茅ヶ崎・寒川版【6月6日(金)号】
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寒川町 さむかわPay30%還元 予算総額1億円投じる

 寒川町は5月30日、地域通貨「さむかわPay」を活用したポイント還元事業を実施することを発表した。7月1日(火)から7月31日(木)までの期間中、加盟店で決済すると、決済額の30%相当のポイントが還元される。昨今の物価高騰対策と商業支援が目的。予算総額1億円を投じる大型キャンペーンとなる。

 さむかわPayは、寒川町の加盟店で使える無料のキャッシュレス決済アプリで、今年2月からサービスを開始した。5月31日時点でアプリのダウンロード数は2059件、加盟店舗は120店に達し、着実に利用が広がっている。同町はこれまでも、約2カ月間にわたる3%還元キャンペーンや、2026年3月31日まで続く1%還元のキャンペーン(今回の大規模キャンペーン中は一時中止)を実施。

 今回の30%還元キャンペーンは、さらなる利用促進と、物価高騰に対し、利用者の生活を直接的に支援することなどを目的に企画された。また地域経済全体の循環を活性化させることも期待される。

 期間は7月1日(火)から7月31日(木)までだが、予算額1億円に達し次第、終了となる。ポイント付与の上限は1万ポイント(約3万3000円分の買い物に相当)で、買い物をした日の7日後に付与される。還元対象は、現金でチャージした「コイン」での支払いが対象。付与されるポイントの有効期限は26年2月28日まで。

 対象店舗は「さむかわPay」公式サイトやアプリ内で検索可能。のぼりやシールが掲示される場合もある。チャージは全国のセブン-イレブン、ローソンのATM、銀行口座から直接引き落としができる「バンクPay」、寒川町商工会内の専用チャージ機で対応する。問い合わせは相談窓口【携帯電話】050・1721・9620へ。

新しい保健所・保健センターの整備イメージ=市提供

保健所・保健センター 供用開始2027年度中に 入札中止受け延期

 茅ヶ崎市は5月30日に行った定例記者会見で、現在進めている保健所・保健センターの整備について、供用開始時期が当初予定の2026年度後半から27年度中へと延期されると明らかにした。1月に行った建設工事に関する入札が中止になったことを受けたもの。

 市は1月に同センターの建設工事に関わる入札を行ったが、1回目では落札者が決まらず、同日開催された2回目は入札者がいない「不調」となった。

 これを受け市では、関係各所で条件面などの見直しを行い、再度5月8日に公告し入札を行った。今後落札者が決まれば、議会での承認を経て着工となるが、2026年度後半としていた供用開始時期の延期が避けられない状況となった。

 保健所・保健センターは、茅ヶ崎1丁目の現施設が1971年の完成から50年以上が経過し、施設の狭さや老朽化が課題となっていること、県平塚保健福祉事務所茅ケ崎支所の施設を借用していることなどから、より市民のニーズにあった事業の実施などを目的に、地域医療センター南側(イオン茅ヶ崎中央店北側)へと移転・整備されることが決まった。

 また、同センター内には、子どもの発達や子育てに悩みを抱える保護者の相談を受け、関係機関と連携して適切な療育につなぐ「こどもセンター」の開設も予定されている。

寒川町でブレイキン(ブレイクダンス)を広める活動を行う 門脇 睦さん 寒川町出身 33歳

ブレイキン熱、寒川から

 ○…パリ五輪で新種目となった「ブレイキン(ブレイクダンス)」のダンサーであり、講師として魅力を広めようと、地元の寒川町で体験会などを実施している。「競技人口はまだまだ少ない。もっと興味をもってもらい、ゆくゆくは寒川町で大会を開きたい」とその熱い思いを語る。

 ○…寒川生まれ、寒川育ち。体を動かすことが好きで、中学ではソフトテニス部、高校では未経験ながら野球部に所属し、持ち前の運動神経を発揮してきた。ブレイキンとの出合いは高校の先輩の影響。仲間と昼休みや10分休みに廊下で練習するのが日課だった。小学4年生まで習っていた体操の経験も功を奏し、上達は早かった。「好きを突き詰めるのが楽しかった」。卒業後は本格的にブレイキンの道へ。数々の大会で結果を残し、役者として舞台に出演するなど活動の幅を広げた。2015年には三代目J SOUL BROTHERSのライブツアー(21公演)にも抜擢されたという。一時期は「将来が見えない」と離れた時期もあったというが、「やっぱりブレイキンを仕事にしたい」と、現在は日本ダンススポーツ連盟でブレイキン事務局部長を務めている。

 ○…連盟としてパリ五輪に同行した経験も。世界のトップダンサーたちが繰り広げる、緊迫した瞬間や会場の一体感に「思わず涙した」という。「本当に感動した。ブレイキンの可能性を強く感じた」とその時の興奮を振り返る。

 ○…「休みの日もブレイキンのことばかり考えている」と笑う。空いた時間には練習に励み、技を仲間たちとシェアするのが楽しみだ。「勉強でもスポーツでも1番になれたわけじゃない。ブレイキンとの出合いが人生最大の転機だった」と深い愛情を語った。

関東大会出場をよろこぶ酒井くん

ソフトテニスで関東出場 茅ヶ崎ジュニア 酒井陽多くん

 茅ヶ崎ジュニアに所属する酒井陽多(ひなた)くん(9)が、5月4日に横須賀市で開催された「第44回関東小学生ソフトテニス選手権大会神奈川県予選会」の低学年男子ダブルスの部で3位となり、7月に茨木県で行われる関東大会出場を決めた。

 今年3月から伊勢原ジュニアの井出悠大くん(小4)とペアを組む酒井くん。2人で出場する初の公式戦だった。3チームによる予選リーグ初戦は、緊張もあり1セット目を取られたものの「大丈夫」とお互いに声を掛け合い、相手のスキを狙ってポイントを重ね3対1で逆転勝利。その後も息の合ったプレーで順調に勝ち進んでいった。準決勝で川崎のチームに2対3で敗退したものの、酒井くんは初めての関東大会出場の切符を手にした。

 小学2年生から父の影響でテニスを始め、今では週3日、練習に励む。「足の速さとコンビネーションを生かして関東ではベスト4を目指したい」と意気込んだ。

寒川美術協会展

 寒川美術協会展が6月14日(土)から21日(土)まで寒川町民センターで開催される。午前9時から午後4時30分(初日1時から、最終日3時まで)入場無料。16日休館。(問)同協会事務局小林さん【電話】0467・75・3362

茅ヶ崎市民文化祭 翻案劇「颱風」上演へ 出演者、スタッフ募集

 市民劇団湘南座では、11月に市民文化祭で上演予定の「颱風―テンペスト」(「みんなのアートフェス」参加事業)の出演者、スタッフを募集している。

 今年は茅ヶ崎市文化団体協議会と文化祭が65周年にあたり、シェイクスピア原作、坪内逍遥が翻訳した「颱風(テムペスト)」をベースに、時代設定と背景を日本の中世へと変更した翻案劇に挑戦する。開催は11月16日(日)の午後で、会場は茅ヶ崎市民文化会館小ホール。参加費は1万円、大学生まで5000円。稽古は7月から週2回程度。詳細は同団体の長谷川さん【携帯電話】080・6729・8008へ。

下里隆史会長(左)と、入り口や窓に吸盤で貼り付けることを想定した災害時診療対応ペナント

茅ヶ崎歯科医師会 「健口(けんこう)が市民の安心に」 下里隆史会長に聞く

 6月4日から10日は「歯と口の健康週間」。茅ヶ崎市と寒川町で活動する茅ヶ崎歯科医師会の下里隆史会長に、会の取り組みについて話を聞いた。

 茅ヶ崎歯科医師会には現在、98診療所・121人の会員が所属する。茅ヶ崎市立病院と湘南東部総合病院の口腔外科も会員に加わりホットラインができたことで、重篤な疾患の際などには連携を取り、市民の安心にもつながっている。

いざに備えて

 近年、同会が力を入れるのが災害などの「いざ」への備え。昨年元日に発生した能登半島地震の際には、同会の会員も、神奈川県JDAT(日本災害歯科支援チーム)として現地入りし、物資搬入や誤嚥性肺炎予防、口腔ケアなどを行った。神奈川も南海トラフ地震などさまざまなリスクがあることから、三師会と行政で災害対策に取り組んでいる。

 同会では、災害時にも診療可能な診療所で掲げるペナント=写真=を作成し会員に配布している。救護所で対応しきれない治療に対して、被害の小さかった診療所がペナントを掲げ、対応してくれるという。

健口(けんこう)が消化管の健康に

 生活習慣病との関連も指摘される歯周病。「症状が出た時には重症化していることも多く、ステルス病とも言われる」と下里会長。予防には、小さい頃からの歯ブラシ習慣を身に着けること、また検診を受けることが重要だ。「口は消化管の入口。口の健康(=健口(けんこう))が健康寿命を伸ばすことにもつながる」と力を込める。

 毎年行われている口腔がん検診(他エリアは隔年)は2011年に独自事業としてスタートし、13年から行政の事業として継続されている。「口腔がんになると口の機能に大きな障害が残る可能性がある。定期的な検診で早期発見・治療につなげてほしい」と話した。

前回の様子=提供

寒川町観光協会 茅の輪くぐり体験ツアー 6月12日まで申込受付

 寒川町観光協会では、6月30日(月)と7月1日(火)に開催される「茅の輪くぐり体験ツアー」の参加者を募集している。

 30日は午後1時から3時30分までで、大祓式に参列し、大祓詞の唱和や茅の輪くぐりなどを体験する。1日は午前10時から午後0時30分までで、神職による茅の輪の由緒・作法の説明、茅の輪くぐり体験、神嶽山神苑入苑などが行われる。

 参加費は3000円。募集定員は抽選で、各20人。申し込みは6月12日(木)までに左記二次元コードから。問い合わせは同協会【電話】0467・75・9051へ。

主催する門脇さん=提供

ブレイクダンスを体験 6月15日、小中学生向け

 ブレイキンのダンサーとしても活躍する門脇睦さん=人物風土記で紹介=らが指導する「寒川ストリートダンスレッスン」が6月15日(日)、寒川総合体育館(寒川町宮山270の2)で開催される。午後6時30分から7時30分まで。対象は小中学生。

 寒川町に「ブレイキン(ブレイクダンス)の魅力を伝えたい」と定期的に開催しているもの。今回はダンサーのKARIさんが講師を務める。

 料金は1000円(初回500円)。持ち物は室内用運動靴、飲みもの、ニット帽。動きやすき服装で参加を。

 申し込み、問い合わせはInstagram@streetdanceclub_shonanへ。

コンサートのポスター

伊藤美佐さんコンサート 28日 スタジオベルソー

 地元ピアニスト・伊藤美佐さんのコンサート「ピアニスティック・エアin茅ヶ崎」が6月28日(土)、スタジオベルソー(茅ヶ崎市共恵1の8の20 5階)で開催される。午後2時開演。

 2006年から地元茅ヶ崎で開催しているコンサート。今回はテノール歌手の田中良一さんをゲストに招き、2部構成でシューベルトの即興曲、ショパンのポロネーズなどを披露する。全席自由で一般3千円、4歳から大学院生は千円。

 詳細は事務局【電話】0467・54・4005、(メール)misakiki1131@gmail.comへ。

釣り上げられたアユ=提供

天然アユの遡上に期待 7月以降に本格化

 茅ヶ崎・平塚市境で相模湾へ流入する相模川で1日、アユ釣りが解禁となった。

 相模川を管理する相模川漁業協同組合連合会(木藤照雄代表理事会長)によると、前日の大雨によって増水し水温が下がった影響がみられたものの、座架依橋下流では3時間で体長13cm〜18cmの天然アユが50尾〜120尾上がったという。

 釣り人の数は減る傾向にあるが、若い人の姿もあるなど年齢層は幅広い。天然アユの遡上は7月以降に本格化する見通しで、木藤会長は「昨年と比べるとやや小さめではあるが、遡上の数は多く、本番を迎える7月から体長も伸びて楽しめるのではないか」と期待を寄せる。

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自転車が関係する事故を再現

ルール守って自転車事故防止を

迫力の事故再現に驚き

 県立寒川高校で5月28日、(一社)神奈川県トラック協会による「スケアードストレイト式自転車安全教室」が開かれた。

 生徒らの自転車事故防止を目的に同校が依頼したもの。

 当日は、ながらスマホやヘッドホン、右側走行などの違反をしている自転車が、交通事故に巻き込まれる様子などをスタントで実演。急ブレーキ音や、自転車と人が弾き飛ばされる様子など、その迫力と衝撃に生徒らからはどよめきが起こった。

 事故の再現に協力した生徒は「ルールを守って安全に運転したい」とし、同協会は「自転車に乗る際はルールやマナーを守ってほしい。もしも事故を起こしてしまったら必ず連絡するように」と呼びかけた。

「自転車五則」守って

 体験学習センターうみかぜテラスで5月17日、自転車ルール講習会が開催された。

 当日は強い風雨のために電動アシスト自転車や電動キックボードの試乗会は中止になったものの、茅ケ崎警察署の小川優子巡査部長から自転車に乗る際のルールやマナーを学んだ。

 小川さんは自転車安全利用五則(【1】自転車は車道が原則、左側を通行 歩道は例外、歩行者を優先【2】交差点では信号と一時停止を守って安全確認【3】夜間はライトを点灯【4】飲酒運転の禁止【5】ヘルメットを着用)の順守を呼びかけたほか、昨年の道路交通法改正による罰則強化などについて説明した。

集まった元教諭と同窓生=提供

30数年経て絆を確認 今小、萩中卒業生が同窓会

 茅ヶ崎市立今宿小学校を1987年に、萩園中学校を90年に卒業した人と当時の教諭による同窓会が5月25日、鶴嶺西コミュニティセンターで開催された。

 同窓会は7年前に続いて2回目。前回は元教諭14人と卒業生約50人が集まった。

 これを機に小規模なクラス会や部活ごとの忘年会などが開催されるようになり、卒業生同士のつながりが増えていたこと、コロナ禍を経たことや参加者が50歳を迎えること、また今年は「昭和100年」の節目になることなどから、再び同窓会が企画された。

 7年前に引き続き、中心となったのは今宿で中華料理店「麺や一光食堂」を営む川田晃己さん。卒業アルバムや当時の名簿などをもとに案内状を送付したり、友人同士のつながりをたどるなど約半年かけて、同窓生らに参加を呼びかけた。

 当日は小学校時代の教諭4人、同窓生25人が集まり、旧交を温めた。川田さんは「地域でお店を営む者としても、新たなつながりが生みだせてうれしい」と話していた。

 詳細および問い合わせは同店・川田さん【電話】0467・58・1505へ。

茅ヶ崎市美術館 うつわの彩り 吉田耕三と北大路魯山人

 企画展「うつわの彩り―吉田耕三と北大路魯山人」が6月17日(火)から8月24日(日)まで、茅ヶ崎市美術館で開催される。

 茅ヶ崎に住んだ美術評論家・吉田耕三(1915―2013)の陶磁器コレクションから、北大路魯山人(1883―1959)の作品を中心に約80点を公開する。

 開館時間は午前10時から午後5時(入館は4時30分)まで。月曜休館。一般1000円、大学生800円、茅ヶ崎市内在住の65歳以上の人500円。高校生以下や障害のある人とその介護者は無料。詳細は同館【電話】0467・88・1177へ。

県議会 所属委員会決まる

 神奈川県議会の第2回定例会で、各議員が所属する2025年度の委員会が決まった。

 茅ヶ崎市、寒川町選出では、桝晴太郎氏(自民)、平野みぎわ氏(立憲)、山本哲氏(自民)の所属も決定。常任委員会では山本氏、平野氏が共に厚生常任委員会所属となり、山本氏が委員長を務める。桝氏は総務政策常任委員会となった。

 特別委員会では、桝氏が共生社会特別委員会の委員長に。平野氏はデジタル・新産業・健康特別委員会となった。

 また、平野氏、山本氏は共に予算委員会に名を連ねた。

以前の食堂の様子

シエロハウスでこども食堂

 「こども食堂おいしいね」の開催場所がこのほど、CIELOハウス(茅ヶ崎市東海岸北2の1の47)に変更になった。毎月第2木曜の午後4時30分から7時(最終受付6時30分)開催。予約不要で子どもだけでの参加も可。18歳までは無料、大人300円。12日には、「さかもとのたまご」の卵の話も。

(問)saiwaikodomo@gmail.com

MoNachiffon 米粉のシフォン専門店 詳細はちがすきレポートへ

 茅ヶ崎市甘沼の小出県道沿いに新しく、米粉シフォンケーキ専門店「MoNachiffon」がオープンした。

 国産の米粉や平飼い卵など食材にこだわっている同店。プレーンやチョコ、紅茶を始め、季節に合わせたフレーバーが楽しめるシフォンケーキ=写真=やソイクリームを使用したサンドなど商品の種類も豊富。グルテンフリーで健康的なのに美味しいと、開店からわずか1カ月余りで早くも評判を呼んでいる。

 犬用のおやつも用意。ぜひ絶品のシフォンケーキを味わってみては。

(問)同店(Instagram)@mona_chiffon

▼現在レポート公開中

20周年迎え記念演奏会 茅ヶ崎弦楽四重奏団

 茅ヶ崎弦楽四重奏団の20周年記念演奏会が6月8日(日)、茅ヶ崎市民文化会館小ホールで開催される。午後2時開演。

 大宅一哉さん(1stバイオリン)、佐藤駿一郎さん(2ndバイオリン)、仁多理恵さん(ビオラ)、箕輪梨絵さん(チェロ)による同楽団。

 当日は「弦楽四重奏曲第12番ヘ長調『アメリカ』」(ドボルザーク)、「弦楽四重奏曲第2番ニ長調」(ボロディン)のほか、メンバーおすすめの名曲が演奏される。

 チケットは全席自由で大人3千円、学生1500円。問い合わせは大宅さん【携帯電話】090・6137・7584へ。

子どもがグンと伸びるヒント講座

 ブランチ茅ヶ崎3(茅ヶ崎市浜見平10の2)まちづくりスポット茅ヶ崎で「その一声が未来を変える‼子どもがグンと伸びるヒント講座」が開催される。6月13日(金)・20日(金)・30日(月)の午前10時30分から11時10分まで。無料。

 湘南学びデザイン代表の高橋研さんを講師に迎える。

 申し込み不要。問い合わせは(メール)takahashi@shonan-manabi.comへ。

(左から)北川副実行委員長、林実行委員長、奥本副実行委員長、岩瀬副実行委員長

2025年湘南祭にご来場いただいた皆様へ 開催終え、実行委員会が寄稿

 湘南祭実行委員会より、心からの御礼を申し上げます。

 5月24日、25日に開催されました湘南祭は、皆様のおかげをもちまして、大盛況のうちに幕を閉じることができました。

 開催前は雨の予報が出ており、開催が危ぶまれる状況でしたが、皆様の熱い想いが天に届いたかのように、両日ともに奇跡的な晴天に恵まれました。これもひとえに、ご来場いただいた皆様、ご支援くださった関係者の皆様、そして湘南祭を支えてくださったすべての皆様のおかげと、実行委員一同、深く感謝しております。

 湘南祭はボランティアと寄付金、協賛金で運営されている地域のみんなで作り上げるイベントです。茅ヶ崎商工会議所から発信している「ローカルファースト」の思いを大切にして、私たちは湘南祭を開催運営しています。今年で32年目(コロナ禍3年は中止)、皆様が楽しみにしてくださる、この湘南最大級のイベントに2日間で延べ12万人以上の方にご来場いただきました。私たちもこの人気のイベントを何とか来年にもつなげていきたいと考えております。

 今年も湘南祭で集められた資源は再生トイレットペーパーへ生まれ変わります。また、開催後には昨年同様、SDGsについて本気で考えようという勉強会「チガエコトーク」をJパワー様の協力のもと、新しいテーマを取り入れながら無料で月1回開催していきたいと考えております。

 来年も、皆様に笑顔と感動をお届けできるよう、さらに魅力的な湘南祭を企画してまいりますので、どうぞご期待ください。

 茅ヶ崎サザンビーチの地で、またお会いできることを心より楽しみにしております。

湘南祭実行委員長/林正基 副実行委員長/北川哲也・奥本健太郎・岩瀬望美

親子ら28人がえぼし岩の地質や生物について学んだ

えぼし岩で親子自然観察会 うみかぜテラスが企画

 茅ヶ崎公園体験学習センター「うみかぜテラス」は5月25日、「えぼし岩親子自然観察会」を開催した。

 茅ヶ崎のシンボルえぼし岩(姥島)に上陸し、自然や生き物について知ってもらおうと企画されたもの。茅ヶ崎市内在住の親子ら14組28人が参加し、釣り船でえぼし岩に上陸した。

 観察会には、各分野の専門家が同行。地質の専門家・布施憲太郎さん(三浦半島活断層調査会)が「えぼし岩が誕生したのは約900〜1200万年前、約400キロも南の海だと推定されている。海底火山の爆発で誕生し、フィリピン海プレートに乗って現在の場所までやってきた。岩の地層が斜めに見えるのは、陸にぶつかってだんだん傾いているため」などと語ると、驚きの声が上がった。

 水辺の生き物の専門家・小峯和朗さんは潮溜まりなどにいる魚や甲殻類を小さな水槽に入れて即席の水族館を開設。トゲに毒があるハオコゼ、海藻やゴミを身体につけて擬態するコシダカウニなどが紹介されたほか、卵を抱えたアメフラシが発見され「この時期にしか見られない、えぼし岩の自然を楽しんでほしい」と話していた。

 また、名取龍彦さんからはえぼし岩の歴史について説明を受けた。

 参加した藤田桜さん(9)は「ずっと行ってみたいと思っていたのでうれしい。ウミウシやアメフラシがかわいかった」とし、長谷川聡太さん(10)は「浜辺でよく遊ぶけれど、今回初めてミスガイを見つけられてうれしかった。地層の話も興味深かった」と話していた。

子牛とのふれあいを楽しむ園児

「子牛さんかわいいね」 なぎさ保育園でふれあい体験

 茅ヶ崎市畜産会(柿澤博会長)が5月22日、なぎさ保育園でふれあい体験を実施し、園児64人が子牛や羊とふれあい、模擬牛を使った乳しぼり体験などを楽しんだ。

 同体験会は家畜との触れ合いを通じて、子どもたちに茅ヶ崎市の畜産に興味を持ってもらおうと開催されているもので、これまで市内の小学校や保育園などで行われてきた。今回は「ふれあいを通して食や命の大切さを学ぶきっかけにしてほしい」と同園が依頼し、開催に至ったという。

 当日は子牛1頭と羊1頭が来園。園児らは「子牛さんも羊さんもかわいいね」「あったかくてフワフワしているね」と笑顔を見せた。また「次は本物の牛さんで乳しぼりをしてみたい」と期待を寄せる声も聞かれた。

 同会の柿澤会長は「ふれあいを通して命の大切さを肌で感じてもらえたら」と話し、同園は「こうした活動を通して、命をいただくことのありがたさを伝えていけたら」と話した。

苗の植え付けに苦戦する生徒

一年かけコットン生産 寒川東中と鎌倉シャツ

 メーカーズシャツ鎌倉(本社/鎌倉市)は5月21日、「コットン苗植え祭2025」を開催し、阿部農園(寒川町岡田)で寒川東中学校の1年生123人らとともにコットンの苗を植えた。

 同社は、最高級品種である超長綿の国産栽培から縫製までを国内で完結させる「ALL MADE IN JAPAN」を掲げ、昨年4月から同町でコットンを栽培。産官学で連携し、子どもたちがものづくりを学ぶ機会と地域交流の場を提供したいと、同催しを実施した。

 当日は、木村俊雄寒川町長をはじめ、関係者が同中に集合。生徒らは取り組みの意義や植え付け方法など事前学習で知識を深めた後、徒歩で畑に移動し、1人につき4株の植え付けを行った。

 同中の柏木琉綺さんは「苗を植えるのは難しかった。これからどんな風に成長するかが楽しみ」と話した。

 生徒らは今後1年間かけて、支柱立てや間引き・摘芯、収穫など栽培に携わる予定で、収穫されたコットンは、約1年間の製作期間を経てドレスシャツとなり同社から販売されるという。

準備が進む道の駅

開業前に市民向け開放 道の駅「湘南ちがさき」7月4日プレオープン

 道の駅「湘南ちがさき」の7月7日(月)のグランドオープンを前に、茅ヶ崎市は市民向けプレオープンを7月4日(金)に開催すると発表した。

 対象は茅ヶ崎市民。事前申し込みや受け付けは不要なので自由に来場を。ただし、自動車やバイクの駐輪場利用は不可で、徒歩や自転車(駐輪場あり)、公共交通機関での来場のみ。午前9時から午後4時まで。

 問い合わせは市道の駅担当【電話】0467・82・1111へ。

投票で読みたくなった本を決める

長谷川書店 書評ゲームを開催 6月14日、ネスパ店で

 「第21回ビブリオバトル」が6月14日(土)、長谷川書店ネスパ茅ヶ崎店6階ギャラリーで開催される。午後2時から3時30分まで。

 ビブリオバトルは、発表参加者が「読んで面白いと思った本」を持ち寄って1人5分で紹介し、発表後に「どの本を一番読みたくなったか」を投票で決定する知的書評ゲーム。今回はビブリオバトル普及委員の滝直哉さんのサポートがあるので、初心者でも安心して参加できる。

 現在、発表者、参加者を募集中。事前申し込みを受け付け中(当日参加も歓迎)。

 申し込み、問い合わせは同店【電話】0467・88・0008へ。

盆踊り教室参加者募集 7月5日 寒川町民センター

 寒川町民センターで7月5日(土)、「盆踊り教室」が開催される。午前10時から正午。現在参加者を募集している。参加無料。

 「みんなで踊ろう」をテーマに、盆踊りを楽しく体験できる。「初心者も大歓迎。気軽にご参加ください」と主催者。

 対象は寒川町在住・在勤・在学中の先着30人。持ち物はうちわまたは扇子と飲みもので、動きやすい服装で参加を。

 6月7日(土)から申し込み受付。申し込み方法は同センターへ直接または【電話】0467・74・2333へ。

 

 

 

 

参加者募集 えぼし岩で自然体験 小5〜中3生対象

 「えぼし岩 海の自然体験教室」が7月に開催され、主催者では参加者を募集している。

 これは同実行委員会が茅ヶ崎市や市漁業協同組合などの協力を得て企画するもの。茅ヶ崎市のシンボルといえる「えぼし岩」に上陸し、シュノーケルを用いた生物観察、地質観察などを行う。

 7月12日(土)午前10時から午後0時30分まで開催されるプール講習(会場は第一中学校)と、27日(日)午前8時から正午までの体験教室(荒天中止)の両方に参加が可能な、茅ヶ崎市内在住・在学の小学5年生から中学3年生までの人が対象。

 参加費は4000円(中止の場合、諸経費の1000円を除いて返金)。定員は先着40人(最小催行人数10人)。申し込みは【メール】eboshitaiken@gmail.comまたは【FAX】0467・95・6700に名前、保護者携帯番号、メールアドレスの連絡を。詳細は長谷川さん【携帯電話】080・6729・8008へ。

豊嶋正誼さん日本画展 15日からSZKギャラリー

 茅ヶ崎市菱沼在住の日本画家、豊嶋正誼(まさよし)さんの作品展が6月15日(日)から22日(日)まで、SZKギャラリー(茅ヶ崎市元町4の32)で開催される。期間中の展示時間は午前11時30分から午後6時(最終日4時30分)まで。

 豊嶋さんは外資系コンピューター会社などでエンジニアとして働いた後、本格的に日本画を学び、2003年から画家としての活動を開始。特に自作の群青の岩絵具を使った作品で評価が高く、これまでに仏カルーゼル・デュ・ルーブル展銀賞など、数々の賞を受賞している。

 今回は『サモトラケのニケ』など、約15点が展示される予定。

 詳細は【メール】design@szk.jpへ。
展示中の千人針

学芸員のイチ推し! -連載 Vol.32-「千人針」に込めた想い

 千人針とは、日露戦争のころに始まり、一枚の布に千人の女性が一針ずつ刺して糸玉を作り、武運と無事を祈って出征兵士に送ったもので、特に日中戦争以後、大流行しました。

 写真上の千人針の腹巻に描かれた虎は故事「虎は千里を行って千里還る」にあやかったモチーフで、寅年生まれの女性に限りその年の数だけ縫ってよいとされていました。縫い付けられた5銭と10銭は「死線(4銭)を超え苦戦(9銭)をまぬがれる」という語呂合わせです。

 写真下の千人針の腹巻には寒川神社の朱印と国のために尽くすという意味の「義勇奉公」の文字を確認することができます。「武運長久」という文字の千人針は布で覆われているため、見ることができませんが、これは結び目が肌に当たらないように、また糸に虫がつくことを避けるための工夫でした。戦局が進むにつれ、日露戦争などの寒冷地では想定されなかった虫がつくようになり、このような工夫がされるようになりました。

 街頭に立って協力を依頼する出征兵士の母や妻の姿は、日本全国で見られました。銃後に残された女性の想い、気持ちの発露が感じられます。この資料は、戦後80年企画展「戦中・戦後のくらし」(6月29日(日)まで)でご覧いただけます。