神奈川区版【10月16日(木)号】
当日は外国人の親子3組が訪れた

外国人親向けの相談会 区内子育て支援拠点で初

 神奈川区地域子育て支援拠点「かなーちえ」で10月7日、子どもをもつ外国人に向けた子育て相談会が開催された。同所と神奈川区多文化共生ラウンジ、神奈川区こども家庭支援課、西区地域子育て支援拠点の共催で初開催。訪れた外国人の親たちは、保育園の申請方法や一時保育の制度などについて通訳者を介し、育児の専門スタッフたちに相談した。

 当日は同課の保育・教育コンシェルジュ、多文化共生ラウンジの通訳スタッフ、神奈川区と西区の各子育て支援拠点から横浜子育てパートナーなどが集まり、訪れた外国人たちに、近くの預り所や申請手続きの方法など、外国人の親たちの悩みに答えた。

 かなーちえと多文化共生ラウンジの両方の施設に所属しているスタッフの発案で、実現が決まった。一時的なイベントにならないよう、いつでも気軽に子育ての相談ができるかなーちえでの開催に決まったという。

 かなーちえサテライトの横浜子育てパートナーであり、神奈川区多文化共生ラウンジのスタッフでもある牧野理沙さんは「かなーちえでも多文化共生ラウンジでも、外国人の親から保育園と幼稚園の違いや、子どもの預り申請などについての質問がよくあった」と話す。西区地域子育て支援拠点で同様の取り組みを牧野さんらが見学し、今回の実施に至ったという。

手続き「知らなかった」

 仕事で一時的に日本に住んでおりイタリアとノルウェー国籍を持つニコラ・パルトリニエーリさん(42)は、妻がパートをしながら生後9カ月の子どもの世話をしており、自宅近くの預り所を探す目的で相談。日本語が話せないため、英語の通訳を介して説明を受けていた。「一時保育について調べられるサイトを教えてもらった。知らなかった情報を知ることができて良かった」と笑顔でコメントした。

 5年前にベトナムから来日したファム・チュン・ズンさん(28)は妻と0歳の子どもと訪れ、「印鑑は必要か」、「PDFで提出するか」など、具体的な申請手続きの時期や方法などについて質問した。「4月までに子どもを保育園に預けられるようにしたいと思い、相談しに来た。申請に必要な書類や複雑な制度について細かく知ることができた」と話した。

 神奈川区の職員で保育・教育コンシェルジュの原田玲さんは今回の相談を終えて「住んでいる場所や働き方、日本での滞在日数などの事情が一人ひとり違う。今回、親たちが気軽に来られる場所で説明することができてよかった」と話した。

 イベント開催前に、家族で日本に赴任している外国人が多いと聞いていた場所にチラシを配布したところ、それを見て実際に訪れた人がいたという。牧野さんは「初めての開催にもかかわらず、地道な取り組みが実を結んだようで良かった。今後も毎年継続して開催していきたい。次回は保育所申請期間に開催し、実際に手続きのサポートなどもできたら」と話した。

75歳以上市内高齢者 免許返納が4割増 敬老パス施策が影響か

 横浜市内における75歳以上の高齢者による運転免許証の自主返納件数が、今年8月末までの暫定値で昨年1年間合計の1・4倍以上に増加していることがわかった。横浜市が今年度から、75歳以上の自主返納者に敬老パスを3年間無料交付する事業を始めた影響があるとみられる。

 神奈川県警察によると、横浜市内における75歳以上の返納件数は2019年の8848件をピークとして、2023年には5424件まで4年連続で減少していた。しかし、2024年は5712件と増加に転じ、今年は8月末までの暫定値で8316件で、統計開始以降最多を更新するのは確実な状況だ。

 区ごとのデータでは、神奈川区の返納件数は354件。昨年1年間の合計309件をすでに上回っている。

無料申請約6300人

 この背景にあるとみられるのが、横浜市が今年度から始めた敬老パスに関する新制度。今年4月1日以降に75歳以上で運転免許証を自主返納した人に3年間敬老パスを無料交付するもので、制度開始から9月3日までの申請数が約6300人だったことが横浜市への取材で分かった。

 敬老パスは、70歳以上の市民を対象に、市営・民営バスや市営地下鉄などで利用できる乗車証。今年10月からは一部の地域交通も半額程度で利用できるようになった。

 パスは10月1日を基準日として有効期間は1年間。世帯所得等に応じて無料から最大2万500円の負担金がある。昨年度の交付者数は約40万人で、交付率は51%。今年度導入された3年間無償化制度は返納日から次の10月1日を基準として、3年間無料交付となる。

 所管の健康福祉局は過去の返納者数の平均から年間申請者を7千人と想定していた。担当者によると、基準日の10月1日に向けて申請増が見込まれることから「想定よりは多くなっているという認識」だという。一方で申請数の上限は設けず、条件さえ満たせば無償交付の対象と説明した。

 申請が多い状況に、ある市議は「申請者が予想外に多いということは予算切迫にもつながる。今後、財政負担の課題を注視する必要がある」と指摘する。

横浜ビー・コルセアーズのキャプテンを務める 森井 健太さん 横浜市在住 30歳

挑戦続ける海賊の主将

 ○…バスケの名門・京都府の洛南高校から早稲田大学を経て、2016年に新潟アルビレックスBBでプロキャリアをスタート。粘り強いディフェンスや相手の意表を突く鋭いパスなどを武器に、ポイントガードとしてチームをけん引する。横浜には20年から所属し、今季で在籍6シーズン目。「どんな時、どんな相手でも、ファイトするのがビーコルらしさ。まずは自分がその姿勢を見せたい」。先頭に立ち、勝利のために戦う。

 ○…石川県出身。小さい頃から髪を切ってもらっていた美容師がミニバスのコーチでもあり、誘いを受けて小学1年からバスケを始めた。「そこで髪を切っていなかったら、たぶん今バスケをしていない」。すぐにのめり込み、地元出身のプロ選手によるクリニックをきっかけに、自身もプロを目指すように。中高時代から全国大会を経験し、一つずつステップアップして夢を実現させた。「次は僕が子どもたちの目標や夢につながることができれば」と、自らも数年前から地元でクリニックを開催。育ててもらった地元への感謝も込め、子どもたちに経験や技術を伝えている。

 ○…「6年ずっと住んだ場所は石川県以外にない」と明かし、今では横浜は第二の地元と言える場所になった。「観光地も多く、横浜は友人に自慢できる街。甲子園を見ていると、石川県だけでなく、自然と横浜高校の結果が気になっていた」

 ○…キャプテンを務めるのは4シーズン連続。戦う姿勢だけでなくコミュニケーションも大切にしながら、チームを先導する。「選ばれた人しかできない経験だと思うので、プラスに考えて自分やチームと向き合いたい」。自身の成長も追い求めながら、今シーズンもチームのために全力を尽くしていく。

当日の様子=区社協提供

赤い羽根募金を呼び掛け 駅や商業施設前で

3日間活動

 赤い羽根共同募金運動が10月1日から3日、東神奈川駅、大口駅、反町駅、白楽駅、神之木地区センター、MEGAドン・キホーテUNY横浜大口店などで行われた。

 共同募金は、戦後間もない1947年に市民が主体となって開始された民間の福祉運動。当初は戦後復興支援として被災福祉施設を中心に支援が行われ、その後、社会福祉法に基づき地域福祉の推進のために活用されてきた。社会の変化に対応し、「じぶんの町を良くするしくみ。」として、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援している。

 運動は厚生労働大臣が定める10月1日から3月31日の期間に全国一斉に実施される。社会福祉法に基づき、目標額などを定めて行う計画募金であり、寄せられた募金は、施設の整備や様々な地域福祉事業、市民活動サービスなどの活動資金として県民に還元されている。

各団体駆けつけ

 街頭募金活動当日は、鈴木茂久神奈川区長や岐部文明区連合町内会自治会連絡協議会会長、河原史郎神奈川区社会福祉協議会会長のほか、保護司会、更生保護女性会、民生委員、その他共同募金の寄付を活動資金にしている団体(ふれあい助成金活用団体)がJR東神奈川駅周辺で通行人らに募金を呼び掛け、協力者に赤い羽根を手渡した。募金は来年3月31日まで実施している。

区民の活動発表会 11月2日、公会堂で

 神奈川区区民活動支援センター活動PR展「かながわ湊フェスタ2025」が、11月2日(日)に神奈川公会堂=富家町=で開催される。午前10時から午後3時30分まで。雨天決行、荒天中止。

 会場では「見る!聞く!体験する!みんなの市民活動大博覧会」と銘打ち、ブース出展、ステージ発表、わくわく体験広場の三本柱で展開される。ブースではかなっぱ畑の会による神奈川野菜の朝採り販売や神奈川消防団による展示、区民活動支援センターによる地域活動タイプ別診断など、さまざまな展示や企画が用意されている。

 今年は神奈川区のマスコットキャラクター「かめ太郎」と午前10時30分、正午、午後2時30分の3回、撮影ブースで一緒に写真が撮れるチャンスがある。

 (問)かながわ湊フェスタ実行委員会(神奈川区区民活動支援センター)【電話】045・411・7089。

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会場では大成学園の生徒がオイルパステルで描いたチョークアートが展示された

初の文化祭を開催 日本教育指導協会

 全日通学型の広域通信制高校のサポート校「大成学園」と、放課後等デイサービスの「カナガク自立支援学習センター」「子育て支援和美(わび)」、自立訓練施設「大成カナワビカレッジ」を運営する、(株)日本教育指導協会=横浜本部・鶴屋町=は、初の試みとなる合同文化祭「大成カナワビフェスティバル」を10月9日から11日までの3日間、鶴屋町のかながわ県民センターで開いた。

 文化祭のテーマは、「大きな壁を乗り越え、私たちの心の底から湧き出るパッションを感じてください。これからも僕たち、私たちを応援してください」。会場では、同校生徒や各施設の利用者らが制作した絵画やうちわアート、書などが展示された。

 メーンのチョークアートは、地元で活動する衣山裕見子さんの指導のもと、大成学園の生徒たちが1枚のイラストを分担して制作した。猫のカフェをテーマにした作品の全体デザインを考えた中富小夜子さん(2年)は「普段から絵を描いているので、大きなイラストを見てもらえるのはうれしい」と話した。

 日本教育指導協会グループの浅葉孝己代表は生徒たちへのあいさつの中で「今日は皆さんが主人公。来年からは少しずつ君たち自身が中心となって、このフェスティバルを開催していきましょう」と呼びかけた。

限定頒布の御朱印を手にする関係者

新たな試みが好評 松見町八幡神社の例大祭

 10月4・5日に行われた、松見町西寺尾八幡神社の例大祭。昨年に続き猛暑を考慮し秋開催となった例祭は、それ以外にも新たな試みを多数実施し好評だった。

 同神社として初めて用意したのがこの2日間のみの「限定御朱印」。2種類のデザインで50枚ずつ作成し、中には平塚から求めに来た人もいたという。

 大神商店会の協賛で行われたのは、スマホ教室と健康相談。もともと同商店会が定期的に開催している取り組みが、この日は神社に出張した。スマホ教室では学生ボランティア協力のもと「文字を大きくしたい」などの質問に答えていた。

 昨年に続き登場したキッチンカーは盛況。今年は神楽鑑賞を予約すると割引券がもらえる試みも行った。同神社宮総代の岡谷博さんは「初日は雨だったが多くの人が来てくれて良かった。新しい試みはこれからも続けていきたい」と話した。

腕相撲の様子を後ろで見守る前田会長

ZOOM UP 世代越え担い手づくり 西大口町内会「オータムフェスタ」

 西大口町内会は10月5日、会館周辺で「西大口町内会オータムフェスタ」を開催した。従来の夏祭りから日程変更して初実施したこのイベントは、前田隆会長の声かけのもと、子どもから大人、外国籍の住民までが「担い手」として関わる地域交流の場となった。

 同町内会では本来、横浜一之宮神社の大祭に合わせて8月に「ふるさと祭り」を開いていたが、今年は神輿の渡御がない年にあたり、猛暑対策の一環として祭りを秋に行うことにした。

 名称も装い新たに「オータムフェスタ」と変更。フードコーナーやゲームコーナーなどが設けられ、多くの近隣住民でにぎわった。

「参加」から「参画」へ

 就任2年目の前田会長は、もともと市内小学校の校長を歴任した経歴の持ち主。イベント開催にあたり意識したのは、住民に単に参加するだけでなく「参画」してもらう取り組みだった。

 小学生が企画・運営した「ピンポン玉バウンドシュートゲーム」は、小さな子から高齢者まで楽しめるようにとルールを考案。段ボールやプラカップを使って自作し、当日はルール説明や得点計算など子どもたちが役割を決めて運営した。

 町内にある横浜創英中学・高等高校にも声をかけ、高校生有志12人が参加。フランクフルトなどの販売のほか、子どもたちのブースも手伝いイベントを盛り上げた。

 大人たちに対しても「スキマ時間」で手伝えるスタッフを広く募集。引っ越してきたばかりの家族など、新たに9人が運営に加わった。韓国出身のソ・ジミンさんは、トッポギやキムマリと呼ばれる春雨の天ぷらを販売。いずれも韓国では屋台の定番メニューだといい、「両方買ってくれる人もいてうれしい」と笑顔を見せた。

 前田会長自身も「いろいろな人が顔見知りになれる機会を」と腕相撲大会を企画。「派手な祭りではないが、私たちの町らしい形で続けていければ」と話した。

11日の「ときわ学びフェス」でのまち歩き講座の様子=提供

地域住民が先生に 18日、はざわ学びフェス

 羽沢横浜国大駅近くの交流拠点「YNU BASE HAZAWA」などを会場に、10月18日(土)、「はざわ学びフェス」が開催される。主催は横浜国立大学建築計画研究室、羽沢横国まちづくり協議会国大連携委員会、常盤台地域ケアプラザ。開催時間は午前10時から午後3時30分まで。参加は無料。

 同イベントは「多世代がふらっと寄れる居場所をつくろう」をテーマに、地域住民が先生となって趣味や得意なことを教えるもの。当日は昔あそびやコーヒー、JAZZなどをテーマに多彩な授業が展開される。

 地域団体が設置した案内サインを巡る「まち歩き講座」では羽沢地区に新しく設置されたサインを披露するとともに、坂・道の名前や由来、歴史などを実際の場所を巡りながら学ぶ。日常の中で気づかれにくい「サイン」から地域のストーリーを掘り起こし、次世代へ伝えていくもの。

 11日は隣接する保土ケ谷区の常盤台地区で同様のイベントが行われた。同講座を担当する松木景虎さん(修士1年)は「魅力的な講座がたくさん開かれます。ぜひ気軽に足を運んでみてください」と呼びかけた。

横浜六角橋北郵便局での表彰

特殊詐欺被害を阻止、2事業所に感謝状

 神奈川警察署は、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、横浜六角橋北郵便局(森輝彦局長)の局員・遠藤みさ子さんと、ローソン東神奈川店(加藤無々店長)の社員・小山華緒さんに感謝状を贈呈した。

横浜六角橋北郵便局

 横浜六角橋北郵便局では8月26日、医師や息子を名乗る男らから「喉頭がんの手術で病院にいるが、会社の取引で金が必要だ」などと嘘の電話を受けた80代女性が、現金100万円を引き出そうと窓口を訪れた 。対応した遠藤さんが引き出し理由を尋ねたところ、内容から特殊詐欺と見抜き警察に通報、被害を阻止した。

ローソン東神奈川店

 ローソン東神奈川店では7月31日、個人情報を入力したサイトからローソンで3万円分の送金を指示された70代男性が、店内の端末操作に戸惑っていた。その様子に気づいた小山さんが声がけし送金の経緯を確認。詐欺を確信して通報し、被害を防いだ 。

昨年被害超えは確実

 同署によると、神奈川区内の特殊詐欺被害は今年9月末時点の暫定値で69件。被害額は約4億7800万円に上り、昨年合計の約4億7900万円を超えるのは確実な状況とされる。

 最近は警察官をかたり「あなたの逮捕状が出ている」などと偽って不安を煽り、インターネットバンキングの口座に資産を移させ、IDやパスワードを聞き出してだまし取る手口が急増しているという。同署は「警察官が電話やSNSで口座のIDなどを聞き出すことは絶対にない。不審に思ったらすぐに相談してほしい」と注意を呼びかけている。

練習に励むメンバーら

横浜少年少女合唱団 現役・卒団生、心一つに 19日に60周年演奏会

 横浜開港記念式典や海外公演など幅広く活動する「横浜少年少女合唱団」(島田桂子代表)が10月19日(日)、創立60周年記念演奏会を横浜みなとみらいホールで開く。現役団員に加えて、約130人の卒団生もステージに立ち、一体となった歌声を披露する。

 同合唱団は1965年、当時の市教育委員会や小・中学校音楽教育研究会の有志によって結成された。市内の各行事に出演し、中国やカナダなど海外でも公演。これまでに横浜文化賞(2017年)などを受賞し、約1700人の卒団生を輩出してきた。

 「子どもたちの人格形成の場でもあります」と島田代表。礼儀作法の習得や仲間との絆づくりなど教育的な側面も重視しているという。9期生で6年間在籍していた大塚裕子さんも「先輩の行動を見て、自分たちがすべきことを学ぶ場所でもありました」と振り返る。

 現在は小学生から高校生まで約50人が在籍。コロナ禍によって日本郵船氷川丸のホールが利用できなくなったため、市内各地の公会堂などで練習している。

歴史をたどる

 記念演奏会は、同合唱団の過去から現在までの歩みを辿るようなステージ構成になっている。演奏曲目は海外公演地ゆかりの曲、同合唱団で長年歌い継がれてきた組曲「水のいのち」、定期演奏会の思い出の曲など。また、1期生から60期生まで約180人による合同演奏も行われる。

 「さまざまな世代の人が心一つに、作品を作り上げようとしています」と演奏会の醍醐味を説明するのは14期生の滝川裕史さん。島田代表は「コロナ禍で歌えない時期もありましたが、その分団結力や集中力が身に付きました」と振り返り、「感謝の思いや謙虚な気持ちを大事に歌い続けます。ぜひ60周年記念演奏会に来てください」と呼びかける。高校2年生で現団長の西脇伶さんは「OG・OBの方たちの力も借りて、全員一丸となって素晴らしい歌を届けます」と意気込む。

 演奏会は午後1時30分開演(0時50分開場)で、チケット1500円(全席自由)。問い合わせは島田代表【携帯電話】090・2411・8458。

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色づく大花壇※9月26日撮影

里山ガーデン(旭区) 100品種15万本の大花壇 19日まで公開

 里山ガーデン=旭区=を花々が彩る「秋の里山ガーデンフェスタ」が10月19日(日)まで開かれている。午前9時30分〜午後4時。入場無料。

 フェスタは横浜市と(公財)横浜市緑の協会の主催で、春と秋に行われている。今秋のテーマは「夕焼け色の丘」。市内最大級という約1万平方メートルの大花壇では、コスモスやサルビア、ジニア(百日草)など約100品種15万本の花々を楽しめる。期間中は軽食やスイーツなどのキッチンカーも出店。「GREEN×EXPO 2027」のフォトスポットなども用意されている。

 9月26日に近隣から訪れていた2人は、「何度も来場している。毎回、凝った作りの花壇を観ることが楽しみ」「初めて来ました。花がきれいで写真映えしますね」とそれぞれ楽しんでいた。

 里山ガーデンは、よこはま動物園ズーラシアに隣接。相鉄線の鶴ケ峰駅と三ツ境駅、JR横浜線・市営地下鉄の中山駅から「よこはま動物園」行きバス終点下車。里山ガーデン正面入口までは徒歩15分、または無料シャトルバス。問い合わせは【電話】050・5548・8686。

自慢の声を披露する相撲甚句

全国愛好者大会 相撲甚句、楽しんで 30日に神奈川区で

 相撲甚句の愛好者が集う「第4回チャリティー 全国相撲甚句愛好者大会」が10月30日(木)の午前11時30分から午後4時20分まで、かなっくホール=神奈川区=で開催される。主催は(一社)横浜相撲甚句会。

 相撲甚句は江戸時代から続く伝統芸能。力士の活躍や地方の名所などを盛り込んだ七五調の歌で、「あ〜どすこい、どすこい」という独特の合いの手が特徴だ。

 当日は同会を含めて12団体、約80人が出演。「名所」から「お笑い」まで幅広いテーマの甚句に加えて、「神奈川宿名所甚句」、「GREEN×EXPO 2027」にちなんだ甚句なども披露される。また、講談師・田辺鶴遊(かくゆう)さんによる演目「横綱谷風と橋場の長吉」も予定されている。来場者参加企画として相撲甚句教室を実施。一般参加者が歌うコーナー(要申込)も行われる。

 入場無料。定員は200人で先着順。会場に募金箱が設置され、集まった支援金は災害被災地支援に役立てられる。

 菅野藤雄会長は「哀愁ある相撲甚句を聞いて、歌って、楽しんでください」と呼びかけている。一般参加コーナーの申し込みや問い合わせは菅野会長【携帯電話】090・7800・6559。

かんだいじナビが交流祭 10月26日、JA直売所で

 ローカルメディア「かんだいじナビ」が主催する交流イベント「かんだいじナビフェスティバル2025」が、10月26日(日)にJA横浜「ハマッ子直売所メルカートかながわ店」の駐車場で開催される。時間は午前9時30分から午後3時まで。入場無料。

多彩な企画用意

 会場では射的やヨーヨーすくいのほか、お守り作りやハロウィーンの寄せ植えなど、子どもから大人まで楽しめる体験企画を用意。焼き鳥やラーメン、クラフトビールといった飲食ブースに加え、小田原鈴廣かまぼこなどの特別販売も行われる。

 主催者は「来場者の皆さんと何かがつながる。そんなきっかけになればうれしい」と来場を呼びかけている。詳細は「かんだいじナビ」のウェブサイトで確認できる。

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イベントのチラシ

三ツ沢公園でマルシェ 横浜産野菜や加工品販売

 三ツ沢公園で10月19日(日)、「地産地消マルシェ」が開催される。会場は同公園の第一レストハウス前で、時間は午前11時から午後3時まで。

 マルシェでは横浜産とうもろこしを使ったポップコーンや季節の野菜、はちみつのほか、ドライフルーツやクロワッサン、押し花アートフレームといった品々も並ぶ予定。問い合わせは公園管理センター【電話】045・548・5147へ。

イベントのポスター

津軽三味線の演奏会 米国出身ザックさんが演奏 10月18日、沢渡三ツ沢地域ケアプラザで

 沢渡三ツ沢地域ケアプラザで10月18日(土)、津軽三味線の演奏会が開かれる。時間は午前10時から11時。

 演奏するのは、米国ブルックリン出身で区内在住のザック・ブリッシュさん。津軽三味線奏者として活動するかたわら、モデルや俳優としても活躍している。

 この催しは、地域住民が外国人演奏者と交流し、楽器を通して日本の文化の魅力を伝えることを目的に企画された。当日は「花笠音頭」や「炭坑節」「津軽じょんから節」などを披露する予定。会費は500円で、現在参加申込みを受付中。申込み先は同ケアプラザ【電話】045・577・8210まで。

約80人が参加した講座

薬物乱用防止教育の担い手養成 ライオンズクラブ国際協会330-B地区が講座

 神奈川県や山梨県などで奉仕活動を行うライオンズクラブ(LC)で構成されるライオンズクラブ国際協会330―B地区は10月8日、中区で「薬物乱用防止教育認定講師養成講座」を開いた。

 LCは各地の小中学校などで薬物乱用防止教室を実施しており、講座は教室で指導する講師を養成するため毎年開かれている。今回は、新たに講師を目指す人や資格更新の時期を迎えた講師ら約80人が参加した。

 参加者は、公益財団法人「麻薬・覚せい剤乱用防止センター」や神奈川県警の担当者から、薬物乱用が心身に与える影響や取り締まりの現状について説明を受けた。

 同地区薬物乱用防止委員会の立山和也委員長は「薬物使用の低年齢化が進んでおり、小中学生のうちに薬物の恐ろしさをしっかり教えたい」と強調。県内の一部地域で教室が開催できていない現状にも触れ、「活動をさらに広げていきたい」と抱負を語った。

児童盗撮で逮捕・起訴の市立小学校教諭を懲戒免職

 横浜市教育委員会は10月10日、児童の盗撮動画をSNSで共有したり、わいせつな行為をしていたとして逮捕・起訴されている市立小学校の30代男性教諭を9日付で懲戒免職処分としたことを発表した。

 市教委によると、教諭は昨年10月に県内の施設で児童にわいせつな行為をした。さらに、今年1月には、児童の下着を撮影し、その動画をSNSで共有したほか、4月にも着替え中の児童を盗撮していた。

 市教委は今回の事件を受け、懲戒処分に関する指針を一部改正。法律や条例に違反するわいせつな行為は、被害者の年齢に関わらず、原則として懲戒免職とすることを明示した。

 下田康晴教育長は「極めて重大な不祥事。教育への信頼を著しく損なうもので深くお詫びする」とし、「性暴力は絶対に許さない。児童生徒のケアと再発防止に全力で取り組む」とコメントした。

男児盗撮の市児童相談所職員を懲戒免職

 横浜市は10月7日、市児童相談所の一時保護所で保護中の10代男児を盗撮した20代の会計年度任用職員を懲戒免職処分にしたことを発表した。

 市によると、職員は今年6月、就寝中の男児の尻をスマートフォンで撮影。被害児童からの申し出で発覚し、児童相談所が警察へ通報。その後、職員は横浜地方検察庁に書類送検されていた。

朝井リョウさん(撮影:川口宗道)

直木賞作家・朝井リョウさん招き読書イベント 12月に市中央図書館 高校生〜25歳以下の参加者募集

 横浜市教育委員会などは、直木賞作家の朝井リョウさんを招き、市内の高校生から25歳までの若者を対象にしたイベントを12月19日(金)に市中央図書館=西区=で開催する。

 朝井さんは2009年に『桐島、部活やめるってよ』でデビューし、13年に『何者』で直木賞、21年に『正欲』で柴田錬三郎賞を受賞している。

 イベントは、市が「二十歳の市民を祝うつどい」(旧成人式)で配布している冊子「はたちの20冊」の特別企画 。事前に寄せられた進路や就職などの悩みに、朝井さんがおすすめの本を紹介しながら答えるほか、20歳の公募市民による「つどい」の実行委員との対談も行われる 。

 参加無料。午後7時から8時15分。定員は50人で、応募多数の場合は抽選。申し込みは市のサイトから10月31日(金)まで。

 問い合わせは市教委生涯学習文化財課【電話】045・671・3282。

定例会見に臨む山中市長

日産、マリノス筆頭株主継続に山中市長「市民の安心につながった」 スタジアム命名権は協議中

 横浜市の山中竹春市長は10月9日の定例記者会見で、サッカーJリーグの横浜F・マリノスを運営する日産自動車が筆頭株主を続ける意向を示したことについて「力強いメッセージ。市民の安心につながった」との認識を示した。

 日産がマリノス株の売却を検討しているという報道を受け、10月3日、市と横浜商工会議所、横浜市スポーツ協会が連名で日産に市内での活動継続を要望。日産は同日にホームページなどで「横浜F・マリノスの筆頭株主であり続けます」と発表していた。

 山中市長は会見で「(要望した)その日のうちに力強いメッセージがあった。市民の安心につながったのではないかと思う」と日産に感謝の意を示した。マリノスについては、「市民の愛着と誇りである大切なプロスポーツチームであり、Jリーグ発足時から横浜の象徴として活躍してきた」と述べ、今後も「市としてできることを行いたい」とした。

 一方、再検討を指示した日産スタジアムの命名権については、「日産とすでに協議を開始している」としたが、内容などについては回答を控えた。