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伊勢原 文化

公開日:2025.09.26

伊志田高校吹奏楽部
東関東大会で情熱響かす

  • 伊志田高校吹奏楽部のメンバー

 神奈川県立伊志田高校吹奏楽部が、宇都宮市文化会館で9月13日に開催された東関東吹奏楽コンクールに13年ぶりに出場した。2012年以来、2度目の東関東大会進出で、同校の創立50周年の節目に部員たちの情熱を響かせた。

 部員たちは、支えてくれた人々への感謝を胸に、J・B・チャンス作曲の「呪文と踊り」を堂々と演奏。冒頭のフルートソロに導かれる不気味な「呪文」から、打楽器のエキゾチックな響きが快速な「踊り」へと誘う楽曲で、金管楽器の力強さと木管楽器の繊細さが織りなす対比が、聴衆を惹きつけた。スピード感あふれる展開が特徴のこの曲を、部員たちは力強く表現した。

 「神奈川県代表」という大きな責任を背負い、部員たちは前日から胸の高鳴りが止まらず、宿泊先では興奮で眠れない生徒も多かったという。会場に到着すると各自が呼吸を整え、中には笑顔で緊張を楽しむ生徒の姿も見られた。

 結果は銅賞となったが、長谷川由奈部長は「ここまで支えてくれた方々に感謝の気持ちでいっぱい。悔しさもあるが、部長として、このメンバーと素敵な舞台に立てたことを誇りに思う」とコメントした。鮭川倫太郎顧問も、部員たちの努力を称賛。「神奈川県代表として堂々と演奏ができたと思う。ときには部員同士で衝突したり、涙を流すこともあったが、それでも音楽や仲間と向き合い続けた。そんな部員たちの顧問ができて幸せです」と語った。また、支え続けた人々への感謝を述るとともに、新体制への期待を表明した。

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