逗子・葉山版【2月7日(金)号】
山梨町長に要望書を提出した「葉山で育てる」メンバー=浅見さん提供

葉山町民有志 ごみ収集回数減に「待った」 署名約600筆と要望書を提出

 葉山町が3月に開始する「生ごみ分別収集」に伴い、燃やすごみの収集回数が現行の週2回から1回に削減される。一方で町民有志が紙おむつ、ペットシートなど臭気ゴミの処分について問題提起し、これまで通り週2回を維持する要望書を町に提出した。

 要望書を提出したのは町内の子育て世代を中心とした有志グループ「葉山で育てる」(浅見奈保子代表)。1月24日に550筆の署名と合わせ、新倉利勝環境部長に提出し、29日には追加された41筆の署名を携え、山梨崇仁町長に面会した。

 同グループは、昨年11月からの町による町民説明会を受け、「燃やすごみ」収集が週1回になることに対し、高齢者や介護・子育て世帯、ペットを飼っている世帯は紙おむつ、ペットシートなどの臭気ゴミの処分について不安を抱えていると主張する。

 また、署名を集める中で「生ゴミ分別収集は知っていたが、燃やすごみの収集が週1回に減ることは知らなかった」人が多くおり、町と町民のコミュニケーション不足は否めないとしている。

 浅見代表は「生ごみは努力で減らせるが、おむつは物理的に無理。住み続けたいまち日本一を標榜するなら、市民サービスの低下となる収集回数の削減は止めて2回に戻すなり、おむつなどについては別途対応をしてほしい」と思いを語った。

町は個別対応検討

 一方、同町環境課の担当者は町民の不安を受け止めながらも、「まずは予定通りに週1回の燃やすごみ収集を行い、不具合があれば個別に対応をしていく」と話した。

 町はこれまでに、上山口(21年10月1日〜12月28日)、真名瀬(22年6月6日〜8月29日)、三ヶ浦(22年11月14日〜23年1月26日)、一色台(24年4月22日〜5月24日)の各地区でごみの出し方についての実証実験を行った。その結果、生ごみについては夏場の臭いから週2回の収集が必要で、他の燃やすごみについては週1回で問題ないとの結論に至ったという。その上で紙おむつなどについて問題が生じた場合は、拠点回収を行ったり、登録制で戸別収集したりするなども策の一つとして検討している。

 担当者は「10年前にごみの戸別収集が始まった時も、町民の皆さんにはいろいろ戸惑いがあったが、収集時に職員が対応するなどして、今では受け入れていただいている。今回もまず一度、取り組んでみていただきたい」と理解を求めた。

 浅見さんは戸別収集について「おむつを使用していることを知られたくない人もいる。尊厳に関わることなので、誰でも安心して過ごせるように現行の週2回の回収対応をしていただきたい」と改めて強調した。

協定書を交わした桐ケ谷市長(左)とZEN大学の山中伸一理事長

逗子市 4月開学「ZEN大学」と連携 地域活性化や人材育成で

 インターネットを活用したオンライン授業を主体とする「ZEN大学」が今年4月、逗子市新宿の旧三菱重工健保組合湘南荘(保養所)を拠点施設にして開学する。これに合わせて逗子市と運営主体の学校法人日本財団ドワンゴ学園ほかは1月28日、地域活性化や人材育成を両者が協力して取り組む連携協定を締結した。

 若者の支援で実績のある公益財団法人日本財団とオンライン教育に強みを持つ(株)ドワンゴの提携で誕生した新しいタイプの通信制大学。AI(人工知能)に関する知識が学べる「知能情報社会学部」が設置される。

 初年度の入学定員は3千5百人で、4年後の総定員を1万4千人と見込む。学生は通学せずに、自宅などでパソコンやスマートフォンを使って授業を受け、学位を取得するが、実学として逗子市をフィールドにした課外授業も展開していく方針。市が抱える課題などを調査して、IT技術を活用して解決策を探る。同大の系属校であるN高校・S高校の生徒が、逗子海岸の美化をテーマにしたプロジェクトに取り組んできた経緯があり、これを発展させる。

 具体的には、オーバーツーリズムや閑散期の集客対策、ビーチ周辺域の環境問題などをテーマとしていく考え。構想として、逗子海岸を訪れると閲覧できる「デジタル水族館」の開設などがある。

 逗子市の桐ケ谷覚市長は同日の記者会見で「自治体のDX化推進や地域名産の発信などでアイデアをもらいたい」と期待を述べた。

逗子文化プラザで2月8日上映の『ここにいる、生きている。』を監督した 長谷川 友美さん 逗子市桜山在住 42歳

映画で環境問題に挑む

 ○…完成に4年の歳月をかけた「磯焼け」の実情にせまった監督作品が地元・逗子で上映される。撮影時は漁師などの代弁者にとの使命感があったが、編集時には海と無関係の自分が一緒に活動してきたかのように表現することに違和感を持ち、”何も知らない人間の視点”を大事にした。「環境のために何をしたらいいか分からないけど、少しでも世界を良くしたいと思っている人に見てほしい」と願う。

 ○…小学1年で見た『グーニーズ』がきっかけで、毎日レンタルビデオを借りるほど映画のとりこに。以来、映画好きで、大学は日大芸術学部映画学科に進学。卒業後はカメラマンとして活動したが監督への夢は捨てきれなかった。初監督作品『The Taste of Nature 世界で一番おいしいチョコレートの作り方』(21年)の撮影で、赤道直下の国を訪問。地球温暖化によるカカオの不作や川の干上がりなど、生活への影響を目の当たりにし、環境問題に関心を持った。

 ○…都内暮らしだったが、コロナ禍で家に閉じこもるのが嫌で自然に親しめる場所を求め、逗子に移住。「越してきてから幸福度が上がり、人生観が変わった」と話す。「海岸に行けば誰かに会える。振り返れば山もある。町のシンボルが自然というのがいい」とぞっこん。昨年、長女を出産。「今は子育てが趣味」と母親の顔ものぞく。

 ○…次のテーマは「原発」を予定。撮影で訪れた山口県の瀬戸内海に面した上関町が原発建設予定地だった。40年以上、推進派と反対派が対立を続けるのを見て決めた。日本のエネルギー事情を見れば原発は避けて通れない課題。「賛成、反対いずれにしても現実を正しく知る必要がある。その手助けになるような映画を作りたい」

漁師とめぐる逗子の海 海上タクシー実証実験

 小坪漁師タクシーチームと逗子市経済観光課は5回目になる漁師タクシーの実証実験を2月8日(土)、9日(日)、3月2日(日)に実施する。

 同取り組みは昨今の磯焼けなどにより漁獲量が減少する中、漁業者の所得向上を図る目的で、漁業活動をしていない時間帯に小坪漁港と漁船を活用し、海上タクシーを運航しようというもの。

 漁船で逗子の海を巡りながら、漁師から養殖わかめの生育状況や小坪の海にまつわる貴重な話も聞ける。

 発着場所は小坪漁港(渚マリーナ行、遊覧)、渚マリーナ(小坪漁港行)。費用は片道1人1000円(約15分)、遊覧1人2500円(約40分)。荒天中止。運航時間、詳細は市ウェブサイトで確認。

 申し込みは当日、直接発着場所へ(先着順)。

 (問)市経済観光課【電話】046・873・1111

「商売繁盛」と気合を入れる参加者ら

逗子商工会 改良・改善で売上アップ 合同プレス発表会&展示

 逗子市商工会(山上良会長)は2024年度「リバーサル商品&新商品 合同プレス発表会&展示会」を1月27日、同商工会館で行った。

 今回のテーマは既存商品の改良・改善(リバーサル)。ネーミング・パッケージ・コンセプト・キャッチコピーなどによる商品力アップ、地域・年代などターゲットの変更、広報の仕方を変えることなどで、現状よりも売上を伸ばそうというもの。

 参加したのは(有)魚平商店(アジフライサンド)、S and Raw cafe(レアケーキ)、さとゆり本舗(八宝出汁)、シナモン専門店クルクルシナモン(シナモンロール)、Z`s community project(酒粕ケーキ)、(株)SiCi(ボーロ・ラムネ)、逗子地域資源利活用(メンマ)の7社。

 各参加者は10分間のプレゼンテーションで改善点などをアピール。魚料理の魚平は「FLAT FISHのアジフライサンド(ハーフ)」を紹介。24年3月からアジフライサンドを商品化し、イベントでの販売で好評を得ていたが、一部の客から「ボリュームが多い」との指摘があり、ハーフサイズを考案。サイズ自体は小さくしながらもアジフライは増量したという点を強調した。

 会場に訪れた桐ケ谷覚市長は「商品開発は達成した時のよろこびは大きいのでこれからも挑戦を。また逗子のふるさと納税の返礼品にもエントリーしてい欲しい」と参加者にエールを送った。

第1回のテーマの一色海岸

地元の自然と歴史を学ぶ 博物館、科学館などが連携

 葉山と逗子の自然と歴史を学ぶ連続講座が2月22日(土)、3月1日(土)、4月5日(土)に開催される。主催は葉山公園の指定管理者・三菱電機ライフサービス(株)湘南支社。

 三浦半島は都心から近く、自然が豊かな場所として知られる。環境と文化の角度から一体どのような歴史を経て現在に至ったのかを、葉山町・逗子市にある自然公園、博物館、記念館、研究機関が連携して、3回の連続講座で解説する。

 第1回は「一色海岸で学ぶ海岸の歴史」。講師は葉山しおさい博物館の倉持卓司さん。会場は葉山公園(葉山町下山口)と同博物館(同一色)。

 第2回は「三ヶ岡山の生物から学ぶ自然の恵みと文化芸術/山口蓬春記念館見学」。講師はIGES国際生態学センターの矢ケ崎朋樹さんと同記念館の岡田修子さん。会場は、はやま三ヶ岡山緑地(葉山町堀内)と同記念館(同一色)。

 第3回は「池子の森から学ぶ生物文化の豊かさと暮らし」。講師は矢ケ崎朋樹さんと理科ハウスの山浦安曇さん。会場は池子の森自然公園(逗子市池子)と理科ハウス(同池子)。

 時間は各回午前10時から午後2時。対象は中学生以上。各回20人(先着順)。参加費は各施設の入館料と保険料100円。第2・3回はスマートフォンを使用。

 申し込みは【1】名前(ふりがな)【2】年齢【3】住所【4】日中連絡可能な電話番号を明記し、【メール】saeki.satomi@mdlife.co.jpへ。

 (問)葉山公園管理事務所【電話】046・876・4601

贈呈式の後、あいさつする高橋さん

市民栄誉賞高橋さん 出会い大切に生きてきた 記念講演で半生語る

 文化勲章を受章した逗子市桜山在住の詩人・高橋睦郎さん(87)の記念講演会と市民栄誉賞贈呈式が2月2日、逗子文化プラザなぎさホールで開催された。

 第一部で高橋さんは母親への思いを詠んだ3編の詩を朗読。第二部の講演では生まれて間もなく、父親が亡くなり母子家庭として貧しかった暮らしぶりや、小学生の時に母親を自由にしてあげようと家出をしたことなど子ども時代を述懐。また、詩との出合い、三島由紀夫や詩と向き合うきっかけとなった呉茂一といった文化人との交流など、自身の半生を語った。

 その中で、高橋さんは「人生において少なくとも3回は重要な出会いがある」と持論を展開。一つの出会いを大切にすれば、その一つが3つの出会いを呼ぶ。その繰り返しで出会いは無限に増えていく。「自分が出会いに恵まれたのは一つ一つの出会いを大切にしていたおかげ」と語った。

 また、質疑応答で「書けなくて悩むことはあるか」という問いに対し、「悩み苦しむことが人生。楽しむことと分けて通れない。人生は"苦楽(くるたの)しい"もので、苦しいことが楽しいという風に思っている」と答えた。

 第三部では桐ケ谷覚逗子市長から市民栄誉賞を贈呈された。賞を受けて高橋さんは「市民にとって名誉な行動をしなければならないとなると困る。文芸や詩歌は不名誉ことなしには成立しない。どこかで不名誉な行動を目撃しても見て見ぬふりをしてください」と笑いを誘った。

 講演を聞いた70代女性は「海岸や買い物先で見かけていた人がすごい人で驚いた。話を聞いて人を引き付ける魅力を感じた」と印象を語った。
展示予定の写真の一部

湘南の凪 30年の「笑顔」を展示 10日から逗子文化プラザで

 逗子・葉山を拠点に知的障害者などの支援活動を行っている、社会福祉法人湘南の凪(逗子市小坪/小林倫理事長)が法人設立30周年を記念して2月10日(月)〜13日(木)、逗子文化プラザ1階で利用者の日常を写した記念写真展を開催する。

 現在、同法人が運営する施設4カ所の利用者は約150人。開所当時から利用している人もおり、担当者は「地域と共に歩んできた30年分の笑顔を見て下さい。歩みをまとめた短い動画の上映も行います」と来場を呼び掛ける。250枚の写真を50枚のパネルにして展示する。

 30年前、市内には知的障害のある人たちの作業所が2カ所あったが、「しっかりとした活動の場が必要だ」との声が高まり関係団体が集まって同法人を設立した。1995年12月に「日中の活動の場」として開設した「もやい」をはじめとして、葉山町の知的障害者のための施設「新葉山はばたき」の指定管理の受託、自閉症の人を対象にした「えいむ」、グループホーム「ジャストサイズ」の開設、就労支援事業所「mai!えるしい」の新設、相談支援など事業を拡大してきた。

 現在グループホームは8施設に44人が生活しているが、需要は多く、新たなグループホームの準備を進めているという。

 同法人のモットーは「障害があっても高齢になっても、住み慣れた地域で自分らしく暮らしていくことを支える」こと。「この写真展で湘南の凪のことを知っていただけたら嬉しいです」と小林理事長。

大会告知のポスター

かながわ駅伝 大学駅伝活躍選手に注目 2月9日 号砲

 中学生から社会人までの幅広い世代が一本の襷をつなぐ「第79回市町村対抗かながわ駅伝競走大会」が2月9日(日)、丹沢湖周回コース(全7区間/42・236キロメートル)で行われる。

 逗子市、葉山町それぞれの出場選手、注目選手を紹介する。

逗子チーム

 「今大会の目標は5位。過去の最高成績は2006年の11位で、少なくとも1桁順位を目指す」と大久保圭監督。注目選手は法政大学4年の安澤駿空(しゅんすけ)さん。大学駅伝でも活躍してきたが、競技は大学で引退予定で一線での走りは今大会がラストラン。

 以下、エントリー選手(敬称略)。▽中島一翠(かずみ)(関東学院大4年)▽安澤駿空(法政大4年)▽石塚壮一郎(東京経済大4年)▽杉原走(らん)(明治学院大1年)▽山岸大志(星槎国際高湘南2年)▽大塚結太(横浜市立金沢高2年)▽高木耕造(相洋高1年)▽隈本主計(かずえ)(逗子市陸協)▽永井弧(こあ)(久木中3年)▽杉原跳(るか)(久木中3年)▽沼田実菜(みな)(白鵬女子高2年)▽山田美依(久木中1年)

葉山チーム

 「史上最高の選手層。2009年以来の町村の部優勝を目指す」と水落勝彦監督。市町村対抗の部での初入賞も視野に入れる。注目選手は専修大学3年の藁科健斗さん。抜群の安定感はチーム葉山の要で主将を務める。

 以下、エントリー選手(敬称略)。▽藁科健斗(専修大3年)▽川村駿吾(三浦郡陸協)▽小澤健太郎(コモディイイダ)▽熊井志岳(城西大2年)▽谷崎然(川崎市立橘高2年)▽平塚圭人(横浜市立金沢高2年)▽小川哲平(大船高1年)▽鈴木眞睦(まなむ)(横浜高1年)▽堀出謡(うた)(葉山中3年)▽谷崎跡(南郷中3年)▽吉川(きっかわ)つぼみ(法政二高2年)▽藤本すみれ(追浜高2年)

あいさつする栁会長

葉山商工会 後継者育成に尽力 栁会長が強調

 葉山町商工会(栁新一郎会長)は1月29日、葉山町福祉文化会館で2025年賀詞交換会を開催した。会員のほか、山梨崇仁町長、町議会議員、関係団体などの来賓も含め82人が参加した。

 あいさつに立った栁会長は「葉山御用邸や別荘に出入りする商業の人たちが葉山ブランドを作った。その精神を未来へつないでいくことが商工会の役割だ」と語った。その上で後継者の育成が大きなテーマだとし「葉山町制100周年の年を葉山の新しい産業の出発の年にしたい」と強調し、町長や行政関係者に協力を呼び掛けた。

 山梨町長は「後継者問題を支えていくために、議論する場をしっかり設けていく。住み続けたいまちの根幹を支えているのは商工会の皆さん。共にまちの良さをの伸ばしていきたい」と応えた。

昨年のイベント会場=ソロプチ提供

ソロプチ逗子・葉山 葉山マリーナで「花の会」 2月20日 チャリティーバザー

 女性と女児の生活と地位の向上を目的に活動する奉仕団体「国際ソロプチミスト逗子・葉山」(鈴木純子会長)は2月20日(木)、チャリティーバザー「花の会」を葉山マリーナ3階のエメラルドルームで開催する。春恒例のイベントで今年で30回目。

 産地直送のバラや季節の花、ハンドメイドのシルバーアクセサリーなどの作品、菓子・ケーキをはじめとした地元の食品のほか、災害復興支援として揚げかまぼこやラーメンなどが並ぶ。

 同会での純益は逗子市、葉山町の社会福祉協議会を通して女性と女児を支援する資金に生かされる。

 午前10時から午後2時。お茶券1000円(茶・ケーキ・チャリティー代含む)。

 (問)土井さん【携帯電話】090・2157・7745

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決意を語る山上会長

逗子商工会 会員1300人目指す 山上会長が決意

 逗子市商工会(山上良会長)は1月24日、会員同士の交流を深めることを目的に賀詞交換会を同商工会館で開催した。来賓を含め96人が参加し、新年のあいさつを交わした。

 山上会長は「原材料の高騰など厳しい状況が続くが、ともに乗り越えていこう」と鼓舞。また「現在1200人弱の会員を3年で1300人まで増やしていく」と決意を示した。

 乾杯後、会場内のあちこちで名刺交換をする姿が見られ、情報交換など行なっていた。

 また、昨年、一昨年に加盟した新会員の紹介ブースが設けられ、うなぎのおにぎり、ハム・コンビーフ、メンマ、クラムチャウダー、ガーリックシュリンプ、ドブロクなどの試食・試飲が行われ、先輩会員らに積極的にPRを行っていた。

賞状を手に笑顔の杉野さん

アート葉山 子ども支援で県知事表彰 作品けなさない造形教室

 障害の有無や年齢などに関わらず、創造を楽しむ造形教室「アート葉山」(杉野三千代代表・71)が昨年12月にかながわ子ども・子育て支援奨励賞を受賞した。1月20日に神奈川県庁で行われた表彰式で黒岩祐治知事から賞状を贈られた。

 杉野代表は「25年間続けてきた活動が認められてうれしい。障害のあるなしに関わらないという点が、『ともに生きる社会かながわ憲章』に合致したこともありますかね」と受賞のよろこびをを噛みしめる。

 同教室は25年前、障害のある子ども対象にした造形教室としてスタート。杉野代表は元々、娘を教室に通わせる保護者だった。10年ほどすると「通いたい」という近所の健常な子どもが増えてきた。そこで杉野さんは運営にあたり町からの助成金を得ようと「キッズアート葉山」という団体を立ち上げ、代表に就任。2年前には展示会を見た80代の人が参加したいと申し出があったことから名称からキッズを外し「アート葉山」となった。

 同教室に通う子どもは障害のある子、不登校の子、落ち着きのない子など様々。杉野さんは「はじめはうまく言葉が通じなくても、同じ空間で同じ作業をしているうちに、気持ちが通じるようになる。彼らにとって障害はなんの違和感もない。今でいうインクルーシブがそこにはある」と、子どもたちの柔軟さに感心する。

 同教室の方針は「決して作品をけなさない」こと。子どもは褒められることで自己肯定感が強まり、達成感も得られる。「ここでの経験で”救われた”子もいるはずです」と振り返る。

 「今回賞をいただいたことで、この活動は継続しなければという思いを強くした。ただ、自分の年齢を考えるといつまでできるか不安。後を継いでくれる人を探したい」と課題も語った。

 活動日は毎月第2・4水曜日、午後3時30分から6時30分。場所は多機能型事業所hanto(堀内638の10)。参加費2100円(おやつ代込み)。

 問い合わせは【携帯電話】080・5412・8985、または【メール】kidsarthayama@gmail.com。

自分でやすり掛け

木製スプーン作ってみよう 葉山家具参番館でWS(ワークショップ)

 天然木を使用した家具を取りそろえる葉山家具が、木のぬくもりを感じてもらおうと木のスプーン作りのワークショップを開催する。

 あらかじめ切り出した木製スプーンにやすり掛けし、くるみオイルで塗装を施す。

 日程は2月16日(日)・23日(日)・24日(月)、各日午後1時から。所要時間は30分から60分。参加費は1000円(HSC会員は特別価格)。場所は葉山家具参番館(葉山町上山口1267)。定員は各日6組程度。事前申し込み制。

 問い合わせ、申し込みは同館【電話】046・879・2250(月曜定休)。

昨年のイベント=スポーツ協会提供

逗子スポ協 アリーナで運動と測定 2月9日 無料体験

 逗子市スポーツ協会が運営する総合型地域スポーツクラブ「うみかぜクラブ」は2月9日(日)、同クラブのメニューが無料体験できる「うみかぜまつり」を開催する。

 当日はシニアヨガ(午前9時〜同50分)、バドミントン・ボッチャ(10時〜正午)、卓球・ピックルボール(午後0時15分〜2時15分)、太極拳(2時30分〜3時30分)が時間内でいつでも体験できる。ピックルボールはバドミントンのコートで、穴の開いたプラスチックのボールを木製の固いパドルで打ちあう、卓球とテニスを融合したようなニュースポーツ。

 1種目体験ごとに1スタンプを押し、2つ貯まるとドーナツと交換(午前・午後それぞれ75個先着)するスタンプラリーも実施。血管健康測定・ストレス測定も先着30人で行う(10時から整理券配布)。

 同時企画で「初めての山登り」も行う。午前9時に逗子市役所を出発し、長柄桜山古墳を巡り、逗子アリーナへ向かうコース。

 アリーナへは室内シューズを持参。

 (問)同協会【電話】046・870・1296

「クラブ参加で元気に」 葉山老連が新年会

 葉山町老人クラブ連合会(はつこい葉山/山崎時彦会長)は1月22日、葉山町福祉文化会館集会室で新年懇親会を開催した。会員、来賓あわせて約60人が参加し、新年のあいさつを交わすとともに親交を深めた=写真。

 山崎会長は「家にこもるのではなく、クラブの活動に参加し、体を動かすことが精神的にも肉体的にも大切。お互い助け合って、元気で仲良くやっていきましょう」とあいさつした。

 町老連功労者への表彰や、招待された葉山町保育園の園児による合唱、会員の歌、踊りなどの余興も行われた。

参院選 立民 現職2人擁立へ 牧山氏と水野氏

 今夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に立憲民主党がともに現職の牧山弘惠氏(60)と水野素子氏(54)の2人を擁立することを決めた。

 牧山氏は米国での弁護士活動などを経て、2007年の参院選に民主党から出馬して初当選。13年、19年と連続当選している。1月28日に県庁で会見を開き、「物価高への対策として、食料品の消費税ゼロを訴えていく」と語った。

 水野氏は宇宙開発事業団(現JAXA)に28年間勤務した後、22年の参院選で欠員議席分の5位で当選。28日に牧山氏と別に行った会見で、「日米地位協定の改定を進めることや先端技術による産業が元気な日本を作っていきたい」と述べた。

 2人が出馬することに牧山氏は「自分の政策を思い切りアピールする」、水野氏は「議員歴が短い自分がいかに頑張れるか」と語った。

安全なまち作り、決意新た 逗子斜面崩落から5年

 逗子市池子で2020年2月、マンション敷地の斜面が崩落し、通学途中の女子高校生=当時(18)=が巻き込まれ死亡した事故から2月5日でちょうど5年がたった。

 当日早朝、現場には桐ケ谷覚逗子市長、柏村淳副市長、行谷英雄消防長ら市関係者や地域住民らが追悼に訪れた。

 午前7時56分に桐ケ谷市長、ボランティア団体代表の中学生が献花をし、事後発生時刻の7時58分から関係者らは1分間の黙とうをささげた。

 桐ケ谷市長は「命が失われたことは痛恨の極み。二度とあってはならない。市として、予防の観点から市内の崖地の点検を行っている。死を無駄にしないように、安全なまち作りに今後も取り組んでいく」と決意を新たにした。

 亡くなった女子生徒は小学4年生の時、「被災地にとどけ隊」というボランティアグループの一員として、2012年夏に東日本大震災の被災地・陸前高田市を訪れ、地元小学校との交流事業に参加していた。市長になる以前の桐ケ谷市長も同時期に同市に支援活動で訪れており、元気にソーラン節を踊る女子生徒を見たという。

 市長は「なにより遺族の方がここに(子どもが)いないということがつらいだろうと思う。生きていればもう社会人。当時、小学生だったが、元気ではつらつとした、可愛らしい子だった」と涙ぐみながらに思いを語った。

星座にまつわるエトセトラ 「冬の大三角」

 冬の夜空に大きな三角形、しかも正三角形に近い「冬の大三角」は明るい空でも見つけやすいです。オリオン座の左上にある赤い星「ベテルギウス」と、オリオン座の三つ星をつないで左に延ばすと見つかる青白い明るい星「シリウス」とその二つより東側というか北側というか、にある「プロキオン」の3つを結びます。今年はここに「超」の付く大三角が現れました。今年は冬の夜空が惑星たちでますます賑やかです。西の低い所に夕方から宵空に見える明るい星が金星です。木星はオリオン座の三つ星を結んで右に延ばした先にある明るい星。シリウスとプロキオンを結んだ先にあるオレンジの明るい星はつい最近2年2カ月振りに地球に接近した火星です。木星、火星、シリウスを結んだ三角を「超冬の大三角」と呼んでいました。火星の動きは速いので日々観測すると面白いと思います。

1月18日の終活講座

「終活講座を終えて」 vol.31 人生100年時代今から始める終活のススメ

 逗子市主催「終活はじめてみませんか」講座が1月18日に開催されました。桐ケ谷市長の終活体験談、菅原トレーナーの健康体操も好評。実際にエンディングノートを書き、グループトークで盛り上がり大盛況のイベントでした。終活という言葉は参加者全員が知っていて、かなり認知されてきたと実感。この機会に仲間とわいわい思い出を、あるいはお子さんと一緒に行きたい旅先を楽しみながら書くなど、じっくり考える項目へもペンが進むきっかけになります。他、感想として、「終活は分かっているが、実行できず何回か聞くと身に染みてくる」「介護費用、医療費用の具体例がよく分かった」「お墓の終活相談が1番多いとの話に納得」「終末期医療は子どもに口頭で伝えていたが、記入も大切」。逗子市終活情報登録制度に申し込んだ方もいて今後の広がりに期待できそうです。まずは終活の全体イメージをつかんでから、ずしエンディングノートを開いてみましょう。立ち止まって自分と向き合う...元気な今こそが「終活はじめどき」ですよ。