青葉区版【11月14日(木)号】

青葉区制30周年 「次の30年を一緒に」 記念式典、盛大に

 青葉区制30周年記念式典が11月4日に青葉公会堂で行われた。当日は区民の他に数々の企画をしてきた区制30周年記念事業実行委員会(久保田実会長)や山中竹春市長、区選出議員団らが出席。神奈川県警察音楽隊の演奏もあり=写真、出席者全員で節目を祝った。

 1994(平成6)年11月6日、当時の港北区と緑区を4分割し、再編成して都筑区とともに生まれた青葉区。今年度は「未来へつなごう 青葉の魅力」をキャッチフレーズにさまざまな記念事業が行われてきた。

 記念式典は3部制で行われた。第1部では主催者を代表して久保田会長が、「青葉区誕生当時は人口25万人ほどだったが、現在は30万人を超えて人口が市内でも2番目の区になった。青葉区を心から愛し、まちづくりやコミュニティーの形成、地域での活動に取り組んだ先人、区民、関係者の尽力があってのこと」と感謝を述べた。

 続いて山中市長は「皆様が大切に地域の絆を育んできた風土や、より良い地域を作っていきたいと熱心な地域活動をしている思いこそが、青葉区30年の歴史を刻んできた原動力だ」と称えた。

 また、区制30周年記念事業実行委員会から防災啓発・訓練用品などが青葉消防署に贈られた。

 第2部の冒頭であいさつに立った中島隆雄区長は、区民意識調査で8割が区に対して愛着や誇りを感じていることを引き合いに出しながら、「青葉区の発展は地域、関係団体、企業、大学の力があってこそ。これからも住みつづけたい、住みたい、魅力あるまちであり続けるように皆様と力を合わせて取り組んでいく。次の30年を一緒に作っていきましょう」と呼び掛けた。その後、区の発展に尽力したとして青葉区連合自治会長会と東急(株)に中島区長から感謝状が贈られた。

 第3部は県警音楽隊の演奏が行われ、会場は大いに盛り上がっていた。

松井さんの絵日記『リユース』

環境絵日記 リユースの大切さ説き大賞 あざみ野第一小 松井さん

 横浜市内の小学生を対象に横浜市資源リサイクル事業協同組合が募集している「環境絵日記」の優秀特別賞29作品が11月4日に発表された。青葉区からは、あざみ野第一小学校の松井健士朗さん(5年)が最高位の「環境絵日記大賞」を受賞した。

 環境絵日記は、環境問題や環境保全について、子どもたちが家庭で話し合ったことや自分で考えた内容を絵と文章で自由に表現するもの。この取り組みでは、小学生の頃から環境に対する正しい知識や意識を身につけてもらうことを目的としている。

3786人の頂点に

 24回目となる今回は「たのしもう!SDGs」をテーマに作品を募集。市内3786人の児童から応募があった。

 松井さんが書いた作品の題名は『リユース』。夏休みに部屋の模様替えをした際に、不要になったタンスを活用する一連の流れを述べている。松井さんによると、タンスは父親と一緒に加工し、テレビ台にしたとのこと。絵も特徴的で、”リユース”の頭文字「R」をタンスに見立てて、父親が電動ノコギリで切っている風景を描いたという。過去に消しゴムを切って怒られた経験があるという松井さん。そうした経験から物を大事にする意識が芽生えたとのこと。

 環境絵日記に応募するのは今回で3回目。受賞の感想を聞かれると「嬉しい。この経験を生かして、すぐに捨てるのではなく、再利用することをこれからも心がけたい」と話した。担任の岡田秀亮教諭は、「こうした経験を周りの子たちにも伝えてほしい」と述べた。

 同小では、他にも佐伯心優さん(6年)と宮島司さん(2年)が優秀特別賞に輝いた。

 受賞作品を含め307点の作品は、11月16日(土)から24日(日)まで横浜市役所の展示スペースA・Bで展示される。

沖縄小林流空手道協会の昇段審査会で錬士六段を取得した 久保 貴英さん 桜台在住 42歳

空手の真髄、その手に

 ○…10月に沖縄小林流空手道協会の昇段審査会で錬士六段に昇段し、師範になった。六段になると、小林流を継いで道場を立ち上げることが可能に。来年4月に道場名を「志道館」に変え、再出発を果たす。空手に身を捧げ40年。六段という節目に「とても感慨深い。独立した意味がようやくできた」と胸をはる。

 ○…生まれは愛媛県だが、すぐに今も住む桜台に。みたけ台小、みたけ台中を卒業した。空手を始めたのは2歳の頃。「気が付いたら道着を着ていました」。小・中と別のスポーツをやったこともあったが、最終的には空手に落ち着いた。「生涯を通して学べるのが武道の良さ。人間としても成長できるのが魅力」。大学は空手の名門、拓殖大学に進学し、部では主将を務めた。卒業後、空手に加えて「琉球古武道(武器術)を学びたい」と単身沖縄へ。半年間、稽古に打ち込み腕を磨いた。

 ○…印象深い思い出は、空手家の中達也氏との会話だ。高校生の頃、学校のOBだった中氏が指導に訪れた。小・中でいじめに遭っていた経験から「自分は弱い」と思っていた久保さん。中氏に「僕は強くなれますか」と質問した。返ってきた言葉は「強くなれるよ!」――。「あの言葉があったから、引き下がらないと決意することができた」と振り返る。

 ○…34歳で区内に道場「手武館」を設立。小学校の体育館や地区センターを拠点にしつつ、以降1500人以上に空手と古武道を指導してきた。教え子が世界大会で入賞するなど、思い出もたくさんできた。今は「”本物”の空手と古武道の技術や精神を後世に」との思いを胸に稽古に励む。「師事している眞栄城守信(まえしろもりのぶ)先生と同じ無形文化財の保持者になりたい」と目標を語った。

「team 初対面」の浅野さん(左)と青木さん

まちのPR動画コンペ 中学・高校生が技術を結集 最優秀賞は初対面ペア

 中学・高校生が青葉区のPR動画を制作する、青葉区制30周年記念事業「まちのPR動画コンペティション」の最優秀・優秀作品表彰式が、11月4日の青葉区制30周年記念式典内で行われた。主催はイッツ・コミュニケーションズ(株)。

 青葉区の魅力を未来へつなぎ、若者のふるさと意識や地域の絆を深める目的で、区内在住・在学の中学・高校生を対象に行われた同コンペ。3人以上のグループまたは個人(応募者同士で編成)で「青葉の魅力発信」をテーマに動画を制作。全5組が参加し、それぞれ最優秀賞(1組)、優秀賞(1組)、奨励賞(3組)が授与された。

 最優秀作品は『まるっと一日、思い出だらけ』。軽快な音楽にのせて区内を巡る動画だ。制作したのは、市ケ尾高校3年の浅野太志さんと相模原中等教育学校3年の青木祐弥さんの個人応募者2人による「team 初対面」。「都市と自然が共存する、青葉の良さを詰め込んだ欲張りセット」と作品を語った青木さん。浅野さんは「青木さんの映像技術と郷土愛はすごく勉強になった」と話し、互いの知識や技術に学ぶところも多かったそう。今後も共同制作をしたいと口を揃えた。

 優秀作品の『快適なまち』を制作したのは、元石川高校放送部1年の佐藤竹琉さん、奥木隼人さん、品田黎さんによる「元石川 SOS 魅力発信隊」。青葉区のアクセスの良さを寸劇仕立てで紹介した。3人は「皆で作り上げたものが評価されて嬉しい、貴重な経験だった」と話していた。

 受賞5作品は11月末までYouTubeで公開されている他、12月29日(日)午後6時からイッツコムチャンネル11(地デジ11ch)で放送予定だ。

講演する阿川さん

阿川佐和子さんが講演 父、弘之さんの姿語る

 青葉区制30周年の記念講演会が11月7日に青葉公会堂で行われ、エッセイストで小説家の阿川佐和子さんが「作家の父と私」をテーマに語った。

 読書活動推進事業として区と山内図書館が主催した講演会。満席となるなど大盛況だった。

 佐和子さんの父、弘之さんは青葉区に居住していた作家。『春の城』『雲の墓標』『山本五十六』『志賀直哉』などの代表作で知られる。講演では佐和子さんが厳しかった父についてユーモアを交えながら語った。また、自身も中学生の時に越してきて、10代、20代を過ごした街、たまプラーザの思い出を話し、会場の質疑にも応じていた。

<PR>
青葉台でちょい呑み
青葉台でちょい呑み
商品券が当たる抽選会も
青葉台の飲食店を巡るちょい呑み企画「青葉台クルーズ2024」が、11月25日(月)から29日(金)にかけて開催される。青葉台駅が最寄りの青葉台、青葉台南、桜台の... (続きを読む)

融和の過程を表現 まちなかパフォーマンス

 たまプラーザ テラスの広場で11月9日、「まちなかパフォーマンス」が行われた=写真。

 子どもから大人まで地元住民が中心となってダンスや歌などを行う同パフォーマンス。2013年から「育ちあい」をテーマに「たまプラ一座まちなかパフォーマンスプロジェクト」(林月子代表)が実施しており、今回が6回目。当日は総勢175人が参加し、大勢の観客が集まった。

 タイトルの「Ubun(ウブン)tai(タイ)」は、南アフリカの共助の思想「Ubun(ウブン)tu(トゥ)」と音楽記号で人をつなげるイメージの「tie」、テーマである育ちあいから「ai」を組み合わせた造語だ。20分のパフォーマンスで日常に入り込む異分子と混乱、そして融和の過程を表現した。

 林代表は「10年前は小学生だった子どもたちが大学生になり、ウブンタイでは実行委員として企画から参加した。育ちあいが次世代へと引き継がれていることを実感している」とにこやかに語った。

チームえんちかの従業員と和やかに作業する金澤さん(左)

就労目指し、職場体験 障害者に働くイメージを

 東急百貨店たまプラーザ店で11月7日、障害者の職場見学・体験会が行われた。障害者の働くイメージ作りや障害福祉サービス事業所の支援充実を目的として、健康福祉局障害自立支援課が毎年実施している事業の一環。今年は市内で障害者を雇用する12企業・団体が協力し、障害福祉サービス事業所21カ所の利用者と支援員60人が参加している。

 当日、就労継続支援B型事業所「エキープ」(桜台36の10)を利用する金澤貴寛さんが、東急百貨店で様々な軽作業や付帯業務を担当する障害者雇用部署「チームえんちか」を訪問。従業員と共にサービス券の仕分け等を行った。エキープではバッグ等を作っている金澤さん。持ち前の器用さを発揮し、「コツをつかめた」と笑みをこぼす場面も。「今までの経験を活かせた。新しい技術が身に付いて嬉しい」と感想を語った。

 「日々の支援で手一杯で就労先との繋がり作りが難しい事業所もある。そのサポートにもなれば」と同課の筑後英津子さん。エキープの生活指導員、池小百合さんは「体験を繰り返すことで得るもの、変わるものがあると思う。このような機会がもっと増えてほしい」と話していた。

青葉台でちょい呑み 商品券が当たる抽選会も

 青葉台の飲食店を巡るちょい呑み企画「青葉台クルーズ2024」が、11月25日(月)から29日(金)にかけて開催される。青葉台駅が最寄りの青葉台、青葉台南、桜台の3商店会が共催する。

 3枚綴り3000円のチケットを購入し、28の参加店から任意の店を選んで、それぞれの店で1フード1ドリンクを楽しむことができる。さらにチケット番号から36人に総額18万円分の商品券があたる抽選会も12月8日(日)に実施される。

配信予定の動画の一幕

青葉消防署 プロレスと熱いタッグ 動画で火災予防呼びかけ

 横浜市消防局と全日本プロレスの「共創」プロジェクトがこのほど始動。青葉消防署と全日本プロレスがタッグを組み、エンターテイメント性を活かした防災の啓発活動に取り組んでいる。

 青葉区内に道場を構え、地域貢献に力を入れる全日本プロレスからの働きかけをきっかけに実現した同プロジェクト。第1弾として、日常に潜む火災のリスクと予防策をレスラーが紹介するショート動画が、11月6日からインスタグラムの同局公式アカウントで順次配信されている。中心になってプロジェクトを進める元石川消防出張所の池田拓真所長は「ターゲットは子育て世代。住宅火災は少しの注意で防げるものも多い。子育てで忙しいからこそ意識を高める契機になれば」と話す。出演、演出など動画は同署職員全面協力のもと撮影された。

 配信は毎週水曜日午前10時。住宅用火災警報器やたばこ火災等、テーマごとに全5本、毎回違うレスラーが登場する。6日の動画では芦野祥太郎選手がコンロ火災について紹介している。視聴は左の二次元コードから。

15年の時を超え、手紙届く 夢のなしかちゃん便

 青葉区制15周年事業として、保護者から子どもに宛てた手紙640通を預かり、30周年を迎えた今年発送する「夢のなしかちゃん便」。11月3日の区民まつりで発送セレモニーが行われた。

 特設ステージの檀上で2009年から15年間預かっていた手紙を中島隆雄区長から発送のお願いとともに青葉郵便局の尾崎光晴局長に手渡した。

 また、実際に手紙を預けた母親の大木しのぶさんと、宛先である高校1年生の悠冬(はると)さん=写真=が登壇し、手紙を中島区長から直接受け取るセレモニーも。しのぶさんは「当時息子は1歳ちょっと、ベビーベッドで寝ている時期。やっとお昼寝をしてくれた、その間に慌てて手紙を書きました」と振り返り、子育ての思い出を語りながら「毎日がキラキラしていました」と語った。悠冬さんは「いろんな気持ちを持って接してくれたんだなと心が温まりました。一生の宝にしたい」と喜んでいた。

 手紙には、両親から愛されて生まれてきたことを伝える内容や思春期を迎えた息子へのメッセージ、親子3人の写真などが入っていたそう。しのぶさんは「15年間、手紙のことが気になっていたので無事に渡せてよかった」と話していた。

詳細・申込はこちらから

第2回 スポーツチャレンジ教室 11月23日、桐蔭横浜大学

 第2回桐蔭スポーツチャレンジ教室が11月23日(土)、午前8時45分から11時30分まで行われる(受付8時)。会場は桐蔭横浜大学(青葉区鉄町1614)。

 小学生を対象に行われる同イベント。大学生と一緒に様々なスポーツに挑戦できる。種目は野球、サッカー、陸上、柔道、剣道、バスケットボール、ボッチャ、コーンホールなど。初心者でも経験者でも、楽しめる内容となっている。参加には、引率者が必要。

 また、スペシャル企画としてJリーグ内定学生選手との撮影会も。

 参加費は小学生1人につき500円(保険料込み)。事前申込制のため、左記二次元コードから申し込みを。締切は11月18日(月)正午まで。

 (問)桐蔭横浜大学トランジションセンター大学事務室【電話】045・975・2100

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
学習ダッシュボードの使用風景

児童生徒26万人のビッグデータから心の変化を捉え、ケアにつなげる「横浜モデル」始動 小中学校で不調を可視化

 横浜市は11月7日、全国最大規模となる児童生徒約26万人の教育ビッグデータを活用し、子どもの心の変化を捉え、不調をケアする取り組み「横浜モデル」を開始すると発表した。

 科学的根拠に基づく学びの実現や教育内容の充実を図ろうと、2024年6月に導入した学習ダッシュボード「横浜St☆dy Navi」を活用する。

毎朝「心の様子」を5段階評価

 児童生徒は毎朝の登校時、心の様子を「よい」「すこしよい」「ふつう」「すこしわるい」「わるい」の5段階評価で入力する。収集されたデータは学校側に伝えられるほか、市と共同研究契約を結ぶ横浜市立大学の研究チームにも共有され、医療の専門的知見からケアや診察の必要性などを分析する。

 市内の小中学校483校で9月、10月に収集した約500万件のデータでは、「よい」と「すこしよい」の回答は合わせて63.4%で、「すこしわるい」と「わるい」は合わせて7.3%だった。

モデル校で新機能追加

 市は11月22日から小学校1校、中学校1校のモデル校を設置し、「横浜St☆dy Navi」をアップデートする。新たに実装する「こころの温度計」に毎日の心の状態を0〜100の数値で示してもらい、よりきめ細かく、継続的に子どもの心の状態を把握する。

 さらに、月1回「こころの定期健診」として、20問程度のアンケートを実施。幸福度や抑うつ状態を把握し、データとして可視化していく。「横浜St☆dy Navi」を使ったAIチャット相談、メタバース空間内でのバーチャル相談なども行い、状態に応じてケアする。

 市は11月21日に教職員、横浜国立大学、横浜市立大学、民間企業などが参加する「第2回横浜教育データサイエンス・ラボ」を開き、「横浜モデル」の期待や課題について議論する予定だ。

配布されるステッカー

「脱炭素取組宣言」を応援 横浜市がステッカー配布 中小企業に呼びかけ

 横浜市は中小企業の脱炭素化を進めようと、今年6月に「脱炭素取組宣言」を開始し、このほど、宣言をした店舗などに掲示できるステッカーとシールを作成して配布を始めた。

1900事業者参加

 脱炭素取組宣言は、市内に事業所や拠点を持つ事業者が脱炭素化への取り組みを宣言する制度。11月中旬までに約190事業者が宣言を行っている。市は市内企業の99・6%を占める中小企業の脱炭素化をさらに後押ししようと、ステッカーなどを作成した。

 ステッカーは直径11cmの円形で、1事業者につき2枚まで。シールはA4サイズで1事業者に1枚配布。ロゴマークとともに「脱炭素取組宣言」「脱炭素化の取組をしています」などと書かれている。

 宣言は市のサイトにある専用フォームから行うことができ、所要時間は約5分。事業所や施設単位での宣言も可能。宣言をした事業者は、温室効果ガス排出量の見える化などに取り組むことで、「横浜市中小企業融資制度」の融資を受ける際に、信用保証料の一部助成を受けられる。また、省エネ診断の受診費用補助などの利点もある。

 市経済局は「ロゴマークは脱炭素化への意識の高い事業者の目印」としており、宣言への参加を呼びかける。問い合わせは同局【電話】️045・671・4236。

多くの関係者が詰めかけた会場

「命を自分で守れるように」 防災プロジェクト報告会

 防災用品の製造販売を行っている(株)ペガサス=港北区=と横浜市は共創事業として中学生への防災教育「はまっ子防災プロジェクト」を実施している。11月8日には今年度の報告会がワークピア横浜で行われた。

 プロジェクトは中学生向け副読本「はまっ子防災ガイド」等の教材セットを製作、公立中学校の1年生全員に無料で提供することが柱。今年度で3年目となり、全学年分7万8000人に届けた計算になる。教材セットは地元企業の協賛金で賄われており、今年度は163社が協力している。

 報告会では協賛企業や下田康晴教育長ら市教育委員会関係者、行政関係者などが多数出席。収支報告などが行われた。

 同社の吉川元宏代表取締役は「若い世代が防災の知識と認識を高める必要がある。オール横浜の連携により、子どもたちが自分の命を自分で守れるようになる未来を培っていきたい」と語った。

緑山マルシェ 11月24日、緑山スタジオ

 「緑山マルシェ 感謝祭2024」が11月24日(日)、TBS緑山スタジオ(青葉区緑山2100)で行われる。午前11時30分から午後2時30分(1時50分最終入場受付)。

 (株)緑山スタジオ・シティが敷地を一般開放。弁当や菓子、雑貨など11団体が出店する地産地消マルシェの他、ブンブンごまなどを作る木工ワークショップ(500円)、桐蔭学園小学校チアダンス部のパフォーマンス(1時/2時)など盛りだくさんだ。TBSの人気キャラクター「Boona」と「ワクティ」との記念撮影タイムやダンスもある。

ペアツリー点灯式 軽トラ元気市も

 美しが丘公園自由広場で11月17日(日)、ペアツリーイルミネーションの点灯式が午後4時45分から5時まで開催される。

 高さ25ⅿのヒマラヤ杉2本をライトアップ。当日は1時から6時15分までダンスやコーラスなども。3時45分から500人に光るブレスレットを配布。野菜などが並ぶ軽トラ元気市も同日開催。9時から6時30分まで。

 なおツリーの点灯時間は5時から10時まで。期間は来年2月末日まで。

 

10月28日から11月3日の区別の定点当たりの患者報告数

インフルエンザ 横浜市内で流行期に 衛生研究所はワクチン接種呼び掛け

 横浜市内でインフルエンザの流行が始まっている。11月7日に発表された「横浜市インフルエンザ流行情報2号」によると、市内153カ所の定点医療機関から報告された2024年第44週(10月28日〜11月3日)の定点あたりの患者報告数は、横浜市全体で1.12となり、流行開始の目安となる1.00を上回った。

 市内の定点あたりの患者報告数は、8月下旬以降、緩やかな増加傾向が続いていて、第43週(10月21日〜27日)に1.07と、流行開始の目安を超えたため、横浜市衛生研究所が「インフルエンザ流行情報1号」を発表していた。

既に学級閉鎖も A型が約98%占める

 年齢別では15歳未満の報告が全体の48.7%で、学級閉鎖などを行っているのは小学校8校。

 迅速診断キットの結果は、A型97.6%、B型2.2%、A型・B型ともに陽性0.2%で、A型が多く検出されている。

適度な換気、湿度50〜60%の確保を

 同研究所の担当者は「咳エチケットや正しい手洗いなどの基本対策のほか、免疫がつくまでの期間を考えると、流行ピークが予想される前の12月中旬までにワクチンを接種するのが理想」と話す。「寒い季節ですが、適度に換気すること、室内の湿度を保つことも感染予防になります」とし、厚生労働省が推奨する50〜60%の湿度を保てるよう、エアコンや加湿器を上手に利用してほしいと呼び掛けている。

区民交流センターまつり 田奈で11月23日開催

 第18回区民交流センターまつりが11月23日(土)、青葉区区民交流センターと田奈駅前広場(田奈町76)で行われる。午前10時から正午。

 ステージでは吹奏楽や詩吟、コーラスなど10団体の発表の他、区制30周年特別企画として横浜都筑太鼓のパフォーマンスも。広場では地場野菜や菓子の販売、骨密度測定、ワークショップ、お茶席などが出店する。

 さらに、今年も会場内で出張フードドライブを実施。各家庭で使いきれない未使用食品を回収する。提供できるのは【1】未開封【2】賞味期限2カ月以上【3】常温保存できるもの。青葉国際交流ラウンジでは活動紹介のパネル展示なども行われる。

「仏垂般涅槃略説教誡経(仏遺教経) 伝道元筆」の巻頭(提供:宗教法人大本山總持寺)

總持寺の写経などが横浜市指定文化財に

 横浜市は宗教法人大本山總持寺(そうじじ)=鶴見区=が所有する宗祖である道元(1200〜1253)の直筆とされる写経など3件を市指定文化財に指定することを11月7日に発表した。

 指定が決まったのは、總持寺の「仏垂般涅槃略説教誡経(ぶっすいはつねはんりゃくせっきょうかいきょう)(仏遺教経(ぶつゆいぎょうきょう))伝道元筆(でんどうげんひつ)」と東漸寺(とうぜんじ)=磯子区=の「木造釈迦如来(もくぞうしゃかにょらい)および右脇侍像(みぎきょうじぞう)」、西教寺(さいきょうじ)=南区=の「西教寺本堂(さいきょうじほんどう)」の3件。

道元の貴重な直筆

 「仏垂般涅槃略説教誡経」は、道元の自筆写経と伝承されている。總持寺が600年以上大切に保管してきた貴重な資料で、道元の自筆本が少ない中、高い価値があると評価された。

中世彫刻の特徴的形式

 「木造釈迦如来および右脇侍像」は、神奈川県指定重要文化財の「釈迦堂」が建築されたと考えられる1301年に近い時期に作られた。鎌倉周辺地域の中世彫刻の特徴的な形式が見られるなど、市の美術史、文化史にとって貴重な作品とされた。

近代的な鉄筋コンクリート造り

 「西教寺本堂」は、関東大震災の復興事業で1931年に再建された建物。鉄筋コンクリート造りながら、伝統的な浄土真宗本堂の意匠が取り入れられており、近代的な寺院建築の貴重な実例として評価された。

 決定は横浜市文化財保護審議会の答申を受けたもの。3件が正式に指定されるのは11月25日。市歴史博物館=都筑区=では来年2月8日から3月16日まで、「横浜市指定・登録文化財展」を開催予定。

ライトアップされた市庁舎(11月8日撮影)

ベイスターズ日本一で市庁舎などブルーにライトアップ

 横浜DeNAベイスターズが26年ぶりに日本シリーズを制して日本一になったことを受け、市内の施設がチームカラーのブルーでライトアップし、祝福している。

 市庁舎は11月10日までの午後5時から10時まで実施。ほかにも、横浜マリンタワーや日産スタジアムなども10日までライトアップを行っている。

日本一決定後、大喜びする横浜スタジアムの外に集まったファン(11月3日)

ベイスターズ日本一パレード 横浜市「話せる内容ない」 一部で11月30日開催報道

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが11月3日に日本シリーズを制し、26年ぶりの日本一になったことを受け、今後、パレードの開催に注目が集まる中、横浜市は7日の市長会見で「現時点で話せる内容はない」との認識を示した。一部報道で球団側が30日にパレードを実施する方向で調整していることが伝えられ、記者から山中竹春市長に質問があり、にぎわいスポーツ文化局の担当者が答えたもの。担当者は「今後、チームから発表があると思う」と述べるにとどまった。

市庁舎をブルーにライトアップ

 市は8日から10日の午後5時から10時まで、市庁舎をベイスターズのチームカラーであるブルーにライトアップする。

ランドマークタワーの「SPARK TREE」の前に立つ尾上松也さん©Disney ©Disney/Pixar ©MARVEL © & ™ Lucasfilm Ltd.

みなとみらいのツリー点灯式に尾上松也さん、パリ五輪金メダル・吉沢恋選手 ランドマークタワーとマークイズ

 横浜ランドマークタワーとMARK IS(マークイズ)みなとみらいで11月6日、クリスマスツリーの点灯式が開催された。ランドマークタワーには歌舞伎俳優の尾上松也さん、マークイズにはスケートボードのパリ五輪金メダリスト・吉沢恋(ここ)選手が登場し、会場を盛り上げた。

ディズニーなど4つの世界

 同日から始まったホリデーイベント「YOKOHAMA MINATOMIRAI WINTER HOLIDAY 2024-2025」では、ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズの4つの世界を音と光で表現したツリーが施設を彩る。

 ランドマークタワー1階に設けられた「SPARK TREE」の点灯式に参加した尾上さんは、12月6日公開のディズニー・アニメーション映画「モアナと伝説の海2」でマウイ役の声優を務める。映画について「家族や友人と見てほしい」と語り、高さ約12mのツリーが点灯すると「とても美しい」と笑顔を見せた。ツリー点灯は午前7時から午前0時まで。映像に合わせてツリーが輝く光のショーもある。

「アナ雪」をイメージ

 マークイズでは「アナと雪の女王」をイメージした「FROZEN CRYSTAL TREE」が1階に登場した。吉沢選手は白を基調にしたストリートファッションで登場。スケートボードの魅力について聞かれると「スポーツとしてだけではなく、みんな一緒に仲間として滑っていて、高め合っていけるのが良いところ」と話した。ディズニーのキャラクターではラプンツェルが好きだといい、「自分の道を悔いのないように進んでいく点が共感できる」と力強く語った。子どもたちと一緒にツリーの点灯ボタンを押し、ライティングショーを見終えると、「音楽もあってめちゃめちゃ楽しめました」と喜んでいた。ライティングショーは午後4時から11時までの毎時00分と30分。

 マークイズ前のグランモール公園のイルミネーションには、「アナと雪の女王」のキャラクターオーナメントが装飾されている。イベントの詳細は公式サイト(https://yokohama-minatomirai-christmas2024.com/)で。

あおばマルシェ 11月は会場を拡大

 毎月第3木曜日に青葉区内で採れた新鮮な農産物などを直売する「あおばマルシェ」。11月は21日に行われる。

 11月は地産地消月間であることと、青葉区制30周年を迎えた記念に会場を拡大。青葉区役所1階の区民ホールに加え、屋外の区民広場(区役所と公会堂の間)で開催される。時間は午前11時30分から午後3時。売り切れ次第終了、少雨決行。

 区民ホールでは野菜や米の他、グルテンフリースイーツなどが並ぶ。区民広場ではキッチンカーが登場し、弁当やホットドッグ、ピザなどが販売される。

 当日は屋内外の両会場を回り、アンケートに回答すると栽培キットのプレゼントもあり。問い合わせは青葉区区政推進課まで。【電話】045・978・2216

加藤悠院長

「流涙(涙目)について」 コラム【40】 悠先生のちょっと気になる目のはなし

 乾燥が強くなるこの時期はドライアイの方にとって辛い時期ですが、反対に流涙(涙目)で悩まれている方も年間を通していらっしゃいます。

 流涙は眼から涙が溢れることで、見えにくさや不快感、眼周囲の皮膚炎などを起こします。しかし、一口に涙といっても結膜炎などが原因の場合は、目やにが液状になり涙のように感じることがあるので、その場合は結膜炎の治療を行います。

 これとは別に、"本当の涙"が原因の流涙で多いのが結膜弛緩と涙道閉塞という病気です。結膜弛緩は白目(結膜)が、主に加齢などで張りがなくなり、そこに涙が溜まるのが原因です。根本治療を行う際は手術で結膜を形成します。

 また目頭には上下に小さな穴があり、涙は通常、眼表面を潤した後にそこから吸収されて涙道という細いトンネルを通り鼻に抜けます。その涙道が狭くなったり、詰まることで涙が溢れてしまう病気が涙道閉塞です。こちらも加齢が原因となることが多いですが、まれなケースとして抗がん剤の全身投与で涙道閉塞を起こすことなどもあります。どのケースにおいても手術が必要になるのですが、内容としては涙道に細いチューブなどを挿入して涙道を拡張したりします。

 涙は少なすぎても多すぎても不快感や視機能低下の原因となるのです。

 市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)