中原区版【10月17日(金)号】
閉会式で準優勝盾を持ち行進する選手=学校提供

法政二高硬式野球部 33年ぶり関東大会へ 平松主将「新しい歴史を」

 神奈川県高等学校野球秋季大会の準決勝が10月4日、サーティーフォー保土ヶ谷球場で行われ、法政大学第二高校硬式野球部(木月大町)が3対2で立花学園を破り、33年ぶりに関東大会への切符をつかんだ。7日に行われた決勝では横浜に敗れたものの準優勝。神奈川第二代表として関東大会に挑み、1984年以来のセンバツ出場を目指す。

 同校は、今夏に行われた県大会で11年ぶりにベスト16まで進んだ。この時から試合に出ていた主将の平松迅選手(2年)、投手の松田早太選手(同)、榑松正悟選手(同)らを中心に新チームが始動。8月中旬から始まった秋季大会の地区予選で、昨年の春季県大会を制した強豪・武相と同組になり、4対11で敗れたものの、2勝1敗で本選へ駒を進めた。

 本選では、初戦の2回戦で湘南学院に勝って波に乗ると、続く3回戦で藤沢翔陵を延長タイブレークで破り、4回戦で横浜商大、準々決勝では中原区対決となった市立橘に勝利を収め、準決勝進出を決めた。

 勝てば関東大会への出場権を得られる準決勝の相手は、強打の立花学園。この試合をエースの松田選手が相手の強力打線を抑え、3対2で勝利。33年ぶりに関東への切符をつかんだ。続く、決勝では、今春のセンバツ優勝校で、夏の神奈川王者・横浜に0対12で敗れたが、準優勝で神奈川第二代表として関東大会に臨むことになった。

「バランス取れたチーム」

 絹田史郎監督は「選手たちが本当によく頑張った。地区予選から楽な試合はなく、粘り強く戦ってくれた」と振り返る。伝統の投手を中心とした守りの野球を体現しているという現チーム。そこに主砲の榑松選手らの打線もかみ合い、「バランスの取れたチーム」と絹田監督は評する。

 立花学園戦で本塁打を放つなど打線をけん引する榑松選手は「チャンスを作ってくれる仲間がいるのでホームに返すだけ」と平常心を心掛ける。本選2回戦から5試合で登板した松田選手は「関東では、今まで戦ったことのないチームとも対戦する。ひるまず、自分の投球をしたい」と意気込みを語る。

「挑戦者として」

 同校はかつて、甲子園で春夏連覇を成し遂げるなど輝かしい実績を誇る。春は84年、夏は88年以来聖地から遠ざかっている。関東大会でベスト4に入れば、センバツへと近づく。平松選手は「挑戦者として立ち向かっていくだけ。センバツの出場権を得ることが目標。OBや応援して下さる方が多く感謝している。プレッシャーに感じず、自分たちで新しい歴史をつくっていきたい」と飛躍を誓う。絹田監督は「一戦一戦準備してしっかり戦っていきたい。過去に近づく努力を積み重ねるだけ。皆さんに応援してもらえれば」と話し、二高復活ののろしを関東でもあげる。

 関東大会の初戦は10月19日(日)、埼玉県1位の花咲徳栄と対戦する。
「本と触れ合って」と西さん(左)

武蔵新城駅周辺 まちの本棚を巡ろう 25日からスタンプラリー

 秋の読書週間に本と人をつなげる、まちの本棚巡り――。武蔵新城駅周辺の本を扱う6施設を回って楽しむスタンプラリーが、10月25日(土)から11月8日(土)に初めて開催される。主催は(一社)プラスケア「保健室となり文庫」(上新城)。本と触れ合いながら新たな発見や出合い、地域とのつながりを育むことが狙い。

 新城で健康相談などを行っている「暮らしの保健室」の代表・西智弘さんが「安心してひとりでいられる、本のある居場所」として4月にオープンした保健室となり文庫。文芸書などさまざまなジャンルの本1000冊以上をそろえる。

 スタンプラリーは、本好きの西さんが「気軽に立ち寄り、人と出会い、ほっとできる空間をつなげていきたい」と企画。武蔵新城駅周辺で本を扱う店、自由に読むことができる場所に声を掛けて実現した。

 参加施設は、旧社員寮を再活用した複合施設として地域に開かれたカフェ空間を併設する「千年共店」、シェアハウスとゲストハウスなどの創造拠点を営む「TACO HAUS」、地域密着の書店を目指し、文具コーナーも充実した「文教堂新城駅店」、約700冊の本をそろえるブックカフェ「Shinjo Gekijo」、幼児用の絵本や中学生向けの小説が並ぶ「えほんの森図書館」、保健室となり文庫の6つ。各所にスタンプが設置してあり、すべてを集めると特典と交換できる。各店で受けられる特典は、有料席の無料利用や文具用品割引など。

 えほんの森図書館の内田正志さんは「各店に並ぶ本に触れ、いろいろな場所で本と向き合いながらイベントを楽しんでもらいたい」と話した。

記念トークショーも

 キックオフイベント「真鶴出版さんにいろいろ聞いちゃおう!の会」が26日(日)に千年共店で行われる。午後7時15分から9時15分。真鶴町で泊まれる出版社を経営し、魅力的な本を生み出し続けている同社の來住友美さんをゲストに招き、西さんと対談を行う。先着35人。軽食と1ドリンク付きで参加費500円。

 「まちの本棚巡りスタンプラリー」は、自宅の軒先に本や自分の作品を並べて、誰もが自由に表現活動しようとする取り組み「かわさき・のきさき・アート」の一環として実施。西さんは市の協力を得ながら「来年以降も続け、参加店が50店、100店と市内全域に広がるイベントになってほしい」と思いを込める。

 詳細は「保健室となり文庫」のウェブサイトにあるイベントページ。

「ベトナムの声放送局(VOV)」が開催したコンテストで最高賞を獲得した 及川 三晶(かずあき)さん 川崎区在住 61歳

放送受信で国境越え

 ○…世界13カ国の言語でベトナムのニュースを現地から伝える「ベトナムの声放送局(VOV)」が、5年に一度開催するコンテストで9月末、最高賞を獲得。30以上の国からやって来た参加者たちと、ベトナムの伝統や文化、経済、サブカルなどを問う予選を戦い、自由筆記のエッセイをクリア。日本人初の栄誉に輝いた。「5年前に挑戦した時は奨励賞止まりだったので、うれしかった」と感慨深く語る。

 ○…海外の放送は、自分でアンテナを立て電波を受信する、BCLやSWLといった方法で楽しむ。中学生の頃、男子校のクラスの半数以上が受信機を持つほど流行していた。「クラスでは昨日の放送の話ばかりしていた」と当時を振り返る。中国やロシア、オーストラリア、韓国などの日本語放送に耳を傾け、日本にいては知ることができない情報を得るのが醍醐味(だいごみ)だった。「文化や経済など、その国のことが知りたい」。長い月日を経ても、その思いは変わらない。

 ○…2013年、所属する放送愛好家のクラブ会合で、VOVの東京支局長と遭遇。元から聴いていた縁もあったうえに、東日本大震災で疲弊する日本を気遣う言葉をかけられ、感銘を受けた。それを機にベトナムへの思いが高まり、以降神奈川県が力を入れるベトナムフェスタに毎年参加。日越合同で製作した映画を観るなどして知識を吸収し、猛勉強を経て、今回の受賞にたどり着いた。

 ○…普段は薬剤師として勤務。薬局にはベトナム人も多く訪れ、得た知識が役立つことも多い。80年代のアイドルファンという一面もあり、「松田聖子や浅香唯の歌声を聴くと、中学生の頃友人と受信を楽しんでいた頃を思い出す」と懐かしそうに笑みを浮かべる。

垣内さんの作品の前で同窓生と滝澤校長(右)

垣内宣子さん 大戸小へ作品寄贈 同級生も集い祝福

 内閣総理大臣賞などの受賞歴がある中原区在住の画家・垣内宣子さんが10月9日、母校の大戸小学校に作品を寄贈した。

 この日は1954年卒の同級生ら25人が参加した同窓会も行われ、卒業以来70年ぶりに訪問したという人も寄贈に立ち合った。校長室では、同級生から「垣内さんは小学生のころから絵が上手だった」「同級生からプロの画家になる人がいてすごい」という声もあがり、昔話に花が咲いた。垣内さんは「おとなしい子だったけど、小学生のころからよく絵を描いていた。入賞してみんなの前で表彰されたことが良い思い出」と当時のことを振り返った。

 今年5月には6年生に向け図工の課題「私の大切な風景」をテーマに講演した垣内さん。滝澤純子校長は「学校生活の中で垣内さんの作品に触れてきた児童たちは、本人を前にして喜んでいた。偉大な卒業生であり学校の誇り」と称えた。寄贈した絵画の作品名は「サンタルチア港と卵城」。

手作り楽器などの演奏会 18日 国際交流センター

 「ふれあいアフタヌーン・コンサート」が10月18日(土)、川崎市国際交流センター(木月祗園町)で開催される。午後1時30分開演。主催は住吉地区社会福祉協議会青少年福祉部。1部は竹のオカリナ「バンブリーナ」を考案した岡信行さんの手作り楽器の演奏。2部は幸区在住フルート奏者・三田純子さんらによるフルートアンサンブルが演奏する。入場無料。(問)中原区社会福祉協議会【電話】044・722・5500

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中小企業のディフェンダーとして労務や社会保険を支える「社労士法人GOAL」
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川崎駅より徒歩約10分。川崎市役所や川崎区役所が立ち並ぶエリアで事務所を構える「社労士法人GOAL」。社労士として15年目を迎える代表の久保田慎平さんは「会社が... (続きを読む)
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集まれ!駅前ハロウィーン
10月25日
集まれ!駅前ハロウィーン
ルフロン前と銀柳街
秋を存分に楽しむイベント「川崎駅前フェス 川崎百鬼夜行ハロウィンパーティー」が10月25日(土)、川崎ルフロン前と銀柳街で開催される。主催はNPO法人カワサキミ... (続きを読む)
今年初実施した玉入れ

丸子地区 9町会で大運動会 500人参加 総合Ⅴは八幡町

 丸子地区の9つの町会(新丸子町内会、新丸子東町会、新丸子東二・三丁目親和会、丸子通一丁目町会、丸子通2丁目町会、上丸子八幡町町内会、上丸子天神町町会、上丸子山王町一丁目町会、上丸子山王町二丁目町会)による恒例の連合運動会が10月12日、上丸子小学校で行われた。

 1969年に町内会や他町会との親睦、交流を深め、会員の健康増進を目的にスタートし、今年で56回目を迎えた。今年も9つの町会の子どもからシニアまで、延べ500人が参加した。

 児童らを対象にした「徒競走」や「障害物競走」などに加え、今年は「玉入れ」「スリッパ飛ばし」の新種目も実施され、大声援が競技者に送られるなど盛り上がりを見せた。恒例の「町別綱引き」は天神町が、「町別対抗リレー」では八幡町が優勝し、総合優勝は八幡町だった。

 今年当番町会となった八幡町の白井則至会長は「天気が心配だったがどうにか開催できてホッとした。年齢を問わず参加してもらい盛り上がった。他町会との交流もできて有意義だった」と振り返った。

日頃の稽古の成果を発揮する剣士

区民剣道大会 200人が稽古の成果発表 今年は高校生の部も

 小学生低学年から一般までを対象とした「中原区民剣道大会」が10月13日、宮内小学校体育館で開催され、約200人が参加して熱戦が繰り広げられた。

 記念すべき50回目の大会となった今回、高校生の部と、高校三校対抗戦を加えた各カテゴリーに分かれて、個人戦、団体戦などが行われた。剣士らは日頃の鍛錬の発表の場として試合に臨むと、体育館内に設けられた3会場はそれぞれ白熱した熱戦の連続に。各会場から剣士に大きな歓声と声援が送られた。

 主催した中原区剣道連盟の原敏之会長は「節目の50回目の大会となり、日頃の稽古の成果を発揮し、良い試合が展開された。中原区の未来を担う剣士たちを頼もしく思う。今後、各選手が出場する川崎市大会で上位に入れるようステップアップしていってほしい」と大会を総括した。

 なお、大会結果は次の通り(敬称略。カッコ内は所属)。【個人】小学生低学年...三木隼晟(川崎威徳館道場)▽小学生高学年...新城陸斗(川崎威徳館道場)▽中学生女子...中西美楓子(平間中)▽中学生男子...久米悠哉(井田剣和会)▽高校男子...餅田晴也(下沼部剣友会)▽高校一般女子...岸本紗由美(清明館)▽一般...橋本信行(武蔵小杉ちびっ子剣道教室)▽小学生団体...井田剣和会▽中学校三校対抗戦...平間中▽高校三校対抗戦...市立橘高▽一般団体...井田剣和会

ポスターを手にする山本実行委員長

北谷町通り パレードやギャラリーも ハロウィーンイベント

 平間駅から向河原駅に延びる北谷町通り商店会(木津武志会長)は10月30日(木)、地域団体と連携した「商店街ハロウィンパーティー2025」を開催する。午後3時から6時。

 同商店会では、持続可能かつ商店会のにぎわいをつくり出すため、昨年初めて同イベントを企画。北谷町通りが午後3時から6時まで車両通行止めとなることから、その時間帯に商店会会員の軒先を提供し、地域団体が出店して実施した。

 今年も各団体が活動のPRやワークショップを開く予定のほか、クレープのキッチンカーの出店、自家製パンの販売なども行われる。

 また、今年は10月4日に向河原駅前通りで「花魁道中」を披露したチーム歌留多の中野亜美さんが、集まった子どもたちに簡単な振り付けを指導してパレード(午後4時30分〜5時)が行うほか、ぶどうの実保育園園児が描いたハロウィーンの絵を商店街や会員店舗に掲示する「商店街ハロウィンギャラリー」も27日(月)から11月8日(土)まで実施する。

 同実行委員会の山本守弘実行委員長は「仮装して、ぜひ商店街に遊びに来てほしい。一緒に楽しみましょう」と呼び掛けている。

西中原中の今田陽音さんがデザインしたポスター

中原区民祭 魅力詰まった企画満載 10月19日 等々力緑地で

 「第47回なかはら"ゆめ"区民祭」が10月19日(日)、等々力緑地で開催される。午前10時から午後3時。荒天中止。主催は、町内会、自治会、地域団体、区で構成される中原区民祭実行委員会。

 同祭は「心のふれあう ふるさと中原」をテーマに毎年開催されており、区民の触れ合いの場、文化の発展と区民の交流や連携を深めることが目的で、多くの区民でにぎわいを見せている。

 今年も中原区の魅力が詰まった企画が満載。人気の「みこし・はやしパレード」は午前10時5分にとどろきスタジアム前を出発。ステージではチアダンスやバトントワリング、フラダンス、阿波踊り、和太鼓など各団体のパフォーマンスが披露される。サブアリーナなどでは、「こどもフェスタ」も同時開催。ゲームや工作などの体験ができるほか、健康相談、体力測定なども行われる。

 そのほか、会場内で区内の中学生、市消防音楽隊のコンサートが行われ、警察や自衛隊の車両などの展示も。「ちびっこサッカーひろば」では、年長から小学2年生までを対象にした、川崎フロンターレの「サッカー教室」も企画されている(先着50人)。また各種模擬店もあり。

 今年の区民祭ポスターのデザインは、区内市立中学校の生徒から募り、全60作品の中から、西中原中3年の今田陽音さんの作品が選ばれた。応募作品は10月22日(水)まで、中原市民館で展示されている。

 区民祭の詳細、問い合わせは同実行委員会事務局(区総務課内)【電話】044・744・3124。

伝統文化を伝えながら、創造的な舞台を披露

空花ARTSPROJECT 箏、能、バレエの共演 下小田中小で文化伝え

 楽器の演奏と演舞を通して日本の文化に親しむ「ふれあいコンサート」が10月11日、下小田中小学校の体育館で開催された。主催は井田中学校区地域教育会議。

 250席を用意し、関係者や地域住民らを招待して行われた同公演。日本の伝統芸能を基本に、多文化共生を目指して今年7月に結成された「空花ARTS PROJECT」が出演した。メンバーは市内在住の観世流能楽師・角当直隆さん、生田流箏奏者・滝川美鶴さん、バレエ指導者で裏千家茶道講師の三沢範子さんら。箏の演奏に続き、能楽の謡体験と仕舞の披露、最後は箏の音色に合わせて能とバレエがコラボレーションした独創的な舞台を披露した。角当さんは「日本と世界の文化芸術を通して多様性を大切にしながら、人と人の心をつなぎ、国内外に魅力を発信していきたい」と思いを込めた。

 同PROJECTの出演の前後には、井田小学校和太鼓クラブと井田中学校吹奏学部の演奏も行われ、日頃の練習の成果を発表した。

飲んでつながるビール祭 10月19日 ホテルKSP

 市内の地元クラフトビール事業者による「カワサキ オクトーバーフェスト2025」が10月19日(日)、ホテルARU KSPグランキッチン(高津区)で開催される。午後4時から8時。主催はかわさきクラフトビール実行委員会。

 市内でクラフトビール造りに取り組むカギヤ醸造所(上小田中)、みぞのくち醸造所(高津区)、東海道BEER(川崎区)の3社が初めて協力し、「ビールを通して街と人がつながる場をつくる」ことを目指して実施する。川崎産竹炭を使用し泡まで黒いという限定ビール「川崎ブラック」の初提供のほか、クラフトビールと相性が良い料理、乾杯イベントやブルワーたちとの交流タイムなども予定。入場無料(ワンオーダー制)。溝ノ口駅から会場まで無料のシャトルバスが利用できる。カギヤ醸造所の佐藤学代表は「川崎って面白いねと思ってもらえるような人と人の出会いの場になってほしい」と思いを込める。

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ステージで舞踊などを発表=写真は昨年

中原区文化祭 文化団体が一堂に 10月25日・26日 市民館

 中原区文化協会(原修一会長)が主催する「中原区文化祭」が10月25日(土)・26日(日)、中原市民館(新丸子東)で開催される。入場無料。

 57回を迎える同文化祭。「大地の川崎 文化の畑なかはら 耕そう未来に」をテーマに、区内で活動する団体や個人が、日頃の活動の成果を発表する。

 舞台の部では、各団体による大正琴、舞踊、フラダンスなどに加え、今年は新城郷土芸能囃子曲持保存会が出演。獅子舞などを披露する。(25日は正午から午後3時30分、26日は午前11時から午後4時)。展示の部では、生け花、書、絵画、帯アートなどが並ぶほか、茶会の部(25日午前10時から午後3時、26日午前10時から午後2時30分)では、茶道の体験できる。

 また27日(月)から11月13日(木)まで、等々力緑地公園の野球場展示場所で菊花展も行われる。

 問い合わせは同事務局(市民館内)【電話】044・433・7773。

落合教育長に提言を渡す高木さん

子ども委員の高校3年生 「意味ある子ども参加を」 教育長らに政策提言

 川崎市の課題を子どもたち自身が話し合う「川崎市子ども会議」の委員を務める高校3年生の高木萌伽さん(17)が市に対して「子どもの権利」に関する政策提言を行い、10月8日に市役所(川崎区)で落合隆教育長らと対面した。提言を受けた教育長は「大切な提言をいただいた」と感謝を述べた。

 高木さんは中学1年から子ども会議の委員だ。18歳になると委員の資格を失うため、今年を「子ども最後の年」と位置づけ、春には子ども会議の活動で感じたことを市に伝えようと心に決め、今年7月に提言書を川崎市あてに提出した。

 タイトルは「意味ある子ども参加が推進される川崎市を目指して」で、2点について提言した。

 1点目は「学校で子どもの権利学習の質を向上させ、授業数を増やすこと」。今春に市が公表した「子どもの権利」に関する意識調査で、「子どもの権利条例」を「名前も内容も知っている」と答えた子どもが11・4%と、2003年の45・2%から減少した点を踏まえ、「子どもの権利が定着していない」と指摘した。

 2点目は「子どもに意見を聞いたときは、その後どうなったのか、検討の経緯と実現の可否の理由を分かりやすく教えること」を求めた。子ども会議から市長への提言である「報告書」や会議の拡大版「カワサキ☆U18」の議論が、行政に生かされたのかが分からず、「きちんとフィードバックして欲しい」と感じていたという。

意見は尊重される

 市の子どもの権利条例では、15条「参加する権利」の中で「自分の意見を表明し、その意見が尊重されること」を権利として保障している。

 今年7月下旬に高木さんからの提言が届き、市側は対応について関係部署間で検討。子ども会議の運営担当である市教育委員会の地域教育推進課を中心に、「書面での回答ではなく、高木さんが子ども会議で考え続けた思いを尊重する形」を考えたという。

 8日は落合教育長のほか教育政策室の人権教育担当室長、こども未来局青少年支援室長らも同席。教育長は「この提言はとても大切。よりよい川崎に向けて共に頑張りたい」と謝意を伝え、市の現在の取り組みなどを説明。地域教育推進課の二瓶裕児課長は「フィードバックの方法を含めて取り組みを振り返り、しっかりお伝えしていきたい」と伝えた。

 高木さんは「ご対応いただけたことに成果を感じられた。子どもの意見に対し、市が動いてくれていることも確認できた。挑戦してよかった」と話していた。

手作り楽器などの演奏会 18日 国際交流センター

 「ふれあいアフタヌーン・コンサート」が10月18日(土)、川崎市国際交流センター(木月祗園町2の2)のホールで開催される。午後1時30分開演(1時15分開場)。主催は住吉地区社会福祉協議会青少年福祉部。

 1部は竹のオカリナ「バンブリーナ」を考案した岡信行さんの手作り楽器の演奏。全国手作り楽器コンテストに5年連続入賞するなど、数々の実績を持つ。伴奏はピアニストの岡部素子さん。

 2部は幸区在住のフルート奏者・三田純子さんらによるフルートアンサンブル「寄り添う音色、フルートのファンタジー」。『椰子の実』大中寅二作曲(中原区の時報チャイム)などを演奏する。入場無料。問い合わせは中原区社会福祉協議会【電話】044・722・5500。

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とどろきアリーナ

ブレイブサンダース主催 中原区で採用合同説明会 スポンサー企業4社

 男子プロバスケットボールのBリーグ1部「川崎ブレイブサンダース」は11月16日(日)、ホームゲームの会場となる東急ドレッセとどろきアリーナ(中原区)で、スポンサー企業による採用合同説明会を開催する。参加者はこの日の試合を無料で観戦できる。

 川崎ブレイブサンダース主催の採用合同説明会は2回目。今回は(株)ホンダクリオ共立(本社・宮前区)、日本ダスト(株)(川崎区)、(株)セレモニア(同)、高和電氣工業(株)(多摩区)の4社が説明会を実施する。

 川崎ブレイブサンダースの広報担当者は「全国的な人手不足の中、日ごろクラブを支えてくださるスポンサー企業のみなさんからも『採用が厳しい』との声が聞かれ、クラブとしても協力できることをしたいと考えた。まず説明を聞いてみたいという人もぜひ参加を」と呼びかける。

 説明会はとどろきアリーナのラウンジで、午後1時30分〜2時45分。終了後、午後3時5分開始の茨城ロボッツ戦を観戦できる。

 希望者は10月31日(金)までに、クラブの公式ウェブサイト上の申込フォームから事前受付が必要。定員は30人で、応募多数の場合は抽選の上、当選者に11月7日(金)までにメールで通知が届く。

特別仕様の「クリーンかわさき号」の正面

唯一の廃棄物専用列車 クリーンかわさき号30年 時代と共に積み荷も変化

 国内で唯一の廃棄物専用列車「クリーンかわさき号」が、運行開始から30周年を迎えた。当初は「ごみ運搬列車」として誕生したが、時代と共に積み荷が変わり、今ではリサイクル資源を運ぶ正真正銘の「クリーン列車」だ。川崎市は今後1年間に渡り、記念イベントを開催する。

 午後6時1分、JR貨物梶ヶ谷ターミナル駅(宮前区)から貨物列車「クリーンかわさき号」が出発する。最大16両編成の列車上のコンテナには、市内のごみ処理施設から集まる焼却灰やプラスチック資源が満載だ。JR川崎貨物駅を経由し、神奈川臨海鉄道末広町駅までの約23Kmを運行。コンテナを浮島処理センター(川崎区)に向かうトラックに引き渡し、翌朝にはカラのコンテナと共に復路を走る。

北部の人口増で誕生

 「クリーンかわさき号」は1995年10月に国内初の廃棄物専用列車として運行を開始した。発端は90年代初めの川崎市北部の人口急増だった。ごみ処理が追い付かず、市はJR貨物の路線を活用し、北部地域で発生した廃棄物を浮島処理センターへ運ぶ運用を開始。普通ごみや粗大ごみ、空き缶や空き瓶など、時代と共に積み荷が増えたが、市内のごみ処理施設の整備が進むと共に積み荷の種類が減り、今では焼却灰とプラスチック資源のみに。

 加えて温室効果ガスを抑制する効果もある。市の推計によると、2023年度に排出した二酸化炭素の量は2万4600kgで、同じ輸送量をトラックで運んだ場合(25万3400kg)の10分の1以下だった。その名の通り「クリーン列車」へと変化を遂げた。

 市では独自の知見を活かし、様々な災害被災地にコンテナを貸与し、災害廃棄物の受け入れ処理をしている。95年の阪神・淡路大震災では約1万9000t、2016年の熊本地震では約1000tの廃棄物を受け入れ、現在も能登半島地震の被災地から受け入れ処理している。

 30周年を記念し、市は鉄道写真やイラストを募集している。詳細は市の公式サイトへ。

玉川地区 「仮装して集まろう」 10月18日 下沼部小で

 「2025玉川地区夏祭り」が10月18日(土)、下沼部小学校の校庭で開かれる(荒天時は19日(日)に順延)。主催は同夏祭り実行委員会、玉川中学校区地域教育会議が共催。

 午後1時からは各種模擬店が並び、くじ引き、ヨーヨー釣り、射的などのゲームコーナー、飲食が楽しめるキッチンカーの出店もある。6時ごろからは恒例のナイアガラ花火や、多摩川河川敷からの打ち上げ花火を実施する。主催者は「みんなで仮装して集まろう」と参加を呼び掛ける。

 問い合わせは【メール】gyokusenarea@gmail.com。

左から宮部氏、國谷氏、山田氏、福田氏、関口氏、野末氏

川崎市長選 立候補予定者が持論披露 川崎JC公開討論会

 10月12日告示、26日に投開票される川崎市長選挙の立候補予定者6人が10月7日、ラゾーナ川崎プラザソル(幸区堀川町)で開催された公開討論会に出席した。主催は20歳から40歳までの経営者らで組織するまちづくり団体、(一社)川崎青年会議所(川崎JC)。

 参加したのは、立候補の表明順に会社員の國谷涼太氏(25)、現職の福田紀彦氏(53)、社会福祉法人理事の野末明美氏(60)、出版社CEOの宮部龍彦氏(46)、前市議会議員の山田瑛理氏(42)、清掃員の関口実氏(67)の6人。関係者を含め約80人の聴衆が討論会を見守った。

5つのテーマで討論

 討論のテーマは、まちづくり計画、教育、出産育児の3つのほか、参加者から事前に募った質問の中から、20〜30代の若者へのスタートアップ支援策、20〜40代の社会参加を加えた5つ。6人は各テーマ3分の持ち時間の中でそれぞれの主張を述べた。その後は1人5分の持ち時間で、政策アピールを行った。

 公開討論会の様子は川崎JCのユーチューブチャンネルで、選挙当日の26日まで配信されている。

(10月10日起稿)

ハロウィーン復活 10月18日 向河原で

 子どもたちが仮装して楽しむ向河原のハロウィーンが復活--。「向河原ハッピーハロウィン」が10月18日(土)、三社宮境内で開催される。午後1時から。主催は向河原商栄会、向河原子ども会と玉川地区夏祭り実行委員会共催。

 参加条件は、仮装してくること(事前申し込み不要)。三社宮でコース地図をもらい、仮装した姿でコースを回ると菓子がもらえる。先着300人でなくなり次第終了。低学年以下は、保護者が同伴して参加すること。問い合わせは【メール】shimonumabekids@gmail.com。

ウォーミングアップ見学の風景

GO!GO!!フロンターレ

「選手仮装TAG缶」を手に入れよう!

 川崎フロンターレは、10月18日(土)の清水エスパルス戦(明治安田J1)で開催される恒例の「KAWAハロー!ウィンPARTY」に合わせ、選手の仮装写真をデザインしたオリジナル飲料缶「TAG缶」を販売する。10月31日(金)までの期間限定。

 毎年選手の仮装が同クラブ公式Ⅹ(旧ツイッター)で話題の同イベント。今年は全選手の仮装が楽しめるTAG缶が登場し、イベントを盛り上げる。味はレモンスカッシュとウーロン茶の2種類。販売場所はAnker フロンタウン生田(多摩区)、フロンタウンさぎぬま(宮前区)、富士見公園パークセンター(川崎区)の3カ所で、場所によって選手の缶が異なる。

 3施設すべてで商品を購入した、後援会員限定のキャンペーンも実施。3施設分の缶を並べて写真を撮り、「#カワハロTAG缶」のハッシュタグを付けてXにポストすると、11月8日(土)のファジアーノ岡山戦(明治安田J1)で行われるウォーミングアップ見学への招待(抽選5人)などが当たる。各施設の公式Ⅹのフォローが必須。11月2日(日)締切。(問)富士見公園【電話】044・276・9133

画像はいずれも川崎フロンターレ