藤沢版【10月24日(金)号】

インフルエンザ流行開始 昨年より1カ月早く到来

 藤沢市は8日、インフルエンザの流行が始まったことを発表した。9月29日〜10月5日に流行の目安となる基準を超え、昨年11月上旬の開始と比べ1カ月以上早い。今後さらに感染が広がることが予想され、予防・対策が急務だ。

 感染症の発生動向調査は、定期的に患者発生状況を報告する市内医療機関(インフルエンザの場合は15カ所)で、1週間分の患者数の平均値を調査。流行の目安となる基準値は1・00人で、市が流行開始を発表した9月29日〜10月5日は18人の感染が報告され、平均は1・20人だった。

 基準値が10を超えると「注意報」が出され、過去3年間の流行開始から注意報の発令までは平均で5週程度。今年は流行開始から2週間が経過した先週時点では緩やかな増加となっているが、県では2週間で約4倍となっており、市内でも今後も増加が見込まれる。

新ワクチン希望は少数

 毎年流行し、死亡者も少なくないインフルエンザ。予防策の一つとして、昨年から新たに経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(通称・フルミスト)の接種が始まった。

 注射器を使わず、鼻に噴霧するため、痛みを感じずにワクチンを接種することが可能。一方、生きた弱いウイルスが成分となっているため、副反応として鼻づまりや鼻水などの症状が接種者の半数以上で確認され、飛沫や接触によるワクチンウイルスの水平伝播の可能性もあるという。日本小児科学会は喘息患者や妊婦、授乳婦などへの接種は推奨していない。

 フルミストは2003年に初めて米国で、国内では23年に製造販売が承認された。厚労省によると、これまで使用されてきた海外での有効性は成人では従来の筋注製剤に対する優越性が示されておらず、50歳以上は効果も示されていない。そのため日本では適応年齢は2〜19歳未満となっており、市内でも小児科を中心に取り扱われている。

 しかし、大鋸のせせらぎこどもクリニックでは「あまり周知されていないせいか、希望する人は少ない」と話している。
気合十分のブルーベアーズのメンバー

富士見台ベアーズ 創部初の全国へ メリハリと団結で頂点目指す

 富士見台小学校を拠点に活動する少年野球チーム「富士見台ベアーズ」が、11月1日(土)から埼玉県で開催される第2回年中夢球杯2025全国学童軟式野球大会への出場を決めた。全国進出は創部約40年で、初の快挙。

 出場するのは5・6年生で構成される「ブルーベアーズ」の18人。今年4月から8月にかけて行われた県予選大会で勝ち進み、ブロック準優勝の成績を残した。準決勝では、過去に敗戦を喫していた「大和町バンビ―ズ」と対戦。タイブレークまでもつれ込む接戦の末、新メンバーの指名打者がサヨナラヒットを放ち、勝利を収めた。この試合を振り返り、キャプテンの本郷颯選手(12)は「みんな泣いてしまった」という。決勝では「横浜ブレイズ」に6対12で敗れたものの、優勝チームの辞退により、全国への切符を手にした。

 チームを率いる今野正道監督(47)は、チームの強みを「特別技術が高いわけではないが、ここぞという時に力を発揮できるチームワーク」と評価する。チームでは新編成となった今年1月から、野球の技術以前の姿勢として「あいさつに始まり、あいさつに終わる礼儀を重んじよ」や「当たり前の事を特別熱心に徹底的にやり続けよ」など7か条を設定。毎週の練習を記録する野球ノートと合わせて、日々の意識改革に取り組みながら汗を流してきたという。

 夢の初舞台に向けて本郷選手は「遊ぶ時は遊ぶ、集中する時は集中とメリハリを意識し、一つ一つの勝利を積み上げたい。目指すは全国優勝」と抱負を語った。

湘南台地区郷土づくり推進会議のメンバーとして地元大学生を地域活動に導く 西川 大智さん 横須賀市在住 23歳

学生の力でまちに恩返し

 ○…湘南台駅にゆかりのある慶應義塾大学・日本大学・多摩大学・文教大学の学生の力を結集させ、「地域課題の解決と新たな価値創出」を目指す。イベントが盛んな湘南台地区だが、高齢化による担い手不足が課題。「10年後も続けるために」と、湘南台地区郷土づくり推進会議のメンバーとして、大学生の立場から地域のさらなる活性化に奮闘する。

 ○…慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)総合政策学部の4年生。友人に誘われて入会した学園祭実行委員会をきっかけに、地域活動に取り組むことになった。その後、学生の力を求めるまちのためにと2年時に郷土づくり推進会議へ参入。学祭委の引退とともに本格的に活動を開始し、「湘南台七夕まつり」では学生初の実行委員長に選ばれた。「自分を迎えてくれた地域への感謝や使命感があった」

 ○…小学1年から高校3年まで野球少年だった。性格は「おもしろそうと感じたらすぐに動き、たぶんできるの気持ちでやる」タイプ。即行動の思い切りの良さを持ち味に、9月に一週間ほど単身ペルーへ。パスポートと財布を紛失する事態に見舞われるも、約24時間バスに揺られ続け大使館にたどり着いた。そんな災難にも「不確定要素に対して強いかも」とどこ吹く風だ。

 ○…子どもたちにお祭りの雰囲気を楽しんでもらおうと、地域団体や企業、高校生たちの協力を得て、各大学の学生らと力を合わせて子ども向けのハロウィーンイベント「キッズ湘南台」を開催した。就職は決まったが、大学卒業後も会議には籍を残す。「盛んには活動できなくなるかもしれないが、自分が離れても問題ないよう準備はしてきた。郷土づくり会議にもっと学生を増やしたい」

鈴木市長(中央)と有馬署長(左)、笠原署長

犯罪被害者支援へ協定 市と警察が連携

 藤沢市(鈴木恒夫市長)と藤沢警察署(有馬美奈子署長)、藤沢北警察署(笠原健司署長)の3者は14日、「藤沢市犯罪被害者等支援条例に基づく連携協力に関する協定」を締結した。同条例が1日に施行されたことに伴い、市と警察の一層の連携を図る狙い。

 同条例は犯罪被害に遭った人への相談支援や住居支援、経済的支援などが盛り込まれており、同様の条例は先行して横浜や鎌倉など16市2町で制定されていた。

 これまで犯罪被害者等が行政からの支援を受けるためには、警察での被害相談の後に各課の窓口で本人が被害状況などを再度申告する必要があった。同協定では、犯罪被害者等のこうした心的負担を減らすため、市と警察が被害者等の情報共有の他、条例の周知などで連携することを定めた。

 14日の締結式で笠原署長は「市と警察が同じ目線で支援できるようになった。事件事故に巻き込まれた人が1日でも早く平穏な生活を取り戻せるように協力していきたい」とし、「被害者が出ないよう、安全安心なまちづくりに努める」と話した。

テープカットする開所式の参加者

児童家庭支援センター 聖園子供の家に開所 県所管内では初

 社会福祉法人みそのが運営する聖園子供の家(みその台)で15日、児童家庭支援センター「Shonanみその」の開所式が行われた。神奈川県所管内では初の開所となる。

 児童家庭支援センターは、子育てに不安を抱える家庭への支援を目的とした機関。児童福祉法に基づき、市区町村の求めに応じた専門的な助言や、児童相談所からの指導委託、個人からの相談を受け付ける。

 Shonanみそのが設置される聖園子供の家は児童養護施設として、保育士や児童指導員の他、心理士や家庭支援専門相談員などの専門職の職員が子どもたちの支援を行う。同施設ではこれまで藤沢市から、家庭での養育が一時的に困難となった子どもを短期間預かる「子育て短期支援事業」の受託などの実績があり、地域への福祉支援の功績などが認められ開所となった。

 開所にあたり、同法人の江草明彦理事長は「市や県とともに、地域の子どもたちや困窮する家庭などに手を差し伸べていきたい」とあいさつ。

 県福祉子どもみらい局の川名勝義局長は「聖園子供の家は温かい雰囲気の中、子どもたちが安心して健やかに過ごせる環境を作っていただいており、心強い」とし、「本県で暮らす子どもたちのため、今後も力を尽くしていただければ」と期待を寄せた。

お掃除ロボずらり集合 31日 導入相談会

 人手不足が深刻化する中、清掃業務の効率化はあらゆる施設にとって喫緊の課題だ。そんな現場の声に応えようと、最新業務用清掃ロボットを一堂に集めたマッチングイベントが31日(金)、ロボット企業交流拠点「ロボリンク」(藤沢559角若松ビル6階/藤沢駅北口徒歩2分)で開かれる。

 一般開放の他、「清掃業界におけるロボット活用の実際」をテーマとした基調講演やプレゼンステージ・個別商談会が行われる。

 10機種以上を比較、体験しながら清掃現場をリアルに体感。専門スタッフが導入に関する疑問や課題に応えてくれる。

 午後1時〜5時。参加無料。対象はロボット活用に関心のある企業や一般の人。定員先着50人。同施設HPから申し込む。問い合わせは【電話】0466・90・3490。

決起集会に参加したわんわんパトロール隊員

「街の防犯、任せてワン」 愛犬散歩でパトロール

 11日から20日までの「安全・安心まちづくり旬間」では、各地で防犯キャンペーンが開かれた。辻堂地区ではユニークな取り組みも。

 「つじどうわんわんパトロール」は、辻堂に住む人が愛犬の散歩ついでに防犯活動を行うボランティアで、2019年から続けられている。参加には辻堂市民センターでの登録が必要で、現在は90組ほどが活動中だ。

 参加者は支給されるそろいのリード票を身に着け、散歩がてら近隣地域を巡回。隊員同士でのあいさつや犯罪の110番通報を行う他、街灯の故障やカーブミラーの破損などエリア内の危険個所を発見次第、市民センターに報告している。

 17日には辻堂の各公園で同地区防犯協会主導のもと、旬間に合わせた決起集会と児童の下校時の見守りを実施。子どもの見回りについて同センター担当者は「気楽に気長に危険なく続けることが大切」と呼びかけた。

遠藤支店の裏手に咲くコスモス(10日撮影)

秋桜(コスモス)が見ごろ 春の桜も開花!?

 日差しが次第に力を弱め秋も深まる今、コスモスが見ごろを迎え始めた。JAさがみ遠藤支店の裏手には地元農家らの協力で毎年植えているコスモスが、さまざまなピンクで道行く人を楽しませている。

 一方で高倉の関水俊成さん宅ではソメイヨシノの花が顔をのぞかせた。関水さんは14日に開花しているのを発見。「7月に手術をしたから、桜の木からの快気祝いかな」を顔をほころばせる。

 季節外れのソメイヨシノの開花について日本大学生物資源科学部森林学科の太田祐子教授は「夏に早期落葉した場合に見られる現象。葉から供給されるアブシジン酸という冬芽の成長を抑制する植物ホルモンが、うまく働かず開花したのでは」と分析する。

西嶋さんの話を聞く高校生ら

藤沢工科高 「今の時間大切に」 「里のうどん」代表が講演

 県立藤沢工科高校(今田)で20日、起業経験のある講師が実体験を語る授業が行われた。同校の「政治経済」の授業の一環として、(公財)湘南産業振興財団が行う「創業機運醸成フォーラム事業」を活用し行われた。

 講師は「里のうどん」を経営するワンオータス(株)の西嶋芳生代表取締役が務めた。講演では、音楽の道に挫折した後、営業職を経てうどん屋の経営を始め、「1日の売上が750円だった」「カレーうどんの作り方が分からなかった」などの悪戦苦闘や、新型コロナ禍での苦境、各地方や海外への進出などの体験談を披露。「今の時間を大切に楽しい高校生活を送って、後で『あんなこと言っていたな』と思い出してくれれば」とした。

 その後は質疑応答が行われ、「仕事をしていて良かったことは」「うどんを上手く作るコツは」などの質問が出た。生徒は「困難な状況に陥っても立ち上がるチャレンジ精神が印象に残った」と感想を述べた。

熱弁を振るう最上社長

事故ゼロへ一致団結 建設会社が啓発大会

 建設業の(株)湘南営繕協会(最上重夫社長)と湘南アーキテクチュア(株)(清水恵子社長)主催の「合同安全大会」が17日、湘南鎌倉クリスタルホテルで開かれた。両社の関連企業およそ120社が参加し、事故ゼロを誓い合った。

 両社に関わる事業者が年に1回、安全意識の向上を目指し実施。現場や車両の事故防止に向けて地元の労働基準監督署、警察署の講話も交え行われている。

 あいさつに立った大会委員長の最上社長は、造成・河川工事現場での事故につながりかねない例を挙げた上で、「事故はいつ起こるか分からない。皆さんは指導する立場。きょうの話を受け止め、今後も無事故で仕事が続けられることを切に願う」と呼びかけた。

 藤沢労基からは県内建設業における死亡労働災害は今年9月末時点で12人、昨年1年分と同数になったことが示され、参加者の一人は「気を引き締めたい」と語った。

観戦チケットを寄贈した小島会長(左)ら

プロレスの観戦券寄贈 福祉施設へ94枚

 秩父宮記念体育館で11月22日(土)に開催される新日本プロレスの観戦チケットが今月14日、藤沢市へ贈られた。プロモーターを務める(株)創の小島康江会長と藤沢遊技場組合の飯田高正事務長、(株)メディケア―の後藤康太社長が市役所を訪れ、鈴木恒夫市長に手渡した。

 地域貢献の一環として小島会長らは、市内の福祉施設などへチケットを届けている。18回目の今年は94枚を寄贈した。

 小島会長は「毎年、障害のある人などから熱い声援をもらっている」と話し、鈴木市長は「いつも市民が心待ちにしているのでありがたい」と感謝の意を述べた。

読者プレゼント

 来年1月、東京ドームでの試合を最後に引退する棚橋弘至選手。藤沢大会はラストマッチだ。

 本紙読者20人を招待する。ハガキに藤沢大会観覧希望・住所・氏名・年齢・職業を明記の上、〒250―0034 小田原市板橋881の26 (株)創 TN藤沢大会読者プレゼント係へ応募。11月12日(水)消印有効。

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仮装でお菓子をもらおう 26日、長後でイベント

 長後駅周辺で26日(日)、ハロウィーンイベントが開催される。主催は長後ファイト実行委員会。「トリックオアトリート!お菓子くれなきゃイタズラするぞ!」を合言葉に、子どもから大人まで楽しめる内容だ。

 当日はスタンプラリー形式で長後周辺の約15店舗を巡るとお菓子がもらえる。仮装はハロウィングッズを身につけるだけでも可。受付はわだ薬局前(高倉641の6)で、午後2時まで。

 地域のつながりづくりを目的に行っている恒例行事。同実行委は「大人もぜひ仮装して、地域活性に協力してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは同実行委【携帯電話】080・3428・8792(高見さん)

地域に向けて学生ライブ 26日 湘南台ファンタジアで

 湘南台の原谷公園で26日(日)、湘南台にゆかりのある慶應義塾大学と多摩大学の学生によるステージイベント「湘南台Campus Live」が催される。午後3時から5時。

 同公園含む湘南台周辺で25日と26日に行われる「湘南台ファンタジア」内の出し物の一つ。

 当日は慶應義塾大学から「アカペラシンガーズK.O.E」、「ウィンドオーケストラDoice」、アコースティックギターの「ACOGGYS」の3団体と、多摩大学からは「フラダンスサークル」、「ダンスサークル」の2団体がパフォーマンスを披露する。

 中心となって企画した慶應義塾大学4年の西川大智さん=人物風土記で紹介=は「観てくれた人に、地域とかかわりを持ちたいと考える学生がたちがいると知ってもらえたら」と話す。

こま対決で白熱する児童ら

「こまでけんかだ」 湘南白百合学園小で授業

 片瀬海岸の湘南白百合学園小学校で10日、片瀬こま保存会(杉下由輝会長)による体験授業が行われた。授業には2年生32人が参加した。

 同校が実施する「探究学習」の一環。片瀬こまは片瀬地区の漁師が廃材から作ったことが始まりとされる、100年ほど伝わる木ごま。回転時間の長さを競う。椿の幹でできた本体と樫の心棒からなり、他の木ごまよりも重たく「喧嘩ごま」と呼ばれている。

 授業では、こまの作り方や構造、歴史などを説明した後、練習・実戦となった。

 「こまでけんかをして、誰が強いか決めよう」と杉下会長。湿った縄を結び、「頑張るぞ、おー!」と掛け声を上げ、こまを宙に放つ。生徒たちは盤上で「ガツン」と音を立てる自分のこまを歓声とともに見守っていた。

 優勝し、賞品の御朱印を受け取った川村柚乃さん(8)は「初めてやったけど、優勝できてうれしかった」と話した。

 杉下会長は授業を終え、「みんな元気に熱くなってくれた。廃材を組み合わせてできるこま遊びを通じて物を大切にする気持ちを育んでくれれば」と語った。

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江の島シーキャンドルをバックに灯るろうそく

秋夜彩るキャンドル エスカー2も刷新

 恒例イベント「湘南キャンドル」が江の島サムエル・コッキング苑で始まった。湘南藤沢活性化コンソーシアムの主催。11月3日(月)まで。

 湘南の海と富士山を望むロケーションの中で、1万本以上のろうそくが秋夜を彩っている。来場者が思いやイラストをカップに描き、キャンドル演出の一部に参加するワークショップの他、島内の江の島岩屋や江島神社でも特別企画を開催中だ。

 また今月1日から、国内唯一の屋外エスカレーターとして知られる「江の島エスカー」2区(Luminous way)もリニューアル。大阪・関東万博で受賞歴のあるデザイナー、松尾高弘氏が「海面からの江の島」をテーマに映像演出を手がけた。詳細は公式サイトから。

熾烈な戦いを繰り広げたシニアと小学生

シニアVS小学生 野球対決 年の差70歳以上、軍配は

 スポーツの日である13日、市北部の女坂スポーツ広場野球場で、年の差最大70歳以上の野球試合が行われた。

 対決したのは、60歳以上で構成されるシニア野球チーム「湘南ドリームズ」と、六会小児童からなる軟式少年野球チーム「六会レッズ」の小学5・6年生たちだ。両球団ともに県内で優勝・入賞歴がある実力派。前半は小6と60代チーム、後半は小5と70歳以上チームが全6回で激突した。

 試合を企画した湘南ドリームズの村田義郎さん(65)は「12歳と60歳はだいたい同じレベルと聞いて、対決してみたら面白いと思った」という。

 「われわれがここに来て試合をしているだけでも奇跡」と謙遜するが、試合ではもちろん本気。湘南ドリームズが1回を1対1に抑えると、2回では3点を奪いリード。3回も引き分けに抑えた。

 後半、小学生持ち前の素早さで六会レッズが2点を奪うと流れを変え、5回で11対7と湘南ドリームズが差をつけられた。「足が重い」「体じゅうが痛い」とこぼしつつも「1点取ろうぜ、バッター」「まだわかんないよ」と最後まで闘志を絶やさないシニアたち。かけ声にも熱が入る。結果は12対9で六会レッズの勝利に終わった。

 「子どもたちの素早さとパワーがすごかった。コールド負けくらいやられると思ったが、9点取れてよかった」と村田さん。試合後は同球場でノック練習などを行い、交流を深めていた。

 試合では祖父・親・子の3世代対決も実現した。打席に立った吉田博明さん(72)は「子どもに続けてもらってうれしい」と話し、投手を務めた葵さん(11)は「かっこよかった」と祖父の戦う姿を称えた。

協定を結んだジェイコムの秋本局長と岡部会長(中央)、岩岡会長(右)

地域安全のため連携へ ジェイコムと2町内会

 ケーブルテレビのジェイコム湘南・神奈川 湘南・鎌倉局(秋本一茂局長)と辻堂駅前町内会(岩岡晴美会長)、辻堂東海岸1丁目町内会(岡部一雄会長)が20日、地域安全に関する協定を結んだ。

 同社が日頃の業務で地域を回る際に見守りや犯罪等の早期発見・通報、防犯意識向上のための広報活動などで協力するもの。同社が扱う防犯カメラの設置工事費を無料にすることで家庭での導入に寄与したい考えだ。

 岩岡会長は「商店街にはカメラがあるが、住宅街でも広まるといいと思う。」と語った。また、岡部会長は「カメラがついてるだけでも防犯対策になる。定期的に回覧版を回すなどして、会員に知らせていきたい」と話した。

歯を食いしばってミットを叩く鈴木市長(右)、それを受ける永松さん

市長がパンチ 永松選手の感謝状贈呈式で

 湘南で開かれている格闘技大会「TRIDENT FC」の実行委員会は16日、市役所を訪れ、市こども未来基金に寄付した。代表を務める市内出身のプロ格闘家、永松進之介選手(24)と大会に出場する根本新大さん(小6)、星野大空さん(小4)、貝瀬大寿さん(小3)が鈴木恒夫市長に目録を手渡した後、感謝状が贈られた。

 2015世界テコンドー選手権大会で優勝を果たすなど、幼少期から格闘技界で頭角を現した永松選手。現在も立ち技格闘技「RISE」の選手として活躍している。

 「青少年育成に役立てて」と永松選手。その後、グローブを手にした鈴木市長が、永松選手の構えるミット目がけてパンチする場面もあった。

 寄付は、こども食堂への支援などに利用されるという。

八景島で遊んで学ぼう 親子25組を招待

 「横浜・八景島シーパラダイス 1日限りのスペシャル体験」が11月29日(土)に開かれる。ディスカバリー・ジャパン(株)の主催。湘南ケーブルネットワーク(株)と横浜・八景島シーパラダイス協力の下、小学生と保護者25組50人を招待する。

 八景島を周遊する「Paradise CruiseII」乗船(午後2時〜)、海の環境を体感する「東京湾ワンダーウォッチャーズ」(2時50分〜)を予定。ワンデーパス付きで自由時間は島内で過ごす。

 対象は小学1〜6年生と保護者(1組2人)。希望者は湘南ケーブルネットワーク(株)HP内の専用バナーから応募する。11月9日(日)締切。当選者には11月中旬までに当選メールが届く。

 問い合わせは「ディスカバリーキッズデー」事務局【携帯電話】090・3044・2575(午前10時〜午後6時受付)

看護職への復帰支援 参加無料、大庭で研修

 「子育ても一段落したし、そろそろ仕事復帰を。でもブランクが長くて心配」――。出産や育児などで現場を離れた看護師に向けた「復職支援研修」が11月13日(木)、湘南看護専門学校(大庭5062の3)1階講堂で行われる。午前10時(受付30分前)から午後0時30分。参加無料。

 (公社)藤沢市医師会の主催。藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町の看護師不足対策として、現場を離れた潜在看護師の復職を目指すことが狙い。「お母さんは看護師しないの、という子どもの言葉に後押しされ復職した人も。不安を解消する足がかりになれば」と担当者。

 研修のテーマは「安全に行う静脈穿刺(じょうみゃくせんし)と輸液管理(ゆえきかんり)」。講義とモデル人形を使用した演習で、採血の感覚を取り戻す。

 対象は【1】看護師・准看護師・保健師・助産師いずれかの資格を有する【2】現在未就業【3】2市1町の医療機関に就業希望、の条件を満たす人。定員20人。応募期間は10月27日(月)から11月7日(金)まで。参加希望者は専用フォームから申し込む。

 問い合わせは湘南ナース総合支援センター(同校内)【電話】0466・86・5440。

リーフレットの表紙

藤沢今昔・まちなかアートめぐり2025

 旧東海道藤沢宿の歴史的建造物の保存と活用を目的としたアートプロジェクト。16回目の副題は「『稲妻と蛍の違い』は今?」で、版画や紙芝居などによる表現の他、ワークショップもある。

 会場は旧桔梗屋や旧稲元屋呉服店、旧鎌田商店、関次商店パンの蔵・風土、ふじさわ宿交流館の5カ所。10月25日(土)、26日(日)、11月1日(土)、2日(日)、3日(月)、8日(土)、9日(日)、15日(土)、16日(日)の各日午前10時30分〜午後4時(パンの蔵のみ日月火を除く営業時間内)。

 詳細は公式サイト(https://f-artkonjaku2025.tumblr.com/)から。

 問い合わせは同実行委員会の伊東さん【携帯電話】090・1212・4415。

労災や年金、無料相談 28日 辻堂駅前で

 神奈川県社会保険労務士会藤沢支部(古田雪美支部長)による「秋の街頭無料相談会」が10月28日(火)、JR辻堂駅北口自由通路で開かれる。時間は正午から午後7時まで。

 県社労士会が社会保険労務士制度や労働・社会保険に関する法令のPR、市民サービス・社会福祉の一助になることを目的に、県内の支部ごとに毎年行っているもので好評を博している。

 当日は同支部会員(藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町・鎌倉市)の社労士やかながわ労働センターの職員が労災や雇用保険、健康保険、年金、労働問題全般について無料で相談に応じる。パンフレットや資料も多数用意。

 問い合わせは古田支部長【電話】0466・22・0957。

明治中1年・高橋眞子さん作のポスター

市民と議員が語り合う 11月9日、市役所

 市民に開かれた議会を目指す藤沢市議会は11月9日(日)、市民と議員が語り合う毎年恒例の「カフェトークふじさわ」を市役所本庁舎9階で開催する。今回のテーマは「市民が容易に議会に意思を伝えるにはどうすればよいか」。

 定員は40人(中学生以上)。参加無料。託児あり(未就学児、事前申し込み制)。

 申し込み期限は11月5日(水)まで。電子申請(「カフェトーク藤沢 電子申請」で検索)または電話で申し込み。

 申し込み・問い合わせは議会局議事課【電話】0466・50・3566。

シンポジウムのチラシ

子どもに優しい政策を 11月3日、シンポジウム

 子ども・若者や子育て世代に優しい社会づくりを目指す「『こどもまんなかアクション』リレーシンポジウム in 藤沢」が11月3日(月)、市役所本庁舎で開かれる。時間は午前9時30分から午後3時。

 シンポジウムのテーマは「居場所、ライフデザイン、こどもに優しい政策から考える」。子ども・若者の声を聞きながら、不登校や若者支援の取り組みを可視化し、地域の理解を広げることを目的としている。

 参加対象は子ども・若者、子ども・若者施策に関心のある人、行政関係者、子ども・若者の活動支援者。

 9時40分からは、尼崎市こども政策監の能島裕介さんと、子ども家庭庁居場所づくり推進官の大山宏さんをゲストに迎え、トークセッション。11時からは「ふじさわ子ども・若者委員会」による発表も行われる。トークセッション・発表への参加は事前申し込み制(10月24日(金)まで)。

 1階プロムナードでは10時から、不登校支援団体や子ども・若者関係団体による活動発表や展示、ゲームなどの体験ブースが出展される。

 トークセッションの申し込みは「こどもまんなか 藤沢」で検索。

 問い合わせは子ども総務課【電話】0466・50・3562。

 

江の島の夜空に輝く大輪の花火(過去/提供)

江の島に480mの大輪 花火大会、きょう午後6時〜

秋の夜空を彩る恒例の「2025ふじさわ江の島花火大会」がきょう18日(土)、片瀬海岸西浜で開かれる。時間は午後6時から30分間、約1千発の花火が打ち上げられる。

 昨年の最大号数は4号玉で、到達高度160m、開花時半径65mだったのに対し、今年は到達高度500m、開花時半径240mにおよぶ20号玉を用意。また、昨年の来場者約3万3千人に対し、実行委は今年4万人の来場を想定している。

 打上場所は片瀬海岸西浜沖(台船使用)から。荒天中止、順延なし。

 問い合わせは実行委(市観光協会内)【電話】0466・55・4141。