旭区・瀬谷区版【1月23日(木)号】
雛野あきさん(左)と御厨亮さんによる演劇の一幕=撮影(写真):菅原康太さん

旭区左近山 団地を演劇で表現 歴史や生活を後世へ

 旭区の「左近山アトリエ131110」で1月18日、団地で暮らす人たちの営みを演劇で表現する「演劇版 団地のこえ」が上演された。企画、脚本、演出を行った、劇作家で美術家の私道かぴさん(32)は、「住民たちの生活や歴史を後世に残したい」という思いで、左近山団地の住民に、それぞれが持つ経歴を取材。その話を元に劇を作り上げた。

 「団地です!」――。

 団地の建物に扮した演者の一声で上演。「団地」のガイダンスから始まり、団地に移住した夫婦の暮らしが、2人の演者によって描かれた。生活スタイルの変化、バス増便を実現するための住民運動、高齢者が集まれるコミュニティカフェの開設など、住民たちの営んできたこれまでの暮らしや活動が1日限りでよみがえった。

 私道かぴさんは「取材して伝わってきた左近山の住民たちの前向きな明るさを表現した」と説明する。

 また、劇には左近山の要素を取り入れる工夫も凝らした。劇中で使用する自然音は、左近山団地内で収集。団地内にある「とみた洋品店」の靴下を演者の衣装に使用した。

 上演会を鑑賞した、左近山在住の40代女性は「左近山の自然な暮らしが伝わってきた。自分のようにここでの生活が心地いいと感じている先達がいることが伝わり、誇らしいと思った」と感想を述べた。

住み込みで取材

 私道かぴさんが団地をテーマにした作品を制作したきっかけは、「祖母が団地に住んでいたこともあり、団地に興味があった」ことだった。兵庫県出身で左近山団地は知らなかったというが、取材のために2023年に1カ月ほど住み込み。3歳から99歳まで、約100人の住民から聞き取りを行い、各々のストーリーをテキストとしてまとめた。

 テキストはリーフレットとして配布したほか、2024年1月から2月にかけて、抜粋したテキストを左近山アトリエ13110で展示した。

 作品は反響を呼び、劇として見たいという声があり今回の上演につながった。私道かぴさんは「住民たちが作り上げてきた文化を形として残すために、力になり続けたい」と今後の表現活動に意欲を見せる。

横浜市 地域交通拡充へ積極支援 導入検討期間の短縮図る

 横浜市は市民の公共交通空白地帯での移動環境整備を目的に、地域交通の新たな制度を今年4月から導入する。いわゆる「プッシュ型」で積極的な支援を行うほか、高齢者の外出促進を目的に敬老パスの補助対象拡大などが予定されている。

 横浜市は2007年から「地域交通サポート事業」として、既存バス停から自宅までが遠い地域などで、生活に密着した地域交通導入に向けた地域の主体的な取り組み(移動手段の確保や持続可能な運行)への支援を行ってきた。

 これまで市内17地区で本格運行に結び付いたが、あくまでも地域の主体的な取り組みを前提としたものだったため、機運の高まりから運行まで4年ほどかかったケースや担い手不足による活動停滞、また採算確保が見込めず本格運行に至らないなどの課題があったという。

 そこで今回、これまでの事業に代わるものとして4月以降に制度の一新を決定した。

行政プッシュ型

 新制度のキーワードは「プッシュ型」。地域への意向確認や運行計画の提案などを地域主体から行政発信で地域に行うようにする。

 具体的には鉄道駅から800m、バス停から300m以上離れた地域を公共交通圏域外と定義し、そのうち面積の大きい50地区程度を優先的に取り組みを進めるエリアとし、地域の自治会町内会などに地域交通導入の意向を確認していく。市ではこれにより導入検討期間を従来より1〜2年短縮することを見込んでいる。

敬老パスと連携も

 本格運行に至った際の運行経費を年間600万円を上限に補助し、ボランティアへの謝礼も支援内容に加える。また、タクシー業者等が運行する地域交通でも敬老パスによる運賃割引ができるよう検討している。

 市では本格運行経費の市費負担を最大年間3億円と想定。都市整備局では「補助に頼らない継続運行のために、利用啓発の周知などは行っていきたい」としている。

心の病を抱えた人を支援し、設立30周年を迎えたNPO法人木々の会の理事長を務める 川田 剛(たけし)さん 旭区鶴ヶ峰在勤 68歳

その”溝”を埋めていく

 ○…精神障害者の居場所作りや、グループホームを運営する「木々の会」の3代目理事長を務める。30年前の法人立ち上げから関わり、障害者に対する偏見という”溝”を埋めるべく尽力してきた。「当法人のスローガンは”地域とともに”。利用者が家族だけではなく、住民とも関わることで、障害への理解を広めようと活動してきました」と、これまでを振り返る。

 ○…埼玉県出身。両親と脳性麻痺のある妹の4人家族で育った。「妹とは生活のリズムが違うし学校も別。どこか距離があるように感じていました」。大学では理工学を学んでいたが、身体障害者のドキュメンタリー映画を視聴したことが人生の岐路に。「懸命に生きる人々の姿を見て妹のことを改めて思い出し、障害者のために何かできないかと考えました」。深く知ろうと、障害者を支援するレクリエーション団体に参加。知識を得て行く中で福祉の仕事に携わろうと決め、同じ大学の医学部保健学科へと学部を変えた。

 ○…昔から楽器が好きで、これまではギターや太鼓などに挑戦。最近では、ウクレレを習い始め、法人の音楽サークルにも所属している。「理事長になってから、利用者と交流できなかったので、音楽を通じて機会を持てて嬉しい」と笑顔を見せる。

 ○…障害者を支援する仕組みはかつてに比べ格段に整った。一方、当事者は「サービスを受ける側・対象者」として見られることで、自尊心を無くしたり、生きる意味を見出しづらくなったりしているとも。「どうやって生きていくかのか。その答えを追うことが豊かな人生につながると思うんです」。施設での活動を通じて、利用者が”自分の生きる目的”を見つけて欲しいと切に願う。

周囲が暗いこともあり、目立つイルミネーション

イルミで地域に彩り 放デイの子どもが飾り付け

 瀬谷区阿久和南の放課後等デイサービス事業所「ラウレアビレッジあいりんハウス」の子どもたちが飾り付けたイルミネーションが、地域に温かな光を灯している。

 暗い道路沿いで煌々と輝くイルミネーション。同ハウスの園庭にあるヤシの木やフェンスに電飾がびっしりと飾り付けられており、その存在感がひと際目立つ。

 放課後等デイサービスは、子どもたちの生活能力や集団生活への適応力などを向上させるための支援施設。2019年に開所した同ハウスでは、22年から地域交流も兼ねてイルミネーションを始めた。1年目と2年目は職員らが中心で、子どもたちは手伝いをする程度だったものの、今シーズンから本格的に参加。箱を持ち運んだり、電飾を一緒に飾り付けるようになったという。

 「先生のお手伝いをしながら飾りました」と菅原大夢(ひろむ)さん(小学校3年)。浦野千尋さん(高校3年)は「イルミネーションがきれいに光るところが好きです」と話す。施設長の梅澤愛里さんによると、毎年の飾り付けを楽しみにしている近隣住民もいるそうで、「地域の方々に事業所を身近に感じてもらえれば」と期待を寄せる。

 ライトアップは日没から午後6時25分頃まで。ソーラー電池を使用しているため、日中の天候によっては点かなかったり、点灯時間が前後することもあるという。平日の5時30分頃から6時25分頃までの1時間は園庭で見学できる。期間は2月16日(日)まで。問い合せは同ハウス(瀬谷区阿久和南3の39の9)【電話】045・744・7621。

焚き上げに使った火で餅を焼く南本宿小学校の児童ら

社会福祉法人 清正会関係者や小学生が参加 無病息災願いどんど焼き

 旭区万騎が原の(福)清正会で1月17日、小正月の伝統行事「どんど焼き」が開かれた。

 どんど焼きとは、年末年始に飾った門松飾りなどを持ち寄り焚き上げることで年神様を見送り、五穀豊穣や家内安全、無病息災を願う行事。同法人では伝統を関係者にも経験してもらおうと、コロナ禍を除き20年以上続けてきた。

 当日は、同法人が運営する特別養護老人ホーム「グリンサイド清盛(セイジョウ)」のスタッフや利用者、「まきが原愛児園」の園児ら、さらに「南本宿小学校」の児童らも参加。各施設で使われた正月飾りなどを焚き上げた後、同じ火を使って篠竹に刺しただんごをあぶって食べ、1年間の無病息災を願った。

 同法人の清水満正理事長は、「最近は地域の伝統行事が少なくなっているように感じる。当法人では、これからも日本の文化に親しんでもらえるよう実施していきたい」と語った。

ファンの前で談笑する三嶋選手(左)と平田さん

あじさいプラザ ベイ投手らトークショー

 瀬谷区のあじさいプラザで1月11日、横浜DeNAベイスターズの三嶋一輝選手(34)と、同チームアナリストの平田真吾さん(35)によるトークショーが行われた。

 三嶋選手と平田さんは、同チームにそれぞれ2012年と13年に入団し、投手として活躍。平田さんは23年にアナリストに転身したが、ドバイのプロ野球リーグに参加するなど、現役生活を続けている。

 二人のトークショーは、平田さんの大ファンだという同館の桝田美舟館長がオファーし、平田さんと仲がいいという三嶋選手も交え昨年1月に初開催。好評だったこともあり、2回目の開催となった。

 当日は、観客からの質問に答えるコーナーが設けられた。「回転数の多いストレートを投げるコツは?」と問われ、三嶋選手は「遠投で身体を大きく使い、加えて手首を柔らかく使う練習が大事」と熱弁した。

 「対戦して一番嫌だと思った打者は?」と問われると、平田さんは川端慎吾選手と答え「ファールで粘られ、ヒットやフォアボールで出塁されることが多かった。もう粘らないでと思っていた」と笑いも交えながら打ち明けた。

 最後に今後の意気込みを問われ、三嶋選手は「今年は勝負の1年となる。応援をお願いします」と、平田さんは「2月にドバイに行くので、応援してほしい」とファンの前で語った。

タスクくん(上)とセキュアちゃんを紹介する明子さんと吉田署長

旭警察署 2頭で”まもるゾウ” マスコットキャラを発表

 旭警察署(吉田善成署長)はさきごろ、同署のマスコットキャラクター「あさひまもるゾウ」の”タスクくん”と”セキュアちゃん”を発表した。

 同署は創立150周年を迎えた県警を地域から盛り上げようと、昨年6月に署員や関係者に向けキャラクターを募集。スクールサポーターとして同署で働く大宮明子さんと、次女の大宮佳さんは旭区の地形や、よこはま動物園ズーラシアでインドゾウを飼育していることなどから、象のキャラクターを作成して応募。最終的に集まった4キャラクターで投票が実施され、最多得票で選ばれたという。

 「区の花であるアサガオを鼻にデザインするなど、旭区らしさにこだわりました」と話す明子さん。旭地区警察官友の会(古野奨会長)から同署に寄贈された広報用バックボードにもデザインされており、今後は同署の広報紙などにも記載される予定。

 「警察のキャラクターとして地域の皆さんに親しんでもらえれれば」と明子さん。吉田署長は、「可愛らしくデザインしてくれてありがたい。マスコットを活用し、地域の治安維持に尽力していきたい」と語った。

同園で飼育するツシマヤマネコ(上)とテングザル=提供:よこはま動物園ズーラシア

ズーラシア 希少動物保全園に認定 繁殖や情報発信に努め

 旭区上白根町のよこはま動物園ズーラシアがこのほど希少な動物種保全の取り組みが評価され、「認定希少種保全動植物園等」に認定された。

 同制度は、希少種の保護や増殖について、一定の基準を満たす動植物園等を環境大臣が認定するもの。2018年に始まり、24年12月27日現在で22の施設が認定されている。横浜市立動物園としては、金沢動物園に続く認定となった。

 同園で認定の対象となっている動物種は、コウノトリやツシマヤマネコなどの「国内希少野生動植物種」が4種で、マナヅルやテングザルなどの「国際希少野生動植物種」が27種だ。

適切なペアを

 これまで、ツシマヤマネコの人工繁殖、テングザルに対する繁殖や生息地支援の取り組みが行われてきた。

 同園の担当者によると「遺伝的な多様性に考慮した適切なペアをつくるために、定期的に新たな個体を迎え入れることが不可欠だが、そのような個体を確保しながら計画的に繁殖に取り組むのは非常に難しい」という。

啓発を続ける

 「残念ながら、国内にすむ野生動物のなかにも多くの希少野生動物種が存在する」と同園の担当者は話す。

 そのような状況を来園者や多くの人に伝えるべく、動物が生息する自然環境に関する情報を来園者などに伝え、関心を深めてもらう取り組みを行ってきた。「動物種の生息状況が少しでも改善するような取組を続けていきたいと考えている」と今後を見据える。

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展示作品の一つ「自然の中で過ごす猫〜四季を通して」と、創作した生徒

国際園芸博777日前 中学生の絵画、市庁舎に メインテーマを表現

 2年後に旧上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)で行われる「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)の開催777日前に合わせて、市内中学生による絵画展が1月25日(土)から31日(金)まで横浜市庁舎=中区で行われる。

 1月31日に開催まで残り777日となるグリーンエキスポ。展示期間中は市内92校の中学生がメインテーマ「幸せを創る明日の風景」を踏まえて創作した、自然との調和や住んでいる地域の美しさに関する絵画が並ぶ。サイズはA1とA2と大型で、その数は100点を超える。

 会場は市庁舎1階の展示スペースAとロビー。午前7時〜午後11時30分(初日は2時開始。最終日は5時終了)。横浜市では「生徒たちの様々な思いに触れ、『幸せを創る明日の風景』について考えてみませんか」と呼びかけている。

二俣川駅では白バイの乗車体験が実施された

旭・瀬谷警察 緊急通報への理解促進 110番の日に啓発

 1月10日の「110番の日」に合わせて旭・瀬谷各区の警察署が、主要駅で啓発キャンペーンを実施した。

 事件や事故などを警察に緊急通報するための「110番通報」。対応できる回線には限りがあるが、昨年県内の警察に寄せられた約100万件の通報のうち、3割が緊急性のない内容だった。そのため、同キャンペーンでは適正利用を住民に向けて訴えていく狙いがある。

 二俣川駅で開かれたキャンペーンでは、旭警察署(吉田善成署長)や(一社)神奈川県警親会旭支部のメンバーら、さらに旭区のマスコットキャラクター「あさひくん」も参加。駅利用者に向けて110番の適切な利用をよびかけたほか、子どもを対象にしたミニ白バイの乗車体験なども開かれた。

 同署担当者は、「相談事や照会は最寄りの交番か警察署へ。または#9110へ連絡を」と話した。

振り込まセンジャー登場

 三ツ境駅で開かれたキャンペーンでは瀬谷警察署(吉田明弘署長)や瀬谷区役所職員らが参加。県警の振り込め詐欺防止キャラクター「『絆』大使振り込まセンジャー」も加わり、駅利用者に110番の適正利用のほか、闇バイト犯罪や特殊詐欺への警戒を促した。

 吉田署長は「瀬谷区内では、刑法犯の認知件数や交通事故は減少傾向にある。安心安全な地域を、今年も皆さんと協力して作っていきたい」と語った。

村上大臣(中央左)に要望書を手渡す川口氏(同右)。左から田中氏、古川直季総務大臣政務官、2人おいて鈴木議長、竹野内氏(横浜市提供)

「特別市」法制化 国に要望 市会が総務大臣へ

 横浜市が実現を目指す「特別市」に関し、横浜市会の鈴木太郎議長ら市議4人が1月14日、法制化を求める要望書を国に提出した。

 同日、鈴木議長と市会大都市行財政制度特別委員会委員長の川口広氏、副委員長の竹野内猛氏、田中優希氏が村上誠一郎総務大臣に鈴木議長名の要望書を手渡した。

「早期実現を」

 市は特別市の実現で、市民サービスの向上や経済活性化が進むとし、要望書には「日本全体の成長力を高め、経済を活性化していくために、地方創生を推進するとともに、大都市が持つ力を最大限発揮できる特別市の早期法制化の実現に取り組むべき」と記した。

 市会はこれまでも特別市の早期実現を求め、国への要望を続けている。

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植木区長(左)から表彰状を受け取った近藤さん、遠藤会長

納税奨励 区長表彰に2人 近藤さんと小川さん

 市税の納税意識の高揚や知識の普及啓発に取り組んだ人を称える2024年度横浜市納税奨励の区長表彰の表彰式が12月、瀬谷区役所と旭区役所でそれぞれ行われた。

瀬谷区

 瀬谷区の表彰式は12月19日にあり、保土ケ谷間税会の理事を務める近藤高司さんが表彰された。

 近藤さんは税理士で、保土ケ谷法人会の副会長も務めている。この日は、保土ケ谷間税会の遠藤昇会長とともに訪れ、植木八千代区長から表彰状を受け取った。

 税理士という立場から、消費税やインボイス制度の啓発に努めてきたという近藤さん。表彰を受けて、「これからは租税教育を通じて、子どもたちに納税することの大切さを伝えていきたい」と意気込んでいた。

旭区

 旭区の表彰式は12月23日に行われ、小川悦雄さんが表彰された。

 設備設計業を営んできた小川さんは、保土ケ谷法人会で会員の納税意識の向上や税の啓発活動に積極的に取り組んできた。加えて、同会の旭支部連合会役員として、「旭ふれあい区民まつり」での税金クイズの実施や、支部主催の税務研修会できめ細やかな対応を行うなど、地域社会にも貢献。保土ケ谷青色申告会の理事も務める。

 当日は、権藤由紀子区長から小川さんに表彰状が授与され、その後懇談も行われた。

旭RC 26日にチャリコン 東日本大震災の復興支援

 東日本大震災復興支援のチャリティーコンサート「Asahi Charicon」が1月26日(日)に旭公会堂で開催される。午後3時開演。

 奉仕団体の横浜旭ロータリークラブ(北澤正浩会長)の主催するコンサート。12回目となる今年は左近山中学校、旭高校、横浜瀬谷高校、横浜隼人高校の生徒たちのほか、同クラブの会員らが出演する。

 入場無料。会場では募金の呼びかけも行われる予定。

瀬谷図書館 40周年記念で朗読劇 2月にあじさいプラザで

 瀬谷図書館の40周年記念事業となる朗読劇が2月16日(日)の午後2時から3時15分まで、瀬谷駅南口直結の瀬谷区民文化センターあじさいプラザで開催される。参加無料。

 小学校高学年から大人を対象とした催し。出演は(一社)ソフィアの森の代表理事・斉藤ゆき子さんなど。斉藤さんは2012年に朗読塾ソフィアの森を立ち上げた人物で、NPO日本朗読文化協会のコンクール(19年)で優勝した実績がある。当日は「わたしはくすのきのはっぱです」を披露する予定。また、他の出演者による「セロ弾きのゴーシュ」「小僧に負けた和尚さん」も予定されている。

 先着100人。申し込みは横浜市電子申請・届出システム、または同館【電話】045・301・7911へ。

受賞に笑顔の苅込さん

文科省の教育者表彰 苅込大さんが受賞 幼稚園長、協会活動も

 文部科学省による2024年度の教育者表彰式が先ごろに開催され、瀬谷区瀬谷にある横浜さがみ幼稚園園長の苅込大さんが選ばれた。

 幼稚園から特別支援学校まで国公私立学校において、顕著な功績のあった人を表彰する制度。今年度は全国から160人が選ばれた。

 70年近い歴史がある同園で、1988年から園長を務める苅込さん。音感教育を取り入れるとともに、園児たちが物事に集中し意識を向けられるよう取り組んできた。横浜市幼稚園協会の会長などを歴任し、現在は同協会の財務部長を務める。

 受賞について、とても驚いたという。「家族や歴代の職員、保護者の方々など多くの人の支えがあったからこそ。私は皆さんを代表して表彰状を受け取っただけです」と感謝の気持ちを述べる。また、「表彰を重く受け止めながらも、これまで通り取り組んでいきます。今後も子どもたちの主体性を育んでいければ」と抱負を話す。

交通安全県知事表彰 旭・瀬谷から2人・1団体 大野さんと鈴木さん、学援隊

 2024年度の神奈川県交通安全功労者表彰式が県立音楽堂で開催。県知事表彰に旭区と瀬谷区から2人・1団体が選ばれた。

 長年にわたり地域や職場で交通安全と事故防止に取り組んでいる個人・団体を称える制度。県公安委員会や県警察本部長などの表彰もある。

 54人・18団体が対象となった県知事表彰。交通安全功労者(個人)として大野功さん(旭区)と鈴木勝美さん(瀬谷区)が選出された。また、団体区分で瀬谷さくら小学校学援隊も受賞した。

インタビュー 「横浜を知って 良さ広める」 アットヨコハマナビゲーター小田えりなさん

 横浜市出身のタレント・小田えりなさん(27)が昨年11月、横浜や神奈川の観光に特化した情報を発信するサイト「アットヨコハマ」のナビゲーターに就任した。横浜のおすすめの場所や10年間活動したアイドルグループ「AKB48」の思い出などを聞いた。



 ――「アットヨコハマ」のナビゲーターに就任しました。

 「横浜市出身なので、ゆかりのある横浜で活動することをずっと目指していました。横浜の良さを伝えられたらいいなって思っていたので、この話をいただいて、すごく嬉しかったです。もっと横浜のことを知り、良さを広めていきたいと思っています」

横浜のラーメン推し

 ――今後の活動で行ってみたい場所は。

 「横浜はみなとみらい付近しか遊びに行かないので、横浜に住んでいる人も知らないような場所に行ってみたいです。私はラーメンが大好きなので、家系の有名店だけではなく、近所の人だけが知っているようなおいしいラーメン屋さんを紹介できたらいいなと思っています。ラーメン博物館もよく訪れていましたし、カップヌードルミュージアムも好きです。横浜は『ラーメン王国』だと思うので、これからも横浜のラーメンを推していきたいです」

エアキャビンで案内

 ――横浜でおすすめの場所はありますか。

 「県外から来た友達には、必ず、桜木町で集合してエアキャビンに乗って、赤レンガ倉庫まで行くというルートで案内しています。こうして一緒に横浜を歩いていると、『横浜ってすごいね』と言われて嬉しいです」

AKBで得た忍耐力

 ――2014年からAKB48で活動し、昨年4月に卒業しました。振り返ってみて、自分の中で何が得られたと感じていますか。

 「忍耐力と精神力です。ちょっとやそっとのことでは落ち込まないし、本当に強くなったなと思います。強過ぎて逆に大丈夫かなと思うくらいです。AKB48の活動の中でプロレスをやることがあって、半年くらいトレーニングを積みました。辞めたいと思うこともありましたが、その中で一生懸命やるって素晴らしいなと気付けました。やり遂げた後の達成感が大きかったです。歌の振り付けや歌詞もたくさん覚えたし、多くのステージに立って、ファンの方と会う機会をいただき、いろいろな経験をさせていただいて、強くなれたのはAKB48のおかげだと思っています」

 ――この先、どんな仕事をしたいですか。

 「今までいただいたお仕事は必ずやってきたので、これからもそうやっていきたいです。そして、それにきちんと応えられる自分でいたいなという思いは常にあります」

ギターで曲作り

 ――歌手としての思いも強いですね。

 「やっぱり、ライブはしたいという思いは強いです。今年は自分のオリジナル曲も披露したいと思っています。そのために、ギターを弾いて曲を作るなどしています。AKB48卒業直後は、どうやって曲を作ればいいんだろう、歌詞はどうすればいいのかと悩んでいたのですが、一度作曲家の方と作ったら、その後は次はこういう曲がやりたいというのがどんどん湧いてきました。まずは弾き語りをやって、1人でステージを完結させられる曲を作りたいです」

 ――影響を受けた歌手はいますか。

 「AKB48卒業後にaikoさんのライブを前から2列目で観ました。歌手だけど、キラキラしていてアイドルみたいな輝きがあって、ステージにいるaikoさんと目が合うだけで『ハッ』となることが客席にいて分かりました。AKB48の時は『どうして目が合うだけで喜んでくれるのだろう』と思っていましたが、やっと気が付きました(笑)」

 ――最後にメッセージをお願いします。

 「『アットヨコハマ』を見るだけで、どこを回ればいいかなど、プランも立てられます。横浜に来たらとりあえずこれを開けば楽しめるので、たくさん使ってほしいです。私もイベントを行いファンを横浜に呼んで、利用してもらえるように頑張ります」

犬種別に開催されるドッグラン

横浜・臨港パークで愛犬と楽しむイベント 2月22日から24日

 愛犬と一緒に楽しめる催し「YOKOHAMA GOGO DOG PARTY 2025」が2月22日(土)、23日(日)、24日(月)(祝)の3日間、西区みなとみらいの臨港パークで開催される。主催はYOKOHAMA GOGO FES実行委員会。

 ベイブリッジを臨む広大な天然芝のドッグランでは、愛犬を自由に遊ばせることができるほか、さまざまな種類の犬種別ドッグランも用意されており、同じ犬種の飼い主同士の交流の場としても楽しめる。

 会場内には、愛犬グッズやフード、ウェア、ペットカーなどが揃う多彩なマルシェが出店。イベント限定の割引があり、レアアイテムも手に入る。

愛犬と一緒に乗れる気球が初登場

 パシフィコ横浜では初めてとなる気球「GOGO Balloon」では、愛犬と一緒に気球体験ができる(犬は20kg以下の体重制限あり)。ドッグレースや保護犬の飼い主探しなど、盛りだくさんのイベント。キッチンカーも多数出店し、1日中楽しめる。主催者側は3日間で3万人と9千頭の犬の来場を見込んでいる。

 入場無料(一部有料コンテンツあり)。午前10時から午後5時(最終日は午後4時まで)。イベントの詳細は公式サイトやInstagram(「GOGO DOG PARTY 2025」で検索)で確認できる。問い合わせは、ぴあ株式会社【電話】03-5774-5257 (平日午前11時〜午後5時)。

あいさつする工藤委員長

「子どもたちのための教育を」 県私学団体連合会が「新春のつどい」

 神奈川県内の私立学校や幼稚園、専修学校などによって構成される神奈川県私学団体連合会による「神奈川私学新春のつどい」が1月20日、中区のローズホテル横浜で行われた。

 各校の関係者ら400人以上が集まり、来賓として黒岩祐治知事や山中竹春市長らを迎えた。

 同連合会の工藤誠一委員長(聖光学院中学高校校長)は少子化による学校経営の厳しさに触れた上で「道は平坦ではないが、子どもたちは私たちの背中を見ている。日々、前進していきたい」と述べ、子どもたちのための教育を進めていきたいとした。

会場に展示された横浜ゆかりの作品『めぐり会い』の直筆原画と手塚眞さん(1月15日プレス内覧会で)

手塚治虫 ブラック・ジャック展が横浜・そごう美術館で開催中 1月16日から2月25日まで

 手塚治虫の名作マンガ「ブラック・ジャック」の大規模展覧会が1月16日から、そごう横浜店6階のそごう美術館=西区=で開催されている。2月25日(火)まで。

 ブラック・ジャックは、顔に傷のある黒ずくめの天才外科医が様々な患者と出会う物語で、命の尊さや医療のあり方を描いている。1973年から『週刊少年チャンピオン』で5年間、ほぼ毎週1話完結で連載された手塚治虫の代表作の一つ。連載230話と読み切り13話があり、今も多くの人に愛されている。

 同展は2023年に東京でスタートし、全国を巡回。横浜は6会場目。500点以上の原稿に加え、連載当時の『週刊少年チャンピオン』や単行本の200以上のエピソードの直筆原稿を展示する史上最大規模の展覧会となっている。また会場では、作品の誕生秘話や個性豊かなキャラクターたち、印象的なエピソードなどを、貴重な資料や証言映像とともに紹介。医学博士であり、医師免許を持っていた手塚治虫自らの理想の姿を描いた「医療マンガ」としての魅力や、現代に通じる社会性にも迫る。

横浜ゆかりの地が登場

 ブラック・ジャックの初恋を描いた第50話『めぐり会い』は、横浜の「港の見える丘公園」が舞台となっており、ファンの聖地として有名だ。プレス内覧会に来場した手塚治虫の長男でヴィジュアリストの手塚眞さん(63)によると「手塚作品の中で場所が特定できる話は珍しい」という。「兵庫県宝塚市で育ったため、神戸と同じ港町への思いがあったと思う。外国文化を意識したり、ハイカラやモダンを好んでいたので、横浜に憧れがあったのでは」と推測する。同作は中学生の頃にリアルタイムで読んでいたといい、「家族が一番厳しい読者なのですが、第1話を読んだ時に『うまいな』と衝撃を受けた。医療だけでなく、様々なテーマが盛り込まれている」と話す。

 横浜会場限定で、名作『おばあちゃん』を全ページ展示する。ブラック・ジャックが高額報酬を請求する理由など、深いテーマを描いた感動の物語をじっくりと楽しめる。「圧倒的な展示量。2度3度と足を運んでもらえたら」と手塚さん。

 入館は午前10時〜午後7時30分。一般1600円、大学・高校生1400円、中学生以下無料。

 みなとみらい線各駅では、同展とコラボした1日乗車券を2千枚限定で販売している。

賞状を手にする関係者

「横浜環境活動賞」に15者 メダカの保存など評価

 環境活動に取り組んでいる市民や企業を称える「横浜環境活動賞」の表彰式が1月14日、横浜市庁舎で行われた。

 同賞は1993年度から開始し、今年度で31回目。市民の部、企業の部、児童・生徒・学生の部の部門ごとに大賞や実践賞の表彰を授与する。

 今年度は15者を表彰。市民の部では横浜メダカの会、企業の部ではハーチ株式会社 Circular Yokohama=保土ケ谷区=が大賞にそれぞれ選出された。同会は市内全域を活動拠点に横浜固有の黒メダカで絶滅危惧種に指定されている「横浜メダカ」の保存活動など、同社はオンライン講座などを通じ、循環経済について学ぶ機会を提供したことなどが評価された。このほかに表彰を受けた団体・企業は次の通り(順不同)。

▽市民の部実践賞…磯子区3R応援隊、磯子区猫の飼育ガイドライン推進協議会、スパイスアップSOZAi循環Lab、名瀬谷戸の会

▽企業の部実践賞…AGC株式会社 AGC横浜テクニカルセンター(生物多様性特別賞も受賞)、株式会社カツマタ、株式会社kitafuku、株式会社春秋商事、伸光写真サービス株式会社、ストラパック株式会社横浜事業所、三菱電機株式会社神奈川支社、株式会社ヨコレイ

▽児童・生徒・学生の部…林龍平

大会イメージビジュアル ©一般社団法人バスケットボール女子日本リーグ

横浜市民を女子バスケWリーグファイナルステージに無料招待 受付中、先着合計800組1,600人

 横浜武道館=中区=で2月7日(金)から9日(日)に行われる日本女子バスケットボールリーグ(Wリーグ)の優勝チームを決める「大樹生命 Wリーグ ユナイテッドカップ2024-25 ファイナルステージ」に、横浜市が市民合計800組1,600人を無料招待する。

 大会には日本代表選手の所属チームも出場予定。初日の7日は、午後7時からGAME1(シャンソン化粧品シャンソンVマジック対ENEOSサンフラワーズ)が行われ、1階指定席コートサイドベンチ向50組100人、1階自由席コートエンド50組100人、2階自由席200組400人を招待。

 8日(土)は、午後2時からGAME2(デンソーアイリス対トヨタ紡織サンシャインラビッツ)、午後4時30分からGAME3(富士通レッドウェーブ対GAME1の勝者)が行われ、2階自由席250組500人を招待(2試合観戦できる共通チケット)。

 最終日の9日は、午後2時からGAME3の勝者対GAME2の勝者によるファイナルが行われ、2階自由席250組500人を招待する。

 無料招待の申し込みは、横浜市の電子申請システムで、1月31日(金)午後11時59分まで受け付ける。無料招待は、横浜市民が対象で先着順(予定数に達し次第終了)。

 詳細は市のサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kanko-bunka/sports/taikai-event/wleagueunitedcup.html)で確認を。

4駅のスタンプデザイン=市交通局提供

横浜市営地下鉄が「エキタグ」を導入 センター北、関内、上大岡、踊場の4駅から

 横浜市交通局は1月21日(火)から、駅スタンプアプリ「エキタグ」を4駅で導入する。

 エキタグは、(株)ジェイアール東日本企画が提供するアプリ。駅に設置されるNFCタグ(エキタグ)をスマートフォンなどで読み込むことで、設置駅のスタンプをアプリ内のスタンプ帳に集めることができる。今年1月14日時点で全国のJR線や私鉄などの191路線、1214駅、4施設で導入されており、市交通局は地下鉄に乗って横浜の街を楽しんでもらう目的で導入を決めた。

 設置は市営地下鉄のセンター北、関内、上大岡、踊場の4駅。各駅でかつて実際の駅スタンプとして使われていた絵柄が復刻デザインとして登場する。同局担当者によると設置駅は順次増やしていく予定で、「市営地下鉄の全40駅で楽しめることを目指したい」と話した。

冊子の表紙

横浜市が自治会町内会向けデジタルサービスの紹介冊子作成

 横浜市は市内に約2800団体がある自治会町内会のデジタル化を支援しようと、活動に役立つアプリやサービスなどのツールを紹介する冊子を作った。

 冊子には、デジタル化支援のために市と協定を結ぶ15事業者・団体によるサイト作成や電子回覧板の機能があるアプリ、デジタル化のアドバイスのほか、大手事業者のSNSサービスなど、合計で22のツール・事業者が紹介されている。

全町内会に配布、サイトからダウンロードも

 冊子は2月に市内の全自治会町内会に配布するほか、市のサイトからダウンロードできるようにした。サイトは「横浜市 自治会町内会DX」で検索。問い合わせは市市民局地域活動推進課【電話】045・671・2317。