小田原・箱根・湯河原・真鶴版【12月13日(土)号】
プロジェクトのメンバー(上)とアンコウちくわ

小田原のアンコウちくわに 団体連携で食育に活用も

 小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会が地域団体などと連携して、小田原で水揚げされるアンコウを使った「アンコウちくわ」を開発した。クラウドファンディングを実施して返礼品にするほか、支援金を活用して子ども食堂などで提供して食育につなげる。

 小田原で水揚げ・取引される地魚の魅力を広める活動をしている同協議会は、市内漁業・市場関係者、行政などで構成された団体。その活動の一環で2022年度に鍋需要の落ち着く春先に小田原で漁獲される「アンコウ」の付加価値を高めるため、若手水産関係者らによる「小田原地魚大作戦協議会」と連携してレトルトカレーを開発した。そこで今回はカレー開発時に使用できなかった、魚体で大きな割合を占める「皮」を使ってちくわを製造した。

 地域の子どもたちに食べてもらい、水産資源の魅力を伝える食育も目的にしていることが特徴で、地域活性化活動を行う「おだわらミライプロジェクト」(河田真理代表)と連携してプロジェクトを4月に始動した。その中で小田原の練り製品を製造する技術に着目し、老舗かまぼこ店「伊勢兼商店」(杉山勇人代表取締役)に協力を呼び掛けた。

 「子どもたちへの思いに共感した」という杉山代表。アンコウの皮をすり身に練りこみ、気軽に食べやすい「ちくわ」にすることにした。「アンコウの皮はコラーゲンが豊富に含まれているので、通常のちくわよりも、もっちりとした食感」といい、関係者や子ども食堂での試食でも好評だったという。

アンコウグッズ返礼品も

 同消費拡大協議会は多くの子どもたちに小田原のアンコウを食べて知ってもらうため、ちくわを子ども食堂などに提供する資金をクラウドファンディングで募る。返礼品には「アンコウちくわ」のほか刺網漁業体験、地元のクリエーターによるアンコウをテーマにしたTシャツや帽子などがある。小田原のアンコウの魅力があふれた返礼品を用意し、認知度を高めていく。目標額は50万円で、12月1日から1月31日(土)まで実施する。

 河田代表は「自分たちが住むまちの海でどんなことが起きているのかを知り、魚のことに興味を持ってほしいと今回のプロジェクトを企画した。子どもたちが楽しみながら一歩深く踏み込むきっかけになればうれしい」と話している。
ハウスで関さんの説明を受ける関係者

さがみ信金日本公庫 農業支援で協調融資 小田原市の新規イチゴ園

 さがみ信用金庫がこのほど、日本政策金融公庫横浜支店と共に、小田原市飯泉で事業を始める果樹農家に協調融資を行った。さがみ信金が農業融資において協調融資を行うのは初。両機関は条件面などで資金を受けにくいこともある新規事業を細やかに支援し、地域の農業振興を図っていく。

 農林水産業の支援を新たな重点分野に据えるさがみ信金は昨年10月、農業経営の運転・設備資金に利用できるローン「FARM」の取り扱いを開始。管轄エリア内農家の新規事業立ち上げや経営改善をサポートしてきた。

 今回の協調融資は、複数の金融機関による支援をさがみ信金が検討するなかで、FARMの商品化で情報提供などの連携をしてきた日本政策金融公庫に提案して実現したもの。日本政策金融公庫は、農業経営改善計画の達成に必要な運転・設備資金を融資する「スーパーL資金」を活用している。

約700万を借り受け

 融資を受けたのは、市内曽我谷津で梅やミカン等を生産する農家を継いだ関健太郎さん(48)。

 持続可能な事業で経営基盤を固めようとイチゴ栽培での観光農園運営を模索した関さん。所有者の高齢化により使われていなかったビニールハウスを貸借で活用し、高設ベンチほか一部設備をリースで導入するなどの計画で約700万円を借り受けた。来年1月頃には観光イチゴ園のオープンを予定している。

 12月4日には、両機関がビニールハウスを訪問し、視察しながら関さんから施設概要や今後の計画を確認した。

 さまざまな金融機関に相談し、条件に適していたという今回の協調融資について関さんは「2つの機関でリスクを請け負ってもらい、責任感がより求められると思っている。イチゴのハウス栽培で小田原の農業活性化につながれば」と語る。

 視察後、さがみ信金の深瀬享常勤理事は「新たに踏み出す農業を応援し、地域の事業を支えていきたい」とコメント。日本政策金融公庫横浜支店の篠田宏樹農林水産事業統轄も「チャレンジする農業に伴走し、地域や観光の振興につなげたい」と意欲を語った。

全国大会出場を決めた女子ソフトボールチーム「西湘女子」の監督を務める 森 秀樹さん 小田原市富水在住 52歳

頂点目指し、楽しくプレー

 ○…小田原市内の小学校単位で活動するソフトボールチームから選抜された女子チーム「西湘女子」を率いて、春季全国大会への出場を決めた。県の予選リーグでは今夏の関東大会優勝チームを8対1で下し、決勝リーグも1勝1分けで優勝。「正直、危なすぎる試合ばかりだった」と苦笑いで振り返るが、ハイレベルな県予選を勝ち抜いた手ごたえがチームの勢いを後押しする。

 ○…自身も軟式野球やサッカーに打ち込むスポーツ少年だった。結婚を機に小田原に住み、息子と娘がソフトボールチーム「富水ジャガーズ」に入団したことがきっかけで現在もコーチを担当。娘は西湘女子でキャプテンを務めるなど選抜との縁は深く、9年ほど前に監督に就任した。全国ベスト8を果たすなど、コーチ陣や保護者のサポートを得て県西の強豪としての立ち位置を確固たるものにした。

 ○…「所属チームの活動が基本なので練習する時間はほとんどない。慣れない外野やキャッチャーを任される子も多い」と、選抜ならではの指揮の難しさを吐露する。それでも、保護者の理解を得て平日夜のナイター練習を始めるなど連携力を高め、「ワンチーム」をスローガンにチーム力の底上げを図ってきた。

 ○…「楽しくプレーして勝とう」という指導方針は、富水ジャガーズでも西湘女子でも変わらない。柔和な人柄から、選手には「森ちゃん」「モリモリ」と愛称で呼ばれることも。春の全国ではベスト8以上を目標に掲げ、「選手にメダルをあげたい」と言葉に力を込める。ソフトボール漬けの日々の中で、「一番の楽しみ」は勝利の祝杯。ひたむきに白球を追い続ける選手や関係者とともに、全国の大舞台で笑顔の一勝を期す。

小田原城で「すす払い」

 小田原城で12月10日、冬の風物詩「すす払い」が行われた。

 かつて江戸城で師走にすす払いが行われていたことに習った恒例行事。法被姿の職員4人が、当日の朝に城内で切り出した長さ5mほどのメダケを振って天守閣と常盤木門の汚れやほこりを丁寧に払い落とした=写真。

 小田原城は、耐震補強や外壁の補修・全面塗装などを行った「平成の大改修」によるリニューアルから来年で丸10年を迎える。職員は「1年の汚れを落として清らかに新年を迎えられそう。来場者にも気持ちよく見学してもらえたら」と話した。

地域の仕事を身近に 子ども向け教材、市に寄贈

 地域のお仕事ガイドブックDX事務局(中込知野事務局長)がこのほど、県西地域のさまざまな企業を紹介するデジタルコンテンツ「地域のお仕事ガイドブックDX 西湘版」を小田原市に寄贈。小田原市役所で贈呈式が行われた=写真。

 小中学生が地域の仕事を写真や文章、動画などで学べるデジタル副教材。静雲堂と湘南ベルマーレが事務局となり制作した。贈呈式には協賛企業の関係者も参加。中込事務局長は「身近にある仕事を知ることで、社会に関わる具体的なイメージを描くきっかけになれば」とあいさつ。栁下正祐教育長は「子どもたちの社会力を育むために、自分の地域を知ることは非常に役立つ。大切に使わせていただく」と述べた。

 協賛企業(順不同)▽ちぼりホールディングス(ちぼりスイーツファクトリー湯河原本店)、小田原エンジニアリング、ミクニ、湘南電力、ほうとくエネルギー、杉崎運輸、サトー、MT&ヒルトンホテル(ヒルトン小田原リゾート&スパ)、すずしん(四季料理・和菓子 右京)、KENJEグループ、湘南ベルマーレ、箱根カントリー倶楽部、湘南乃えん、南開工業、東海ビルメンテナス
加藤市長に目録を渡す清水会長(中央)

市の緑化推進の一助に 小田原賢人会の寄付 今年も

 業種を問わず、地元の経営者らが経営などを学びあう「小田原賢人会」(清水正幸会長)が12月1日、小田原市役所を訪問し「市ふるさとみどり基金」に10万円を寄付した。1979年に設立された同団体は、86年から市に対して寄付を行っており、24回目となった今回を含め合計の寄付額は約240万円となった。

 地域の暮らしを支える環境づくりのために、との目的で行われている社会貢献活動。贈呈式で加藤憲一市長は「市の緑化推進のために行っている一貫した活動。地域の緑は更新も必要で、皆さんの思いを受け継いでいくことも大事」と感謝の言葉を述べた。

 清水会長は「小田原駅前など市内で行われている植樹に対する私たちの思いが伝わればうれしい。メンバーの浄財から捻出しているが、今後もぜひ続けていきたい」と抱負を語った。
本とポップを紹介する生徒

鴨中生のお薦め本を展示 中央図書館で12月末まで

 小田原市立鴨宮中学校(長田裕一郎校長)の生徒が薦める本と手作りのポップが、中央図書館(南鴨宮1の5の30)の「一箱本棚」スペースに展示されている。期間は12月27日(土)まで。

 同校では国語の授業の一環として、生徒が持ち寄った本の魅力を紹介し、参加者全員で一番読みたい本を決める「ビブリオバトル」を実施しており、今年で4回目。

 同図書館での展示は昨年に続き2回目。今回は全学年の各クラスで最も読みたい本として選ばれた「チャンプ本」と、それに次ぐ「準チャンプ本」が並べられている。本の紹介に添えられたポップも生徒の力作だ。イラストをふんだんに使ったものや、立体的な仕掛けを施したものなど、生徒たちの創意工夫が光る仕上がりとなっている。

 展示された本の貸し出しは好調で、同図書館によると中には予約待ちになっている本もあるという。また、来年2月からは同校教員が勧める本を展示する予定だ。

 同校で国語を教えている高橋摩衣教諭は「生徒手書きのポップで字の温かさを感じてもらい、本を読むきっかけになれば」と話した。
後援会の会員募集チラシ

小田原力士後援会が発足 入会申込の受付開始

 旭丘高校相撲部出身の阿武剋関(阿武松部屋)や旭海雄(大島部屋)などの活躍が続く中、小田原ゆかりの大相撲力士を応援しようと12月に「小田原力士後援会」が発足する。

 後援会長は田川順也さん。自身が経営する飲食店で同校相撲部をサポートし、また相撲文化の普及啓発や地域の子ども力士の育成に取り組む「小田原相撲連盟」の会長も務めている。

 後援会では昇進時の化粧まわし贈呈、激励会・イベント開催など力士への活動支援を行う。

 現在、入会申込を受付中。年会費1万2千円、会員特典は番付表送付(年6回)、力士に会える激励会等の参加権利、旬報の送付ほか。

 入会希望者は申込フォームまたはファクス(0465・20・6225)、【メール】rikishi.odawara@gmail.com、郵送(〒250-0031小田原市入生田165(株)JSフードシステム内 小田原力士後援会事務局)のいずれか。ファクス、メール、郵送の場合は【1】氏名(ふりがな)、【2】性別(男・女)、【3】郵便番号・住所、【4】電話番号、【5】メールアドレス、【6】勤務先(所属先)、【7】紹介者(いない場合「なし」を記入)。

 年会費振込先/さがみ信用金庫南鴨宮支店(店番号019)普通0288436、小田原力士後援会 会長 田川順也。

 (問)事務局【電話】0465・23・5637(平日)
薬物の怖さを学ぶ児童

白梅ライオンズ 薬物の怖さ「正しく知って」 国府津小で防止教室

 小田原白梅ライオンズクラブ(浦井謙会長)が11月27日、市立国府津小学校6年生約70人に向けて薬物乱用防止教室を行った。同クラブは毎年、地域児童に向けた健全育成を目的に、同様の教室を開催している。

 この日はクラブメンバーの神尾繁昌さんが動画などを使い、薬物の危険性を児童に解説。薬物依存がもたらす悲劇を訴え、「きっぱり断る勇気をもって、何かあったら信頼できる人に相談してほしい」と呼び掛けた。

 講義後には教諭や児童が参加して誘惑を断ち切る寸劇を実演。浦井会長は「自分や友人がまきこまれないよう、怖さを正しく知ってほしい」と語った。
グループで学習内容を発表

小田原市戦後80年事業 平和の尊さ 沖縄で学ぶ 中学生が学習成果披露

 小田原市は戦後80年の節目にあたり、市内の中学生24人を沖縄に派遣した。このほど、現地で学習したことを披露する成果報告会が行われた。

 戦争の悲惨さや命の大切さを学び、次世代に伝えることを目的とした派遣事業。生徒は事前学習を行い8月に沖縄を訪問。ひめゆりの塔や対馬丸記念館を巡ったほか遺族と交流し、戦争への理解を深めた。

 報告会当日、生徒はグループに分かれ「平和について」をテーマに学習成果を報告。生徒代表の大野幸咲さん(酒匂中2年)は「次の世代に平和の素晴らしさを伝えたい」とあいさつした。報告では「過去の出来事に目を向けること」「当たり前のことを当たり前と思わないこと」などの声があげられた。加藤憲一市長は「今回の経験がこれからの人生の原点になってほしい」と話した。

小田原城大手門 「復元計画早期策定を」 歴史愛好家らフォーラム

 小田原城大手門復元計画の早期策定に向けた機運を高めようと、有志団体によるフォーラムが12月19日(金)におだわら市民交流センターUMECOで開かれる。午後2時30分から4時30分。

 フォーラムは、1870年に撤去された小田原城大手門の復元を目指し、歴史愛好家などによる4団体が連携して開催する。

 講演内容▽『小田原城大手門』の変遷―八幡山古郭から江戸時代まで(小田原の城と緑を考える会・田代道彌会長)▽小田原城観光の将来像と『小田原城大手門』の復元(うつわ菜の花・高橋台一さん)▽小田原城三の丸地域の現状とその将来像―『大手門』復元計画を中心に―(小田原城郭研究会・山口隆代表)

 会費500円。定員80人。問い合わせは西さがみ文化フォーラム小泉さん【電話】090・5409・3071。
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もちをつく参加者=提供写真

もちつきで交流深める 小田原市 報徳更生寮で

 小田原市扇町の報徳更生寮で12月7日、恒例の餅つき会が行われた。

 報徳更生寮は、犯罪や非行をした人の自立更生を援助する保護施設。餅つき会は、2019年に閉庁した小田原少年院で行われていたものを受け継ぐかたちで小田原市更生保護女性会の主催により開催されている。

 この日は女性会会員や寮職員、近隣住民のほか在寮生と元寮生、小田原拘置支所職員など60人が参加。中庭で、15kgのもち米を息を合わせて臼と杵でつくと真っ白なもちが完成した。その後参加者は、豚汁や寮の畑で収穫したサツマイモなどと一緒にもちを味わった。

 同寮志村宗男理事長は「地域の理解・協力があってこその更生保護事業。多くの方と一層交流を深めることができ感謝しています」と話し、同女性会矢島ケイ子会長は「盛会となり、寮生や元寮生に喜んでもらえたことを何よりうれしく思います」と振り返った。

わんぱくらんど 12月13日に特別イベント ロードトレインなど無料に

 小田原市久野のこどもの森公園わんぱくらんどが12月13日(土)、子ども向けイベントを多数用意した「わんぱくの日」を開催する。開園時間は午前9時から午後4時30分(雨天中止)。

 この日は園内を走るこども列車とロードトレイン、キックバイクのりばが無料で利用できる。

 またエントランス広場では、スウェーデントーチの販売やミニ門松作り、丸太切り体験などに加え、当てくじやスーパーボールすくい、射的・輪投げ、駄菓子販売などが楽しめる(各種有料)。ふれあい広場では、移動式動物園も登場する。

 問い合わせなどは同園【電話】0465・24・3189。
特製たれで臭みを消したマグロの茜身

三崎マグロの血合い肉 読者プレゼント 「茜身」を新たな特産品へ

 三浦市では、三崎マグロの「血合い肉」を新たに特産品化しようと、公民連携による取り組みが進められている。

 生臭さもあり敬遠されがちだが、未病の抑制に効果的とされる抗酸化成分を多く含むことで価値が見直されている血合い肉。イメージアップを図ろうとネーミングを公募し、昨秋「茜身(あかねみ)」と命名された。調理次第で味も食感も牛ハラミ肉のようになり、地元ではメニューとして提供する飲食店も増えている。

「茜身のたれ漬」進呈

 同市三崎の料理店「くろば亭」で提供している「茜身のたれ漬」(220g・冷凍)を読者10人に進呈。希望者はメールの件名を「茜身」とし、〒・住所・氏名・年齢を明記して【メール】yokosuka@townnews.co.jpへ送信。12月15日(月)締め切り。発表は引換券の発送をもって代える。当選者は、12月29日(月)・30日(火)に年末特別セールを開催する三崎朝市会場に引換券を持参し、指定の場所で賞品と交換する。
著書を持つ須藤一郎さん。今も自宅に飾っている菅創吉の『壺中』の前で

『館長のひとりごと』発刊  すどう美術館 須藤一郎さん

 すどう美術館(小田原市堀之内)の館長・須藤一郎さん(89)の2冊目となるエッセイ集『館長のひとりごと 世界一小さい美術館のアートなつぶやき」が、このほど静人舎から発刊された。

 東京で生まれた須藤さんは、東大法学部から大手生命保険会社に入社。「モーレツ社員だった」という40代半ば、とある美術館で画家・菅創吉の『壺中』と出会いアートの世界に引き込まれた。徐々にコレクションを増やし、1990年に都内(当時)の自宅を開放し「すどう美術館」として作品を公開。そのユニークかつ精力的な活動は注目を集め、NHK「日曜美術館」「ラジオ深夜便」などにも出演している。2007年に小田原市に拠点を移した。

 本書は、ブログに寄せた文章をまとめた小冊子を、再編、加筆修正したもの。「『世界一小さい美術館ものがたり』ふたたび」「アートな人々〜妻、アーティスト、そして旅」など4章に、近年の活動やアートへの思いなどが記されている。

 須藤さんは、「アートは人間にとって大事なもの。日頃は美術にかかわりがない人にも手に取ってもらえればうれしいですね」とほほ笑む。四六判/216ページ、税込1980円。書店と同美術館(【電話】090・2473・0211)でも販売している。
映画鑑賞券と共通券のセット「周遊クーポン」

読プレ お得な「周遊クーポン」 小田原コロナワールド

 小田原コロナワールド(小田原市前川219の4)の各種アミューズメントが楽しめる「周遊クーポン」。

 「映画鑑賞券」1枚と、シネマフード・キャラクターショップ、コロナキャットボウル、コロナの湯(平日)、フォーレストで利用できる「共通券」2枚がセットになっている(利用期限/2026年3月31日)。

 この「周遊クーポン」をタウンニュース読者5人にプレゼント。希望者は住所、氏名、年齢、電話番号、タウンニュースの感想を明記してはがきまたはメールで応募。

 宛先/〒250―0042小田原市荻窪306タウンニュース社「周遊クーポン」係、【メール】odawara@townnews.co.jp。12月25日(木)締切(必着)。応募多数の場合抽選。

 当選発表はクーポンの発送をもって代える。
殺陣アクションショーを行う「相州乱破衆 風魔」

風魔忍者「お試し稽古」参加者募集 殺陣アクションなど学ぶ

 小田原市観光協会では、小田原北条氏に仕えたとされる風魔忍者をコンセプトに「相州乱破衆 風魔」として市内外のイベントでアクションショーを展開している。

 定期的にメンバーを募り稽古を通して育成しているが、今回はより広く関心を持ってもらおうと参加無料の「お試し稽古」を実施する(書類審査あり)。同協会では「アクション未経験でも一からプロの殺陣師が指導します」と参加を呼び掛けている。

 【応募要件】▽18歳〜40代までの男女、▽市内(JR鴨宮駅徒歩10分、駐車場あり)での稽古に参加できる、▽殺陣アクションなどの激しい運動が可能、▽風魔忍者としてアクションショー、イベント出演、メディア露出ができる、▽LINEで連絡ができる、▽協調性をもって素直に楽しく参加できる-など。

 稽古日程(予定)/1月10日、24日、2月14日、28日、3月14日、28日、いずれも土曜日で午前9時〜正午。申し込みは風魔忍者公式ホームページ(https://odawara-fumaninja.com/)内の応募フォームから。12月22日(月)締切。

 応募から7日以内に全員に書類審査結果を連絡。通過者は稽古に参加(6回中3回以上)。稽古を通して適性審査し、本人の継続希望があれば入会となる。入会した場合2026年4月から練習生として稽古開始。費用は受講料として年間2万円程度(保険料込)。

 問い合わせは同協会【電話】0465・20・4192(担当齊藤さん)。
満員の小田原アリーナで全員で戦うための企画

湘南ベルマーレフットサルクラブ ホーム最終戦 市内小中高生を無料招待 12月12日名古屋オーシャンズ戦

 フットサルFリーグの湘南ベルマーレフットサルクラブが、12月12日(金)に小田原アリーナで行われる今シーズンのホーム最終戦(VS名古屋オーシャンズ、午後7時キックオフ)について、小田原市内在住・在学の小学生と中学生、高校生を無料招待すると発表した。

 今回は当日の「小田原市ホームタウンデー」に合わせた特別企画。リーグ首位の絶対王者、名古屋オーシャンズを多くのサポーターで迎え撃とうというものだ。

 観戦はベルマーレフットサルHPの申し込みフォームから必要事項を送信し、当日に小田原アリーナ1階フロア内ブースに設ける無料招待引き換え窓口で、学校名と名前を伝える(本人確認書類または学生証の提示が必要な場合あり)。同窓口は午後4時開設予定。

 詳細やチケット情報は、湘南ベルマーレフットサルクラブの公式ホームページで確認できる。
装飾された音楽堂(公園提供)

箱根強羅公園 Ⅹmasの「映え」楽しんで 園内にフォトスポット

 箱根強羅公園内の音楽堂に、クリスマスムードを盛り上げるフォトスポットがお目見えした。

 園内にあるモミの木や野バラを使ったスタッフ手作りのクリスマスリースをはじめ、赤やゴールドのオーナメントで彩った約10mのガーランドなどで装飾。来園者の目を楽しませている。

 同園は「箱根強羅公園でホリデーシーズンを楽しんでほしい」と話している。12月25日(木)まで。

犬のフォトコンも

 期間中は、愛犬を撮影した写真を募る「わんわんフォトコンテスト」も同時開催。園内で犬の写真を撮影して応募すると、入賞者には同園の入園券と園内の飲食店「一色堂茶廊」の食事券がプレゼントされる。

 同園公園公式インスタグラム(@hakone_goura_park)をフォローし、写真にハッシュタグ「#強羅公園わんわんわん2025冬」を付けて投稿する。写真は人物が写り込んでいない作品に限る。応募期間は12月25日まで。

 入賞作品は(株)小田急箱根のホームページやSNSなどで使用される場合がある。12月29日(月)に同園公式インスタグラムからダイレクトメッセージで通知。

 (問)(株)小田急箱根【電話】0465・32・6827
クリスマスの楽曲などを披露

小田原吹奏楽研究会が公演 12月21日 三の丸ホールで

 小田原吹奏楽研究会による第128回定期演奏会が12月21日(日)、小田原三の丸ホール大ホールで開催される。入場無料で午後2時開演(1時15分開場)。

 小田原市を中心に活動する同会は1961年に創立し、吹奏楽の技術向上と親睦をはかり、市民文化の発展と向上に貢献することを目的に、年2回の定期演奏会を開催している。

 当日は佐藤孝悦、倉石歩両指揮者の下、「シー・オブ・ウィズダム〜知恵を持つ海〜」「クリスマス・キャロル・ファンタジー」などを演奏するほか、来場者と歌う企画も予定されている。

 (問)同会事務局【電話】090・6094・7580/【メール】info@odawara-suiken.com

理系の「働き方」を知る 寺子屋スクールIIが授業

 小田原寺子屋スクールII(小嶋琢代表理事)が12月21日(日)、市観光交流センターで授業「会社員の生き方・はたらき方 理系編」を行う。

 各界で活躍する人を講師に迎え、社会に出る子どもたちが「生き抜く力」を掴む学び場づくりを行う同スクール。今回はエンジニア(インドからライブ登壇)や外資系メーカーの弁理士など理系分野の職業に就く会社員に話を聞く。

 午後1時20分〜4時45分、学生と一般初回参加者は無料。希望者は12月19日(金)までにフォームから申し込みを。

わんぱくらんど 12月13日に特別イベント ロードトレインなど無料に

 小田原市久野のこどもの森公園わんぱくらんどが12月13日(土)、子ども向けイベントを多数用意した「わんぱくの日」を開催する。開園時間は午前9時から午後4時30分(雨天中止)。

 この日は園内を走るこども列車とロードトレイン、キックバイクのりばが無料で利用できる。

 またエントランス広場では、スウェーデントーチの販売やミニ門松作り、丸太切り体験などに加え、当てくじやスーパーボールすくい、射的・輪投げ、駄菓子販売などが楽しめる(各種有料)。ふれあい広場では、移動式動物園も登場する。

 問い合わせなどは同園【電話】0465・24・3189。
風景や町民の姿を写した

浅田政志さん写真展 真鶴町で12月21日まで

 家族と記念写真をテーマに活動する写真家・浅田政志さんが真鶴町内を巡り、風景や町民の姿を撮影した写真展「カナガワポトガラヒー」が開かれている。会場はたけや(旧大道クリニック・真鶴422の5)。

 写真展は、神奈川県民ホール指定管理者の(公財)神奈川芸術文化財団が主催した。石材店や干物店、地元の漁師を写したものから、子どもが磯遊びをする様子など、真鶴を象徴する全10作品が並ぶ。モノクロ写真に手作業で着彩し、レトロな雰囲気に仕上げている。

 会期は12月21日(日)まで、入場無料。