伊勢原 人物風土記
公開日:2025.09.26
伊勢原市介護者・家族の会「手と手の会」の会長をつとめる
高橋 道男さん
高森在住 82歳
最愛の妻への思い胸に
○…認知症の家族を介護している人などが集い、お互いの悩みを共感し合い、介護に関する情報交換などを行っている「手と手の会」。9月28日(日)に開催される「いせはらオレンジフェスタ」に参加し相談会を開催する。「介護は一人で抱えず、周りに伝えた方が良い。一生懸命になりすぎるのも身がもたない。言うのは簡単だが難しい」
○…妻が57歳でアルツハイマーと診断される。「今でも忘れない。ドクターに宣告され呆然とした」。1週間後に市に相談、紹介されたのが「手と手の会」前身の「たんぽぽの会」だった。その後、活動を継承する形で手と手の会が発足。会長に推薦されて15年、軽い気持ちで引き受けたものの、すぐに考えが甘かったことに気付き謝罪する。「介護は真剣にやらないと、いい加減ではダメだと分かった」。発足当初から務める会長職。「必要とされるうちは人の役に立ちたい。妻への詫びもあり、課せられた義務だと思っている」
○…妻の異変に気付いたのは、会話がかみ合わないと感じてから。家族に相談しては安堵と不安を繰り返し、診断まで2年が経過する。登山が好きで一緒に登った山は200以上。診断されてから3年ほどは一緒に出かけていた。「最後は介護の延長になっていた」。10年間の介護の末、妻が他界して9年、自身も悩んだ経験から、伝えられる事があるという。「介護は十人十色。教科書があるわけではない。今でもいろいろな人から多くのことを学んでいる」
○…群馬県出身。伊勢原に住んで50年。同世代の仲間との集まりや毎日の散歩、庭の家庭菜園のほか、75歳からはボウリングを始めた。「この歳でも意外と上達することが分かった。まだ余地があるのが楽しい」と最後に笑顔を見せた。
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