藤沢 教育
公開日:2025.10.24
「こまでけんかだ」
湘南白百合学園小で授業
片瀬海岸の湘南白百合学園小学校で10日、片瀬こま保存会(杉下由輝会長)による体験授業が行われた。授業には2年生32人が参加した。
同校が実施する「探究学習」の一環。片瀬こまは片瀬地区の漁師が廃材から作ったことが始まりとされる、100年ほど伝わる木ごま。回転時間の長さを競う。椿の幹でできた本体と樫の心棒からなり、他の木ごまよりも重たく「喧嘩ごま」と呼ばれている。
授業では、こまの作り方や構造、歴史などを説明した後、練習・実戦となった。
「こまでけんかをして、誰が強いか決めよう」と杉下会長。湿った縄を結び、「頑張るぞ、おー!」と掛け声を上げ、こまを宙に放つ。生徒たちは盤上で「ガツン」と音を立てる自分のこまを歓声とともに見守っていた。
優勝し、賞品の御朱印を受け取った川村柚乃さん(8)は「初めてやったけど、優勝できてうれしかった」と話した。
杉下会長は授業を終え、「みんな元気に熱くなってくれた。廃材を組み合わせてできるこま遊びを通じて物を大切にする気持ちを育んでくれれば」と語った。
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