厚木・愛川・清川版【2月7日(金)号】
力強く書かれた「飛翔」の文字を披露

厚木市 70周年を祝う 山口市長「先人の努力、未来へ」

 厚木市は2月1日、市制70周年を迎え、厚木市民文化会館で記念式典を開催した。式典には約1200人が出席。書家・金澤翔子さんによる席上揮毫をはじめ、市制70周年記念特別表彰などが行われ、節目の日を祝った。山口貴裕市長は「先人からの志を受け取り、輝かしい未来にたゆまぬ挑戦を続ける」と述べ、更なる発展を誓った。

 1955年2月1日に厚木町・南毛利村・睦合村・小鮎村・玉川村が合併し、県下13番目の市として誕生した厚木市。

 式典には後藤祐一衆議院議員をはじめ、県議会議員、市議会議員、近隣市町村から首長らが来賓として出席。市民約1200人が参加した。

 国歌斉唱・市民憲章朗読後、山口市長は「この素晴らしき日を迎えることができました。大きく成長ができたのは先人の皆さまの努力の賜物。たすきを受け取った市長として志を受け継ぎ、未来へ歩み、繋げます」とあいさつした。

 70周年記念映像の上映では、厚木の誕生からこれまでが年代別に解説され、日本テレビアナウンサーで厚木市の観光大使を務める梅澤廉さんら著名人からのメッセージも紹介。また世界で活躍し、市役所にも「愛」の文字が展示される書家の金澤さんの席上揮毫では、多くの人が見守るなか、大きな筆で「飛翔」の2文字を書き上げた。

 式典後半では厚木市条例表彰と教育委員会表彰に加え、様々な分野での貢献による厚木市制70周年記念特別表彰が行われ、474の個人・団体が表彰された。

 市では金澤さんの書「飛翔」の展示も計画している。詳細は未定。

あさひ公園内のマンホールで4日に行われた調査

厚木市 下水道管を緊急点検 管路の異常、目視で調査

 腐食した下水道管の破損が原因とみられる埼玉県八潮市の道路陥没事故を受け、神奈川県内の自治体で緊急点検を実施する動きが広がっている。厚木市では、県の点検と同時期に調査を開始。中町や旭町、岡田などに埋設された市が管理する下水道管を対象に、目視で点検を進めている。

 緊急点検は2月3日から7日まで行い、汚水が流れる口径2m以上の下水道管、延長約2・5Kmを調査。本厚木駅周辺の地域などにあるマンホール57基を対象に、道路上の亀裂や凹凸の有無、管路に腐食などがないかを調べている。異常が発見された際は、詳しい調査と対策を進めるという。

 2月4日にあさひ公園(旭町)周辺で行われた点検では、酸素濃度と硫化水素濃度を測定したマンホール内に市の職員が入り、カメラ映像などを基に異常がないかを確認した。

 河川下水道施設課の松本賢治課長によると、市内ではこれまでに下水道管の異常に起因する事故などは発生していないといい、「安全確保に向け、しっかりと調査を進めたい」と話した。

県は空洞の有無も調査

 県では政府の要請に基づき、埼玉県と同様の事故が発生する恐れのある下水道管の緊急点検を1月30日に開始した。

 総延長約127Kmの相模川流域下水道管のうち、処理流量が1日あたり30万㎥以上の処理場に接続する直径2m以上の下水道管が対象で、厚木市や海老名市、座間市などを通る約58Kmの下水道管を調査している。

 一次点検では下水道管が埋設されている路面の変状や、管路に土砂が流入して汚水の流れが阻害されていないかなどを調査。2月3日からは路面下の空洞調査も追加し、専用調査車両を用いて路上から照射したレーダーの反射波を解析し、路面下約3mの空洞の有無を確認した。各調査は2月7日をめどに完了させる。二次点検では、一次で異常が認められた箇所に加え、23年度末までの定期点検で補修が必要とされた65カ所について、テレビカメラで管路内部の劣化の進行状況などを詳しく調べる。

5カ所で緊急性要す

 県によると、65カ所のうち5カ所では大きな事故につながる恐れがあり、緊急に補修を要する状態のため今年度中に対策を行うとしている。残りの60カ所は、今後3年間で順次補修を進めるという。

 県では、相模川と酒匂川の流域下水道を合わせて延長約174Kmを管理しており、定期点検は地表面の異常などを目視で確認する年2回の地上点検に加え、テレビカメラで管路内部の破損などを確認する調査を実施。腐食の恐れが高い区間は5年に1度、その他区間は7区間に分割して毎年1区間ごとに調査を行っている。

 緊急点検の結果は県流域下水道整備事務所のホームページで公表し、危険度に応じて早急な補修を行うとしている。

厚木はやぶさFCの新監督に就任した サンドロ・シャベス・デ・アシス・ローザさん 厚木市在勤 51歳

サッカーで日本に恩返し

 ○…厚木市を拠点とする社会人サッカーチーム「厚木はやぶさFC」の新監督に就任した。就任初日に「優勝と昇格を目指す」と選手に伝えた。「それぞれの特徴を生かした戦術で試合に臨みたい。選手は熱心に練習に取り組んでおり、手応えは悪くない」と流ちょうな日本語で抱負を語る。

 ○…ブラジル・サンパウロ出身。12歳でクラブチームの育成組織でプレーしていたところをスカウトされ、千葉県のサッカー強豪校に留学生として来日した。高校卒業後はジェフユナイテッド市原、FC東京、大分トリニータなど日本で12年間プレー。その後、母国ブラジル、ポーランドでもプレーした。「子どもの頃からサッカーが好きでプロになるのが夢だった。夢を実現できたことは幸せだ」と笑顔を見せる。

 ○…プロ引退後は米国で5年間、運送業の社長を務めたが「やはりサッカーに関わりたい」とブラジルでプロチームのコーチに。2023年、50歳の記念旅行で家族と共に日本を訪れた。高校の後輩に当たる「厚木はやぶさFC」の宇野陽代表と再会した際「プロ選手として育ててくれた日本にサッカーで恩返しをしたい」と話したことがきっかけとなり、チームスタッフに加わった。宇野代表は「日本人以上に日本人の心を持つ男」と絶賛する。

 ○…妻と長女、長男、次女の5人家族。長女は結婚して現在は4人暮らし。練習のない日は自宅で映画や海外サッカーの試合を観戦して外出を控え、家族と過ごす時間を大切にする。「チームで大切なのは観客やサポーター。選手は常にその人たちのことを考えてプレーしてほしい。何年か後のJリーグの参入も見据えたチームづくりを目指す必要がある」と意気込みを語った。

ポスターを手にする遊佐会長

県スタンプラリーに参加 厚木なかちょう大通り

 厚木なかちょう大通り商店街振興組合が、2月14日(金)から3月16日(日)まで実施される県内8商店街共同のデジタルスタンプラリーに参加する。

 これは県商店街振興組合連合会が地域の枠を越え、県内商店街の魅力を伝えることを目的にするもの。

 スタンプラリーの参加方法は、厚木なかちょう大通り商店街振興組合をはじめ、モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合(川崎)、モトスミ・オズ通り商店街振興組合(川崎)、たちばな通商店街振興組合(川崎)、鎌倉由比ガ浜商店街振興組合(鎌倉)、湘南スターモール商店街振興組合(平塚)、京急久里浜駅前商店街振興組合(横須賀)、衣笠商店街振興組合(横須賀)の8商店街のいずれかに足を運び、掲示されたポスターの二次元コードを読み取りスタンプを獲得。集めたスタンプ数によって、応募できる賞品が異なる。なおスタンプ1個では各商店街からの賞品、3個以上で湯河原温泉旅館の宿泊券に応募できる(応募はそれぞれ1人1回)。応募には住所や電話番号、アンケートへの回答が必要となる。

 厚木なかちょう大通り商店街振興組合の遊佐貴幸会長は「他市との連携を図って地域の商店街を盛り上げるスタンプラリーとなります。もちろん厚木を一番にPRしていきます」と話す。

 問い合わせは神奈川県中小企業団体中央会【電話】045・633・5132(平日のみ)へ。

笑顔で並ぶ南毛利地区メンバー

南毛利地区が3連覇 あつぎ駅伝競走大会

 新春の厚木を走る「あつぎ駅伝競走大会」が1月26日に開催され、地区対抗の部で南毛利Aチームが優勝、Bチームが3位入賞を果たした。Aチームは今大会で3連覇を達成。選手、サポート役の体育振興会委員、南毛利地区住民らが喜びに湧いた。

 区間賞に輝いた矢口陽太選手は「たくさんの方々のサポートのおかげで3連覇できた。区間賞が1人でも優勝できたのは、選手全員に力があったからだと思う。来年も出場し、ぜひ4連覇を目指したい」と力強く話した。前田智司監督は「4チームがたすきをつなぐことを目標に、選手とスタッフが一丸となり大会に挑んだ。目標達成は南毛利の結束力だと感じた。さらにAチームは重圧をはねのけ、3連覇をつかんでくれた」と喜びを噛み締めていた。

前受け身を実践する児童ら

森の里小学校 「受け身」学び転倒事故防げ 児童の骨折事案多発受け

 森の里小学校で1月30日、児童の転倒事故防止に向けて柔道関係者を招いた安全指導が行われた。

 同校では、今年度の2学期に登校中の転倒などによる顔部の骨折が4件発生するなど、児童の安全対策の必要性が高まっていたという。全日本柔道連盟が安全な転び方の指導を行っていることを知り、連盟に協力を依頼。3・4年生を対象に初めて実施した。

 当日は連盟の田中裕之さんが講師を務め、転び方や転ばないための体づくりを目指して指導を行った。転倒した際に身を守るための「受け身」のポイントについて、「体を丸める(ゴロン!)」、「あごを引く(グッ!)」、「1カ所だけつかない(ベタッ!)」と擬音を用いながらレクチャー。「前後に倒れてもけがをしない、巧みな動きを意識してほしい」と呼び掛けた。

 児童は、手を床に付けて顔や頭などを守ることを意識しながら、実際に前受け身の取り方を学習。参加した児童は「正しい転び方が分かった」と振り返った。指導を見守った小野卓也教諭は「転んでも自分の体を守れるようになってほしい」と話していた。

 文部科学省の調べによると、小学生の負傷・疾病における部位別発生割合では「顔部」が22・2%、頭部が8・4%。中学生では「顔部」が10・0%、「頭部」は4・4%だった。

ステージ上で手を振るあゆコロちゃん(右)

あゆコロちゃん 誕生日イベント盛大に

 アミューあつぎで2月1日、厚木市のマスコットキャラクター「あゆコロちゃん」の誕生日を祝うイベントが行われ、多くの親子連れなどでにぎわいを見せた。

 あゆコロちゃんは、厚木市制の施行日となる2月1日が誕生日。アミュー8階の屋内広場solaに小田急電鉄の子育て応援マスコット「もころん」と共に姿を見せると、来場者から「かわいい」「お誕生日おめでとう」と言葉を掛けられながらステージに登壇した。

 バースデーケーキを前に愛嬌を振りまいたあゆコロちゃんは、参加した子どもたちと記念撮影し、午後からはアミュー館内を散歩したりじゃんけん大会に参加したりと大忙しの様子を見せた。誕生日を祝うメッセージボードや縁日、抽選会などのイベントも開催され、あゆコロちゃん一色の一日となった。

 父親と訪れた9歳の女の子は「あゆコロちゃんを近くで見ることができて良かった。触るとふわふわして気持ちがいい」と笑顔で話した。
感謝の言葉を述べる影山さん(右)

賀詞交歓会に86人が参加 厚木地区食品衛生協会

 厚木市、海老名市、座間市、愛川町、清川村の食に関わる事業者からなる厚木地区食品衛生協会(前場敏男会長)の賀詞交歓会が2月3日、 レンブラントホテル厚木で開かれた。

 当日は会員ら86人が参加。前場会長をはじめ各市町村の首長によるあいさつに続き、2024年度の食品衛生功労者、優良施設が表彰された。

 (公社)日本食品衛生協会長表彰を受けた愛川支部の影山邦夫さんが受賞者代表として「栄えある表彰に感謝します」と壇上でお礼を述べた。

あつぎキッズゲルニカ 平和願う大作表彰

 厚木市の子どもたちが平和を祈って描いた「あつぎキッズゲルニカ」=写真=に関する取り組みが評価され、あつぎキッズゲルニカプロジェクト・あつぎキッズゲルニカ実行委員会が厚木市制70周年記念特別表彰を受けた。

 あつぎキッズゲルニカは、2022年6月にウクライナの子どもたちが制作したキッズゲルニカの展示を見たことをきっかけに、幼稚園児から高校生までの約30人が市内の芸術家らと共に制作。縦約3・5m×横約7・8mの大作で、温暖化やプラごみに苦しむ動物、ウイルスやミサイルなどがカラフルな色合いで描かれている。

 市では子どもたちの平和に対する思いが込められた絵を多くの人に見てもらおうと、作品の貸し出しも行っている。

 問い合わせは市地域包括ケア推進課【電話】046・225・2200へ。

チャリティー金の目録を受け取った首長ら

厚木法人会 チャリティー金を寄付 管轄市町村に

 厚木法人会(黄金井康巳会長)の新年賀詞交歓会が、1月30日にレンブラントホテル厚木で開催された。

 同会の会員企業をはじめ、厚木税務署の中村正人署長、厚木青色申告会の外山香会長などの来賓が出席し、華やかに新年を祝った。

 会の中では、今年度の納税表彰受彰者や厚木税務署長の感謝状受彰者などの表彰が行われたほか、管轄する厚木市と愛川町、清川村へのチャリティー金贈呈式も実施。小金井会長から各自治体の首長に目録が手渡された。チャリティー金は同会がゴルフ大会などで募ったもので、社会福祉向上に役立てられるという。

宮ヶ瀬ダムを特集した2024年11月1日号の「広報あいかわ」

愛川町 県広報コンでダブル受賞 宮ヶ瀬ダム特集など評価

 愛川町が、県の広報コンクールで映像部門と広報紙部門の優秀賞を受賞した。広報誌部門では、治水や利水機能、観光資源としての枠割を担う宮ヶ瀬ダムについて特集した号が受賞。映像部門の『愛川百年旅SPECIAL2「歴史ノ教室」』では、県内最古の木造校舎である半原小学校の旧木造校舎や三増合戦など、町の歴史を3部作の映像集としてまとめた。

建設の歴史振り返る

 広報誌部門で受賞した2024年11月1号の「宮ヶ瀬ダムからの贈り物」では、1969年の建設計画発表から30年以上の歳月を経て完成したダムの歴史を4ページにわたって特集した。

 建設地周辺はかつて「中津渓谷」と呼ばれ、風光明媚な観光地として年間100万人を超える観光客が来訪したことなどを、当時を知る旅館店主の声を交えながら紹介。建設に伴い281戸の住民が移転する必要があったことなどから、準備には15年の歳月を要したという。

 建設には横浜ランドマークタワーと同体積となる200万立方メートルのコンクリートが使われたこと、当時の最新技術が注がれ、安全性の向上や経費削減、工期短縮が可能になったことを国土交通省関東地方整備局の職員が解説している。

 宮ヶ瀬ダムは4月から11月に「観光放流」が行われており、多くの観光客が訪れる人気イベントとして知られる。特集では、同ダムの副ダムとして1996年に建設された「石小屋ダム」が宮ヶ瀬ダムの放流水の減勢などに役立っていること、放流によって川の水量を調整することで、川の環境を正常に保つ機能を持つことなど、同ダムの持つ役割をまとめた。

3つの歴史映像に

 映像部門で受賞した歴史動画「歴史ノ教室」は、町が制作する「愛川百年旅」シリーズのスペシャル版第2弾として作成した。

 町立半原小学校の旧木造校舎、甲斐の武田氏と小田原の北条氏による三増合戦、宮ヶ瀬ダム建設史の3部構成で、町民から集めた古写真や映像、ゆかりの人物へのインタビューなどを交えて24分間の動画にまとめた。

 担当課は「昨年に続き、広報紙部門と映像部門で受賞することができて大変うれしい」と受賞を喜び、「今後も町民の皆さんに興味を持っていただけるよう、親しみやすく分かりやすい情報発信に努めたい」と話した。

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保育園児と一緒にプレーする選手2人

七沢幼稚園 はやぶさ選手が来園 サッカーでふれあう

 七沢幼稚園(厚木市七沢)で1月27日、厚木はやぶさFCによるサッカー教室が開かれた。

 同園の仲早百合園長が「サッカーが大好きな園児たちに、サッカー選手とのふれあいを体験させたい」とクラブ側に呼び掛けて実施したもの。

 当日は、厚木はやぶさFCから水上珠吏選手と柳沼達良選手が来園し、5、6歳クラスの園児17人と一緒に、園庭でシュート練習やミニゲームを楽しんだ。

 プレーした5歳児は「今日はゴールキーパーになってボールを止めた。また来てほしいな」と話した。

車いすの介助を学ぶ参加者

ボラセン運営 理解深める コーディネーターを養成

 災害発生時のボランティアセンター立ち上げや運営・調整などの活動を担う「災害ボランティアコーディネーター」の養成講座が、1月25日に愛川町福祉センターで開催され、町民約40人が参加した。町と町社会福祉協議会が主催した。

 町危機管理室の職員による講義では、平常時から気象状況の確認のほか、避難場所や自宅周辺の危険箇所に関する情報を収集することの重要性を確認。炊き出し訓練では備蓄用食料を試食した。厚木警察署の警備課職員による災害時の警察活動や、災害時に発生しやすい犯罪などについての講話もあった。

 災害ボランティアセンターの設置運営訓練では、ICT(情報通信技術)を取り入れた訓練を初めて実施した。これまでは紙媒体や手作業、口頭での情報伝達が主流だった運営に、クラウドシステムを導入。二次元コード等を用いて、人数や希望の活動場所などを事前にデータで把握することで、被災者と支援者のミスマッチ防止や運営の効率化が期待される。

 受講者は、スマートフォンで二次元コードを読み取りボランティア登録を行い、歩行困難者を福祉避難所まで搬送する想定で車椅子の操作や介助体験を行った。参加者は「災害ボランティアセンターの運営がICTの導入などで大きく変化していることに驚いた」「車椅子の取扱いや搬送方法を知ることができた」と感想を話した。

子どもたちを指導する森さん(中央)

オリンピアンにバド学ぶ 森久子さん招き教室

 1992年のバルセロナオリンピックで女子バドミントンダブルスに出場した森久子さんによるバドミントン教室が、1月26日に愛川町の第1号公園体育館で開かれた。

 オリンピアンとの交流を通じて子どもたちにスポーツに興味を持ってもらうと、町スポーツ協会(古座野君夫会長)が主催したもの。当日は小学生21人が参加した。

 参加者は、森さんからラケットの握り方や素振り、シャトルを使ったリフティングなどの手ほどきを受けながら練習に汗を流した。コート内では「プッシュショット」などのテクニックを身につけようと練習を繰り返し、2人組での打ち合いも楽しんだ。

 森さんは、シャトルの効果的な打ち方や、ラケットを持っていない方の腕でバランスを取ることの大切さなどを熱心にアドバイス。参加者から寄せられた「日頃から意識されていることは」という質問には「睡眠」と答え、「しっかり取らないと集中力が落ちるので、学校の宿題などやるべきことを終えたら早めに寝ましょう」と呼びかけた。

 参加者からは「ショットが難しくて、ネットの向こうに入らないこともあった。もっと練習を頑張りたい」と感想を話し、森さんは「今回の教室を通して、バドミントンの楽しさが分かってもらえればうれしい。これからもバドミントンを続けて欲しい」と振り返った。
午前2時から始まった瓶詰め作業(黄金井酒造提供)

立春を新酒で祝う 黄金井酒造で「朝搾り」

 市内七沢の黄金井酒造で2月3日、立春の日に合わせて搾りあがったばかりの日本酒を、その日のうちに届ける「立春朝搾り」が行われた。

 立春朝搾りは、春の始まりとなる立春を生まれたての新酒で祝おうと日本名門酒会が企画。全国41の蔵が参加し、神奈川県内では黄金井酒造が参加した。

 黄金井酒造では、立春朝搾りのために昨年12月から仕込みを開始。「仕上がる日が2月3日と決まっている日本酒造りは大変難しく、気の休まらない仕込みでした」と同酒造の黄金井陽介専務は話す。

 当日は午前2時ごろから瓶詰め作業が始まり、7時前には専用のラベルを貼った立春朝搾りが蔵に並んだ。その後、大山阿夫利神社の神職により無病息災・家内安全・商売繁盛の祈祷が行われ、集まった酒販店が新酒を持ち帰り販売された。黄金井専務は「初めての試みだったので、楽しみもあり不安もあります。今後も様々な取り組みをしていきたい」と話した。

 取り扱い酒販店の一つとなる市内旭町の望月商店では、立春朝搾りは予約で完売するほどの人気。予約客が店舗を訪れ、朝搾りを手にした。

浜田山(右)と立ち合う男子児童

「どすこい!」力士と交流 七沢希望の丘初等学校

 七沢希望の丘初等学校(厚木市七沢)が1月29日、芝田山部屋の力士の協力で「どすこい大相撲七沢場所」を開いた。

 同校では1月からテーマ学習に取り組み、どんど焼きや和凧づくり、古式消防などの日本文化を学んできた。その一環として、大谷京司校長が知り合いに声を掛け今回、学校での相撲授業が実現した。

 当日は浜田山と龍勢旺が21人の児童に胸を貸した。児童は2人がかりで立ち向かうも、力士は軽々と持ち上げたり、右や左にと軽やかに土俵マットの上を動き回りながら翻弄していた。結びの一番に6年生男子が登場すると、必死の形相で果敢に力士に立ち向かう姿に下級生や同級生、保護者から会場が揺れるほどの大きな声援が送られた。

 最後に児童代表から力士2人に「すごく楽しかったです。来年もぜひ、来てください」と花束が贈られた。

愛川町の民俗学を語る 2月15日 ラビンプラザ

 琉球大学名誉教授で半原在住の民俗学者、小島 瓔禮(よしゆき)さんが2月15日(土)、ラビンプラザ会議室で「愛川町の民俗学」と題した講演会を開く。

 小島さんは日本の民俗学の開拓者とも言われる民俗学者の柳田國男に憧れ、厚木高校在学中から民俗学を学び続け、琉球大学で教鞭をとった。

 琉球大学退職後は父親の出身である半原に居を構え、現在も執筆活動とあわせて柳田國男について調べている。

 時間は午後1時30分から3時30分。対象は町内在住・在勤者20人。持ち物は筆記用具。

 申し込みは2月14日(金)までにラビンプラザ【電話】046・281・0177へ。

講師の越智さん

清川村 ジェンダー平等を知る 2月22日(土) せせらぎ館

 SDGsをジェンダーの視点を踏まえて考える講演会が2月22日(土)、清川村生涯学習センターせせらぎ館で開かれる。

 SDGsは17の目標と169のターゲットにすべての国が取り組むことを約束しているもの。5番目の目標に掲げられている「ジェンダー平等」は一人一人の人間が、性別にかかわらず平等に責任や権利、機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができることを意味しており、日本は世界でも男女格差が大きい国の一つに挙げられている。日本のジェンダー平等における問題について考える機会に。

 当日は(独)国立女性教育会館客員研究員の越智方美さんが講師を務め、ジェンダーに起因する社会課題について話をする。時間は午後2時から3時30分(開場は1時30分)まで。参加費は無料。定員は50人程度。申し込みは14日(金)までに生涯学習課【電話】046・288・3733へ。

足湯でほっとひといき

足湯でほっこり エリマネが設備を自作

 日差しも乏しく寒さに見舞われた2月1日、本厚木駅北口に「足湯」が登場し、駅利用者ら約300人が寒さを癒した。

 この足湯は、地域の活性化や魅力向上活動を行うあつぎエリアマネジメントが企画。同会ではこれまでも市内や都内で足湯イベントを開き、あつぎ温泉郷のPRをしており、今回から足湯設備を自作したという。

 当日は「ほっこりあつぎ」と題して、小田急やミロード、市観光協会と協力したイベントを実施。足湯をはじめ、駅長制服のこども撮影会や本厚木ミロードでマルシェなどが行われ多くの人が楽しんだ。

 足湯を楽しみに、市内妻田から母親と訪れた児童は「温かくて、明日はお肌つるつるになるかも」と笑顔で話した。

スポーツ振興に寄付 グラウンド・ゴルフ協会

 厚木市グラウンド・ゴルフ協会(立石良夫会長)は2月3日、厚木市のスポーツ振興を願って、会員らから積み立てられた寄付金7万円を山口市長に手渡した。

 昨年15周年を迎えた同会は、市のスポーツ振興への感謝として2016年から寄付をしており、今年で9回目。当日は立石会長(=写真中央)と長尾登事務局長(=同左)が市役所を訪れた。

 立石会長は「厚木市は練習場所も多く、会員はみんな楽しんで練習できています。これからは関東・全国大会に出場して厚木の名を広めていきたい」とあいさつ。浄財は大会等でホールインワン賞を出した人からの寄付などで集められたもの。山口市長は「皆さまの思いを形にできるように、スポーツ振興に使っていきます。活躍を期待しています」と話した。

満足度の向上を図る 鮎まつりアンケート実施

 あつぎ鮎まつり実行委員会は、イベント向上のため、まつりに関心がある人を対象にアンケートを実施する。アンケートの回答は、今後のまつり運営の参考にする。

 期間は2月1日(土)から3月3日(月)まで。回答はインターネットと直接アンケート用紙記入する方法を選べる。

 インターネットでの回答は電子申請システム(e-kanagawa)の「今後のあつぎ鮎まつり開催に向けたアンケート」に回答。アンケート用紙を利用する場合は厚木市役所本庁舎1階総合案内付近や市役所第2庁舎8階商業観光課窓口、厚木市まるごとショップあつまる(アミューあつぎ地下1階)、本厚木駅観光案内所、厚木商工会議所、市内地区市民センター16館(上荻野分館含む)に用意された用紙に記入後、回収BOXに投函する。

 問い合わせは厚木市商業観光課【電話】046・225・2820へ。

大会にエントリーした4人の生徒

政策ディベートで熱弁 厚高生の4人が活躍

 県立厚木高等学校の生徒チームが経済産業省資源エネルギー庁主催の「政策提案型パブリック・ディベート全国大会」に選ばれ、1月12日の大会で16校の出場校のひとつとして熱弁をふるった。

 同校でエントリーをしたのは高橋幸太郎さん(2年)、熊沢勇星さん(同)、原田真琴さん(1年)、浜田和花さん(同)の4人。大会にはリーダーを務めた熊沢さん、原田さんと浜田さんの3人が出場し、前大会に出場経験のある高橋さんがサポートを務めた。

 今大会のテーマは「エネルギー政策〜エネルギー安定供給と脱炭素社会の実現の両立〜」。メンバーは9月頃から政策に取り組み、火力発電に注目。複数教科の先生から助言をもらったり、多様な視点を持って政策を決め、実際にディベートの練習を始めたのは大会直前だったという。

 オンライン形式で行われた大会当日、生徒たちは画面の向こうに広がる全国大会の舞台に緊張しながらも、チームで協力し、政策の提案、相手への質問、再提案を行い、決勝進出は逃したが、堂々とした姿を見せた。

 大会を終えて生徒たちは、「今回の大会を通して、複数の視点から物事を決め、政策を作っていくことの大切さを改めて感じた」という。また、「チームとして、それぞれの生徒が自分の意見を持ち、それをぶつけ合って一つの政策として提案できたことが良かった」と振り返った。

授賞式のようす

小中学生の力作表彰 こどもアート展30人受賞

 厚木市制70周年を記念した「こどもアート展」の授賞式が、2月2日に厚木市文化会館で開かれた。

 同展は1984年から実施され、今回で39回目。市内の小中学校や、市内在住で市外の小中学校に通う児童生徒を対象に作品を募り、最優秀賞と優秀賞、優良賞に計30人が選ばれた。

 受賞作品は1日から6日まで、市と友好都市提携を結ぶ市の子どもたちの作品と共に同館で展示された。

 中学校の部で最優秀賞を受賞した押尾奈南さん(東名中1年)は、自然が減少していると感じたことをきっかけに作品を描こうと決めたという。「人工物と自然物の比率が入れ替わった世界を表現するために、花で埋め尽くされた道路や信号機を描いた。自然の力強さを表すために、茎を大きくして迫力を出した」と話した。

 最優秀賞と優秀賞の受賞者は以下。敬称略。

【最優秀】▽小学校低学年の部/森津久思(玉川小1)絵画▽小学校高学年の部/三ツ橋拓真(森の里小5)絵画▽中学校の部/押尾奈南(東名中1)絵画

【優秀賞】▽小学校低学年の部/AR RAYHAN BIN AB AL HAFIDZ(妻田小2)絵画/ショミジャ カズオ(上荻野小3)絵画▽小学校高学年の部/平田ひとみ(北小5)絵画/稲留亜斗(依知小6)立体▽中学校の部/LE LUU NHAT ANH(厚木中3)絵画/岡村紗和(相川中1)立体

話を聞いた松田さん

「挑戦が働きがいに」 2月9日「福祉のしごとフェア」

 厚木市内の高齢者介護、障がい児者支援施設による合同説明会「福祉のしごとフェア」が、2月9日(日)に厚木市保健福祉センターで開かれる。「『やさしさ』が力になるしごと」をキャッチコピーに、19法人が各施設の仕事内容や働きがいを来場者にアピール。個別相談などで福祉職への就職を後押しする。

 障害者支援施設の野百合園で働く松田健一さんは、同フェアをきっかけに福祉職への転職を決めた一人だ。松田さんに、同園での働きがいやフェア参加者へのアドバイスを語ってもらった。

フェアでの出会いで転職決意

 転職前は精肉店に勤務していた松田さん。「これからの時代ますます必要性が高まるし、AIに取って代わられることもないと思って」と、2019年の夏に開催されたフェアに参加した。「会場で一番最初に声をかけてくれたのが野百合園でした。職員の方の笑顔が素敵で、とても馴染みやすかった」と、縁あって同園に入職した。

 松田さんは施設の印象を「アットホームで職員同士の仲もよく、とにかく働きやすい」と話す。現在は重度知的障害を持つ利用者を担当し、食事や排泄、入浴の介助だけでなく、レクリエーションの企画なども任されている。「小さな施設なので、職員のアイデアをすぐに形として実践できる。自分が考えた企画などを受け入れてくれ、周りもサポートしてくれる環境が魅力ですね」

 「8時間労働で休みも多く、おかげで趣味も増えた。今は前職よりも年収を稼ぐことが目標」という松田さん。「介護職に関心がある人は、フェアに参加することで新たな出会いや発見につながると思う。堅苦しいことを考えずにまずは足を運んでみてほしい」と笑顔で呼びかけた。

 福祉のしごとフェアは午前10時30分から午後4時。参加無料。各施設の特徴や仕事内容が分かる全施設紹介は【1】午前11時10分と【2】午後1時40分(各回約1時間)。詳細は市ホームページ「厚木市 福祉のしごとフェア」で検索。

家族連れで訪れた人も

ホールでピアノの調べ 妊婦に癒しの時間を提供

 並木産婦人科クリニック(厚木市妻田西)で1月26日、ピアノコンサートが開かれた。

 演奏を披露したのは現役音大生の岸田和貴さん。岸田さんはモーツァルトの「トルコ行進曲」、シューマン「子供の情景」など1時間ほどピアノを奏でた。

 当日は通院患者や近隣住民ら幅広い世代の約20人が参加し、演奏を楽しんだ。クリニックでは「定期的に演奏ができたら」と話した。

松岡さん(右)と小瀬村会長

松岡さんが優勝 市民ゴルフ大会

 第54回厚木市民ゴルフ大会(主催/厚木市ゴルフ協会・小瀬村寿美子会長)が1月20日、厚木市飯山にある本厚木カンツリークラブで開催され、市民ら139人が参加した。

 大会は新ぺリア方式で前半ハーフの成績を採用。当日は天候にも恵まれ、参加者らはのびのびとプレーを楽しんだ。

 優勝は松岡芳昭さん(グロス44、ネット33・2)。小瀬村会長からトロフィーと賞品が手渡された。

 同協会では、今年も市民ゴルフ大会やジュニアレッスン会、ジュニア選手権などの事業を計画している。大会情報などは協会ホームページ(https://atsugi-golf.com)を確認。

写真クラブが展示会 2月12日からアミューで

 厚木市写真クラブの展示会が2月12日(水)から18日(火)まで、アミューあつぎ5階のアートギャラリー3で開催される。時間は午前10時から午後4時(初日は1時から、最終日は1時まで)。

 1984年から活動し、今年で40年を迎える同会。展示会では日頃から会員が、自然風景や街並み、イベントなどジャンル問わず撮影した写真、約50点が並ぶ。

 同会代表の菅さんは「会員の一年間の成果をぜひ見ていただき、楽しんでもらえれば」と話している。

(問)同会・菅さん【電話】046・221・4001

山口市長と記念撮影する大多和副社長(左)

湘南ベルマーレ 新シーズンの活躍誓う 山口市長に開幕を報告

 サッカーJ1の2025年シーズン開幕に合わせ、湘南ベルマーレの関係者が厚木市役所を訪れて山口貴裕市長に新シーズンの活躍を誓った。

 ベルマーレは昨シーズンを12勝9分17敗(勝点45)で終え、20チーム中15位でJ1残留を決めた。新シーズンの開幕戦は2月15日(土)午後3時から、ホームのレモンガススタジアム平塚に鹿島アントラーズを迎えて行われる。

 この日は大多和亮介代表取締役副社長と、運営部の松田知広部長の2人が訪問。大多和副社長は「チーム力が着実に向上している。初戦は強豪だが、これまでに積み上げてきた練習の成果を発揮し、開幕からスタートダッシュを切りたい」と抱負を語った。

 山口市長は「市民の皆さんも強い思いでベルマーレを応援している。遂に今シーズンが開幕するということで、選手の皆さんのさらなる活躍を期待している」とエールを送った。

 平塚市を本拠地とするベルマーレは、神奈川県内の9市11町をホームタウンとして、サッカーを中心としたスポーツの普及や地域振興に取り組んでいる。

その音色で多くの人を魅了する、チェリスト・玉川克(たまがわまさる)さん。

チェロの奥深い音色を堪能 2月24日 タウンニュースホール

 人の声に近いといわれる楽器「チェロ」。その演奏で多くの人を魅了するチェリスト・玉川克さんが2月24日(月・祝)、東海大学前のタウンニュースホール(東海大学前駅南口徒歩1分)でコンサートを行う。来場予約受付中。

 玉川さんは、国内の主要オーケストラから客演首席奏者として招聘されるほかクラシック、ポップスなどジャンルを問わずレコーディングへの参加も多数。スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ、「硬派弦楽アンサンブル石田組」のメンバーとしても定期的に演奏を行う実力派。当日の演奏予定曲目は「無伴奏チェロ組曲第1番」(バッハ)、「セレナーデ」「トッカータ」(カサド)、「シチリアーノ」「夢の後に」「エレジー」(フォーレ)、「チェロソナタ第1番」(ブラームス)。奥深いチェロの音色に存分に浸れる。ピアノは宮嵜琴音さん。

 午後2時開演(1時30分開場)、3時30分終演予定。入場料2000円(予約制・自由席・未就園児入場不可)。予約は秦野市文化会館【電話】0463・81・1211へ。

参院選 立民 現職2人擁立へ 牧山氏と水野氏

 今夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に立憲民主党がともに現職の牧山弘惠氏(60)と水野素子氏(54)の2人を擁立することを決めた。

 牧山氏は米国での弁護士活動などを経て、2007年の参院選に民主党から出馬して初当選。13年、19年と連続当選している。1月28日に県庁で会見を開き、「物価高への対策として、食料品の消費税ゼロを訴えていく」と語った。

 水野氏は宇宙開発事業団(現JAXA)に28年間勤務した後、22年の参院選で欠員議席分の5位で当選。28日に牧山氏と別に行った会見で、「日米地位協定の改定を進めることや先端技術による産業が元気な日本を作っていきたい」と述べた。

 2人が出馬することに牧山氏は「自分の政策を思い切りアピールする」、水野氏は「議員歴が短い自分がいかに頑張れるか」と語った。

森の里地区 若宮公園で梅見会 アルプホルンなど演奏も

 厚木市森の里の若宮公園で2月8日(土)、梅見会が開かれる。午前10時から午後1時。地域住民の交流の場として開催されるもので、同地区地域福祉推進委員会(永嶋信一委員長)が主催。

 会場では、小中学生や一般から募った俳句や短歌計145点を短冊にして、園内にある梅園の梅の木に掲示。各部門の入選作品の表彰式を行う。

 11時30分からは、森の里で活動する「なごみ太鼓」や「スイス音楽の会」によるアルプホルンの演奏、「深山会」による大衆演劇などが披露される。模擬店(11時〜)では、とん汁やおしるこの無料配布、コーヒーやおにぎりが販売される。

 問い合わせは森の里公民館【電話】046・250・5262へ。

認定されている13品

清川村 ブランド認定品を募集 2月21日(金)まで

 2023年に清川村の知名度向上と地域産業の推進を図ることを目的誕生した「きよかわブランド」。

 現在、清川茶や自然薯など13品が認定される。

 村では2月21日(金)まで新たな「きよかわブランド」を募集する。対象はきよかわブランドの推進に意欲的で普及促進のイベントに協力できる人が生産した村内の一次産品や加工品、工芸品。

 申し込みは所定の申請用紙を持参の上、直接清川村役場 村づくり観光課まで。

 問い合わせは同課【電話】046・288・3864へ。

「認知症マフ」を学ぶ 戸室の特養ホームで

 厚木市戸室の地域密着型特別養護老人ホームきみどり(山崎則子施設長)で2月19日(水)、認知症マフを用いた「オリーブマフワークショップ」が行われる。

 認知症マフとは、カラフルにデザインされたニット製品で、認知症の人に向けて触覚や視覚などの感覚を用いたケアに活用されているもの。

 当日は担当者による編み方の実演や、参加者自身が実際にマフを編む体験を通して、その効果や活用方法を学ぶ。

 申し込み、問い合わせは特別養護老人ホームきみどり【電話】046・204・6961へ。 

イベントチラシ

2月9日 チョークアートに挑戦 バレンタイン企画

 厚木市戸室のアツギトレリスで2月9日(日)、バレンタイン企画のチョークアートワークショップが開催される。会場となるのは1階のスポーツカムイ前通路。主催はアツギトレリス。時間は午前10時から午後5時まで(受付開始10時・最終受付4時20分)。参加無料。

 チョークアートを中心に手描きの魅力を広める「チョーク&サインアートプロジェクト」の協力で、指導を受けながらバレンタインをテーマに、黒板にチョークアート作品を描くことができる。参加者にはチョークアートのほかチョコレートのプレゼントもある。

 実施は午前10時・11時・午後1時・2時・3時・4時からの6回(各回30分)。各回2部制で8人まで。先着順。

 問い合わせはアツギトレリス【電話】046・225・1069へ。

 

ベビーマッサージ学ぼう あつぎ市民交流プラザで    

 オイルを使ったマッサージで乳児との関わり方を学ぶ催しが3月7日(金)、アミューあつぎ5階のあつぎ市民交流プラザ(中町2の12の15)で開催される。

 対象は市内在住の保護者で定員15人まで(生後1〜6カ月の乳児同伴)。保護者は1組2人まで。時間は午前10時30分から11時30分。       

 参加費はマッサージに使用するオイル代として300円。申し込み期間は2月6日(木)から26日(水)まで。応募多数の場合は抽選。

 問い合わせは子育て支援センター【電話】046・225・2922へ。

倉本 卓さん

♯みゅーじっくコラム♭ 音楽の森 ピアニスト 倉本 卓(厚木市長谷在住)

 ウィーン三羽烏の一人、イェルク・デームスの別荘では、毎年講習会が行われていました。映画「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地に近く、緑豊かな野山に囲まれ、眼下には美しいアッター湖が広がる素晴らしいロケーションにありました。ピアニストは音職人ですから、騒がしい日々の生活から離れたヨーロッパの避暑地で音楽作りをすることは、絶好の環境です。しかし、デームス先生のレッスンは超スパルタレッスン!現代の学生レッスンではあり得ないハラスメントの数々。「エノキダケ!」と罵声を浴びせられたこともあります。なぜキノコ?帰り道はいつも泣いていました。恐怖のデームスレッスンは、49歳になった今でも夢でうなされます。

 ある日の帰り、いつものように泣きながら歩いていると、「オクラホマおばさん」に熱く抱きしめられました。「デームス先生は怒鳴りつけるけど根は優しいのよ」と。このおばさんは、アメリカオクラホマ州から遊びに来ているデームス先生の友人で、毎晩酔いながら、アメリカのフォークソングを弾き語りで演奏していました。ヨーロッパの森の空気と涙の味、異国で優しさに触れた思い出は、私の音楽の中に散りばめられているでしょうか。

きらら浮世伝

 今年の大河ドラマ「べらぼう」の主人公は江戸時代の版元・蔦屋重三郎です。実は私は三十七年前にこの人物を主人公とした舞台の脚本を書いています。今はなき銀座セゾン劇場というバブル時代の文化拠点で、タイトルは「きらら浮世伝」、主演は歌舞伎俳優の十八代目故中村勘三郎さんでした。その時の名は五代目勘九郎、三十三歳。横内は二十六歳。とんでもない若さで大仕事を託されました。演出が気鋭の映画監督で、とにかく常識破りの時代劇を生まれたての劇場で創るのだと意気込んで、シモキタ辺りで名が売れ出した程度の小劇場劇作家(私)を起用したのです。

 この「きらら浮世伝」を復活させようという企画が持ち上がりました。見え見えのドラマ便乗企画です。ただし歌舞伎座で、主演が六代目中村勘九郎。ヒロインが七之助。お二人は勘三郎さんのご子息です。初演時、賛否両論ながら熱狂的に支持してくれる人たちがいて話題となり、再演の話は幾度か持ち上がりました。けれどその時の勘九郎さんの演技が凄すぎて、勘九郎以外の蔦重は考えられず、やんわりと断り続けてきました。

 ところが、時が巡りまさに勘九郎という名の俳優がやるという奇跡です。運命を感じずにはいられません。実際に稽古に入って鳥肌が立ちました。あの時の、蔦屋重三郎が蘇って目の前にいる。演出家が泣いちゃいけないんですけどね、涙が止まりません。

2月 歌舞伎座にて上映中

詳細は松竹チケットサイト