

 また伊勢原市介護者・家族の会「手と手の会」(高橋道男会長=人物風土記で紹介)による相談会では気軽に介護相談ができるように、パーテーションを設け、プライバシーに配慮する。東海大学医学部付属病院の認知症認定看護師(男女各1人)による相談会も初開催され、もの忘れ相談や体の悩みに関することなど相談できる。

 映画「父と僕の終わらない歌」を上映。若き日に諦めた夢を叶えようとするアルツハイマー型認知症の男性と、彼を支える家族の姿を描いたヒューマンドラマ。2016年にイギリスで1本の動画をきっかけに80歳でCDデビューした男性の奇跡の実話がもとになっている(申込制300人)。

スタンプラリーでプレゼントも

 各講座や相談会など3つのコーナーを回るとロバ隊長のマスコットをプレゼントするスタンプラリーも実施(先着100人)。「ロバ隊長」は、認知症サポーターキャラバン®のシンボル・マスコットキャラクター。市地域福祉推進課の担当者によれば、市内の認知症の人や家族が手作りしたものをプレゼントするという。「認知症は誰でもなるもの。催しを通じて認知症への理解を深めてもらえたら。当事者やご家族にも気軽に足を運んでもらいたい」と話す。

 申し込み、問い合わせは同課【電話】0463・94・4719へ。

左から中山社長、萩原市長、越場代表

伊勢原市 トラスコ中山・丸越鋼具と災害協定 必需物資を優先的に調達

 伊勢原市は、大規模災害発生時の物資調達に関する協定をトラスコ中山株式会社(本社・東京都)及び、丸越鋼具伊勢原株式会社(伊勢原市坪ノ内)と9月22日に締結した。この協定により、伊勢原市は災害時に市民の生活に必要な物資を、迅速かつ優先的に調達することが可能になる。

 今回の協定は、伊勢原市に拠点を置く両社の提案によって実現した。トラスコ中山は、作業工具や工場用副資材(プロツール)を扱う専門商社だ。全国に物流拠点を持ち、約62万アイテムもの豊富な在庫を誇る。2020年には市内高森に物流拠点「プラネット南関東」を構えた。一方、丸越鋼具伊勢原は機械工具の専門商社で、トラスコ中山の代理店だ。

 伊勢原市は、災害発生時には多くの物資が必要になるものの、市の備蓄だけでは対応に限界があるという課題を抱えていた。この協定は、トラスコ中山の広範な物流ネットワークと、丸越鋼具伊勢原の安定した調達力を活用することで、市民の安心と安全を確保することを目的としている。

 協定に基づいて、伊勢原市はトラスコ中山が発刊する総合カタログ「モノづくり大辞典 オレンジブック」に掲載されている生活必需物資などを丸越鋼具伊勢原に要請する。要請を受けた丸越鋼具伊勢原は、トラスコ中山から物資を確保し、伊勢原市に有償で供給する。緊急時には、市がトラスコ中山に直接要請することもできる。

 今回の協定締結は、トラスコ中山にとって全国で13例目、神奈川県内では横浜市、川崎市に次いで3例目となる。トラスコ中山の中山哲也代表取締役社長は、在庫を持つことが「いざという時に役に立つ」ことにつながると述べ、今後も社会や人の役に立つ企業でありたいという姿勢を示した。丸越鋼具伊勢原の越場琢夫代表は「長年の地域貢献に加え、非常時に地域の力になれる企業としての役割も果たしていきたい」と語った。

 萩原鉄也伊勢原市長は、近年自然災害が激化していることに触れ、「今回の協定が市民の安心と安全につながる」と期待を寄せた。協定締結式後には、物流拠点「プラネット南関東」の見学会も行われた。

伊勢原市介護者・家族の会「手と手の会」の会長をつとめる 高橋 道男さん 高森在住 82歳

最愛の妻への思い胸に

 ○…認知症の家族を介護している人などが集い、お互いの悩みを共感し合い、介護に関する情報交換などを行っている「手と手の会」。9月28日(日)に開催される「いせはらオレンジフェスタ」に参加し相談会を開催する。「介護は一人で抱えず、周りに伝えた方が良い。一生懸命になりすぎるのも身がもたない。言うのは簡単だが難しい」

 ○…妻が57歳でアルツハイマーと診断される。「今でも忘れない。ドクターに宣告され呆然とした」。1週間後に市に相談、紹介されたのが「手と手の会」前身の「たんぽぽの会」だった。その後、活動を継承する形で手と手の会が発足。会長に推薦されて15年、軽い気持ちで引き受けたものの、すぐに考えが甘かったことに気付き謝罪する。「介護は真剣にやらないと、いい加減ではダメだと分かった」。発足当初から務める会長職。「必要とされるうちは人の役に立ちたい。妻への詫びもあり、課せられた義務だと思っている」

 ○…妻の異変に気付いたのは、会話がかみ合わないと感じてから。家族に相談しては安堵と不安を繰り返し、診断まで2年が経過する。登山が好きで一緒に登った山は200以上。診断されてから3年ほどは一緒に出かけていた。「最後は介護の延長になっていた」。10年間の介護の末、妻が他界して9年、自身も悩んだ経験から、伝えられる事があるという。「介護は十人十色。教科書があるわけではない。今でもいろいろな人から多くのことを学んでいる」

 ○…群馬県出身。伊勢原に住んで50年。同世代の仲間との集まりや毎日の散歩、庭の家庭菜園のほか、75歳からはボウリングを始めた。「この歳でも意外と上達することが分かった。まだ余地があるのが楽しい」と最後に笑顔を見せた。

伊勢原大神宮などに設置されている回収ボックス

ポリオ根絶を支援 伊勢原平成RC ペットボトルキャップ回収を推進

 10月26日(日)に環境美化と健康増進につながる社会貢献活動「第2回スポGOMI大会」を開催する伊勢原平成ロータリークラブは、ペットボトルキャップの回収を推進している。その収益は、世界のこどもにワクチンを提供する活動の資金に充てられる。

 同クラブは、ポリオの根絶を目指すロータリーの活動を支援。ウイルスを完全に無くすためには、予防接種や監視システムの向上、保健従事者の雇用といった活動に追加の資金が必要となる。ペットボトルキャップ回収による支援金は、これらの活動に必要なワクチンや輸送費、用具の確保に役立てられる。

 回収ボックスは、市内伊勢原大神宮などに設置されており、「日常的に取り組める活動」と参加を呼び掛けている。(問)伊勢原平成ロータリークラブ【電話】070・1535・0066

ひとり親家庭に食料支援 5千円相当を無料配布

 伊勢原市ひとり親福祉協会(田中綾子会長)が10月19日(日)、伊勢原市内在住のひとり親家庭に食料品支援を行う。

 時間は午前11時から正午。配布場所は市役所レストラン棟。対象は伊勢原市内在住の18歳以下の子どもがいる、ひとり親家庭(生活保護世帯は除く)。離婚に向けて動いている人も応募可。事前申込制、50世帯。10月1日(水)正午から受付開始。

 当日は、お米2kgを含む5000円相当の食料品を無料で配布する。

 国の補助金や市の助成金などを活用し、2022年から同様の支援を毎年続けている同会。配布会は11月16日(日)、12月21日(日)、来年1月25日(日)にも行われる予定。

 問い合わせは同会【携帯電話】090・9379・9252田中さんへ。

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「こども記者」を募集 市内小学生が対象

 タウンニュース伊勢原編集室では11月に発行を予定している「こどもタウンニュースいせはら版」のこども記者を募集中。

 今回のテーマは「伊勢原の古墳(仮)」。タウンニュース記者と一緒に取材を体験する。対象は伊勢原市内在住の小学1年生から6年生で、取材日には保護者の同伴が必要。

 応募はメールisehara@townnews.co.jpで【1】住所【2】氏名(保護者含)【3】学校名【4】学年【5】【電話】を明記。取材日、時間などは当選者のみに連絡。

左から萩原市長、丹野代表取締役、丹野会長

丹野設備工業所 市へスポットクーラー寄贈 創業50周年を記念

 伊勢原市は、株式会社丹野設備工業所(上粕屋)から創業50周年を記念した地域貢献事業としてスポットクーラー10台の寄贈を受けた。この寄贈に伴い、9月17日伊勢原市役所で感謝状贈呈式が執り行われた。

 同社は、1975年に創業。神奈川県内、東京都全域を中心に、オフィスビルやマンション、工場・倉庫、公共施設などの大規模な給排水・給湯設備、衛生設備、空気調和設備、消防設備の設計・施工から一般住宅の水廻りリフォームまで幅広く事業を展開する設備工事会社。

 贈呈式には、丹野設備工業所の丹野徳人代表取締役と丹野猛会長ら3人が出席。伊勢原市側からは、萩原鉄也市長や危機管理担当部長などが出席した。

 丹野代表取締役は「弊社は水の技術や空調の技術を事業としています。一番は、市民の方々が安心安全に生活できる環境を大切にしたいという思いがある。災害が起きる前にきちんと整備しなければならないと感じています。今回の寄贈が、市民が安心して暮らせる環境づくりに役立つことを願っています」と述べた。寄贈されたスポットクーラーは、地域コミュニティの推進や、災害時の避難所における熱中症対策などに活用される。

講師の服部代表(奥)の指導を受ける児童

石田小で走り方教室 「速くなった気がする」

 石田小学校で9月19日5年生を対象にした「走り方教室」が開催された。11月1日(土)に行われる同校の運動会を前に、「かけっこの特訓」と称して正しいフォームでより速く走る方法を学ぼうと企画されたもの。

 講師として招かれたのはMORE SPORTSの服部直代表。同氏は自修館中等教育学校の卒業生。東海大学陸上競技部在籍中に日本学生陸上競技個人選手権大会800mで優勝、2024年にはマスターズ陸上男性35歳以上40歳未満の4×800mリレーで世界記録樹立の経歴をもつ。

 この日は足を速くする方法として、歩幅を広くする方法と足の回転数を上げる方法を指南。スタート時の姿勢の大切さや、力が分散しないよう腕を直角に曲げるなど、「全てに理由がある。頭を使って自分で考えないといけない」と児童に説いた。参加した児童からは「速く走れるようになった気がする」などの声が上がっていた。

 服部代表によれば、教室は比々多小に続く2校目で、比々多小の4年生で、50m走のタイムが学年で0・7秒あがる結果を受けて石田小での初開催となった。

 教室は3回開催される予定で、同様に3年生も2回特訓を受ける。

ライトアップされた伊勢原協同病院

世界小児がん啓発キャンペーン 黄金色にライトアップ

 伊勢原協同病院の外観が9月17日、ゴールド色にライトアップされた。

 これは、国際小児がん学会が推進し、毎年9月に実施している「ゴールド・セプテンバー・キャンペーン」の一環。子どもの未来がゴールドの様に輝くことを願った啓発カラーで、小児がんの子どもたちへの支援を表明した。

 昨年から同キャンペーンに参加している同院は、「これからも、小児がんと闘う子どもたちをサポートしていきます」とコメントした。

伊志田高校吹奏楽部のメンバー

伊志田高校吹奏楽部 東関東大会で情熱響かす

 神奈川県立伊志田高校吹奏楽部が、宇都宮市文化会館で9月13日に開催された東関東吹奏楽コンクールに13年ぶりに出場した。2012年以来、2度目の東関東大会進出で、同校の創立50周年の節目に部員たちの情熱を響かせた。

 部員たちは、支えてくれた人々への感謝を胸に、J・B・チャンス作曲の「呪文と踊り」を堂々と演奏。冒頭のフルートソロに導かれる不気味な「呪文」から、打楽器のエキゾチックな響きが快速な「踊り」へと誘う楽曲で、金管楽器の力強さと木管楽器の繊細さが織りなす対比が、聴衆を惹きつけた。スピード感あふれる展開が特徴のこの曲を、部員たちは力強く表現した。

 「神奈川県代表」という大きな責任を背負い、部員たちは前日から胸の高鳴りが止まらず、宿泊先では興奮で眠れない生徒も多かったという。会場に到着すると各自が呼吸を整え、中には笑顔で緊張を楽しむ生徒の姿も見られた。

 結果は銅賞となったが、長谷川由奈部長は「ここまで支えてくれた方々に感謝の気持ちでいっぱい。悔しさもあるが、部長として、このメンバーと素敵な舞台に立てたことを誇りに思う」とコメントした。鮭川倫太郎顧問も、部員たちの努力を称賛。「神奈川県代表として堂々と演奏ができたと思う。ときには部員同士で衝突したり、涙を流すこともあったが、それでも音楽や仲間と向き合い続けた。そんな部員たちの顧問ができて幸せです」と語った。また、支え続けた人々への感謝を述るとともに、新体制への期待を表明した。

道灌まつり 「食品の寄付を」 フードドライブを開催

 伊勢原市は10月4日(土)、5日(日)の道灌まつりに、伊勢原駅北口暫定タクシー待機場でフードドライブを実施する。午後1時(5日は午前10時)から5時まで。

 SDGsの一環として、家庭や職場で眠っている食品を福祉団体などに寄付する同活動。食品ロスの削減で環境負荷の軽減も期待できる。

 市は賞味期限まで2カ月以上あり、常温保存できるレトルト食品や缶詰などの寄付を呼び掛けている。問い合わせは市清掃リサイクル課【電話】0463・94・7502へ。

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