旭区・瀬谷区版【5月23日(木)号】
大会で気迫のこもった演奏を披露

創作和太鼓集団打鼓音 全国大会でダブル優勝 一般と中学の2部門

 合計30人が競った和太鼓の全国大会・「第一回みちのく大太鼓コンテスト」(4月13日/宮城県)で、旭区を拠点に活動する特定非営利活動法人打鼓音の江下光利さん(27)が一般の部で最優秀賞を、ジュニア所属で中学2年の坂本陽向汰(ひなた)さんが中学生の部で最優秀賞を獲得した。

幼馴染と共に

 江下さんは大太鼓一人打ちで出場し、5度目の全国大会優勝となった。「音の大きさや勢いでは誰にも負けない。その上で自分や観客が楽しめる演奏ができた」と手ごたえを口にした。

 今大会の一般の部では、主要大会として初めて伴奏を必須とした。伴奏者として選んだのは、小学4年からに共に打鼓音の教室に入り、切磋琢磨してきた同い年の境学さん。境さんは「自分の演奏自体は評価対象となっていなかったが、2人で演奏を作り上げられているかが審査基準になっていた。演奏をどう引き立てるかということを考えた」と語った。

 江下さんは7つある和太鼓の主要全国大会を既に5つ制覇しており、「残りの2大会も優勝し、全制覇したい」と意気込んだ。

きょうだい揃って

 坂本さんも大太鼓の一人打ちで出場。同部門での大会出場は2回目で、全国大会での最優秀賞獲得は今回が初。坂本さんは大会を振り返り「メリハリをつけた演奏ができた。楽しむことができたし自信もあった」と喜びを口にした。

 坂本さんが和太鼓と出会ったのは保育園に通っていた頃。姉の悠菜(ゆうな)さんが打鼓音の教室に通っていた影響もあり、「自分もやってみよう」と教室に通い始めたという。最初は複数人がさまざまな種類の太鼓を演奏する組太鼓を主として取り組んでいたが、小学校6年生の頃から大太鼓にも挑戦していた。

 姉の悠菜さんは昨年の全国大会の大太鼓一人打ちで日本一に輝いており、きょうだい揃っての快挙となった。

はしごを最大まで伸ばすと、瀬谷区庁舎の高さを超える

瀬谷消防署 新型はしご車を導入 迅速な活動へ

 瀬谷消防署(細川直樹署長)がこのほど、新型のはしご車を導入した。19年振りの更新で、高所で火災が発生した際の避難者救助や消火活動などで運用される。5月26日(日)には「親と子のはしご消防車見学会」が開かれる予定。

 市内各区の消防署には1台以上はしご車が配備されている。瀬谷消防署では今年2月まで、磯子区と並んで市内で最も古い車両を活用していた。

 同署警防課警防第一係第2消防隊の渡辺祟裕隊長は「年月が経つと車両の機能が劣化してしまいます」と話す。今回、市消防局の車両更新計画に基づき、新型車が導入された。

素早い展開が可能

 更新前の車両は、はしごを伸ばすまでの準備に1分以上必要だったが、新型車両は50秒。消防活動では、設備の素早い展開は重要だという。

 新型車両は全長10m、高さ3・6m、全幅2・5m。はしごは最大36mまで伸ばすことができ、バスケット部分には4人400kgまで搭乗可能。消防車と連結することで先端から毎分2000リットルを放水できる。また、新しい設備として、はしご部分に水管が設置された。更新前の車両では一からホースを繋ぐ必要があったため、より迅速に消火活動ができるようになった。

 3月から配属された同車両。5月14日現在、はしご部分が運用されるような災害は区内では未発生だという。「万が一に備えて署員は操作訓練を重ねている。新型車でも多くの人を助けていきたい」と渡辺隊長は抱負を語った。

26日に見学会

 26日には消防で活用されている車両の見学会が開かれる(午前10時から正午まで)。同署のガレージ前と区役所ロータリーを会場に、新型はしご車や救急車、ポンプ車が展示される。当日は子どもサイズの防火服を着用できる記念撮影会が開かれ、車両のバスケット部分の搭乗体験もできる(はしごを伸ばしていない状態)。

 雨天中止。問い合わせは同署【電話】045・362・0119。

旭区のサンハートで、ベビーマッサージ&親子遊び教室の講師を務める 関口 涼花さん 旭区今川町在住 31歳

旭区のママを支える

 ○…講師を務めるベビーマッサージ教室は、親子の意思疎通や参加者同士の交流促進が主な目的。自身も2年半前に出産を経験したが、コロナ禍真っ只中で地域の子育て支援は軒並み中断。「家にずっといると気がめいってしまう。他のママたちも同じ思いなのではと感じた」。マッサージは元々興味があったため、資格を取り講師として歩み始めた。「旭区のママたちが楽しく過ごせる場を作りたい」

 ○…幼少期から旭区で暮らす。区内の幼稚園に通い「今でも覚えているような楽しいイベントに参加できた。お世話になったこの園で園児の思い出づくりに携わりたい」と5歳の頃から幼稚園教諭に憧れた。大学生時には実習やバイトで里帰り。大学卒業後は担任などとして母園で勤めた。出産、育児との両立のために離職したが、子どもとの関わりは形を変えて今でも続いている。

 ○…小さい頃から色々なことにチャレンジ。中学校ではマーチングバンドに励み、関東大会で金賞も獲得した。高校では一転、ハンドボールに挑戦。プレー経験もなく知らない競技だったが、興味があって始めたという。「挑戦することに対して後押ししてくれる親だったので、新しいことには前向きに考えられていた」

 ○…サンハートのほか、自宅でも教室を月に1、2回ほど開催。「リフレッシュできたという感想をいただく。マッサージを参加者の生活に溶け込ませることができているのではないか」と手ごたえを口にする。現在は「パートと講師のダブルワーク」と息子の子育てを両立。「子どもとの時間を作りたいという思いで、今の働き方を選んだ。自分の子どもと向き合いたい気持ちが大きい」。穏やかな表情で子どもへの愛を見せる。

日産自動車のブース

パシフィコ横浜で国内最大級の自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展」 5月24日まで、約600社参加

 国内最大級の自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」が5月22日に開幕した。パシフィコ横浜で24日まで行われる。主催は公益社団法人自動車技術会。

 自動車に関係する様々なメーカーなど、約600社が出展している。

 日産自動車は、電動化技術を紹介。最新のEV、e―POWER車のキー技術のほか、運転時の緊急回避などの技術を映像などで説明している。

 トヨタ車体は間伐材が配合された植物繊維強化プラスチック「TABWD」を部品の一部に使用したアルファードを展示し、注目を集めていた。

 23日は午前10時〜午後6時、24日は午前9時〜午後4時。入場無料で事前登録制。詳細はサイト(https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/yokohama/)で。

横浜市会(資料写真)

横浜市教委 裁判動員問題 下田教育長「あってはならないこと」と陳謝 市会で答弁、弁護士交えて調査へ 

 横浜市教育委員会が教員によるわいせつ事件の裁判に職員を動員し、一般の傍聴を妨げていた問題で5月22日、市会常任委員会に出席した下田康晴教育長が「あってはならないこと」と陳謝し、問題の経緯調査や組織改革を進める方針を示した。

 同日の市会こども青少年・教育委員会で下田教育長は、21日に会見で発表した内容を繰り返しつつ、一般の傍聴を妨げたことを「あってはならないことで、行き過ぎた行為」と語った。前任の鯉渕信也氏に代わり、4月に就任した下田教育長が今回の問題を知ったのは5月15日だとし、「どんなに言い訳があっても、あってはならないと感じ、中止するよう指示した」と述べた。

 いじめ自死問題への対応などで市教委が批判を受けている中での問題発覚に「問題を素直にオープンにし、一生懸命やっている教員、職員が前を向けるように改革していくことが私の責務」と抜本的な組織改革が必要との認識を示した。今後、弁護士を交えて経緯を調査することも明らかにした。

 議員からは今後、こまめな状況報告を求める声や加害者が教員ではない裁判の際に同様のことがなかったかを調査すべきとの意見が出た。

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県が「分断」指摘のパンフ 特別市構想 山中市長は反論

 横浜市などが実現を目指す「特別市(特別自治市)」の構想に関し、神奈川県が否定的な見解を示すパンフレット=写真=を作成した。

 特別市は原則として市が市域の地方事務の全てを担い、権限や財源を市に一本化する制度。実現には法制化が必要で、市は他の政令市と実現を目指している。

 県が4月末に作成したパンフレットの表紙には「えっ!独立?」と大きく書かれ、中には「特別自治市構想とは政令指定都市から県が独立し、県を分断するもの」と明記。コロナなどの危機事象への対応、警察事務への影響、県の財源不足による行政サービスへの影響などを説明し、特別市の法制化を「妥当ではありません」としている。

 黒岩祐治知事は5月13日の会見で構想について言及。「住民の機運が高まっているようには感じられない」と主張した。

 山中竹春市長は14日の会見で「パンフレットを見たが感想はない」と語った。その上で「必要なのは法制化して市民の選択肢を広げること。法制化し、(特別市への移行を問う)住民投票で是非が議論されれば良い」とした。山中市長は各区で特別市の説明を続けており、「かなりの割合で反応があり、特別市の需要は潜在的に大きいと考えている」と述べた。

社会人落語家と講談師が共演 今宿ケアプラ

 旭区本宿町在住の社会人落語家・上州亭楽々さんらが出演する「第4回 今宿にぎわい笑(ショー)」が6月1日(土)、今宿地域ケアプラザ(旭区今宿町2647の2)で開かれる。

 同ケアプラザの主催事業。当日は楽々さんのほか、社会人落語家の麹家マンダムさんとおさむ家伸太さん、社会人講談師の下神田克紫さんが出演する。午後1時30分〜3時40分(予定)。参加費は1人200円で、定員60人(先着順)。申し込みは同ケアプラザ【電話】045・392・0309。

ふれあい遊びを伝授

サンハート 地域の母親に向けWS 親子の意思疎通を促進

 横浜市旭区民文化センター・サンハートのカルチャー工房で5月16日、2カ月から1歳の子どもと母親を対象としたワークショップ「ベビーマッサージ&親子遊び」が開催された。7組の親子が、家でも取り入れられるマッサージや童謡を交えたふれあい遊びを体験した。

 講師を務めたのは、旭区今川町在住の関口涼花さん(31)=人物風土記で紹介=。マッサージを通した親子のコミュニケーションと参加したママ同士の交流促進がWSの目的だ。

 関口さんは「3歳までの時期は人間形成の土台。親子が意思疎通することを大事にしてほしい」と語った。

 区内在住の入江晴香さん(32)は、生後4カ月の湊斗さんと参加。「ベビーマッサージに興味があった。同じ地域内でのママ同士の交流は希薄だったので、新たな出会いがあって新鮮だった」と喜びを口にした。

 同WSは、サンハートで来年3月まで開催中。次回は6月18日(火)の午前10時から11時30分に行われる。定員は各回10組で、料金は1000円。申し込みなどの問い合わせはサンハート【電話】045・364・3810。

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「地域を活性化させたい」と伊藤さん(左)や杉田さん(右)ら

三ツ境ポップスフェス 今年は被災地支援に一役 恒例行事で義援金募る

 地元のアマチュアバンドなどが演奏する「第31回 三ツ境ポップスフェスティバル」が4月27日、三ツ境駅北口近くのアジアンダイニングシムランで開かれた。

 同フェスティバルは笹野台にある居酒屋「深海魚」の店主・伊藤嘉朗さんが中心となって2007年に開始。コロナ禍を除いて年2回ほど開かれており、昨年に節目の30回を迎えた。例年は会費や会場で集めた募金を、本の購入費用として近隣の小・中学校に寄贈。今年は能登半島地震の被災地を支援するため、義援金を募ることになった。

 この日は大勢の観客が訪れ、店内は満席に。フォークやジャズ、沖縄民謡など多彩な5グループがステージを盛り上げた。「イベントを通じて被災地を応援し、地域も盛り上げたい」と伊藤さん。実行委員長の杉田由起夫さんは「奉仕の心を忘れず、三ツ境や笹野台に元気を届けられれば」と話していた。

 フェスティバルで集まった8万4450円はゆうちょ銀行の義援金の無料送金サービスを通じて、被災地に送られた。

さまざまな景色が題材にされている(郵便局提供)

旭区役所 オリジナル切手を販売 500シートを区内郵便局で

 「旭区フォトコンテスト」の受賞作品を題材にしたオリジナルフレーム切手が5月15日、旭区内の郵便局全20局と郵便局のウェブページで販売開始された。

 2027年の国際園芸博覧会の開催地として、区内の自然や農の魅力を地域に発信するもの。同日、旭区役所では販売を記念した贈呈式が開かれ、日本郵便(株)の横浜市西部地区連絡会の和田彰宏副統括局長から、権藤由紀子旭区長に切手が渡された。権藤区長は「多くの人に区内の自然の豊かさを知ってもらい、魅力を発見してほしい」と期待を述べた。

 シートは84円切手10枚綴りで、1330円(税込)。販売部数は500シート。区内の郵便局と、郵便局のネットショップ【URL】http://www.shop.post.japanpost.jp/で購入できる。

 詳しい問い合わせは、同社南関東支社郵便・物流営業部(法人物販担当)【電話】044・280・9180。

7月と8月に県民ゴルフデー 程ヶ谷CC

 程ヶ谷カントリー倶楽部が7月、8月の平日対象日に割引料金でプレーできる、神奈川県民ゴルフデーを実施する。

 定員は各日10組。対象は、満25歳以上の県内在住・在勤者とその同伴者で、4人または3人で申し込む。料金はキャディ・昼食付で2万5千円(カート使用不可)。

 申し込みは5月24日(金)9時から受付。詳細は同倶楽部ホームページに記載。HPから申込用紙をダウンロードし、ファクスで申し込む(先着)。

X河本さん(左)と神林だださん

相鉄沿線出身ロックバンド 地元で復活告げる熱唱 10月に記念ライブも

 相鉄沿線出身のロックバンド、「マスカレードデジャヴ」が5月5日、瀬谷区民文化センターあじさいプラザでワンマンライブを開いた。アルバム「ハイドランジア。」に収録されている楽曲を披露し、集まったファンを楽しませた。

 旭区出身のボーカル・神林だださんとドラム・X河本さんが2014年にバンドを結成。過去には瀬谷西高校でのライブや、桜丘高校軽音部とのコラボ演奏など、相鉄線沿線で活動してきた。

 19年には全国ライブハウスツアーを開始したが、20年のコロナ禍でスケジュールが全て白紙に。ライブも制限され、バンドの活動は休止状態だった。

 「応援に来てくれるファンのおかげで、地元から再スタートしようと決意したんです」と神林さん。再始動したバンドは、昨年末に4年ぶりとなるワンマンライブを大和市で実施していた。

 ライブを終えた神林さんは「バンドの復活を告げる熱唱ができた。今後も、地元を盛り上げていきたい」と語った。

 今年10月26日(土)には、バンド結成10周年を記念する無料ワンマンライブをあじさいプラザで予定している。問い合わせ・来場予約は同バンド【メール】masmailmaga@gmail.com。

さまざまな生き物を発見した

瀬谷環境ネット 和泉川の自然を観察 小・中学生ら24人が参加

 和泉川の生き物や環境を観察し、水辺の自然を楽しむイベント「和泉川いきもの観察隊」が5月11日に開かれ、親子連れなど24人が参加した。

 自然環境を次世代に残すことを目指している瀬谷環境ネット(宮島行壽代表)主催。当日、参加者たちは上流を目指しながら、川底や川岸などで生き物を観察。網を使ってアブラハヤやアメリカザリガニなどを発見していった。

 参加者がゴールの「東山の水辺」に到着すると、出迎えた宮島代表は、「川は雨水を安全に海へ運んでいる」と川の重要性を説明。自身が取り組んでいる調査内容について説明すると、参加者たちは興味深そうに耳を傾けていた。

 区内在住の小学生は「面白い話を聞けて楽しかった」と喜んだ。

横浜市消防局 救急要請を”予防” 出場件数急増に危機感

 横浜市の2023年中の救急出場件数は過去最多となり、初めて25万件を突破した。市では安心できる救急体制を維持するため、救急隊の増強に加え救急要請を減らすための「予防救急等推進プロジェクト」を発足。ケガや急病等の救急車が必要となる事例の抑制や正しい119番通報の普及啓発を目指す。

 市内の2023年の救急出場件数は、過去最多の25万4636件。これは市民の15人に1人の割合に相当する。2024年3月末までの件数も、すでに前年同比で9・8%増と、右肩上がりの状況が続いている。

 高まる救急需要を受けて、市では救急隊を過去10年で21隊増設し85隊体制に増強。今年度中にはさらに2隊増となる予定だ。また、熱中症やインフルエンザ等の感染症で出場が増える夏季と冬季は、1日約5隊の増強救急隊を編成し体制強化に努めてきた。しかし出場指令から現場到着までの平均所要時間は、10年間で2分延伸の8・8分。病院に引継ぐまでの総活動時間も約14分伸び、現場は逼迫している。

ケガ・急病を抑止

 そこで発足されたのが、「予防救急等推進プロジェクト」。中・西・鶴見・神奈川・南・港南の6消防署に新たに配置された担当課長を中心に市の関係局と連携し、救急要請の抑制を目指す。

 取組みの柱となるのが、救急車が必要となる事態の未然防止。救急搬送の実態を年齢別にみると、高齢者と乳幼児が多い。特に前者は転倒による一般負傷、後者は発熱や頭部の負傷が多くなっている。それぞれの防止策を紙媒体や子育てアプリ、ウェブサイトの防災eパーク等で広報し、ケガや急病の抑止を図る。また、不要不急の救急要請の減少も課題の一つ。救急車を呼ぶべきか迷った時の「#7119」などの活用を呼びかけ、救急車の適切な使い方の普及啓発も強化していく。

 プロジェクトリーダーを務める中消防署の西川浩二課長は、「効果的に啓発しながら、『予防救急』という考え方を定着させたい。市民が安心できる救急体制を目指す」と話した。

塩坂源一郎氏

次期衆院選神奈川6区 維新・塩坂氏を擁立 元神奈川県議の60歳

 日本維新の会は5月15日、次期衆議院議員選挙で神奈川6区(保土ケ谷区・旭区)の公認候補予定者となる総支部長に、元神奈川県議会議員の新人・塩坂源一郎氏(60)を選任したと発表した。

 塩坂氏は日本大学短期大学部卒。衆議員政策秘書を経て2007年の神奈川県議会議員選挙で初当選し、15年まで2期8年間県議を務めた。

 17日の本紙取材に塩坂氏は「教育への徹底投資、子育て支援、障がいのある方も高齢者の方も安心して暮らせる社会にしたい。30年間給料は上がらず、人口は減り続け、生活費も食費もエネルギー価格も上昇している。今の政治を変えるしかない」と話した。

 6区では自民党が現職の古川直季氏、立憲民主党が現職の青柳陽一郎氏の擁立を予定している。

対象製品はこのラベルが目印

横浜市 省エネ家電の購入応援 「エコハマ第2弾」 6月6日から

 節電効果の大きい家電の本体購入価格の20%(上限3万円)分をポイント還元する横浜市の事業「エコハマ第2弾」が6月6日から始まる。家計の負担軽減と二酸化炭素の削減が狙い。

エアコン・冷蔵庫・LED照明器具が対象

 昨年度に続き第2弾。対象製品は、事業の登録店舗で購入した一定の省エネ基準を満たすエアコン、冷蔵庫、LED照明器具。今回はエアコンの基準を緩和し対象製品の幅を広げた。ポイント還元は申請が必要で各種キャッシュレスポイントと交換可能な「エコハマPay」ポイント、または商品券で還元される。申請はオンライン、郵送で受け付ける。期間は12月26日まで(予算上限に達し次第早期終了)。

 詳細はキャンペーンサイト(左記の二次元コードから)、問い合わせはコールセンター【電話】045・900・4830。

市教委が入る横浜市役所

横浜市教委 教員のわいせつ事件裁判に職員動員で傍聴席埋める 一般を事実上締め出し

 横浜市立学校の教員による児童や生徒へのわいせつ事件の裁判で、市教育委員会事務局の職員に呼び掛け、傍聴席を埋めることで一般の人が傍聴できないようにしていたことが明らかになった。市教委は5月21日に会見を開き、5年前から傍聴の呼び掛けを行っていたことを認め、謝罪した。

最大50人

 発表によると、2019年と23、24年に行われた4つの事件の裁判で1回あたり最大50人の職員が呼び掛けに応じて傍聴していた。傍聴は被害者側からの要請を受け、子どものプライバシーへの配慮が目的だったと説明。5月7日に外部から傍聴に関する問い合わせがあり、その後の調査で事実確認したという。

 市教委は「一般の方の傍聴の機会が損なわれたことについて、大変申し訳なく思っています。今後は行わないことを徹底いたします」とコメントしている。

 

議長席で議事を進める鈴木氏

横浜市会 新議長に自民・鈴木太郎氏

 横浜市会は5月20日に本会議を開き、新たな市会議長に鈴木太郎氏(57)=自民党、6期・戸塚区=を選出した。同日、昨年6月から議長を務めていた瀬之間康浩氏(63)=自民党、6期・港南区=が辞職し、その後の選挙で鈴木氏が第54代議長に選出された。

 鈴木氏は銀行勤務などを経て2003年の市議選で初当選。21年から23年までは自民党会派の団長を務めた。

 同日午後の就任会見で鈴木氏は「市民の声に応えるため、行政に対する監視評価機能を果たすことはもちろん、議会の政策立案機能を十分に発揮し、行政とともに豊かな市民生活や地域活性化を実現していきたい」と抱負を述べた。その後、議長室で本紙の取材に応じ、自身が力を入れるDX化の推進について「市会のDX化は徐々に浸透しているが、AIの活用なども含めて議論してほしい」と述べた。

 副議長は引き続き、福島直子氏(67)=公明党、6期・中区=が務める。

 

 

ニューヨークにある国際連合本部を訪れた吉田さん(右から2人目)

「よこはま子ども国際平和プログラム」の活動 Webで連載開始

 横浜市内の小中学生が国際平和に関する活動を行う「よこはま子ども国際平和プログラム」の取組を伝えるコラムがWebメディア「横浜LOVE Walker」(https://lovewalker.jp/yokohama/)で5月15日にスタートした。

 同プログラムは国際平和に対する意識を高め、その大切さを広く世界に呼び掛けようと、市が1986年から実施しているもの。毎年、小中学生が参加する国際平和がテーマのスピーチコンテストを開き、上位入賞者がピースメッセージや募金をニューヨーク国連本部などに届けている。

 初回のコラムは昨年のコンテストで市長賞を受賞した戸塚区・品濃小学校6年(当時)の吉田愛さんがピースメッセンジャーとしてニューヨークを訪れ、国連事務次長らと会談した様子などが紹介されている。

 コラムは2025年3月まで全10回の予定。

横浜F・マリノス 初のアジア制覇を見届けよう。ららぽーと横浜でACL決勝ライブビューイング 5月25日25時キックオフ。チケット販売は18日24時〜

 クラブ初のアジアチャンピオンへ。横浜からエールを届けよう。

 横浜F・マリノスはこのほど、UAEで行われるAFCチャンピオンズリーグ2023/24決勝第2戦アルアイン戦で、ライブビューイングを開催することを決定した。会場は、横浜市都筑区の三井ショッピングパーク ららぽーと横浜内の「TOHOシネマズ ららぽーと横浜」。

 横浜F・マリノスは、5月11日にホーム日産スタジアムで行われた第1戦を2-1の逆転勝利で制し優勝に王手。25日の試合で引き分け以上となると、クラブ史上初のアジア制覇が決定する。

 そんな運命の一戦を横浜でともに楽しもうと、応援上映として開催される同イベント。スタジアムDJとしてサポーターにはおなじみの光邦さんも来場予定。「深夜のキックオフですが、周囲を気にせずに横浜F・マリノスを応援し、喜怒哀楽を周囲の仲間と共有できる空間です。アジアの頂点をともに獲るため、皆さまのご参加をお待ちしていおります」とクラブは呼びかける。

 開催日時は、5月25日(土)25時本編上映開始(開場24時以降順次案内予定)。※上映終了時間は、試合状況によって異なる。25時キックオフ前からは選手紹介映像などを放映予定。

 チケット料金は3,500円。購入方法は、TOHOシネマズ ららぽーと横浜 公式サイトでオンライン予約。販売開始は、5月18日(土)24時(5月19日0時)を予定。初回販売予定枚数が完売した場合は、上映スクリーンを追加し、二次販売を5月20日(月)24時(21日0時)に実施予定。そのほか詳細は、クラブホームページ(https://www.f-marinos.com/news/event/7112)へ。

活動するメンバー

科学の魅力 子どもに伝えるスタッフ募集 認定NPO法人「おもしろ科学たんけん工房」

 実験や工作で子どもに科学の楽しさを伝える活動を横浜市内で行う認定NPO法人「おもしろ科学たんけん工房」(柴田憲男代表理事)が理科推進スタッフ体験講座の受講生を募集している。

 同NPOは理科好きの子どもを育てながら、科学の面白さを共有しようと活動する。講座は主に高齢者や主婦が対象。

 6月16日(日)、8月18日(日)、9月22日(日)にある集合研修に参加し、活動内容や子どもとの接し方を学ぶ。個別実習も行い、アシスタントの役割を現場で体験する。申し込みは6月9日(日)まで。参加費3千円(別途実習参加費)。事前説明会を6月2日(日)に横浜市青少年育成センター(関内ホール内)で行う。同法人は「あなたの経験を次世代に伝えられる活動です」と呼び掛ける。

 詳細は同法人【電話】050・3577・5829。サイト(http://www.tankenkobo.com/)からも申し込み可能。

横浜市役所

横浜市 妊婦健診助成額5万円引き上げへ いじめ防止策も 約20億円の補正予算案

 横浜市は妊婦健診の助成額を5万円引き上げることなどを盛り込んだ総額20億3300万円の補正予算案を5月20日に始まる第2回市会定例会に提出する。

 妊婦健診助成額引き上げの事業費は16億8600万円。対象は、今年4月以降に健診を受診した市民。現在は母子健康手帳交付時、健診に使える補助券を8万2700円分渡しているが、これに5万円分を上乗せし、13万2700円分とする。市は今年度の申請者を約3万2千人と見込んでおり、10月に申請受付を始める予定。

 このほか、2020年3月に市立中学校でいじめを苦にした生徒が自死した問題を受け、再発防止に向けた学校体制の強化策に3億4700万円を充てる。

 現在、スクールカウンセラーが週1回派遣されている中学、高校、特別支援学校は9月から週2回の派遣となる。未配置だった特別支援学校9校にも週1回派遣する。不登校の生徒を支援するため、これまで80の中学校に配置されていた支援員を9月から全146校に派遣。悩みを抱えた子どもが教職員以外につながる環境を作っていく。

 

アプリの使用画面

ICT活用した子ども見守りサービス導入を横浜市が支援 実験結果発表、保育所に補助金も

 横浜市は5月14日、スマホやアプリなどのICTを活用した子どもの見守りサービスの実証実験結果を発表した。

 ICTによる子どもの見守りサービスは、保育所などの園外活動で子どもの置き去りや行方不明を防ぐため、市が導入を支援している。

 実験は今年2月から3月に市内の保育所など4園で行い、民間4社の製品を使用。子どもに装着した機器がBLE(近距離無線通信技術)やGPS(人工衛星からの電波による位置測定システム)の電波を発信する。保育士らがスマホなどの端末で子どもの位置情報を受信できるほか、一定距離以上離れると端末に通知、アラートが届き、置き去りや行方不明を防げるようにしていた。

 実験に参加した保育所からは「ICT機器を保育で活用する有効性を実感できた」との声が寄せられた。一方、事業者は「机上や社内実験ではあぶり出せなかった問題点や課題が明確になった」とし、今後の製品作りに生かすという。

 保育施設の見守りサービス導入には約20万〜30万円の費用がかかるが、国と市が1施設当たり16万円を補助金として支援し、導入を促進する。

 同実験は市こども青少年局、デジタル統括本部、経済局の3部署が連携し、市の課題と民間企業のデジタル技術をマッチングするプラットフォーム「YOKOHAMA Hack!(ヨコハマハック)」を活用して行ったもの。事業の詳細は「YOKOHAMA Hack!」ウェブサイト(https://hack.city.yokohama.lg.jp/)に掲載。

発売する大判ハンカチ

無印良品で横浜市内限定ハンカチを発売、売上は動物園支援に 5月17日から市内全店で

 株式会社良品計画は、無印良品の横浜市内の全24店舗で市内動物園(よこはま動物園ズーラシア、野毛山動物園、金沢動物園)で飼育する動物をモチーフにした大判ハンカチ(590円)を5月17日(金)から販売する。

 良品計画は横浜市と「感じ良い暮らしと社会」に関する包括連携協定を締結中で、今回の販売は子育て支援、環境・地域の課題に関心を持ってもらうきっかけづくりが狙い。

3600枚限定

 ハンカチは市内動物園が監修し、3600枚の数量限定。店舗ではモチーフとなった動物の写真や特徴を紹介する。売り上げの一部は動物園に寄付され、餌代や設備改善などに使われる。

 ズーラシアは6月22日(土)、金沢動物園は29日(土)にバックヤードツアーや動物のお面づくりワークショップを実施。今回のハンカチを持参して参加すると、オリジナルシールがプレゼントされる。希望者は無印良品のアプリ「MUJI passport」の「イベント一覧」の応募フォームから申し込む(5月17日から。先着順、定員になり次第終了)。詳しくは良品計画の公式サイト(https://www.ryohin-keikaku.jp/)で。

防がんMAP神奈川県版

神奈川県が「防がんMAP」作成 検診・治療など項目別に情報整理

 神奈川県は、がん患者やその家族が必要な時に正しい情報を入手できるツール「防がんMAP 神奈川県版」を作成し、4月30日から県ホームページで公開している。

 医師や医療従事者、がんを経験したサバイバーなどと話し合いを重ね、県内の情報を盛り込んだ。これまで防がんMAPは、一般社団法人「CancerX」が作成・公開した全国版はあったが、都道府県版は初。

 検診、治療といったカテゴリー別に整理した情報を、二次元コードを読み込むとすぐに入手できる。県版では卵子や精子を凍結保存する妊よう性温存、災害時の備えについても掲載している。

 県ホームページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/nf5/ganntaisaku/bouganmap-top.html)からダウンロードできるほか、県内33病院に設置されている「がん相談支援センター」、県のがん・疾病対策課=中区本町=、がんに関するイベントでも配布している。

 直近では5月25日(土)午前10時から午後6時、26日(日)午前10時から午後5時に、保土ケ谷区のイオン天王町1階催事場内の横山医院在宅・緩和クリニックのブースでの配布が決まっている。問い合わせは県健康医療局がん・疾病対策課【電話】045・210・5015。