神奈川区版【12月4日(木)号】
校庭脇から引き上げたタイムカプセルと関係者

二谷小学校 「タイムカプセル取りに来て」 20年前の在校生に呼びかけ

 今年創立120周年を迎えた横浜市立二谷小学校で11月26日、記念事業の一環として校庭脇に埋められていたタイムカプセルが開封された。同校では、当時の在校生らに向けて、思い出の品を12月13日(土)までに引き取りに来るよう呼びかけている。

 このタイムカプセルは、創立100周年記念事業の集大成として2006年3月に埋設されたもの。重さ約320キロのカプセルは、80周年の際にも使用されたものを再利用していた。当時の資料によると、中には全校児童273人が書いた「20年後の自分」宛ての手紙や前年度卒業生の作文、保護者の手紙、実行委員会による記録冊子などを収めたという。

 開封作業には関係者が立ち会った。(有)野村石材店=神奈川本町=の協力により、校庭脇の石碑の下に眠っていたカプセルをクレーンでつり上げた。地上で蓋が開くと、中からは当時の資料が良い保存状態のまま現れ、周囲からは驚きと歓声が上がった。

 収納品は一定期間保管した後、処分される。受け取り期間は12月8日(月)から13日(土)までの日中。矢島孝幸校長は「当時の皆さんの思いが詰まった、学校としても宝物。時間を見計らって受け取りに来ていただければ」と話している。問い合わせは同校・須山副校長【電話】045・491・8948へ。
市医療安全相談窓口に寄せられた相談内容分類

横浜市 医師・患者の隔たり解消へ 多世代へ情報発信

 横浜市は、市民が医療を身近に感じ、安心して医療従事者と話し合える社会の実現を目指し、このほど現役医師団体「やさしい医療のカタチ」と連携協定を締結した。トークイベントやブックフェアなどで情報を発信し、多角的な啓発活動を共同で展開していく。

 市医療局によると、市医療安全相談窓口に今年4月から9月末までに寄せられた相談件数1899件のうち、「医療従事者とのコミュニケーション」が663件と最多を占める(=グラフ)。相談内容は「医師にどう聞けばいいのかわからない」「自分の辛さが伝わっているのか不安」など患者が医師とのコミュニケーションにギャップを感じる声が多い。

 一方、同団体は「医師と患者の垣根をなくす」をテーマに医師4人を中心に2018年頃から「SNS医療のカタチ」として主にSNSで情報発信をしてきた。副会長の山本健人医師は、コミュニケーションギャップが原因で患者が医師との信頼関係を損なったり、治療がうまくいかないことが現場ではよくあると指摘。例えば、「セカンドオピニオン」は主治医とは別の医師に診断や治療方針について意見を求めることをいうが、そうした医療システムの知識がないために「診察も検査もしてもらえなかった」と不満に思う患者がいるなど、医療に対する「期待度」との間にギャップがあるという。

 同団体はSNSのユーザー層にはアプローチしやすいものの、高齢層への発信が難しいという課題があった。一方、市は広報紙などの広報手段があるが、若年層へのアプローチが課題だったため両者で連携することで、より幅広い年齢層に情報を発信し、「上手な医療のかかり方」についての啓発を進めていく。山本医師は「医学的に信頼できる情報を楽しくわかりやすく届けることで、よりよい治療を受けられるようにしたい」と語る。

 取り組みの一環として、市中央図書館でブックフェアを開催中。1月には市庁舎でトークイベントを開催する。市の担当者は「医療を身近に感じ、興味を持ってほしい」としている。

くらしの器と自然食品「匣(さや)」で展示販売をしている陶芸作家の 岩澤 美帆さん 旭ケ丘在住 37歳

暮らしに些細な楽しみを

 ○…陶芸作家として、区内ではくらしの器と自然食品「匣」や雑貨と貸しスペース「switch box あけ/たて」などで作品の展示や販売をしている。「単純に誰かのためにというだけではなく、作ることが自分自身をよく生きる刺激になる。作ることを続けていくために、必要とされる作家になりたい」と語る。

 ○…旭ケ丘の実家で生まれ、現在も両親と共に暮らしている。「とにかく家に興味がある子どもで、幼い頃『こんな家だったらいいな』と想像しながら、葉やどんぐりでドールハウスを作っていました」。高校から美術部に入部。母親は美術大学出身。「私が幼い頃から、葉を拾って家に飾ったり絵を描いたりする自由な母でした」と笑顔。高校1年生の頃からデザインの予備校に通い、武蔵野美術大学に入学。陶芸コースを専攻する。「手を動かしながらデザインを考えるのが好き。感覚的にそのまま表現できるのが良かったのかも」と振り返る。

 ○…卒業後は陶芸教室の講師や設備会社のデザイン系の部署での勤務などを経験。ポートサイド地区の「アート縁日」で自分の作品を初出展した。「知らない人と作品を通じて触れ合えるのが楽しかった」。一昨年に個人事業主として本格的に作家としての活動を開始した。

 ○…趣味は庭仕事や、メダカのビオトープを自作し、管理すること。幅1mほどの衣装ケースと自作のメダカ鉢2つに水草などを入れて、数十匹のメダカを育てている。「自然のサイクルを観察することで、自分の感性も磨かれる」。今後の活動については、「実用的な作品だけでなく、自分の中から自然に出てくるものを表現した作品にも力を入れていきたい」と語った。
平沼OBによる始球式

平沼・翠嵐伝統の「平翠戦」 野球対決は翠嵐がOB・現役制す

 今年創立125周年の横浜平沼高校=西区=と、昨年創立110周年を迎えた横浜翠嵐高校=神奈川区=による部活対抗戦「平翠戦」。両校の周年記念事業として昨年、44年ぶりに復活開催された。昨年は翠嵐主催の「翠平戦」、今年は平沼主催の「平翠戦」として2年にわたり実施している。かつて翠嵐の校舎焼失による平沼への間借りをきっかけに、1954年から80年までの間に25回開催された伝統行事だ。

 11月22日には野球部の現役・OBによる試合が平沼高校グラウンドで行われた。

 もともと9日に予定されていたが雨天順延となり、第1試合のOB戦は両校とも選手集めに苦戦。その影響もあってか平沼打線が爆発した昨年とは一転し、試合は投手戦の様相となった。結果は5対2で翠嵐が勝利し、昨年の雪辱を果たした。

 続いて行われた現役戦は、平沼が先制したものの終盤に翠嵐が猛反撃。9対4で昨年に続き翠嵐が勝利した。

 平沼にとっては2敗と悔しい結果となったが、昨年に続きそれぞれ交流を深める一戦となった。

 勝利校には勝ち点3、引き分けで勝ち点1が与えられる同戦。野球部対決を終えて現在の勝ち点は平沼が13、翠嵐が16となっている。

 12月6日(土)にはバスケットボール部の現役試合が男女それぞれ予定されている。
鈴木区長(左)、鈴木会長(中央)、齊藤譲副署長。市長の代理で鈴木区長が表彰状を手渡した

子安通1丁目連合町内会 5年連続無火災を達成

 子安通1丁目連合町内会(鈴木弘志会長)は5年間の連続無火災を達成し、その表彰式が11月18日、神奈川区役所で行われた。

 連続無火災表彰は、日頃から出火防止に取り組み、防災に対する協力体制を確立している自治会町内会に対して、世帯数や無火災の期間に応じて行われる。同連合町内会は2020年9月18日から無火災を継続。昨年に続き最高位となる市長表彰となった。

 鈴木会長は「5年無火災を達成できて安心している。賃貸マンションが増えるなど環境が変わってきているが、今後も地域一体となり、防災活動に真摯に取り組んでいきたい」と話した。
優勝した川崎大師の渡部さん

仏教の教え、笑いで 県仏教会が法話ぐらんぷり

 神奈川県内の僧侶が宗派を超えて法話を披露する「和尚さん 10分間法話ぐらんぷり」が11月12日、川崎大師平間寺で開催された。主催は神奈川県仏教会。関係者を含む約100人が来場し、県内の住職5人が法話を披露した。

 心に響いた法話に来場者が投票する企画で35票を集めて優勝したのは、川崎大師 平間寺職員の渡部純哉さんだった。

 渡部さんは、釈迦が悟りを開いたことを祝う「成道会(じょうどうえ)」が、欲望のままに生きる人生と対峙することと説明。この苦悩の大切さを分かりやすく伝えるため日本昔ばなしの「浦島太郎」の話を用いながら講演した。優勝後「難しい言葉を使わないよう心掛けた。シンデレラや白雪姫を題材にした話もある」と会場を沸かせた。

 同会の担当者は「初めての試みだったが、多くの人に来場頂き感謝する。また開催していきたい」と期待を込めた。
プラネタリウムのブース

青木小でふれあいまつり プラネタリウム見納めも

 青木小学校で11月8日、「あおきふれあいまつり2025」が開催された。同校PTCAが主催で10年以上前から実施されている。

 当日は約2000人の来場者が、合唱やダンスなどのステージ発表、飲食物や手作り品の販売、工作や太鼓体験などを楽しんだ。今回初めて同校PTCAのオリジナルキャラクターのデザインも披露された。

 また、父親たちによる「おやじの会」手作りのプラネタリウムの公演も行われた。手作りの3Dメガネをかけ中に入ると、北極星やカシオペア座などの星空や、3D影絵などが楽しめるもので、約10年前から補修をしながら続けていたが、老朽化などの理由で今回が最後の公演となった。

 PTCAの山下明日香会長は「今年は各クラスの総合学習の授業についての出展もあり、これまで以上に子どもたちが主役のまつりにすることができた。保護者、教職員、地域の皆様に感謝している」と振り返った。
小学生による出展

宿フェスで地域巡る 児童たちの出展も

 東海道五十三次の一つ神奈川宿を舞台にした「神奈川宿フェス2025秋」が11月22日に開催された。地域住民有志による神奈川宿盛り上げ隊(歴史のまち神奈川宿協議会)の主催。

 「歴史資産を生かして地域を活性化したい」と開催された同フェス。当日は洲崎大神、笠のぎ稲荷神社、神明宮の境内で飲食の出店やステージ発表などが行われたほか、寺や神社など5カ所を巡ってポストカードを完成させる「重ね捺しスタンプラリー」、神奈川地区センターでの「東海道のジオラマ展示と解説」などが実施された。

 出店は幸ケ谷小学校、神奈川小学校、青木小学校などの総合学習の授業についての出展や、チャンバラのパフォーマンスなどで賑わっていた。
倉庫に花を描く児童たち

児童が片倉公園彩る 中丸小学校5年2組

 中丸小学校5年2組の児童は11月25日、片倉公園の倉庫と切り株のペイント作業をした。総合学習の一環で、「人が少ない公園をにぎやかにしたい」という児童たちの願いから企画が実現。神奈川土木事務所の協力で、倉庫の側面と約1m四方の2つの切り株に絵を描いた。

 テーマは「自然がいっぱいで自然と笑顔になれる」。倉庫には桜、ひまわり、もみじ、ひいらぎなどの春夏秋冬の花、切り株には葉や虫などが描かれた。

 この取り組みは今年の夏ごろから始まり、児童たちで倉庫のイラストのデザイン案を複数考え、周辺地域の店の人々に選んでもらったという。

 ペイント作業は11月初めごろから5回ほどに渡り行われてきた。12月には完成したデザインが見られる予定で、来年1月から3月にかけてはポスター掲示などによる周知もしていくという。同クラスの鈴木菜々花さんは「絵を見てくる人でにぎやかになり、明るい公園になってほしい」と話した。

仏教讃歌と弾き語り 14日、なごみ庵で報恩講

 平川町にある倶生山慈陽院なごみ庵(浦上哲也住職)は12月14日(日)の午後1時から、報恩講(ほうおんこう)を実施する。報恩講は、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人の命日を機縁とした法要。真宗寺院で大切に勤められている。

 当日は法要の後に、浄土真宗本願寺派 一音寺の僧侶・丸山英哲さんが法話と仏教讃歌、ヴァイオリンの弾き語りを披露する。仏教讃歌とは、明治時代に西洋音楽の流入とともに作られていった、仏を讃える歌。

 丸山さんは「キリスト教では讃美歌がよく歌われますが、お寺でも仏教讃歌がもっと歌われたら良いのにと思い、いろいろな歌を紹介しながらお話をさせていただきます。柔らかな歌詞と親しみやすい旋律をぜひお聞きください」と呼び掛けている。

 (問)同所【電話】045・491・3909または【メール】bouzu@sd5.so-net.ne.jp。
「匣(さや)」店内の展示スペース

陶芸品の展示販売 匣で12月半ばまで

 くらしの器と自然食品「匣(さや)」=東神奈川=で、陶芸作家の岩澤美帆さん=人物風土記で紹介=の作品が展示販売されている。

 電動ろくろで制作された約15種類の陶器が店内に並べられている。土の性質が生かされた、無駄がなく洗練されたデザインが特徴的。「思わず開けたくなるように」と球の形をした蓋が付いている「梅壺」や、塩が固まりにくい素材で作られた「塩壺」など、実用的でユニークな作品も。

 岩澤さんは「毎日の生活が楽しくなる作品づくりを目指している。作品を手にする些細な瞬間に楽しい気持ちになって欲しい」と話した。展示販売は12月半ばごろまで行われる予定。
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初級学校の児童による「サムルノリ」の演奏

音楽を通じて「友好」 朝鮮初級学校で5校交流

 横浜朝鮮初級学校=沢渡=で11月26日、「2025 UHOUHO(ウホウホ) 音楽会」が開催された。

 同校と交流のある青木、幸ケ谷、三ツ沢の区内3小学校と、南区の中村小学校の計5校が参加した。「ウホ」は「友好」の朝鮮語読み。もともとは球技大会を通して交流していたが、コロナ禍での中断を経て昨年から音楽行事として再開。今回が2回目の開催となる。

 当日は「音楽を通じた心の交流と多文化共生の実現」をテーマに、各校の3年生が合唱や合奏を披露。児童らは音楽を通して互いの文化に触れ、親睦を深めた。

 青木小学校は初級校の児童とともに、両校の交流を歌った楽曲「未来への架け橋」を合唱した。同曲は2011年に作られ、区の音楽会などでも披露されているという。

横浜市 「特別市」について講演 12月14日、鶴見公会堂

 横浜市は、新たな大都市制度「特別市」の早期実現を目指し、12月14日(日)に、市民の理解を深めるためのシンポジウムを開催する。鶴見公会堂で午後1時30分から3時30分まで(開場は30分前)。定員は300人。参加無料。

 特別市とは市内で現在、県が担っている仕事を市が担い、権限と財源を一本化する構想。

 シンポジウムは2部構成で、第1部では一橋大学の辻琢也教授が「特別市」について分かりやすく講演。続く第2部のパネルディスカッションでは、山中竹春市長、俳優・朗読座主宰の紺野美沙子さん、辻教授が登壇し、「特別市」をテーマに横浜の未来について語り合う。

 申し込みは12月10日(水)までにフォームまたはFAX【電話】045・663・6561へ。
母国の衣装をまとい笑顔のインドネシア職員

けやき荘 インドネシア職員の慰労会

 社会福祉法人孝楽会けやき荘(菅田町)では、11月7日にインドネシア出身の特定技能職員10人を囲んで「憩いの夜」を開催した。

 昨年に続き実施したもので、日頃の働きへの感謝を伝え、日本のおでんなど和食をみんなで楽しみながら、笑顔あふれる交流の場となった。

 職員たちは「けやき荘で働けてうれしい」と語り、異文化を超えた温かな絆が育まれた。孝楽会では今後も多様性を大切にした職場づくりを進めていくという。
今年のメインビジュアル

プレゼント 「城」の祭典が10周年 12月20・21日、横浜で開催

 「城」をテーマにした日本最大級のイベント「お城EXPO2025」が、12月20日(土)と21日(日)、パシフィコ横浜ノース他で開催される。

 2016年から毎年12月に城郭文化の振興や発展、城好き同士の交流を目的に開催されている。今年10周年を迎え、小学生が無料で入城できる。国宝五城(姫路城・松本城・彦根城・犬山城・松江城)をはじめ、日本全国の城が集結。城を有する自治体の観光情報ゾーン、城にまつわる様々な展示やグッズの販売、スペシャリストによるトークショーなど、「お城ファン」必見の内容だ。

 入城料は高校生以上2300円、中学生1千円。有料講演あり。詳細はHPで確認を。

 招待券を5組10人に。件名に「入城券希望」、本文に〒住所、氏名、年齢、電話番号、好きな城と理由を記入の上【メール】naka-nishi@townnews.co.jpへ。12月12日必着。
講師の山本氏(右)と大塩氏

脳卒中と認知症を解説 12月13日に市民講演会

 横浜市立脳卒中・神経脊椎センターは12月13日(土)、南公会堂(阪東橋駅徒歩8分)で市民講演会「脳を守る 内科と外科のアプローチ〜脳卒中と認知症」を開催する。午前10時から正午まで。

 脳卒中の専門病院である同センターの医師が登壇し、寝たきりになる病気の一つである脳卒中と認知症について解説する。第1部では脳神経内科担当部長の山本良央氏が「脳卒中のおはなし〜予防と早期治療があなたを救う〜」と題して講演。第2部では副病院長兼脳神経外科部長の大塩恒太郎氏が「手術で改善できる認知症」をテーマに詳しく解説する。

 定員500人。入場無料で事前申し込みは不要。当日直接会場へ。問い合わせは同センター地域連携総合相談室【電話】045・753・2500。
天気に恵まれ多くの人で賑わった

反町駅周辺で緑道フェスタ 廃食油回収も協力広がる

 東横フラワー緑道の反町駅周辺エリアで11月22日、「東横フラワー緑道フェスタ」が開催された。

 地域住民によるフリーマーケットを中心とした恒例イベント。当日は、反町駅付近から高島山トンネル付近までの約280mに、洋服や雑貨等のフリマに加え、一箱古本市などのブースが出店。通りは多くの来場者でにぎわいを見せた。

 前回から始まった廃食油の回収も実施され、ペール缶1・5缶分にあたる約30リットルが集まった。実行委員会の斉藤隆代表は「神奈川区長にもご持参頂きました」と笑顔を見せていた。

 次回の緑道フェスタは来年3月の予定。
告知のチラシ

中丸小敷地で12月7日に献血活動

 地元有志によって2022年に設立された地域献血実行委員会YOKOHAMA(志賀恭子代表)による献血イベントが12月7日(日)に中丸小学校西門内で開催される。総合型地域スポーツクラブ「まる倶楽部」が協力。受付時間は午前10時から正午までと、午後1時から3時半まで。

 同委員会によると、年末に向けて輸血用血液の需要が高まる一方、献血者数は減少する傾向にあるという。また県内には高度先進医療を担う医療機関が多く、血液の確保は喫緊の課題だ。「地域から命を繋ぐために協力を」と呼び掛けている。

 当日は協力者に記念品や菓子、卓上カレンダーを進呈する。円滑な実施のため、事前予約を推奨している。問い合わせは同委員会【携帯電話】090・3221・6012。

神奈川図書館 司書のおすすめBOOK 第65話

 今月のおすすめ本は、『ひきこもり図書館 部屋から出られない人のための12の物語』(頭木弘樹/編、毎日新聞出版、2021年)。

 この本は、いろいろな作家の作品を12編集めたアンソロジーです。編者は、13年間のひきこもりを経験しています。その間さまざまな本を読むのですが、その中には自身の言葉にできない思いが見事に描かれているものがありました。それらの作品は編者の言葉を借りると「体験を凝縮した結晶のような素晴らしいもの」でした。

おすすめの理由

 タイトルに引かれて手に取りました。読んでみて、ちょっとわからないという作品や、こんな風に感じるのだと怖くなった作品がありました。読み手によっていろいろ感じられるアンソロジーだと思います。
(左から)渡邉氏、中谷氏、横浜商工会議所の上野孝会頭、山中竹春市長、上野氏、犬飼氏、加藤氏

横浜市産業功労者に神奈川トヨタ・上野相談役ら5人

 横浜市内の経済活性化や地域貢献の功績が顕著な事業主を表彰する「横浜市産業功労者」の表彰式が11月28日に市庁舎で行われた。

 表彰は今回で8回目。受賞者は、50音順に犬飼邦夫氏(エルテックス=保土ケ谷区=取締役会長)、上野健彦氏(神奈川トヨタ自動車=神奈川区=取締役相談役)、加藤光雄氏(黒澤フィルムスタジオ=緑区=代表取締役社長)、中谷忠宏氏(旭広告社=中区=代表取締役社長)、渡邉一郎氏(渡辺組=中区=代表取締役)の5人。

 犬飼氏は1985年にエルテックスを設立。神奈川県情報サービス産業協会理事として情報産業の育成に寄与し、横浜商工会議所では「よこはまITフェア」の開催に尽力した。

 上野氏は神奈川トヨタ自動車で社長、会長を歴任し、横浜商工会議所副会頭として横浜環状北線・北西線の整備などに取り組んだ。

 加藤氏は2001年から黒澤フィルムスタジオの社長として国際園芸博覧会の横浜招致に尽力し、地域物産展の開催にも貢献した。

 中谷氏は87年の歴史を持つ旭広告社を20年以上率い、初夏の風物詩である「ザよこはまパレード」の企画・宣伝で中心的役割を担った。

 渡邉氏は1916年創業の渡辺組を23年以上経営し、建設業の課題をテーマとした講演会の実施や税制改正要望に尽力した。

 表彰式では横浜商工会議所創業百五十年・創業百年会員企業顕彰も実施された。受賞企業は次の通り(創業、50音順)。▽150年...鈴幸商事=港北区=▽100年...テクノステート=保土ケ谷区=、徳永ビル=中区=、二葉横浜支店=鶴見区=、イワサワ=神奈川区=、笠原工務店=港南区=、福屋尾崎商店=保土ケ谷区=、森永製菓鶴見工場=鶴見区=、渡商会=神奈川区=

横浜市、小児医療費無償化を18歳まで拡充へ 12月補正に準備費5千万円 2026年度早期に開始

 横浜市は11月27日、市会定例会に提出する12月補正予算案の概要を公表した。この中で、小児医療費の無償化対象を2026年度中に18歳まで拡大するための準備経費として、5千万円を盛り込んだ。

 現在の無償化対象は中学3年生までだが、周辺自治体の多くはすでに18歳まで拡大しており、市会や市民から拡充を求める声が上がっていた。

 補正予算案には、システム改修や事務処理センターの設置、広報準備などを進める事業費として5千万円が計上された。山中竹春市長は21日の定例会見で、開始時期について「26年度の早い時期に開始したい」と述べている。

 補正予算案の総額は、これらを含め8億1500万円となった。
出店者の皆さんと

No.39 区長の人・まち探訪

かながわ宿ブランドアンテナショップ

 反町駅前ふれあいサロンで「かながわ宿ブランドアンテナショップ」が8・12月を除く毎月第4土曜日に開催中です。

 かながわ宿ブランドは横浜商工会議所北部支部のブランド共創委員会が認定する神奈川区の商品やサービスの総称。認定品を地域の人たちに知ってもらおうと、事業者有志がふれあいサロンで販売会を行っています。

 伺った日はガトーよこはま(チーズケーキ)、岩井の胡麻油(ゴマ油)、earth&Y(ハンドクリーム)、カウアイハニー(はちみつ)の4社が出店。開始から10年以上が経ち、常連のお客様も多いそうです。地元の良い商品を地域の人たちが買い求める場になっています。