神奈川区 社会
公開日:2025.10.16
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世代越え担い手づくり
西大口町内会「オータムフェスタ」
西大口町内会は10月5日、会館周辺で「西大口町内会オータムフェスタ」を開催した。従来の夏祭りから日程変更して初実施したこのイベントは、前田隆会長の声かけのもと、子どもから大人、外国籍の住民までが「担い手」として関わる地域交流の場となった。
同町内会では本来、横浜一之宮神社の大祭に合わせて8月に「ふるさと祭り」を開いていたが、今年は神輿の渡御がない年にあたり、猛暑対策の一環として祭りを秋に行うことにした。
名称も装い新たに「オータムフェスタ」と変更。フードコーナーやゲームコーナーなどが設けられ、多くの近隣住民でにぎわった。
「参加」から「参画」へ
就任2年目の前田会長は、もともと市内小学校の校長を歴任した経歴の持ち主。イベント開催にあたり意識したのは、住民に単に参加するだけでなく「参画」してもらう取り組みだった。
小学生が企画・運営した「ピンポン玉バウンドシュートゲーム」は、小さな子から高齢者まで楽しめるようにとルールを考案。段ボールやプラカップを使って自作し、当日はルール説明や得点計算など子どもたちが役割を決めて運営した。
町内にある横浜創英中学・高等高校にも声をかけ、高校生有志12人が参加。フランクフルトなどの販売のほか、子どもたちのブースも手伝いイベントを盛り上げた。
大人たちに対しても「スキマ時間」で手伝えるスタッフを広く募集。引っ越してきたばかりの家族など、新たに9人が運営に加わった。韓国出身のソ・ジミンさんは、トッポギやキムマリと呼ばれる春雨の天ぷらを販売。いずれも韓国では屋台の定番メニューだといい、「両方買ってくれる人もいてうれしい」と笑顔を見せた。
前田会長自身も「いろいろな人が顔見知りになれる機会を」と腕相撲大会を企画。「派手な祭りではないが、私たちの町らしい形で続けていければ」と話した。
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