6月4日から10日は「歯と口の健康週間」。茅ヶ崎市と寒川町で活動する茅ヶ崎歯科医師会の下里隆史会長に、会の取り組みについて話を聞いた。
茅ヶ崎歯科医師会には現在、98診療所・121人の会員が所属する。茅ヶ崎市立病院と湘南東部総合病院の口腔外科も会員に加わりホットラインができたことで、重篤な疾患の際などには連携を取り、市民の安心にもつながっている。
いざに備えて
近年、同会が力を入れるのが災害などの「いざ」への備え。昨年元日に発生した能登半島地震の際には、同会の会員も、神奈川県JDAT(日本災害歯科支援チーム)として現地入りし、物資搬入や誤嚥性肺炎予防、口腔ケアなどを行った。神奈川も南海トラフ地震などさまざまなリスクがあることから、三師会と行政で災害対策に取り組んでいる。
同会では、災害時にも診療可能な診療所で掲げるペナント=写真=を作成し会員に配布している。救護所で対応しきれない治療に対して、被害の小さかった診療所がペナントを掲げ、対応してくれるという。
健口(けんこう)が消化管の健康に
生活習慣病との関連も指摘される歯周病。「症状が出た時には重症化していることも多く、ステルス病とも言われる」と下里会長。予防には、小さい頃からの歯ブラシ習慣を身に着けること、また検診を受けることが重要だ。「口は消化管の入口。口の健康(=健口(けんこう))が健康寿命を伸ばすことにもつながる」と力を込める。
毎年行われている口腔がん検診(他エリアは隔年)は2011年に独自事業としてスタートし、13年から行政の事業として継続されている。「口腔がんになると口の機能に大きな障害が残る可能性がある。定期的な検診で早期発見・治療につなげてほしい」と話した。
|
|
<PR>
茅ヶ崎・寒川版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>